こんな記事を見ると嬉しいのです。
まさに生物の多様性を復活させるのではないでしょうか。
もちろん無駄なダムや堰堤、河口堰などもしっかりと考えてもらいたいものです。

以下記事 (山梨日々)
鰍沢・大柳川 魚道設置3年で魚類生息が回復傾向
県など環境調査、流れや川底が改善
 県と山梨大、総合建設コンサルタントのハヤテ・コンサルタント(甲斐市篠原、中込富夫社長)が鰍沢町柳川の大柳川で行っている、堰堤(えんてい)への魚道設定に伴う河川環境変化の調査結果がまとまった。魚道設置から約3年で、川の流れや川底の様子が複雑化するなど環境改善が見られ、魚類の生息状況も回復傾向にあることが確認された。調査は継続中で、今後は大雨時の変化や他の河川への応用なども検討していく。
 県などは大柳川の上下流に設置されていた既存の人工堤の四カ所に、二○○三年七月に深さ○・五−一メートル、幅二−四・二メートルの魚道となるスリット(切り込み)を入れた。このうち中央の二つのスリットに挟まれた約八十メートル間を調査対象とし、スリット化前の二○○二年十一月、スリット化直後の○三年八月、○四年九月、○五年十月、○六年五月の五回にわたり調べた。
 河川環境では、スリット化前は長径三センチ程度の小粒の石がほとんどだったが、スリット化でたい積土砂が下流に流れ、同三十センチ以上の大型の石や砂などが現れ、粒径が多様化。魚の産卵や隠れ場所となる浮き石も増え、水の流向や水深も複雑化するなど「河川環境の改善は一定の成功を収めていると考えられる」(ハヤテ・コンサル技術部の梶原誠氏)としている。
 環境の複雑化に伴い、生物の生息状況にも変化が見られた。魚類の個体調査をした県水産技術センターの加地弘一研究員によると、スリット化直後は一時的に魚類が減少したが、その後は川底の浮き石の下を利用するカジカやヨシノボリが増加。スリット化前は見られなかったアブラハヤも確認できるようになった。
 またカジカのゼロ歳魚の増加や、水生昆虫の分布にも変化が見られたという。加地氏は「既設の堰堤のスリット化で、水生生物の生息空間の回復が可能であることが明らかになった。今後も魚類の個体数は増えるだろう」と話す。
 調査結果は、九月末に都内で開かれた応用生態工学会で発表された。今後は、防災面での安全性の確認や、他河川への応用の有効性なども検討していくという。