おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2010年02月

続・涼しい脳味噌 養老孟司 文春文庫 1998


初出誌 「諸君」「文學界」(1991−1994) 単行本 1995 文藝春秋

もう20年近く前の養老さんの時事ネタエッセイ。その時々の世の中の流れの中に浮き沈みする話題を的確に咀嚼し理解の仕方を示しているようでもある。
国際水準の話しなどは、まさに内田樹さんの近著「日本辺境論」と同じだ。
木を切る、のお題では、今西錦司さんが亡くなって、今西の森(ご自宅)の相続問題での自然保護問題、そしてご自身の住む鎌倉の同様な問題を指摘する。
差別問題では、穢れとホトケ(死体)、清めの塩の話し、筒井康隆氏の断筆の件
登校拒否に関しては、学校と親の問題を指摘、野育ちのガキは身体は疲れても、脳は疲れようがない。外で得られない事を学校でやるからガキは学校に来る、そして友達に会えると。
狩人の系譜:安全、計算、予想。そこに麻薬が流行し、狩人憧憬が生じる。狩猟という明確な目的はある。しかし現場で何が起こるのか、それはわからない。結局それが人を引きつける。
エイズの未来の項で養老さんが英語論文を発表しなくなった理由を書いている。興味深い。
まだまだ付箋紙を付けた文章があるがこの辺で。
一か所だけ?の部分
江戸時代までの日本では九割の人口が農民だったとされると、日本と自然という文章で書かれているが、これは網野善彦さんの本を読まれてない証拠なのかな?


続・涼しい脳味噌 (文春文庫)
続・涼しい脳味噌 (文春文庫)
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立松和平さん

森や自然という文脈がよく似合う人だったと思う。
もっともっと書き綴ってもらいたかった。

2007年に読んだ本の感想を再度記しておきたい。合掌

今現在の歴史も森が作っている事を立松さんが法隆寺、伊勢神宮、江戸城などを例に出し判りやすく説明している。
立松さんが毎年正月に参加する法隆寺 1月7日から14日 お籠もりの行。金堂修正会(しゆしょうえ)の声明(しょうみょう)があるという。
 声明とはみんなで声をあわせて仏菩薩をたたえ、この場にきていだだき、こちらの祈りをききとどけてもらう。その根底の願いは、地味増長である。土に力を下さいという請願である。次に五穀成就だが、土が米や麦を実らせてくれ、森の木を育ててくれる。こうして食べるものが豊富にあれば、万民富楽となる。人々が幸せになるなら、国は安泰であるから、鎮護国家とつながる。
法隆寺では毎年これを行い、千二百三十数年前から行われているそうだ。
法隆寺のヒノキの一枚板の扉は1300年前のそのままの材である。その材は樹齢千年とも千二百年とも言われており1300年前に伐採したとすると実に2500年前に生きていた木と言うことになる。
皆伐による自然破壊は既に戦国時代から認識されていて木曽などでは「ヒノキ一本首一つ」と言われるほど盗伐に対する罰が重かった。
江戸城西の丸全焼 (1838年3月10日)この復興のために木曽の木が大量に伐採され(庶民の家2500軒分とも言われている)特に大木が伐採されてしまった。
また江戸の開発のために(当時日比谷界隈はまだ入り江だった)大量の木材が必要となり多くの木材が切り出された。
伊勢神宮の20年事の式年遷宮(正宮・別宮の全ての社殿と鳥居を建て替え、御装束・神宝も造り替え神体を遷す)のために1万本のヒノキが必要とされ木曽を御杣山として大切にした。
このように森が無ければ現在の日本は存在しなかった。そんな意味も含めて立松さんは「美林を歩け」と我々に訴える。

日本の歴史を作った森 (ちくまプリマー新書)
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『カッコーの巣の上で』One Flew Over the Cuckoo's Nest)DVD 1975年 アメリカ映画

長男ライブラリーより

レインマン(1988 アメリカ)と同時に見たのでなかなか興味深かった映画。
精神あるいは心の病とでもいうのであろうか、おそらくは一定の割合で誕生したり、または後天的に障害というカテゴリーで括られる人々が存在する。
社会という装置は極力自分と違うものを排除したり、あるいは隔離するという性格があるようだ。この映画では、まさにアメリカ社会での精神疾患(総合失調症)を切り口にした社会を描き出しているのだろう。
現在では行われていないロボトミー手術(ノーベル賞受賞の技術)で人格を失わされてしまう主人公が、そんな社会あるいは国家という装置の危険な一部を訴えているのだろう。


