おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2008年01月

今日の焚き火

d53961d9.jpg朝から寒い一日
自然の熱
暖かい

星野富弘さんの詩画

09efe8f7.JPG相田みつを美術館のリピーターである。
なぜか吸い込まれるのである。

星野さんを初めて知った。やはりおいらは無知である。
凄い!何も他の言葉は要らないのかもしれない。

己の心の貧しさ、ゆがみを正してくれるようでもある。

相田さんの書、星野さんの詩画 
震える感動で自然と涙がこぼれる。

嗚咽が会場からもれていた。

お時間のある方是非。

ガーナでの活動の一部 2001年 自発的検査とカウンセリング

2001年にガーナにおいて仕込んだ仕事です。全編英語です。おいらはちょこっと出てきます。顔と名前とね。(笑)共同体という組織がしっかりしている所は良い所ですね。日本の古き良き田舎を想いだします。
25分位あるので3分割してあります。



2001年にガーナで草の根無償予算で行なった野口記念医学研究所とガーナ家族計画協会(PPAG)とのHIV/AIDSおよびSTD感染予防とVCT(自発的HIV検査とカウンセリング)の動画をYoutubeにアップロードしました。全編英語でトータル25分(3分割)ほどあります。
アフリカのHIV/AIDS問題はじめ多くの感染症問題が解決されることを微力ながら応援します。

新橋ジンギスカン

551d29f7.jpg金の羊
美味しいです。

ぼちぼち結論 養老孟司 中公新書 2007

図書館本

養老先生 1937年生まれである。
2005年から2007年の中央公論連載の「鎌倉傘張り日記」をメインに収めてい る。これまでに同掲載は「まともな人」「こまった人」と言うタイトルで同じ く中公新書から出ている。そして今回のものが連載終了なのである。
養老先生は以前「死の壁」のあとがきにこう書かれている。
これで自分の中に溜まっていたものは、ほとんどすべて吐き出したと思いま す。逆さに振っても、もうなにも出ない。そんな気分になっています。これも 悪い気分でありません。いいたいことがあるということは、まだ「文句がいいたい」ということでもありますからね。文句がなくなりました。
でも、やっぱりここまで来ました。それほど世の中は複雑怪奇なのでしょう。しかしこれまで書かれて来た事に矛盾がないというかブレがないというのはさすがなのです。
見えないものを見ようとするのが「自分さがし」であり、自分とは他人が見る自分でなぜいけないか。御意である。
幾つか備忘録として。
ネットは便利でありがたいものでだが、その中だけで人が生きるわけではない。いかな読書家も本の中に生きるわけにはいかない。世界はつねにそこにあって、われわれに語りかけている。それに耳を傾けない人が増えたのは、代わりにネットを見ているからであろう。それはそれでいいがときどき外を見たほうがいいよ。年寄りとしては、そう忠告したい。そう書いたから、もう寝る。p168
最終章の「結論は一つ」として幸福と社会システム、アメリカ文明、アメリカと日本、日本をどうする、を書かれている。まさに養老先生のこれまでの主張を「愛する日本」のために綴っている。石油と文化の思想と言っても過言ではないと思う。我々は何処に向かうのか?是非とも最終章を読んでいただきたい。



ぼちぼち結論 (中公新書 1919)

在来魚としてのイワナ

栃木 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)「天然イワナ増やしたい」 生態・保護策まとめ出版
フライの雑誌社はブラックバス関連で水口さんがとんでもない本を出しているので好きではない。されど今回の本の著者の中村さんからは、以前掲載していた記事などを沢山頂いたり、また中堅の在来魚研究者としても素晴らしい業績があることからアマゾンから予約している。基本的には中村さんが書いているように(以前の記事と同じであれば)なるべく人為的な方策でない岩魚の保護が必要だと思う。すなわち人工増殖より自然繁殖へのサポートである。もちろんそれを実行するためには森の事や渓流の事を総合的に考えないといけない訳です。スギやヒノキばかりに森には岩魚は沢山育たないですから。


