おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2013年08月

これからどうなる海と大地 水口憲哉 七つ森書館 2011

図書館本
再読

水口氏(1941-、東京海洋大名誉教授)、
1章は3.11原発震災後の書き下ろし (量的には少ない)
2章は2006年5月
3章は1991年12月
調査報告は1980年10月とある。

若干読みにくい文章である。

原発があれば必ず放射能を海や大気に放出していること。(これはフランスでのグリーンピースの
決死の海中での調査でも明らか)
基準値以下だったら大丈夫という詭弁
風評被害(実害も?))を恐れて漁業組合が原発完成後には積極的に研究調査に参加出来ないジレンマ。

読んで感じたのは専門家と称される人々が、放射能は自然界に存在するんだ、だから僅かな放射能が
自然界に出ても問題は無いんだというまったく論理的でも科学的でもない安全神話を垂れ流してきた。

そして、今(2013年8月参議院選挙が終わった後に発表を始めた大規模な福一の放射能漏れによる海洋汚染)まさに母なる海を日々汚し続けている原発。
そして、国内の原発を再稼働させようとする原子力ムラ、さらには原発を海外に売り込もうとする国家。

安全、安心の前にあるはずの信頼すら無くしている日本。
未だに炉心に近づけない技術立国日本。
自然も動物達も、食べ物もそして原発を作り出した人間をも内部から、外部から汚染続けている。

目次
第1章 海へ放出された福島第一原発の放射能
 1 海のチェルノブイリ
 2 海への影響について知っておくべきこと

第2章 放射能がクラゲとやってくる
 1 まず、再処理工場とはどんなものか説明しましょう
 2 再処理工場は、放射能を空気中や海に捨てるのです
 3 放射能は少ないと言っていますが……ゴマカシです
 4 再処理工場があるイギリスで暮らした家族の話をしましょう
 5 イギリスやノルウェーの海の放射能汚染の話をします
 6 再処理工場は、放流管から海へ放射能を捨てるのです
 7 これが、青森・岩手・宮城の海における放射能の流れです
 8 風評被害が心配です
 9 二人の方の新聞への投稿を考えてみましょう
 10 「海に放射能を捨てないでください」と言うことが大事です
 おわりに

第3章 これからどうなる海と大地
 福島県のホッキガイからコバルト60が検出
 みんながともに、どう食べ続けていくか
 原発現地の人びとの厳しい選択
 放射能測定をどのように公表するか
 チェルノブイリ事故と輸入食品
 原発が海と漁業に及ぼす影響
 原発から出る放射能のゴミ捨て場
 きちんと対応すれば、風評被害を恐れることはない
 原発抜きの地域振興を

調査報告 福島第一原発周辺海洋生物の放射能汚染──放射能汚染調査グループ(福島・東京)
 調査結果とそれのもつ意味
 測定された数値と住民の生活
 放射能汚染に対する漁業協同組合と原発設置者の対応

技術大国?   リニア

時速500キロ 高まる期待 : 山梨 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


原発再稼動の葛西氏、技術原理主義なのでしょう。
太田氏 技術大国の日本が2年間以上放射能汚染水を海洋に垂れ流し。ダムやインフラへのバラマキ。


一部引用
都留市の山梨リニア実験センターで行われた出発式では、同社の葛西敬之会長が「21世紀の新しい超高速陸上輸送が山梨で走り始め、世界に記念すべき足跡となる」とあいさつ。太田国交相は「国民に技術大国の誇りと将来への大きな希望を与えるものだ」と期待を寄せた。

大島正建校長から石橋湛山へ受け継がれた事

平和の港 : 第2回石橋湛山平和賞募集のお知らせ


孫崎享さんは、石橋湛山の超短期に終わった政権にアメリカの影を見ている。
石橋湛山が伝えたかった思想、そして政策。

クラーク先生、大島、そして石橋と受け継がれた思想が今もあるのだろうか。





車内で会話が出来ないくらいの騒音との指摘は無視。リニア

リニア体感「世界最高の技術」 山梨 (産経新聞) - Yahoo!ニュース


ちなみに本日の東京新聞朝刊では記者が乗車しての感想として
500kmに達すると、車両全体が小刻みに震え、隣の人の声が聞きづらくなった。
複数の乗客が、軽い耳鳴りを感じたと。
JR東海の社員は「数年前の実験用車両とは全然違う。音は振動もかなり小さくなり格段に進歩した」と。


3Kらしい記事

リニア体感「世界最高の技術」 山梨

産経新聞 8月30日(金)7時55分配信

 「正確には時速505キロを体験した。安全、安心、快適で世界最高の技術だ」。全線42.8キロの延伸工事が完了した山梨リニア実験線で29日、中断していた走行試験が再開され、試乗した太田昭宏国土交通相は感想を語った。事業主体のJR東海は今後、最長12両の長大編成車両による走行試験や大深度地下環境模擬設備実験などを行うが、同社の葛西敬之会長は「リニア実用技術は完成している。営業実験を重ねるのみ」と実用線への自信をみせた。

