2024年01月
姥捨て伝承モチーフ「楢山節考」 甲州の人情が描かせた親子愛 | 毎日新聞
深沢七郎氏は確か佐久病院で亡くなったんですよね。南木圭士さん(医師、作家)が書いていたように思います。
自分も知らない事が沢山記事には書かれていました。
以下記事
口減らしのため年老いた親を山に置き去りにする姥(うば)捨てを題材にした深沢七郎の小説「楢山節考」(1956年)は、今村昌平監督の映画の原作としても知られる。物語の舞台となった集落を訪ね、深沢の発想の源を探った。
甲府盆地の南側に大黒坂(おおぐろさか)=山梨県笛吹市境川町=という集落がある。北向きの斜面に約80戸が集まり、民家の間を走る急坂の脇に石仏がたたずむのどかなところだ。棄老伝説の地といえば、姥捨山がある信州と思いがち。だが、「楢山節考」は甲州の大黒坂がモデルである。
小説では、村には70歳になる年寄りが山へ死に赴く「楢山まいり」の習わしがある。気丈なおりんは家族のため、一日も早く山へ行きたいと願う。心優しい孝行息子の辰平は親を捨てるのが嫌で先延ばしにしようとするが、おりんの強い意志と村の慣習にはあらがえず、おりんを背板に乗せて山へ向かう。
まず断っておかねばならないのは、大黒坂に姥捨ての慣習があったわけではないということ。深沢のエッセー「楢山節考・舞台再訪」によると、温泉で有名な笛吹市石和町出身の深沢は終戦当時、大黒坂にあるいとこの嫁ぎ先へ遊びに行った。そして何日か滞在するうち集落の人たちのことが好きになり「この土地の純粋な人情から想像して、あの小説はできた」のだという。
生まれも育ちも大黒坂という旧境川村(2004年に笛吹市に合併)の村長だった角田義一(つのだ・よしたか)さん(85)は当時のことを覚えている。深沢は心臓が良くなかったようで、ぞうりを履いてゆっくり歩く姿を見て「変わったおっちゃん」と思ったそうだ(実際、深沢は心筋症で後に長期療養している)。また、いとこの嫁ぎ先の娘と同級生だったため、その家の親戚から、よく深沢の話を聞かされたという。
それによると、深沢は大黒坂滞在中、親戚の案内で周辺の山や沢を歩き回った。その行き先の一つに「早桶沢(はやおけざわ)」が出てくる。早桶とは「粗末な棺桶」の意味だ。大黒坂の人たちは豊かではないが、何でも分け合う家族のようなところがある。そんな「原始の味のある」(楢山節考・舞台再訪)人情に加え、早桶沢など地名にも見える風土に何らかのインスピレーションを受けて「楢山節考」を着想したのではないか――。これが角田さんの見方である。
集落の急坂を上った奥部に、旧境川村が91年に建てた「楢山節考」の顕彰碑がある。表には深沢が作詞作曲した「楢山節」の歌詞を刻み、裏には「舞台再訪」の一部を引用した。
集落の外れにひっそりと建つ「楢山節考」の顕彰碑=山梨県笛吹市で2023年10月23日、山本直撮影
建立の際、地元の人たちの間には「貧乏で姥捨ての風習があると描かれたのに顕彰碑なんて」と反対の声もあった。それを村側が「こんなに深い親子愛を描いた素晴らしい小説は他にない」と説得したのだという。確かにこの作品に一貫して流れているのは棄老の薄情さではなく、親子の情愛だ。
山梨県は以前、歴史をたどる散策コースの整備に精を出し、大黒坂も「楢山節考」の舞台として、その一つに挙がっていたらしい。だが、名残は顕彰碑のほか、聖応寺(しょうおうじ)という立派な寺の門前にある古びた「散策コース」の木製案内板ぐらいしか見当たらなかった。
寺の前に古びた案内板があった=山梨県笛吹市で2023年10月30日、山本直撮影
それでも笛吹市観光商工課によると「聖地巡礼」に訪れる人は少なくないようだ。山梨県立文学館(甲府市)によると、石和温泉には深沢の親戚が生家跡で営むそば屋や、旧家の跡に建つ温泉宿が現存する。
今村監督の映画は83年のカンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)に輝いた。ただし、原作は本作と、こちらも深沢が貧農の次男以下の悲惨な境遇を描いた「東北の神武(ずんむ)たち」の2作品で、小説「楢山節考」のストーリーはかなり脚色されている。【山本直】
山梨知事が謝罪 二階派の「預かり金」1182万円不記載は「失念」 | 毎日新聞
いかにも山梨県、甲州選挙は何も変わってないのでしょうね。
誰のために行政しているんでしょうね?
