おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2014年02月

熊谷守一画文集 ひとりたのしむ 求龍堂 1998

図書館本

熊谷氏(1880-1977)の絵を、加島祥造さんが著作の中で使っていて、文化勲章を辞退したと書かれていた。

僕は芸術という分野には大層疎いのだけれど、生き方も作風も好きだな。

備忘録

もっと放っといて長生きさせてくれっていうのが、正直なわたしの気持ちです。

紙でもキャンパスでも何も描かない白いままがいちばん美しい。95歳 1975年

わたしは好きで絵を描いているのではないのです。
絵を描くより遊んでいるのが一番楽しいんです。
石ころひとつ、
紙くずひとつでも見ていると、
まったくあきることがありません。
火を燃やせば、一日燃やしていても面白い。
でも時に変わったことがしてみたくなります。 95歳 1975年

「陽の死んだ日」、4歳の次男を肺炎で亡くし(5人の子供のうち3人を亡くしている)、その陽君の死に顔を絵に残している。絵を描いている自分にきがつき、嫌になって止めました。 93歳 1973年
「ヤキバノカエリ」は長女逝去の絵
この2枚は検索するとネットでも見ることが出来ます。



JR東海はリニア諦めました?

リニア残土で駐車場 南アルプス市 : 山梨 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


環境準備評価書に記載の無い残土処理法。
もう一度アクセスのやり直しでしょうか。

あるいはすでに裏で密談して法律解釈を変えています?

以下記事

早川町と南アルプス市芦安地区との間にトンネルを掘り、両地点を結ぶ県道「早川・芦安連絡道路」の建設に合わせ、県がリニア中央新幹線建設で出た残土100万立方メートルを使い、マイカー規制の起点となる同市芦安芦倉に300台止められる駐車場を建設することが14日、県への取材でわかった。

 南アルプス地域は、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)のエコパーク(生物圏保存地域)への登録を目指している。南アルプス市によると、自然保護のため毎年6〜11月、芦安温泉から約1キロ登った同市芦安芦倉の曽根平・沓沢地区と、登山の拠点となる広河原とを結ぶ林道がマイカー規制されている。このため、登山者は曽根平・沓沢地区に車を止め、バスやタクシーで広河原に向かう。

 2013年度には約8万1000人がバスなどを利用し、最大で1日計600台が両地区に駐車された。しかし、民家の前への無断駐車による住民とのトラブルも発生している。

 県によると、新しい駐車場は曽根平地区に作られ、広さ約1ヘクタール。南アルプスを貫通するリニアのトンネル建設で、早川町内から325万立方メートルの残土の発生が見込まれ、このうち70万立方メートルを同道路建設に、100万立方メートルを駐車場建設に利用する。駐車場の管理は同市が行い、県は17日、市議に対し概要を説明する。
(2014年2月15日 読売新聞)

イトウの産卵床、ニジマスが侵食

イトウの産卵床、ニジマスが侵食 根室管内・風蓮川水系、小石ばかりの川底で競合−北海道新聞[道東]


イトウの産卵床、ニジマスが侵食 根室管内・風蓮川水系、小石ばかりの川底で競合

(02/14 16:00)


 【釧路】根室管内の風蓮川水系で、絶滅危惧種イトウの産卵床が、北米などが原産の外来魚ニジマスの産卵行動で掘り返されるケースが3割前後に達することが、釧路市立博物館の野本和宏学芸員(34)の調査で分かった。イトウの減少は牧草地開発や河川の直線化などで生息環境が悪化したことが主な原因とみられてきたが、残された貴重な産卵適地もニジマスとの競合で脅かされている場合があることが明らかになった。

 イトウは、環境省のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)で「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い」とされる絶滅危惧種2B類。牧草地開発による土砂流入、砂防ダム建設、河川改修による環境悪化などが原因とされる。道内には親魚が5千匹前後いると推定されている。

 野本学芸員は、北大大学院環境科学院(札幌)在学中の2006〜08年の3年間、根室管内の風蓮川水系の河川でイトウの産卵床を調査。イトウの産卵床がニジマスの産卵行動によって掘り返されることを論文にまとめ、2010年に淡水魚の生態に関する主要誌「エコロジー・オブ・フレッシュウオーターフィッシュ」に掲載された。

 研究によると、イトウは4〜6月、河川上流の浅瀬の小石(直径2〜3センチ)ばかりの川底を掘り返して産卵する。卵は5月ごろふ化し、小石の間でじっとしているが、6月下旬に卵のうがなくなるころ体長3センチほどの稚魚として産卵床から離れ、物陰に身を隠しながら成長する。

 ニジマスも4〜6月にイトウと同じような場所を掘り返して産卵する。

 根室管内は火山灰質の地域が多く、イトウやニジマスの産卵に適した小石ばかりの川底は少ない。このためイトウやニジマスは同じ場所に産卵しがちで、研究時には、前日にイトウが産卵した場所を次の日に別のイトウやニジマスが産卵のため掘り返してしまうこともあったという。

 研究では、産卵床がイトウのものかニジマスのものか見分けるため、川岸から親魚の産卵行動を観察したほか、産卵床から卵のサンプルを採取して微妙な大きさの違いや遺伝子解析などによって調べた。

 2006年の場合、イトウの産卵床15カ所のうち、33%にあたる5カ所がニジマスによって掘り返された。07には20カ所中6カ所(30%)、08年は22カ所中5カ所(23%)がニジマスによって掘り返された。イトウの産卵床が後から来たイトウによって掘り返されるケースも年間0〜2件あった。

 一方、ニジマスの産卵床(85〜93カ所)が後から来たニジマスの産卵行動によって掘り返される例も12〜20件確認された。ニジマスの産卵床がイトウに掘り返される例も4〜5件あった。

 野本学芸員は、ニジマスがイトウの産卵床を狙って掘るわけではなく、ニジマスの生息数がイトウに比べて多いため、イトウの産卵床をニジマスが掘り返す例が目立ったとみている。

 野本学芸員によると、ニジマスの影響は、イトウの産卵床が掘り返されるだけではない。産卵床を離れて水生昆虫などの餌を食べるようになった稚魚は、ニジマスの方がイトウより動きが活発で成長が早く、競争に勝つという。野本学芸員は「イトウへの悪影響を減らすため、イトウの減っている水域ではニジマスは放流すべきでない」と指摘している。

 ニジマス 北米やカムチャツカ半島が原産で、食用や釣り目的で日本を含む約100カ国に導入された。しかし、在来種を駆逐するなど悪影響を及ぼすとして、国際自然保護連合(IUCN)は「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定している。道内では、ほぼ全域で分布が確認されている。(村岡健一)


みなさん、さようなら 2012

レンタル

小学校卒業式前日の教室内での殺人事件に遭遇して、それ以後不登校で団地から外に出れなくなった少年の物語。青春、恋愛、労働そして。。。。

上手いと思ったのは、段々と同級生が団地から引っ越して行く歴史。

ニュータウンがオールドタウンになり、最後にゴーストタウンになる団地も存在する。

団地に付属するように存在する商店街も当然廃れていく。

そこに単身者や外国人も入居可能になっていくとこも上手く描いている。

色んな見方が出来る映画だと思う。

僕は、街として世代が循環していかない団地というシステムとして見た。
郊外のマンションが軒並み値を下げて資産価値が大きく下がっている現状も日本の今だろう。

中心部の過疎化、ドーナッツ現象、そして未来はどうなるのだろう?