 JR東海によると、平成23年9月に走行試験を中断して、実験線先行区間18・4キロに加え、東西計24・4キロの延伸工事を行った。当初の予定では走行試験再開を12月に予定していたが、工事は順調で4カ月前倒しとなった。

 延伸工事中には先行区間でリニア車両の軌道となるガイドウエー、地上コイル、電気設備などを全面更新。営業仕様で先端部分が短い「L0(えるぜろ)」系車両を導入したことで、車両コイルとガイドウエーのコイルをサイクル調節するなど、営業用実験を強く意識した改良を行ってきた。

 走行試験再開前にはホームで出発式が開かれた。葛西会長、太田国交相、横内正明知事らがくす玉を割り、14年後の営業運転を目指した今後の実験の成功を祈念した。このあと関係者が試乗して、横内知事は「前回試乗では座席にシートベルトがあったが、今回はない。営業仕様となり(リニア中央新幹線が)現実のものとして近づいたことを感じさせる」と感想を語った。また実験線では明かり区間でも騒音を最小限に抑えるためガイドウエーにフードが設けられた。車窓から景色が見えないとされていたが、横内知事は「フードに小窓があり、きちんと景色が見えた。快適な乗り心地だった」と話した。

 JR東海では今後、超電導リニア技術をさらに磨き上げ、建設コストの削減方法などを検討する。実験線では当面5両編成で走行試験を繰り返すが、12両連結による試験を計画し、東京−大阪間の大都市では地深55メートル付近の走行を想定して、大深度地下模擬設備として換気や非常口などの設備実験も行う。

最終更新:8月30日(金)7時55分

月の魔法 川上健一 角川書店 2013

図書館本 やっぱり川上さんは裏切らない 若干クドイ部分もないではないが(笑)

川上ワールドである。
どんなストーリーかを想像は出来る(川上ファンであれば)。しかしやられてしまう。

限りなく透明な描写がどんどんと読者を深く深く引きこんでいく。
小笠原という東京は実は限りなく都市化を拒否した身体性を秘めている。
そこで展開される年代を超える友情、ウソやズルが無い関係性。

あまり書くとネタばれになるのでこの辺で止めておこうと思う。

いつも予約席と書かれたテーブル。

奇跡は起こるから奇跡なのだろう。

生きているから奇跡に逢える。

そんな物語である。

排気ガスも人工的な騒音も限りなく小さな世界。

「翼はいつまでも」の川上ワールドが蘇る。

月の魔法
川上 健一
角川書店(角川グループパブリッシング)
2013-02-01

必見 3K記者対泉田新潟県知事 原発再稼働

Nuclear F.C : 原発のウソ : 産経新聞の[主張] vs 泉田新潟県知事 あなたはどちらを支持するか?


動画15分程度
テキストもありますのでお忙しいかたは読んでみてください。

それにしても3Kってダメだな。
問題になった社説も出ています。どうかご自身の目と頭でご判断ください。

安全、安心の前にある信頼が全くない東電。
ソ連の地下水対応の方が良かったと指摘。

信頼される会社の条件でロールスロイス伝説を出したのは良かった(笑)(僕が知っているのはサハラ砂漠でスタックした時のヘリコプターの話しだけど)

東電とJR東海って同じじゃない? 
情報公開しないし。リニアムラでの御用学者と土木ムラのムラ人だらけで。

リニア中央新幹線新型車両L0系、時速500kmの走行試験

いろんな記事を備忘録的にメモ
動画を見る限り時速500kmは映像の中にはないよね。
実験線が実験線で終わることを願っております。さらに環境評価もされていないという実験線。

フジテレビ系

TBS系

Bloomberg 人口減に対する危惧は書いていますね。

時事通信

テレビ朝日

朝日新聞

読売

NHKの記事
リニア実験線 走行試験を再開

14年後に東京と名古屋の間で開業予定のリニア中央新幹線の営業運転に向けた走行試験が、山梨県内の実験線で29日から再開され、新型車両がさっそく時速500キロの速度で走行しました。
平成39年のリニア中央新幹線の開業に向け、山梨県内の実験線で走行試験を行ってきたJR東海は、営業運転に向けてより長い車両編成で実験するため、実験線を42.8キロに延長し、29日、およそ2年ぶりに走行試験を再開しました。
出発式では、JR東海の葛西敬之会長が「21世紀の新たな超高速陸上輸送をリードする超電導リニアが走り出すことは、世界の交通技術史上に足跡を残すことになる」とあいさつしました。
そして、くす玉が割られると、営業運転に向けて開発された「L0系」と呼ばれる5両編成の新型車両が動き出しました。
この後、太田国土交通大臣や、山梨県の横内知事などが新型車両に乗り込み、時速500キロの最高速度を体験しました。
実験線の距離がこれまでより2倍あまりに伸びたことで、500キロの速度で走行できる時間が4倍ちかい2分ほどに伸びたということです。
横内知事は「以前の車両より広く、快適な環境だった。世界遺産となった富士山とあわせて、外国人観光客の誘致に努めたい」と話しました。
リニア中央新幹線によって東京・名古屋間は40分で結ばれる予定で、JR東海は走行試験を繰り返し、走行性能や安全性の向上を図ることにしています。

