先月参加した3日間の午後だけ学生生活のメモ
個人的には最後の講義を担当された小林先生の授業が素晴らしかった。
以下メモ
7月31日
谷藤悦史先生 現代ジャーナリズムの特性と課題
第一世代ジャーナリズム
宗教改革、印刷技術(グーテンベルグ) 重農主義―――重商主義
第二世代ジャーナリズム 事実・客観主義ジャーナリズムの時代
19-20世紀初頭
メディア市場の成立 大量発行 ジャーナリストの成立(専門化)
客観主義のレトリック 政治的独立、ジャーナリズム活動の論理
第三世代ジャーナリズム
解釈・批評ジャーナリズムの時代
権力バランスの変更 新聞――放送
コミュニケーション技法の洗練化と専門化への進行 (広報、世論調査、広告、マーケティング)
解釈ジャーナリズムの論理
ジャーナリストは主張しない。法の番人でもない。分析家である。
問題点 エンターテイメントとの融合(政治の擬人化、私人化、政治の二元化)
第3ジャーナリズムの変容
メディア産業の変容(専門化) 経営と編集の分離
グローバル化と多チャンネル化(テレビ的手法の拡大)
第四世代ジャーナリズム?
ポピュリストジャーナリズムの台頭(楽しくなければ。。。、対比、二元化、擬人化)
議題設定能力の再生(知の再生) 精密ジャーナリズム、調査ジャーナリズムの創造
速度の政治からの脱却 流れるジャーナリズムから止めるジャーナリズム
周期の異なるジャーナリズムへ(Sunday ジャーナル紙)
長谷川真理子 先生 科学の営みとは何か?科学の価値、科学と価値
冒頭にパワーポイント等のビジュアル講義は良くない、紙と鉛筆の考える事が重要だと指摘。まったくその通りだと思う。
専門化しすぎることによる蛸壺研究者の誕生
研究倫理
知的探求の価値―――人文系の危機的状況
科学技術が密着した時代(30-40年代)
西洋自然科学がもつ信念
自然現象の多くにはパターンがあり原理がる
人間はその法則や原理を発見することができる。ほんとう?(Prof.長谷川)
実は自然科学の不自然さやおよそ常識かに反することばかりであることの現実
科学により常識的価値観を変える 知る事――――怖れを忘れる
キリスト教の価値観を科学はどのように変えていくか?(進化論etc)
生物進化は認めるが心の進化は認めない(現キリスト教)
科学と価値観
内在的には価値はない 科学的事実は価値観を導かない ―――見た側の価値観に影響
自然主義の誤謬 「〜である」から「〜べき」を導くこと
技術立国を目指す日本において、科学は止めることができない?(おいら)
瀬川至朗先生(客員教授、毎日論説委員) フィクションとしての脳死 〜日米比較と考察〜
科学ジャーナリストを待つ落とし穴
取材対象者との同質化 批判機能の喪失
事例 スペースシャトル「チャレンジャー」爆発事故
心臓移植再開に向けての報道合戦
原発の安全性をめぐる報道 科学ジャーナリストは反省すべき点多い
脳死問題 欧米――日本
西洋は心身二元論 人間の心の座は脳
西洋に追いつくことで進歩する 典型的な啓蒙史観 本当にそうなんだろうか?
