おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2024年05月

やっとマスコミが取り上げてきましたね。リニア不正

リニア水位低下問題、JR東海「湧水1日2000トン川に放流」 専門家「相関が明確」岐阜県審査会 | 岐阜新聞Web




フリージャーナリストの樫田さんが、ラジオに呼ばれて、これまでの10年位のJR東海の悪事を話したら、大竹さんらは全く知らなかったと!
マスコミが報じなかったJR東海の悪事が今になって国民に知れ渡る。


以下記事 JR東海がいかにブラックか良く分かりますよね。


リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が進む岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町で井戸などの水位が低下した問題で、県は29日、県環境影響評価(アセスメント)審査会の地盤委員会を開いた。JR東海は同町の日吉トンネル掘削現場で続く湧水の状況について、3月下旬以降、1日当たり2千トン前後の水を河川へ放流していることを明らかにした。専門家は「水位低下と相関が明確」と指摘。JRは「湧水を全力で止めることに注力している。その先の水位低下への効果を期待し、しっかりとやっていく」とした。

 JRからは中央新幹線推進本部の梅村哲男名古屋建設部担当部長や加藤覚岐阜西工事事務所長らが出席。湧水に関し、1回目は「(昨年)12月7日以降」に発生したと説明した。最大で毎秒40リットルが出て、排水先の南垣外非常口ヤード(同市日吉町)で河川に放流された量は同月11日ごろに1日当たり2千数百トンとなったが、約2週間で収束したという。

 2回目の湧水は「概(おおむ)ね(今年)2月15日以降」に発生。現在も延長約50メートルの区間で1分当たり1・2トンほどが出続けている。4月中旬には放流量が1日当たり2500トンを超えた日もあった。観測用井戸の水位低下が確認されたのは2月20日で時期が重なり、委員長の神谷浩二岐阜大工学部教授は「湧水と水位低下との因果関係が明確になっているという印象を持つ。さらに湧水対策の検討を」と提言。JRは今月20日からトンネル内壁の透水性を弱める薬液の注入を始めており、担当者は「湧水を止めることで(減水した)地下水が回復することを期待している」とした。

 沢田和秀岐阜大工学部教授は「止水できたところで(回復)効果がどう表れるか分からない」と主張。吉田英一名古屋大教授は「湧水を止めたら井戸水が回復するのかが一番のポイント。抜けてしまった水がどういった水なのか、など地下構造と密接に絡む」と述べ、地中での水の流れ「水(みず)みち」の調査が必要とした。

 また、神谷教授は「5月に入ってようやく減水対策。2月に水位低下の兆候を見て、なぜすぐ(対策に)入れなかったのか。環境をいかに修復するかという視点が(JR)に欠けていたのでは」と指摘した。

 JRの梅村担当部長は会合後、環境保全措置への配慮が欠けていたとの指摘に「課題として今後、検討していきたい」と答えた。



ツルアジサイ? 岐阜

2016年の岐阜釣行で、拾って挿したアジサイ。
標高1000m前後かな。

ことし初めて咲きました。

ヤマアジサイではなく、ツルアジサイの様です。

可憐な白

大切に育てます。

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アフリカ潜在力のカレイドスコープ 落合雄彦 編著 晃洋書房 2022

図書館本

FGM(女子割礼)の事を知人に聞いたら、これを勧めてくれたので読んでみました。
そんな訳で2章と6章を読み、その他の章は流し読みです。

日本の研究者(アカデミア)は比較的、上から目線でないアポローチが多いのは
認識として持っています。欧米的な所謂、開発業界やらの上から目線での、教えてやる、
エンパワーする的な構図は、徐々に衰退している様に感じます(欧米の援助疲れ?)

そんな中、FGMに関しても、欧米の絶対止めるべき的な流れに地域コミュニティーからの
反発や不同意が以前から知られていたので、本書でも、やがてはFGMが無くなるであろうが
その過程は様々なイベントとして地域ごとに進化、改善?されて行くのであろうことが
理解出来ました。

潜在力という括りで本書は成り立っている(研究費の課題の関係上)様ですが、中には
論文探査的な内容もあり、何かアフリカの潜在力を我々が学び、互いに昇華していくという
感じでは無いものもありました。

こんな感じの流れです。目次は。


目次

第1章 西ケニアの村人にとってコロナ禍とは何か
―共同・互助にみるアフリカ潜在力の可能性―
 はじめに―西ケニアからのSOS―
 1 絶対的生活困難を乗り越える技法―
 2 コロナ禍における絶対的生存困難
 3 絶対的生存困難を乗り越える技法
 おわりに―アフリカ潜在力の可能性―

第2章 花嫁と監督
―ガーナ南部の仕立屋が魅せる潜在力―
 はじめに
 1 フィールドの概要
 2 経済と美学
 3 象徴と感情
 4 花嫁としての仕立屋
 5 監督としての仕立屋
 おわりに―ひとつの完成の先に未来を見ること―

第3章 インフォーマル・セクターにみるアフリカ潜在力
―カメルーン起業家の20年から―
 はじめに
 1 インフォーマル・セクターの様態
 2 ある実業家の20年
 3 企業拡大とその困難
 おわりに―アフリカ潜在力の経済―

第4章 南アフリカにおけるコンゴ人ディアスポラ
 はじめに
   1 ヨーロッパにおけるコンゴ人ディアスポラ
 2 南アフリカにおけるコンゴ人ディアスポラ
 3 南アフリカ在住コンゴ人の階層性と政治運動
 おわりに

第5章 戦争の過去, 移民としての今
―在日イボ人とビアフラ独立運動―
 はじめに
 1 ビアフラ独立運動の歴史的背景
 2 日本におけるビアフラ独立運動の展開
 3 インターネットと運動の越境
 4 交差する過去と現在―在日イボ人にとってのビアフラ戦争―

第6章 ムカデ
―ふたりの姉妹の割礼儀礼をめぐる〈変化と維持〉の物語―
 はじめにーこれは前進か? 衰退か?―
 1 ビーナス・ドリス姉妹
 2 女性の割礼に関する近年の状況
 3 割礼儀礼の準備
 4 割礼の前日
 5 割礼の当日
 6 施術後の祝祭
 おわりに

第7章 われわれは債務を返せない
―トマ・サンカラの負債論―
 はじめに
 1 背 景
 2 演 説
 3 考 察―文化人類学的負債論から―
 おわりに

第8章 西アフリカ・サヘルにおける農牧紛争の基層
―空間的な分析と可視化―
 はじめに
 1 調査地について―農牧関係を中心に―
 2 資源アクセスの制約―衛星画像を用いた土地被覆・利用の推定から―
 3 資源制約に対する牧畜民の適応―日帰り放牧ルートのログ分析から―
 4 適応の限界と食害リスクの空間分布―日帰り放牧のシミュレーションから―
 おわりに