08月29日 15時07分

世界でドイツも撤退した技術なんですけどね。どこの国も開発していない。だから確かに世界の交通技術史上というテキストは間違っていないけど、でもその開発は税金つかって鉄道総研ですから。決してJR単独でのリニアじゃありません。メディアは決してそこを指摘しませんけど。
お隣中国は2020年には月面着陸、宇宙ステーションなんだよね。

ナチスの列車?   リニア

リニア 防音フードに小窓 : 山梨 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


だそうです(笑)

以下記事
JR東海は、29日から山梨リニア実験線(上野原市―笛吹市)で、リニア中央新幹線の開業に向けた走行試験を再開する。同新幹線は、高速走行による騒音を軽減するため、地上部分の多くがコンクリート製の防音フードで覆われる見込みだ。同社は車窓からの景色が楽しめるようにフードに小窓を設け、走行試験でどのように見えるかをテストする。だが、県や地元自治体はフードの透明化を求めており、両者のせめぎ合いはしばらく続きそうだ。

 小窓の大きさは、縦80センチ横40センチで、走行中のリニアの窓と同じ高さの所に180センチの等間隔で設置されている。高速走行すると、小窓から見える景色が静止画のように見え、その残像がつながってアニメーションのように景色全体が楽しめる仕掛けとなっている。

 同社では、大月市のフード区間60メートルのほか、都留市にあるトンネルに接続するフード150メートルの2か所で実験を行う。中からの視認性や小窓の耐久性などを確認する。小窓は幅約14メートルの半円形のフード全体に対し、ごくわずかな面積しかないため、同社は「外側からリニアが走行する様子は見ることは難しい」としている。

 コンクリート製のフードについては、沿線の自治体などから、土管のような外観が景観を損なうといった意見や、観光資源としても期待しているリニアの走行シーンが見られないなど、不満の声が相次いでいる。

 今月26日には、中央市、南アルプス市、富士川町でつくる地域活性化対策協議会が、同社に対しフードの透明化を要望することを決めた。横内知事も同27日の定例記者会見で「小窓からどんな形で外が見られるのか確かめたい。しかし我々としては、甲府盆地の側からリニアの走っている姿が見え、リニアからも景観が見えなければ困るので、透明化の研究開発をしっかりやってもらいたい」と注文を付けた。

 これに対し、同社は「透明なアクリルなどでは防音効果がなく、耐久性やメンテナンスの面で難しい」との姿勢を崩しておらず、議論は平行線をたどっている。
(2013年8月29日 読売新聞)




メディア・バイアス 松永和紀 光文社新書 2007

図書館本 直ぐにテレビや新聞報道を信じてしまう人は必読。

心清き人々はある意味簡単にニセ科学あるいは似非科学に騙されてしまう。
その騙される過程に存在するのがメディアであったり雑誌や本であったりする。

目次からも分かるように、騙す側、あるいは騙すつもりはないが恣意的にデータを操作して都合の良い結論を作り出す側をどの様に見極めるかが本書のキモである。

備忘録的メモ
人に対する環境ホルモン作用が認められたものは無い。
化学物質はどれも、信じられないほどの微量でも影響する。この嘘。
悪いニュースは良いニュースと考えるメディア(警鐘報道的)
化学物質過敏症の難しさ(化学物質以外での可能性、調査の難しさ)
亜硝酸ナトリウムと岩塩、岩塩だからマル?
グルタミン酸ナトリウムと中華料理店症候群の嘘
天然色素と合成着色料
昔はよかった?大豆を昔から食べていたか?昔の食が健全だった? 伝統食に帰ろうは正しい?
マイナスイオンの効果は?
水からの伝言、波動、大人がコロッと騙されるニセ科学
科学報道を見破る十カ条
  1・懐疑主義を貫き、多様な情報を収集して自分自身で判断する

2・「○○を食べれば……」というような単純な情報は排除する

3・「危険」「効く」など極端な情報は、まず警戒する

4・その情報が誰を利するか、考える

5・体験談、感情的な訴えには冷静に対処する

6・発表された「場」に注目する。学術論文ならば、信頼性は比較的高い

7・問題にされている「量」に注目する

8・問題にされている事象が発生する条件、とくに人に当てはまるのかを考える

9・他のものと比較する目を持つ

10・新しい情報に応じて柔軟に考えを変えてゆく


目次

はじめに
第1章 健康情報番組のウソ
第2章 黒か白かは単純すぎる
第3章 フードファデイズムの世界へようこそ
第4章 警鐘報道をしたがる人びと
第5章 添加物バッシングの罪
第6章 自然志向の罠
第7章 「昔はよかった」の過ち
第8章 ニセ科学に騙されるな
第9章 ウソつき科学者を見破れ
第10章 政治経済に翻弄される科学
第11章 科学報道を見破る十カ条
おわりに

