一番重要なのは最後の文章
机に向かって事務所にいる人には分からない事を知っている。
こんな人がいて、行政がしっかり対応すれば山の動物達も苦しまないでよいと思うのでだけれど。
以下記事 サンケイ
深刻…山の動物被害 相次ぐクマ出没 環境の見直し必要
今年は例年になく、人里に現れたクマなどの動物による被害が相次いだ。クマが屋根を突き破り民家に落ち、イノシシが電車にはねられ、シカはアヤメの若芽を食い尽くす…など枚挙にいとまがない。県はイノシシとシカの狩猟期間を1カ月延長し、増えすぎた個体の調整を図るが、人里に慣れてしまった動物とのトラブルは来年以降も続くとみられ、抜本的な解決策が迫られる。
県みどり自然課によると、県内で今年、クマの目撃情報は167件、延べ189頭に上り、捕獲数は昨年度の倍以上の92頭(12日現在)に達した。クマは人里に例年7、8月に出没することが多く、秋は珍しいという。山で木の実や果実を食べ、冬眠の準備をするためだ。
ところが、今年は11月に入っても目撃情報が相次ぎ、17日に甲州市塩山上萩原で柿を食べていた体長約1メートルのクマがトタン屋根を突き破って台所に落下。身延町で10月28日に体長約70センチのクマが空き家に12時間立てこもる事件があった。
同課は原因をえさ不足と見る。昨年度はえさが豊富で、子育てが活発で個体数が増加したが、今年は一転した不作で、えさを求めて人里に現れるというわけだ。
被害はクマだけでない。峡北地域や南アルプス市ではシカが激増。南ア市の櫛形山では今年、県自然記念物のアヤメが花をあまりつけず、シカの食害の影響が指摘された。市みどり自然課は「温暖化の影響と数の増加で、シカの生息場所が高地にも広がってきた」と分析する。
JR身延線ではイノシシなどの動物が電車とぶつかる事故が多発する。JR東海によると、今年度は昨年度の13件から26件(11月末時点)に倍増。県がまとめたイノシシによる農業被害も1億300万円(17年度)に上った。
農業被害はサルも深刻で、県統計によると、イノシシに次ぐ6600万円に達する。特に南アルプス、北杜、富士吉田市などでは被害が甚大で、畑の農作物だけでなく、時に墓の供え物も食い荒らされるという。
獣害の防止策としては、まず個体数調整が考えられる。県は今年、シカとイノシシの狩猟期間を来年3月15日まで1カ月延長。県内に8400頭生息するとされるシカを3年間で4700頭に減らす。イノシシも狩猟以外に行政が700頭を駆除する方針だ。ただ、数年後に再度、適正数を超す可能性は高く、抜本的な対策が急がれる。
県環境科学研究所の吉田洋研究員は「今年はえさがなくて里に下りてきたが、今後も不作の年は同じことが考えられる。集落は安全で食糧がたくさんあることを覚えると、進出は止まらない」と指摘する。対策として(1)遊休農地の草を刈り、見通しをよくする(2)果実は早く収穫する(3)稲刈り後は落ちている米粒を片づける(4)生ゴミを土に埋めない(5)何より動物が出てきたら根気よく追い払う−などを挙げる。
周辺環境の見直しも必要だ。「山はスギやヒノキの植林ばかりで、獣の餌になる木がほとんどない」と南アルプス邑野鳥公園(早川町)の村田雅生さん。村田さんは「多くの種類の木を集めて林を作れば、天候不順でも何かしらの木が実をつける。実をつける木がいっぱい生えれば、動物たちも山にとどまるようになる」と提案する。
机に向かって事務所にいる人には分からない事を知っている。
こんな人がいて、行政がしっかり対応すれば山の動物達も苦しまないでよいと思うのでだけれど。
以下記事 サンケイ
深刻…山の動物被害 相次ぐクマ出没 環境の見直し必要
今年は例年になく、人里に現れたクマなどの動物による被害が相次いだ。クマが屋根を突き破り民家に落ち、イノシシが電車にはねられ、シカはアヤメの若芽を食い尽くす…など枚挙にいとまがない。県はイノシシとシカの狩猟期間を1カ月延長し、増えすぎた個体の調整を図るが、人里に慣れてしまった動物とのトラブルは来年以降も続くとみられ、抜本的な解決策が迫られる。
県みどり自然課によると、県内で今年、クマの目撃情報は167件、延べ189頭に上り、捕獲数は昨年度の倍以上の92頭(12日現在)に達した。クマは人里に例年7、8月に出没することが多く、秋は珍しいという。山で木の実や果実を食べ、冬眠の準備をするためだ。
ところが、今年は11月に入っても目撃情報が相次ぎ、17日に甲州市塩山上萩原で柿を食べていた体長約1メートルのクマがトタン屋根を突き破って台所に落下。身延町で10月28日に体長約70センチのクマが空き家に12時間立てこもる事件があった。
同課は原因をえさ不足と見る。昨年度はえさが豊富で、子育てが活発で個体数が増加したが、今年は一転した不作で、えさを求めて人里に現れるというわけだ。
被害はクマだけでない。峡北地域や南アルプス市ではシカが激増。南ア市の櫛形山では今年、県自然記念物のアヤメが花をあまりつけず、シカの食害の影響が指摘された。市みどり自然課は「温暖化の影響と数の増加で、シカの生息場所が高地にも広がってきた」と分析する。
JR身延線ではイノシシなどの動物が電車とぶつかる事故が多発する。JR東海によると、今年度は昨年度の13件から26件(11月末時点)に倍増。県がまとめたイノシシによる農業被害も1億300万円(17年度)に上った。
農業被害はサルも深刻で、県統計によると、イノシシに次ぐ6600万円に達する。特に南アルプス、北杜、富士吉田市などでは被害が甚大で、畑の農作物だけでなく、時に墓の供え物も食い荒らされるという。
獣害の防止策としては、まず個体数調整が考えられる。県は今年、シカとイノシシの狩猟期間を来年3月15日まで1カ月延長。県内に8400頭生息するとされるシカを3年間で4700頭に減らす。イノシシも狩猟以外に行政が700頭を駆除する方針だ。ただ、数年後に再度、適正数を超す可能性は高く、抜本的な対策が急がれる。
県環境科学研究所の吉田洋研究員は「今年はえさがなくて里に下りてきたが、今後も不作の年は同じことが考えられる。集落は安全で食糧がたくさんあることを覚えると、進出は止まらない」と指摘する。対策として(1)遊休農地の草を刈り、見通しをよくする(2)果実は早く収穫する(3)稲刈り後は落ちている米粒を片づける(4)生ゴミを土に埋めない(5)何より動物が出てきたら根気よく追い払う−などを挙げる。
周辺環境の見直しも必要だ。「山はスギやヒノキの植林ばかりで、獣の餌になる木がほとんどない」と南アルプス邑野鳥公園(早川町)の村田雅生さん。村田さんは「多くの種類の木を集めて林を作れば、天候不順でも何かしらの木が実をつける。実をつける木がいっぱい生えれば、動物たちも山にとどまるようになる」と提案する。
村田さんのご提案はまさにその通りです。先日も議会の委員会で同様な質疑があり、スギやヒノキの中にも、実の生る広葉樹を植えたり、複層林を仕立てて、クリなども植えだしているという答弁をしたところです。
クマやイノシシにしてみると「飢饉」の状態との説もあり、村田さんのお話しは白水さんの著書の220〜221ページあたりに相応するようです。