図書館本

副題でも分かるように、今や世界一の自動車メーカーでの問題点を指摘している。過労死あるいは精神的疾病に陥る社員や低賃金を余儀なくされる下請け会社社員等、さらには海外のトヨタ工場の実体。
組織が大きくなればなるほど、種々の問題が出てくるのはある意味あたりまえかもしれない。しかし、三菱ふそうの問題でも取り上げられたが、企業が広告費というある種の権力を使いメディアに見えない圧力をかけているのは事実であろう。それはスポンサーが無いと成り立たない新聞でも雑誌でも同様である。今回の書籍はMyNewsJapanというパブリックジャーナリズムであったから書けた記事であり、書籍化されたのかもしれない。養老孟司氏がNHKは公正、中立と言うが、記者やカメラマンが完全に客観的であるはずなどありえないと指摘したように、我々は常にメディアから流される記事や情報に対して本質を見極める態度を取り続けないと真実を見誤るのだろう。

トヨタの闇