こちらのブログは丁寧に本書を解説しています。ご参考までに。


「戦略的アセス」(SEA)  リニア

記事の裏だって伝えたい 明日、リニア走行実験再開
樫田秀樹さんのブログ
いかにJR東海と政府がズルをしているかがわかります。
いくら法律やら条例を作っても、それがザルであったり、故意に偏向解釈することにより本来意図した御約束がまったく反故にされる。

結局、裁判になるのかな?
リニア新幹線構想。
だって原発以上に杜撰でしょ。

リニア時代ってどんな時代?? 飯田 リニア

市議会定例会で牧野市長  「リニア中間駅機能の肉付け期待」 ≪ ミナミシンシュウ.jp

こちらも中間駅が想定される(出来ないと思うけど)飯田。
飯田線は無人駅だらけで廃止されるかもしれないというのに、、、、(ですよね?)
リニアが通ると本当に地域が活性化するって信じているんでしょうか?

以下記事
市議会定例会で牧野市長  「リニア中間駅機能の肉付け期待」


[ 2013年 8月 28日 水曜日 15時40分 ]

市議会開会カット 飯田市議会第3回定例会は27日開会し、市側は歳入歳出ともに5億6100万円余を追加し、総額439億9100万円余とする本年度一般会計補正予算案や前年度の各種決算認定案など計30件を提出した。報告3件に続いて人事案4件を即決。牧野光朗市長は開会あいさつで、JR東海が6月に示したリニア中央新幹線の中間駅の基本的機能について「今後、計画の肉付けを期待したい」と述べた。



 リニア時代を見据えた取り組みに言及する中では、自主自立を基本とする「りんご並木の精神」の重要性をひもとき「内外からのさまざまな知見を取り込みながら、リニア時代に向けた産業・人・地域づくりを議員や市民とともに、これまでにも増して力強く推進していく」と協力を求めた。



 7月に文部科学省に国史跡指定を申請した同市座光寺の恒川遺跡群については「今後も守るべきものとして確実に後世に伝える取り組みと、地域づくりの重要な資源として活用を図る取り組みを地域の皆さんと協働で進める」との姿勢を伝えた。



 JR東海は今秋に環境影響評価準備書を公示し、その中で詳細な中間駅位置とルートも示す。6月に公表した中間駅のイメージは、待合室や切符売り場などを設けず「効率性と機能性を追求したコンパクトな駅」を目指した内容。イメージ図で示した施設以外については、地元負担を原則に検討する方針としている。



 牧野市長は「多くの乗降客が利用しやすい駅にならなければならないという観点から、今後、計画の肉付けがあることを期待するとともに、地元としても備えるべき機能について検討したい」と述べ、イメージ図で示された以外の施設整備が必要との現状認識を示した。


報道に対する十か条(簡易版)

『メディア・バイアス』と「科学報道を見破る十カ条」 - 愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)

昨日ご紹介した本を丁寧に解説されていた方のブログ
3.11以降のメディア不信やメディア誘導型な政治体制が見え隠れしてますよね。
後から騙されたでは済まない社会です。

よ〜く自分の頭で考えましょう。
もちろんネット上にある情報も1次情報や出典をしっかり確かめて騙されないようにね。

このブログより
報道に対する十か条(簡易版)

1.情報を流して得する人を考えてみましょう。

2.可能な限り情報の出所(リソース)を確認しましょう。

3.コメントはその人の意見であって事実ではありません。

4.片寄った意見はなんらかの裏があるはずです。情報だけを見るようにしましょう。

5.2つの意見があるとき、マスコミの誘導に載らない決断力を持ちましょう。

6.雑誌や番組のタイトルや見出しに惑わされず、中身を見るようにしましょう。

7.意見の偏りや専門を見極めるために、情報提供者(や出所)の名前を覚えるようにしましょう。

8.メディアの人間がアクシデントに対しどんな対応をするか見極めましょう。

9.メディアは知っていることすべてを報道するわけではないことを覚えておきましょう。

10.大勢が判明するまでなにかを語ることは避けましょう。


アフリカ リンガラ 昆虫食 土食 

1984年初めてのアフリカ(初めての海外でもあるけど)で岸田袈裟さんや八木繁美(繁実)さんにナイロビで凄くお世話になった。

岸田さんはスワヒリ語をネイティブの様に話し、栄養学や昆虫食を地道に研究し、その後改良カマドやワラジの普及など地に足のついた素晴らしい活動をされた。もちろんご家族も皆素晴らしい人でした。

八木さんにはその後ガーナでも一緒にJICA専門家としてお世話になった。リンガラ音楽を愛し、ダンスを愛し、最近は土食(土を食べる習慣)の研究をされていて、少しお手伝いをさせていただいていた。
3月には抗ガン治療で体調が悪いとの事で代理で学会発表させていただいた。

岸田さんは2010年に逝ってしまった

そして八木さんも 先日(8月18日)に逝ってしまった。

僕にアフリカの素晴らしさを沢山教えてくれた人たちが、天国に行ってしまった。
天国でもアフリカの水を飲まれているのだろう。

だから「さようなら」なんて言いません。

Asante sana!

