図書館本

佐高さんの本はこれまで何冊か読んできて、その批判精神と膨大な読書量に基づく毒舌的評論はある種、一刀両断的で気持ちが良い。
今回は田中さんとの対談であるが、佐高さんの別の一面を知る機会を与えてくれたようだ。簡単に言えば「やさしさ」だろうか。他の方のエッセイにも書かれていたが、紙面では分からない人間としての奥深さと人に対する優しさがある。田中角栄氏の想い出やら政界、財界等の裏話が沢山出てきて興味深いが、真紀子氏のアメリカ観や小泉、安倍政権に対する評価は非常に的確であるように感じた。また真紀子氏の佐高さんにも勝るとも劣らない知識情報量はやはり父親譲りなのだろうかなどと考えながら読了。

問答有用