みなさん、さようなら [DVD]
濱田 岳
ジェネオン・ユニバーサル
2013-06-05


ヒミズ 2011

レンタル

園子温監督
深い深い映像だと思います。
津波震災の映像とそこに写しこまれる人間模様
人間の精神の奥底
親子、他者、仲間 暴力 
絶対善も絶対悪も存在しない混沌

ラストシーンが非常に印象的でした。


ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]
染谷将太
ポニーキャニオン
2012-07-03

人生ここにあり! 映画

レンタル

イタリアでの実話に基づいてつくられた映画との事。

生きること、働くこと、共同体という文脈で非常に良い映画だと思います。

完全なる人間は存在しない。

いくら頭が良かろうがズルする人間、差別する側の人間という存在はある。

物理的な障害、精神的な病、自ら病気になりたい人間はいない。

食うために生きるのでなく、生きるために食う、愛情、友情という空気が満ちた映画だと思う。


人生、ここにあり! [DVD]
クラウディオ・ビジオ
Happinet(SB)(D)
2012-06-02

売れるから「嫌中憎韓」

売れるから「嫌中憎韓」 書店に専用棚/週刊誌、何度も扱う:朝日新聞デジタル


田原総一朗さんも書いていたけど、新聞や雑誌の性格として売れるものを取り扱う。
実は戦争を煽ったのは国民そのものだったとの指摘がされていた。
反戦だとか書くと売れないのですよね。
権力側は旨く国民とメディアを使う良い例ですね。

だからアフリカの資源にしか興味がない中国なんていう指摘をする評論家が出てくるんでしょう。
外務省も本当は知っているんだけど、anti中国な情報が流れていた方が、日本のアフリカ外交が
しやすいと考えているのでしょうね。

おそらく地球上すべてで24時間見れるCCTVなんて知らない人が多数じゃないかな、日本では。
もちろん、BBCもCNNも24時間衛星放送してますが。さてNKK様は??

私たちは騙されたって1945 8.15以降と同じ事を言わないために、色んな本を読んだ方が良いよ!

売れるから「嫌中憎韓」 書店に専用棚/週刊誌、何度も扱う


 ■「国民不満すくう」「訴訟リスク低い」

 「嫌中憎韓」が出版界のトレンドになりつつある。ベストセラーリストには韓国や中国を非難する作品が並び、週刊誌も両国を揶揄(やゆ)する見出しが目立つ。

 東京・神保町の大手「三省堂書店」。1階レジ前の最も目立つコーナーに刺激的な帯のついた新書が並ぶ。

 「これでもまだあの国につき合いますか」「あの国に学ぶことなど一つとしてない!」「どうしてこの民族はこんなに自己中心的なのだろうか」

 同書店では昨年秋ごろから日本を賛美する内容の本と並んで、韓国や中国を批判する内容の本が売れ始めた。大月由美子主任は「店舗の売り上げに占める割合が大きくなり、専用のコーナーを設けることになった」と説明する。

 三省堂だけではなく、多くの書店が、こうした本を集めたコーナーを設け始めており、「嫌中憎韓」は出版物の一ジャンルとして確立しつつある。

 今年に入ってから既に、新書・ノンフィクション部門の週刊ベストセラーリスト(トーハン)のトップ10には『呆韓論』『侮日論』『嘘(うそ)だらけの日韓近現代史』の3冊が登場した。昨年の同時期には1冊もなかった。

 中でも『呆韓論』は7週連続でトップ10入りした。産経新聞出版の担当者は「想定をはるかに超える売れ方だ」と話す。読者からは「韓国がなぜあそこまで反日になるかよく分かった」などの声が寄せられているという。

 05年に発売され、シリーズ累計100万部を売った『マンガ嫌韓流』は22日、新たにムック本を出す予定。担当者は「大手メディアが韓国の悪い部分を報じず、国民の中にたまっていた不満をすくいとったのでは」と分析する。

 こうした傾向は、週刊誌も同じだ。

 昨年1年間に発行された週刊文春全49号のうち、見出しに「中国」「韓国」「尖閣」「慰安婦」などがついた記事は48号に上った。週刊新潮は49号のうち37号、週刊ポストは44号のうち38号、週刊現代は46号のうち28号だった。

 ほとんどの記事が両国や、両国の指導者を非難する内容だ。「売れるのでやめられない。政治家スキャンダルなどと違い、国外のニュースを紹介するだけなので訴訟リスクが極めて低いことも記事を増やす要因だ」。30代の週刊誌記者は明かす。

 週刊誌が中国の記事を求められるようになったのは2010年の尖閣諸島沖での漁船衝突事件の頃から、韓国は12年の李明博大統領(当時)の竹島上陸の頃からという。

 新しい動きもある。昨年末に編集長が交代した週刊現代は1月末の号で嫌中憎韓路線を転換。「『嫌中』『憎韓』に酔いしれる人々は本当に武器を取るつもりか」と訴えた。

 若手記者からは異論もあったが、「面白いだけでなく、ためになる週刊誌でなければならない」(同誌記者)と決めたという。売り上げは「落ちなかった」という。

 メディア批評誌「創」の篠田博之編集長は「週刊現代は思い切った方向転換だったが、それが長期的方針になるかはまだわからない。売れる限りブームは終わらないだろう」と分析。慶応大の大石裕教授(ジャーナリズム論)は「週刊誌などだけがブームを作ったわけではない。メディアが日韓・日中の対立ばかりを報じ、日常的な交流のニュースを捨象してきたことも根本にある。報道全体の検証が必要だ」と話す。(守真弓)