八木先生が編集された本






ゴネル御老人達 地域活性化? リニア

リニア 走行姿見えるよう要望 - NHK山梨県のニュース


土管はダメだとか、透明にしろだとか。じゃ騒音と電磁波どうするの?
自然破壊して景観を壊して地域の活性化?
甲府から見える富士山なんてほんの小さな富士山の頭の方だけだと分かっていますよね?

中間駅にリニアが沢山停車するとまだ信じている?
結局環境より金なんでしょ?工事なんでしょう。
リニアで過疎化が止まると思っているところに大きな誤りがあることに気がつかない。
これから生まれてくる子供達が負の遺産を背負うことになることに気づかないのでしょうか。

以下記事
リニア 走行姿見えるよう要望

14年後の平成39年に開業する予定のリニア中央新幹線を地域の活性化につなげようと活動する甲府市内に出来る予定の新駅より西側の地域の自治体などでつくる協議会は26日、会合を開き、地上を走る区間では走る姿が見えるような構造にするなど、JR東海への要望をまとめました。
南アルプス市役所で開かれた協議会には南アルプス市と中央市の市長と富士川町の町長、それに地域の商工会や住民の代表など14人が出席し、今後の対応について話し合いました。
その結果、▼地上を走る区間では防音などのための覆いをなくすか、覆いを透明なものにするなど、リニアが走行する姿が見えるような構造にすることや▼環境への影響について住民に積極的に説明をすることそして▼リニアの高架を建設するための工事用の側道を完成後も一般の道路として利用できるよう整備することなどをJR東海に要望していくことになりました。また、甲府市に建設される予定の新駅でJR東海が待合室などを設けない方針を示していることについて駅を利便性の高いものにするよう、求めていくことも申し合わせました。
要望について協議会は年内にもJR東海に示したいとしています。富士川町の町長で協議会の志村学会長は、「山梨県内の美しい景観が乗客からも楽しめるように地元から要望していきたい」と話していました。

08月26日 20時52分

1時間に1本停車するかも疑問のリニア 

中日新聞:リニア計画は高速道との連携重要 JR東海推進本部長:長野(CHUNICHI Web)


1時間に1本上下線で停車して満席(立ち席は無い)で2000人前後が列車に乗っていますが、まさか全員が甲府や飯田で下車すると想定しているんでしょうかね?

中間駅と空港の類似性?
どちらが経費が安くて迅速か考えていないのかな?


以下記事
リニア中央新幹線のルートと中間駅の位置を示す環境影響評価(アセスメント)準備書が今秋公表されるのを前に、JR東海の宇野護中央新幹線推進本部長は中日新聞社のインタビューに応じ、「(長野県内の)中間駅と高速道路をいかに組み合わせて、リニアの効果を広域に波及させるかが重要」との認識を示した。

 宇野氏は、リニアが三大都市圏を結ぶことで「日本の人口の約半分が一時間圏内に集まる巨大な都市圏が誕生する」と強調。

 リニアは既に高速道路が整備されている地域を走るのが大きな特徴とした上で「長野県は南北に長く、北部には新幹線も入っている。中間駅と高速道路のアクセスを良くして、効果を広げていくことが大きなテーマ。駅が設置される自治体だけでなく、広域的にリニアの効果をいかす方法を考える必要がある」と述べた。

 また都市圏と短時間で結ばれる中間駅を空港になぞらえ「東京、名古屋だけでなく将来的には大阪にも行ける。行き先も含め、地方空港より使いやすい姿になると思う」と話した。

 今秋の環境アセス準備書公表については「方法書の時よりも小さな単位で説明会を開くことになり、説明の機会は増える」とし、飯田市にある環境保全事務所の機能を強化する考えも示した。

(西川正志)


初版本を入手 クラーク先生とその弟子達 大島正健 大島正満補訂 昭和22年

図書館で借りた2冊、そして昭和22年の初版(古本ゲット)

最も新しい版(1993)を読むと(大島先生の孫の大島智夫が補訂)、いかにクラーク門下の1期生、2期生が凄かったかが分かる。そしてその教え子達がまた凄い。いかに教育が大切かということだろう。
果たして現在、大島正健校長の様な教育者がいるのだろうか?