カッコーの巣の上で [DVD]
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発展とか進歩とか

多くの方は、経済という文脈の中でしか発展とか進歩という言葉を使わないのではないでしょうか。
そんな事を最近考えています。

もちろん科学とか技術とかの文脈で進歩というテクストが使われる事がありますが、宮本常一(忘れられた日本人の著者)が日本全国を歩き回り、農村や漁村の振興を利他的に考えていた時に彼自身が持った疑問が

「発展とは何か、進歩とは何か」だったと思います。

お金だけが幸福のための手段ではない事は多くの人が知っています。

じゃあ、発展すること、進歩することが果たして人々を幸福にするのか?

発展進歩しなければいけないのは、社会の心構えじゃないのかな。
内山節さん的には民衆の思想が発展進歩すること。

未だに経済の発展が日本の進歩だと確信している人が大半なんだろうなと
思うのですよ。

パラダイムシフトという言葉はおそらく思想転換なのかな。
思想なんていうと堅苦しいけど、自分の頭の中と身体性の枠組みの
中のちょっとした切り口の転換なんだと思うんですよ。

もうすぐ池田晶子の3回忌ですね。

『レインマン』(Rain Man) DVD 1988年アメリカ映画。

『レインマン』(Rain Man) DVD 1988年アメリカ映画。

長男ライブラリーより


サヴァン症候群の主人公、かつ自閉症でもあり日常生活を自分で行うのは一人ではできない。超能力に近い記憶力と子供のような純真な心。
一般社会から隔離して生涯を閉じるのが良いのか、それとも一般社会との交流を持ちながら人生を送るのがよいのか。そんな問いが見え隠れする映画であろう。
日本においても未だに答えが出ていない問題なのかもしれない。子供心に、なぜ、小学校の中に別のクラスがあって、交流がないのかと。


レインマン (アルティメット・エディション) [DVD]
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そうなんだ。。。

CNN.co.jp:世界一の高層ビル、電力問題で展望台閉鎖 ドバイ


いえね、3月に話のネタに行こうかなと思っただけですが。
なんでも一度チケット買って出直すとか言ってましたから、高い方のチケットを買わないとトランジットではダメですかね。。。

落語の極 平成名人10人衆 古今亭圓菊 DVD 2009


「井戸の茶碗」「唐茄子屋政談」 
2006-2007にかけて収録、TV放送されたもの
井戸の茶碗は、まさに江戸の粋と言うか筋の通った男の話し、落ちがまた良い
唐茄子屋政談は勘当された若旦那が心を入れ換える人情話
圓菊さんの(1928年生まれ)熟練された技が良いですね。自然に話に引き込まれていきます。


落語の極 平成名人10人衆 古今亭圓菊 [DVD]
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森の旅 森の人 稲本正 世界文化社 1990

読んだものは91年6刷 結構売れた本なのでしょう。
稲本氏(1945ー)と写真家の姉崎氏(1948−)による1989年の家庭画報連載の書籍化。20年前の記録といってもよいかもしれない。
1月から12月にかけて有名な森(高山、北山、西表、白神、屋久島など)を取材している。
写真は確かに綺麗である。
ただ、総花的というか無理やり多くを詰め込んでいるように感じてしまう。
まえがきに、森を訪ねるにあたって、適切なガイドブックが無いと書かれている。そう考えれば2500円のガイドブックでよいのかもしれない。
中ほどに倉本聰氏との対談がおかれている。



森の旅 森の人―北海道から沖縄まで日本の森林を旅する (ほたるの本)
森の旅 森の人―北海道から沖縄まで日本の森林を旅する (ほたるの本)
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途上国援助というジレンマ

Chikirinの日記、アフリカが発展しない理由
常に繰り返される途上国援助の光と影。このブログの方の考え方にも一理あります。でも切り口を変えればまた違う一面が見えるのです。
買ったはよいけど、まだ読んで無い本に「DEAD AID」というザンビア出身で世銀等のキャリアーがあるmoyoさんという女性が書いた本があり議論をよんでいるそうです。

個人的にアフリカへの援助は、「流しそうめん」だと思っています。そうめんがお金であったり食料であったり物資であったりするわです。

そうめん流しで、一番早く沢山食べられるのは誰でしょう?
もっとも上流部に場所を確保して麺つゆとお箸を持っている人でしょう。多くの場合、被援助側の政府関係者でしょう。そして下流の方、すなわちそうめんが一番最後に行きつくはずの所が被援助国の本来一番援助を必要とする住民等ではないでしょうか。

