おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2009年03月

卒業

長男が大学の卒業式だった。
もちろん?誰も家族は参加していない。
一人で引っ越しの準備をして、週末には戻ってくるとの事。

自分はどうだったのだろうか?
高校の卒業式は入試とかで出てないと思う。
大学は写真があるから出席したんだろうな。
親族は父親が入学式に来たけど卒業式には来なかった。
大学院はたぶん出席したんだろうけど、よく覚えていない。
どこでやったんだろう??

22歳の3月、きっと寮で仲間と麻雀して酒のんでいたんだろうな。
そんな仲間の一人からmixiで連絡があった。
まさに卒業以来の音信である。
ITも時々役に立つ(笑)

携帯もメイルも無かった時代。手紙と公衆電話、
そしてカセットテープの時代だった。
ひたすらバイトと寮の往復だったように思う。

便利になりはしたが、果たして幸せになったのだろうか?

不安な時代から怯えの時代へ

内山節『怯えの時代』|立ち読み|新潮社
すでに購入済なのであるが、時間が取れずに読んでいない。いや、ゆっくり読みたいのでキープしていると言うべきか。
20年前、内山さんは、現在にいたる「不安な大衆」の時代を指摘し、まさに現実のものとなってしまった。不安の大衆の次にくるのが「怯え」であろう。給付金という自らが払った税金に一喜一憂する大衆が果たして自助努力であるとか、共同体であるとかの意味を咀嚼出来ているのだろうか。
給付金一号という西目屋村(ここもダムの村なのであるが)の老人を多くのTVクルーが砂糖に群がる蟻の様に蠢いた映像をみて、この国の行く末を不安という文字が表しているようである。

そして、NHKは白州次郎のドラマを放映していた。
我々はカリスマを求めているのだろうか?
牧山桂子(次郎の娘)の本を読めば、次郎が普通のオヤジだったことは明らかなのに。




怯えの時代 (新潮選書)
怯えの時代 (新潮選書)
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原油、金融の先にあるもの

ドバイのホテルに閑古鳥 - MSN産経ニュース
進歩、発展という文脈は実は直線的な流れでなくて、回帰しながら訪れるのでしょうかね。
国破れて山河あり。
これもまた歴史なのでしょう。

30年

人生50年と言われていた時代がつい最近まであった。
それが当たり前のこととして受け入れられていた。
もちろん80歳とか90歳とかまで生きた人もいた、逆に30歳で逝く人も。

そんな歳に自分もなる。
成人してから30年、短かったの長かったのか。

循環する時間を生きるのか、直線の時間を生きるのか。
季節の回帰性を人生に置き換えて循環する時間を少しずつ長くなる
円周に換えてみようか。



1980年ライブです。僕は何をしていたのだろう、その時に。

蔵の中 小池真理子 祥伝社 2000


最近読み始めた小池真理子氏。
女性の感性を本当に上手に書き綴っていると感じる。
心象を言葉に変えるとでも言うのだろうか。
最近の作品「ふたりの季節」などと比較すると、ある種、若さというか
官能的とでもいうのか、ギラギラ感がありますね。
そして本書は、おそらくは男性には理解し難い女性の深層心理とでも
いう心の動きが描かれているのでしょう。
男と女が居る、そして何かが起こる。
読み終えた時、女性は怖いと思ってしまった自分は
小説を真実と読み間違えたのだろうか。

蔵の中 (祥伝社文庫)
蔵の中 (祥伝社文庫)
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ドバイ博物館

これも前回行けなかった場所。

原油という自然の恵みが作り出した桃源郷だろうか?
過去、現在、そして未来予測の動画展示を見ながら、はたして本当に
思い描く未来はUAEに来るのだろうかと。。。。

日本の自然が輝いて心の中に浮かび上がった。DSC00075DSC00085DSC00081DSC00080

ドバイ

トランジットで訪問
前回は金曜日でクローズド。

なぜかスタバのサインボードも。

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言い訳

最近経済人が良く吐く、あるいは首長も吐く。

誰も想定できなかった100年に1回という大変な不況が今押し寄せておりと。

果たして本当にそうなのだろうか?
おごれるものはひさしからずや、ではないのか。
盛者必衰.
経済人が文化人であれば、当然ではないのか。
歴史は繰り返すのではないのか。

経済の文脈以外でも
100年に一度の洪水に備えてダムを造ると言う。
それなら100年に一度の覚悟で臨むのはいかがか?
地震ではない洪水は降雨によるものなのだから、ある程度の予測がつく。

