おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2009年01月

サハラに死す 上温湯隆 時事通信社 1975 絶版


自分が読んだのは昭和51年7刷
7000kmにおよびサハラ横断を3000kmでラクダの死により途中棄権するが、再度3000km地点から新しいラクダで挑戦し謎の死を迎えるまでの記録である。
遊牧民との触れ合いや他のバックパッカーとの出会い、友情。数少ないアフリカでの日本人社会での交流を通して上温湯隆という一人の日本人男子が生きた道程が記されている。
残された家族の文章、ラゴスで交流のあった日本人の方の手記などが彼の素晴らしさを示している。サハラ横断の後の夢が叶えられなかったのだけれど、多くの日本人の心に生きざまを植え付け、旅する人生を教えてくれたのではないだろうか。
そして孤独の中、自分で悩み考えることの大切さを。


サハラに死す―上温湯隆の一生 (1975年)
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サハラに賭けた青春 上温湯隆 時事通信社 1975


自分が読んだのは1995年の17刷
上温湯隆(かみおんゆたかし)昭和27年(1952年)生まれ昭和50年没
高校を中退しサハラを目指した少年の夢、希望、葛藤、挫折そして再び夢を目指す。
1970年代の公害、経済発展、学生運動などの渦の中で自分の道を探し続きたのであろう。アフリカを旅するものの聖書と言われ読み継がれている本書である。
1970年から1972年にかけてのアジア、ヨーロッパ、中近東、アフリカ等50カ国に及ぶヒッチハイクをメインとした旅を綴る。
無謀という人もいるのであろう、無意味だと言う人もいるのだろう。しかし若い時にしかできないある種無謀な挑戦を見守り、応援できる社会こそが熟成された社会なのではないだろうか。試験の点数だけで評価されるような社会が果たして妥当なのか。
今生きておられれば57歳だろうか。死してなお読み継がれる事こそが彼の願いだったのかもしれないと思った。


サハラに賭けた青春―上温湯隆の手記 (1975年)
サハラに賭けた青春―上温湯隆の手記 (1975年)
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変じゃねえ?

とある同窓会のHPのまえがき。

・ 50歳を契機に、最後の人生の世界が広がる感じがします。
・ ○高の後輩のため、残りの人生をエンジョイするため、ちょっと動いてみましょう。

へそ曲がりのおいらしか感じないのだろうけど、最後の人生だとか、残りの人生だとか考えて生きている事自体が変じゃね?

そんな折
退職金の計算している公務員も多くいるようですが、これだけ企業が苦しんでいる時に給与カットもほとんどしない、ワークシェアーもしない、これじゃ公僕って定義もなくなるよ。
都会より里山に住む民の方は人生が何かを知っているんじゃないのかな。
災害があれば死ぬ覚悟、飢饉があればそれに備える行動、消費は美徳でない思想。

ところで人生をエンジョイするって何をするんだろうね?

森林と人間 石城謙吉 岩波新書 2008 12月

1934年諏訪市生まれ北大卒
石城先生の本は「イワナの謎を追う」「森はよみがえる」と読ませていただいた。イワナの謎を追うはイワナ研究のまさに聖書と言うべき本だと認識している。地道な研究が導き出す事実と謎こそが自然科学という文脈そのものであると。そんな生態屋さんが北大演習林の林長として活動された苫小牧演習林でのご苦労とご活躍を実に質素にそして失敗談も隠す事無く描きだしている。
森と人間との関係、森と林業の関係を苫小牧演習林という個別の立地条件だと前置きしているが、実は日本の森、あるいは世界の森が抱える問題、さらには林業の本質的問題を実に多くの場面で共通事項として存在するのでは思った。
どろ亀さんこと故高橋延清さんとのヨーロッパ視察の話も出てきて、石城先生の生きてきた道のりが大変興味深く、そして読むにつれて残りページが少なくなる寂しさを感じた一冊でありました。

日本の官製林業失敗の原因、そして今後の林業(産業として成立するか否かは別にして)のあるべき道を示しています。
これは苫小牧演習林(現研究林)が単なる都市林として特殊だと指摘するのは大きな間違いでしょう。いかに人が森に係わり、共生していく事の大切さを石城先生やスタッフの努力により証明していることを是非とも本書から読み取ってもらいたいと願っています。
そして自然科学者のあるべき姿を。

