死とは何か、私とは何かと同時期に発売された、池田さん死後に池田の夫らが設立したNPO法人わたくし、つまりNobodyが編集したもの
魂を考える(絶版、1999)と雑誌等への掲載作品を編集。
1.魂を考える
2.その人を考える
3.魂を語る文体は
個人的には、その人を考える、が面白い。池田さんが尊敬していたであろう人々を綴る。
備忘録として
哲学の不遇が、現代的状況の原因であることは自明である。物質主義、科学主義、経済第一主義、もう一方で、堕落した民主主義としての大衆文化、これらが混然と絡まりあってこのようである現代社会は、人々が哲学しない、すなわち考えないからに他ならない。なぜ、金銭が価値があるのか、なぜ快楽が価値があるのか、なぜ自分はそれを価値とし、そのように生きようとするのか、これら人生と世界の根本問題を考えず、ただそのようであると思いこんで生きているからである。P187
確か魂を考えるには養老孟司氏との対談があったように記憶しているが、本書には収められていない。
魂とは何か さて死んだのは誰なのか
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