おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2011年11月

自己満足の鉄鍋(笑

ビールのお供が出来ました。

鉄鍋完了居も

本日の鉄鍋

土曜日の夕方、大船西友が強風雨のために値引きしていた(たぶん)
さらに東北ホップの350と500を1ケースづつ(笑)これだけで1万円ちょっと。内緒です。

そんな訳で、ビールのツマミを造るべく。

先日早川で買った、とうね芋も一緒に燻製に(うまくいくのだろうか)。

焚き火の香りが体にまといつく幸せ。

肉クレージーソルト肉鉄鍋内部焚き火1120
トウネいも

偽装農家 神門善久 飛鳥新社 2009

偽装農家 神門善久 飛鳥新社 2009
図書館本

「日本の食と農」(2006)の著者がかなり怒っています。私も同意します。
多くの真面目なそして共同体を守る農家の方が居る一方で、農地を資産運用のために考えていたり、税金対策のためだけに所有している実態があるのです。
そこに日本の農業政策、ひいては国益を損なうような事態を招いているのです。
現在(2011年11月)騒がれているTPP問題の根っこは、これまでタブー視していた農業問題にあるのかもしれませんね。1994年のウルグアイ・ラウンド農業対策費の7兆円ものばら撒きが今回は行われない事を祈るばかりです。農業そのものの改革や国益に結びつかない箱物やオートキャンプ場を造った事を忘れてはいけません。真面目な農家の皆さんの為になる補助金や施策でなければ。

備忘録的メモ
農家=社会的弱者というイメージのウソ(兼業農家と専業農家の比率、競争力がある専業農家の存在)
農商工連携という美句を装った農水省と経産省からの補助金を引き出す口実(商工会議所とJA)
農地転用は簡単に出来る(莫大な利益が生まれる。補助金で区画整理して、その後転用)
偽装農家の援軍(自民党、民主党のばら撒き政策)
偽装農家撲滅のための「平成検地」を(都市住民も協力を。地租改正は7年かけて実現)
検地は今ならGPSで簡単に可能
農業基本台帳の洗い直す
農地を減らせていく必要性(米の生産量過剰、中山間地の農地は農作より山に戻した方が良いところが少なくない、人口減少だが住宅に対する欲求が強い)
農地を守るべきかどうか?について精神論を闘わせても不毛。具体的数字で議論すべき。
農地転用権を入札で決める
外国人就農を可能にして農地所有を認める

目次
1 食料自給率の空騒ぎ;
2 農家に都合の悪い真実;
3 偽装農家の現実;
4 違法転用を黙認するメカニズム;
5 偽装農家をなくすための提言;
6 思い切って農地を減らす

偽装農家目次






偽装農家―たちまちわかる最新時事解説 (家族で読めるfamily book series)
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さよならニッポン農業(生活人新書321)
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日本の食と農 危機の本質 (シリーズ 日本の〈現代〉)
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なんだかな〜 結局は国民負担なんですよ。リニア

リニアの中間駅設置費用、JR東海が一部負担へ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


普通に考えれば、JRが作ろうが地方が作ろうが、建設資金を払うのは使用者や住民ですよ!

JRが駅を作れば、その費用を回収するために使用者の利用料金に上乗せ。
地元が負担すれば、住民の税金、あるいは国からの補助金(これも税金なんですよ)。

こんな簡単なマジックを新聞報道は解説しないのが不思議。

やっぱり大スポンサー様には尻尾を振るわけですよね。

東京電力 帝国の暗黒 恩田勝亘 七つ森書館 2007

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図書館本

2011年4月2刷

起こるべくして起こってしまったのだろうと思わざるを得ない福島原発震災

1刷の帯は佐藤優さんが推薦文を書いているそうだ。
新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所事故(2007年7月16日)の取材を通して見えてくる電力会社の事故隠しと隠蔽体質。
電力会社に依存した地域社会の悲劇
経産省の異例人事と東京電力の社内抗争。
電力自由化を拒む電力各社の暗躍

ある市議への取材で「佐藤栄佐久(前福島県知事)と東電が蜜月状態だった」とあるのは、佐藤知事の著作での描写とかなり内容が異なるように思う。


東京電力・帝国の暗黒
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これもスポンサー様の意向なのでしょうか?

来年3月でスタッフ全員解雇 「朝日ニュースター」事実上消滅 (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース


一部引用
「記者クラブ問題」などメディアへの自己批判や、最近では積極的な「反原発」報道を繰り返すなど、「異色」の報道専門チャンネルとして熱心なファンを抱えている。テレビ朝日に事業を譲渡する形になるが、スタッフの解雇もあり、特色が薄れるのではないかと残念がる向きも出ている。

リニア新幹線開業で中間駅地域が活性化するってホントなの?