やっぱり北大に行きたかったな。。。。

森林と人間―ある都市近郊林の物語 (岩波新書)
森林と人間―ある都市近郊林の物語 (岩波新書)
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山梨の歴史をよみ直す 網野善彦 山日ライブラリー 2008

網野善彦 山梨県御坂町生まれ (1928-2004)
1998年に山梨日々新聞に連載されたものを中心に書かれている。
山梨が生んだ偉大な歴史家である網野さんが、まさに網野史学から導かれる生き生きとした人々の知られていなかった一面を描きだしています。
網野さんが尊敬する宮本常一すらミスリードした「百姓」の本当の姿を山人や漁民の生活を描きだすことにより我々に教えてくれます。
そして山に閉ざされたと考えがちな山梨や他の山間部地域の人々が実は日本全国と繋がりを持ち、経済や文化面でも交流があった事を古文書等の綿密な研究により明らかにします。
また養蚕と女性の係わりなども網野史学からの重要な指摘でしょう。
是非とも山梨県民の皆さんには読んでいただきたい一冊です。
そして網野史学で見えてくる日本の歴史を宮本民俗学と共に味わってみてはいかがでしょうか。


甲斐の歴史をよみ直す―開かれた山国 (山日ライブラリー)
甲斐の歴史をよみ直す―開かれた山国 (山日ライブラリー)
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サハラなのです

前から読みたかった本を手に入れました。
一冊は絶版にになっております。
アフリカパックバッカーの聖書とも言われております。
残念ながら長期間の旅は出来ませんが、これを読んで仮想体験したいと
思っています。
ロンリープラネットも買ったし(笑)

サハラ

凄い執筆陣ですね

WEDGE online -最新号の記事内容-
この雑誌を知らなかったわけです。
あまり雑誌を読まないので、本にならないかな。
神門善久さん、中西 進さん、内田樹さん、佐伯啓思さん等々

宮本常一を育てた渋沢家がこれではこまります

渋 澤 健 のオルタナティブ投資日記: 大陸アフリカ
投資を信用できないのはこんなところからも来ているのです。経済人は文化人でもあれと言ったのは誰だったか忘れましたが。金融だの経済だの言う人は歴史や文化の深みを知らないとだめじゃないかな。

閑散

3f54606b.jpg前回よりも人影少ないです。

ブラザー・サン シスター・ムーン

今朝の新聞広告で驚いた。
恩田陸さんの「夜のピクニック」は自分の青春の様に読んで感動したが最も好きな映画の一つである「ブラザー・サン シスター・ムーン」のタイトルで恩田さんがまた小説を書いたと知る。

この映画をたしか高校生の時に一人で見たのだと思う。
黒澤監督のデルスウザーラとブラザー・サン シスター・ムーンが最も感動した映画なのである。
デルスウザーラは最近見ることが出来て再度感動した、ブラザー・サン シスター・ムーンはどうなのだろう。
若い頃と同じ感動を得られるのだろうか?



ブラザー・サン シスター・ムーン
ブラザー・サン シスター・ムーン
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ブラザー・サン シスター・ムーン [DVD]
ブラザー・サン シスター・ムーン [DVD]
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おやじのおもちゃ箱

ヤバいモノは写ってないとは思うけど。笑

家族に馬鹿にされコケにされてはや何年?新品のモノは限りなく少なく
ほとんどのモノがヤフオク中古や貰いもの。
炎系とライト系は、ここだけではないので。。。ムニャムニャ。。。。

ちょっとカセットデッキ(これも確か中古で蒲田で買いました)を出してみました。

最近はかなり物欲が減退し、これは●欲と正比例するのでしょうか。。。
モノは増えないのは良いのですが、その分、本が増え続ける訳であります。
もちろん図書館依存なのですが、どうしても欲しい本は、まず古本をネットで探し、どうしても無い時はアマゾンで買ってしまいます。

出来れば、森と渓に関するおやじ文庫をパブリックな場所に将来的に寄付したいと思っております。
もちろんおやじの純愛文庫も良いかな(笑)

そんなわけで片づけないとかな。爆
おやじ

よい投資?

