図書館本
内澤さんの本は「世界屠畜紀行」から2冊目。
ブログでご自身の乳がんを告白してと記憶している。
本書は乳がんとの闘病記でもある。
興味深いのは、単なる闘病記というよりは、体が欲するままに生きる事が健康、あるいは精神衛生上よいという風に読みとれる点である。
子供のころからいろんな体調不良な経験を持ち、アトピー性皮膚炎だったり、腰痛、不眠だったりと病気のデパートの様な体質だったようだ。
ところがヨガを始めて(指導者との相性が重要な様でもあるが)その体調不良が徐々に良くなっていく。
もちろんガンに関しては外科的処置が行われ薬剤治療も行うわけですが、結局、今がこれまでの人生の中で最もけ健康ではないかと吐露する。
こんなテキストが印象的である。
「私のように意志ばかり肥大させて生きてきたような人間には、それは(注:ガンの手術等)、ちょうど良い体験だったのかもしれない。独立した存在であるように思っていた精神も、所詮脳という身体機能の一部であって身体の物理的な影響を逃れることは出来ない。私はそれをあまりに無視して生きてきたんじゃないだろうか。ただし、意志だけで生きてきたこれまでの人生、身体はつらかったけれども、楽しいことも沢山あった。身体(と生活)を極限まで無視した分、得がたくおもしろいことも見れたし、学べたという自負はある。でも癌をつくるまで(?)身体を本気で怒らせることなったのはまずかった。癌を通じて、私の意志は一度身体に降参し、身体のいいなりになるしかなかったのだ」
身体のいいなり
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世界屠畜紀行
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内澤さんの本は「世界屠畜紀行」から2冊目。
ブログでご自身の乳がんを告白してと記憶している。
本書は乳がんとの闘病記でもある。
興味深いのは、単なる闘病記というよりは、体が欲するままに生きる事が健康、あるいは精神衛生上よいという風に読みとれる点である。
子供のころからいろんな体調不良な経験を持ち、アトピー性皮膚炎だったり、腰痛、不眠だったりと病気のデパートの様な体質だったようだ。
ところがヨガを始めて(指導者との相性が重要な様でもあるが)その体調不良が徐々に良くなっていく。
もちろんガンに関しては外科的処置が行われ薬剤治療も行うわけですが、結局、今がこれまでの人生の中で最もけ健康ではないかと吐露する。
こんなテキストが印象的である。
「私のように意志ばかり肥大させて生きてきたような人間には、それは(注:ガンの手術等)、ちょうど良い体験だったのかもしれない。独立した存在であるように思っていた精神も、所詮脳という身体機能の一部であって身体の物理的な影響を逃れることは出来ない。私はそれをあまりに無視して生きてきたんじゃないだろうか。ただし、意志だけで生きてきたこれまでの人生、身体はつらかったけれども、楽しいことも沢山あった。身体(と生活)を極限まで無視した分、得がたくおもしろいことも見れたし、学べたという自負はある。でも癌をつくるまで(?)身体を本気で怒らせることなったのはまずかった。癌を通じて、私の意志は一度身体に降参し、身体のいいなりになるしかなかったのだ」
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