第9章 植民地ナイジェリアのハンセン病コントロール
 はじめに
 1 第1次世界大戦終結以前の時期―1918年以前―
 2 両大戦間期―1919〜1938年―
 3 第2次世界大戦勃発以後の時期―1939〜1960年―




アフリカ潜在力のカレイドスコープ (龍谷大学社会科学研究所叢書 136巻)
落合 雄彦、松田 素二、浜田 明範、平野(野元) 美佐、佐藤 千鶴子、松本 尚之、中村 香子、佐久間 寛、阪本 拓人
晃洋書房
2022-11-30



アフリカ本

JR東海というブラック企業

<社説>リニア工事 責任ある建設主体たれ:東京新聞 TOKYO Web




岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町で住民が飲み水などに使っていた井戸の水位が低下し、JR東海はリニア中央新幹線のトンネル工事を一時中断した。JRは着工に先立つ環境影響評価で地下水に影響が出る可能性に言及しており、いわば「想定内」とも言えるが、地元の動揺は大きい。他の沿線地域を含めていっそう丁寧な対応を心掛けねば住民側の不安は払拭できまい。
 周辺では今年に入り、瑞浪市を東西に貫く日吉トンネル(全長14・5キロ)の掘削が始まり、直後から井戸やため池など14カ所で水位の低下が確認された。工事による湧水が原因とみられ、既に枯渇した井戸もある。JRは代わりの井戸発掘や上水道につなぐ費用を負担するというが、当然の対応だ。
 看過できないのは、JRが2月に異常を把握してからも工事を続け、事実関係の公表や岐阜県への報告が今月まで遅れたことだ。さらに公表後も工事を続ける考えを示し、その後、地元の反発を受けて即時中断した。これでは住民側に寄り添った対応とは言い難い。
 JRは、リニアの2027年開業を断念した理由として、南アルプストンネル(静岡市)工事が大井川や南アの地下水へ与える影響を懸念する静岡県からの同意が得られなかったことを挙げた。7年近い地元との協議を通じ、地域を支える「命の水」という意識を共有したのではなかったのか。
 リニアは、そのルートの9割近くが地下空間だ。トンネル工事はボーリング調査などを通じ、地質を見極めながら掘削するが、最新技術をもってしても、実際に掘ってみないと何が起きるか分からないのが現実という。破砕帯に当たれば大量の湧水は避けられない。
 リニア開業の経済波及効果は10兆円超と見込まれるなど、わが国史上最大規模の事業だ。34年以降にずれ込んだ開業までには、この先も、大小のトラブルが生じることはあろう。地域への丁寧な説明や沿線自治体との密接な情報交換はもちろんのこと、何か事が起きればいち早く情報開示する姿勢に徹してこそ、JRが約束した「責任ある建設主体」と言えよう。


300年枯れない井戸がリニア工事で枯れる





井戸の底に浮かび上がる幾多のひび割れは、水源に恵まれた地域に走った衝撃を物語っていた。JR東海が進めるリニア中央新幹線事業の前に立ちはだかるのは、静岡県の水問題だけではない。リニアのトンネル掘削工事が行われていた岐阜県瑞浪市では2月、個人用の井戸やため池など計14カ所の水位低下が発覚した。瑞浪市の現場を歩くと、水枯れした井戸を前に立ち尽くす住民の姿があった。【真貝恒平】

 <主な内容>
 ・井戸は信仰と豊かな水源の象徴
 ・トンネル工事一転「即時中断」
 ・「リニアのメリットない」
 ・JR東海の対応「検証が必要」

 名古屋市中心部から車で約65キロ。今月21日、いくつかの山あいを抜けると、のどかな田園風景が広がる盆地の瑞浪市大湫(おおくて)町にたどり着いた。稲が植えられた田んぼの水面(みなも)は太陽の光を反射して輝き、周りの風景を映し出していた。


 大湫コミュニティーセンターによると、この地域には約120戸、約300人が住んでいるという。かつて旧中山道の宿場町だった地域は、当時の面影を残す。観光パンフレットによると、「湫」は沼地や湿地帯を表す言葉で、峠に挟まれた低い場所で水がたまりやすいことから、地名に使われたという。


 「天王様の井戸が枯れるなんて人生で初めてだ」。80代の男性は井戸の底をのぞき込み、いまだに驚きを隠せない様子だ。

 井戸の隣には「天王様の井戸」と刻まれた石碑がある。この地域は宿場町として栄えた歴史から、生活用水や旅人、人馬の飲用水などに使われた井戸が点在し、天王様の井戸もその一つ。神の名をとったこの井戸は300年以上の歴史を持ち、「枯れたことがない井戸」として、人々の信仰と豊かな水源を象徴する存在だった。


 男性が井戸の異変に気づいたのは3月中旬ごろ。ふとのぞき込むと、いつもあるはずの水が消えていた。男性は「そもそも井戸の水がなくなるなんて考えたことがないから……。『この先、大丈夫なのか』と心配」と不安げな表情を浮かべる。暗闇にわずかな陽光が差し込んだ井戸の底はまだ枯れたままだった。
田んぼへの影響は

 名古屋市からリニアの中間駅となる岐阜県中津川市までの途中に位置する大湫町では、地下を通る日吉トンネル(南垣外工区、全長7・4キロ)の掘削工事が進む。しかし、掘削現場で昨年12月と今年2月に湧水(ゆうすい)が発生していた。14カ所の水位低下が見つかった2月、JR東海は瑞浪市と対応を協議したが、この問題がマスコミで大きく報道されたのは5月に入ってからだった。

 小高い山の手前にあるため池には、数日前に降った雨水がわずかにたまっていたが、底は枯れた痕跡であるひび割れができていた。近くに住む奥村研さん(74)は1年ほど前に上水道に切り替え、井戸は使っていなかったため、直接の被害はなかったという。「ため池が枯れたことは驚いたが、地下を工事すると聞いて、こんなことになるのではと心のどこかで思っていた」と振り返る。


 JR東海の丹羽俊介社長は16日の定例記者会見で、水位低下と工事の因果関係について「周辺で地下水に影響するような工事が行われていないことから、本工事の影響の可能性が高い」として、工事の一時中断を明らかにした。工事は大湫町の中心部である「大湫盆地」の地下を通る。この時点では、真下の地質を詳細に把握するため、盆地手前まで掘り進めた後にボーリング調査を実施する予定だった。

