敢えて掘り起こす意義を住民や国民に示す説明責任があると思う。

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南アルプスを「世界遺産に」

2006年10月14日

 南アルプスの世界自然遺産登録へ向けて13日、県内の4市町による連絡協議会が発足した。南アルプス市、韮崎市、北杜市、早川町の首長と議会議長らで構成し、会長に石川豊・南アルプス市長を選任した。今年度中に静岡、長野両県の関係6市町村も加えた推進協議会を立ち上げ、取り組みを広げていきたいとしている。

 政令指定市となった静岡市の議会が「南アルプスを世界に発信しよう」と昨秋から動き始め、「南アルプス」の名を冠する南アルプス市が音頭をとることになった。この日、同市の桃源文化会館で開かれた初会合にも静岡市側から石川久雄議長ら5市議がオブザーバーとして出席した。

 会議では、自然遺産と文化遺産では主務官庁が異なるなど、登録への流れが違うことが事務局から説明された。さらに03年に開かれた国の候補地検討会で、選に漏れた経緯が披露された。

 この時は「カナディアンロッキー山脈公園群など、より規模の大きな登録地がすでに存在する」「自然公園法などで厳しい規制がかかる区域は山稜(さん・りょう)部に限定されている」などと指摘され、登録基準に合致する可能性があるとは判断されなかった。

 こうした状況を踏まえ、3県による推進協議会設置後には、指摘された課題を整理すると共に、地質や動植物などの専門家による学術調査委員会を発足させ、国立公園のエリア拡大についても検討してゆくことにしている。石川会長は「3県が力を合わせ、隠れていた南アルプスの良さを掘り起こしていきたい」と話している。