ガスランタンは室内で使用していけないと書いた方が良いと思う。
おいらもたまには家の中で使うが、テントなど体積の小さい所では絶対使用しない。雪山や雨天などで調理や明かり取りで使う場合はやむを得ないが、自己責任であれば良いのではと思う。
世の中が便利になればなるほど、製造者サイドの想定外な事故や危険があると思う。
ナイフの使えない人が多いという(おいらもだが)、包丁を磨げない人は更に多いらしい(おいらもだが)。
益々自然との係りも減る中で、残念な事故である。

以下記事
ガスランタンで中毒死 息子の悲劇繰り返すな 「注意」不備訴え実る 父の声経産省動かす 製造元に改善を指導

 今年1月、キャンプ中にガスランタン(照明器具)を使っていた北九州市若松区の師村八(ひらく)さん=当時(24)=が亡くなった。死因はガスの不完全燃焼による一酸化炭素中毒。事故の波紋はメーカーや行政にも広がり、経済産業省が製造元に注意事項の表記改善を指導するに至ったが、そこには原因を追及し「事故を繰り返させまい」とする父親、師村妙石(みょうせき)さん(57)=同区=の執念があった。 (社会部・重川英介)

 事故は1月26日に起きた。父と同じ篆刻(てんこく)の道を志し、心身を鍛えるため自転車とテントで四国88カ所めぐりの旅に出た八さんは、出発から6日後の朝、岡山市内にある公園のテントで遺体で見つかった。

 入り口は閉まり、枕元に置かれたランタンの栓は開いたまま。地元警察は「酸素不足で不完全燃焼し、一酸化炭素中毒になった」と判断した。

 「『テントの中でもガスランタンを使える』と誤解していたのではないか」。息子の死から半年がたち、父はこう考えるようになった。

 ボンベには注意事項として「屋外専用」「テント内で使用しない」などと記載されていた。一方で、「換気に注意」と、屋内での使用を容認するような表記もあった。さらに、製造元のイワタニ・プリムス(東京)の親会社、岩谷産業(同)のホームページ(HP)では、プリムス社のガスランタンを「テントの中を明るく照らす。用途に応じた大きさ(のランタン)を使いましょう」と、テント内の使用を勧める宣伝をしていた。

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 7月半ば、父はプリムス社に対し、同社製のボンベで事故が起きたことを告げ、表記内容の矛盾点も問いかけた。

 「徹底糾明します」。東京から駆けつけた担当者はそう言ったものの、2週間もたたないうちに電話口でやんわり言った。「換気に注意、というのは、洞窟(どうくつ)(屋外)での使用を想定している。こちらに落ち度はない」

 親会社の広報担当も、HPの表現について「ガスを使わなくても明るく照らせる『電池式ランタン』のことを特定している」と否定した。

 納得できない父は他社のボンベも買い集め、表記内容を調べた。

 「テント内での使用は酸欠や失火の恐れがあるので禁止」「死にいたる事故の原因となる恐れがある」。プリムス社製にはない、危険を強調する表記があった。「(他社は)より分かりやすく表記している。見直すべきではないか」。粘り強く交渉を続けた。

 8月初旬。プリムス社から事故の報告を受けていた経産省は、「使用法を誤解させる恐れがある」として、表記の改善を指導。同社も「一酸化炭素中毒死または窒息死します」という文言を盛り込む案を同省に報告した。「死」という表現は、父が「便利さだけでなく、危険があることも知ってほしい」と表記を強く希望したものだった。

 それでも、また事故が起きる不安はある。プリムス社は12月まで現在の表記で製造、販売を続ける。「安全性を高める対策で、緊急性はない」との理由だという。

 「表記内容が正されたとしても、メーカー側の姿勢が変わらなければ同じ過ちを繰り返すだけだ」。父は懸命に訴え続ける。