100歳生きる事が出来る人は少ない、されど歴史は記録されている。

つまらんいい訳を大の大人がするのは恥ずかしくないのかな。

そんなことを思った寒い日本。

地方病院検査室

グローバルファンドの威力ですね。
州立病院にはこの手の高額機器が無造作に入っております。

ちなみにこの日はうまく動きませんでした。

この機器には、決まった試薬しか使えないですよ。

市場経済というのがこういうもんなんですね、国益も兼ねているわけで。

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すべての市町村、国でもやればよいのですよ。

asahi.com(朝日新聞社):橋下知事も職員給与の公開検討 阿久根市長に「納得」 - 政治
税金ですから良いのではないでしょうかね。どんどん公開すれば。そして市民社会からの批評に耐えうる様な仕事をすれば。
公僕の罷免権は国民にあるのですから。そして、コネ採用やコネ昇進をつぶすために定期試験を行うべきでしょう。
もちろん昇給を望まないで、自由度の高い労働環境を選らぶ自由も与えてね。
人件費も減るし、若手のモチベーションも格段と上がるでしょう。逆に公務員でも年収1億取る輩がいても良いわけですよ。国益になっているならば。(もちろん公的年金の運用なんて業種でなくてね)

こころと脳の対話 河合隼雄 茂木健一郎 潮出版 2008

図書館本

2006年に行われた2回の対談とカルチャースクールでの講演。
河合隼雄(1928-2007)の箱庭療法は臨床心理学として特に有名だとは
知ってはいたが、しっかり氏の本を読んだ事もなく時間が過ぎてしまった。
茂木氏は大学時代のご自身の箱庭療法での経験を既に自著で述べられているが、今回の記載とは若干異なるように記憶している。
いずれにしても、河合さんの広範は文化や歴史に対する理解が実は脳科学という科学的手法をとらなくても(ある意味、脳科学原理主義的な昨今の風潮)十分に心の理解に通じているということを明らかにしている様に思おう。関係性という科学では証明しえない、客観性だけでは捉えきれない心の問題を、分からない事は分からない、しかし知るあるいは理解する努力を怠らないことで本質に迫る手段になるのだ。
そこにメディア露出の茂木氏と河合氏の大きな違いが見えてきた。
茂木氏の情報量も知識ももちろん凡人には到底超えられないレベルであろうが、河合氏の落ち着きはらった態度と洞察力、そして人を包み込む温かみは残念ながらまだ彼にはないようだ。
河合氏の聞く態度、考える態度、そして人に接する態度が印象に残った一冊である。


こころと脳の対話
こころと脳の対話
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ここって元は農地?

asahi.com:イオンモール 着工1年延期/不況直撃-マイタウン山梨
もしかして農地転用ですかね? この本を読んでなければ、何気に通り過ぎた記事ですが。農地が貨幣に化ける現実。農政のていたらく。そして自給率は下がり、でも食料を輸入して、食い残す国民。コンビニでは廃棄弁当を再利用と称して、家畜の飼料にすると言う。そして温暖化対策で二酸化炭素を減らせと大騒ぎ。人間ってサルより賢いのか??


日本の食と農 危機の本質 (シリーズ 日本の〈現代〉)
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寒い

寒すぎ!

自然・労働・協同社会の理論 内山節 人間選書 農文協 1989 (1999 3刷)

副題:新しい関係論をめざして

20年前の思想が全然黄ばんでないのが凄いです。
それほど普遍に近いのではないでしょうか。

内山さんは貨幣の思想史―お金について考えた人びと (新潮選書)1997という書を出されている。労働がいかにつまらなくなり、貨幣に置き換わっていったかの歴史でもある。
さて本書は1988年2月に行われた第17回東北地方「学者と農家のシンポジウム」での講演録である。
第1講 私たちにとっての自然とは何か
 1.私が山村から学んできたもの
 2.自然と人間の関係について
第2講 私たちにとって現代社会とは何か
 1.1930年代と今日との類似性とは何か
 2.根無し草の大衆はどこから生まれたか
 3.不安な大衆について
 4.歴史の見方について
 5.自然―人間関係の変容と現代社会との共通性について
第3講
 1.普遍性の二つの概念
 2.人間の存在における時間的普遍性の回復をめざして
 3.再び広義の労働について
 4.広義の労働の回復とは何か
 5.近代社会とは何であったか
 6.再び労働とは何かについて
 7.広義の労働と関係性の回復

技能と技術の違い、使用価値を作り出す技能の重要性
すべてのものは自然から作り出されている事実
労働の共同性の喪失、生産システムの一部としての労働
自然と自然との交通、自然と人間との交通、人間と人間との交通
アメリカの大衆文化は労働の根っこを失った虚しさを、貨幣のみで解消
大衆の不安から、ヒットラーの出現、ファシズム。(佐藤優は歴史を後世の人々が見て、あれがファシズムだったと認識すると書いていた。すなわち当時はファシズムの認識がない)
今(1989年当時)が1930年代を上回る大衆不安の時代であるかもしれない。
非システムとして家庭の重要性。すべてがシステム化する中で。
社会を支えている精神「時代精神」として合理主義、個人主義、科学主義、発達主義
広義の労働の回復 使用価値の回復、技能の回復、自然と人間の主体の回復

