おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2013年01月

飯田高校の学生さんが凄い!!  リニア

飯田高で「こんにちは県議会」〜リニアにシビアな意見〜 ≪ ミナミシンシュウ.jp


素敵で立派な高校生達。
リニアなんかいらないんですよね。

本当に地元(郷土)の事を考えている若い人たちです。

そう、未来を作るのは若者なんだよ。今を生きる(生きてきた)爺さんじゃないんだ。


鉄道でも高速は可能なんですよね。  リニア

英国:時速400キロ新高速鉄道…日本企業も大きな商機− 毎日jp(毎日新聞)


リニア開発でのお題目に、新幹線での最高速は320KMが限界、だからさらに高速が可能なリニア新幹線が必要だと鉄道ジャーナリスト等を洗脳してきたようです。

でも、下記の様に400kmとか可能の様です。

さらに、興味深いのはリニア開発は三菱系(リニアでの経済予測も三菱系シンクタンク)なのに対して、これは日立(笑)

UKでの実現可能性は不明(財政的、環境的)ですが、リニア神話がどんどん崩れてくる今日この頃です。

以下記事
英国:時速400キロ新高速鉄道…日本企業も大きな商機

毎日新聞 2013年01月30日 20時48分(最終更新 01月30日 23時43分)


 【ロンドン坂井隆之】英国政府は新高速鉄道「ハイスピード2(HS2)」の建設計画を発表した。欧州トップの最高時速400キロで走行し、総延長距離約565キロ、総工費327億ポンド(約4兆6430億円)の大型事業となる。英国の高速鉄道を巡っては、日本の日立製作所が既設区間の車両製造や整備を受注しており、日本企業にとっても大きな商機だ。

 HS2は17年ごろ着工し、32〜33年開通を目指す。ロンドン・ユーストン駅からバーミンガムを経由して中部のマンチェスターとリーズをつなぐY字形の路線で、ロンドン−マンチェスター間を1時間短縮し、1時間8分で結ぶ。英政府は欧州大陸とロンドンを結ぶ整備済みの「HS1」とつながることで、「地域経済が活性化し経済成長のエンジンになる」(キャメロン首相)と期待する。

 日立は、04年にHS1の車両174両の製造を受注した他、在来線の車両更新に伴う596両の製造も12年に受注しており、「当社にとっても前向きな話」(日立ヨーロッパ)と受注を目指す。新幹線技術の輸出を目指すJRも受注の候補に挙がりそうだ。ただ、一部議員や沿線地域からは、採算性や環境破壊への批判も出ており、計画通り実現するかは15年の下院選挙の結果にも左右されそうだ。




ハイスピード2に関しての若干ゆるい説明pdf

「復興という状況にはまだない」――陸前高田市長が語る被災地の現状

Business Media 誠:「復興という状況にはまだない」――陸前高田市長が語る被災地の現状 (1/4)


是非最後まで鳥羽市長の記事を読んでみてください。

昨年、陸前高田市と大槌町に伺い、鳥羽市長さん、碇町長さんのお話を伺う貴重な時間を得ました。
そして、書かれている様な内容を伺いました。

もちろん福島の原発震災の復興もあります、他の市町村の復興もあります。

もう直ぐ、2年目の3.11が来ます。

どうぞ、皆さん、被災地を訪れてみてください。

きっと私、私たちが手伝える事が見つかると思います。

そして忘れないでください、3.11を、被災地を。





被災地の本当の話をしよう 〜陸前高田市長が綴るあの日とこれから〜 (ワニブックスPLUS新書)
被災地の本当の話をしよう 〜陸前高田市長が綴るあの日とこれから〜 (ワニブックスPLUS新書)

リニア不要をJR東海も認めてきたようですね。

朝日新聞デジタル:東海道新幹線、4月から「若返り工事」 運休はなし


記事タイトルは釣りですが(笑)
若返りなんか出来ないし、資本状況から無理なわけで、なんとか補修して維持して行こうということですね。
さらには乗客数の減少は承知の事実で、リニアが出来ても投資が回収出来ないという事がJR東海も理解しているでしょう。最も儲かる東海道新幹線を補修しながら運用することが企業としては正しい選択でしょう。
さらに、海外ではすでにリニアの開発はとん挫しており、どこも手を出していません。
核燃料サイクルの「もんじゅ」と同じですね。理論上出来る、でも実際は無理だし経済的にペイ出来ない。



以下記事
JR東海は29日、2018年から予定していた東海道新幹線の老朽化を食い止める大規模改修を前倒しし、4月から始めると発表した。民営化後初めての大がかりな「若返り工事」で、鉄橋やトンネル、高架橋が対象だ。高度成長期に整備されたインフラが老朽化する中、東日本大震災もあり、対策を早期に完了させることにした。

 東京―新大阪の全線にある鉄橋233カ所、コンクリート高架橋計148キロ、トンネル66カ所計70キロが対象だ。既存の施設を補強したり、負担がかかる部材を交換したりするもので、新しく造り直すことはしない。このため、工事期間中の新幹線運休は避けられるという。工期は13年4月〜23年3月、総工費は7308億円。工費の一部には、将来の大規模改修に備えて02年から積み立ててきた3500億円を充てる。

 1964年に開業した東海道新幹線では、74〜81年度に平日運休を伴う大がかりな「若返り工事」が48回行われた。JR東海は2002年、総工費1兆971億円に上る大規模改修を18年から行うと発表。鉄橋を新しく架け替えたり、トンネル内壁の全面に鋼板を張り付けたりする大がかりな計画で、期間中は運休が発生する見込みだった。

 その後の研究で、負担がかかりやすい部材の補強や交換などをするだけで老朽化を遅らせることができると分かったという。担当者は「既存の施設を活用するため、老朽化が進まないうちに工事にとりかかりたい」と説明する。

 東海道新幹線はJR東海の収入の約8割を占め、1日39万人が利用する。同社は大規模改修で、14年後に開業予定のリニア中央新幹線との2大幹線を長期的に維持することを目指す。



犠牲のシステム 福島・沖縄 高橋哲哉 集英社新書 2012

図書館本

高橋氏(1956-)はフクシマ県生まれで現在東大教授、専攻は哲学。
東大の人文社会系の方に原発震災に関する学者としての反省を述べられている方は何人かいると思いますが、果たしていわゆる理系の学者で科学者の社会的責任に関する論考をされた方がいるのだろうか?