この「そうめん流し」で下流の人たちがしっかりと美味しいそうめんを食べられる様にする方策は何なのか?
色んな考え方があるでしょう。NGOやNPOが直接的に貧困対策に取り組む例などもその一つであるし、政府内の金の流れを限りなく透明化するシステム構築なども別の施策かもしれません。

まあ、もっとも大きな問題は、アフリカとひとくくりしてしまって議論を進める危険性です。
各国に文化も歴史もあるわけです(列強が勝手に引いた国境というものがあるわけですが)、その国の目指すものが、どうも資本主義社会においては同一化して、貨幣経済優先になってきています。そしてそれはおそらく避けられない。
さらに、資源外交と言う名の、資源の流出があり、アフリカの民に直接裨益にならない現実。資源の無い国は、無視され国際社会から葬り去られようとしているのではないでしょうか。

いろいろ書いても結局100%正解などは何処にもないでしょう。

大分昔、ガーナとアイボリーコーストの国境近くのミッションホスピタルを訪問して1泊させていただいた事があります。
電気がやっと発電機で利用できるようになったというその病院にいたマザーやブラザーを見ていて、これが人としての最も基本的なひとつの援助(彼は援助などは考えていないでしょうが)なのだろうと思いました。同じ宗派の方からの寄付等をつつましく使いながら、地元の人々と暮らす姿を今も覚えております。

僕らは少なくとも、自分たちの思想や主義をアフリカに押し付けてはいけないのです。だから、もう一度植民地化するのが良いという考えは到底受け入れがたい訳です。

援助なんかいらないよ!という知識人もちゃんと居る訳ですから。



Dead Aid: Why Aid Is Not Working and How There Is a Better Way for Africa
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文学的商品学 斎藤美奈子 文春文庫 2008

文学的商品学 斎藤美奈子 文春文庫 2008

初出 2004紀伊国屋書店

さすが斎藤さんと言う感じの一冊。
なるほどと思わせる切り口で書評していくのである。
「商品情報を読むように小説を読んでみよう」というお題目である。
服装、カタログ、フード、ホテル、バンド(音楽の)、オートバイ、車、野球、貧乏、そんな切り口で小説を鳥瞰的に捉えてみる。なるほど、なるほど。
やっぱり斎藤さんは「失楽園」が嫌いな事が分かる(笑)


文学的商品学 (文春文庫)
文学的商品学 (文春文庫)
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利他的である科学とは

ウイルス:犬ワクチンに混入 京大など調査 - 毎日jp(毎日新聞)
こういう地道なそして基礎的な研究が社会を少しづつ良くするのであろう。
想像するに、大きな障害がきっと幾つもあったと思う。それは科学ではなく、社会という障害である。既得権益かもしれない。

サラガのバオバブ よねやまひろこ 新日本出版社 2008 

サラガのバオバブ よねやまひろこ 新日本出版社 2008 

アフリカのガーナの話。

自由とはどういうことなのか。
子供だけの絵本ではない。

大人が、そして子供が一緒に見て読んでみてほしい。

それほど遠くない時代に現実にあった事。
自然と、そこに存在したバオバブの木は見ていたはずである。
そして語り継がれる事によって「自由」とは何かを
僕たちは初めて知ることが出来るのだろう。

早く英語版、フランス語版等の海外出版が待たれるところである。


サラガのバオバブ
サラガのバオバブ
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をい、をい、 メールが来たぞ

「モンベル」サイト、不正アクセス被害の可能性 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
とりあえず、履歴を調べてみた。いまのところ大丈夫な様には見えるのだけれど。オンラインとかITの落とし穴って結構ありますよね。
今まで特にトラブルはなく便利に利用していますが、幾らユーザーが気をつけても回避できないこともあるよね。
モンベル愛好者としては、ちょっと残念だな。

清浄なる精神 内山節 信濃毎日新聞社 2009年11月

清浄なる精神 内山節 信濃毎日新聞社 2009年11月

内山さん(1950−)が2007−2008に信濃毎日新聞で連載した「風土と哲学―日本民衆思想の基底へ」の単行本化。そして再び強いナショナリズムの時代が将来生まれるかもしれないという危機感を持っているとあとがきで述べている。
内山さんの危機感はこれまでの著作の中からも明らかであり、不安の時代からさらに怯えの時代に向かっているのは間違いないところだろう。漠然とした不安が怯えに変わり、そこにナショナリズムの台頭という歴史が繰り返されるのかもしれない。
さて、読み終えていつも通りに付箋紙だらけになってしまった。

