PCR論争に寄せて─PCR検査を行っている立場から検査の飛躍的増大を求める声に:日経メディカル


まあ政府サイドの初動の遅れはここではコメントしません。(ダメ過ぎて)

単にPCR検査を増やせば全てが解決すると思っているALL or Nothingなヒトが非常に多いのは
おバカコメンテーターとエセ専門家の役割も大きいでしょうね。

まあ、是非リンクをお読みください。非常に全うな事実関係を羅列していますよ。

おそらくワイドショー専門の専門家の方は検査機器からアウトプットされるデータの読み方すら
分からないでしょう。
それに、感染研は日本軍の精神を引き継ぐ自前主義だと言った、ガバナンス研究所とかの方も
PCRの試薬も検査機器がほぼほぼ外国製だという事をしらないのでしょうね。

完璧な検査体制を作るのが一番ですが、まさに未知の感染症を手探り状態でアップデイトしながら
対策を取らざるを得ないんですよ。

ただ、文句だけ言っていても、政治家がただPCR検査を増やすと言っても、キャパシティが無ければ
出来ないわけですよ。

ですから当初から大型機器(コバス等の全自動対応の)用のキットが迅速認可され(これも外国製ですが)現場での検査技師の負荷が小さくなってはじめてPCR検査数を大幅に増やす事が出来るわけですね。

記事の最後に西村さんが書いている通りだね。

「大本営は各防衛部隊に機関銃を数台と新手の見張り番を送り、そこは充足しつつある。だが機銃手はそれまでの闘いで疲労困憊。手持ちの銃弾もあと少し。補給の目途もない。かくして大本営は言う「弾は各部隊工夫して調達せよ」と。そしていま目前の闇の中には小隊程度の敵がいて、遊撃戦でこちらをかく乱しつつ本隊に合流せんと退却を始めている。だが大本営も将校連中も従軍記者もそして政治家も、みんなこぞって恐怖に駆られ、機銃手に命じて叫ぶ。「とにかく撃ちまくれ」。だが早晩弾は尽きる。闇の先では敵の本隊が静かに総攻撃の準備をしている。」