図書館本

亡くなられてすでに1年以上経ったんですね。
外交最高顧問として引退後も世界を飛び回り、ライフワークであったのであろう水問題や寄生虫対策と言ったあまり表舞台でない分野でも活躍されていた橋本さん。
そんな橋本さんの、これまであまり知られていなかった内面的かつ家庭的な切り口で奥様がかなり大胆に語られている。橋本さんの1億円小切手事件、女性問題等々。しかしながら、実はお互いの相思相愛が見え見えであるのがなぜかホノボノしている。寝タバコで布団に焦げ跡が沢山あったこと。心臓手術後にスパッと禁煙したこと。娘さんの結婚での普通の男親として姿。
国会議員としても群れる事を好まなかったこと、筆まめであり、メル友も沢山居た事。人間臭い橋本龍太郎と奥様の普通の質素な家庭が描写されている。少しでも橋本さんと面識がある方であれば、やっぱり表裏が無い人なんだと再認識されるのであろう。少しだけ何人かの政治家のコメントがあってピリッと締まっている感じがする。小泉さんの話も出てきますが、ここでは書かないでおきましょう。
牧山桂子さんが書かれた「次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家」夫婦の関係にも似ていて(普通のいわゆる一般家庭)親近感を覚えます。
本当に惜しい人を亡くしました。 

夫・橋本龍太郎