 だが、情報が十分に届いていなかった岐阜県や地域住民から批判や不安の声が相次ぎ、同社は20日に工事の即時中断を発表した。同社は湧水を止めるための薬液注入を開始するとともに、代替の水源となる井戸を町内に設置する工事に着手。水位が低下した井戸などから水を引いていた世帯について、上水道に切り替えて水を利用できるように応急措置を実施しており、追加の水道料金や工事費は同社が負担することにしている。

 70代の男性は「日常生活は戻りつつあるが、今後、田んぼに影響しないか」と不安を語る。そして、こうつぶやいた。「この地域に住む高齢者にとって(リニア中央新幹線は)何もメリットがない」
専門家「事前対策できていたのか」

 国土交通省のリニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議や、静岡市中央新幹線建設事業影響評価協議会の委員を務める元大同大教授の大東憲二氏(67)=環境地盤工学=は「掘削工事に伴う湧水の発生は珍しくない」としつつ、今回の問題について「大湫盆地の手前を掘削していた時に井戸やため池の水位が低下しているので、想定よりも早く水位の低下が発生した可能性がある」と推測する。
報道公開されたリニア中央新幹線、日吉トンネルの工事現場=岐阜県瑞浪市で2019年11月26日、鮫島弘樹撮影

 現場付近には断層があることが指摘されているが、大東教授は「断層の位置や特性は実際にトンネルを掘削しないと把握できないのが現状」と説明。その上で「地下水が生活用水や農業用水に利用されている地域でトンネルの掘削工事を行う場合、水位が低下して影響が出ることを前提とした水源の事前対策、環境管理の面で自治体や地域住民にきめ細かく伝える連絡網がしっかりできていたのか。今回の問題を機に再度検証すべきだろう」と提言する。
リニア中央新幹線

 磁力で車体を浮かせる技術を使って走る鉄道。JR東海が国家的プロジェクトとして、東京の品川から大阪までを結ぶ計画で整備を進めている。最高速度は時速500キロを超え、品川―名古屋間を40分、品川―大阪間を約1時間で走る。2027年に名古屋までの開業を目指していたが、静岡県内のトンネル工事を巡り、大井川の水量や生態系への影響を懸念する県との話し合いがつかず、JR東海は3月、27年の開業を断念すると発表した。

バラ園

アジサイ展と同時にバラ園ではバラが満開。

土日はライトアップをするそうです。

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日本の自生アジサイ展 鎌倉





天候にも恵まれて、沢山のお客様が来て下さっています。

26日まで。




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誰のためのリニアなのか? 論理的に頭を使え!

リニアで幸せになるのは誰なのか 財政学、地域経済学の観点から 静岡大教授・川瀬憲子【時事時評】:時事ドットコム





現在、総事業費9兆円を超えるリニア中央新幹線(以下、リニア)開発計画が進められている。超伝導によって、時速500キロで走行することで、東京―大阪間を約1時間で結ぶ計画であり、事業主体はJR東海である。

 もともと民間が全額出資する事業ということで、国会ではほとんど議論されることなく、進められてきた事業でもあるが、一大国家プロジェクトとして位置づけられるようになった。しかも、スーパーゼネコン4社の談合問題が生じるなど、企業の開発利益と国土開発の効率性が最優先された「国策民営」の計画であるといってよい。財政学・地域経済学の立場から、論点となるところを整理してみたい。
リニア開発計画と国家的プロジェクト

 リニア開発の構想は高度経済成長期にさかのぼる。1962年から鉄道技術研究所が始めていたが、97年からは山梨県の18.7キロ実験線での走行実験が開始された。90年代に5兆円と見積もられていた事業費は、2007年時点で9兆円にも膨らんだ。

 2010年、国の審議会にて、A(木曽谷ルート)、B(伊那谷ルート)、C(南アルプスルート)の三つのルートが提案された。中央線や飯田線沿いの従来型の新幹線案や南アルプスを迂回(うかい)するリニア案も浮上したが、リニアが「直線」で走ることを前提に議論が進められ、最も危険な南アルプスを貫通するCルートが選択されたのである。

 2014年、JR東海による十分な環境アセスメントが実施されないまま、国は工事実施計画(その1)を認可した。16年には約3兆円もの財政投融資が投入され、国家的プロジェクトへと転換していくことになる。21年にJR東海は品川―名古屋間の総事業費が1.5兆円増の7兆円となると発表したが、物価高の影響を受けて、さらに事業費が高騰していくことが予想される。
品川―名古屋間は9割がトンネル

(1)リニア工事と裁判

 リニア開発では、品川と名古屋間の86%(品川と大阪間では71%)がトンネルである。工事をめぐって深刻な環境問題を引き起こしており、公共事業の公共性が問われる状況になっている。トンネルからの膨大な残土に加えて、水枯れ、安全性、ウラン鉱脈、電磁波、難工事、膨大な電力需要など、課題は山積している(樫田2017)。

 こうした中で、沿線住民による「行政不服審査請求に基づく異議申し立て」を経て、2015年に「工事認可取消請求」が東京地裁に提訴されたほか、各地で工事差止を求める裁判が続いている。裁判では地域住民や専門家から環境に及ぼされる影響等について指摘されてきた。

 さらにジャーナリストの樫田秀樹氏の調査によれば、1都6県のすべてにおいて、当初計画よりも大幅に遅れている状況も浮き彫りになっている(樫田2017、川村他2023)。15年12月の着工から8年たった現在も、全体の1〜2割程度しか進んでいない。


(2)南アルプストンネルと「盛り土」・渇水の懸念

 全長25キロの南アルプストンネルは、土の表面からトンネルまでの深さが最大約1400メートルであり、日本のトンネルの中では最大である。このトンネルは、長野工区、静岡工区、山梨工区に分かれ、約1000万立方メートルの掘削残土が、品川―名古屋間全体で5680万立方メートルの建設残土などが出るが、静岡工区以外は処分地が明らかにされていない。

 このうち静岡工区の約9キロのトンネルからは、約370万立方メートルもの残土が想定される。急峻(きゅうしゅん)な大井川上流における高さ65メートルもの「盛り土」造成を含む残土処理や、毎秒最大で2トンもの大井川の水量が減少するといった渇水対策も争点の一つとなっている。しかも2021年に発生した熱海市伊豆山土石流災害は、「盛り土」の危険性とチェックシステムの重要性を改めて浮き彫りにした。