多面的考察
歴史的、科学的、哲学的、科学社会学的 科学的考察による判定基準に矛盾する例もある(脳死女性の出産、長期の心拍動等)
脳死判定基準(全脳の機能死)に欧米で差 意識の検査できない。
臓器摘出がなければ、脳死を人の死とする行為は不要。
脳死を人の死とするか否かーー社会の決め事 脳死を認めない事が遅れているわけではない。
ジャーナリストが学ぶべきこと
取材対象者に左右されない。近視眼的になるな。時代や状況に流されない。
専門家(取材対象者)と市民(社会)の間を行き来しつつ軸足をしっかり。
自らの視点を築く上で、科学史、哲学、科学社会学的な考察は重要。
8月1日
西村吉雄先生(元日経エレクトロニクス編集長) 中央研究所の時代から産学連携の時代へ
ナイロン(デュポン社)、トランジスタに代表される会社の中の中央研究所時代(すべてを社内で)からネットワーク時代には成り立たない。
隠して先行者利益から発信して収穫逓増へ--付加価値を他者につけてもらう
自前主義から連携・協力 情報交換の速度とコストの低下
なぜ大学か? 知識が産業的価値の源泉に
産学連携の成功モデル – シリコンバレー 様々な人の交流だけが新たな知を創造し、価値を生む(出合い、交流し、出て行く この組織は大学だけ)
バイドール法の導入による英米の大学革命 1980年代 日本は遅れること20年
問題点
企業は勉強する大学生を必要としなかった。(大学入試を終えた学生をすぐ欲しいくらい 大学時代は勉強しないことをわかっている)
大学院博士課程にまつわる悪循環(企業での待遇、大学院生の意識等)
同じ考え方を持った優秀な人間の集まりは最悪の研究所(異質で多様なものが出会う環境こそが大切)
西村吉雄先生(元日経エレクトロニクス編集長) Web 2.0時代の研究開発モデル
Web 2.0 ネット上の不特定多数の人々(や企業)を、受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービス開発姿勢(梅田望夫)ウエッブ進化論2006
オープンソース活動 リナックス ---- Wikipedia
Web 2.0の二つの可能性
ロングテール効果(アマゾン) ちりも積もれば山となる。 クリック広告
衆知を集めて良質な知に転化する リナックス ---- Wikipedia
(みんなの意見)は案外正しい スロウイッキー 2006 角川書店
衆知か衆愚か
グーグル八分
名君は必ず乱心する(乱心の殿より衆愚がまし)
Web 2.0のジャーナリズムへの影響
グーグルニュースのインパクト
参加型ジャーナリズム(パブリックジャーナリズムか?)
韓国「オーマイニュース」の日本上陸
講義型から議論型
集中型から分散型(多くの人が手分けして情報収集)
権威付けシステムの再構築が必要 (誰が言った事を信じるのか)
学術情報発信におけるWeb2.0
ピア(同僚)レビューによる論文審査および発行(閉じた社会)
医師、法律家、技術者、作家、芸術家といった専門的職業の人々は同業者でない一般の生活者から評価される。
科学者だけは、科学者共同体内部の同業者だけに向けて成果を発表し、評価を求めてきた。それは「ブレーキのない車」に等しい 村上陽一郎 「科学者とは何か」 1994
社会に開かれた科学へ
査読無しの論文掲載(悪いものはアクセスされなくなる)
納税者=社会の誰もが科学技術の利害関係者である。
科学技術について誰が考え決めるのか?
媒介の専門化(科学技術コミュニケーター)の養成が急務
若杉なおみ先生 地球規模感染症とその対策(エイズ、新型インフルエンザ)
人口 リブロダクチブヘルスとジェンダー (時間の都合でなし)
感染症による世界規模での健康被害に関しての一般論の紹介と現状
特記事項なし
8月2日(木)
青山聖子先生 科学ライティングの基本
科学を伝える職業は沢山ある
科学技術の特徴
複雑、難解 高校卒業以降、学ぶ機会がない
しかし
生活の中に入り込んでいる
経済活動にかかせない
使い方を誤ると命にかかわる
研究費を負担するのは国民である。
科学が大事は国民の常識、科学技術情報に対する関心は高い
しかし
科学者を身近に感じていない 科学情報はテレビと新聞
だから
科学コミュニケーター要請が急務
求められている理由 科学が大きな力をもっている 命を脅かす怖れ(核、遺伝子組み換え作物)
科学にはお金がかかる それに見合った成果が得られるのか? (巨大加速器等)
もっと大事な意味がある
科学という文化の伝承、発展のため
科学は積み上げ型の文化である
科学は新しい「ものの見方」を与える
生活の仕方、ひいては、意識を変えていく → 科学技術に支えられた社会の健全な発展
大切なのは「科学的なものの見方」の提供
因果関係
事実 伝聞、推定、意見の区別 リスクとベネフィット (100%はない)万能ではない
科学文書は学校の作文より簡単
しかし
学校では目的と相手のはっきりした文章の書き方を習っていない(読書感想文)
何のために書くのか 何を伝えたいのかを明確に!