水口さんも昔は素晴らしい本を書いているんですけどね。。。

1985年のワイン

2562ef70.JPG先日甲府の叔母のところに年始の挨拶に行った時に色々くれた中の一品。

おそらくは、新種としてボジョレヌーボー的に飲むのだろうけど(笑)

さすがに寝かせてなかったのであろう、コルクは上手く抜けず。中に落とし込み、恐る恐る飲んでみる。

芳醇でまったりした香り(っておいらに分かるはずもなく。。。)
でも、美味しかった。

1985年を調べてみたら、前年は生まれて初めての海外旅行が学術調査でケニア、ガーナ、ガボン、インドネシア、スリランカに調査団の最年少かばん持ちとして参加し、さらに2ヶ月のインドネシア調査。そして85年は博士課程に進学(指導教官に博士に進むなら海外調査に連れて行くと誘惑されて(笑))。86年には結婚、87年には長男誕生。86年にはケニア、ガーナ、さらにもう一回ケニアとの記録があります。

そんな時代のワインなんだな〜と青春を振り向いて

何かちがうんじゃね?

アフリカ道路網整備、国際支援の柱として政府検討(読売新聞) - Yahoo!ニュース
ODAを国益と考えるのは間違いではないと思う。されど、これまでの失敗を省みずに、単に経済効果だけを指標にODAをアフリカに使う事が果たして正しいのか?BHN(ベイシカルヒューマンニーズ)という指標があるが、安全な水、感染症対策、教育などの基本的な施策が求められているのではないか?畦道までアスファルトで固めた国の人々は友の国の道まで口出しするのだろうか。道が不要だとは言わない、されど未だに餓える人がいる、下痢だけで死んでいく子供がいる、エイズになっても薬が手に入らない人々がいる。

公明党vs.創価学会 島田裕己 朝日新書 2007

図書館本

基本的に宗教、特に新興宗教には興味がないのであるが、宗教と政治という文脈では多くの場合ある種の生臭さをいつの時代もかもし出すようだ。
世界中の国に宗教があるように、日本にも多くの宗教が存在する。島田氏の今回の著作では、創価学会の生い立ち、そこから政治への係わり、さらに今後の流れを綴っている。現状での連立政権における公明党の存在が、ポスト名誉会長を考えた未来予想図でどのような展開を示すのか。
政治や宗教に興味の無い自分にとってもある意味日本の将来という点においては知っておいて損のない情報が書かれているのだと思う。

公明党vs.創価学会 (朝日新書53) (朝日新書 53)

環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 武田邦彦 洋泉社 2007

図書館本

一応2が出たので読んでおく。おそらくパート1で反論された事に対して説得力のある回答ではないと思う。
なぜなんだろうと考えてみた。やはりパート1と同様にデータを使って(それも恣意的との指摘もある)説明する部分と曖昧な表現で論理を進める部分があるからであろう。海面上昇で日本は沈まない、それは安心である。されど、ではヒマラヤでの氷河の問題はどうなんだろう。ペットボトルは再生できるが劣化する。なるほど。さらに再生するうちに有毒物質が蓄積するそうだ。何が有毒で人や動物、あるいは植物にどのような危険があるのか?
最終章で池田清彦氏との対談がある。お互いに科学者だと認識しているようである。科学者であるならば、何が分かっていて、何が分かっていないのか。あるいは、論争になっている点は何か。をはっきり提示すべきであろう。国から研究費を貰っているものは全て御用研究者であるような指摘や自論を押し通すための品格の無い言論(特に池田氏も対談の中で宣伝しているご自身の著作)はメディア的には面白いのかもしれないが国民あるいは地球人のための環境という文脈ではまったく役に立たないと思う。小市民としては、何が温暖化での問題なのか(あるいは本当に温暖化が地球に悪いのか)、何が科学で対処出来て、何が科学では出来ないのかが知りたいわけである。結局のところ、市場経済優先をやめて消費は美徳と言う考えを捨てる事がもっともCO2排出の削減になる事は間違いないようだ。
武田先生もペットボトルは水洗いして5回使用すれば経済的だと言われないでペットボトルの使用を止めて、水筒を大切に使い続ける方が化石燃料の無駄遣いにならないと思うのだが、いかがだろう。