今から20年前の内山さんの思想であるが、今まさに大衆が不安な時代に直面しているのではないだろうか。



自然・労働・協同社会の理論―新しい関係論をめざして (人間選書)
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渋滞

1b6715e0.JPG滞在しているホステル(ホテルではない、シャワーは水だけ、電話もない。まあ携帯があるからよいけど)から見た朝6時頃の道路事情。

郊外から中心部に向かうには、10年前と比べるとおそらく倍以上の時間がかかるだろう。それほど車が増えたのだ。もちろん道路も広くなりつつあるのだが。

ただ政府が古い車に対する税率を上げたので、以前ほど大気汚染はひどくないようにも思う。

いずれにしても、用事があって市内に行ったり、会議で帰りが郊外に向かう方向だと、もう1時間程度余裕をもっていないとストレスがたまりまくりなのである。なぜかこの国は中国のように自転車やバイクからの始まる通勤ラッシュがないのである。(北部は自転車、バイクが多かったが)。

そして店の前には消費者ローンのATMかな

県内パチンコ業界競争激化 大手進出加速地元は防戦 
お金が儲かるという文脈でパチンコ店も他の業種もある種店舗拡大するのだろう。
大学時代フィーバー機(7が3個揃うとチューリップが開放するやつ)がはやった。万札を数枚持っていないと安心できないギャンブル。
もちろん勝つこともあったが、結局トータルを見れば負けである。だから商売が成り立つのである。競馬を管轄する農水が必ず儲かり、サッカーくじの文科省が必ず儲かるのと同じである。
ギャンブルを否定するわけではない、汗水垂らして稼いだ(仕事でないよ、稼ぎだよby 内山節)お金をプログラムされた機会に吸い取られて良いの?
他の遊びがもっと沢山あるでしょう。図書館行けば本はタダで読めるよ。スポーツだってそんなにお金かからないよ。

なんて、書いても、長男が生まれてもパチンコやっていたおいらに説得力はないな。
重要な事は必ず胴元が儲かるわけよ。
そうそう、韮崎駅の前のパチンコ屋だけは勘弁して欲しいもんだ。

いや〜〜いいですね〜〜 こんな首長が欲しい

さるさる日記 - 阿久根時事報
阿久根市長のブログ
某県においらも少しだけいたことがあるのだが、本当に働かない爺が多かった。あるいは給料に見合わないと言った方が良いかな。せっかく大学卒の優秀な人材が来ても、結局遊ばせてしまって、爺と同じ人生を歩むことになることが多い。
もちろん、優秀な爺もいるにはいますがね。
公僕という言葉を知っているのか疑問になったものです。

頑張れ阿久根市長

ドバイにて

土曜日の朝到着 日曜日の朝3時のフライトまでトランジット。

土曜日のせいか?それとも言われているほどの危機ではないのか。
街中は昨年の9月とそれほど違わない様な印象。
タクシーの運転手は確かに景気は良くないと言うが。

ホテルで朝食のビユッヘなんかは、これまで経験したことのないような
種類の多さ。昼は中華でベルギービールのヒューガルテンの生が飲めた。
夕食はタイレストランでシンガーのボトルにハイネケンの生。
これまで食べたトムヤムクンの中で一番旨かったようなきがします。
さらにホテルに併設されているレストランはどこもかなりの混雑。

9月の時のホテルのレストラン(日本食)なんか、おいら一人だったし。

やっぱり砂上の楼閣はまだまだ続くのだろうか。

若干疲れていたので、ドバイの博物館だけ見学したのですが
映像展示で1950年代から2000年、そして未来といったコーナーが
ありましたが、昔は真珠を海女ならぬ海男が海にもぐって取っていたんですね。もちろんラクダと砂漠は想像の通りですが。
そして産油国へと変身していく中で、上手に都市計画がなされたのかもしれません。
ただ、未来予想図は果たして実現するのだろうか?
この世の楽園のような夢の都市が映像に映し出されていました。

養老さんが書いていた、石油の無秩序使用で、社会の秩序を作りだしていると。モノカルチャーの危険がここにもあるように思えてならない。

そんなことを一人さびしく旨い飯と旨いビールを飲みながら考えた一日である。
そして、やっぱり渓流で仲間とチキンラーメンと発泡酒の方が幸せかなとも思ったわけである。そこにコーヒーやココアなんかがあればさらに良い。また夜には焚き火と星空があれば、もはや言うことはないのである。

求めない、あるいは、較べない、
その境地に早く入りたいとも思ったドバイの夜である。

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