伝わる文章を書くためのポイント
相手の常識に合わせること(相手がどういう人なのか、想像力を働かせる)
情報を十分に集めること(なるべく一次情報を集めること、論文、公的発表等)
構成をよく考えること(いきなり書き始めるのはNG、ストーリーを明確に)
編集者的視点を(科学コミュニケーションも経済活動の一つ)
小林宏一先生 メディア界におけるモーダルシフトの動向をさぐる
最近の学生は推薦図書すら読んでこないそうだ。。。そして人間が自然を管理あるいは支配できるという科学技術教をいかに考えるかが重要だと示唆した。
小林先生は「僕は芋の生活は耐えられる」とおっしゃった。
モーダルシフト
いったん確立されたシステムが、部分的にか全面的にか改変されること
メディア界のモーダルシフトを俯瞰すると
退潮するプリントメディア、しぶとく生き残るテレビメディア
テレビを中軸にして醸成されるエンタメ化
憂慮すべき日本の知的状況
高度消費社会、あるいは「安楽」への全体主義
そして
パンとサーカス(ローマ時代的安楽)の破綻あるいは再政治化の胎動?
問われる近代化教
放送「市場」をめぐる四者共犯関係
放送事業者 「安楽への全体主義」の演出
視聴者 「安楽への全体主義」の享受
スポンサー 「安楽への全体主義」の増殖
政策主体 「安楽への全体主義」からの受益 視聴者との間にpolitical Apathy(無関心)
「格差社会」論議のなか、「安楽への全体主義」論の今日的妥当性は?
石垣りんの詩 「儀式」で講義を締めくくられた。
推薦図書として
L.レッシグ コモンズ 2002
Free Culture 2004
藤田省三 全体主義の時代経験 1997
内田樹 下流志向 2007 (俺様化する社会が書かれているそうだ)
橋本治 分からないという方法 2001
その他数冊
個人的には最後の講義を担当された小林先生の授業が素晴らしかった。
以下メモ
7月31日
谷藤悦史先生 現代ジャーナリズムの特性と課題
第一世代ジャーナリズム
宗教改革、印刷技術(グーテンベルグ) 重農主義―――重商主義
第二世代ジャーナリズム 事実・客観主義ジャーナリズムの時代
19-20世紀初頭
メディア市場の成立 大量発行 ジャーナリストの成立(専門化)
客観主義のレトリック 政治的独立、ジャーナリズム活動の論理
第三世代ジャーナリズム
解釈・批評ジャーナリズムの時代
権力バランスの変更 新聞――放送
コミュニケーション技法の洗練化と専門化への進行 (広報、世論調査、広告、マーケティング)
解釈ジャーナリズムの論理
ジャーナリストは主張しない。法の番人でもない。分析家である。
問題点 エンターテイメントとの融合(政治の擬人化、私人化、政治の二元化)
第3ジャーナリズムの変容
メディア産業の変容(専門化) 経営と編集の分離
グローバル化と多チャンネル化(テレビ的手法の拡大)
第四世代ジャーナリズム?