以下記事
長崎幸太郎・山梨県知事は20日、同県富士吉田市の事務所で記者会見し、自ら代表を務める資金管理団体「日本金融経済研究フォーラム21」の政治資金収支報告書に、知事が所属する自民党二階派(志帥会)から受け取った1182万円を収入として記載していなかったことを明らかにして、謝罪した。【大和田香織】
知事によると、不記載だったのは、2019年分〜22年分の報告書。19年5月の志帥会のパーティー券の売り上げ1774万円全額を志帥会の銀行口座に送金。志帥会からは売り上げノルマの超過分の一部の500万円が寄付された。その後、別に1182万円が現金で渡されたという。
1182万円の取り扱いについては、追って連絡すると説明され、指示を待っていたが、積極的には問いあわせず「預かり金的なもの」として金庫に保管していたという。知事は「収支報告書に『預かり金』の項目がなく、コロナ禍もあり放置したまま失念していた」と釈明した。
1182万円は、訂正が可能な20年以降の報告書で、繰越金の残額として19日に修正処理をした。寄付500万円は19年の報告書に記載している。
長崎知事は「5年間預かったまま異例の状態で、確認するべきだった。深く反省している」と謝罪した。管理体制の見直しや会計責任者の交代を進めると同時に、自身のパーティー開催について「一旦立ち止まり真摯に考える」と話している。
図書館本 強くお勧め
著者の日野氏の原発再稼働 葬られた過酷事故の教訓 (集英社新書)2022を読んだ後に本書を読了
おそらく、日野氏が居なければ、永久に闇に葬られた行政の嘘、改ざんが歴史に残っていったのであろう。
発表報道と行政や企業の広報担当の様な新聞記者も多い中で、ほんのわずかな「狂気と執念」を持ち続ける事が出来る者だけが調査報道が出来る真のジャーナリストと呼べるのであろう。
本書では調査報道とは何かを、実例(行政の不正行為)を示しながら、情報公開法や信頼できる専門家との協働作業で示しています。
読書メモとして
行政における秘密会議 裏会議と表会議 御用学者、御用専門家たちの有識者会議
日本の役所における意思決定過程の不透明さ 公表と公開の定義
行政に都合の悪いデータの非公表 放射能除染におけるデータ
秘密主義 秘密主義がまた次の秘密主義を呼び寄せる
調査報道と発表報道(報道発表は行政として、企業として、金をかけずに施策や製品を広報出来る)
意思決定過程を解明する手順
過去はもういいから前向きの議論だけしようとすると、同じ失敗を繰り返す可能性がある。
調査報道の可視化は報道の信頼を高める
調査報道にこそ職業ジャーナリズムの未来がある
公共性や公益性があるか疑わしく、ニュース価値のないものまで記事や番組にしてしまうような
報道の有り方を「幼稚園のサッカー」と呼んでいる(ボールの飛んで行った方向に一斉に駆け出す姿)
日野氏の調査報道:政治家や為政者のスキャンダルや人間性ではなく、官僚機構が構造的に内包する非人間性に焦点を当てる。
著者の日野氏の原発再稼働 葬られた過酷事故の教訓 (集英社新書)2022を読んだ後に本書を読了
おそらく、日野氏が居なければ、永久に闇に葬られた行政の嘘、改ざんが歴史に残っていったのであろう。
発表報道と行政や企業の広報担当の様な新聞記者も多い中で、ほんのわずかな「狂気と執念」を持ち続ける事が出来る者だけが調査報道が出来る真のジャーナリストと呼べるのであろう。
本書では調査報道とは何かを、実例(行政の不正行為)を示しながら、情報公開法や信頼できる専門家との協働作業で示しています。
読書メモとして
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日本の役所における意思決定過程の不透明さ 公表と公開の定義
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秘密主義 秘密主義がまた次の秘密主義を呼び寄せる
調査報道と発表報道(報道発表は行政として、企業として、金をかけずに施策や製品を広報出来る)
意思決定過程を解明する手順
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調査報道の可視化は報道の信頼を高める
調査報道にこそ職業ジャーナリズムの未来がある
公共性や公益性があるか疑わしく、ニュース価値のないものまで記事や番組にしてしまうような
報道の有り方を「幼稚園のサッカー」と呼んでいる(ボールの飛んで行った方向に一斉に駆け出す姿)
日野氏の調査報道:政治家や為政者のスキャンダルや人間性ではなく、官僚機構が構造的に内包する非人間性に焦点を当てる。
図書館本