 ■昨年7月以降トップ10に入った中韓や日本についての新書

呆韓論/室谷克実/20万部

悪韓論/室谷克実/11万部

嘘だらけの日韓近現代史/倉山満/7万4千部

嘘だらけの日中近現代史/倉山満/7万8千部

侮日論/呉善花/3万部

日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか/竹田恒泰/46万部

日本人はいつ日本が好きになったのか/竹田恒泰/14万部

住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち/川口マーン恵美/16万部

阪急電車 映画 2011

レンタル

大好きです。こういう映画。
ズルしない生き方。
助け合う人たち
何気に泣ける。

往路と復路という枠組みも良いですね。

女性にフォーカスが当たっていると思いますが、男性も良い。もちろんDV男はダメだけど。

阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]
中谷美紀
ポニーキャニオン
2011-10-28

NHK BSプレミアム『素晴らしき地球の旅「アメリカ自然保護の父 ジョン・ミューアの道を行く」』

昨年亡くなられた加藤さんが1995年に歩いたトレイル。

シエラクラブを作ったジョン・ミューア、自然保護の父

番組の中で加藤さんがフライフィッシングでゴールデントラウトを釣って塩焼きにするシーンが良いですね。

車の道路を作るだけが観光じゃない。

歩くだけのトレイル。

そこに世界中から人が集まる。

そして自然の素晴らしさ知る。

そんな観光政策が必要じゃないですか?

リニアだとか道路作ってエコパークっておかしくないですか?



日本人は民主主義を捨てたがっているのか? 想田和弘 岩波ブックレット2013年11月

図書館本
良いです。この本

1,2章は雑誌「世界」への寄稿 3章はブログなどの文章と書き下ろしとの事。
想田氏(1970- 東大文、映画監督 現在NY在住)は観察映画と言う分野で活躍されているそうだ。
「選挙」という作品が有名らしい。今度見てみたいと思う。

備忘録メモ
「感情を統治」
思想良心の自由を守れよりも「公務員は上司の命令に従え」の方が心を動かしてしまう現実
個人の人権よりも国や社会を上位に置く自民党改憲案
首相は庶民と同じ凡人で良いというイデオロギー
麻生発言「ナチスの手口」 内閣法制局長の交代、そして(特定秘密法案、NHK経営委員の交代と続く、この部分評者)
消費者民主主義という病 政治サービスの消費者という立場の市民
離乳食の様な映像(噛み砕く必要もない)を流す文化に変容
自主規制(不戦敗)の積み重ねで失うもの(著者の映画上映中止事件に関して)

熱狂なファシズムに抵抗していく究極の手段は、主権者一人ひとりが「不断の努力」をしていくことにほかならない。
危機を一人で救ってくれるスーパーヒーローは存在しない。


第1章 言葉が「支配」するもの―橋下支持の「謎」を追う
第2章 安倍政権を支えているのは誰なのか?
第3章 「熱狂なきファシズム」にどう抵抗するか

残念ながら知事意見には反映しないのでしょう。談合ですから

リニア:走行試験「地響きのよう」騒音対策求める住民 - 毎日新聞


まさに犠牲のシステムとしてのリニア。
人も自然も野生動物も犠牲になる。

ちなみに
犠牲のシステムとは
「犠牲のシステムでは、或る者(たち)の利益が、他のもの(たち)の生活(生命、健康、日常、財産、尊厳、希望等々)を犠牲にして生み出され、維持される。犠牲にする者の利益は、犠牲にされるものの犠牲なしには生み出されないし、維持されない。この犠牲は、通常、隠されているか、共同体(国家、国民、社会、企業等々)にとっての「尊い犠牲」として美化され、正当化されている」 by高橋哲哉教授(東大)



リニア:走行試験「地響きのよう」騒音対策求める住民


毎日新聞 2014年02月08日 18時00分(最終更新 02月08日 22時41分)

 2027年に開業予定のリニア中央新幹線で、JR東海の環境影響評価(アセスメント)準備書に対し、沿線10市町が意見書を山梨県に提出した。山梨実験線(笛吹市−上野原市、42.8キロ)が先行して造られた都留市は「生活環境、身体や精神への影響など大きな不安を抱いている」と住民の声を意見書に盛り込んだ。リニアは生活環境にどう影響するのか。走行試験などでリニアが通る都留市の実験線周辺を歩いた。【小田切敏雄】

 実験線は1990年11月に着工され、97年に都留市−大月市を通る先行区間が完成し、走行試験が始まった。先行区間18.4キロのうちトンネルが16キロで、地上部分2.4キロは主に都留市にあり、付近には団地や住宅もある。

 都留市川茂・坪松地区(約20戸)。リニア実験線のすぐわきにも民家がある。住民らは実験線工事にも協力してきたが、生活への影響は大きい。

 実験線では延伸工事の完成に伴い、昨年8月から走行試験を再開した。軌道から約100メートルの場所に住む男性(73)はリニア通過時の騒音について「グワーと突き刺さるような音がし、体を突き上げるような地響きが押してくる感じ」と表現する。テレビや電話の音も聞こえないといい、地区には防音のため二重サッシにしている住宅もある。

 JR側は準備書で、浮上走行するリニアは在来新幹線のような架線や車輪からの騒音がなく、高速走行なので騒音の継続時間も短いなどと説明する。一方、環境基準は在来新幹線の基準を適用して「住居地域」は70デシベル以下、それ以外は75デシベル以下とした。

 「新幹線より騒音は少ないが、基準は旧来通り」というJR側の説明。これに対して都留市は意見書で、75デシベル以下に該当する市内の通過地域にも「住居地域」並みの70デシベル以下を適用するよう求めた。さらに「微気圧波」への懸念も盛り込んだ。列車がトンネルに入る際に圧縮された空気の波が反対側の口から放たれ、「ドン」という音が起きる現象だ。

 JR側は騒音対策として、坪松地区に近い大原高架橋付近のコンクリート防音壁約360メートルに透明板を足し、高さを従来の2メートルから3.5メートルに上げる工事を3月末までに実施。トンネルの出入り口に覆いを設ける「微気圧波」対策は実験線5カ所で行っている。

 一方で、騒音対策などを巡るJR側とのやり取りは活発とは言いがたいのが現状だ。都留市内にはリニア通過地域の川茂、小形山、九鬼の3地区に住民のリニア対策委員会があるが、JR東海の説明会に出席して意見を言うにとどまっている。