 南アルプストンネルは、地上から1400メートルもの下を、掘削面にコンクリートを吹き付け、補強しながら進む「NATM工法」で掘削する難工事である。周辺には破砕帯や断層帯も多く、震災による災害リスクも高い。そのことが難工事を生み、工事に10年超という歳月を要することとなる。にもかかわらず安全対策はとられていない。避難するためには非常口のある所まで上らなければならない。冬場には氷点下10度を下回る極寒地である。環境アセスメントが事実上機能していないことに加えて、地元への説明責任を十分に果たさず、「リニア開発ありき」で進められてきたところに最大の問題がある。


(3)大都市圏内での大深度地下の開発と環境権侵害

 東京や名古屋などの大都市圏内でも、リニア開発をめぐって問題が顕在化している。それは、大深度地下許可区域になっているためである。2000年に成立した「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」(大深度法)の適用を受けて、地下40メートルより深い地域においては、地権者の同意なしに、事業者が開発できることになっている。18年に国交大臣は、第1首都トンネル36.9キロ区間中の33.0キロと、第1中京圏トンネル34.2キロ区間中の愛知県下の17.0キロにおいて大深度地下利用を許可した。現在、大都市圏の住宅街における深刻な騒音公害や陥没リスク、膨大な残土処理をめぐる問題が顕在化している。

 2020年に、東京都調布市の住宅街で東京外環状のトンネル工事が原因で、陥没事故が発生した。首都圏では、地権者らが、住宅街での大深度地下の開発に対してリニア工事の差し止め訴訟に踏み切っている。深く掘り進めるため、膨大な残土が出る予定だが、処理の候補地すら決まっていない地区も多い。また、北品川工区(9200メートル)は124メートル掘削した時点で、シールドマシンが2度故障して工事は止まったままであった。4月から調査屈進を再開したものの、5月時点で133メートルにすぎない。原告弁護団によれば、品川から甲府までの路線は、今世紀中の完成も困難な状況下にあり、2023年12月現在、トンネル部分で完工したのは、第1南巨摩トンネルのわずか0.7キロにすぎないとされる(裁判資料)。

(4)リニア沿線の開発と地元負担

 リニア沿線の駅についてみると、品川―名古屋間には、神奈川、山梨、長野、岐阜各県に中間駅が設置されるため、駅が設置される自治体では開発計画が進められている。名古屋以西はまだ決まっておらず、神奈川県駅、山梨県駅、長野県駅はいまだ未着工である。

 しかも、駅周辺整備や市内からリニア新駅までのアクセスは地元負担となる。JR東海の説明では、リニアは完全予約制であるため、エレベーターやエスカレーターなどの最低限の諸施設の整備にとどめ、待合室や売店などは一切作らず、通常、事業者と自治体が折半で負担される駅前広場の整備費用も地元負担とした。

 たとえば、長野県駅の設置をめぐっては、飯田市がJR飯田駅に隣接する旧国鉄貨物線跡地に誘致を進めていたが、信濃毎日新聞社の調べによると、駅から5キロも離れたリニア郊外駅が選定されることになっている(同2023)。その理由は、「直線」で走らせるためだという。飯田駅に隣接すれば、余分な費用がかかるというのがJR東海の主張だが、地元住民のためのまちづくりとはまったくかけ離れたところで、しかも地元負担で、リニア駅周辺の開発が進められているのである。JR在来線とリニア新幹線とのネットワークを持たず、一体何のための鉄道なのか疑問を抱かざるを得ない。誰のための巨大開発なのかを問い直す必要があろう。

           *

 これまで見てきたように、リニア開発は、国家的プロジェクトへと転換したが、トンネルによる残土処分地確保の困難性、盛り土による土石流災害リスクの高まり、渇水対策の不備、大深度地下開発による陥没リスクの高まり、難工事など、各地で問題が多発し、それらが工事の遅延につながっていることは言うまでもない。

 2024年5月16日、岐阜県瑞浪市のリニアトンネル掘削工事が行われている地域で、異常な渇水が起こっていることがJR東海の調査で明らかにされた。今後沿線各地で渇水をめぐる問題が表面化することになろう。さらに、この付近にはウランの鉱脈がある点も問題視されている。十分な対策を講じることなく掘削工事が行われ、盛り土によってさらに拡散されれば、深刻な労働災害のみならず住民への健康被害を含む公害問題へと展開する可能性がある。

 リニア中間駅周辺の開発状況をみても、生活者の視点からの豊かな地域づくりの方向性は追求されておらず、東京一極集中と地方切り捨てがますます強まることが懸念される。また、リニア新幹線が従来の新幹線に比べて、電力消費量が3倍以上にのぼる点も課題となっている。予防原則に沿って災害リスクを最小限に抑えつつ、コミュニティーを重視したサステナブルな社会の実現こそ、求められるのではないか。

◇  ◇  ◇
筆者の川瀬憲子氏(本人提供)

筆者の川瀬憲子氏(本人提供)

川瀬 憲子(かわせ・のりこ)静岡大学教授(財政学、地方財政論)、経済学博士(京都大学)、日本地方財政学会常任理事、日本地方自治学会理事。1999年、米ニューヨーク大公共サービス大学院行財政研究所客員研究員などを経て、2004年から現職。主な著書に『「分権改革」と地方財政』(自治体研究社)、『アメリカの補助金と州・地方財政』(勁草書房)、『集権型システムと自治体財政』(自治体研究社)、『入門 地方財政』(自治体研究社、共編著)など。

【主要参考文献】
・樫田秀樹(2017)『リニア新幹線が不可能な7つの理由』(岩波書店)
・川村晃生編(2023)『リニアはなぜ失敗したか』(緑風出版)
・信濃毎日新聞社編集局(2023)『土の声を 「国策民営」リニアの現場から』(岩波書店)
・橋山禮治郎(2014)『リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」』(集英社新書)
・樋渡俊一(2022)「リニア中央新幹線と大深度地下使用法」『環境と公害』52巻1号
・宮本憲一(2014)『戦後日本公害史論』(岩波書店)



お粗末すぎませんか?JR東海 リニア

リニア工事、即時中断 瑞浪で水位低下 JR東海発表 /岐阜 | 毎日新聞


バレちゃったの公表といういつものJR東海

山梨実験線では井戸も枯れ、渓流も消え、在来魚が絶飯したのに。

マスコミは今になって報道し始める。
どれだけJR東海に忖度するの? 原発広告と同じ、電車広告やらリニア広告がそんなに欲しい?