久繁哲之介の地域力向上塾


非常に論点が整理されていて、経済という文脈から説明しています。
朝日新聞の取材への回答との事です。
山梨県のローカル紙は決してこの様な記事を載せないのですが。その理由は今や明らかですよね

誰のためのリニアか?どうぞお読みいただければと思います。

一部ブログの記事が引用します
次の論点です。流入と流出の大きさは、それぞれ新幹線の利便性に比例します。
これは新幹線駅の立地(種類)に左右されます。
 新幹線駅の立地(種類)は次3つ、上ほど利用者の利便性が高い。

1)ターミナル駅併設型 
 例:東京駅、名古屋駅、広島駅

2)ローカル駅併設型 = 新xx駅型 
 例:新横浜駅、新大阪駅、新青森駅

3)単独駅型 = JRを含む全ての鉄道駅に併設されない「不便な新駅」 
 例:本庄早稲田駅、安中榛名駅


 朝日新聞記事で話題の山梨県甲府市に設置されるリニア駅は「3型」を
「地元関係者がJRに要請」している事に私は非常に驚いています。

 県庁所在都市の新幹線駅が「利用者に最も不便で、効果が最も低い3型」を選ぶ
正当な理由も前例も見当たらない。

 甲府市のリニア駅は、甲府駅から8kmも離れています。リニアで甲府新駅に着いても、
タクシーやバスに乗り換えて甲府市街地へ行く所要時間は、現行のスーパーあずさ
や高速バスで甲府駅へ行くのと大差がない。一方、リニア+バス(タクシー)の運賃は
スーパーあずさや高速バスより、かなり高くなるだろう。

 かように3型は「利用者の利便性が極めて悪い」ので、前例の利用度も芳しくない。
3型の失敗例「長野新幹線の安中榛名駅」は東京からの距離が甲府と同じ約120km。
群馬県の安中榛名駅のH22年度1日平均乗車人数は僅か252人にすぎない。

 以上2つの事例は「利用者、競合との競争・連携」を全く配慮できていない。
では何故「利用者に最も不便で、効果が最も低い3型」複数の地方都市で選ばれるのか?
「利用者、競合との競争・連携」は配慮せれず、何に配慮されているのか?

地元土建関係者の意向(3型は、駅建設費やアクセス道路建設費が大きい)や
地元商業関係者の意向(3型は、消費流出が小さいと錯覚されている)等…

 つまり、利用者不在の新幹線整備は「市民不在まちづくり」の構図と同じ。
まちづくり(と称する)関係者たちは、実は自分の私益ばかり考えていて、
「地域全体(公益)、顧客、競合」への配慮に欠けています。

良く分からない リニア

中央線の特急定期券を要望 - NHK山梨県のニュース



需要が見込まれないのはなぜ?
でもリニアは必要?

甲府あたりから特急で通学している学生さんはいますよね。親御さんも安心だし、下宿代を考えれば
特急定期券は便利だして需要があると思うけど。(特急回数券だと新宿ー甲府往復 6000円弱位ですか? 20日通学で12万円 おいらには払えないけど(汗)

「東日本大震災の復旧に多額の費用がかかる」
そうですよね、だったら何で採算も電力供給予測も出来ない9兆円以上(金利負担を除く)負担して、さらに駅舎も地元負担を軽減してなんて言って、リニア新幹線を作るのでしょうか?

普通規格の中央新幹線の方が良くないですか?(必要は感じないけど)

なんかおいら記事を勘違い誤読してます??

ちなみにリニア新幹線が出来ると山梨の人口が増えると指摘する有識者もいるようですが。
デフレからインフレに進んで、経済成長が今後可能だと思っているんでしょうか?
それこそ、リニア定期券が必要ですよね。
おいくらするのでしょう。月20万位はするのかな。
(現在甲府ー新宿 普通 3時間弱 1か月6万円弱の定期代)


以下記事
中央線の特急定期券を要望

JR中央線の利便性の向上などを求める山梨県などの期成同盟会は16日、JR東日本に対して東京へ通勤・通学に便利な特急定期券の導入などを要望しましたが、JR側は需要が見込まれないなどとして難色を示しました。
要望を行ったのは、山梨県や長野県などで作る期成同盟会の会長を務める山梨県の横内知事や、長野県の東京事務所長などで、東京・代々木にあるJR東日本の本社を訪れ、要望書を提出しました。
期成同盟会では4年前から中央線の高速化や利便性向上を求めていて、今回は早朝、深夜の特急の新設、東京への通勤・通学に便利な特急定期券の導入などを求めたということです。
このうち特急定期券についてJR東日本は「東日本大震災の復旧に多額の費用がかかるうえ、需要も見込まれないので、現在の特急の回数券を活用して欲しい」と答え、難色を示したということです。
山梨県は「東京に通勤・通学しやすくなれば山梨からの人口流出に歯止めがかかる」として要望活動を続けていくことにしています。

