副題:いまダム建設が問いかけるもの

治水、利水等の目的のためにダム建設が続けられている。洪水対策や農業用水そして電力供給に必要な事は多くの人が理解している。最大多数の幸福のために自然を傷つかざるを得ない事も承知している。長期間に渡る小さな村の中の対立はなんら幸せを見出す事が出来ないと思う。
80年に一度の洪水を想定することは必要かもしれない、しかし自然の脅威を覚悟する態度も必要だと思う。十分な説明責任を国なり行政が果たせばここまで拗れる事はなかったのだろう。不信感、怒りが時として正常な判断力を失わせる事もある。
この本が出た後に、確か利水関係の裁判は農民側が勝訴したと記憶している。
五木の子守唄を紹介しながらダムは誰のものかを訴えている。
そして五木の子守唄が今で言う格差社会の原型であるように思った。
子守唄の里から―いまダム建設が問いかけるもの