最近、本書に登場する女優さんと一時結婚していた作家が亡くなった。
大分以前から、この作家が、女優に堕胎を何回もさせていたと報じられている。
本書の中でも、母親の作者が、その作家の事を微妙な表現で、女性を引き付ける才能があると
書いている。
作家の評価は高い様だが、女性関係においては決して評価されるような人間では
無い事が再確認出来た。
堕胎の件は、本書でも筆者が書いている
最近、本書に登場する女優さんと一時結婚していた作家が亡くなった。
大分以前から、この作家が、女優に堕胎を何回もさせていたと報じられている。
本書の中でも、母親の作者が、その作家の事を微妙な表現で、女性を引き付ける才能があると
書いている。
作家の評価は高い様だが、女性関係においては決して評価されるような人間では
無い事が再確認出来た。
堕胎の件は、本書でも筆者が書いている
会員誌で知ったというテイタラク。
ネイチャーポジティブの文脈で考えると、リニア、ダム、原発なんて、まったくの対極ですよね。
そう、無駄であり、害悪。
「ネイチャーポジティブ(自然再興)」とは、生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せることを意味します。
2030年までに「ネイチャーポジティブ(自然再興)」を実現することが、2050年ビジョンの達成に向けた短期目標です。「2030年ネイチャーポジティブ(自然再興)」の実現に向けて、人類存続の基盤としての健全な生態系を確保し、生態系による恵みを維持し回復させ、自然資本を守り活かす社会経済活動を広げるために、これまでの生物多様性保全施策に加えて気候変動や資源循環等の様々な分野の施策と連携し取り組みます。
ネイチャーポジティブの文脈で考えると、リニア、ダム、原発なんて、まったくの対極ですよね。
そう、無駄であり、害悪。
「ネイチャーポジティブ(自然再興)」とは、生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せることを意味します。
2030年までに「ネイチャーポジティブ(自然再興)」を実現することが、2050年ビジョンの達成に向けた短期目標です。「2030年ネイチャーポジティブ(自然再興)」の実現に向けて、人類存続の基盤としての健全な生態系を確保し、生態系による恵みを維持し回復させ、自然資本を守り活かす社会経済活動を広げるために、これまでの生物多様性保全施策に加えて気候変動や資源循環等の様々な分野の施策と連携し取り組みます。
ネボモ:列車もリニアもGo 既存レールに磁力、車体浮上 ポーランド企業、実験成功 | 毎日新聞
鉄道もリニアモーターカーも――。ポーランドの新興企業が双方の「いいとこ取り」をした技術の開発を進めている。既存のレールの上を磁気で浮上して走行する技術で、フランス国鉄などが興味を示しているという。その新技術とは、果たしてどのようなものなのか。
車輪のついた車体がスピードを上げると、時速70キロあたりで2センチほど浮上し、そのまま時速135キロまで加速した。ポーランドの新興企業「Nevomo(ネボモ)」は昨年9月、同国南東部ノバサルジナの試験用線路で、重さ約2トンの台車を浮上走行させる実験に成功し、その動画を公開した。台車には車輪があるが、通常の列車のようにモーターが車輪を回転させて走るのではなく、車体と線路に設置した磁石の力を利用して走る。
「マグレール」と名付けられたこのシステムの特長は、既存の線路を利用する点だ。レールに電磁誘導システムを設置、車両側に磁石などを搭載しリニアモーターカーとして走行させる。将来は在来路線で時速300キロ、高速路線では時速550キロでの走行を目指している。
このシステムは、既存の鉄道網を生かせるのが最大のメリットだ。JR東海が建設中の超電導リニアモーターカーは専用の路線が必要で、建設には用地取得など巨額の費用がかかる。マグレールはすでに敷かれたレールに設置するため、コストが抑えられるという。線路に新たにシステムを追加しても、引き続き通常の列車も運行できる。
高速化だけでなく、鉄道の新たな活用方法も生まれるという。通常の列車では、動力を持つのは機関車だけで他の車両は自力では動けない。だが、マグレールでは電気と磁気が動力源のため機関車が不要で、電流などを遠隔操作することで車両一つ一つをばらばらに動かすことができる。
まずは貨物分野
ネボモは、この利点を生かし、まずは貨物分野で実用化を図る方針だ。コンテナを積んだ貨物車両一台一台を荷物運搬ロボットのようにそれぞれ動かすといった利用方法を想定。2024年前半に貨物の商用利用契約を締結し、同年中に限定区間での運行開始を目指している。