11月17日 09時29分

東海道新幹線を止めた方が大阪の復権には早道かも知れません。 リニア

大阪秋の陣 - 日々是好日日記 - Yahoo!ブログ


伊藤学長の指摘は正しいと思う。

リニアで3極6000万経済圏などと言っておりますが、新幹線が無ければ大阪はもっと繁栄を謳歌していたかもしれませんね。



お勧めの一冊。
いかに東京だけが潤ったかが分かりますよ。

裏日本―近代日本を問いなおす (岩波新書)
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脱藩官僚と過去官僚(完了?) TPPと官僚

16日に講談社であった講演会

先日の別講演の内容はこちら。

■セミナータイトル: 現代ビジネスプレミアセミナー
 「古賀茂明さんとともに新しい日本の創造を考える会
■スピーカー:
・古賀茂明氏
・原英史氏 (元経済産業省、政策工房社長)
・田原総一朗氏 (ジャーナリスト)

いろんな面白い話がありました。
原さんも、古賀さんも改革を目指して働いて、最終的には官僚を辞めた。

ゆっくり沈んでいた自民党政権が民主党政権に代わり、急激に沈んできた日本。
法律という枠組みに縛られる政治家、それを操る官僚。

脱藩官僚とは国益を求めて改革を行おうとして省庁を辞めた官僚
過去官僚とは官庁出身で政治家に転身したが官僚の言いなりな人(鳩山さんは、側近にこの人達を使い失敗)

田原さんも、古賀さんも京大の中野さん(反TPP先鋒)は大うそつきだと。
ちなみに田原さんも古賀さんもTPP賛成(日本の協議参加を受けて、中国やロシアが日本に対して柔軟路線へ)

反TPPの既得権益団体(某農業団体?)の狙いはウルグアイラウンド対策と同様のばら撒き。当時7兆
これを4次補正で狙っている。
(山梨県でも農業対策なのに明野に大きなオートキャンプ場を作りましたよね)

田原さんは、ネットでの動向(ニコニコ動画では反TTPが70%を超えるが)と新聞社等の調査だと賛成の方が多い傾向のギャップを今後どう解釈するかと指摘

厚労官僚も田原さんを上手く使うと思ったのは、田原さんに「国民には言えませんよ、生活保護者の平均年収が600万になることを(医療費やその他の補助を組み入れると)」と耳打ちして、メディアを使って生活保護給付金問題に国民世論を向けさせる。まあ、基本的に評論家という方は、官僚や政治家とギブアンドテイクなんでしょうね。

枝野大臣はすでに経済産業省官僚に丸められている(手なづけられている)ので、原発再稼働に向けて官僚の考えた曖昧な表現を使いながらGOサインを出すだろう。

官僚内閣制(議院内閣制でなく)というものが(菅さんはこれを打破しようとしたが)、自民党政権時より進む可能性がある。
これは、天下り禁止の法案があるにも係わらず、独法等に公募という隠れ蓑を使いながら天下っている現実がすでにある。(原さんは、天下りを禁止する基本法等を安部総理時代、渡辺大臣補佐官として作りあげた。著書にその詳細あり)

現状のままの日本は確実にギリシャと同じ道を歩むだろう。
改革を避けて増税をしても、結局は一時的な延命措置にしかならないのだから。

いずれにしても、今後の古賀さんの動向(原さんも)を注目していきたいと思います。
公務員改革や官僚の生態学に興味がある方は、両者の著作を眺めてみてはいかがでしょうか。

日本中枢の崩壊
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官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのか
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信濃毎日新聞さんありがとう。 リニア

信濃毎日新聞[信毎web] リニア中間駅の建設費負担 JR「全額地元」転換


山梨県の新聞はなぜか書かないんだよね。
駅の場所とか、経済効果とか、そんな事だけ。


以下記事

リニア中間駅の建設費負担 JR「全額地元」転換 11月17日(木)

 JR東海の山田佳臣社長は16日、名古屋市の本社で記者会見し、リニア中央新幹線の中間駅建設費について全額地元負担を求める方針を転換、「新しい考え方」を近く決定した上で、東京―大阪間の長野など関係6県に示す意向を明らかにした。長野など4県の地上駅350億円、神奈川など2県の地下駅2200億円とする中間駅建設費の概算額のうち、地元負担額を新たにどう設定するかが焦点だ。

 山田社長は駅建設費負担について「今までと同じことを話してもかみ合わない。何とか前進させたいという方向で考えを整理し、取締役会に諮った上で示す」と説明。各県との協議は東京―名古屋間の環境影響評価(アセスメント)手続きと切り離し、早期決着を図りたいとも述べた。

 アセスは「科学的に漏れなく、きちんとやる」と強調。有識者による長野県環境影響評価技術委員会から、アセス調査手法案を示す方法書に資料や動植物のデータの記載が不足している―といった指摘を受けたことには「県側と議論していく中で、疑問点があれば対応する」と述べた。

 アセスを通じて路線を実際の建設幅に絞る過程で、自治体や住民らから「具体的な話が聞きたい―という話があれば、私たちは逃げも隠れもしない」と発言。アセスの調査結果案を示す約2年後の準備書公表の前段階でも住民説明会に応じる意向も示した。

