ITは産業革命以来の大変革をもたらすと指摘する方がいる。
ある意味においてまさにその通りだと思っている。
今読んでいる「知られざる日本」は山村という言葉のイメージが国民に与えた誤解を紐解いてくれている。すなわち、山村は孤立している訳でなく豊かな自然と食材を提供する優れた地域であることを。

IPで連携していれば、あえて東京に無駄に出て行く事すらないような職種は沢山あると思う。
穏やかに、活き活きと、そしてポックリ逝きたいと思う今日この頃。

すでに敷設している国交省の光回線を使えば実験なんか必要ないように思うのですが。。。。。

以下記事

早川町、IPテレビ電話の実験

2006年11月25日

 早川町は24日、IPテレビ電話を使った情報基盤活用実験を始めた。独り暮らしのお年寄りの見守りや児童生徒の教育相談などに活用し、いずれはブロードバンド(高速大容量)回線による町内全世帯の「地域公共ネットワーク」へつなげていきたいという。テレビ電話を利用した行政サービスの提供は県内の自治体では初の試みで、山間の過疎の町がITでは最先端をめざしている。

 実験はNTT東日本とTNTホールディングスの協力で、3月31日まで続けられる。高速インターネットを利用するIP(インターネット・プロトコル)電話を30台導入し、高齢者宅や子どものいる家庭、福祉施設や診療所、小中学校などに設置した。

 南北37キロに及ぶ同町は役場などの公共施設から離れた集落も多く、「顔の見える通信手段」が求められている。実験では独り暮らしの高齢者の安否確認に利用するほか、学校と家庭、南アルプス活性化財団や都内のアンテナショップなども結んで、福祉、教育、文化、観光など幅広い分野に役立てたいという。

 この日は町役場で実験開始のセレモニーがあり、辻一幸町長が「テレビ電話を通じて、町民が安心して豊かに暮らし続けられる基盤づくりを進めたい」とあいさつ。品川区にあるアンテナショップ「ふるさと劇場・品川座」などと結び、モニターは大型テレビにも映し出された。また、ペットボトルの分別方法の問い合わせに町職員が画面で答えるビデオなども紹介された。

 豊かで便利なコミュニケーション社会をめざす早川町だが、現実には人口が少ない山間地ではブロードバンド環境の地域格差があるのが実情だ。同町では昨年4月に高速インターネットのADSLが利用できるようになったが、町の北部地域は未整備で、町内788戸のうち、実際に回線を持つ世帯は一割に満たない。今回の実験ではそうした「情報の過疎化」から脱却するための課題についても検証していきたいという。