本書は日本人として日本という国土に住む責任、あるいは地球上に日本人が存在するための責任に関して「犠牲」というテキストを通して思考、考察しています。本書では触れられていませんが、青森なども軍事基地、核廃棄物捨て場として見れば犠牲のシステムそのものではないでしょうか。

備忘録的メモ
犠牲のシステムとは
「犠牲のシステムでは、或る者(たち)の利益が、他のもの(たち)の生活(生命、健康、日常、財産、尊厳、希望等々)を犠牲にして生み出され、維持される。犠牲にする者の利益は、犠牲にされるものの犠牲なしには生み出されないし、維持されない。この犠牲は、通常、隠されているか、共同体(国家、国民、社会、企業等々)にとっての「尊い犠牲」として美化され、正当化されている」

軍国主義も原発主義も不敗神話や安全神話をつくり一切の異論を排除し大本営発表によって欺き、破綻。
軍国主義とはすなわちヤスクニという犠牲のシステムであり、原発主義はすなわち原発という犠牲のシステム。
植民地主義、奴隷制度、

責任の所在 原子力ムラ、政治家、官僚、司法(佐藤栄佐久元知事(プルサーマル非承認)の国策捜査)、学者・専門家、

犠牲のシステムと天罰論 石原都知事、大阪府議会議長、
天譴論 内村鑑三の「天災と天罰および天恵」
浦上壊滅(長崎原爆)は聖地浦上(キリスト教)が犠牲の祭壇に屠られ燃やさるべき潔き羔(こひつじ)として選ばれた?(永井隆、長崎の鐘)
天罰論が天恵論になるのはなぜか 罪悪の償い、非戦主義者の戦死(内村鑑三)、犠牲の論理 天罰は天恵のための天罰であり、天恵は天罰あっての典型である。(天恵、天罰がお互いに求めあう関係の成立) 神の善意の声が天罰
天罰論の問題点 1.生存者が一方的に罰の犠牲を死者に集中させて語る 2.天恵論との決定不可能性 3.天罰を特定の災害に限ることの問題。

「日本」イデオロギーの表出 (震災後のメディアによる、日本頑張れ、日本は強い、日本は一つ、日本人の誇り等のスローガン) ナショナリズムというより日本ナルシズム、日本フェテイシズムの方が適切

佐藤優氏の一時的翼賛体制の確立(震災後の国民一体としての復興)に対して高橋氏は否定的であるが、沖縄に関する論考では佐藤氏の主張は引用されない(佐藤氏の母は沖縄出身であり沖縄戦での経験を佐藤優氏は深く思慮し沖縄問題に積極的に発言しているが)。

沖縄の犠牲
近衛文麿の上奏を天皇が退けた。
天皇の沖縄軍事占領へのメッセージ(シーボルト覚書)
沖縄を米国に犠牲として差し出すことによって、日本の国益そして天皇制にとっての利益を得ようと考えられる可能性
サンフランシスコ条約(1952年4月28日)沖縄では屈辱の日
0.6%の土地に在日米軍専用施設面積の74%が存在する。沖縄の人口は日本の1%

民主主義と植民地主義は決して矛盾しない。植民地主義はその内部に民主主義を含んでいる。現代の植民地主義は民主的植民地主義なのである。
多数決原理としての民主主義は、むしろ差別を正当化する。



高橋氏は「戦争絶滅請合い法案」あるいは「戦争絶滅受合法案」を紹介している。
要するに戦争するなら、まず責任者が最前線に出て戦えと。
そんな勇気と哲学をお持ちな政治家なり国家元首が日本に居ないのが残念である。

「戦争行為の開始後又は宣戦布告の効力の生じたる後、十時間以内に次の処置をとるべきこと。即ち下の各項に該当する者を最下級の兵卒として招集し、出来るだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下に実戦に従わしむべし。
一、 国家の元首。但し君主たると大統領たるとを問わず、尤も男子たること。
二、 国家の元首の男性の親族にして十六歳に達せる者。
三、 総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。
四、 国民によって選出されたる立法府の男性の代議士。但し戦争に反対の投票を為したる者は之を除く。
五、 キリスト教又は他の寺院の僧正、管長、その他の高僧にして公然戦争に反対せざりし者。
上記の有資格者は、戦争継続中、兵卒として招集さるべきものにして、本人の年齢、健康状態等を斟酌すべからず。但し健康状態に就ては招集後軍医の検査を受けしむべし。
以上に加えて、上記の有資格者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦又は使役婦として招集し、最も砲火に接近したる野戦病院に勤務せしむべし」

【目次】
はじめに
第一部 福島
第一章 原発という犠牲のシステム
第二章 犠牲のシステムとしての原発、再論
第三章 原発事故と震災の思想論
第二部 沖縄
第四章 「植民地」としての沖縄
第五章 沖縄に照射される福島
あとがき
主な引用・参考文献
犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)
犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)

1月27日 東京 上野

芸術に最も遠い男が上野を歩く(笑)

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没落する文明 萱野稔人 神里達博 集英社新書 2012

図書館本

萱野(1970-)、神里(1967-)両氏の対談をまとめた一冊。
哲学者と科学史・科学論学者の日本そして世界の未来論でもあろう。

若手の思想・哲学が閉塞していると感じる日本を今後明るくしてくれる事に期待したい。
養老孟司さんが指摘する石油エネルギーに依存する日本・世界を同じく論じています。


気が付いた所を備忘録的メモ

天変地異と無責任の体系(丸山眞男)
果たして日本は中央集権的であったか?(1931-1941真珠湾攻撃までに内閣は11回代わっている)
3.11でパンドラの箱があいてしまった。次の3.11までの時間をどう使うのが一人一人に課せられた重大な問題。
物理学問題が想定した環境(摩擦の無い滑車や重さの無い糸)や経済学(純粋な市場のみで成立する世界)で動く社会の危険性(権力や暴力の存在、種々な要因)
近代国家が成立してくるプロセスでは、権利が抽象化され、国家のもとへと吸収されていくと同時に、リスクに関する当事者性を希薄にしていく
人間の暴力性(人類が絶滅においやった大型動物多数)
技術の問題は技術で解決するしかないのか?
サイエンスとテクノロジーの違い 科学=普遍的という誤解 (一神教的世界)
技術は職人のものであって、アカデミックはなかった歴史(日本は早く工科大を設立、ヨーロッパはポリテクニークの歴史)
テクノロジーの進展だけでは生産力は拡大しない。エネルギー問題の存在
経済成長をもたらしたエネルギー革命のポテンシャルが使い果たされた地点に現在いる。
戦争の拡散は環境リスクの拡散と相似形をなしている。
資本主義の歴史では、生産拡大の局面のあとには金融拡大の局面がかならずくる。
現在の日本は定常状態の社会ですらない、現状維持すらおぼつかない、縮小状態にいるというのが正しい認識。
必要とされるリスクマネイジメントの大転換(河川管理において、氾濫に任せる地域の想定、被災地漁港の統合等)
各方面のリーダーたちに高度成長マインドが強すぎると、今後のかじ取りを誤る
政治家の利益配分の調整から不利益配分やリスク分配への転換が必要
日本の流のリスク対処、個人でなく社会で。
社会の先行指標のアート、アートが先に変わって、そこから時代のエートスが変わっていく。
日本の輸出立国幻想(韓国、ドイツ、イギリス、フランスより低い。対GDP比)
市場だけ見ての(経済学だけの)状況認識は不備
一人当たりのGDPを増やすことはめざすべき
ポスト石油の時代の構築
地味に見える技術が大きな意味(環境汚染縮小、省エネ、放射能除染)を世界で示す