 また、同社が10日に締め切った方法書に対する意見書は、291団体・個人から安全確保や自然・生活環境に関する1042件の意見が寄せられたことも明らかにした。

愛知県長良川河口堰は建設不要だった可能性

徳山ダム建設中止を求める会事務局長ブログ


僕も今日、朝日新聞をみて驚いた。

多くの人々が反対した長良川河口堰。

この河口堰は多くの人の目に触れる場所にあった。
徳島の中止になった河口堰も人々の生活の場所に近かった。

人目に触れない山奥で着々と進む治山ダムやら堰堤工事。高規格林道。
大規模公共工事(必要な施設は当然あるだろうが)が無くなっても、実は人目に触れない多くの無駄な事業が行われているのだろう。IT社会でこそ、こういう無駄でかつ環境破壊に繋がる事業を監視し情報をオープンにするべきではないだろうかと思う。


原発をどうするか、みんなで決める 飯田哲也、宮台真司 他 岩波ブックレット 2011

原発をどうするか、みんなで決める 飯田哲也、宮台真司 他 岩波ブックレット 2011

2011年8月27日のシンポジウムの記録。シンポジウムは動画等で公開されていると思います。

国民投票というシステムを導入する(現状では憲法改正の是非をとう国民投票だけが認められている)とはどういう意味があるのか?

政党政治では原発は争点化されない。国民が当事者性をもつことの意味。
今の政治は依然として富の分配であり、複雑化や高度科学化の中でのリスク分配が出来ない。
ポピュリズム(衆愚政治、大衆迎合)という国民投票反対理由の愚かさ。国民投票(議論への参加か包摂)による多数政治回避、共同体自治への方向付け。
予防原則的に最悪事態の最小化を期した政策が必要。
国民投票の設問は2択ではない。種々な選択肢を用意。新規建設の賛否、現状での原発の稼働、段階的廃止等々。

「任せて文句をいう社会」から「引き受けて考える社会」へ
「空気に縛られる社会」から「知識を尊重する社会」へ
「行政に従って褒美を貰う社会」から「良いことをすると儲かる社会」へ
by宮台真司

シンポジウムでは宮台さんは「任せてブー垂れる社会」から「引き受けて考える社会」へと述べておりました(笑)
原発をどうするか、みんなで決める――国民投票へ向けて (岩波ブックレット)
原発をどうするか、みんなで決める――国民投票へ向けて (岩波ブックレット)
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ずっとウソだった。 リニア

ダムが100年問題なく働くなんて、ウソだった
土地の値段が上がり続けるなんて神話、ウソだった

そして原発が絶対安全なんて、とんでもないウソだった。

さて、リニア新幹線は?











リニア新幹線の事知ってますか?at 須玉町 山梨

GENPATU勉強会@すたま 4月3日のひろば


県知事は県民の合意を得られたので県庁をあげて進むなんてバカな事を言っているようですが。

原発と同じ構図があるようにおもいます。まずは正しい情報を知る事から始めましょう。

僕の回りで一人としてリニア賛成として議論を挑んでくる人がいないのはなぜ?

僕は山梨県民じゃないけど、出身者として山梨の自然や子供の未来を守りたいと思います。



焚き火の時間です。

Amazon.co.jp: BEーPAL (ビーパル) 2011年 12月号 [雑誌]: 本



これまでのビーパルで一番だと僕は断言したい。
昨年も確か焚き火の号があったけど。

野田さんと椎名さんの焚き火対談も良い。
焚き火台なんて邪道だよ、と断言。
でも、焚き火台の評価もちゃっかりしてしまう本誌。(笑)

R-20指定のDVDも良い、確かにコピーの通り危険です。
都会で悶々のストレスにさいなまれて生活している老若何女が見てしまうと
30歳でも40歳でも、あるいはover60でも街を捨てたくなるでしょう。

DVDの焚き火のハウツー編はこれから焚き火をしてみたい人は必見だし
4人の男達(最後を野田さんが締めくくるのが良い)が蘊蓄を短く語るのが良い。

原子の火じゃない原始の火。

焚き火は人の心を開き、ウソをつけなく素直にします。

国会も焚き火をしながらしてみてはいかがだろうか。


ビーパルjpeg

シソの実漬け

先日の早川町での蕎麦祭り

その折に買ったシソの実漬け(左側、雨畑地区のおばあちゃん特製、今回だけ?)、
そしていつも湯島の湯の売店で買うシソの実漬け(右側)。

どちらも、白飯の上に掛けて食べますが、病み付きになります。

他のオカズは無用かと。

詳しいレシピは分かりませんが、ずっと食べていくつもり。

シソの実漬けシソの実漬け2

焼き芋自粛 

信濃毎日新聞[信毎web] 県「たき火・焼き芋自粛を」 落ち葉のセシウム沈着を懸念


長野県では焚き火や焼き芋も出来なくなりそうですね。。。。

文化や歴史、民俗までも壊してしまった原子の火

以下記事

県「たき火・焼き芋自粛を」 落ち葉のセシウム沈着を懸念 11月15日(火)