環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks (029))

粉雪舞う鎌倉

天気予報ははずれましたね。

寒いです。

昨晩は安楽亭(小市民的焼肉店)にクーポン券を持参で家族全員で行って来ました。全部で1kg 長女のスイーツを除くと一人あたり1200円弱でした。当然、ビールのクーポンは使わず、全員水で良いとの事でソフトドリンクの無料クーポンも使わず。

なぜか子供は蒲田の安楽亭で刷り込まれたタレの味が好きらしく牛角の焼肉は嫌いなようです。

ちなみに娘が食べたスイーツ。アイス石焼ブリュレと言う。
表面をカラメル状に焦がしたクリームプリンを石で焼き、冷たいアイスをのせたHot&Coolスイーツ。だそうだ。アイスクリームは小皿でサーブされます。

日本人はなぜキツネにだまさなくなったのか 内山節 講談社現代新書 2007

付箋だらけになってしまい、吸収しきれません。(笑)

動物との係わり、自然との係わりが希薄になる事で人は次第に身体性を失うとともに森や海から刷り込まれていたはずの智慧や畏怖を忘れていくのだろう。キツネ、タヌキあるいは河童や天狗などの物語でない経験や語り継がれた民俗を失うことが何を意味するのか。

科学では捉えられない世界をつかむことが出来ない人間達をつくった時代、1965年を境に日本人はキツネにだまされなくなってしまった。森や海がもはや畏怖する存在でなく科学が自然を管理できるという驕りの中に、人間の魂も動物の魂も森や海には戻っていかない。その様な社会が進む時、豊かさとは、発展とは、果たして人間にどのような未来を開いているのだろうか。市場経済と言う文脈の中に、心も体も疲弊した人々の姿が見えてしょうがない。
内山さんのこれまでの思索があまりに多く詰められていて一度読んだだけでは吸収できないほどである。そんな内山さんも東京生まれで、釣りを通じて上野村に通いだし、そして労働と貨幣、自然と人間との係わりを村民の方々との「時間ではない“とき”」の中での交流や自身の稼ぎでない「仕事」を通して思想思考し本書になったのだろう。

備忘録的キーワード
口語体の情報から文語体の情報伝達(テレビやラジオの普及)
自然との折り合いからの農業が農薬や燃料消費の生産形態へ
進学率の上昇(ムラの文化伝統の減少、伝承民俗の衰退、正解や誤りのない「知」の文化の衰退)
自然(じねん、おのずかりしかり=作為がない)

こちらから前書きや目次が見ることが出来ます。

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)

きょうは雪か?