ただ、30年ごろを想定する旅客輸送の実現に向けては、超えるべき技術的なハードルが多い。旅客輸送では、実験で使った台車とは比べものにならないほど重い20〜30トンの客車を浮上させる必要がある。また、安全性の検証などもこれからだ。
それでも、欧州でこの技術が注目されているのは、気候変動対策に役立つと見込まれているためだ。欧州では、温室効果ガス排出削減の観点から短距離の航空便の使用を控える動きが広がっている。すでに張り巡らされた鉄道網をリニアにすれば各地への高速移動が可能となり、短距離航空便の代替手段になり得る。
欧州連合(EU)とポーランド政府は、計550万ユーロ(約9億円)の助成金を交付。EUはさらに、最大1750万ユーロの追加資金も用意している。また、仏国鉄SNCFやイタリアの国営鉄道インフラ企業RFIなども関心を示しており、すでに同社と協力のための覚書を交わした。
ネボモの創業者の一人で製品管理部長のカツペル・コニャルスキ氏は毎日新聞の取材に、「地球温暖化対策として、鉄道の再活性化を進めていきたい。欧州や日本の鉄道は利用率が相当高いが、まだ利用拡大の余地は大きい」と話し、日本進出にも意欲を示している。【ブリュッセル宮川裕章】
まあ、嫌韓反中的な方は見ない方が良いかも(笑)
侵略者としての帝国主義者ニッポンの八紘一宇の欺瞞や殺戮を、実際に見聞きした人々の感情は
相当長い時間と語らいが無ければ癒されるものではない。
非常に面白い(興味深い)良いドラマでした。
731部隊が京城に移動(敗走か?)してからも人体実験を行ったというストーリー。
あえて日本人を使わないキャスティングも良いかと思う。
戦争という人間を狂わす行為の中で生きてきた人々の物語である。
ミスターサンシャイン Netflix なども同様な背景かな。
シーズン2もあるとの事。
侵略者としての帝国主義者ニッポンの八紘一宇の欺瞞や殺戮を、実際に見聞きした人々の感情は
相当長い時間と語らいが無ければ癒されるものではない。
非常に面白い(興味深い)良いドラマでした。
731部隊が京城に移動(敗走か?)してからも人体実験を行ったというストーリー。
あえて日本人を使わないキャスティングも良いかと思う。
戦争という人間を狂わす行為の中で生きてきた人々の物語である。
ミスターサンシャイン Netflix なども同様な背景かな。
シーズン2もあるとの事。
図書館本 やっと予約が回ってきました。
もっと早く読んでおくべきだった。
読み始めると、どんどんと文字の海に飲み込まれていく。
知っている、国名、地名、人名等々。
個人的な事で恐縮ですが、1984年に初めてアフリカ4か国を研究の予備調査で
カバン持ち的な最年少団員として参加しました。(後の京大総長になる山極さんもいた)
そして、アフリカの水を飲んでしまったがため、やはりアフリカに戻ってくる事になり
それ以来、アフリカに関わる仕事をしております。
そして、今回の舞台となるコンゴ(旧ザイール)の宗主国のベルギーにも家族で2年ほど
滞在いたしました(1996-98)。そして、私のいた研究所には本書でも悪名高い支配者として名前が出てくるレオポルド王の名が冠されておりました。
しかしながら、ザイールに日本企業が運営していた鉱山会社があった事も知らず、さらにそこに
残留日本人(父親日本人、母親ザイール人)が居た事もまったく知りませんでした。
もちろん、同じような構図が、中国やフィリピン、東南アジアにも存在することは知ってはおりました。
ですので、読み始めたら、本当に驚くとともに、三浦氏の調査から導かれる嘘、捏造そして明らかになる真実に鳥肌が立つ思いでした。
読書メモとして
日本財団の笹川さんは、ハンセン病撲滅活動の中でコンゴ訪問した際に、この問題を知り、個人的に援助をしていたこと。2014年 笹川氏はアフリカをはじめ世界のハンセン病のある地域を恐れる事なく訪問している。(笹川氏の著作や、宿命の戦記: 笹川陽平、ハンセン病制圧の記録 2017 高山 文彦 (著)に詳しい)
BBCは三浦氏らの調査による報告で、記事を削除した。
アフリカで鉱山開発に関わった少なくない数の労働者が帰国後に、各地の原子力発電所に送られているとの事(ちなみに、確か日本に落とされた原爆の原料はコンゴ由来でしたよね)
キーワードとして日本鉱業、長崎熱帯研、レオポルド、ルブンバン(ザンビア国境)、
三浦さんは、日本に帰国され、現在は東北を足場に新聞社でご活躍中との事。
更なるご活躍を祈念いたします。
もっと早く読んでおくべきだった。
読み始めると、どんどんと文字の海に飲み込まれていく。
知っている、国名、地名、人名等々。
