ガーナに行く飛行機の中とアクラのホテルで読んでみた。
山折さんは宗教学者であるとともに哲学者でもあるのだろう(印度哲学科出身だから当たり前だといわれそうだが)。
これまでに何冊か著作に触れてみて、まさに「腑に落ちる」という感覚を何度も感じました。
おそらくそれは、日本人が持っている(刷り込まれている)宗教や哲学に対する素朴な疑問にある種の答えを導いてくれているからだと思う。
今回の本は、山折さんの講演等を編集したもので、出版までの社会の出来事などにも言及しながら日本人と宗教に関して綴られている。もちろん外国の宗教や哲学にも触れて若干の比較(良し悪しでない)もしている様に思う。
無常観、霊魂信仰、死生観といった文脈が小気味よく流れている。
備忘録的に若干のテキストを残しておきたい。
第一部 日本人の「心」の原型 1.宗教心を見失った日本人 2.なぜキリスト教は日本に根づかなかったか 3.「たたり」に見る日本人の霊魂信仰
第2部 自然への信仰 1.中世日本人は自然をどう見たか 2.「小さな仏」への愛情 3.芭蕉がみた落日 4.宇宙に開かれる神秘体験
第3部 生と死を問う 1.宇宙時代の死生観 2.移りゆく時代の宗教の力 3.あらためて問われる「生老病死」
明治の日本社会で宗教が力を持たなかった理由(社会の世俗化)
織田信長の比叡山焼き討ちをはじめとする寺院と仏像の破壊
一向一揆の鎮圧(最終的には石山本願寺での一揆の陥落)
宗教の世俗化は上記のイベントを経て徳川時代に出来上がった。檀家制 度がその例(お墓信仰と遺骨信仰)
日本の神の六つの性格 1.隠れる(不死)神と葬られる神 2.神の匿名性 3.記号化する神 4.特定の場所に関わって鎮座する神(述語的な神) 5.神の無限分割制 6.漂着性
脳死、臓器移植問題における「無常」と「犠牲」
死に急ぎの思想と生き急ぎの思想
西行に見る「よりよき死を生きるための行為」
宗教の力―日本人の心はどこへ行くのか (PHP新書)
山折さんは宗教学者であるとともに哲学者でもあるのだろう(印度哲学科出身だから当たり前だといわれそうだが)。
これまでに何冊か著作に触れてみて、まさに「腑に落ちる」という感覚を何度も感じました。
おそらくそれは、日本人が持っている(刷り込まれている)宗教や哲学に対する素朴な疑問にある種の答えを導いてくれているからだと思う。
今回の本は、山折さんの講演等を編集したもので、出版までの社会の出来事などにも言及しながら日本人と宗教に関して綴られている。もちろん外国の宗教や哲学にも触れて若干の比較(良し悪しでない)もしている様に思う。
無常観、霊魂信仰、死生観といった文脈が小気味よく流れている。
備忘録的に若干のテキストを残しておきたい。
第一部 日本人の「心」の原型 1.宗教心を見失った日本人 2.なぜキリスト教は日本に根づかなかったか 3.「たたり」に見る日本人の霊魂信仰
第2部 自然への信仰 1.中世日本人は自然をどう見たか 2.「小さな仏」への愛情 3.芭蕉がみた落日 4.宇宙に開かれる神秘体験
第3部 生と死を問う 1.宇宙時代の死生観 2.移りゆく時代の宗教の力 3.あらためて問われる「生老病死」
明治の日本社会で宗教が力を持たなかった理由(社会の世俗化)
織田信長の比叡山焼き討ちをはじめとする寺院と仏像の破壊
一向一揆の鎮圧(最終的には石山本願寺での一揆の陥落)
宗教の世俗化は上記のイベントを経て徳川時代に出来上がった。檀家制 度がその例(お墓信仰と遺骨信仰)
日本の神の六つの性格 1.隠れる(不死)神と葬られる神 2.神の匿名性 3.記号化する神 4.特定の場所に関わって鎮座する神(述語的な神) 5.神の無限分割制 6.漂着性
脳死、臓器移植問題における「無常」と「犠牲」
死に急ぎの思想と生き急ぎの思想
西行に見る「よりよき死を生きるための行為」
宗教の力―日本人の心はどこへ行くのか (PHP新書)