ポピュリストジャーナリズムの台頭(楽しくなければ。。。、対比、二元化、擬人化)
議題設定能力の再生(知の再生) 精密ジャーナリズム、調査ジャーナリズムの創造
速度の政治からの脱却 流れるジャーナリズムから止めるジャーナリズム
周期の異なるジャーナリズムへ(Sunday ジャーナル紙)
長谷川真理子 先生 科学の営みとは何か?科学の価値、科学と価値
冒頭にパワーポイント等のビジュアル講義は良くない、紙と鉛筆の考える事が重要だと指摘。まったくその通りだと思う。
専門化しすぎることによる蛸壺研究者の誕生
研究倫理
知的探求の価値―――人文系の危機的状況
科学技術が密着した時代(30-40年代)
西洋自然科学がもつ信念
自然現象の多くにはパターンがあり原理がる
人間はその法則や原理を発見することができる。ほんとう?(Prof.長谷川)
実は自然科学の不自然さやおよそ常識かに反することばかりであることの現実
科学により常識的価値観を変える 知る事――――怖れを忘れる
キリスト教の価値観を科学はどのように変えていくか?(進化論etc)
生物進化は認めるが心の進化は認めない(現キリスト教)
科学と価値観
内在的には価値はない 科学的事実は価値観を導かない ―――見た側の価値観に影響
自然主義の誤謬 「〜である」から「〜べき」を導くこと
技術立国を目指す日本において、科学は止めることができない?(おいら)
瀬川至朗先生(客員教授、毎日論説委員) フィクションとしての脳死 〜日米比較と考察〜
科学ジャーナリストを待つ落とし穴
取材対象者との同質化 批判機能の喪失
事例 スペースシャトル「チャレンジャー」爆発事故
心臓移植再開に向けての報道合戦
原発の安全性をめぐる報道 科学ジャーナリストは反省すべき点多い
脳死問題 欧米――日本
西洋は心身二元論 人間の心の座は脳
西洋に追いつくことで進歩する 典型的な啓蒙史観 本当にそうなんだろうか?
多面的考察
歴史的、科学的、哲学的、科学社会学的 科学的考察による判定基準に矛盾する例もある(脳死女性の出産、長期の心拍動等)
脳死判定基準(全脳の機能死)に欧米で差 意識の検査できない。
臓器摘出がなければ、脳死を人の死とする行為は不要。
脳死を人の死とするか否かーー社会の決め事 脳死を認めない事が遅れているわけではない。
ジャーナリストが学ぶべきこと
取材対象者に左右されない。近視眼的になるな。時代や状況に流されない。
専門家(取材対象者)と市民(社会)の間を行き来しつつ軸足をしっかり。
自らの視点を築く上で、科学史、哲学、科学社会学的な考察は重要。
8月1日
西村吉雄先生(元日経エレクトロニクス編集長) 中央研究所の時代から産学連携の時代へ
ナイロン(デュポン社)、トランジスタに代表される会社の中の中央研究所時代(すべてを社内で)からネットワーク時代には成り立たない。
隠して先行者利益から発信して収穫逓増へ--付加価値を他者につけてもらう
自前主義から連携・協力 情報交換の速度とコストの低下
なぜ大学か? 知識が産業的価値の源泉に
産学連携の成功モデル – シリコンバレー 様々な人の交流だけが新たな知を創造し、価値を生む(出合い、交流し、出て行く この組織は大学だけ)
バイドール法の導入による英米の大学革命 1980年代 日本は遅れること20年
問題点
企業は勉強する大学生を必要としなかった。(大学入試を終えた学生をすぐ欲しいくらい 大学時代は勉強しないことをわかっている)
大学院博士課程にまつわる悪循環(企業での待遇、大学院生の意識等)
同じ考え方を持った優秀な人間の集まりは最悪の研究所(異質で多様なものが出会う環境こそが大切)
西村吉雄先生(元日経エレクトロニクス編集長) Web 2.0時代の研究開発モデル
Web 2.0 ネット上の不特定多数の人々(や企業)を、受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービス開発姿勢(梅田望夫)ウエッブ進化論2006
オープンソース活動 リナックス ---- Wikipedia
Web 2.0の二つの可能性
ロングテール効果(アマゾン) ちりも積もれば山となる。 クリック広告
衆知を集めて良質な知に転化する リナックス ---- Wikipedia
(みんなの意見)は案外正しい スロウイッキー 2006 角川書店
衆知か衆愚か
グーグル八分
名君は必ず乱心する(乱心の殿より衆愚がまし)
Web 2.0のジャーナリズムへの影響
グーグルニュースのインパクト
参加型ジャーナリズム(パブリックジャーナリズムか?)