 県は14日、文部科学省の航空機による放射線量モニタリング調査で佐久地方の群馬県境付近で放射性セシウムの沈着量が比較的高かったことを受け、落ち葉でたき火をしたり焼き芋をしたりすることを自粛するよう県民に伝えることを、県内全市町村に要請した。落ち葉は放射性物質が蓄積しやすく、汚染されていた場合、燃やせば灰のセシウム濃度が高くなる上、大気中に広がることも懸念されているためだ。

 文科省が11日公表したモニタリング調査では、佐久地方で局所的に地表面へのセシウム沈着量が比較的高かった。一部地域では落ち葉の放射能は高いとみられるが、県は「それ以外の地域の落ち葉が大丈夫とも言えない」(県廃棄物対策課)として、自粛地域は限定せずに広く注意を呼び掛けることにした。

 今回の要請に当たって県は、落ち葉を使っての焼き芋などでセシウムが濃縮された焼却灰が口に入る可能性がある―と懸念。一般廃棄物として市町村などの焼却施設で処分するよう促している。果樹などの剪定(せんてい)枝についても「市町村の焼却施設に出すのが好ましい」との見解を示した。住民への周知の方法は各市町村に委ねる。環境省によると、フィルターが付いた焼却炉では、焼却灰に含まれる放射性セシウムの大気中への飛散量を99・99%以上除去できるという。

 県ではこれまで落ち葉の放射能を調べてはいないが、北佐久郡軽井沢町が町内5カ所で今秋測定した落ち葉の放射能は、セシウム134が最大で1キロ当たり1400ベクレル、セシウム137が同1800ベクレル測定されている。

 放射能測定や除染について情報共有するため、県が県内自治体担当者らを対象に県松本合同庁舎で14日に開いた連絡会議で通知した。

思考停止の山梨県 リニア

知事「県庁あげてリニア準備」 - NHK山梨県のニュース


思考停止か?
県民の合意が得られた???

リニア新幹線マフィアの人達が勝手に動いているだけなのに?
県民合意の根拠を示さないのは富士五湖で放射能検査をしないのと同じ論理なのですかね。

県民合意=既得権益者だけの利益とじゃっかんのオコボレにあずかる県民?

県庁あげてすることは他にあるんじゃないの?>知事さん

以下記事

知事「県庁あげてリニア準備」

リニア中央新幹線の県内の駅の場所を甲府市南部とする方針が決まったことを受けて、横内知事は幹部を集めた会合で開業の効果を最大限、生かすため、県庁をあげて準備を進めるよう指示しました。リニア中央新幹線の駅の場所をめぐっては、今月2日、県内の市町村の代表が集まる会合で、甲府市南部の大津町付近を予定地とすることが決まりました。
15日は県の各部局の幹部が参加する「リニア建設推進本部」の会議が県庁で開かれ、横内知事は、「これで県民の合意がおおむね得られたと考えている。この考え方に沿って駅の場所を決めるよう、あす、JR東海に要請したい」と述べました。
県はリニア中央新幹線を県の発展に役立てるための基本構想を作る計画で、横内知事は、基本構想の策定に当たり、新しい駅にどのような機能を持たせるかや、駅周辺のまちづくりのありかた、それに交通アクセスを整備していくことが、極めて重要だという考えを改めて示しました。
その上で「基本構想の策定は県庁をあげての大きな課題だ」と述べて、開業の効果を最大限、生かすための準備を進めるよう指示しました。

11月15日 11時49分

『人々のための森林』として、大切に守り育てられることを願いますby 天皇陛下 リニア

皇太子さま 長野県へ - NHK山梨県のニュース


陛下のご回復を心よりお祈りしております。


そして陛下のお言葉が確実に未来の子供達のために実行されることを祈るばかりです。

以下記事

皇太子さま 長野県へ

「恩賜林」の記念式典出席のため甲府市を訪れていた皇太子さまは、14日、JR甲府駅を出発し、長野県に向かわれました。
皇太子さまは、天皇陛下が体調を崩して入院されたため、天皇皇后両陛下に代わって、13日から甲府市を訪問されています。
14日の午前11時過ぎ、宿泊した甲府市のホテルを出発し、JR甲府駅に向かわれました。
皇太子さまは、13日、甲府市で開かれた、明治天皇から贈られた森林、「恩賜林」の100周年を記念する式典に出席し、子どもたちのミュージカルなどを鑑賞されました。
式典で「これからも、この恩賜林が『人々のための森林』として、大切に守り育てられることを願います」と、天皇陛下のおことばを伝えられています。
JR甲府駅の北口には、大勢の人たちが見送りに訪れ、皇太子さまは、手を振って笑顔で応えられていました。
そして、ホームでは横内知事らが見送るなか、列車に乗り込み、別の行事が開かれる長野県松本市に向かわれました。