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ねえ、委員長 市川拓司  幻冬舎 2012

図書館本 夏休みの読書感想文にいかがですか?(笑)

市川さんの本は結構読んでいる。
独特な世界、いや普通の世界。

すいすいとテキストが頭の中に入ってくる。
必ず自然の光景が背景にあり、風や月明かり、星の輝きなんかが感じられる。
そして深い深い透明感だろうか。
嘘をつかない、ズルをしない生き方があるように思う。

なんとなく結末が想像は出来る、でもドキドキする。

『泥棒の娘』
『ねえ、委員長』
『Your Song』

3編の物語

オヤジの涙腺を熱くします。
通勤電車では読まない方が良いかと。

ねえ、委員長
市川 拓司
幻冬舎
2012-03-09

瞑想する蛙

8月14日増富周辺

なぜ水は流れるのか。

そんな事を考えているであろう蛙。

時間、労働、生きる、そんな事を考える人間は自然界ではマイノリティーなのだろう。

被写体になってくれてありがとう。

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興味深い記事 教育 リニア

人の育て方が全く違った…JR北、東と意見交換 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

原発再稼働と叫び、リニア新幹線構想をごり押しするJR東海もきっと教育が違うのでしょうね。
JR東日本とJR東海の体質の違いは昔から書籍等でも指摘されているところです。

いくら技術があっても、その技術を使うのは人間であるという哲学が必要ですよね。
そして、自然を壊さないという当たり前の事が分からない経営者のいる会社は駄目。

下筌ダム建設に対する室原智幸と住民の反対運動を種々な視点から松下竜一さんが描いた記録小説が「砦に拠る」だけれど、きっと読んだ事なんかないんだろうな。民衆の話なんか。

あまりに壮絶な国家との争いであるが、まさに住民の基本的人権と下流域住民の利益、あるいは国家としてのエゴの戦いだったのだろうか。

室原さんの民主主義の定義は、「情に叶い理に叶い法に叶い」、だと言う。これが公共事業の基本であると。


以下記事
JR北海道は23日、車両の整備などに関するJR東日本との意見交換会を札幌市中央区のJR北海道本社で初めて開いた。

 JR北海道では列車の出火・発煙トラブルが相次いでおり、国土交通省の指導を受け、JR東日本に技術支援を求めている。今月7日には、事故原因の分析などを担当する部門の会合を東京都内で開催している。

 23日の意見交換会には、両社の車両部長ら計9人が出席し、車両の検査態勢や技術者の育成方法などを非公開で話し合った。JR東からは、技術者のリーダーを育成するために2年間の専門教育を行っていることが紹介された。JR北海道では数日間の短期教育が中心だという。

 会合終了後、JR北海道の難波寿雄車両部長は「人の育て方が全く違った。長期の教育を考えなければならないと感じた」と話した。
(2013年8月23日17時41分 読売新聞)



松下竜一 その仕事〈15〉砦に拠る
松下 竜一
河出書房新社
2000-01

人間失格 [DVD] (2010)

レンタル

原作と比べるとどうか?と問われれば。
残念。

でも、人間の性(さが)を映像で表わすという事では上手ではないかと思う。

酒、女性、他者との関係性。そんなある意味普遍な社会の中で生きること。

人生をどう生きるか。
貨幣との関係性も見え隠れする。

甲府の話は出てこないが、鎌倉での中原中也とのシーンなどがなかなか印象的。
腰越での入水自殺未遂と、石造りの隧道の中での水滴が線香花火の橙色に光る玉に変化するシーンなんかも。

人間失格 [DVD]
生田斗真
ポニーキャニオン
2010-08-04

説明会資料(平成25年5月〜7月)等 リニア

中央新幹線|JR東海


下部の方に本年度説明会等の資料がおかれています。



JR東海新幹線常備(グリーン車?)雑誌 リニア

2013年9月号 WEDGE(ウェッジ)

グリーン車乗った事がないので知りませんが。

JR東海会長の葛西氏は原発再稼働ごり押しで有名です。

リニアには原発電力は使用しませんと宣言しているのですから、早く柏崎刈羽原子力発電所から山梨実験線へのの高圧電線等は撤去してはいかがでしょうか?