曇天の鎌倉。天気予報によると雨のような感じ。

バクダッドは100年ぶりの雪という。

昨日、UKに滞在中のガーナ人の友人に電話したら、曇天ばかりで寒いという。そして2月に1週間里帰りしてサンシャインを浴びたいと。

ベルギーの冬も曇天続きだった、だからこそ春や夏の太陽の日差しを人々は心待ちにしている。

太陽の光と熱、それは石油や天然ガスで作られる光と熱と本質的に異なるように思う。
無秩序な化石燃料の使用が脆弱な社会秩序をなんとか維持しているのだろう。

夫・橋本龍太郎 橋本久美子 産経新聞社 2007

図書館本

亡くなられてすでに1年以上経ったんですね。
外交最高顧問として引退後も世界を飛び回り、ライフワークであったのであろう水問題や寄生虫対策と言ったあまり表舞台でない分野でも活躍されていた橋本さん。
そんな橋本さんの、これまであまり知られていなかった内面的かつ家庭的な切り口で奥様がかなり大胆に語られている。橋本さんの1億円小切手事件、女性問題等々。しかしながら、実はお互いの相思相愛が見え見えであるのがなぜかホノボノしている。寝タバコで布団に焦げ跡が沢山あったこと。心臓手術後にスパッと禁煙したこと。娘さんの結婚での普通の男親として姿。
国会議員としても群れる事を好まなかったこと、筆まめであり、メル友も沢山居た事。人間臭い橋本龍太郎と奥様の普通の質素な家庭が描写されている。少しでも橋本さんと面識がある方であれば、やっぱり表裏が無い人なんだと再認識されるのであろう。少しだけ何人かの政治家のコメントがあってピリッと締まっている感じがする。小泉さんの話も出てきますが、ここでは書かないでおきましょう。
牧山桂子さんが書かれた「次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家」夫婦の関係にも似ていて(普通のいわゆる一般家庭)親近感を覚えます。
本当に惜しい人を亡くしました。 

夫・橋本龍太郎

毎日かあさん カニ母編 西原理恵子 毎日新聞社 2004

図書館本

ご主人の鴨志田さん(昨年逝去)と離婚、復縁(実質婚)の時代の子育て日記なのだろうか。実に深遠な洞察というか「考える」実体というか、なるほどと思わせるテキストが漫画とともに表現されている。
そして時々出てくる子供時代の回想シーンを思わせる描写は思わず目頭が熱くなる。
普通の日常なはずがキラキラと輝いていて、実はその普通の日常が人生の本来の輝きであることを教えてくれるようだ。
ウェブでも読めるようである。


毎日かあさん カニ母編

いい加減にしたら

asahi.com:周辺ダムの長寿化盛る 三重・川上ダム建設目的 国交省 - 政治
御用研究者ばかりでない現実は良いが、札束で動く人間も居る事は確かなようだ。いい加減に目先の銭じゃない日本と言う国の将来を考える国交省に成れないものですかね。

ヒトの命とオイルそしてドル

asahi.com:暴力によるイラク人死者、15万人超 イラク戦争以後 - 国際
あるはずの大量破壊兵器は存在せず、民族紛争に油を注ぎ、原油のユーロ建てに腹を立てたどこかの国はお祭り騒ぎの選挙戦。

オランダ人も移住するベルギー

オランダニュース by ポートフォリオ
オランダの着実な発展(持続的な安定性)の中においてもベルギーに移住するのだろうか。どの様な人たちが移住するかは書かれていないが、ベルギー滞在ほんの2年のオイラでも確かに住みたい(笑)アントワープにしても海岸地域にしても。もちろんブラッセルだって、EUの本部からほんの10分も車で走ればそこには森があり公園がある。そして質素に生活している。ビールは安い。でも消費税は20%以上。度を越したお祭り騒ぎの大統領選挙の国ばかり見てないで、たまには違う国々を見てみたらと思うのである。

市場経済からの離脱?

給与所得者(サラリーマン)が労働者の7割を占めると確か養老先生の著作にあったと思う。
現状の経済状態を維持しながら(持続可能な発展と言う)地球温暖化対応が出来るのだろうか?
そこには科学技術により克服可能と言うシナリオがあるのだろうか?

養老さんも、藤原正彦さんも、戦後直ぐの状態の食生活には戻れると書かれていた(当時のご両家はそれなりの中流家庭だとは思う)。自分も昭和40年位の状況には戻れるとは思う。

便利さを失わないで、あるいはより便利な社会へ続くために、我慢や覚悟は必要ないのだろうか?逆説的に言えば、化石燃料に依存しない社会が構築できるのだろうか?

年金貰って消費主体だけのヒトが労働をしない(稼ぎでない仕事として社会奉仕もしない)都市部では一体どうなってしまうのでしょう。

養老先生の持論を更に進めて、サラリーマンの参勤交代制度から引退者の地方への強制(矯正?)移住制度の構築かな。そして脳化住民が身体性を取り戻せはしないだろうか。もちろん自分もその対象者であるのだが。

武田教授はどう反論するのかな

温暖化:今世紀末には最大6度上昇も…国内平均気温予測 - 毎日jp(毎日新聞)
今、武田教授の「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」を読んでいるのですが、vol.1に比べると少しトーンダウンしているようですが、この最大6度に噛み付いております。メディアの方も是非とも武田教授の現在のコメントを取ってください(笑)