大和証券:「ワクチン債」個人投資家向けに販売 − 毎日jp(毎日新聞)
この様な投資が勝間さんが言うところの良い投資なのだろうか?
どうやって運用利益がでるのだろう。金融だの経済だのを全く知らないオヤジに誰か教えてください。

やべ〜〜〜

ワモンアザラシ 丸々と太り愛嬌たっぷり 釧路市動物園(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

かわいすぎでしょ。
人の笑顔も素敵ですが、動物の表情に人は癒されるのです。
そんな事を思ったから、動物のお医者さんになりたかったのかもしれませんが。

無犯罪証明

157de821.jpg神奈川警察本部に初めて来た。指紋はスキャナーで採取するんだ!感動しながら親切な女性職員とお話ししました。

夢をかなえるゾウ 水野敬也 飛鳥新社 2007

図書館本

関西弁で面白可笑しく自己啓発ってとこでしょうか?
1976年生まれの水野さんの網羅的所謂成功した人から導きだされる当たり前だけど、忘れがちな教え。
そしてその教えが自然に身に着けば間違いなく成功という文脈では語りつくせない幸福な人生がおくれると思いますよ。
成功とはお金だけでないことを本書から読み取ることが出来るかが大きな分かれ道の様に思います。
単なる金もうけのためのノウハウだと捉えると、間違いなく足を掬われます。ガネーシャの課題を知らないうちに既得している人は沢山いると思います。またガネーシャの課題を一つも実践出来ていない人も沢山いると思います。
一番大切なことは努力、勤勉というバックグラウンドを認識し、楽してただ飯食おうという甘えを完全に捨て去ることですよね。
どこかの国の寄りかかり民主主義の平和ボケ国民の様な甘えから。

夢をかなえるゾウ
夢をかなえるゾウ
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正義で地球は救えない 池田清彦 養老孟司 新潮社 2008

図書館本

読まなきゃよかった。
前著 「ほんとうの環境問題」と何処か違うの?って感じでしょうか。
養老先生の多くの本から多くの事を学ばされてきましたが、最近の池田氏との共著や対談、鼎談等を見るにつけて、これまでの著作から導きだされる本質が霞んできます。
確かに温暖化問題はCO2だけで片付くはずもなく、似非エコ問題が存在するでしょう。しかしです、地球温暖化問題が科学で総て明らかになっているわけでなく、結局の人類生き残り策は市場経済の縮小(石油使用量の減少あるいは代替エネルギーの早期開発)と言う事を挑発的なタイトルで繰り返し出版している訳ですよ。
池田氏に関していえば、あいも変わらず外来種問題の同じ文章を書き連ね、ブラックバスは違法放流より、漁協等の放流魚の中に紛れ込んでいて問題となったと、また絶滅した魚種はないと。
多様な意見があることは健全な社会であると思うが、科学者というご職業であるのなら、都合の良いデータのみを取りあえげるのはいかがなものか?
そうそう養老先生は鎌倉にお住まいである。それでは、どうしてアライグマ問題や台湾リス問題をご一緒に議論しないのだろうか?古都鎌倉にアライグマやタイワンリスが生態系のニッチに入り込み繁殖するのは種の多様性という文脈で正しいことなのだろうか?



正義で地球は救えない
正義で地球は救えない
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原因の本質を考えるべき

シカ食害で山野草ピンチ
最近の論調で特におかしいと思うこと。生態系が破壊するとか、生物多様性が崩れるとかメディアが良く書きます。では、この記事から導きだされる結論は何なのか?
食害を起こすシカを駆除することが正しいのか?
儲かると言って広葉樹を皆伐して針葉樹を植えたのは誰だったのか?指導したの誰だったのか?
誰でも予想出来ないこともあるが、やったことに対する責任をとらないで言い訳ばかりしている輩が多すぎると思う今日この頃である。
ブンヤさんはブンヤさんとしてのプライドを持って記事を書いてもらいたいのである。そこから健全な共同体も成り立つのであるから。

