図書館本

宮本常一さんの本は「忘れられた日本人」を読みかけくらいである。
宮本さんを知ったのは網野善彦さんの本や佐野眞一さんの本からであり、順番がおかしい事は認める。
旅の巨人と言われ、今年が生誕100年である宮本さんの評価がここに来てまた高まっているようである。誰もが注目しなかった様な山村の人や差別される側、あるいは女性、性の問題などに自然の態度で接し、遭った人からは本心を聞きだしてしまう宮本さんの姿がこの本ではこれでもかと言うくらい明らかになっている。
誰もがしゃべりたくなってしまうだろう宮本さんの笑顔、真面目さがにじみ出ている。これは結核で死を覚悟した宮本さんだからだろうか、日本人の源流を見極めたかったのだろうか。
文章だけから想像される宮本像を、この本はさらに深く生身の宮本さんを見せてくれていると思う。ますます宮本ファンになってしまう自分がここにいる。
写真でつづる宮本常一