本離れもここまできたのでしょうか?

asahi.com:草思社が民事再生法適用申請 負債総額22億5千万円 - ビジネス
素晴らしい本を沢山だしていて、信頼できる出版社だと思っていました。不正経理などでは無いようですから、記事にあるように本離れなのですかね。最近通勤電車で思うのは、いい年こいたオヤジがスケベ新聞や漫画本を読んでいる数が異常に多い事。逆にOLの様な方が黙々と文庫や単行本を読む姿が多い事。漫画を否定するつもりは全くありませんが、漫画だけしか読まない現実もある意味怖いですね。

下流志向 つづき

内田さんの下流志向で語られていたが、

働く事に喜びや楽しさを感じられない人が多いとの指摘があったように思う。
これは、内山節さんが労働に関する哲学的な思索をしていて、内田さんの言う「消費主体」における等価交換という文脈では得られないヒトの思想なのだと感じた。すなわち、大工さんでも何でも良いが職人と呼ばれた人々は時に儲けなど抜きで労働を仕事として行うのである。そこには仕事に対するプライド、楽しみ、面白さ、やりがいと言った「労働主体」があるのであろう。まさに「稼ぎ」と「仕事」の違いである。

常に等価交換と言う市場経済では損得でしか物事が判断されない。
食べるために生きる現代人(自分を当然含む)が生きるために食べる思想を得ない限り現状は益々悪くなるのである。池田晶子さんの指摘通り。

もう一つ、内田さんが指摘していたのは「師」を持つことの重要性だと思う。これは養老先生も禅や芸、あるいは「〜道」と名前がつくような体系では優れた師は教えると言うよりは弟子がひたすら習う、真似る事を通して、その道の本質を掴む。やがて弟子は技の上では師匠を追い越すこともあるが「師」弟子にとっていつまでも「師」なのである。
その脈々と続く芸や道の流れこそが日本いや大和民族の身体性なのかなと思ったわけである。

下流志向 内田樹 講談社 2007

図書館本 予約4ヶ月待ちました。やっと来た。

学ばない子供、働かない若者を考察しています。
確かに説得力のある現状分析だと思う。
ただ、ニートやフリーターと呼ばれる人たちを生み出した社会を作って来たんは間違いなく現在の中年以降の世代である。
もちろんその社会分析ほど難しい事象はないとは思うが、一刀両断できるだけの分析ななされていないように思う。簡単な解決方はバブル再来しかないのかと思ってしまう自分がいる。あるいは不便覚悟で昭和30年代位の生活、経済状態に戻る事で、労働の意味、共同体の意味が再度認識されるのかもしれません。

若者間で蔓延?する「自分探し」に関する指摘はまさに養老先生同様であり、自分の評価が分からない、あるいはリセットしたいという「オレ的な」思考回路しかない集団が多くなっている。
その他、幾つかのキーワードが興味深い。
リスクヘッジ(危機回避とでも訳す?)の方法を教えない親や学校。
教育の「権利」を「義務」と読み替える倒錯が起きた理由は、経済合理性の原則が社会のすみずみに入り込んだせいです。
アメリカから学んだことがらの全般が、そろそろ賞味期限ぎりぎり。
本当の「多文化共生」というのは、一人の人の中に、複数の価値観や複数の言語や複数の美意識が混在していて、それがゆるやかに統合されている状態を達成することを通じてして実現しない。

結局、労働とは何か?教育とは何か?を大人も子供も経済という文脈の外で考えないといけないのかと感じた一冊である。

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち

へんな国

裸祭りポスター:JR東が「待った」…女性が不快感 - 毎日jp(毎日新聞)
ポスター掲載の基準があるのはしょうがないとしても、不快という基準の根拠とは? 胸毛と言う自然にまで口を出す脳化社会になってしまいましたね。きっとキムタクの胸毛なら良いのでしょう。