 営業運行となれば、朝6時から深夜0時まで1日に150本の列車が走行するという。坪松地区の男性は「営業前に一日も早く、全てをトンネル状に覆ってほしい」と訴える。

 沿線市町の意見は専門家の見解と併せ、知事意見書として3月にJR東海に提出される。



農協の大罪 山下一仁 宝島新書 2009

図書館本

山下氏(1955-)が農水省での経験をもとに書かれた日本農政史からみた問題点。
柳田國男(農商務省 法学士第一号、のちの民俗学者)まで遡ります。

ざっくり書くと
すでに農協の役割は終わっているということでしょうか。
本来の農政は食料の安定供給、食料安全保障のはずであるが、根本的に矛盾した農政が行われていると
指摘
農協による農協ための支配構造
この辺は、神門善久さん(1962−明治学院大学経済学部教授)の主張と同じように思う。

そしていかに真剣に農業を産業としようとする動きが止められてきたかということでしょう。
本書が出版された時期はまだ減反政策が普通に行われていたと思われますが、現在(2014年)は筆者が主張するように減反政策が大きく変わろうとしています。

備忘録メモ
農協ー自民党ー農水省 の農水トライアングル
米価の高価格維持により農協は高い肥料、農機具、農薬等の手数料 農民のためより農協維持利権
酪農は戸数が40万戸から2万戸に減少したが生産は増加
減反政策 40年間で7兆円 過剰米処理に3兆円以上投入
宅地やパチンコ店に化ける農地
農協の金融部門分離への抵抗 (営農・経済事業、信用事業、共済事業、福祉事業)
食管のおかげで農林中金も発展
肥料の高価格維持(輸出向けの3倍) 農協の販売マージン、肥料製造資本への奉仕 肥料産業への貸付利益
補助金による農家の囲い込み メインは兼業農家 (週末農業で農薬、肥料を使う)
農産物販売における農協の中抜き(手数料20%程度)
有機農業農家への差別
農地転用売却益の運用90年7兆円 現在(09年)2兆円
農協組合員、准組合員のうち農業者は3分の1 農協=不動産協同組合化
米が自由化されると、日本文化、生態系が崩壊するとした農協のウルグアイ・ライウンドでのキャンペーンの嘘
エネルギー浪費型の農業(農薬と化学肥料の多投)に固執する農協 農学者 安達生垣氏の指摘
農協によるマスコミ、文化人、俳優の囲い込み戦略
農協批判できない学者(学生の就職先としての農協の存在)
族議員の減少、しかし逆に少数で政治力が高まる(権力集中)
農政官僚の停滞(族議員や農協に不利になる政策提案が出来ない)
零細農家切り捨て論の嘘(本職サラリーマン兼業農家は冨農で米作主農家より収入多い)
減反を止めて主業農家に補助金の直接支払いをすれば財政的な負担は変わらず価格低下で消費者にもメリット ミニマムアクセス米の輸入も必要ない。食料自給率も上がる
考える農業者による専門農協の設立を

農協の大罪 (宝島社新書)
山下一仁
宝島社
2009-01-10





里山資本主義 NHK広島 藻谷浩介 角川 2013

図書館本 やっと予約が回って来たが、、、、

デフレの正体は読みました。評価が分かれる本だということですが、個人的には人口減と経済という文脈で良い本だと思いました。

しかし
この本はガッカリ。
まずはNHK取材班が里山あるいは田舎にこれまで親和性が無かった様だ。だから成功例に目が向かう。
もちろん、日本の里山での成功例を初めて知る方には入門書的で良いという評価はありますが。
簡単に言えば、消費資本主義(マネー資本主義)を少し変えてみてはいかが?ということだろう。
そしてこれもまた、過去において言われた「労働が美徳」から「消費は美徳」への変遷と同じだろう。
だから安易に「里山資本主義は都会でもできる」とか「明るい高齢化社会を生みだす」
「都会のスマートシティーと地方の里山資本主義が車の両輪」それがこれからの日本に必
要だと。


木質バイオマスのヨイショは結構ですが、逆に補助金事業がどれだけ悲惨だったかの指摘はありません。
多くの、補助金無しで努力している方もいるでしょうが、残念ながらバラ色な里山生活ばかりではありません。
この辺はちょっと政府のHPをネットで調べていただければ沢山情報があります。

たたら製鉄の話が出てきます。多量の木炭が必要になり山が荒れる。
江戸時代、江戸や都市部に木炭を売るために山々は荒廃し(はげ山化)水害を誘発したことには触れていません。

エネルギー革命のおかげで、日本の森林は逆に豊かになった(拡大造林で間伐もされずに荒廃している森も多い)、しかし木材価格の低迷で林業が成り立たない地域が多い。
何事も程度の問題なのではないでしょうか?そしてそんな林業地や里山ですでに頑張っておられる方はいる。

貨幣を使わない物々交換な社会、地域通貨、結構ですよね、でも、あえて藻谷さんが主張するほどの事なのかな。
藻谷さんも書いているが、間違っても補助金で里山資本主義を推進などとならない事を祈るばかり。

そして安易に技能も技術も無しに里山ビジネスなどと言わないことでしょう。

どんな社会なんでしょうね?スマートビレッジでも良いですよね。要するに教育や医療に負担が軽減されれば
子育て負担も減って、文系理系なんていう枠組みが壊れれば教育の質も向上するんじゃないでしょうかね。
資本主義を続ける以上は競争は必須でしょうし、高齢者は自分で自分を面倒をみる位の覚悟がないと
これからの子供達は高齢者の医療費負担、年金負担、介護負担に嫌気をさして働く動機すらなくなりますよ。
だからと言って今の様な日本的社会主義的資本主義が続くほど世界は甘くないとも思います。

結局里山資本主義って都会に住む貨幣経済依存症(脳化=都市化)の方に別の生き方もありますよ!という程度なのではないかと思った次第。
あるいは佐藤優さんが書いていたけど、ロシア崩壊で餓死者が出なかったのはダーチャ(農園付簡易別荘)を都市部の人達が持っていたからだと。そんな生活様式をということだろうか。

お金持ちより田舎持ちというテキストがかなり以前ありました。不便を楽しみってのもありましたよね。
その蒸し返しに思えてならない。

ちなみに藻谷さんは、がっつり都市の人であり、地域活性化などを生業にしていますよね
だからリニア新幹線で地域活性化なんて言えるのでしょう、そこに今回の里山資本主義の論理は
無いように思えます。ご興味ある方は藻谷、リニア新幹線、山梨というテキストで検索してみてください。
山梨県主催の講演会の内容がご覧いただけるでしょう。
自然を破壊して地域を活性化することが里山資本主義でない事を祈るばかりです。