備忘録的に記しておきたい。
私がおこないたいのは、永遠の無事を求めた日本の民衆精神によって、現在の国家主義的な思想を否定することである。あるいは、そこからこれからの哲学の航路をみつけだしていくことである。(序論)
「あの世」に包まれて「この世」があると思えた頃は、死は安らぎであったのではないかと思う。なぜならそれは、「包まれた世界」から「包む世界」に行くことであり、「助けられる世界」から「助ける世界」に行くことだったのだから。 p29
日本の伝統的な信仰は教義からは入らない、修行がすべてである。中略 「懺悔懺悔・六根清浄」 中略 六根とは人間の意識を作り出している「六識」のことで、眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識からなるとされる。p34
かっての日本には、自然や森や木を大事にする共通の意識があったという通俗的な説に私は同意しない。村で自然とともに暮らした人たちの発想と、国家の中に自己を位置づけた支配者たちの自然観は、古代から同じではなかったのである。むしろ自然観だけではなく、民衆の精神と国家の支配者の精神が大きく乖離しながら、その両者が並存してきたのが日本の精神史であった。そして現代とは、この乖離が風化した時代である。 p58
多層的な心理あるいは心理の多層性(心理は一つでなく多層あるいは多元的であることby自分の解釈)p76 「折り合い」は昔「居り合い」であり折れ合って妥協点を見つけるのでなく多層的に共存できる関係性(意訳です)p78
共同体の意思決定に多数決はない。満場一致しか伝統的にありえない。(禍根を残すから。宮本常一さんの忘れられた日本人の対馬の話と同じですね)p86
村の思想と都市の思想があり、日本の伝統思想は多層的であった。そしてそれをこわし、単層的な国民国家を作っていく歴史が日本の近代化であった。p87
いま私たちがつかみなおさなければいけないのは、多層的な精神が成立してくる「場」としての村とは何だったのか、であろう。今日において村を軸にした社会を創造することは困難だとしても、村の人々からなぜ絶対的な真理を求めない思想が生まれたのかは、つかみなおしておいてよい。中略 私は、一元的な価値観のもとで暴走する今日の時代に対抗したい。p93
西洋的な個の確立が自分の力だけに頼るのに対して、日本的な個は、他者からの働きかけと結ばれながら確立される。 p121
現代の宗教は「自分のため」だけのものになっている、また社会も同じ。p147
平凡あるいは無事であることの豊かさ p176 その反対の「有事」の世界は個人の世界である。
死の意味を個人でみつけださなければいけない時代は、残酷な時代なのだと思う。そしてその状況が、人間の死や生の意味を「国」と結び付ける国家主義の時代をつくりだしたのだと思う。p187
「自分のための労働」から、自然をふくめた「他者のための労働」p239
「国」から「くに」へ、そして「僕の村」や「私の町」へと、私たちの思考を変えていくことはできないだろうか。もしもそれができたら、私たちの世界はずっと平和になるという気が私にはする。p279





清浄なる精神
清浄なる精神
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2010年2月

トヨタのリコール(レクサス、プリウス そして株価下落)

朝青龍の引退(暴力事件)

小沢民主党幹事長の不起訴(側近3人は起訴)

金属疲労じゃないけど、日本のシステム(機能?)疲労ですかね。
あるいは思想疲労かな。

『ディア・ハンター』(The Deer Hunter) DVD 1978年 アメリカ映画。

『ディア・ハンター』(The Deer Hunter) DVD 1978年 アメリカ映画。

3時間を超える作品でした。
60年代後半 ペンシルベニアの小さな?街、鉄工所で働く人々、そんな仲間達がベトナム戦争に駆り出される。
街の中での時間、鹿狩りでの雄大な自然の中での時間、そしてベトナム戦争という時間。
アメリカにおける労働は時間を売ることにより貨幣を得ると言われる、そして物質を得る。さらに戦争という仕事は国のためにという文脈もあるが、仕事として成立しているのだろう。出征する前に鹿を射止めるシーン、ベトナムから帰還後の鹿狩りで敢えて撃ち損じたかに見えるシーンが印象的である。娯楽のための鹿狩り、鹿の生に対する考えが戦争により変化したようにも読み取れる。労働で得た貨幣を車、酒、銃に交換する市場経済、イデオロギーでの戦争(ベトコンをかなり悪辣に描いているが)、ゆっくり時間が流れる鹿の棲む森。
2010年の今、アメリカは変化したのであろうか?そして日本は映画に描かれたアメリカになってしまってはいないだろうか。