ウエッジ
うえっじ2

プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法 石井琢磨 すばる舎 2013

本が好き!献本御礼

なかなか面白いというか興味深い内容。

他者との関係性の中でのみ生きられる人間は「言葉」という道具で他者と理解し、また逆に反目したりする。

職業という文脈でも相手を納得させる、納得してもらうという事が必須であろう。

本書では弁護士である石井氏がご自身の経験を通していかに弁護をする側、加害者側との関わりを両者の納得する形で納めていくかを綴っている。氏はこれを「気分良く終わらせる」という言葉で説明する。

読んで分かる事は、本書が決して弁護士という職業だけに応用出来るのでなく、すべての交渉や駆け引きに役に立つと言う事であろう。

いずれにしても嘘をつかない、ズルをしないという前提条件は必要ではあるが。



備忘録的メモ
感情的になったとき、視野が狭まったとき、動転したとき、こんな心理状態に陥る時。
相手は本当に的なのか?疑ってみる
心理戦を制する3ステップとは
 1.感情に対処する
 2.論理的に説得する
 3.感情に対処する

相手の裏切りを想定しておく
ポイントを絞って反論する(前提の正しさと、繋がりの妥当性、目的の範囲内で反論する、無駄な反論をしない)
相手の負の感情には共感しない
正義を疑う(正義の多様性)

こんな目次になっている。

序章 「相手のペース」にハマってないか?―「心理戦」は避けられない!
1章 まずは警戒心を解こう―この「友好ムード」で手強い相手は“従順”になる
2章 敵対関係から連帯関係へ―ムダな争いを避ける「落とし所」の見つけ方
3章 コレで納得感がさらに増す―ムリせず誘導できる「五つの心理技法」
4章 狙いどおりの「合意」を得られる!―論破されない「交渉術」
5章 負の感情に支配されない方法―経験を肥やしにする!折れないメンタルのつくり方


メディアはガキじゃないんだから。リニア

リニア“景色楽しめる構造に” - NHK山梨県のニュース


NHKもこの程度の記事しか出来ないのかな。
もっと本質的なところを調査報道しませんか? 発表報道なんて誰にでも出来ますよ。

環境影響評価準備書がどうなのか?そこを報道するのがメディアの使命じゃない?

以下記事
リニア“景色楽しめる構造に”


14年後の平成39年に開業する予定のリニア中央新幹線を活用した活性化策を検討している、甲府市や中央市など4つの市と町で作る協議会の総会が中央市で開かれ、リニアの乗客が甲府盆地の景色を楽しめるような構造にすることなどを、関係機関に求めることになりました。
甲府市、中央市、甲斐市、昭和町の4つの市と町で作る協議会が開いた総会には、自治体や経済団体などの関係者およそ200人が集まりました。
総会では協議会の会長で甲府市の宮島雅展市長が「この秋にはJR東海から報告される環境影響評価準備書のなかで、詳細なルートや駅について示されることになっている。関係機関と協力しながらリニアの効果を最大限、受けられるまちづくりに取り組みたい」とあいさつしました。
JR東海では県内の地上を走る区間では騒音対策として線路に防音壁などを設けることにしています。このため協議会は▼防音対策を施す場合にはリニアの乗客が景観を楽しめ、市内からも走る姿が見られるような構造にすることや、▼一般向けのリニアの試乗会を早期に再開することなどを関係機関に求めていくことを決議しました。甲府市の宮島市長は「リニアの疾走する姿やリニアから見える甲府の景色を見てもらうことは県内の発展に欠かせない」と話していました。
リニア中央新幹線をめぐっては県内の実験線で上野原市から笛吹市にかけての42キロあまりに延長する工事が終わり、8月29日から走行試験が再開されることになっています。

08月21日 18時30分

田原さん曰く、「オリバーストーン監督はアメリカの佐高信だ」

ON THE WAY JOURNAL FLIDAY

2013.08.16放送 68回目の終戦記念日を迎えて
田原総一朗のタブーに挑戦! MP3で聞けます。

田原さん曰く、「オリバーストーン監督はアメリカの佐高信だ」

う〜ん、なるほどね。佐高さんの評価が上がったかな(笑)



激突!朝まで生対談
田原 総一朗
毎日新聞社
2012-03-28

リニア実験線 騒音 電磁波 環境アセス  リニア

朝日新聞デジタル:リニアL0系、時速500キロで試験 山梨で29日から - 社会


科学者の偽造やら捏造が多く報告されていますよね。
殆どが結果ありきで実験するんですよ。
都合の良い結果が出ることを想定して。
だから作業仮説が初めからおかしかったりするわけ。

リニアも実験線での実験が成功する事を想定して長大トンネルやら大深度地下の工事を行うのでしょう。

そして、リニアを作る事が前提での環境アセスメント。

原発やダムと同じ構図。

リニアムラのムラ人達が蠢いているわけです。


以下記事
リニアL0系、時速500キロで試験 山梨で29日から



 JR東海は20日、2027年開業を目指すリニア中央新幹線の営業用車両の原型L0(エルゼロ)系の本格的な走行試験を、29日から山梨県内の実験線で始める、と発表した。最高時速500キロでの走行を重ね、性能の向上を目指す。
「リニア中央新幹線」トピックス

 走行試験は、同県笛吹市から上野原市に至る42・8キロの実験線で行う。最長12両で走らせ、耐久性も確認。11年9月までは先に完成した18・4キロの区間で走行試験をしていたが、延伸工事のため中断していた。

