新聞記者と言うのは時として一人よがりなんだと思う。
小学生がニジマスを放流したり、どぶ川にコイを放流することを良い事のように報じたりする。

この記事も在来魚の危機的状況を知らない人が読むと俺もやってみようなんて思ってしまうのではないか?
どうせなら、キノコでキノコご飯くらいにしてほしい。10匹のイワナを殺す意味が見出せない。もちろん1−2匹食べる事に反対はしないが。
あえて新聞記事にする意味があるのか。。。

以下記事(朝日)
釣ったイワナ食べ、日沈めば眠る サバイバル登山に反響


 イワナや山菜で食料を自給自足しながら、自分の力だけで山に登る雑誌編集者服部文祥さん(37)=横浜市=の「サバイバル登山」が注目を集めている。登山でも当たり前となった携帯電話などの電気製品を排除し、自然にとけ込もうとする姿勢が共感を呼んでいるようだ。
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 9月末、新潟県五泉市の早出川流域の沢登り。林道から約10キロ離れた河原に着くと、服部さんはすぐに食料調達に出かけた。沢に入ると魚影が素早く動く。これを釣らないと、この日の食料はほとんどない。

 「尾びれが見えた」

 毛針を川に投げ入れた瞬間、服部さんはイワナをバチバチ釣り上げた。

 釣果は20匹。そのうち大きな10匹を食料にした。頭をたたいてはらわたを取り、三枚におろして刺し身にする。たき火をおこして、残りは薫製に。翌日の昼食用だ。

 持って出るのはコメや調味料のほか、最小限度の登山道具だけ。ヘッドランプなど電池で動くものは持たず、日が沈めば眠り、日が昇れば起きる。「一つ一つの行為が生きることに直結し、それが登山につながる。そこが何より面白い」

 翌日、コメは尽きたが、イワナの薫製で2泊3日を乗り切った。

 服部さんが登山を始めたのは大学に入学後。サバイバル登山を始めたのは、フリークライミングがきっかけだった。自分の体だけで岩を登るという思想に衝撃を受け、その発想を登山全体に応用しようと考えた。

 99年に南アルプス大井川から三峰川で初挑戦し、03年は25日間かけて北海道日高山脈を縦断。これまで10回ほどサバイバル登山を行った。方法は昔の猟師とほぼ同じだが、登山として実践する人はほとんどいない。技術的にも体力的にも簡単にまねできる登り方ではない。

 今年6月、これまでの登山や考え方をまとめ、「サバイバル登山家」(みすず書房)として出版すると、新聞や雑誌で30回ほど取り上げられた。登山をしない人にも読まれ、5回重版した。

 雑誌「山と渓谷」の勝峰富雄編集長は、服部さんの登山を「発想の転換」という。「ほとんどのルートが登られ、登山が行き詰まる中、装備を切りつめて新しい方法を提示した。記録は誰が読んでもわくわくする」と話す。