パニック障害と言う病を抱える作者本人のエッセイなんだろう。
医師としての自己症状の描写は凄い。うつ病とも違うこの病気を克服していく
過程を赤裸々につづっている。僕にはフィクションなのかノンフィクションなのか
分からない。
40歳半ばの僕も時折であるか精神的に不安定になる自覚がある。
自然が精神を癒してくれるのは確かだが、ヒトが癒してくれる事もこの本で
明確に示していると思う。家族が穏やかに過ごしている事がもっとも重要であると
再認識した本である。



内容(「MARC」データベースより)
旧い友人に誘われるまま、心の闇を抱えた医師は山奥を出、陽光あふれる海の町を
訪ねる。きらめく波頭、まぶしい青、潮の香-。だが、そこにも…。
癒し癒される人々を描き尽くす。


海へ