お金は銀行に預けるな 勝間和代 光文社新書 2007年11月

図書館本

当時のベストセラーを読んでみた。
金融リテラシーと資本主義の考え方を丁寧に説明してくれている。
そして4分割法による投資が必要であると。
この本が書かれた時、サブプライプローン問題は発覚していたが、リーマンブラザースの破綻もまだ報じられていないだろう。
そして現状を考えてみると、100年に一度の金融危機だという。
誰も予想だにしてなかったと。
しかし、良く考えてみると、投資などしない、普通にただ銀行にお金を置いていた人やタンス貯金の方が目減りしてないのではないか?
長期に見れば確実に投資のリターンはあると書かれているが、果たして本当に金融という文脈で皆が「儲かる」のか?
勝間さん自身は良い投資というものがあり、それは確かに社会を豊かに導くように思われるが、現実は勝ち組、負け組を作り汗水たらさないで貨幣を手にしている一部の人(日本人もそうなのかもしれないが)がいる現状ではないだろうか。
内山節さんの本の中に書かれていた。
18世紀後半のフランスの経済学者ケネーは、農業だけは富を増加させていると主張した。それは農業には自然の生産力が加わっている。彼は社会の富の総量は自然の生産力によってもたらされた以上にはふえないと考えた。と。

果たして金融リテラシーは子供時代からの教育に組み込まれるべきなのだろうか?今現在の勝間さんのお考えを読んでみたいと思った一冊である。

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
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宴会

とある研究関連の宴会
もしかすると年齢的に上から2−3番位?
総勢20人くらい。
相変わらずテンションの高い、言いたい放題宴会である。

思えばこんな宴会ばかりをしてきた訳です。
良い時代を生かしてもらったように思います。

そんなオヤジが出来る事は次世代の人たちはいかに自由に
言いたい放題できるかということでしょう。

どうせオヤジやジジイは居なくなるのだだから
若い連中はヤンチャで頑張ればよいのです。

バカなオヤジほどえばるんだろうなと自分に言い聞かせながら
老けて生きたいと思った夜でした。

TVの本質?

地デジ対応 8割未定 県内の難視聴地域
「一億総白痴化」と言ったのは確か大宅壮一だったように思う。TVの功罪を考える良いチャンスだと思うのだが、世の中は、TVが必需品の様だ。ガキの頃、真空管のラジオしかなく、それも居間に一台だけ。ニュースや天気予報はラジオからである。
我が家の子供は、親がTV人間にも関らず、ほとんどTVを見ない。おいらが見ていると、小馬鹿にしてくれる。大宅壮一化した子供の方が偉い。

ニュースならラジオで十分だし、ネットで海外の動きも分かる。TVは便利なのは認めるが、使いようなのである。
逆にIT立国を目指すなら、山間部等の全戸光回線敷設の方が色んな意味で一石何鳥にもなるだろう。

宮本常一 ちくま日本文学 筑摩書房 2008

民俗学者宮本常一氏(1907-1981)の代表作の中から選び出された作品
「忘れられた日本人」
「いそしむ人々」
「愛情は子供と共に」
忘れられた日本人は読んでいましたが、他の2作品の中の文章は初めて読んだ。
宮本常一を読まれた事の無い方は是非とも手にとってもらいたい一冊です。
「忘れられた日本人」の中からは、当然ですが、対馬にて、土佐源氏、女の世間、梶田富五郎翁が入っています。国家という枠組みでは語れない日本人の貧しくも生き生きとした生活を宮本さんが書き残しています。
「いそしむ人々」では日本の食文化を庶民の食事を詳細に記載することで僕らに遺してくれています。
「愛情は子供と共に」では、子供の世界がある種の神性さを持ちながら、社会の中で折り合いをとりながら存在する様を子供組や若者組という共同体の中の役割として教えてくれます。そして、宮本さんご自身の子供時代の想い出や経験、二男を亡くした辛い経験を書き綴っています。

貨幣というモノがまだ日本人を拝金主義に染めていない、そう古くない時代を僕は宮本さんや網野善彦さんの本で知ったのです。
そして宮本さんも危惧した、「進歩とは何なんだろうか、これまで自分は発展と言ってきたけれども、発展とは何なのだろうか、進歩という名のもとにわれわれはじつにたくさんのものを切り捨ててきたのではないか」「切り落とされてきたものの中に非常に大事なものがある」 という言葉を心に常駐させていなければと思うのです。


宮本常一 [ちくま日本文学022] (ちくま日本文学)
宮本常一 [ちくま日本文学022] (ちくま日本文学)
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恋 小池真理子 早川書房 1995

