治山ダムや堰堤は本来自然と人間との共存のためのものだと思うのだが、これまで現世利益的に人間だけのためにあったように思う。
しかし、サケ、マスも自然の重要な一部であり無くてはならないものだという認識がやっと根付いてきたのだろう。喜ばしい事だ。
どんどん他の地域にも広がって欲しい。

以下記事
<治山ダム>サケ、マスのそ上助ける改良工事始まる 北海道 (毎日新聞)
 世界自然遺産・知床のルシャ川(北海道網走管内斜里町)に道が設置した2基の治山ダムで、サケやマスのそ上を助ける改良工事が始まった。国際自然保護連合(IUCN)の勧告に従い、知床では国と道、斜里町が設置したダム計10基が改良される予定で、今回の工事が手始めとなる。

 工事が始まった2基は河口から431メートルと483メートル上流にある。それぞれ幅6メートルの流路に1メートル幅の切り込みを3列入れる。網走支庁が1732万円をかけて実施する。工期は30日まで。

 クマ防止柵を設置し、ハンターがヒグマを警戒する中で、約10人がクマよけスプレーを携帯し工事に従事している。

 IUCNは昨年5月、サケ科魚類対策を日本政府に要請。知床世界自然遺産科学委員会の河川工作物ワーキンググループが14河川の治山ダムなど118基の河川工作物のうち56基に検討を加え、計10基を「改良が必要」と判断した。国や斜里町も年明けに後に着手する。【高橋正博】

[毎日新聞11月19日]