(図書館ビデオ)
自分が見た小津作品で一番古いものです。
まさに太平洋戦争がはじめる前の作品。小津監督の家族と言うものの捉え方が見えたような思いです。
次男役の佐分利信が母親と末娘(高峰美枝子)が兄弟間でたらい回しにされ、最終的に朽ち落ちそうな別宅に住んでいることを嘆き、父親の一周忌の食事の席で話します。
「たとえ食うや食わずの人間でも親と子の中はもっと暖かいはずのものなんです、どれもこれも一つの腹から生まれ、そのお母さんの面倒みれないなんて。。。。」
最後のシーンでは小津監督らしい、男の可愛さを佐分利信さんに演じさせているのが印象的でもあり心を暖かい気持ちにしてくれる。
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富豪・戸田家の当主が死去し、残されたものは借金の山。やむなく未亡人(葛城文子)は屋敷を売り払い、末娘(高峰美枝子)とともに子どもたちの世話になろうとするが、なかなかしっくりいかない。そんな折り、次男(佐分利信)が満州から帰還してきて…。
日中戦争たけなわで太平洋戦争勃発直前という緊迫した時期、小津安二郎監督がほぼ5年ぶりに手掛けた作品。松竹オールスター・キャストを迎えているが、後の『東京物語』などにも通じる故郷の喪失と家族の崩壊という小津映画ならではのモチーフが、ここで確と描かれている。またドラマとしては次男が母と妹を満州に連れていくというハッピーエンドなのだが、その後の日中の歴史と照らし合わせると、非常に哀しいものがあるのであった。(的田也寸志)
戸田家の兄妹
自分が見た小津作品で一番古いものです。
まさに太平洋戦争がはじめる前の作品。小津監督の家族と言うものの捉え方が見えたような思いです。
次男役の佐分利信が母親と末娘(高峰美枝子)が兄弟間でたらい回しにされ、最終的に朽ち落ちそうな別宅に住んでいることを嘆き、父親の一周忌の食事の席で話します。
「たとえ食うや食わずの人間でも親と子の中はもっと暖かいはずのものなんです、どれもこれも一つの腹から生まれ、そのお母さんの面倒みれないなんて。。。。」
最後のシーンでは小津監督らしい、男の可愛さを佐分利信さんに演じさせているのが印象的でもあり心を暖かい気持ちにしてくれる。
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日中戦争たけなわで太平洋戦争勃発直前という緊迫した時期、小津安二郎監督がほぼ5年ぶりに手掛けた作品。松竹オールスター・キャストを迎えているが、後の『東京物語』などにも通じる故郷の喪失と家族の崩壊という小津映画ならではのモチーフが、ここで確と描かれている。またドラマとしては次男が母と妹を満州に連れていくというハッピーエンドなのだが、その後の日中の歴史と照らし合わせると、非常に哀しいものがあるのであった。(的田也寸志)
戸田家の兄妹