また里山資本主義などというテキストを使わなくても以前から内山節さんなどが同様な話を書かれています。
市場経済を組み替える (人間選書)1999年 

http://www.pref.yamanashi.jp/linear-kt/motani-kouenroku.html ブログ用にリンクしておきます。藻谷 リニア




市場経済を組み替える (人間選書)
内山 節
農山漁村文化協会
1999-08

備忘録 長野県 リニア パブコメ 3月7日まで

「長野県リニア活用基本構想(案)」について県民の皆様から広く意見を募集します/長野県

ICT甲府さんのwebより知りました。ありがとうございます。

以下長野県のお知らせより、リンクよりどうぞ

長野県では、平成39年に東京都・名古屋市間の開業が予定されているリニア中央新幹線の整備効果を広く県内に波及させるため、リニアを見据えた地域づくりの指針となる基本構想の策定を進めています。

 この度、「長野県リニア活用基本構想(案)」がまとまりましたので、広く県民の皆様からご意見を募集します。

1 募集事項

「長野県リニア活用基本構想(案)」に対するご意見
2 募集期間

平成26年2月6日(木曜日)から平成26年3月7日(金曜日)


家田仁教授の講演

記事の裏だって伝えたい リニア、家田仁教授の講演会


樫田さんのブログです。
八ッ場ダムもリニアも家田氏です。



環境アセスメントやり直しでしょ。リニア談合、密約、公然の秘密?

早川・芦安に連絡道路 リニア工事の残土使用 : 山梨 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


どんだけ馬鹿?一石三鳥? 誰のためのエコパークだったりリニアだったりするわけ?
ユネスコにエコパーク反対のメイルを皆さんしましょう!!!
普通にUNって中立だったりしますから。そして現在ユネスコのトップは日本人じゃないし(以前は松浦さんだったけどね)

こんな知事が環境重視のリニア知事意見書を書くはずないよね。
JR東海からお仕立て券ですかね?

もし、この案が通るなら、環境評価なんてやる意味ないんじゃない。
自分達(利権サイド)の都合で勝手に「問題なし」ってなるわけでしょ。



早川・芦安に連絡道路 リニア工事の残土使用

 横内知事は4日、早川町と南アルプス市芦安地区との間にトンネルを掘り、「早川・芦安連絡道路」を建設することを明らかにした。早川町では土砂崩落で県道が塞がれ、度々集落が孤立化しており、地元から要望が強かった。建設には、JR東海が進めるリニア中央新幹線のトンネル工事で出る残土も使う計画で、横内知事は「JR東海、地元、県の3者にとってメリットがある」と強調している。

 建設方針は、同日の県議に対する2014年度県予算案の説明の中で横内知事が表明。南アルプス地域を巡っては、6月に国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)で、エコパーク(生物圏保存地域)の登録の可否も控えていることから、横内知事は「登録の可能性が高く、山梨の美しい自然をアピールする絶好の機会。災害対策や観光振興のためにも整備は必要」と建設理由を説明した。

 連絡道路は、南アルプス市の芦安温泉近くと早川町奈良田を結ぶ全長4〜5キロ。巨摩山地に3〜4キロのトンネルを掘る計画で、トンネル前後で大量の盛土が必要となり、ここでリニアの残土を活用する。総事業費は70億〜80億円で、新年度に調査費を計上し、早ければ同年度内に着工、最短4〜5年で供用できるとしている。

 南アルプスの登山や観光の起点となる同市芦安芦倉の広河原へは、甲府方面からは冬季は閉鎖される林道を使うか、南に大きく迂回(うかい)して同町を経由するしか行けない。孤立化する時も多いため、地元自治体が2001年、促進期成同盟会(会長=辻一幸・早川町長)を組織し、防災や通年の周遊観光のため、県に連絡道路の建設を要望してきた。

 県は連絡道路の建設に向け調査を行ってきたが、建設コストが課題だった。南アルプスを貫通するリニア計画で大量の残土が発生するため、JR東海が処理の協力を求めてきたことから、県は連絡道路の建設で残土を活用しようと考え、同社に建設費の負担を打診、一定の負担が得られることとなり、建設を決めた。

 辻町長は「一石三鳥の決断で、大変うれしい。自然保護と利活用にもつながり、今後、南アルプスが一体となり、登録や地域の活性化に取り組んでいきたい」と話した。
(2014年2月5日 読売新聞)



2月22日 日比谷 リニアと電磁波問題

hibiya

残土で自然を破壊して道路だそうです。 リニア

山梨)早川と南アつなぐ山岳道路、リニア残土活用へ:朝日新聞デジタル


あまりに愚かな行為。

結局銭の事しか頭にないのでしょう。


山梨)早川と南アつなぐ山岳道路、リニア残土活用へ

2014年2月5日03時00分

 早川町と南アルプス市をトンネルでつなぐ山岳道路「早川・芦安連絡道路」の建設計画について、横内正明知事は4日、新年度当初予算案に事業費を盛り、整備に着手する方針を示した。リニア中央新幹線のトンネル工事で出る残土を道路の盛り土に活用する。JR東海も道路建設に応分の負担をする。

 横内知事が県議会の会派代表に新年度の予算編成を説明する中で明らかにした。知事は「地元とJR、県のそれぞれにとってメリットがある」と述べた。

 県道路整備課によると、山岳道路は早川町奈良田と南アルプス市芦安を結び、総延長は約4〜5キロ。3〜4キロのトンネルを掘り、150〜200メートルの橋を渡す。事業費は約70億〜80億円を見込む。

 2001年に地元4市町(当時は11町村)が期成同盟会をつくり、豪雨など災害時の集落孤立の解消や通年の周遊観光のために必要だと主張して、県に新設を働きかけてきた。県は現地調査を行ったが、財源の確保が課題となり実現に踏み出せずにいた。

 一方、南アルプスを貫通するリニアのトンネル掘削現場からは、山梨県側で約325万立方メートルの残土が出ると予想されている。ところが、JR東海は県内に残土置き場を1カ所しか確保できていない。環境影響評価(アセスメント)準備書の早川町での住民説明会では「残土はどうするのか」「土を運び出す大型トラックへの対策は」といった質問が相次いだ。

 こうした状況の中、JR東海が昨年12月に残土処理について県に協力を要請。協議の結果、トンネル坑口の北約15キロに位置する山岳道路の計画地に県道南アルプス公園線を使って残土を運び、道路建設の盛り土として使う話がまとまった。県は、残土のほぼ半量が利用できるとみている。完成した山岳道路は残土の搬出にも利用される。