ディア・ハンター デジタル・ニューマスター版  【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
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隠し砦の三悪人 DVD 2008年 日本

日本のインディージョーンズとまではいかないまでも楽しめますね。
個人的には松潤演ずる山の民、そして火祭りに民俗学的歴史的な興味を持ちます。年に一度の祭り、そこに支配者側は関与出来ないことになっている。
その祭りを見た長沢演じる姫君が、民がここまで狂喜乱舞しなければならないほど苦しんでいるのかと涙する。
民衆の中に根付いている思想、それは決して支配側の歴史には記載されない。非文字としての歴史が脈々と続いていくのである。
そんな事を考えながら見た映画である。
黒沢監督のオリジナルも見たいと思う。



隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS スタンダード・エディション [DVD]
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サンル川を守る会 から

民主党北海道へ署名を追加提出いたしました - サンル川を守る会 Information - Yahoo!ブログ

ダム反対の署名をお願いします。私はアフリカから送っても間に合わないので。

現在、HPでは3月31日(必着)を期限としており、お手元に署名をお持ちの方もいらっしゃると思います。
今月20日、21日に国土交通大臣政務官である三日月議員が来道され平取ダムなどを視察されるそうです。
この時にも署名を手渡しいたしますので、18日(木)までに届くよう当会までお送りください。

新たにご賛同頂ける方も、この機会に是非ご署名いただきますよう、ご協力をお願い申し上げます。
署名用紙 ダウンロードはこちらから
 http://www.sanru-river.com/gesine/SIGNATURE/SIGNATURE-F.pdf

◆◇署名の送付先◇◆
〒060-0808
札幌市北区北8条西3丁目 札幌エルプラザ2階
札幌市市民活動サポートセンター内ケースNo.8 サンル川を守る会/blockquote>

なかなか名言


東大までの人、東大からの人

東大のところは京大でも阪大でもどこでも良いのですよね。

地方大学から東大大学院というコースを学歴ロンダリングと言い、最終学歴が東大大学院卒となります。

だから東大大学院卒と書かれていたり言われたら、聞いて確認してください。
大学はどこを卒業されたかってね(笑)

逆に海外の修士や博士を取って、日本に戻り、やたらと東大やら官僚批判する輩も困ったもんです。

世の中肩書なんてどうでも良いのにね。
役所の地位が上がると椅子が良くなるっていう下らない風習も止めるべきだね。家で良い椅子すわってれば良いんですよ。

そうか、椅子も権力の象徴なのか。
馬鹿みたいだな。

木村英造 淡水魚の窓 昨年度報告

平成21年4月から12月までのご報告
ブログの左側にリンクとしておいてある「淡水魚の窓」という木村さんご自身が作ったホームページ。
淡水魚にかけた人生でしょう。
お目に掛ったことは一度もありません。本の中やメイルでしか知りません。

ブレない人だと思います。

おいらもこんな爺になりたい。





木村英造―淡水魚にかける夢
木村英造―淡水魚にかける夢
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狩人と犬 DVD 2004フランス作品 

狩人と犬 DVD 2004フランス作品 

予備知識無しで見ました。
良く出来た映画(フィクション)だと思いました。
ところが実在の人物を撮影していたんですね。驚きです。
狩猟民族と農耕民族とに分ける方法が自分は正しくないと思っておりますが、主人公は狩りという技能を用いて森とともに生きて行く姿は実にすがすがしい。
次第に奥山に進んでくる森林伐採により猟場も少なくなってくる現実。自然との共生と簡単に書いたり言ったりすることは楽であるが、それを実現するためにはどうしたら良いのか、それを考える機会を与えてくれると思う。
氷結した湖に犬そりで落ちるシーンは実際の現場だったんでしょうか?死んじゃいますよね。


狩人と犬、最後の旅 コレクターズ・エディション [DVD]
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タイトルがやばいでしょう(笑)