第一章 天災が日本人を作ってきた
第二章 テクノロジー・権力・リスク
第三章  テクノロジーはどこへ行くのか
第四章  エネルギーと経済のダイナミズム
第五章 国力のパラダイム・シフト

没落する文明 (集英社新書)
没落する文明 (集英社新書)

日本の国境問題 孫崎享 ちくま新書 2011

図書館本

国境問題は領土問題でもありますよね。
竹島、尖閣、北方領土、学校では日本固有の領土なんて教わった様な記憶があります。
戦争で取ったり取られたりする国土、初めて見つけた人に所有権(領有権)があるとする歴史。

孫崎さんは、外交文書から関係国の思惑や歴史を紐解いて、外交的方法で平和裏に国境問題を解決していこうとする態度だと思う。

自分自身がいかに領土問題に疎かったかが分かると共に、領土問題を利用した多国間の駆け引きが日々繰り返されて居る事が良くわかる。

アメリカにとっては日本とロシア、日本と韓国、そして日本と中国との間に領土問題が存在することが戦略的には大きなメリットがある事は間違いないだろう。

争いで陣地を取る時代ではない現在、戦争という仕事、武器という商品、そんな無意味な歴史を繰り返さないためにも当該国がどのように領土を考えているかを知ることを大切だと教えられる。

尖閣問題における「棚上げ」と言うテキストは確かに中国側は使っていない、しかし、明らかに両国の将来を見据えて日本も中国も「先送り」しようという合意があったであろうことは外交文書は政治家の記述で分かる。
この「先送り(棚上げ)」を日本・中国ともに弱体化していることが問題なのだろう。
著者はこの「棚上げ廃止」を中国軍部は歓迎するだろうと指摘する。
GDP世界2位の中国が今後どの様な態度に出るのか、ただただ対立軸として日本は進むのか?まさに戦略的互恵関係を進化、深化させる外交が必要なのだと思うのである。

少なくとも日本がいつから日本であったかという歴史認識もしっかり知っておかねばなるまい。
いつから祖先が自分は日本人であると認識したのか。

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 (ちくま新書 905)
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 (ちくま新書 905)

2013年2月10日 神奈川県 橋本 リニア

橋山先生も川村先生もお話をされます。

是非、リニアの問題に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

橋本にはリニアの中間駅が予定されていますが、どれだけ住民の方が望んでいるのでしょうか?
一時間に一本止まるか止まらないか分からない程度、JR東海は本当は中間駅は不要だと考えているようです。
すなわち、神奈川、山梨、岐阜なんか不要なんです。東京ー名古屋ー大阪だけあれば良い様です。

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必要か、リニア新幹線
必要か、リニア新幹線

リニア中央新幹線のすべて 川島令三 廣済堂出版 2012

図書館本

リニアに関して最も新しい出版物の一冊であろう。著者の川島氏(1950-)が鉄道が大好きであろうことは想像出来る。ある意味、正直に現時点での問題点や解決されるべき点を指摘している。また山梨県の有力者のコネで実験線に乗車したりテレビ番組で便宜をはかられたことも正直に書かれている。ただ、自然環境等の配慮はまったく無く、電磁波問題はJR東海の発表をそのまま書かれていると思う。

備忘録的メモ
蛇行動が激しい(リニア実験線に乗車しての感想、営業では良くなるであろうと)
日本の新幹線規格は世界的に古い、トンネル断面積が63.5平米しかない(すれ違い時のショックおよび微気圧波が大きい、フランスは100平米)
微気圧波問題が解決するか心配
リニアの乗車定員950人程度(立ち席禁止)N700系16両編成に比べて25%少ない
車窓はまったく楽しむ事が出来ない可能性(地下、トンネル、電磁波防御のシールド等)
東京―大阪開業予定の2047年 名古屋―大阪間は国の負担で建設を。
鉄道建設に口を挟んでも票にならない(そんなことはないのでは?)
乗換での時間ロス問題、品川駅のリニア停車場所の問題―新幹線との乗り継ぎ
リニアの最大の目的は東京、名古屋、大阪を結ぶというもので、中間駅からの利用が増えてしまうと、この目的が果たせなくなってしまう。結局、中間駅からの利用は出来るだけ少なくする必要があり、山梨県駅や長野県駅は不便な位置に駅を設置しようとしているのである。
品川―名古屋間が開通した場合、東京駅から名古屋に向かう人は品川でリニアに乗り換えるか?のぞみとリニアの差は25分 値段は現状不明(おそらくのぞみより高額)
橋本駅開業の場合、名古屋まではやはりのぞみの方が便利(大阪に行く場合は躊躇なくのぞみ、名古屋での乗り換えがあるため)
甲府新駅開業 新宿駅にも東京駅にも「あずさ」のほうが有利、八王子も同じ。橋本駅まではリニア有利(当たり前だけど)
いずれにしても1時間に1本止まるか止まらない中間駅であり仮に中間駅すべてに止まると現在メディアで言われている名古屋まで、あるいは品川までの時間は大幅に増える事が想定されるようだ。
巻末の方では1980年代の本の様に全国リニア構想、あるいは韓国ソウルへのリニア連結などが語られる、夢を見るのは楽しい、しかしこれからの日本の低成長あるいはマイナス成長予測、人口激減社会で果たして夢を見る余裕が今後あるのかどうか。

徹底詳解 リニア中央新幹線のすべて
徹底詳解 リニア中央新幹線のすべて

山梨県/山梨県リニア活用基本構想(素案)に対する県民意見の募集

山梨県/山梨県リニア活用基本構想(素案)に対する県民意見の募集


1月27日までです。
どうぞ、単純な疑問から自分の思っている不可思議な事などをどんどん書いて送ってはいかがでしょうか。

リニア関連組織が作った経済効果予測や、環境無視の工事計画等々。
さらには、乗車率が下がっている東海道新幹線、人口激減社会の到来。
既存のインフラの整備補修費の莫大な出費予想。

夢を持つことは大切です、でもその夢が実は原発の様な安全神話という妄想の上に出来上がっていて
世界中の笑い者になったばかりでなく、多くの人々、特に子供達が低線量被爆(高線量の子供もいるようです)で不安な未来を過ごさなければならないんです。

リニアを作ることで本当に幸せになれるんですか? 豊かな暮らしが出来るようになると思いますか?

大人が未来に責任を持てない社会は必ず滅びます。これが歴史です。

鉄道は生き残れるか 福井義高 中央経済社 2012

図書館本

読み始めようと思っている本。リニア不要論とともに未来の鉄道論のようです。


リニアの項目もあります。

9。リニア建設の非合理性
 輸送量増が見込めないリニア
 従来型の新幹線をもうひとつ作る方がまだ合理的
 大規模災害時の代替ルートなら北陸新幹線延伸のほうが安上がり
 儲かりすぎるJR東海の道楽?