個人的な事で恐縮ですが、1984年に初めてアフリカ4か国を研究の予備調査で
カバン持ち的な最年少団員として参加しました。(後の京大総長になる山極さんもいた)
そして、アフリカの水を飲んでしまったがため、やはりアフリカに戻ってくる事になり
それ以来、アフリカに関わる仕事をしております。
そして、今回の舞台となるコンゴ(旧ザイール)の宗主国のベルギーにも家族で2年ほど
滞在いたしました(1996-98)。そして、私のいた研究所には本書でも悪名高い支配者として名前が出てくるレオポルド王の名が冠されておりました。
しかしながら、ザイールに日本企業が運営していた鉱山会社があった事も知らず、さらにそこに
残留日本人(父親日本人、母親ザイール人)が居た事もまったく知りませんでした。
もちろん、同じような構図が、中国やフィリピン、東南アジアにも存在することは知ってはおりました。
ですので、読み始めたら、本当に驚くとともに、三浦氏の調査から導かれる嘘、捏造そして明らかになる真実に鳥肌が立つ思いでした。
読書メモとして
日本財団の笹川さんは、ハンセン病撲滅活動の中でコンゴ訪問した際に、この問題を知り、個人的に援助をしていたこと。2014年 笹川氏はアフリカをはじめ世界のハンセン病のある地域を恐れる事なく訪問している。(笹川氏の著作や、宿命の戦記: 笹川陽平、ハンセン病制圧の記録 2017 高山 文彦 (著)に詳しい)
BBCは三浦氏らの調査による報告で、記事を削除した。
アフリカで鉱山開発に関わった少なくない数の労働者が帰国後に、各地の原子力発電所に送られているとの事(ちなみに、確か日本に落とされた原爆の原料はコンゴ由来でしたよね)
キーワードとして日本鉱業、長崎熱帯研、レオポルド、ルブンバン(ザンビア国境)、
三浦さんは、日本に帰国され、現在は東北を足場に新聞社でご活躍中との事。
更なるご活躍を祈念いたします。
16歳から単車乗っています。
昔は雨も雪も気にしなかったけど。
寒いと億劫です。
加曽利さんの番組を見て、鳥取からの帰省途中、身延から甲府のみぞれの中を走ったり。
バイトからの帰り、積もり始めた雪の国道9号線 湖山池前の直線で転倒して10mぐらい滑った事など思い出しました。バイクも壊れずに動いて、寮まで戻ったな。
昔は雨も雪も気にしなかったけど。
寒いと億劫です。
加曽利さんの番組を見て、鳥取からの帰省途中、身延から甲府のみぞれの中を走ったり。
バイトからの帰り、積もり始めた雪の国道9号線 湖山池前の直線で転倒して10mぐらい滑った事など思い出しました。バイクも壊れずに動いて、寮まで戻ったな。
あけましておめでとうございます!
— BS11 MOTORISE (@BS11_MOTORISE) January 5, 2024
2024年初回放送は1月7日(日)22:00!
鉄人・賀曽利隆さんを迎えて「冬のバイクの楽しみ方」をベテランバイク芸人の皆さんと大激論⁉ #中野真矢 #平嶋夏海 #賀曽利隆#ノッチ(デンジャラス) #レイザーラモンRG #福田充徳(チュートリアル) pic.twitter.com/jITX2mwf3a
図書館本 読んでいる最中に2024年1月1日の能登震災が起こった。
志賀原発の被害は小出しにされて、1月12日現在まだ全体像は見えない。
また柏崎刈羽原発の被害もあるようだ。もし珠洲原発が出来ていたら一体どうなっていたかと
思うと背筋が凍る
日野さんが毎日新聞記者として書いた記事をブログでも以前紹介した。
さて、本書である。
まさに、調査報道の基本を忠実にしつこく、そして丁寧に裏を取りながら嘘を暴いていく。
誰のための原発なのか?誰のための電力行政なのか?
読み進むほどに、原子力ムラの巨悪に呆れるのである。
秘密会議と再稼働ありきですすむ規制委員会
国会事故調が指摘した「規制の虜」がめんめんと継続していること
避難計画の数字捏造
再稼働を進めるための住民無視の避難計画
核燃料があるから避難計画を作るという詭弁
あとがきに著者は記す。
「これほどまでに巨大なウソの被害を暴く方法は調査報道しかない。青臭い物言いかもしれないが、今はこれが自分の使命だと感じている」
日野さんの今後さらなる調査報道を期待し、応援したい。
志賀原発の被害は小出しにされて、1月12日現在まだ全体像は見えない。
また柏崎刈羽原発の被害もあるようだ。もし珠洲原発が出来ていたら一体どうなっていたかと
思うと背筋が凍る
日野さんが毎日新聞記者として書いた記事をブログでも以前紹介した。
さて、本書である。
まさに、調査報道の基本を忠実にしつこく、そして丁寧に裏を取りながら嘘を暴いていく。
誰のための原発なのか?誰のための電力行政なのか?