図書館本

1972年 浅間山荘事件の年
学生運動という政治運動?革命期待?あるいはエネルギーを爆発させるための祭り?
最新作の「ふたりの季節」2008年も同じ年代の青春物語であるが、この「恋」が書かれた1995年当時の小池さんと明らかに文章の柔らかみが違うことに気が付きます。
本書の解説には「倒錯」とか「奔放」とかの言葉が使われていますが、果たして、倒錯や奔放という文脈が正しいのだろうかと思います。
あるいはモラルであるとか道徳あるいは倫理という文脈は誰がどのような思想の基に作り上げられたのだろうか?
男と女あるいは両性具有であろうが、ヒトが生きる限りおいて出会いがあり別離があり生老病死がある。
小池さんの筆によって描きだされる人物が実は人間の本質を正確にあるいは人間の普遍な姿なのだと思いながら読んでいたら、時間も忘れ最後まで一気に進んでしまった。
登場人物の中に自分と同じ心象を程度の差はあるにせよ感じるからだろう。

画像は文庫版

恋 (新潮文庫)
恋 (新潮文庫)
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センター試験

本日はそんな試験があるらしい。
娘も受けるらしい。
そんな訳で駅まで車で送ってきました。
受験科目の関係で今日で終わりだそうだ。

ふと昔の自分のことを思い出す努力をしてみた(ボケないために)。

共通一次試験が翌年から始まるとのことで、国立一期、二期の2校受けられる最後の年でもあった。
高校1年の時から、いや中学時代から北大獣医と決めていた訳ですが、高校一年の進研模試での合格率80%だったかのデータに目が眩み、ちょっと勉強しなかったら、時すでに遅し。北大なんて夢の夢。
私立の獣医は完璧に試験ができたと思っていたのだが、まさかの不合格(まあ受かっても授業料が払えないので行かなかったけど)。
そんな訳で合格する事など考えず、駿台予備校午前部の高校推薦をいただき、新聞配達奨学生の書類を取り寄せ準備万端だったわけです。

それがなぜか山陰の大学に受かってしまい(後からわかるが合格者の中で最低点グループ、1点悪ければ不合格だった)、2期の東京農工大の獣医は綺麗な女学生が沢山受験していて絶対入りたいとは思ったけど、当然の様に玉砕。

そんな大学受験であったな〜などと青春を振り返り、娘の美大受験を
迎えたおやじでありました。

ちなみに、娘同様に長男次男も全く好き勝手にやっているので、おやじの出る幕など何もなく。反面教師としての自分を「これでいいのだ」と言い聞かせて、相変わらず飲んだくれているのであります。

ちなみに長男も次男もお酒をのみません。
たぶん彼女もいません。
まったくおいらの青春時代と反対の正しい青春なのかもしれませんが。笑

いったい娘の次の試験の日程はいつなのだろう?
まあ、とりあえず好きなことをやればよいのであるな。

木曜金曜と飲み、月曜日も頑張って飲もうと思う。

夏休み

池田晶子さんの「暮らしの哲学」の中にある。

回帰する季節に記憶を重ねることで、人生の一回性を確認することに他なりません。中略。大人になっても夏は来ます。でも夏休みはもう決してやって来ない。毎年、夏の気配を感じとる頃、夏を待っているのか、夏休みをまっているのか、よくわからない感じになる。大人になって勝手に夏休みをとることができ、贅沢な旅行ができるようになっても、子供の夏休みの日々、あの濃縮された輝きにかなうものではないとういうことが、よくわかっている。おそらくすべての大人がそうでしょう。すべての大人は、もう決してやって来ない夏休みを待っている。人生の原点であり頂点でもある無時間の夏、あれらの日々を記憶の核として、日を重ね、年を重ね、流れ始めた時間の中で繰り返しそこに立ち戻り、あれらの無垢を超えることはもうこの人生にはあり得ないのだという事実に、今さらながら驚くのではないでしょうか。(夏休みは輝く)

この文章を読んだ時、僕は腑に落ちたのである。人生の一回性に対して。
しかし、その後、内山節さんの「時間」に対する考え方を聞いてから
だいぶ捉え方が変わりました。
時間には直線的な時間(まさに現在の市場経済的流れ)と循環する時間(種を植え、刈り取り、また種を植える様な)があることを。
そこに人生の循環性(老いて死し、あるいは若くして死し、山に帰る。そしてまた新たな生が山からもたらされる様なある種山岳信仰的な)を見ることが出来る。

池田晶子さんはアンチエイジング(抗老化)などというのは愚かな行為だと嘆き、生老病死を受け止める姿勢が大切だという姿勢だったと思う。
しかし、この夏休みの輝きの中にやはり老いること、死に向かうご自身を見てしまったでしょう。
でもきっと今、池田さんも、どこかで又生まれ、夏休みのある生活を迎えようとしているのだと思います。