11月14日 12時51分

信濃毎日新聞はえらい リニア

信濃毎日新聞[信毎web] リニア駅、甲府南部了承 山梨県がJRに設置要請へ


自県の事だけでなく、係わりのあるニュースを報道する姿勢は評価にあたいしますね。


以下記事
リニア中央新幹線の山梨県内駅が甲府市大津町付近の中央道近くに設置されることが2日、事実上決まった。同県は駅近くでのスマートインター設置を前提に、中央市のJR身延線小井川駅付近と交通利便性や用地確保、アクセス道路整備費などを比較。多くの点で甲府市大津町付近の評価が高いとし、「諏訪・佐久地域からの利用がより一層期待できる」ことも挙げた。

 大津町付近は甲府市南部に位置し、JR中央東線甲府駅から約8キロ(車で15分)、小井川駅から約3キロ。山梨県は両駅からのシャトルバス運行を想定しているものの、長野県内から在来鉄道を経由した利用は限定的になりそうだ。

 同県は、駅前広場や駐車場などに必要な駅周辺用地を12ヘクタールと仮定。比較結果はこの日、甲府市で開いたリニア山梨県期成同盟会(会長・横内正明知事)臨時総会で同県が報告、全会一致で了承された。

 小井川駅への併設は周辺の民家を200〜300戸移転させる必要があるため「困難」と指摘。同駅から東に500メートル離れた一帯を候補地として想定せざるを得ないとし、この場合でも「お年寄りの利用者を考慮するとシャトルバスの運行が必要」とした。

 スマートインター計画地近くの南側を想定する大津町付近は、ほとんどが農地のため用地確保やアクセス道路整備などの費用は約100億円。小井川駅付近の約200億円より安いと試算した。

 山梨県は年内に大津町付近への駅設置をJR東海に要請。同社も環境影響評価などを踏まえ、同町付近で詳細な位置を最終決定する見通しだ。

山梨県早川町 蕎麦祭りでありました。

11月13日の蕎麦のために前日に韮崎の自宅に戻り薪ストーブの初焚き
残念ながら弱酸性井戸水100%用のポンプとボイラーの接続工事が遅れていて入浴出来ず(日曜日の夕方完成)。韮崎の叔母の逝去が知らされ、日曜日の夕方に通夜に参加することになった。

13日は8時過ぎに早川に向かう。
やっぱり1時間位は掛かるのである。
途中、水害の傷跡を沢山みることとなった。
森も川も生きているのである。

運よく親爺様の車の誘導のもと、会場近くに駐車。
上流研、赤沢宿のもり蕎麦(森蕎麦って商標登録すでにされているのかな?)
その後、出店で芋を買ったり、紫蘇の実漬け?を買ったり(湯島の湯でも別の種類のものを購入)
石臼コーヒー飲んだりと。

最後は暖かいテンプラ蕎麦をいただき、後ろ髪を引かれながら、湯島の湯。
当日は早川町内全ての町営温泉が無料でありました。
さっと入浴して自宅にもどり、叔母の自宅で納棺の儀。
セレモニーホールで通夜となる。
山梨の場合、皆さん時間より30分位早く来る。
故人は美術の教師をしていたこともあり天寿を全うし、明るい葬儀を望んでいたとの事で
会場付近にはご自身の作品が飾られていた。
なかなか良い天国への道であった。

7時過ぎに終わり、自宅にもどり、お約束の中央高速渋滞にはまり(調べずに突入したバカでした)
4時間ほど掛かり帰鎌となりました。

122
34567
89101112

富士五湖のお魚は検査もしてないのに安全だそうです

ワカサギの放射能汚染が各県で報告されております。

農水省HPには
水産物の放射性物質調査の結果について〜11月14日更新〜

福島原子力発電所からの放射性物質の放出による水産物の汚染状況を調べるため、水産物の放射性物質検査に関する基本方針、食品中の放射性物質に関する「検査計画、出荷制限等の品目区域の設定解除の考え方」に基づき、関係都道県、関係業界団体と連携し、福島県及び近隣県の主要港において、水産物を週1回程度サンプリングして調査しています。

これまで(11月11日現在)、3789の水産物について放射性物質調査が行われ、東京電力福島原発の周辺で試験採取された沿岸の表層性魚種(コウナゴ、シラス)、沿岸の中層性魚種(スズキ)、沿岸の底層性魚種(アイナメ、エゾイソアイナメ、イシガレイ、シロメバル、コモンカスベ、ババガレイ、ヒラメ、ウスメバル、マコガレイ、クロソイ)、無脊椎動物(ムラサキイガイ、ホッキガイ、キタムラサキウニ、モクズガニ)、海藻類(ワカメ、ヒジキ、アラメ)、淡水魚(アユ、ヤマメ、ウグイ、ワカサギ、イワナ、ホンモロコ(養殖))から、暫定規制値を超える放射性物質が検出されています。