読み進むほどに、原子力ムラの巨悪に呆れるのである。
秘密会議と再稼働ありきですすむ規制委員会
国会事故調が指摘した「規制の虜」がめんめんと継続していること
避難計画の数字捏造
再稼働を進めるための住民無視の避難計画
核燃料があるから避難計画を作るという詭弁
あとがきに著者は記す。
「これほどまでに巨大なウソの被害を暴く方法は調査報道しかない。青臭い物言いかもしれないが、今はこれが自分の使命だと感じている」
日野さんの今後さらなる調査報道を期待し、応援したい。
予約して購入したが、少しづつ読んだのでちょうど能登地震の報に触れて
志賀原発および柏崎刈羽原発の被害が気になった。また建設を阻止された珠洲原発計画が
あった事を知った。
著者の青木氏の著作は地図から消される街等は読んでいて、まさに調査報道が出来る
ジャーナリストとして認識していた。
本書はあとがきでも触れられているが、所属の新聞社の許可が下りずに文春新書からの出版と
なった事が綴られている。
いったい何に忖度しているのだろう?
再稼働を推進する政権や巨大スポンサーとなる電力業界なのか?
本書ではまさに本邦における原発の歴史と原子力ムラの構図(軍産複合体の様なあまりに
強固な繋がりと利権集団)を記しています。
アカデミア(学会等)との癒着や研究費による支配、言論封殺的な行政の有識者会議という罠など。
メディアにおける原発広告や洗脳記事
福島原発震災で被災した人々の苦悩
福島の事故を認識して原発を廃止するとしたドイツ、イタリア、それでもなお再稼働に走る日本。
より多くの方に読んでいただきたい調査報道書籍である。
志賀原発および柏崎刈羽原発の被害が気になった。また建設を阻止された珠洲原発計画が
あった事を知った。
著者の青木氏の著作は地図から消される街等は読んでいて、まさに調査報道が出来る
ジャーナリストとして認識していた。
本書はあとがきでも触れられているが、所属の新聞社の許可が下りずに文春新書からの出版と
なった事が綴られている。
いったい何に忖度しているのだろう?
再稼働を推進する政権や巨大スポンサーとなる電力業界なのか?
本書ではまさに本邦における原発の歴史と原子力ムラの構図(軍産複合体の様なあまりに
強固な繋がりと利権集団)を記しています。
アカデミア(学会等)との癒着や研究費による支配、言論封殺的な行政の有識者会議という罠など。
メディアにおける原発広告や洗脳記事
福島原発震災で被災した人々の苦悩
福島の事故を認識して原発を廃止するとしたドイツ、イタリア、それでもなお再稼働に走る日本。
より多くの方に読んでいただきたい調査報道書籍である。
南アルプス問題 「37年までに解決」 川勝知事 インタビュー【大井川とリニア】|あなたの静岡新聞
川勝知事が懇意な現静岡県立大学学長(元京大総長)の尾池和夫氏の南海トラフ地震を参照しているのだろうか???
以下記事
川勝平太知事は9日までにインタビューに応じ、JR東海がリニア中央新幹線品川−名古屋間の開業目標を「2027年以降」としたことで、リニアの開業時期に関する目標は37年の全線開通(品川−大阪間)だけになったとの認識を示した。その上で、県がリニアトンネルの県内工事を認めない理由の一つになっている南アルプスの環境保全に関する議論を念頭に、「南アルプス問題は37年までに解決すればいい」と述べた。
川勝知事は、JRによる23年12月14日の国への工事実施計画変更申請により「27年(の開業目標)が消えた」とし、37年の全線開通までに「できるところからやればいい」と、持論の連続する2駅の部分開業の正当性を主張した。「そのときまでに南アルプス問題が解決できていれば、(JRの)目的はほぼ達成できる。南アルプス(問題)は37年までほっと息をつけた」と強調した。
「南アルプスの環境と大井川水資源の保全」と「リニア事業推進の両立」という課題は、議論するための時間的な猶予を得たことで「半分終わった」との見方を示し、JRによる変更申請は「クリスマスプレゼントだ」と述べた。最初に部分開業する区間は山梨実験線が走行する神奈川−甲府間が望ましいとし、こうした主張は静岡県が22年7月に加盟したリニア建設促進期成同盟会の方針とも矛盾しないとした。
静岡工区の工事の遅れなどを理由に27年開業が実現的でなくなっていたのに同社が27年品川−名古屋間開業にこだわっていたのは、22年5月に死去した同社の葛西敬之名誉会長の意向に沿っていたからだとし、23年4月に就任した丹羽俊介社長が「葛西方式に風穴をあけた」と独自の見解を示した。
静岡県は、品川−名古屋間の27年開業と37年全線開業を目指す立場を表明した上で、リニア建設促進期成同盟会に加盟した。
