おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2018年04月

80's エイティーズ 橘玲 太田出版 2018

図書館本

以前、氏のタックスヘイブンは読んで、面白かった。

今回の作品は氏の青春から今までの軌跡だろうか。
同じ年齢なので、社会の状況が分かりやすい。
出版業界に長く関わり、その交友関係も広い、そして犯罪者になってしまった方、亡くなった方
も居る。
平川さんと内田樹さんが共同経営していた翻訳会社、町山智弘さん、
出版差し止め本の販売の話
差別問題書籍の話、海外宝くじ販売書籍の話と後日談などなど
時代の流れのなかで、ある意味、波乱万丈な生き様を綴っています。


日本を蝕む「極論」の正体 古谷経衡 新潮新書 2018

図書館本

古谷さんのデータに基づくぼやきかな。
右にも叩かれ、左にも叩かれる。「友達はゼロになった」と吐露している。
ある意味バランスが良い文筆家で好きです。

極論の例として日本共産党、TPP亡国論、バブル賛歌、地方消滅、プレミアムフライデー、日本会議黒幕説、天皇家の男系・女系等を論じ、最後に古谷さんのぼやきとしてのインパール戦の現場を訪れての感想と現状分析でしょうか。
大事なことはおかしいと思った事を、おかしいと言ってみる事。
多様な意見が存在する環境では、議論になるが、閉鎖的な仲良しクラブ的な環境で発言すると
叩かれるという状況は極論に支配されている集団と言う事が分かるとの事です。
ネット右翼やヘイトスピーチの集団がまさにそれに該当するのでしょう。

極論が生まれる状況として
「外部から監視や点検がなく、競争のない閉鎖的な空間」と指摘しています。そしてその集団の中に
居る場面においては非常に居心地が良い。

極論に抗するのは孤独な作業だ。だが、と同時に自由もある。と締めくくる。御意である。

ただ、極論としての「安全神話」「成長神話」には言及が無い。原発は絶対安全だと電気代金のあがりを政官学民(広告代理店)にばら撒いて安全神話という極論を確立してきた連中に対しても一言欲しかったな。


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