結果詳細については下記1、2、3をご参照ください。

なお、東京電力福島第一原子力発電所の近くの海域では、現在、漁業が行われていません。
引用ここまで


子供さんがいる釣り人の方は当然、心配になります。

なぜか山梨県は検査もしないで安全だと言っていると、釣り人の間では有名です。

そんな訳で先日、県のHPから質問してみました。(すでにfacebookではご報告済)

安全であるという根拠の提示も無しに、安全だという態度はいかがなものかと思います。

ちなみに、野生動物の肉やキノコの検査はしています。

何か深〜〜〜〜い検査をしない訳があるのでしょうか?と思ってしまいますね。


子供にもどんどんワカサギやらヒメマスを食べさせても良いとの事だと理解しました。

ちなみに農水省の海産、淡水産のデータはこちら。pdf です。

××様(facebookでは実名で報告しています)

 お問い合わせ頂きました、「淡水魚の放射能検査」について、花き農水産課水産担当から回答させて頂きます。

 淡水魚で異常値が出ているのは、福島県以外では群馬県のみであり、本県に隣接する静岡県、神奈川県などの直近の検査結果によるとこれまで基準値を超える事例が無いこと、また、県内の大気、水質の放射線量に異常値がないことから、本県の淡水魚は安全であると考えております。
 このため、現時点では、淡水魚の放射能検査を実施していません
が、引き続き国や漁協と対応を協議していく中で、今後検査を実施する事も視野に入れて検討していきたいと考えております。



【お問い合わせ内容】
他県においてはワカサギ等の検査がされており
一部では基準値を超えたとの農水省の発表がありますが
なぜ、山梨県は富士五湖等の検査をされないのか?
その理由をご教示願いたい。


お問い合わせ先
山梨県 山梨県農政部花き農水産課
電話番号   :055(223)1610
ファックス番号:055(223)1615
メールアドレス:kakinousui@pref.yamanashi.lg.jp

津波と原発 佐野眞一 講談社 2011年6月

津波と原発 佐野眞一 講談社 2011年6月
図書館本

さすがノンフィクションの佐野さんという作品。
自ら歩き、インタビューし、一次資料を読み解いて考察を加える。
僕は佐野さんの作品は宮本常一と渋沢敬三を描いた「旅する巨人」で読みだした。
残念ながら「東電OL殺人事件」は読んでいないが、佐野さんと東京電力、そして正力松太郎(読売新聞、原発誘致)の係わりと今回の福島原発震災は繋がっているのでしょう。

既存メディアもフリージャーナリストも描かない大震災の内部を佐野さんならではの視点と批判精神で綴っていると思います。
被災したおかまバーの名物ママ、共産党元幹部、定置網の帝王などのインタビュー。

そして逮捕覚悟での原発地帯への取材、そこで見た地獄絵のような豚舎。

備忘録的メモ
私たちは原発建設に反対しなかったから、原発事故という手痛い仕返しをされたわけではない。原発労働をシーベルトという被曝量単位でしか言語化できなかった知的退廃に仕返しされたのである。

原発立地:陸軍飛行場、塩田(堤 康次郎がその後売却)、高崎、横須賀、水戸も候補地
中曾根はアイソトープを県内の公衆浴場に配り原子力温泉で観光をと考えた。
相馬には因幡(鳥取県東部)から天保の頃に移民(第一原発の北側) 差別、偏見の歴史
正力の黒子としての柴田秀利が活躍して、アイゼンハワーの演説(s28年12月)からわずか4年(s32年9月)で東海村第一原子炉に火入れ式 
正力はCIAのコードネームを持つが、おそらくCIAの言う事を聞くふりをして自分の思うように使いこなしたのではないか。正力は大衆が望むものしか興味がなかった。

朝日新聞は東電OL殺人事件を、被害者肩書をその後「電力OL」に変更した。
東電広報の慇懃無礼な懐柔策(釣りへの誘い、交際費が300万/月使える)

原発労働は誇りを生まない。(隠蔽体質)

孫(ソフトバンク)ほどこの問題の本質を実のある話として語れる人間はほかにはいない。だがそれはこうも言える。一介の通信業者に過ぎない孫の言動がいま一番注目される。それはリーダーなきこの国の不幸だと思うのは、私だけだろうか。

津波と原発
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アメリカ弱者革命 堤未果 海鳴社 2006

アメリカ弱者革命 堤未果 海鳴社 2006
図書館本

本書は季刊「ひとりからー対等なまなざしの世界をめざして」に2004から2005に連載したものに加筆・修正との事。
堤さんの初期作品と言っても良いだろう。この後にアメリカの貧困問題や監視社会を素晴らしいルポルタージュとしていくつも出版している。