こんな項目が並んでいます。
その他、鉄道の未来が書かれています。欲しいのは新幹線でなくて新幹線工事、なんていう項目も。



筆者の福井氏の略歴
福井/義高
1962年8月京都生まれ。日本国有鉄道、東日本旅客鉄道株式会社、東北大学大学院経済学研究科助教授を経て、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授。東京大学法学部卒、カーネギー・メロン大学Ph.D.専門分野は会計情報・制度の経済分析

鉄道は生き残れるか
鉄道は生き残れるか

「戦争絶滅請合い法案」あるいは「戦争絶滅受合法案」

高橋さんの「犠牲のシステム 福島・沖縄」を読み出したら出てきたテキスト
ちょうど、お世話になっているMLでも取り上げていたのでコピペの許可をいただきました。

要するに戦争するなら、まず責任者が最前線に出て戦えと。

そんな勇気と哲学をお持ちな政治家なり国家元首が居ないのが残念です。

イギリスでは皇族がタリバンを殺したとニュースを流す程度の御国になってしまったようですが。


「戦争行為の開始後又は宣戦布告の効力の生じたる後、十時間以内に次の処置をとるべきこと。

即ち下の各項に該当する者を最下級の兵卒として招集し、出来るだけ早くこれを最前線に送り、

敵の砲火の下に実戦に従わしむべし。

一、 国家の元首。但し君主たると大統領たるとを問わず、尤も男子たること。

二、 国家の元首の男性の親族にして十六歳に達せる者。

三、 総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。

四、 国民によって選出されたる立法府の男性の代議士。但し戦争に反対の投票を為したる者は之を除く。

五、 キリスト教又は他の寺院の僧正、管長、その他の高僧にして公然戦争に反対せざりし者。

上記の有資格者は、戦争継続中、兵卒として招集さるべきものにして、本人の年齢、健康状態等を斟酌すべからず。

但し健康状態に就ては招集後軍医の検査を受けしむべし。

以上に加えて、上記の有資格者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦又は使役婦として招集し、

最も砲火に接近したる野戦病院に勤務せしむべし」


コピペ、ここまで

戦争という仕事、武器兵器売買という経済、それは「犠牲のシステム」の上にのみ成り立っているんですね。

もちろん、「ヤスクニ」も放射能廃棄物捨て場の「アオモリ」も。

犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)
犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)

データの罠 世論はこうしてつくられる 田村秀 集英社新書 2006

図書館本

田村氏(1962-、東大工卒、自治省、出版時、新潟大助教授、現教授)は確かB級グルメの仕掛け人ですよね。
同時に「暴走する地方自治」を読んでいますが、こちらは今一つというか感情的。

さて本書ですが、ある意味、日本も世界もメディア発表に騙される仕組みを読み解いています。
世論調査って?ネット調査って?テレビ視聴率って?都道府県ランキングって?

TVや新聞で発表される数字に疑いを持たずに吸収して生活することの危険性は3.11原発震災で
大きく認識されたと思います。

日本人の多くが、自分は平均、あるいは平均以上でありたいと思っているのではないでしょうか?
筆者はこれを平均信仰の罠と指摘します。

調査やアンケートの設問が恣意的にある答えを誘導するような例に枚挙にいとまがありません。
調査対象、対象年齢、性別、対象数、有効回答率等々、読み手が注意していないと簡単に騙されて
しまう現実があります。

たとえば「経済効果の罠」のところで指摘される、数字による気分的効用(景気が良くなるであろうという心理的要因)などの危険性を、マイナス効果を指摘しない現実から論じています。まさに原発誘致やリニア新幹線問題の根本の問題ですね。

プラス部分だけを楽天的に推測し、ある種の希望的観測をそのままメディアに流すことでこれまでの日本社会が成立してきて世界最悪の債務状況を作ったのでしょう。

官庁が使うコンサルタントは「いかようにも結果を出します」、そして事業を正当化すしたい官庁と受注が欲しいコンサルタントによる茶番に過ぎないと、政策研究大学院大学の福井秀夫教授は指摘しているそうです。
(地方空港や高速道路などが良い例)

日本人貯蓄額平均が1273万円であるが、これは平均(少数の高額貯蓄者に金額が引っ張られる)であり、実は中位数は805万であり、実は200万以下が16%、200-400万が13%も居るのである。

道路の整備水準の国際比較においても、国土面積あたりの道路距離、人口あたりの距離等々を複数の指標で評価することが当たり前であるが、一部の比較(日本の方が海外より劣って見える数字を使い)で高速道路計画を進める滑稽さを指摘しています。(国破れて道路ありの未来)

最後に、筆者は指摘しています。
冷静な議論をするためには、出来るだけ客観性の高いデータを揃える必要性がある。そしてまた、データの信憑性、妥当性などを判断でるだけのいわば「データリテラシー」といった能力を国民一人一人に求められるだろう、と。

データの罠 世論はこうしてつくられる (集英社新書)
データの罠 世論はこうしてつくられる (集英社新書)


リニア推進学者が南アルプスフォーラム? リニア

南アルプスフォーラムを開催します! | 韮崎市オフィシャルホームページ

韮崎市大丈夫か?兄の知事にネジリこまれたのかな。横内市長さん

コーディネーター 花岡利幸(山梨大学名誉教授)氏は東大土木から山梨大学、そしてリニア推進の最先端に位置するかたでしょう。こんな所にに出てきて、リニアはブレークスルーだと申しております。pdfファイルです。
ちなみに、この方、上の資料の中で中部横断道路も推進しております。

南アルプスに穴を開けて巨大トンネルを作る、天皇陛下から頂いた恩賜林の山。
矛盾だらけでないですか?

土木学者に自然保護とかの思想哲学があるんでしょうか?結局、道路作って、トンネル掘って、学生をゼネコンに就職させればそれで良いと言う御考えなんでしょうかね。

是非、ご参加の方はリニア新幹線の無駄なトンネルに関して質問してください。
朱宮 丈晴 (財団法人日本自然保護協会)さんはリニア反対の立場でおはなし頂けることを期待しております。


以下転載
南アルプスフォーラムを開催します!
南アルプスを世界自然遺産にすることを目標に活動を行っている、南アルプス世界自然遺産登録推進協議会。

その活動として、まず目標としているユネスコエコパーク登録に向けて、地域の方々に制度のあらましや魅力を発信するため、「南アルプスフォーラムinやまなし」を開催します。

●日時 平成25年2月2日(土)開場:午後1時 開演:午後1時30分
●場所 東京エレクトロン韮崎文化ホール小ホール
●内容 第1部 基調講演
「ユネスコエコパークの制度と魅力」酒井暁子
「ユネスコエコパークとその他の地域の取り組み」朱宮丈晴

第2部 パネルディスカッション
南アルプスのユネスコエコパークユネスコエコパーク登録に向けて」
             
コーディネーター 花岡利幸(山梨大学名誉教授)