 L0系は、客室空間を広くとった営業用車両の原型。今年6月に走行可能な状態になり、以降は延伸した走行路で、ブレーキ性能や速度制御機能を調整してきた。同社は当初、走行試験の開始時期は9月としていたが、調整が順調なため、前倒しした。試験開始後、一般向けの有料試乗会も行う予定という。



日本の外来魚ガイド 瀬能宏 松沢陽士 文一総合出版 2008

図書館本 3200円

ブラックバス問題は相変わらずあり、富士五湖では銭のために漁業権の設定が延長された。
ブラックバスに問題があるわけでない、問題は人間の方だろう。
人間の欲望の結果が外来魚問題だと考える。

釣り人の違法(ゲリラ)放流なども報告され、自然保護の観点からは、川は誰のものか?湖は誰のものか?といった基本的なことが語られることなくなし崩し的に釣りの対象としての外来魚が自然繁殖する状況が続いている。

特にブラウントラウトは第2のブラックバスと言われていると指摘している。

本書を見て、いかに多くの外来魚が日本にすでに生息しているかが分かる。
もちろん、釣りの対象にはならない外来魚も多数おり、それらが在来種と交雑しして固有種が絶滅の危機にある例も報告されている(ハリヨ)。

どれだけ多くの絶滅魚種が報告されれば固有種保護の動きがメジャーになるのだろうか?
あるいは、このまま絶滅種が増えるのを黙ってみているだけの国で終るのか。

日本の外来魚ガイド
松沢 陽士
文一総合出版
2008-08

中央東線の高速化とリニアの関係性

ICT甲府: 中央東線高速化促進広域期成同盟会 講演会 8月23日

いつも的確なコメントと情報を提供していただいているICTKOFUさんの情報です。
高尾〜甲府間で、86箇所のカーブ改良による7分短縮に500億円、90箇所のカーブ改良、76箇所の踏切廃止、トンネル15km改良により15分短縮に2,330億円が山梨県の調査結果とのことです。

JR東海とJR東日本との関係も興味深い。

現状を改良することで少し時間短縮できるようですが、実は海外では鉄道軌道で時速400kmオーバーを想定して事業化が進んでいるとの報道もあります(韓国等)。

開業までまったく利益を産まないリニア。その時の日本の形態がどうなっているのか?

消費税増税は公共事業に回されて、社会福祉には回らないという話もありますよね。
TPPで身包み剥がされて1%と99%のアメリカと同じ道を歩むのか。

さてさて、いずれにしてもいばらの道が目の前にあるようです。

液状化、活断層 そしてリニア

減災、活断層の解析が必須 : 山梨 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


読売の記者さんも、リニアに関連するとは思わなかったのでしょうね(笑)

以下記事
「災害の教訓から身を守る」と題し、山梨県立大の輿水達司(さとし)特任教授(地質学)が18日、甲府市下向山町の「風土記の丘研修センター」で講演した。

 県立考古博物館が主催する「考古学講座」の一環。輿水特任教授は「地震などの自然災害には地域性や周期性がある」とした上で、山に囲まれている山梨県は、地震によって特に県南部で斜面崩落、甲府盆地南側では液状化の被害が想定されると説明した。

 また、県内でも被害が想定される南海トラフ巨大地震など大地震から被害を減らすため、県内の活断層の解析を進める必要性を強調。「県内には県西部と甲府盆地南側に活断層があることが確認されているが、甲府盆地北側は完全に解明されておらず、解析を進めて災害の軽減を図ることが必須の課題」と結んだ。
(2013年8月19日 読売新聞)

職漁師伝 戸門秀雄 農文協 2013

これは買わねばと思い購入、大分前に読み終えておりました。
戸門さんの本は以前、「山の魚たちの午後」、「渓語り、山語り」を読んでおりました。

雑誌渓流フィッシングへの掲載および書き下ろしによる。
充実した参考文献、そして著者の足で自然を、そして魚を釣り歩き綴った民俗学的論考にも匹敵する良書。
さらに、お人柄でしょうか、多くの人との繋がりと交友が読み取れます。
特に在来魚の保護に力を注いだ人に対する深い愛情が溢れている。
山本教雄「人に逆らっても、自然には逆らうな」、雑魚川が守られた歴史が書かれているという、是非とも読みたいと思う。そして安易なニジマスの放流等を反省する経緯も。

釣り道具は地域の特色を持ち、毛鉤もその特徴を地域によって変化させる。
多くの知られざる日本人の様に地域の中で生き抜いた職漁師がいたこと、そして森や自然と、まさに共生することでしか道がなかった時代。
白日社の聞き書きシリーズも参考文献で挙げられている。黒部をはじめ秘境といわれるような源流で魚と供に生きた人々が居たことを語り続けなければいけないのだろうと思う。

職漁師伝 渓流に生きた最後の名人たち
戸門 秀雄
農山漁村文化協会
2013-03-15

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