(図書館本)
副題 明治から終戦まで
立花隆さんが書いた書評にあった。
読んでいるうちに気分が悪くなる方もいると思います。まさに日本のスラムあるいはそれ以下の生活を当時のルポや書籍から紹介しています。
残飯を売る商売が成り立ち、その日暮らしの人たちがまさに東京の街中のスラムに肩を寄せ合って生きている。後半では娼婦や女工に焦点を当てて金ある者が同じ人間を人間扱いしないで虐待搾取していく状況がこれでもかと言うほど書かれている。
現在言われている格差社会と言うコンテクストと比べようも無いと思ってしまう。普通に餓死し、野垂れ死にし、医者にもいけず死んでいく、騙されて売られていく少女、飢饉で親から売られる子供。
それほど昔ではないであろう時代の日本に普通にあった現実なのだ。
東京の下層社会―明治から終戦まで