                 


御用学者が書いた安全神話本
リニア中央新幹線で日本は変わる
リニア中央新幹線で日本は変わる

どうしてもダムを作りたい人たちがいる

河川生態系の保全・ダム問題|日本自然保護協会〜NACS-J - THE NATURE CONSERVATION SOCIETY OF JAPAN


以下転載

川上ダム建設事業の検証に係る検討に関する意見


公益財団法人 日本自然保護協会
理事長 亀山 章


日本自然保護協会は、1990年代から河川生態系を分断する堰・ダムの建設や河口域の埋め立ておよび橋脚の建設などの公共事業に対して、河川生態系の保護活動を続けてきました。また淀川水系流域委員会の委員としても参加してきました。今回の川上ダム建設事業の検証に係る検討を受け、以下の意見を申し上げます。

2003年に淀川水系流域委員会が出した提言「新たな河川整備をめざして」では、川や湖の環境保全と回復を重視し、河川整備計画の優先順位は、環境、治水、利水および利用という順番に改められました。また、ダムについては、自然環境に及ぼす影響が大きいことなどから「原則として建設しない」と明示されました。このような背景があるにも関わらず、今回、新たな施設の増設まで選択肢に含まれているのは理解の出来ない状況です。

川上ダム建設地の流域には国の特別天然記念物であり、環境省レッドリストの絶滅危惧II類(VU)に掲載されている希少なオオサンショウウオが生息しています。オオサンショウウオ用の魚道や人工巣穴の造成などの措置が検討されていますが、人間の都合で準備した魚道や巣穴をオオサンショウウオが必ず利用するという保証もなく有効な保全措置であるとは考えられません。オオサンショウウオが棲める環境を保全することがまずは優先されるべきです。

更には、平成24年12月13日に開催された川上ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(第4回幹事会)において、日吉ダム、高山ダム、青蓮寺ダム、比奈知ダムに1,850万㎥以上の活用可能な利水容量があることが示されています。

最後に、市民の意見を交えつつ進めてきた淀川水系の歴史を鑑み、ダム検討幹事会など関連会議での市民の発言を認められるべきであると考えます。

以上のことから、これ以上の新たな開発を行わず、既存のダムの余剰水の有効利用等の対応を検討すべきであると考えます。





デジタルカメラによる星空の撮り方 牛山俊男 誠文堂新光社 2012

天体にも弱い、カメラにも弱い、でも星空は好き。

先日、牛山さんの本書の出版イベントとしてトークショーがありました。
本に使われている写真をプロジェクターで投影して見せていただきました。
鳥肌の立つような画像の数々。

そして何より、技術論ではなく、自然に対峙する思想哲学とでもいう態度が良かったです。
一期一会を大切に星空を撮っていきます(もちろんオーロラ撮影でも有名ですが)。

星空を綺麗に撮るコツはおそらく、子供の様な純真な心と現場での忍耐力(空腹、眠気、寒さ等々だと
御話されていました)なんでしょう。

是非、一度牛山さんの作品をご覧になってはいかがでしょうか。

ちなみに、山梨県北杜市の清春 旅と空想の美術館に一部は常設されています。


デジタルカメラによる星空の撮り方: きれいな星空を印象的に撮る
デジタルカメラによる星空の撮り方: きれいな星空を印象的に撮る

土木学会って原子力学会と同じ?  リニア

笹子トンネル事故は「維持管理は非主流」を変えるか:日経ビジネスオンライン


会長が元建設会社の副社長、原子力学会の会長が電力会社の幹部がなっていたことを小出先生も
指摘しておりましたが、学会というのはそういうもんなんですか?

ちなみに、次期土木学会会長は(株)NIPPO 顧問 [建設事務次官]だそうです。

なんと副会長はリニア万歳、八ッ場ダム推進の東大の家田教授。

さらに副会長にジェイアール東日本コンサルタンツ(株)代表取締役社長までおりますね。

政府、ゼネコン、大学、JR,電力会社のメンバーで作り上げた学会。

これが日本の構造なんでしょうね。


強行遠足100Km復活  

100キロ強行遠足 復活へ : 山梨 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


下記の記事では、順位やタイムを競うのではなくとあるが、競ったっていいわけです。(笑)
やりたくない連中はやらなくてもね。

石橋湛山が居た頃にはまだ存在しなかったであろうが、水上達三、小倉寛太郎(疎開時)、飯田 龍太、その他諸先輩は何処まで歩いたんでしょう。
中沢新一も歩いたのかな?
芦沢一洋は?


以下転載
伝統の100キロ強行遠足が復活へ――。毎年秋に開催されている甲府一高(甲府市)の男子強行遠足が、長野県小諸市までの100キロに延長される見通しとなった。11年前に生徒の死亡事故が発生して以来、距離を短縮して実施してきたが、奥田正直校長は「歩道のあるコースを選び、保護者や卒業生の有志を沿道に配置するなど、安全面に万全を期したい」と話している。

 強行遠足は、1924年に始まった同高の伝統行事。順位やタイムを競うのではなく、自分の体力に応じた距離を走破する。

 男子は65年から、同高をスタート地点に小諸市までの100キロの行程で実施。しかし2002年に女子生徒が車にはねられ亡くなったため、安全面を最優先に歩道のあるルートを選ぶなど、見直しを進めた。その結果、08年からは76キロを16時間以内に走る行程になった。沿道の拠点には医師や看護師を配し、生徒の体調急変に備えている。

 同高によると、昨年は男子の7割超が76キロを完走しているという。また卒業生や保護者、小諸市民などから、伝統コースの復活を望む声が寄せられていたことから、延長を検討。同窓会やPTAの役員から了解が得られたため、復活の方針が固まった。

 詳細なコースは、長野県警と相談し、4月のPTA総会で正式決定する予定。同高を昼過ぎに出発し、終点の小諸市役所まで、24時間以内に各生徒が自分で設定したゴールを目指す。女子は昨年と同じ43キロのコースに挑む。

 奥田校長は「生徒は苦しいかも知れないが、自分で目標を定め、成長を実感する機会と捉えて挑戦してほしい」と話している。
(2013年1月21日 読売新聞)


科学予測は8割はずれる 竹内薫 東京書籍 2012

図書館本

竹内氏の知のレベルは高いし博学だと思う。だが、原発震災後のブログなどの発言を見ていると??となる。
たとえば、2011年5月、「ここのところ、気分やイデオロギーで「すぐに原発止(と)めて、自然エネルギーにしろ」と喚いている、無責任な連中に腹が立っている。
そんなにすぐできると信じているのなら、まず、自分ちでやってみろよ。今すぐ、電力会社からの電線を切って、自分ちの太陽光発電と風力発電で生活してみろよ。それも、江戸時代に戻っていいとか、言い訳しないで、ちゃんと、現代人の生活を送ってみろ。
それができないのが今のテクノロジーの実情なのだ」とか