 県は今後、事業費負担についてJR側と協定を結び着工を急ぐ。開通には着工から4年〜5年かかると見込んでいる




こちらはサンニチ


2014年02月05日(水)

芦安−早川新道路、リニア工事残土活用 県方針
 山梨県が整備方針を決めた南アルプス市芦安地区−早川町奈良田間を結ぶ道路について、県は4日までに、リニア中央新幹線の南アルプストンネルの掘削工事で生じる残土を活用する方針を固めた。早川町で発生する残土の半分を活用できる見通しで、県には道路建設コストの削減、トンネル建設主体のJR東海には残土の処理先を確保できるメリットがある。県はJR東海に道路建設費用の一部負担を求める方向で協議を進める。

 道路延長は約4〜5キロで、うちトンネルは約3〜4キロ程度。事業費は70〜80億円。県は、芦安側と早川側でトンネルまでつながる道路を新たに建設する際の盛り土として、約160万立方メートルの利用を見込んでいる。

 リニア中央新幹線計画では南アルプスを貫通するトンネルの建設で、早川町内から約325万立方メートルの建設残土が搬出される見通し。全ての活用先が未定だったが、道路建設で半分に活用のめどが立つ。JR東海は昨年12月、南アルプストンネルの工事で生じる残土の有効活用について、県に協力を要請。県が公共事業への活用を検討していた。

 JR東海東京広報室は「県と連絡を取り合い、費用負担を含めて今後の対応を検討していく」としている。〈堀田博之、樋川義樹〉

JR東海に負担させる魂胆みえみえ。

優しい時間 倉本 聰  2005

11話を二日間で見ました。
脚本が倉本さんというクレジットと原案倉本さんというクレジットがあり脚本が違う方の場合もあり興味深い。

倉本さんの作品には必ず野生動物が登場する。もちろん大自然も。
そして、人間のコミカルでかつ悲哀な生き様。

生老病死
時間(今回は森、里、都会)
労働
貨幣
家族
共同体
男女

今回は特に父子関係(寺尾さんの父親と二宮さんの息子)

それにしても役者さんが皆さん凄い。

倉本さんが本の中で語っていたが、二宮さんの役者としての凄さ。
最後のシーンなんか嗚咽です。セリフ無しで凄いです。

長澤まさみさんも良い女優さんですね。
そして大竹しのぶさん、やっぱり凄い。

次は拝啓父上様を見るかな。

優しい時間 DVD-BOX
寺尾聰
ポニーキャニオン
2005-07-06


「全国のダム堆砂状況について」などなど

【20140115忘備録】 - 長良川の一滴 - Yahoo!ブログ

FBでお世話になっている方のブログです。


情報満載  
特にダムの堆砂問題などは気になるところです。

ダムは、通常100年間に貯まると想定される土砂の量を堆砂容量として、治水・利水容量とは別に容量を確保しています。

ですが、既にその100年分を大きく超えたダムが存在します。
要するに堆砂容量<堆砂量 
さらに総貯水容量に堆砂量が近いってことはほとんどダムの体をなさないってことかな。
ちなみに、セメントの寿命は100年と昔聞いた覚えがありますが、ダムの寿命は?

以下ブログより

「魚がのぼりやすい川づくりの手引き」  (登るのは魚だけじゃないんだけどねbyおやじ)
(国土交通省/PDF一覧/平成17年)
http://bit.ly/1fw6Acf

「河川における外来魚対策の事例集II章コラム」
「緊急性が特に高いと考えられる影響・被害」
(国土交通省/PDF68頁)
http://bit.ly/1fw8klI


「全国のダム堆砂状況について」
(平成22年度末現在)
(水源連/国土交通省/PDF)
http://bit.ly/1fw5dtU

膨大な情報量ですが川やダムを知る
いろんな意味でたいへん価値の在る資料です。

期成同盟会の「家田仁氏」講演

「準備書」は出し直すべき! 「学習会」・「講演会」の案内! - 東濃リニア通信


八ッ場ダムにもリニアにも登場する家田氏
こんな無責任な学者?に日本の自然環境を任せていいはずがない。
山梨にもリニアにもエコパーク構想にも登場する花岡氏なる土木出身がおりますが。

工学部土木という学問は何のためにあるのだろう?銭ですかね。
人の財産は守っても、日本や世界の自然という財産は守らなくても良いという学問?
強靭化の京大のせんせも工学部土木だよね、確か。


家田



御用学者の皆様が書かれたトンデモ本
リニア中央新幹線で日本は変わる
中央新幹線沿線学者会議
PHPエディターズグループ
2001-08

リニアが中学の入学試験に

2014年田園調布学園中等部の入学試験。
リニア新幹線問題が出ております。
大人の金銭第一主義に負けるなよ。

http://www.chofu.ed.jp/hot/2014mondai/pdf/2014-02-syakai.pdf

イギリスビール 西友

西友 - ビアソムリエおすすめの英国直輸入ビール | SEIYU


週末の土曜日に大船の西友で購入
このHPの値段より大分お安かったです。
2本で300円とか
1本が198円だった記憶

このHPの値段だったら買わないもんね、俺(笑)




ビール

2月23日 品川 リニアの何が問題なのか

拡散希望

品川の地下駅の次が橋本駅だと想定されています。
地下40m以上を通る大深度トンネル(土地代がかからない)から災害時にどうやって逃げるのかも
発表されていません。

どうぞお近くの皆さん、お話を聞いてみてはいかがですか?


リニア表面リニア裏面

どれだけ傲慢なのだろうか? JR東海。

記事の裏だって伝えたい リニア、神奈川県環境影響評価審査会。知事意見の延長?


ジャーナリストの樫田さんのブログ。

読むかぎりでは行政とJR東海の癒着ぶりが良くわかります。
審議委員の意見など無視(環境アセス)の様です。

日本は法治国家ですよね?