以下記事


 リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が行われている岐阜県瑞浪市で井戸などの水位が低下した問題で、JR東海は20日、市内のトンネル工事を即時中断したと発表した。古田肇知事は21日の定例記者会見で、事態把握から3カ月近く県に報告しなかった同社と瑞浪市の対応に「残念で遺憾」と苦言を呈した。

 同社の丹羽俊介社長は16日の会見で、同市大湫(おおくて)町の中心部である大湫盆地の手前まで掘削した後、工事を一時中断すると表明した。だが地元住民や自治体から不安の声が相次ぎ、即時中断を決めた。古田知事は会見で「県と瑞浪市が20日、連名で即時中断の要望書を提出した」と明らかにした。


 同社によると、掘削工事は機器の点検などで17日以降は事実上、行っていない。地質を詳細に把握するボーリング調査は6月以降に実施し、数週間で終了する見込みという。一方、トンネル内の湧水(ゆうすい)を止めるため、20日に薬液注入を開始した。

 今回の問題で、同社は2月20日までに井戸や共同水源など14カ所で水位低下を把握し、瑞浪市と対応を協議したが、県に報告したのは5月中旬だった。

 古田知事は会見で、県環境影響評価審査会の地盤委員会で水位低下の原因究明や環境対策などを議論する方針を示した。また「他の沿線市町でも起きるかもしれない。県の考え方を速やかにまとめ、JR東海に示す」と述べた。【真貝恒平、太田圭介】



差別のしくみ 木村草太 朝日新聞出版 2023 12月

図書館本

連載された文章
現在NHKの朝ドラで放映されている、虎に翼の原作は無いとの事なので、脚本家が
この本を参考にして組み立てたのかな?と思ってしまうほど。日本の司法における女性差別も
一次情報を元に説明している。

木村氏がまさに、差別、区別、人権、家制度、男女平等、憲法24条を時代背景、海外での議論
本邦での判例を参照しながら丁寧に根本的な問題解決に向けて説明している。

個人的には憲法を真剣に読んだ事もなく、学んだ事もないのだが、世間にあふれる
ヘイトスピーチやヘイトクライム、同性婚や選択的夫婦別姓に対しての重要な視点が
含まれていると感じました。



「差別」のしくみ (朝日選書)
木村 草太
朝日新聞出版
2023-12-11


日本の自生アジサイ展 

今年も無事に準備終了

5月21日から26日まで。

大船フラワーセンターで開催です。

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タイワンリス問題 

クリハラリスの調査にAI活用 神奈川県とNTT東、生息範囲解析を省力化 | カナロコ by 神奈川新聞





拙宅でもすでに今月は4匹捕獲(駆除の許可を得ています)

鳴き声は簡単に分かるよね(笑) 鳥との区別も簡単だと思うよ。

以下記事


 神奈川県内で生息域が拡大傾向にあり、農作物がかじられるなどの被害が発生している特定外来生物のクリハラリス(タイワンリス)を巡り、NTT東日本神奈川事業部(横浜市中区)は調査活動を省力化しようと、人工知能(AI)を活用した調査に乗り出した。

 クリハラリスは横須賀・三浦地域で高密度に生息しているほか、横浜や大和、藤沢市などでも確認されていて、果物や樹皮の食害が出ている。また同社では、ケーブルをかじられて電話やインターネットが使用できなくなる被害も発生しているという。

 同事業部の調査は2月から3月にかけて実施。こども自然公園(横浜市旭区)内の5カ所にボイスレコーダーを設置し、収集した音声データをAIで解析した。クリハラリスの鳴き声を検知し、鳴き声が似ている鳥との識別に成功するなど、実用化に向けた成果を得たとしている。

 調査は対策を模索する県が委託した。県自然環境保全課によると、クリハラリスを含め野生動物の生息状況は把握が難しく、現地調査での人的負担は課題の一つという。鳴き声をAIで検知し、生息状況やその範囲を把握することで、捕獲までにかかる人的負担の削減につながることが期待される。(中西 悠)





ヤマアジサイ

一応展示会用に用意

今年は開花が遅いです。

露地植えのアジサイもまだまだ開花しません。lJzEEOmKTjCRmXwAvfZw8A

韮崎 温泉 大村先生

母親の退院後のモニタリングと言う事で。

旭温泉は金曜日定休日なので、大村先生の温泉、蕎麦屋

温泉は貸し切りでした(笑)

八ヶ岳、茅ヶ岳そして富士山、南アルプス すべてが美しく聳えておりました。

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リニア 水枯れ 工事中止

岐阜 リニアトンネル工事現場周辺で井戸水位低下 JR東海が対策 | NHK | 鉄道




いかに環境アセスメントが杜撰だったのか多くの方が理解されたと思います。

別に岐阜だけの問題でなく、すでに山梨実験線では渓流が干しあがり、井戸は枯れているのです。
ウソだと思う方は検索してみてください。

マスコミはJR東海の広告費?に忖度してこれまでほとんどリニア工事での環境問題を報じてきませんでした(工事での人身事故は報じる事はある)。

リニアではないですが、トンネル掘削での地盤沈下問題で移転を余儀なくされたり。




NIMBYで存在するニッポン人がいかに多いことか、明日は我が身ですよ。


涙の女王の視聴者が凄い

涙の女王 Netflix が愛の不時着を上回る人気だったとの事。
FBなどでも盛んにスクリーンショット的な画像がアップされており

視聴者の視点と解析が凄いと思うのである。(笑)

子供の顔が夫婦に似ているとの指摘。

スゴイ観察眼である。


涙の女王涙の女王2涙の女王3

水枯れ リニア 岐阜 

ハイハイ
隠せなくなったJR東海

山梨実験線でも渓流を殺し、水枯れ

静岡のせいで完成が遅れるとフェイクの垂れ流しJR東海

この岐阜の例はまだまだ、静岡でのリスクを考えれば軽微でしょう。

大井川流域を考えると、岐阜どころではありませんよね。










これは2023年長野県大鹿




これ2019年山梨

ふるさと納税 ジンギスカン

いろいろな所のジンギスカンをふるさと納税等で購入している。

これは帯広市のジンギスカン
マトンなのに、結構臭みもなく美味しい。
特に、つけダレ(内部に別に入っている)が良い感じでした。
ビールに合う。


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春の戸門

恒例 春の戸門さん

毎回レベルアップと言うか上昇し続ける料理各種
持ち込みのお酒以外にも新しい日本酒も振舞ってくれました。

そして、レジェンドのサインを頂き、家宝にします。
まだ、映画は見てないですが、書籍に連名で。

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リニア 早く止めるのがJR東海のため

リニア2027年開業断念 「静岡工区」だけじゃない山積する課題 | 毎日新聞






リニア中央新幹線(品川―名古屋)を巡り、事業主体のJR東海は今年3月、2027年の開業を断念した。まだ着工許可が出ていない静岡工区は完成まで10年以上かかるとされ、開業は早くて34年以降にずれ込む公算が大きい。これまで静岡県の対応が注目されてきたが、リニアが抱えるリスクは他にもある。
地元との調整、技術的ハードルも

