文壇アイドル論 斎藤美奈子 岩波書店 2002
初出は1996−2001 文學界、短歌と日本人、世界の各誌
1.文学バブルの風景 村上春樹、俵万智、吉本ばなな
2.オンナの時代の選択 林真理子、上野千鶴子
3.知と教養のコンビニ化 立花隆、村上龍、田中康夫
さすがに全ての方が今もご活躍である。読んだ事の無い作家(今ではその枠を超えている方が3のカテゴリー)でも、その存在は知っているといく方が世の中には多いだろう。
斎藤さんの文芸評論はどの評論家も同じだとは思うが、好き嫌いがあるだろう。自分にとっては非常に分かりやすい説明をしてくれているように思うし、もちろん、それは違うんじゃないの?と思う箇所もあるけれど、総体として同意する。
こんな林真理子評はどうだ、「直木賞の選考委員にも就任し、私生活では一女の母にもなった林真理子は、いまや押しも押されぬ大文化人です。若い女の行儀の悪さを叱り、豊かな私生活を誇示し、皇室への親近感を示す。階層移動の成功者が保守反動化するのは自然の流れというべきでしょう。お城の女主人になってしまたシンデレラにとって、なにより大切なのは城を守ることであり、なにより警戒すべきは第二、第三のシンデレラの出現することです。」
文壇アイドル論
クチコミを見る
初出は1996−2001 文學界、短歌と日本人、世界の各誌
1.文学バブルの風景 村上春樹、俵万智、吉本ばなな
2.オンナの時代の選択 林真理子、上野千鶴子
3.知と教養のコンビニ化 立花隆、村上龍、田中康夫
さすがに全ての方が今もご活躍である。読んだ事の無い作家(今ではその枠を超えている方が3のカテゴリー)でも、その存在は知っているといく方が世の中には多いだろう。
斎藤さんの文芸評論はどの評論家も同じだとは思うが、好き嫌いがあるだろう。自分にとっては非常に分かりやすい説明をしてくれているように思うし、もちろん、それは違うんじゃないの?と思う箇所もあるけれど、総体として同意する。
こんな林真理子評はどうだ、「直木賞の選考委員にも就任し、私生活では一女の母にもなった林真理子は、いまや押しも押されぬ大文化人です。若い女の行儀の悪さを叱り、豊かな私生活を誇示し、皇室への親近感を示す。階層移動の成功者が保守反動化するのは自然の流れというべきでしょう。お城の女主人になってしまたシンデレラにとって、なにより大切なのは城を守ることであり、なにより警戒すべきは第二、第三のシンデレラの出現することです。」
文壇アイドル論
クチコミを見る