(政治部・尾原崇也)
網野善彦「古文書返却の旅」 石川・輪島市 - 日本経済新聞
能登地震で色々と読書した事で想い出した事がある。
百姓=農民 ではない。 水呑み=貧乏 ではない。
民俗学から多くの事が分かったのである。
宮本
https://www.facebook.com/suouohshimakyoudodaigaku/photos/a.801698426549002/1147359345316240/
https://www.facebook.com/suouohshimakyoudodaigaku/photos/a.801698426549002/1145408362178005/
戦後間もない1949年、全国の農漁村に眠る古文書を収集し、本格的な社会史資料館の建設を目指す国の事業が始まった。調査員に雇われ古文書の筆写や目録作りなどの実務を担ったのは、若き日の宮本常一や網野善彦ら気鋭の歴史・民俗学徒だった。
江戸初期に2つに分かれた時国家。通称・上時国家には「襖下張り文書」などが保管されていた=写真 嵐田啓明
だが、計画は財政難で頓挫。関係者は失業し、就職先を求めて四散した。所有者から「半年から1年」の約束で借りたまま返却されない古文書の山が30年余り放置された。
網野は80年に名古屋大学を辞し、不義理の責めをひとり背負って古文書返却の旅に出る。本書はその道中記だ。
対馬、紀伊半島、瀬戸内海、佐渡……。叱責覚悟の気重な旅だったが、思いがけず各地で歓待される。網野の誠実な振る舞いが、古文書の所有者の琴線に触れたのだ。
この旅は、後に「網野史学」と呼ばれる学問上の知見も授けてくれた。圧巻は84年8月、石川県輪島市の旧家、時国(ときくに)家を訪ねる場面だ。
時国家は、壇ノ浦の戦いに敗れ能登半島に配流された平家の末裔(まつえい)。国の重要文化財の古民家に網野を迎えた時国家24代当主夫人、時国綾子さん(89)が当時を振り返る。
「文書を借りに来たのは宮本常一さん。夫は手紙で返却を促したが戻らぬまま亡くなった」。網野の訪問は亡夫の一周忌と重なった。「夫の魂が網野先生を呼び寄せてくれたような気がしました」
文書返却を喜んだ綾子さんは、蔵に埋もれていた別の古文書約2万点の調査を依頼した。網野は厚意に感激し、足かけ10年を費やし膨大な史料を読み解く。その過程で、「百姓=農民」という通説が誤りであることを確信する。
時国家の17世紀前半の文書に領内の「水呑(みずのみ)」が大船を所有し日本海の廻船(かいせん)交易で巨利を得ていた記述を発見した。水呑は土地を持たない百姓で貧農と理解されてきた。が、彼らは裕福な商人であることが判明。小作を束ねる豪農とみられてきた時国家は海運、鉱山、塩田、金融業を営む「百姓=多角的企業」だった。
「非農業民」を視座に東アジア史の再構築を構想した網野は、時国家の調査を機に思索を深化させていった。
網野は古里・山梨の地に眠る。が、遺族によると時国家に近い景勝地、曽々木の海に一部を散骨したという。本人のたっての願いだった。
(社会部 和歌山章彦)
あみの・よしひこ(1928〜2004) 山梨県生まれ。日本中世史が専門。東京大学卒業後、渋沢敬三が設立した「日本常民文化研究所」に所属し、同研究所が受託した国の古文書収集事業に携わる。都立高校教諭を経て、名古屋大学、神奈川大学で教えた。
近世まで日本は農業社会だったという通説を疑問視。芸能民や被差別民、悪党など非農業民と権力の関係を考察した「蒙古襲来」「無縁・公界・楽」「異形の王権」などの著作は、学界だけでなく文学や映画など芸術の領域にも影響を与えた。おいにあたる宗教学者、中沢新一さんの著書「僕の叔父さん 網野善彦」は網野の人と学問の魅力を余すところなく伝える。
(作品の引用は中公新書)
図書館本
森氏の調査の凄さを今回も感じる一冊。
当初は書籍化は無理と考え、ネット記事として配信していたある。
それは当然であろう、時の権力者とそれを裏で指南するフィクサーなのだから。
個人的はリニア問題に興味があるので、(国鉄民営化とかではなく)、後半部分を
かなり真剣に読んでみた。
もちろん、リニアに繋がるのは、国鉄入社からの種々な人脈や、政治家や瀬島氏らとの邂逅であろうが。
当初、リニア新幹線などには興味もなく、またその実現性を疑っていた葛西氏が、リニアに
のめり込んで行ったのは、自信の種々の成功体験だった事がうかがえる。
そして自分の不祥事(女性問題スキャンダル等)には従業員を使ってまで週刊誌を回収させたりしたことは全く自著では触れずに愛妻家で通す(まあ、トップとしのて作法か?)