「サイエンス作家にイデオロギー的な前提は存在しない。金で買われることもない。あるのは、ただ、科学技術への希望と信頼だけなのだ。そこんとこ、ヨロシク」とか

本書は科学史という文脈で過去の偉人(哲学者)や天才の功績を要約して、人類と科学の係りを綴っているのだろう。

そして、フランスが80%が原子力という国になったのは、フランス革命以降の啓もう主義の考え方でやってきたからではないか。啓蒙主義の終着点が原子力重視という国策ではないか。と書く。また日本の科学は根っこの無い(哲学がない)技術として導入された歴史に問題点があると指摘する(この点は同意)。

さらに若干の反省?を込めて、私自身、幼子を抱えており(このことが重要なんだと思う)、原子力事故による放射能汚染の問題は他人事ではありません。原発事故の前、私は乏しいエネルギー資源しかない日本において、経済だけでなく、安全保障上の問題も含めて考えれば、原子力政策に大きな誤りはないと考えていました。しかし、原子核物理学の専門知識を持っていながら、実は、福島第一原発が導入された歴史的経緯や、技術上の脆弱性などについて、あまりに自分が無知であることにショックを覚えました。(だったら原発震災以後、直ぐに勉強すればよかったですよね)

鼎談の中で、福一のプラントはアメリカ直輸入でブラックボックスだっと書かれています。そして湯川秀樹は独自に研究を進めるべきだと主張していたと。そして、竹内氏はその直輸入が今回の事故にもつながっているわけですねと答えている。(この程度の理解なんですか?地質学も科学ですよね? あるいは津波も科学ですよね)

そして結局最後は

「今、日本版のラダイト運動を起こし、代替案なしに反原発を叫ぶだけでは、日本の未来がないであろうことも、イギリスの過去をみれば分かるでしょう。科学革命も産業革命も、私たちの想像をはるかに超えたスピードと大きさで訪れます。そして人類は後戻りできない生き物です」と書きます。

科学史を勉強されているのなら、今回も登場するアインシュタインのラッセル・アインシュタイン宣言で戦争放棄を訴えてはいるが科学・技術の進歩についてはまったく言及していないことは知っているだろう。
そしてその後のパグウオッシュ会議は核廃絶でなくて軍縮がメインのテーマになってしまったことを。
まさに、科学者の社会的責任が問われているのではないでしょうか?開発した技術を使うのもまた人間であるいじょう、その暴走を防ぐのも科学者の役割ではないでしょうか?(そこだけ政治に任せるんですか?)

ましてや、人間が制御不可能な原発震災を科学者は何の反省もなく他力本願で良いはずがないと思うのです。

がっかりな一冊でした。ちなみに8割はずれるという根拠は示されていません。だからこそ科学者と言われる人が作った「安全神話」もはずれるのでしょうね。


科学予測は8割はずれる
科学予測は8割はずれる



Flash mob at Antwerp ctr. Station.(Belgium)




この駅の近くの職場に2年間ブラッセルから車や列車で通っておりました。
駅って人が集まり、出会い、別れがあるんでしょう。単なる輸送機関ではないんですよね。
そして、街の顔でもあります。
日本の新幹線の駅って特徴あるんですかね?
ローカル線と言われる駅舎の方が温かみと安らぎが感じられるのは僕だけでしょうか。

リニアの駅は?単なる人だけを右から左に吹っ飛ばす機械の繋ぎ目ですよね。


駅の美しさは、こちら(画像検索)からどうぞ。


おなじくベルギーのルーバンでのflash mob 美し街、石畳 



リニアの妄想 

リニア新駅で新トンネル検討へ - NHK山梨県のニュース


一時間に1本止まるのかも疑問だし、観光客が一日何人来るかも曖昧な調査(JR関連会社の予測)だし。
どうしても穴掘ったり、工事したいようです。
将来に対してまったく責任を取らない行政。
国敗れて道路あり。の世界ですね。


直ぐにリンクが切れるので転載
リニア新駅で新トンネル検討へ

JR東海が14年後の開業を目指すリニア中央新幹線の県内の駅が甲府市大津町付近に予定されていることについて、山梨県は富士北麓の観光地との行き来の利便性を高めるため、新しいトンネルを建設して時間の短縮を図ることを検討していく方針です。
山梨県はリニア中央新幹線の開業に向けて新駅と県内の主要な観光地とを30分以内で行き来できる地域を増やそうと道路の整備を進めることにしています。
このなかで県は富士山や富士五湖などを抱える富士北麓の観光地との行き来の利便性を高めるため新たにトンネルを作ることを検討していくということです。
県によりますとトンネルの建設自体や建設する場合のルートなどは決まっていませんが、今の交通網のままだと新駅から富士北麓の観光地までは最も早くても40分程度かかってしまうということです。県は「東京と山梨を短時間で結ぶリニア中央新幹線の速さを最大限にいかすためにも今後、検討していきたい」としています。

01月19日 07時30分

リニアモーターカー 窪園豪平 一ツ橋書店 1997

図書館本

これまた残念な一冊
JR等から与えられたデータをそのまま使って仕上げましたという感じ。
そして、残念ながらこの時代の他書と同様に予測はすべて外れています。
すなわち、トランスピッド(ドイツ)もHSST(日航等)も現実化せず、船舶でのリニア応用もとん挫しています。

スピードの快さが人間を魅了・待望される超高速化だそうです。

せっかくコンコルド(フランスの超音速旅客機)の失敗を記載しているのですから、リニア新幹線に関しても
費用対効果をしっかり人口動態や経済見込みを加味して評価するべきでした。
(極端な技術進歩はマイナス面が大きいと指摘)

電磁波の問題点に関してもJR東海のデータから「安全だと言われている」というレベルです。

リニアモーターカー―新交通システムがスピードと快適さを創造! (シリーズ21世紀の最先端技術)


リニア 窪園1997

赤字想定、自然環境破壊確実、そんな高速道路 リニア

リニア新幹線構想とまった同じ思想のもとに進むインフラと言う名の魔物


youtubeより転載
八ヶ岳南麓を救え!
中部横断自動車道(八千穂〜長坂)-計画段階評価中-

中部横断自動車道の計画は、1980年代に地方都市間の至近アクセスを目指した道路網構想として作られたものです。
八千穂〜長坂の高速道路整備が決まれば、世界に誇る雄大な景観と豊かな生態系のある八ヶ岳南麓を破壊します。そこには貴重な湧水群や、野鳥やヤマネなどの野生動物生息地域-があります。
中部横断自動車道は、交通量が見込めず、赤字路線になることは既にわかっています。老朽化して、維持管理がかかる高速道路はもう、日本中に十分にあります。新しく造るので-はなく、すでにあるインフラを生かす方向で、みんなで考え、知恵を集めれば、様々な問題は解決します。大切な税金は、必要なところに、思慮を持って、丁寧に使う時代がきて-います。
孫たちに、孫の孫たちにこれ以上の借金やよけいなお荷物を残すのは、もうやめようではありませんか。

