(図書館本)

志水さんの熟成された文章と写真が到底僕等には見たり歩く事の出来ない黒部を簡単に到達出来るような錯覚をいだかせます。
ひたすら山、岩壁そして沢と挑み続けてきた志水さんが、山岳ガイドとしてさらに写真家として黒部を家族との住処として活動されるまでの思いや移り住んでからのエピソードを肩肘張らずに書かれています。
何の分野でもその道を極めた人だけが語れる心象風景が感じられます。
一度でよいから志水さんにガイドしてもらって黒部を歩きたいと思う人が今後さらに増える事でしょう。黒部物語