夜中に眼が覚め、読み始めたら最後まで一気に読んでしまいました。
何度も涙が止まらなくなりました。
30代後半から40代にかけての精神的葛藤と生きる事への執着、そして周りから
与えられる愛情。さらには自然からの恵み、自然との共生により癒される人々。
特に素晴らしいと思ったのは、阿弥陀堂の老婆で一言一言であろう。
自然に生かされている自分を改めて感じた作品でした。

ちなみに、単行本の発行者は「イワナの夏」の湯川豊氏でありました。
ほんの数箇所ですが、イワナ釣りの場面が出てきます。最初の1匹が精神的に
傷ついた女医さんを癒していくところなどまさに南木ワールドなのでしょう。

阿弥陀堂だより