おそらく多くの方は、これが本当にアメリカの姿なのか?と戸惑うかもしれない。
自由の国、夢がかなう国、お金持ちの国。そんな姿が幻想であることが本書ではこれでもかと言う位に描かれている。おそらく堤さんの優しい目線は、ご自身が9.11を体験した事と多くのアメリカ人のマイノリティーと呼ばれる人々との交流があったからだと思う。

大統領選における電子投票問題をめぐる若者の活動と公権力。
夢を追う若者を戦場に送り帰還兵がホームレスになる現状
イラク戦争で子供を失った母親の反戦活動
こんな現実を多くの人々のインタビューを通して淡々と綴っている。

未だに存在する人種差別やマイノリティーへの偏見と差別
落ちこぼれゼロ法案が導いた学校からの個人情報の軍隊への供与と、それに伴う大学入学と無償医療という甘い罠と入隊、その後のイラク派兵、そしてPTSD、ホームレスへの転落
戦争という仕事を若者にリクルートするアメリカ国家
死んだ兵隊の値段は小切手で12000ドル。
無料オンラインゲーム(アメリカズ・アーミー、軍隊疑似戦争)で洗脳まがいの愛国心誘導

こんな内容なのだが、2011年秋のウォール街のデモの伏線はすでに9.11から存在したのであろう。
そして堤さんが、その後、貧困問題、無保険医療問題、反戦活動者等の監視や抑圧政策について多くのルポを送りだす事になったのだろう。

報道が教えてくれないアメリカ弱者革命―なぜあの国にまだ希望があるのか
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walnut on stove

初焚き

空洞化はまっしぐら リニア ローカル新聞が書かない訳は?

asahi.com:経済効果 期待は膨らむ〈中〉-マイタウン山梨


見落としてました(汗 このニュース

地方のローカル紙はこういう記事をどうして出さないんでしょう?
10月29日にリニアのシンポジウムあった事すら知らなかったし。。。。

税金使ってコンサルに丸投げで経済効果試算すれば、ポジティブな結果しか出ないようね。

以下記事
 ■「逆に空洞化」懸念の声も

 「リニアが山梨を変える!」

 県が発行するリニア中央新幹線のパンフレットにはリニア効果を強調する言葉がちりばめられている。移動時間の短縮で交流は広域化する。国際空港とのアクセスも向上し、国際的なネットワークができる。企業進出に新規定住と、あらゆる分野のプラス効果がずらりと並ぶ。

 2009年の県によるリニア影響基礎調査では、開業で県内の年間生産額は製造業で50億円、サービス業で41億円など全体で146億円増加。交流人口は1日あたり業務目的1万4700人、観光目的5100人増える。宿泊や食事など、県内の消費需要量は年間54億円増えると試算する。

 経済界からも期待は大きい。県中小企業団体中央会の内藤悦次会長は「ありがたい以
外の何ものでもない。東京の人や文化など色々なものが入ってくるだろう」と、手放しで喜ぶ。

 バラ色の未来なのか。

 期待がある一方で経済効果が疑問視され、マイナス効果を危ぶむ声もある。特に「ストロー現象」を懸念する声は多い。消費者が大都市圏に吸い取られて市街地が空洞化する現象で、地方都市の共通の悩みだ。

 都市計画に詳しい民間都市開発推進機構都市研究センターの久繁哲之介研究員は「簡単に新宿や銀座に出られるようになれば、甲府の商業施設衰退に拍車がかかるだろう」と指摘する。

 前例として挙げるのが、1997年に開通した東京湾アクアラインだ。横浜に1時間で行けるようになった千葉県木更津市では、買い物客が一気に流出。94年に市内に1314あった小売店は開業後の99年に約150店減り、07年にさらに150店減った。地価も大きく下がり、市の商業地価の下落率は00年から4年連続で全国最大となった。

 久繁研究員は「山梨でのリニア開業は木更津にあてはまる。市街地は買い物客の流出による衰退に加え、商業施設の閉鎖による衰退という2段階の影響を受けるだろう」と予測する。

 山梨経済同友会の常任幹事を務めるNTT東日本の松田淳・山梨支店長も「経営合理化が進むなか、支店・支社機能が撤退する危険性は高い」と懸念を示す。

 14年度末に北陸新幹線が開業予定の富山市。09年に観光客の素通りやストロー現象を避けるための計画をまとめた。雑誌やイベントで宣伝し、アニメのオープニング映像で市の風景を流し、首都圏の銭湯の絵を県内の山に書き換えるなど、あの手この手でPRに躍起だ。市企画調整課の担当者は「少しでも空洞化に歯止めをかけなければならない」と話す。

 10月29日、甲府市でリニアに関するシンポジウムがあった。パネリストで参加した「観光カリスマ」の舩木上次さんは「地方の中間駅はどこも衰退している。必要以上の整備ではないのか」と警鐘を鳴らした。

 有効策は果たしてあるのか。リニアの活用策を県や経済団体が検討する部会が2日に発足し、12年中にまとめる基本構想の中で地域振興策を打ち出す方針だ。

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