図書館本

中沢さんの本は網野善彦関連(中沢氏の叔父)で何冊か読んだ。けれども彼のチベット密教やその他宗教的な本はまだ読んでいない。
島田氏は中沢氏の東大ゼミの後輩であり書簡のやり取りもあった仲でもあるようだ。島田氏がオウム事件でのパッシングで教職を失ったことはおぼろげに記憶しているが、中沢氏がオウム信者の教義的支えになるような著作があるとは知らなかった。小市民的な文脈ではオウム事件の本質が何処にあるのかが未だによく分からなかったので、本書はその一端を示してくれているようにも思う。島田氏が指摘するように現在、中沢氏はオウム事件に関して何ら包括的な考察なり自論を述べていないようである。是非とも公の場でオウム事件の本質に関して議論をしていただきたいものだ。

中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて