堀江さんの事も気になるが、この記事の方がおいらにはインパクトがあった。

と、言うのも山陰の大学から東京の大学院に来て最初の研究がこのATLからみ
でした。おいらはその時獣医のコースだったので、ヒトの研究は積極出来ない
状態でした。そんな訳で与えられて仕事は当時、ニホンザルがこのヒトと同じ
あるいは似ているウイルスがあるのではと言う事で色んなサルのHTLVに対する
抗体を調べはじめました。方法は非常に簡単なのですが、キットがあるわけでなく
朝から晩まで細胞培養や蛍光抗体法とかやっておりました。
これがきっかけで野生のサルからの採血のためにアジアやアフリカに頻繁に出かける
ようになったんです。(つづく)

成人T細胞白血病、発症メカニズム明らかに…京大

 「成人T細胞白血病(ATL)」の原因ウイルス「HTLV―1」に、がん細胞を増殖させる遺伝子「HBZ」が存在することを、
京都大ウイルス研究所の松岡雅雄教授(血液腫瘍学)らの研究グループが突き止め、
17日付の米国科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。

 発症のメカニズムを明らかにした成果で、松岡教授は「新たな治療法開発につなげ
たい」としている。

 これまでは、HTLV―1内の遺伝子「tax」がATL細胞を増殖させると考え
られてきた。しかし、松岡教授らはHBZがすべてのATL細胞に表れることに着目。ヒトのATL細胞を使った実験を重ね、
HBZの働きを止めると、ATL細胞の増殖を抑えることが分かったという。

 HTLV―1は授乳や輸血、性交渉に伴い、細菌やウイルスを取り除くリンパ球
「T細胞」に感染。リンパ節が腫れたり、
皮膚に湿疹(しっしん)ができたりする。発病までの潜伏期間は20〜80年とされ、感染者の1000人に1人が
白血病を発症し、ほぼ1年で死亡するとされている。
(読売新聞)