簡単な内容はこちらにあります。

ポストイットだらけになってしまった小冊子です。
我々は何処に向かうのか?疲弊した人々が増えるのであるなら、心の豊かさを貨幣の量でない文脈で思考しないといけないんじゃないかな。
おそらく内山さんは網野善彦さんや宮本常一も読み込んでいて、歴史と民俗学の本質的なところから、日本人以前、仏教以前の我々を見つめているのだと思う。

序 「伝統的」のもつあやうさ
■第一講 “家業としての流通”と“農村の持続”

I 地域内流通と広域的流通の役割

II 家業における「持続」と「信用」

III 村の儀礼や祭りから地域社会の持続を考える

■第二講 われわれが守らねばならない伝統思想とは

I 「日本人は個の確立が弱い」という俗説は本当か?

II 日本人の宗教観と西洋の精神論──科学で解明できない世界

III 仏教はいかに土着的思想と融合していったか

IV 国家権力は共同体をどう解体しようとしたか

■質疑応答

・共同の力が弱まった理由は?

・政府や自治体の本来のあり方とは?

・ナショナリズムとは?

■第三講 国家の歴史でなく、民衆の歴史をどうつかむか

I 歴史とはなにか

II 民衆の歴史をどうつかむか

農村文化運動 Vol.186 (186)