また、NHKの人事や官邸の事務方人事(官房副長官ら)にも大きく関与していたことには驚くし
霞が関官僚との密接な関係性と政治家との癒着とも思える交際は検証されるべきであろう。
葛西氏の死去の後、安倍氏が銃弾に倒れ、そして今、安倍派の裏金問題で議員の逮捕者が出ている。
まさに、時代が大きく、動いているのかもしれない。
森氏の調査の凄さを今回も感じる一冊。
当初は書籍化は無理と考え、ネット記事として配信していたある。
それは当然であろう、時の権力者とそれを裏で指南するフィクサーなのだから。
個人的はリニア問題に興味があるので、(国鉄民営化とかではなく)、後半部分を
かなり真剣に読んでみた。
もちろん、リニアに繋がるのは、国鉄入社からの種々な人脈や、政治家や瀬島氏らとの邂逅であろうが。
当初、リニア新幹線などには興味もなく、またその実現性を疑っていた葛西氏が、リニアに
のめり込んで行ったのは、自信の種々の成功体験だった事がうかがえる。
そして自分の不祥事(女性問題スキャンダル等)には従業員を使ってまで週刊誌を回収させたりしたことは全く自著では触れずに愛妻家で通す(まあ、トップとしのて作法か?)
また、NHKの人事や官邸の事務方人事(官房副長官ら)にも大きく関与していたことには驚くし
霞が関官僚との密接な関係性と政治家との癒着とも思える交際は検証されるべきであろう。
葛西氏の死去の後、安倍氏が銃弾に倒れ、そして今、安倍派の裏金問題で議員の逮捕者が出ている。
まさに、時代が大きく、動いているのかもしれない。
図書館本
不思議な本である。
いつ、どこで、なんのための対談だったのだろう?
前書きも後書きも無い。
養老さんの言説はいつもの通りでブレていない。
片や藻谷さんは自説を養老さんに納得させたいがための対談なのか?
興味深い所は、養老さんが元京大総長の尾池和夫さんの主張として
2038年頃に大地震が起こると紹介している点 (ちなみに本書を読んでいる期間に
能登地震(20240101)が起こった。
また、藻谷さんは、リニア新幹線に関して甲府での講演でリニアによるポジティブな経済
発展に関して話していたのに、本書ではリニア不要論?
尾池さんと静岡の川勝知事は懇意だそうで、2038年以降のリニア完成を考えているかもと。
さらに、ダムや干拓地造成も今は反対の様ですね。
不思議な本である。
いつ、どこで、なんのための対談だったのだろう?
前書きも後書きも無い。
養老さんの言説はいつもの通りでブレていない。
片や藻谷さんは自説を養老さんに納得させたいがための対談なのか?
興味深い所は、養老さんが元京大総長の尾池和夫さんの主張として
2038年頃に大地震が起こると紹介している点 (ちなみに本書を読んでいる期間に
能登地震(20240101)が起こった。
また、藻谷さんは、リニア新幹線に関して甲府での講演でリニアによるポジティブな経済
発展に関して話していたのに、本書ではリニア不要論?
尾池さんと静岡の川勝知事は懇意だそうで、2038年以降のリニア完成を考えているかもと。
さらに、ダムや干拓地造成も今は反対の様ですね。
「リニアに何の意味があるかよく分からない」 鉄オタ・石破茂氏が語る、本当に必要な鉄道整備とは: J-CAST ニュース
鳥取出身で鉄オタの石破さんとしては、リニアより地方ローカル線だろうとは想像に難しくない。
しかし、しっかりとリニアの問題は取られえている。
続編
能登地震の翌日の事故
「2024年1月2日、新千歳空港発のJAL516便と海上保安庁機MA722の衝突事故が羽田空港で発生した。 JALは、1月3日14時時点で乗客367人(幼児8人を含む)、運航乗務員3人、客室乗務員9人の計379人全員の脱出を確認したと発表。」
367人の乗客に対して12人のJALスタッフ 乗客30人に対してスタッフ1名程度が居るわけですね。
さて、リニア新幹線
10両編成で1000人の乗客と言われています。運転手はいません。
新幹線は16両編成で1300人程度 乗務員は車掌を含めて4人程度
リニアの車掌は何人?
リニア新幹線の品川〜名古屋間約285kmのうち、およそ250km、86%がトンネル
まあ、可燃性の燃料は積んでいないので大火災は無いでしょう。でも、故意の放火犯などが
出現する可能性は十分ありますよね(すでに小説ではあったかと)。
さて、南アルプスの地下(早川ー静岡県境ー大鹿)で震度7クラスの地震があれば間違いなく
車両は止まるし、すぐに運行開始はないでしょう。
自然破壊までして作ろうとしていますが、私は絶対に乗りません。
みなさん、信じるのは勝手ですが、命は一つしかありません。
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