メディアが地元の民意を否定する現実

生かすぞ「観光カリスマ」の凄腕 前富士河口湖町長、小佐野常夫さん(67)(産経新聞) - Yahoo!ニュース
まったく理解できない記事。これじゃ民意などまったく関係ないんじゃないの。さんざん自然破壊をして観光客を増やす事が本当の観光なのか?銭儲けだけの観光地の行く末を知らないのかな? ここまで市場経済原理主義が蔓延しているんでしょうか?メディアにも。あっ、メディアだからですね。失礼。

モンベルの福袋

アウトドア系の衣類はモンベルが好きです。
社長の生き方も好きですし、野田知佑さんや椎名誠さん、夢枕獏さん等との交流も羨ましいです。
モンベルクラブの会員でアウトドアー保険やたまにアウトレットの商品を購入しておりますが、会員限定の福袋の抽選には毎年応募しております。
今年は運良く当選して1万500円で下記のモノが送られてきました。
今回の福袋の内容は
クリマリッチウールセーター 10800円
クリマエアジャケット 11500円
WICブリーズスパンTシャツ 2500円

今年は真っ赤な衣類は無く安心しました(笑)
物欲はだんだん無くってまいりましたがモンベルの商品は丈夫で長持ちするのでこれからも時々購入したいと思っています。

問答有用 佐高信 田中真紀子 朝日新聞社 2007年11月

図書館本

佐高さんの本はこれまで何冊か読んできて、その批判精神と膨大な読書量に基づく毒舌的評論はある種、一刀両断的で気持ちが良い。
今回は田中さんとの対談であるが、佐高さんの別の一面を知る機会を与えてくれたようだ。簡単に言えば「やさしさ」だろうか。他の方のエッセイにも書かれていたが、紙面では分からない人間としての奥深さと人に対する優しさがある。田中角栄氏の想い出やら政界、財界等の裏話が沢山出てきて興味深いが、真紀子氏のアメリカ観や小泉、安倍政権に対する評価は非常に的確であるように感じた。また真紀子氏の佐高さんにも勝るとも劣らない知識情報量はやはり父親譲りなのだろうかなどと考えながら読了。

問答有用

鎌倉

3c29a2c0.jpg御守りをいただきに。人混みは嫌いですが、小春日和の中をあまり待たずに歩いてきました。

中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて 島田裕己 亜紀書房 2007

図書館本

中沢さんの本は網野善彦関連(中沢氏の叔父)で何冊か読んだ。けれども彼のチベット密教やその他宗教的な本はまだ読んでいない。
島田氏は中沢氏の東大ゼミの後輩であり書簡のやり取りもあった仲でもあるようだ。島田氏がオウム事件でのパッシングで教職を失ったことはおぼろげに記憶しているが、中沢氏がオウム信者の教義的支えになるような著作があるとは知らなかった。小市民的な文脈ではオウム事件の本質が何処にあるのかが未だによく分からなかったので、本書はその一端を示してくれているようにも思う。島田氏が指摘するように現在、中沢氏はオウム事件に関して何ら包括的な考察なり自論を述べていないようである。是非とも公の場でオウム事件の本質に関して議論をしていただきたいものだ。

中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて

優秀な若手をのびのびと育てる体制

【新春人語り】女性樹木医・吉原穂裕美さん(26)(産経新聞) - Yahoo!ニュース
おいらは中途で某県の職員になり、国の研究費やらや医大との共同研究とかで好き放題させてもらった。裏返せば上の人から文句を言われたり、さしずされる程遊んでいなかった訳である。そして気が付いたのは、新卒で入ってくる職員が優秀な事である。どうして、こうして採用された優秀な人材がスポイルされていくのか?簡単に言えば出来ない、あるいは働かない上司が居るからである。百歩譲って働かないのは良いとして(良い訳がないが)、芽を摘むのは止めてもらいたい。可能性だらけの新人が伸びずに腐っていく現状がある。もちろん行政も同じであるが。
先日の同窓会でも、綱紀粛正のチラシを配った翌日に飲酒運転で逮捕された県職員がいたという。世も末なのである。50歳位でもう一度人事評価をしてお辞めいただくシステムを作るべきであろう。
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