備忘録 リニア 朝日新聞

(ニュースの扉)ハイデガーで考えるリニア新幹線 技術が人間を「かり立て」る:朝日新聞デジタル


技術万能論の行きつく先という視点でしょうかね。

以下転載

(ニュースの扉)ハイデガーで考えるリニア新幹線 技術が人間を「かり立て」る

2014年2月3日05時00分


 遠くから「ゴー」という音が聞こえてくる。間もなく空気を突き破るように風を切り、時速約500キロでリニア新幹線が眼下を走り抜けた。下半身から血がわき上がってくるような感じがする。瞬時のことで、何両編成か数えられなかった。

 山梨県内で、最新のL0(エルゼロ)系を使った走行実験が昨年8月から繰り返されている。先月29日。県立リニア見学センター(都留市)には、訪問者が途切れなかった。同県笛吹市の会社員久留敏弘さん(58)もその1人だ。

 「東京まで15分で行く必要があるのかな? とは思いますよ。事故が起きたら大変だろうなとか。でも今6、7時間かかる関西出張は楽になりますね。1回は乗ってみたい。だって、夢の超特急じゃないですか」

 期待と不安が交錯するなか、江戸時代に10日もかけて歩いた東京―名古屋間を、人はわずか40分で走り抜けようとしている。年内にも着工の予定だ。

    *

 技術はとどまることなく「進化」を続け、人間の暮らしや自然環境もまた、それと無縁ではいられない。そんな視点から技術と現代社会との関係を考察したのがドイツの哲学者マルティン・ハイデガーだ。

 彼は現代技術の本質を「総かり立て体制(ゲシュテル)」と呼んだ。技術は人や自然などあらゆる存在を役立つ物資とみなし、エネルギーを引き渡すように「かり立て」るからだ。かり立てとは、その気にさせて何かをさせる、といった意味。「徴用」「招集」「徴発」「挑発」などの言葉を充てることもある。

 そこでは消費と生産が絶え間なく繰り返され、モノも人的資源もあらゆる存在が不断の円環運動へと投げ込まれる。ハイデガーの影響を受けた哲学者の木田元さんは「技術はどうやら人間の思惑などには左右されず、自己運動し、自己展開するものらしい」と表現する。

    *

 こうした技術観は、「リニア新幹線を考える際にも応用できる」と東京女子大の森一郎教授(哲学)は言う。ひとつの視点が「地下のかり立て」だ。

 リニアは全区間の実に86%で地下を走る。場所によって深さは40メートル超だ。人の手が及ばなかった地下が、利用価値のある資源としてかり立てられる。トンネルを掘るための山、地権者などの人々、そして事業者であるJR東海さえもが、リニアという技術にかり立てられている。

 こうした社会ではすべてが遠くも近くもなくなり、ただ無差別な空間が広がっていくとハイデガーは考えた。技術の本質によってかり立てられた末に「名古屋も福岡もニューヨークも同じになる」という感覚だ。

 ハイデガーはテクノロジーを決して否定してはいないが、技術の本質には未知の「危機」が潜んでいると見ていた。現に、彼は原子力についても予言のように危機を論じ、そして人間の思考停止を問題視していた。

 「そう思うと、リニアも日本列島を掘り抜くような大プロジェクトである割に、私たちはその意味をあまり考えていないかもしれませんね」と森さん。 ハイデガーは総かり立て体制から抜け出す方法を示唆したり、良い技術と悪い技術を区別したりもしない。「一体どうしろと言うんだ」と文句の一つも言いたくなる。だが、考えるきっかけになるだけでも十分に意味があると森さんは話す。

 「総かり立て体制という概念を通して、いろいろなものが見えてくる。時代にはいつくばって生きている自分が見える。ひどい目にあっても、突き放して考えてみたら救いになることってあるでしょう。それが哲学によるギリギリの希望なんです」

 (田玉恵美)

 ■文明社会に対峙した哲学

 マルティン・ハイデガー(1889〜1976)は、第1次大戦後から活躍し始めた。評価が分かれる人物でもある。33年、ヒトラー政権のもとドイツ南西部のフライブルク大学で総長に就任するとナチスに入党し、全体主義に加担した経歴があるためだ。

 文明社会の巨大化に疑問を持ったハイデガーは、ナチスで非人間的な技術文明に挑戦しようともくろんだが失敗。終戦後は51年まで教職活動を禁じられた。技術論の文脈から「総かり立て体制」に言及したのは、復職直前の49年に行った「ブレーメン講演」だ。戦時の総動員体制に触発されて出てきた概念だった。

 だがハイデガーは、頭ごなしに技術を否定したわけではない。住まいとした山荘のある地域にまだなかった電気を引くよう陳情したり、当時としては珍しいことに講演をレコード化したりもしていた。自ら技術を受け入れつつ、思考を続けた姿が目に浮かぶ。

 20世紀最大の哲学書とも言われる『存在と時間』(27年)では、第1次世界大戦後の時期に人の生死をテーマに据えた。第2次大戦後の関心は技術へ。時代に対峙(たいじ)し誰もが考えざるを得ないテーマを率先してつかみ、哲学の可能性を切り開こうとしていた。

 哲学者の九鬼周造は戦前、ドイツに渡ってハイデガーに師事した。のちに日本の美意識を論じた『「いき」の構造』にも彼の影響があった。

 今年で没後38年。ナチスへの加担についてハイデガーは多くを語らなかったため、政治的経歴についてはこれまで棚上げする向きもあった。だが今後新たに刊行される全集の中に、反ユダヤ主義と取れる言葉が含まれていることがわかり、いま研究者たちは困惑しているという。いったいどんな内容だったのか。ハイデガーは今でもまだ、謎多き時の人であるようだ。

 ◆キーワード

 <リニア中央新幹線> 最高時速505キロの次世代高速鉄道。2027年に開業し、東京・品川―名古屋間286キロを最速40分で結ぶ予定。磁力によって約10センチ浮き上がって走る。今年中の着工を目指し、通過する自治体で環境影響評価(アセスメント)の手続きなどが進む。45年に新大阪まで延伸予定で、全線の所要時間は最速67分。中間駅は神奈川、山梨、長野、岐阜、三重、奈良の6県に設ける。建設費約9兆300億円。事業者のJR東海が負担する。



収奪の星 ポール・コリアー 村井章子訳 みすず書房 2012

図書館本

原題:The Plundered Planet, How to reconcile prosperity with nature? (2010)

最底辺の10億人(2008)、民主主義がアフリカ経済を殺す(2010)のコリアー教授である。
この2冊とも良い本だと思うのだけれど、西洋的上から目線の書だと感じた。ただ、MDGs(国連ミレニアムゴール、ジェフリーサック氏らが提唱している取り組み)に対しては全面賛成ではなく、反対のウイリアム・イースタリーとの中間に位置しているような感じだろうか。

さて本書 結論は
性急に繁栄を追い求めれば、自然の略奪に繋がる。責任をもって管理し自然の秩序が回復するなら、自然は人類に繁栄をもたらすかもしれないが、繁栄が自然の秩序を実現するとは言えない。