そんな池田さんが亡くなって来月で2周忌。

哲学、思想のない使い方

定額給付金:知事「哲学、思想のない使い方かと思うが」 「受け取り消費」 /山梨(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
最もなご意見だと思います。是非とも各県知事あるいは首長の哲学、思想の示す良い機会ではないかと思うのですが。
地方分権と言いながら、結局、寄り掛かり民主主義あるいは日本的社会主義にあぐらをかいている地方だといわれているわけですから。
東京なんて、一時的な繁栄でしかないですし。

新宿の会

1月11日
若干の二日酔いの中、高尾でお世話になった方のお墓参り。
1年ぶりである。
近況報告をして、宴会のある新宿に移動。
まだ時間があるので、ヨドバシカメラでフジフィルムのインスタントカメラを購入。まあこれはある意味、海外で役に立つわけです。
その後、新宿の鮨屋。
かなり長いことお世話になった上司が作ってくれた宴会。
言いたい放題の昔の仲間が集まり、到底ブログに書けない様なネタの
オンパレード。

2次会は近くの医大の病理医さんと開業女医さんと3人でさらに落とした話題でビールを飲む。
なんとアントワープのデコーニックの醸造元のビールがあった。

画像はお墓参りとビール。

ohakamaeriでこにっくビール

お茶の水の会

1月10日
元上司のなんとか賞受賞記念と元部下の昇任祝い?
そんな訳でまずは、根津あたりでセミナーなどを聞く。
その後、お茶の水に移動して、品の良すぎる?中華

その後は上司抜きでいつものパターン
2次会カラオケ
3次会居酒屋
4次会 さすがにおいらはリタイヤ(次の日もあるので(笑)

遠方より友来るという文脈では非常に楽しかったのである。
よくよく考えると本当に運の良い上司なのであると再確認。

まあ、そのおかげで今があるのかもしれないが。

病院h氏スライド中華中華料理

旅ときどき沈没 蔵前仁一 講談社文庫 1998

知る人ぞ知る旅の達人。1956年生まれの蔵前さんはいわゆるバックパッカー系の放浪あるいは漂泊の民なのです。
日本語では世界の歩き方、英語ではロンリープラネット等の解説書は多数あるが、蔵前本は現地に住む人を実に暖かく綴り出す。
飯が安いとか、何処の宿が良いだとか、単に観光地を見るのではなく、人との触れ合いを全面的に文章に折り込み、さらに写真やご自身のイラストで生き生きと描いていく。
「沈没」とは旅の途中で気に入ったところで長居してしまうことであるが、こんな旅行が出来ない人達が実に多いのが日本人なのかもしれない。
長期休暇も無いワーカーホリックな日本人が多く沈没すれば、世界の中の日本がさらに詳細に認識出来るはずである。
蔵前さんの視点が実は世界平和に最も重要だというのは決して言い過ぎではないと確信している。
そして自分が旅人となった時、同じ視線で世界の人と会話が出来たらといつも思っている。



旅ときどき沈没 (講談社文庫)
旅ときどき沈没 (講談社文庫)
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高校サッカー

ついついテレビを見てしまった。
素晴らしい試合でした。
青春の一時期をまっしぐらに走る若者。

人生の中で最もキラキラしている若い人がとても羨ましく思う歳に
なってしまいました。

あの時、あの場で、自分もキラキラしていたのでしょう。

人生の1回性を循環する道程に変える事ができたなら
僕はきっと同じ道を歩くと思います。
そして笑い、涙し、夢を見るのでしょう。

広島と鹿児島のサーカー選手の素晴らしい試合を見て
魂が揺さぶられた1月12日でありました。

ビーパル 2月号 小学館 

iBE-P@L - 今月号の紹介 - 
最近ビーパルのテーマが良いですね。今回の号なんか特に良いです。開高さん、芦澤さん、辻まことさん、植村直己さんなどの故人、さらに野田知佑、阿部夏丸、ニコルさん、速水了さんなど現役ナチュラリストが語りかけます。
自然に生かされている自分を先人や自然賢人の経験や知識から吸収できます。


BE-PAL (ビーパル) 2009年 02月号 [雑誌]
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