CNN.co.jp:ゲイツ氏夫妻、エイズ対策などのウイルス開発に9千億円拠出と
すでに日本のODAを上回る重要なサポートをしています。さらに即決に近い援助先、援助額の決定を行っています。日本の某国営援助機関様とはえらい違いです。人ばかり多いし税金の投入額も多いのに、国民から見えない海外で活動してますから。
内部の方が言うのだから間違いないでしょう。

さて、タイトルのウイルス開発はヤバいでしょう。
殺人ウイルスだって今頃の技術を使えば出来るわけだしね(笑)
ワクチンや治療薬開発としないとね。

トヨタ叩きも陰謀説があるようですし、アメリカ様が市場原理主義をなんとかして継続させたいというのでしょうかね。
早く届かないかな、週刊東洋経済のアフリカ特集。

高速無料化

 高速無料化は微妙だけど、少し嬉しいかな。
特に安房峠、年間2−3回だけど(笑)
まあ、山に入れば排気ガス出さないで徒歩だから許してちょ!

【関東】▽東水戸(ひたちなか―水戸南)▽八王子バイパス(打越―相原)▽新湘南バイパス(藤沢―茅ヶ崎海岸)▽西湘バイパス(西湘二宮―箱根口・石橋)▽箱根新道(山崎―箱根峠)▽中央(大月JCT―須走)▽中部横断(双葉JCT―増穂)

 【中部】▽西富士(西富士―富士)▽安房峠(中ノ湯―平湯)▽伊勢・紀勢(津―伊勢・紀勢大内山)

興味

反米でなく反親米という態度。

成長戦略をとやかく説くのでなく、成長無き世界をどう生きるのかという戦略の重要性。

多様な労働と多様な価値観の融合

脳化しないための身体性の先にあるもの

ちゃんと考えている人がいることを知る幸せを心地よく思う自分。

裸の銃(ガン)を持つ男 2 1/2 DVD 1991

『裸の銃(ガン)を持つ男 2 1/2』DVD (原題:The Naked Gun 2 1/2: The Smell of Fear, 1991年)

いいですね。銃での撃ち合いがあっても人が死にません。
パロディーがふんだんに盛り込まれていて笑えます。もちろん全てのパロディーや舞台設定の面白みはアメリカに疎い自分には完全ではないと思います。
DVDの特典の中には、種明かしがあるようです。
殺戮シーンの多いアメリカ映画を沢山見たせいか、この作品は非常に精神衛生上よかったです。


裸の銃を持つ男PART2 1/2 [DVD]
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i Pod touch 買おうかな

むくむくと立ち上がる物欲(笑)
久々に欲しいモノが。。。

以前ソニーのクリエだったかな、PDAをエッジで使っていましたが
ひと月に5千円位かかりました。結局それほど使わずに売ってしまった
記憶があります。

さて、最近のwifi環境の広がりと、yahooの無線ランサービスに入っているのでプレミア会員なので月250円プラスでwifiが利用できるのです。

そうすると、首都圏だと簡単にネットとメイルが可能となりますね。
さらにですよ、skypeも使えるらしい。そうすると、海外への通話もべらぼうに安くなるし、国内の携帯や固定電話への通話も携帯からより安いのではないかと思います。

なんでiPhoneにしないのか?
我が鎌倉の家は圏外なんです(笑)陸の孤島なのですね。
まあ携帯はドコモの方が山釣に便利だしね。

どなたかiPhod touch利用者いませんか?
ご感想を聞かせてください。

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小説 消費者金融 高杉良 講談社文庫 1996


久々に高杉作品を読んだ。
実在の人物を作品の題材にしている。
クレジットカードやサラリーマン金融という兎角事件性の匂いを感じる分野を小説に仕立てている。
10年以上前の作品であるが、当時の状況は確かにニュースや新聞報道でも明らかな様に、強引な借金回収や自己破産、違法な金利等々であった。
本書では、消費者金融の改革を試み、残念ながら自身の会社は倒産する、その後、信用調査の会社を設立して、借りる側の立場も考えたシステム構築の話しである。
ただ読んで感じたのは、相変わらず駅前等には消費者金融の店舗が並び、借金苦で自殺する者が絶えない日本の姿でもある。
何か、貨幣と言うものが権力になってしまった市場経済主義の未来を暗示している逆説的な小説にも思えた。

小説 消費者金融―クレジット社会の罠 (講談社文庫)
小説 消費者金融―クレジット社会の罠 (講談社文庫)
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