韓国「オーマイニュース」の日本上陸
講義型から議論型
集中型から分散型(多くの人が手分けして情報収集)
権威付けシステムの再構築が必要 (誰が言った事を信じるのか)
学術情報発信におけるWeb2.0
ピア(同僚)レビューによる論文審査および発行(閉じた社会)
医師、法律家、技術者、作家、芸術家といった専門的職業の人々は同業者でない一般の生活者から評価される。
科学者だけは、科学者共同体内部の同業者だけに向けて成果を発表し、評価を求めてきた。それは「ブレーキのない車」に等しい 村上陽一郎 「科学者とは何か」 1994
社会に開かれた科学へ
査読無しの論文掲載(悪いものはアクセスされなくなる)
納税者=社会の誰もが科学技術の利害関係者である。
科学技術について誰が考え決めるのか?
媒介の専門化(科学技術コミュニケーター)の養成が急務
若杉なおみ先生 地球規模感染症とその対策(エイズ、新型インフルエンザ)
人口 リブロダクチブヘルスとジェンダー (時間の都合でなし)
感染症による世界規模での健康被害に関しての一般論の紹介と現状
特記事項なし
8月2日(木)
青山聖子先生 科学ライティングの基本
科学を伝える職業は沢山ある
科学技術の特徴
複雑、難解 高校卒業以降、学ぶ機会がない
しかし
生活の中に入り込んでいる
経済活動にかかせない
使い方を誤ると命にかかわる
研究費を負担するのは国民である。
科学が大事は国民の常識、科学技術情報に対する関心は高い
しかし
科学者を身近に感じていない 科学情報はテレビと新聞
だから
科学コミュニケーター要請が急務
求められている理由 科学が大きな力をもっている 命を脅かす怖れ(核、遺伝子組み換え作物)
科学にはお金がかかる それに見合った成果が得られるのか? (巨大加速器等)
もっと大事な意味がある
科学という文化の伝承、発展のため
科学は積み上げ型の文化である
科学は新しい「ものの見方」を与える
生活の仕方、ひいては、意識を変えていく → 科学技術に支えられた社会の健全な発展
大切なのは「科学的なものの見方」の提供
因果関係
事実 伝聞、推定、意見の区別 リスクとベネフィット (100%はない)万能ではない
科学文書は学校の作文より簡単
しかし
学校では目的と相手のはっきりした文章の書き方を習っていない(読書感想文)
何のために書くのか 何を伝えたいのかを明確に!
伝わる文章を書くためのポイント
相手の常識に合わせること(相手がどういう人なのか、想像力を働かせる)
情報を十分に集めること(なるべく一次情報を集めること、論文、公的発表等)
構成をよく考えること(いきなり書き始めるのはNG、ストーリーを明確に)
編集者的視点を(科学コミュニケーションも経済活動の一つ)
小林宏一先生 メディア界におけるモーダルシフトの動向をさぐる
最近の学生は推薦図書すら読んでこないそうだ。。。そして人間が自然を管理あるいは支配できるという科学技術教をいかに考えるかが重要だと示唆した。
小林先生は「僕は芋の生活は耐えられる」とおっしゃった。
モーダルシフト
いったん確立されたシステムが、部分的にか全面的にか改変されること
メディア界のモーダルシフトを俯瞰すると
退潮するプリントメディア、しぶとく生き残るテレビメディア
テレビを中軸にして醸成されるエンタメ化
憂慮すべき日本の知的状況
高度消費社会、あるいは「安楽」への全体主義
そして
パンとサーカス(ローマ時代的安楽)の破綻あるいは再政治化の胎動?
問われる近代化教
放送「市場」をめぐる四者共犯関係
放送事業者 「安楽への全体主義」の演出
視聴者 「安楽への全体主義」の享受
スポンサー 「安楽への全体主義」の増殖
政策主体 「安楽への全体主義」からの受益 視聴者との間にpolitical Apathy(無関心)
「格差社会」論議のなか、「安楽への全体主義」論の今日的妥当性は?
石垣りんの詩 「儀式」で講義を締めくくられた。
推薦図書として
L.レッシグ コモンズ 2002
Free Culture 2004
藤田省三 全体主義の時代経験 1997
内田樹 下流志向 2007 (俺様化する社会が書かれているそうだ)
橋本治 分からないという方法 2001
その他数冊