 「静岡以外にも、完成まで10年以上かかりそうな地域がある」。リニアに詳しいジャーナリストの樫田秀樹さんはそう指摘する。JR東海は24年3月末現在、品川―名古屋間の用地の75%を取得済みだが、神奈川県や山梨県の一部地域では地権者の反対が強く「取得の見通しは立っていない」(樫田さん)という。



 沿線では少なくとも5件の住民訴訟が起こされた。そのうち東京都内の住民らが国にリニア事業の工事認可取り消しを求めた訴訟は、23年に東京地裁で請求を退けられたが、山梨県南アルプス市の住民らが工事差し止めなどを求めた訴訟は近く判決を迎える。JR東海は「地域との連携重視」を掲げており、住民の意向は無視できない。訴訟が年単位で長引けば、計画の進捗(しんちょく)に響く。


 技術的ハードルも高い。東京・北品川のトンネル工事は、21年10月から半年で約300メートル掘るはずが、掘削機の故障で中断を繰り返し、2年半たった今なお半分も進んでいない。岐阜県中津川市のトンネル工事では21年10月、爆破による掘削作業中に岩盤が崩落し、作業員2人が死傷した。今後は地下1000メートル超の大深度を掘り進める予定で、難易度はさらに上がる。

 こうした中でJR東海は4月4日、「山梨県駅」(甲府市、中央市)と長野県飯田市の高架橋の完成が、いずれも31年中になるとの見通しを明らかにした。軟弱地盤への対応や地元との調整に手間取っていることが主因だという。静岡工区以外でも当初予定された27年に間に合わない実態を公式に認めた形だが、同社は「いずれも静岡工区の遅れの範囲内だ」とし、さらなる遅れには直結しないと説明する。これに対し樫田さんは「遅れの原因を『静岡のせい』と強調することで、自分たちに批判の矛先が向かないようにしている」と批判する。
開業遅れ むしろ「財務の負荷軽減」

 リニアの建設資金は、JR東海が既存事業で得た手元資金を中心に、不足分は借入金で補うことになっている。同社の「健全経営」が前提だが、開業の遅れは影響しないのか。


 SMBC日興証券の川嶋宏樹シニアアナリストは「費用が膨らむリスクは十分ある」と指摘する。大規模な土木工事は工期が延びて工費が増えがちで、トンネル掘削などは「やってみなければ分からないトラブルも多い」という。現に品川―名古屋間の総工費は21年4月、難工事への対応や地震対策強化のため、それまでの5兆5200億円から7兆400億円に見直された。

 ただ、JR東海に焦りの色はない。丹羽俊介社長は4月30日の決算発表記者会見で、開業延期の影響について「人員や資機材が必要となる期間が延び、費用が増えていく可能性はある」と認めながらも、工事の内容が変わるわけではなく「全体のコストに大きな影響を及ぼすレベルではない」と強調。むしろ手元資金を蓄える時間が増えることで将来の借入金が減り、「財務上の負荷が軽減される」との見方を示した。

 これには同社特有の収益構造が関係している。24年3月期決算(単体)は、売上高に当たる営業収益が1兆4173億円で、そのうち運輸収入は1兆3428億円。この93%に当たる1兆2479億円を稼ぎ出しているのが、東京―新大阪間を結ぶ「ドル箱」の東海道新幹線だ。毎年ここから安定して生み出される数千億円規模の利益が、巨額プロジェクトの元手となる。


 東海道新幹線は新型コロナウイルス禍で一時、輸送人員、旅客運輸収入ともに前年比6割以上も激減したが、現在はコロナ禍前の水準をほぼ回復。SMBC日興の川嶋氏も「開業延期で当面の資金繰りは楽になる。コロナ禍でも(JR東海に対する金融市場の信用は)びくともしなかった。将来の借金返済に心配はない」と評する。

 「早期開業を目指す姿勢に変わりはない」と丹羽社長は強調するが、ある国土交通省幹部はこう見透かす。「彼らはリニア開業を全然急いでいない。遅れて困るのは沿線自治体だけだ」
すべては東海道新幹線頼み

 とはいえ、開業が遠のく間に国内の人口減少は加速する。コロナ禍でビジネス客のリモートワークも増えた。リニアが開業にこぎつけたとしても、利用は伸びるのだろうか。

 鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「人口減少に伴って都心に人が集まると、大都市圏同士を結ぶリニアの需要は増える可能性はある。インバウンド(訪日外国人)客も追い風になる」とみる。

 東海道新幹線の輸送人員は、最も多かった18年度で1日当たり約47万人。このうち国交省の調査(15年度)で、首都圏と愛知、関西、山陽地方との間を移動する約20万人がリニアを利用すると梅原さんは予測する。「のぞみ」の本格導入時は新幹線の利用客が1割ほど増えたほか、他の新幹線でも新設によって潜在需要が掘り起こされる傾向があるという。


 最高時速500キロで走るリニアは品川―名古屋間を最速40分、品川―大阪間を最速67分で結ぶ。国交省は23年10月、リニアが品川―大阪間で開業すると、品川―名古屋間と品川―大阪間の直行需要がリニアにシフトし、東海道新幹線の輸送量が約3割減少するとの推計を公表した。「のぞみ」が減る分を「ひかり」などに割り当てることで、静岡県のようにリニアが停車しない地域にもメリットがあるとの見立てだ。

 もっとも、こうした筋書きはすべて、東海道新幹線が今後も長期間、堅調に利益を出し続けることが前提となっている。そもそもリニア建設の最大の目的は「大動脈の二重系化」、つまり東海道新幹線の老朽化対策と自然災害リスクの回避にある。梅原さんは「今の東海道新幹線は(過密ダイヤで)当初想定の輸送量を超えている。開業から今年で60年を迎え、大規模な修復もしなければならない」と話す。

 JR東海によると、現在は鉄橋の補強など新幹線を運行しながらできる工事を進めているが、やがて鉄橋そのものの架け替えなど、一部運休を伴う改修も必要になる可能性があるという。