備忘録メモ
自然資源: 最底辺の10億人(この表現は的確ではないがテキスト通り書いておく)の国々。2005年―08年、約1兆ドル相当が採掘 当事国には?
人材の流出 富裕国の研究所へ引き抜かれる
自然+技術+法規=繁栄 最貧国はこの公式をマスターしていない(本当にそうかな??)
自然+技術−法規=略奪 最貧国
開発途上国の農業経済に対する富裕国の姿勢は改革と保存の両方を望むという矛盾。
自然+法規−技術=飢餓
環境保護主義者と経済学者の関係性 経済学者と功利主義(最大多数の最大幸福)
ハイチの森林資産(国土の60%)はすでに無い
クウェート 石油収入を将来のためにファンド化、 ザンビア 銅山の無秩序採掘
シェラレオーネのダイヤモンド、ナイジェリアの石油
アフリカ 資源輸出はアフリカ全体のGDPの30%
マレーシア 輸出収入で産業の多様化 ボツワナのダイヤモンド輸出も同様
ノルウエー 原油収入を政府系ファンドで次世代へ
オランダ病 北海天然ガス オランダギルダーの高騰 輸出産業停滞
地質調査の無償援助 中国だけ リスクも大きいがリターンも大きい
中国流 インフラ建設と引き換えに採掘権を得る 中国のアフリカ略奪との非難はおかしい。
イギリス 費用便益分析 公共事業(インフラ等)には30%多めに見積もる提言 それでも旨くいかない(渋滞解消にはなっていない) 世銀は途上国での費用便益分析は役立たないと指摘
低所得国は中所得国の成功(マレーシア、ボツワナ等)を参考にすべき
補助金で得た外国漁船団の乱獲 監視船を援助(中国がシェラレオネ)、最初の拿捕船が中国船籍
炭素の排出権トレード:中世の免罪符売買と同じ オバマは財政赤字の埋め合わせが出来る
地球温暖化抑制のために原発 (現著出版時に福島原発爆発はない)
共同幻想1. 小農礼賛(チャールズ皇太子)は都市部の中流層だけ
グローバルな土地取引(農業) 食料大口輸入国の中で日本だけがアフリカの土地に押しかけなかった
共同幻想2.遺伝子組み換え作物の禁止 アメリカとヨーロッパの差 禁止解除でヨーロッパは穀物生産量15%増
アフリカはバイオ革命が必要(遺伝子組み換え、化学肥料)
共同幻想3.バイオ燃料ブーム アメリカ 補助金で穀物から燃料 ブラジルの砂糖キビは正しい
上記3つの共同幻想を捨て、大規模農業、遺伝子組み換え作物の導入、エタノール生産への補助金打ち切りが経済的にも政治的にも良い組み合わせ アメリカとヨーロッパでバーター?
EITI:支払い内容公表運動から採取産業透明イニシアチブへ NGO からボトムアップ (MDGsに対するコリアーの主張でもあるかな)
炭素排出権を国別でなく産業別で統一的に扱うべき



目次

はじめに

第1部 自然の倫理
第1章 貧困と略奪
環境保護主義者と経済学者は敵対するのか
第2章 自然は特別か
自然は誰のものか/最大多数の最大幸福/カストディアンの倫理規範/ブラジルの有権者に熱帯雨林の運命を決する権利はあるか

第2部 資産としての自然
第3章 資源の呪い
資源価格の高騰はよいことか/資源の呪いはなぜ起きるのか/資源富裕国で民主主義は機能するか/資源活用のための決定の連鎖
第4章 自然資産の発見
四つのグループに散らばる資源 発見のジレンマ 公共財としての地質調査
第5章 自然資産の価値の確保
賄賂を防ぐには/情報の非対称を解決する/税のジレンマ/採掘事業を国有化しないのはなぜか/ほんとうに深刻な問題は何か
第6章 持続不能な収入
国家収入の幻想/持続不能を持続する/自然資産の価格は上昇し続けるのか/手の中の鳥/資本の欠乏/資源ブーム/未来の略奪/チャイナ・ディール方式による投資の確保/放置された義務
第7章 投資への投資
投資機会はどこに/公共投資の改善/民間投資の奨励/資本財の価格抑制/景気後退期こそチャンス

第3部 生産工場としての自然
第8章 魚は自然資産か
思考実験/魚を捕る権利/ささやかな提案
第9章 自然の負債
罪の報いとご都合主義的な倫理観/低炭素社会の姿/産業の移転に伴う排出量分布の変化/同じ害には同じ税金を/共通課税の地政学/被害者と悪役/バック・トゥ・ザ・フューチャー/炭素とロブスターはなぜ似ているか

第4部 誤解された自然
第10章 自然と飢餓
なぜ食料価格は上昇したのか/高い食料で痛手を被るのは誰か/第一の共同幻想――小農礼賛/第二の共同幻想――遺伝子組み換え作物の禁止/第三の共同幻想――バイオ燃料ブーム/政治への期待

第5部 自然の秩序
第11章 自然の秩序の回復
最貧国の資源を活用するために/略奪に加担しない責任/ 国際協調の実現

索引

収奪の星―― 天然資源と貧困削減の経済学
ポール・コリアー
みすず書房
2012-03-20



最底辺の10億人
ポール・コリアー
日経BP社
2008-06-26

民主主義がアフリカ経済を殺す
ポール・コリアー
日経BP社
2010-01-14

福島原子力帝国―原子力マフィアは二度嗤う 恩田勝亘 七つ森書館 2013

図書館本

著者の熱い想いは良くわかるし、3.11以前から原発問題を取材していることも分かる。
ただ、一次情報として当事者への取材に偏りがあるように思う。
もちろん週刊誌等への寄稿を元にしているのであろうが、単行本として未来に残るのであるから
しっかりと事実の羅列で押してほしかったと思う。

原子力マフィア(ムラ)の存在は田原総一朗の原子力戦争の時代から指摘されているし
御用学者、巨大広告代理店の暗躍も。

せっかく福島での聞き取りや時系列での政治、行政の流れに触れているのであるから
行政の長や福島医大幹部等にも取材すべきであろう。

最後の方にフリーメーソンの話が出てくるが本書では必要ないと感じた。


山梨県富士川町 リニア意見書

リニア中央新幹線


あとで読みます。

原発なくても大丈夫

304.都知事選と「原発」: 晴れの日は楽しく、雨の日は静かに

まさのあつこサンのブログ

いつも勉強させていただいています。

グラフの読み方で東電の恥を知りましょう。

「震災後は、節電の効果はあるものの、原子力電源の減少により、火力発電の高稼働および揚水発電により供給力を確保している状況」と書いてある。

でも、ジッと見ているとそれはすぐにまっ赤な「噓」だと分かる。左右を比べてみよう。

さすがである。


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