図書館本

「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」で国策調査を一躍有名にした佐藤さんのソ連崩壊前後のおそらくはご自分の日記を元に外交官としての活動を書かれている。また神学者としての背景をお持ちの佐藤さんがいかにモスクワでアカデミックの中でも人脈を広げていたかが分かります。うがった見方をすれば、ここに書かれている事が全部本当なのか?一部はフィクションなのか?それとも外交機密として書けない事の方が多いのか?など気になる点も多い。さらに、友好を深め、接待を通じて情報を仕入れる場面が多々出てきますが(ゴルビーは生きているといち早くその情報を仕入れた事は有名)、日本側の情報は出さないのか?なども気になります。
外交にしろ商売にしろ研究にしろ正しい情報が成功への鍵だと言う事はわかります。また佐藤氏の日露関係を良くしようとしていただろういう意気込みは十分伝わってきます。
是非とも北方領土問題に関しても書いていただきたいと思います。
#拘留直前のお姿(太り気味)はこの本に出てくるモスクワ等でのグルメ接待のせいだと思うの読み過ぎでしょうか?(笑)
自壊する帝国