 内閣府がまとめた南海トラフ巨大地震の被害想定では、東海道新幹線の沿線は最大で震度7の揺れが見込まれている。JR東海は「十分な対策を講じている」というが、運行に何らかの支障が生じる恐れは否定できない。同社の収益構造は東海道新幹線に大きく依存しているだけに、リニア開業は時間との闘いでもある。【原田啓之、佐久間一輝、真貝恒平】




病院巡り 

母親も歳を取る、90歳を越えてなんとか一人暮らしをしている。

最近胸が苦しいと言う事で。
近所のかかりつけ医さんの紹介で韮崎市立病院で山梨医大からの週一担当循環器内科のY先生の
診察に付き合い(4月8日)、心嚢水が溜まっているけど、緊急に対応する事もなかろうということで
利尿剤等で経過観察。

5月7日(火曜日)深夜(8日早朝)に再度呼吸が苦しいというので、ちょうど家族もいたので
救急搬送、韮崎市立病院も医大も空きがないとの事で、須玉の塩川病院へ、
循環器内科の専門医がいないとのことだったが再度CT等で心嚢水と胸水(肺)があるとのこと。
とりあえず酸素吸入で状態は安定しているので、転院を考えましょうとの事。
5月8日(水) 塩川病院の担当の先生(S院長)が電話で丁寧な説明をしていただき
甲府市立病院に転院となる(医大に空きがないが、医大からの専門医がいるとのこと)
職場に担当医のK医師より電話連絡あり、手術の同意
早退して新宿より甲府 甲府駅でレンタカーで市立病院
到着時にはドレインから抜かれた心嚢水のパックを付けたまま夕食を取る母親

5月9日(木)面会は午後2時以降なので、旭温泉に入り、のんびり。レンタカーなので
甲府市内巡り、東小、南中と撮影して、ラーメン食べて市立病院
明日(金)に胸水穿刺を行うかもしれないので呼吸器内科の担当I医師に繋ぐとの事
レンタカーを返却して、土手焼きたべて、ブラブラ歩いて帰鎌
甲府の街もシャッターだらけですね。岡島は解体中。

5月9日(金)
呼吸器内科医師より電話で穿刺の手術同意
手術前の検査で、胸水が当初より減少しているので、いったん穿刺見送りの電話あり。
週明けに再度検査して治療方針を決めるとの事。

そんなバタバタの数日でした。

しかし、良い医師の方々が多く、良かった良かった。


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リニア不要 石破さん

「リニアはつまらない」 鉄オタ・石破茂さんが嘆くワケ | 毎日新聞




昭和の3大馬鹿査定再び
過去を検証しないでバカが暴走 まったく懲りない愚かな人々

以下記事

政界随一の鉄道好きとして知られる自民党の石破茂元幹事長は、リニア中央新幹線に一家言を持つ論客だ。リニアに需要はあるのか、国の融資を使う理由は十分説明されているのか、地方の鉄道は置き去りではないか――。石破氏が抱く疑問は尽きない。そして、こうも漏らした。「鉄オタとしてさ、リニアほどつまらないものはない」

【聞き手・原田啓之、佐久間一輝】
リニアの議論「熟していない」

 ――リニアのトンネルは静岡県北部の南アルプスを通るため、そこを水源とする大井川の流量が減少する懸念があります。静岡工区の着工に反対してきた県知事の川勝平太氏が、職業差別と取れる問題発言の後に辞職しましたが、リニアに対する川勝氏の姿勢をどう見ましたか。


 ◆川勝氏と議論したことはないが、絶対にリニアに反対ってことではなかったのではないかな。工事で大井川の水が枯れちゃうんじゃないか、農業用水はどうなるのか、といった疑問にきちんと納得いくように答えてちょうだい、ということではなかったでしょうか。

 ただ、今度の辞職は実に唐突というか、がっかり。(失言は)あまり適切な発言とは思えないので、辞め方は残念です。


 ――26日投開票の知事選では、有力な候補者が相次いでリニア推進を掲げています。

 ◆静岡工区をどうすべきかについてはいろんな世論調査があり、質問の仕方によって全然答えが違う。(県民の)反対が多いとか賛成が多いとか一概には言えない。ただ、水源の問題は本当に大丈夫か、きちんと答える義務が施工者側のJR東海にはあります。

 ――静岡県民からは、リニアをつくったところで県内に駅ができるわけでもなくメリットがあまりない、という声が聞こえます。

 ◆「うちに何のメリットがあるんだ」と言い出したら、いろんな計画が成り立たなくなっちゃいます。それよりも、静岡工区に限らず、そもそもリニアって何だったのか、本当に東京から大阪まで通すリニアが必要なのか、という議論が十分成熟したと私は思っていないです。
「のぞみ」は遅い?

 ――JR東海はリニアをつくる意義について、東京―大阪の輸送を二重にして東海道新幹線の老朽化や大規模災害に備えることと、移動の時間短縮と説明しています。東京―大阪は東海道新幹線で約2時間半なのに対し、リニアは67分で結びます。


 ◆1980年ごろ、(旧国鉄は)東海道新幹線を半日くらい運休して「若返り工事」をしていたけど、最近はしていないね。東海道新幹線が老朽化したからリニアが必要というのは、論理の飛躍がないだろうか。

 昭和30年代に、ビジネス特急と言われた特急「こだま」が(在来線の)東海道線を走り始めた頃、東京―大阪は約6時間半かかりました。スピード、輸送力の面においても東海道線が限界に来ていたので、東海道新幹線をつくることには十分な合理性があった。

 ところが今、東京―大阪を2時間半で走る「のぞみ」が遅いと思う人は、どれぐらいいるのか。そう思う人は飛行機に乗るでしょう。もっと速い電車へのニーズは、どこにあるのだろうね。

 リニアだと、東京―大阪が67分といっても、出発は品川からだし、駅は大深度の地下にある。駅での乗り換えを含めたら、時間はもっとかかる。そういうところまで検証されているのか。少なくとも私は納得したことがないですね。

「破格の融資」

 ――リニアはJR東海が自己資金で整備する計画ですが、工事を早めるため国の財政投融資3兆円が充てられます。

 ◆これから人口が減り、2100年には日本の人口は5200万人になっているかもしれない。利用者、料金をどう設定するのか、という疑問もある。

 国民負担を一切求めないと言っていたにもかかわらず、結局は3兆円の財政投融資を使っている。私は昔、銀行屋でしたけど、(今回の財政投融資のように)約30年間も(返済)据え置きの融資を聞いたことがない。民間では絶対ない、破格の融資だったに違いない。