鳩山由紀夫元首相発言 領土問題

本書を読む限りにおいては、

中国訪問中の鳩山由紀夫元首相が沖縄県・尖閣諸島を巡り「日中間の係争を認めるべきだ」と発言した内容は正しいですね。

孫崎さんの指摘する外交上の記録に関して、的確な反論があるなら読んでみたいのですが。



日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 (ちくま新書 905)
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 (ちくま新書 905)

安全性の死角 JR東海と新幹線 吉原公一郎 風濤社 1995

安全性の死角 JR東海と新幹線 吉原公一郎 風濤社 1995

紀伊国屋のwebでは、こんな紹介がされています。
“のぞみ号”の故障、トラブルから、構造的欠陥を徹底検証する。
“シンデレラ・エクスプレス号”にみられる経営体質、リニア山梨実験線でのゼネコン・政治家との癒着の構造、労務政策、はては経営トップの女性スキャンダルまで、“安全性”を阻害している条件を追求する。

さて備忘録メモですが。
国鉄から民営化したJR その背後にはる労使問題、特に組合と管理側とのゴタゴタが前半部分で綴られていて、時代時代で起こった事故、事件(列車妨害、置き針等)を読み解きます。
今日はリニア新幹線とJR東海なので後半部分の方をメインにメモ
「のぞみ」はひかり、こだま型車両に比べ約25%軽い。のぞみとひかりがすれ違うと1平方メートルあたり400k、のぞみ同士だと600kの圧力がお互いにかかる。そのため、のぞみは大きな揺れを起こす。
高速化と軽量化に伴う剛性の低下を名大の太田教授が指摘 300系
のぞみの運行開始で締結ボルトの破断続出
ひかり291号の警報無視しての三島までの暴走と1989年東電福島第2原発3号機の再循環ポンプ振動大の警報ブザー無視しし運転、定検で密かにポンプ交換(安全神話の崩壊を恐れた結果と指摘、これが3.11に繋がったのでしょうね)
JR東海副社長の葛西氏(当時)と自民党三塚代議士との関係
JR東海内で組合潰し(1991)の実態
疑惑のリニア新幹線 山梨実験線 総工費 3040(3600?)億円(JR東海1860億、用地買収92年(94年開始予定)で26.7% 土木工事費2630億円)
埼玉大佐藤教授「JRリニア技術には危険が多すぎる(92年9月22日号エコノミスト)、大きい消費エネルギー。中央新幹線は在来型に転換すべき」
中央新幹線パンフレット(JR作成)「数年先のことは言えない。リニアなら最高だが、経済性もクリアーにしないと」
JR東海の内部文章にみる資金調達と債務返済問題点「JR東海は、安全確保に必要な設備の維持更新投資等を犠牲にしたとしても債務返済資金を確保出来ない、というまさに深刻な事態を迎えることになる」2007-2016度の10年間では要調達額は自己資金の実に2.2倍に達するとの事
自己資本率;私鉄大手 28.1%、日本の平均20.0%、JR東海6.1%
JR東海名古屋駅のツインタワービル計画 1割縮小 地上60階から53階に。(新幹線利用の落ち込みで経常利益減少、リニア実験線、品川駅建設で重圧)
政府・運輸省 1990年度152億、91年度776億、92年度981億、93年649億を工事に(2658億)
スキャンダル? JR東海のヘリコプター購入(太陽工業と三塚氏がヘリ利用、三塚氏長男との関連)
JR東海葛西氏女性スキャンダル;1991年9月13日号FOCUS買占め(自主的まとめ買い)
週刊宝石は電通を介して圧力、キヨスクからの強い申し入れ。その結果記事没(雑誌「創」11月号)その他、葛西氏告発事案等


目次
プロローグ 事故・ひとつの想定
1 なおざりにされる?故障・トラブルの原因追及
2 東海道新幹線が危ない
3 あわや脱線・転覆『シンデレラ・エクスプレス号』
4 自ら招いたJR東海の脆弱な経営基盤
5 スキャンダルは「エクスプレス」に乗って

安全性の死角―JR東海と新幹線

安全性の死角

超電導リニアモーターカー 財団法人鉄道総合技術研究所 編 交通新聞社 1997

いかにリニア予測がデタラメなのかシリーズ

超電導リニアモーターカー 財団法人鉄道総合技術研究所 編 交通新聞社 1997

副題:時速500キロで駆け抜けろ!

超電導が鉄道を変える―リニアモーターカー・マグレブ  鉄道総合技術研究所浮上式鉄道開発推進本部 清文社 1988 が出版されてほぼ10年後の同様な書籍である。

技術だけの羅列の本。
技術の進歩は人間に与えられた欲望と夢を実現するための努力の賜物であろう。
しかし、その技術をどのように人の幸福のために、そして環境や生態に負の影響を与えないように使うかが最も重要な思想哲学ではないのかな。
科学者・技術者の社会的責任が問われているのであろう、技術が完成しても、その技術が自然破壊をしたり人体や生態に悪影響があるかどうか、果たして何処まで検証したのかは定かでない。


1996年鉄道総研は10周年を迎え、この間、新幹線や在来線の速度向上、鉄道の安全性向上など、様々の課題に取り組んできた。
1990年(平成2年)にはリニア開発が国家的プロジェクトとして認められ、山梨県での新実験線を建設することが決定。
山梨実験線の建設は鉄道総研、JR東海、鉄道公団の三社が共同で行ってきた。今後の実験は鉄道総研とJR東海の2者が行うことになる。実験線の一部および超電導リニアの技術開発に対して、運輸省より、鉄道整備基金を通じて国庫補助金をいただいている。山梨県には、用地買収などでご協力をいただいてきて。(はじめに、より)

必要性
 東海道新幹線の輸送力が逼迫、老朽化による補修、補強の必要性、震災対応の代替輸送機関

超電導磁石こそ超電導リニアのカギとなる技術であり、25年以上かけて安定性や信頼性の向上に努めてきた対象である。現在では、時速500キロで走行する車両に搭載しても、安定して超電導状態が維持出来る。丈夫な超電導磁石を製作出来るようになっている。

未だ液体窒素での超電導は完成していない?別の著者は10年で開発とか書いてましたが。

空気との戦い。微気圧波問題はまだ解決してないようです。
磁界 車内は20ガウス以下に抑えている。ペースメーカーは機種による特性の違いが大きい。沿線の人には問題が無い。昭和47年からマウス、ラット、ウサギで生理学的研究、平成2年以降はショウジョウバエや微生物、哺乳類培養細胞を用いて磁気が遺伝子へ及ぼす作用を調べる。京大グループは突然変異率が6倍に上昇することを見出したが、超電導リニアの車内磁界の変動成分は十分に小さいので、ここでも実用上はその影響は無視して良い。 変動磁界に対してイギリスの放射線防御委員会は50ヘルツで1.6ミリテラス(16ガウス)としているが、超電導リニアの変動磁界はこれよりも小さいとみられるので、ここでも問題ないことがわかる。

その他のリニアに関して
西ドイツのトランスピッドは中止
HSST方式の大船―横浜ドリームランド線(5.3キロ)も走らず中止
超電導電磁推進船(ヤマト1)廃船して展示

超電導リニアモーターカー
超電導リニアモーターカー

マリファナを科学する(笑)

大麻はIQを低くするのか:科学ニュースの森

原著は読んでませんのであしからず。

要するにマリファナを吸ってIQは上がらないってことだね。(笑)

IQを低くするっているデータと、低くしないってデータはあるようです。
いわゆる一流誌で議論されていますが、被験者対象の選択方法等に問題があるようです。

Pot smokers might not turn into dopes after all
Revisiting data casts doubts on link between heavy cannabis use and declining IQ.
by Nature

リニア中止で新幹線の補修管理が良いということですね。

JR東海社長「新幹線が生命線」 安全確保へ採算度外視で設備投資 (SankeiBiz) - Yahoo!ニュース BUSINESS(ヤフーニュースビジネス)


乗客は増えない、輸出はとん挫、社長が正直ですね。
この背景には、リニア名古屋ー大阪を同時開通なんている関西経済からの無理なご要望があるからですね
かなり社長はお怒りのようです。(当たり前ですよね、借金だらけですから、さらに国もこれ以上の税金投入はあり得ないという態度ですから。平成のバカ査定と言われるのを恐れていますし)

以下転載

JR東海社長「新幹線が生命線」 安全確保へ採算度外視で設備投資
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SankeiBiz 2013/1/12 11:26



 ■JR東海社長・山田佳臣さん(64)
 −−リニア中央新幹線計画の進捗(しんちょく)状況は
 「スケジュール通りだ。2013年は山梨実験線の延伸完了と走行試験の再開、(東京−名古屋間の)詳細なルートや駅の位置確定など計画全体のスタートラインにつく年。新幹線、在来線、リニアと3つの鉄道を運営していくことになるので、どういう組織態勢が適切かを考えていく。リニアが開通しても全体の利用者が倍増するわけではなく、人員は大幅に増やせない。コンパクトで効率的な組織で運営していく方法を早期に考える。また、ルートや駅の位置選定では、沿線自治体に納得してもらえるような方法を考えて進める」

 −−リニアや新幹線など高速鉄道の海外輸出の現状は
 「米フロリダでの高速鉄道計画が頓挫したこともあり、現状では輸出実現の可能性はゼロだ。米は財政問題などがあり時間がかかりそうで、地ならしの活動を続ける。今後も売り込み先は北米を中心にやっていく」

 −−少子高齢化など国内市場は厳しさを増す
 「昨年は東京スカイツリー開業など東京方面への旅行需要が旺盛だった。東京への観光も京都、奈良への旅行のような底堅いものにするよう商品開発を考えたい。高齢者の観光需要取り込みもポイントだ。13年は伊勢神宮の式年遷宮もあり、旅行商品開発を積極化したい」

 −−格安航空会社(LCC)の登場で、新幹線利用客への影響は出ているか
 「空港がLCCに対して着陸料の大幅な減免などをして運賃が相当安くなると、影響は出るかもしれない。ただ、今のところ影響はないだろう」

 −−東海道新幹線は来年で開業50年。安全対策は
 「当社は新幹線が生命線。採算性を度外視して設備投資を続けている。現在も周期的に先進的な震災対策などを続けており、この延長線上で保守していく。大規模改修も必要で、準備金を積み立てている。新しい工法を試すなどし、できるものは早めにやりたい」

 −−13年の景気をどうみるか、また新政権への期待は
 「景気は全く分からない。円安や政権交代で期待感は出ているが、消費税増税を控えるなどリスクもある。企業が社員の雇用を守り、自力で頑張っていくことが大切だ。民主党政権では言葉だけが踊り、国全体の動きは止まってしまった。新政権には特に財政運営で、原点に立ち返り、将来の世代に迷惑をかけないような規律維持をしてほしい」(内山智彦)


超電導が鉄道を変える―リニアモーターカー・マグレブ  鉄道総合技術研究所浮上式鉄道開発推進本部 清文社 1988 

超電導が鉄道を変える―リニアモーターカー・マグレブ  鉄道総合技術研究所浮上式鉄道開発推進本部 清文社 1988 

1988年現在でのリニア新幹線技術の状況。技術開発者が書いた一般書。

現在2013年であるが、山梨県における実験線でのデータ公開は非常に乏しく住民やリニア反対の立場の方に十分な説明が行われていない。もちろん山梨県の行政サイドはJR東海発表のデータのみを公表して自らの調査等は行っていないとの事。
鉄道総合技術研究所は、日本国有鉄道の分割・民営化に先立ち、1986年(昭和61年)12月10日に運輸大臣(現、国土交通大臣)の許可を得て設立さ れ、1987年(昭和62年)4月1日に、JR各社の発足と同時に、日本国有鉄道が行っていた研究開発を承継する法人として本格的な事業活動を開始しまし た。また、2011年(平成23年)4月1日には公益財団法人への移行を行っています。(HPより)よってリニア新幹線はJR東海単独事業ではなく多額の国費(税金)を使った事業である。

さて、本書であるが、超電導の歴史や浮上推進のメカニズム等の説明が主である。
技術者が書いているのだろう、問題点も率直に指摘している。すなわち電磁波問題(200ガウスによる人体や機器への影響)や高速での騒音(トンネル進入時やすれ違い時)等である。残念ながら、果たしてこれらが解決したか、現時点では単に「ただちに人体に影響が無い」程度の説明しかされていない。すでに本書が出版されて20年以上が経過しているのにである。

またリニア技術を用いた交通機関としての位置づけ等を海外での技術開発状況も説明しているが、残念ながら西ドイツはトランスピッドを開発断念、その他はHSST(日航等が開発)などがあるが、どれも実用的運用をされているところは無いのが現状である。

技術としての進歩は他の技術同様に進んではいるのだろう、しかし、その技術が社会に本当に必要であるのか?環境アクセスメントに関する考察は?電力問題は?電磁波の長期・短期影響、また電磁波感受性の個人差等は?等の議論は全く行われていない。

リニア新幹線が果たして本当に夢の技術で人々を幸福に導くのだろうか、そこに技術者の本当の思想哲学が必要なのではないかと思わざるを得ない一冊であった。
早い事が本当に重要なのか?リニア関連の他書でも良く指摘される「ゆとり社会」にリニア通勤が本当に必要なのか? 解答は案外簡単ではないだろうか。新幹線通勤が可能になって果たしてゆとり社会は実現したかと考えてみてはどうか。
超少子化超高齢化の世界トップランナーの日本に今、本当にリニア新幹線が必要なのか?
それを考えるのも技術者や科学者であるべきだと思うのである。


超電導が鉄道を変える―リニアモーターカー・マグレブ


マグレブ

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