 私が自民党の総務会のメンバーのときに、リニアの計画が総務会に諮られました。もちろん安倍(晋三)さんの全盛時だから、皆さん賛成でした。

 だけど、このリニアによって東京―名古屋―大阪が一つの「スーパー・メガリージョン」になって地方の発展につながると言われるが、その理屈がよくわからない。東京一極集中から、メガリージョン集中へ加速するだけじゃないのか。

 10兆円を超えるとも言われる建設費を使って、リニアがめでたくペイできた(採算が取れた)としても、それが地方の発展につながらないと、結局は国力が衰退する。そのお金があったら、地方の鉄道を高速化するとか、利便性向上とかにもっと使えるんじゃないでしょうか。
「安倍さんと葛西さんでないと」


 ――政府は3兆円を融資してでもリニアを早くつくらせようとしているのに、地方の鉄道への支援は不十分だということですか。

 ◆そこには思想の問題もあります。なんで鉄道だけは鉄道会社がインフラも整備するのか。例えば、JAL(日本航空)やANA(全日空)が羽田空港をつくって維持費を出せと言われたら、経営が成り立たない。

 鉄道という公共インフラは赤字だろうと、税金で維持すべきものです。二酸化炭素の問題やドライバー不足で、鉄道の重要性は増しています。欧州では、なるべく飛行機を減らして鉄道に振り替えている国もあります。

 ところが、日本ではそういう議論がほとんどない。「夢の超特急」の令和版みたいな話ばかりが先行して、本当にそれでいいのかなって思いはあります。

 ――政府はなぜ財政投融資を使ってまで、リニアを前倒しでつくろうとしたのでしょうか。

 ◆そこは安倍さんと葛西さん(葛西敬之・JR東海名誉会長、2022年に死去)でないとわからないでしょう。(2人は)頻繁に会っていたけど、そこで何が話し合われたんだろうね。

 国民負担に値するものであれば、ちゃんとそう言えばいい話ですよ。私がそう言うと、安倍批判みたいに思われるんだけど、そんなこと言ってるんじゃない。ちゃんと(国民に)わかるように説明してほしいんです。

 ――リニアは工事が進んでいて、駅の予定地周辺でも用地取得が進んでいます。この段階で計画を止めることは、あり得るのでしょうか。

 ◆太平洋戦争が止められなかったように、「何とかなるさ」と始めたプロジェクトっていうのは止まらないのかもしれない。

「納税者が納得する説明を」

 ――リニア計画を止めた方がいいと思いますか。

 ◆(JR東海や政府が)疑問にちゃんと答えて、私が「なるほどね」と思ったら、リニア大推進派です。私は反対派じゃありませんから。そういう疑問にちゃんと答えないまま進むことが、リニアの計画にとっても不幸なことではないか。財政投融資とか国のスキームを使うのであれば、納税者が納得する説明をしていただきたい。

 でも、鉄オタとしてさ、リニアほどつまらないものはない。景色が見えないんですよね。車内は狭い。車内販売もきっと来ない。旅ではないね。もうあれは移動だよ。高速地下鉄だよね。別にリニアに恨みはないんだけどさ。
石破茂(いしば・しげる)さん

 1957年生まれ。鳥取県出身。慶応大卒。銀行員を経て、86年の衆院選で初当選。防衛相、農相、地方創生担当相、自民党幹事長などを歴任。政界屈指の「鉄道オタク」として知られ、自身のユーチューブチャンネルで「乗り鉄(客車派)」かつ「呑(の)み鉄」と公言する。


ミルクの中のイワナ 

映画公開されていますが、なかなか近所に来ないので見れないでいます。
そんな折、書籍が発売されたので購入。
イワナや森、自然に深い造詣をお持ちの方々が語られています。
書籍や論文なども最後にしっかり紹介されており、読み応えがありますね。
多くの絶滅危惧種動物が人間がもたらす開発という名の元での被害者であることを
幻の渓流魚「イワナ」というレッテルを張られてしまったことを知って欲しいです。








ミルクの中のイワナ film book (Whole Universe Publications)
Whole Universe Publications
リバーウォーク
2024-04-15

すずめの戸締り Netflix





3.11ボランティアで何度か東北を訪問したものとしては、物語が進むに従い
胸が締め付けられる思いがしました。
特に、東京から車で東北に向かうシーンで、何か所が出て来る
巨大防潮堤という復興の名で作られた巨大公共事業インフラ。
自然を管理し征服出来るといる人間の愚かさを感じざるを得ませんでした。

すずめの母親を探すシーンは、実際には多くの3.11の被災者、そして原発震災として、故郷にすら戻る事が出来ない人々が実体験した事なのだと。

素晴らしい作品でした。

中森明菜特集? 

スカパーに契約しているのだけれど。

連続で明菜様のコンサート番組があったので
録画

果たしていつ見る事が出来るのだろうか?

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GWは自宅でまったり

家族5人がほぼ自宅に居ました(笑)

5月5日は38回目の記念日でした。
想えば遠くへ来たものだ。

そんな意味も含めて、久々に近所の焼肉キング(食べ放題)

アルコール無し、フリードリンクも無し。
キングコース5人 3498円x3人 シニア 2998円x2  16490円でありました。

一人当たり3000円ちょっと

相変わらず、安上り家族でありました。

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アジサイ 万華鏡

ふるさと納税返礼品

園芸アジサイも嫌いではないのです。

品種改良もかなりのレベルですね。


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ヤマアジサイと里山

下草刈りと枯れたり誤伐されたアジサイの植え替え。

2019年から地域NPOの方とのコラボ。

昨年以上に多くの花芽が出ていて、楽しみです。

非常にこの里山との相性が良い様です。

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殺すな、殺させるな

2014年の広告と
2024年

軍拡進む対米従属国のニッポン

戦争を知らないアホな国会議員が増えるとどうなるのか?

軍拡、人員不足の自衛隊、装備は米国の売れ残り。
有事には米軍指揮下に入り、特攻隊ですか?


君死にたまふことなかれ


10年前
2014




2024年
20242024-1

名刺の整理 ほぼ廃棄

この業界に入ってから名刺交換で頂いた多くの名刺
ベルギー、ガーナでの長期滞在や国際学会や海外出張で得た名刺。

1研究員だった共同研究した友人が今やUSの国務省の局長だったりするのは
非常に嬉しい。

名刺交換だけで再度会う事が無かった人がほとんどかもしれない。

終活を兼ねて、この2倍ほど廃棄。

名刺
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