おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2007年03月

まともバカ 養老孟司 だいわ文庫 2006

図書館本

白日社 脳と自然と日本 2001、手入れ文化と日本 2002 を文庫化。

基本的には養老ワールドに変化は無い。脳が化けた脳化社会になり、「知」は若い人たちにはノウハウになっている。
自分が育って来た様に育てないことが「進歩」になっている。
人間にとって自然が遠ざかると、人間の家畜化が起こってくる。
社会は「考えない前提」を置いてきている。
都会では女、子供が損です、それは、より自然に近いからです。
ああすればこうなる、こうすればああなるといってものごとを進めていくことを、私どもは「進歩」と長いあいだ呼んできました。それはそれでいいのですが、じつは人間の一生は、それだけじゃない。なぜならば、人の一生そのものは、ああすればこうなると明らかに決まっていません。

養老先生の考えとますます逆方向に進んでいる様に見える日本。
「考える」事の重要性を考えねばなるまい。まともバカ―目は脳の出店

ナショナリズムという迷宮 佐藤優 魚住昭 朝日新聞社 2006

図書館本

佐藤さんと魚住さんの対談を通して、ファシズム、ナショナリズムを紐解く。小泉政権をファシズム前夜とし、小泉氏に「やさしさ」があればファシズムが完成していたと説く。
佐藤「ファシズムって定義しづらいものなんです。後から振り返ってみて、ああ、あれが、ファシズムだったんだなと。そういうものだと思います。言い換えれば、その渦中にいる当事者には気づきづらいものであります。しかもファシズムを定義しようとすれば必ずその定義からこぼれてしまうものであって、それが重要な要素だったりするのです。
「32年テーゼの亡霊がいまも日本の知識人を束縛しているように私にはみえるのです。確かに丸山真男に代表される知識人は、封建社会の地獄絵は見せてくれました。中略 しかし、その先に待っている世の中までは見せてくれなかった。その果てを垣間見せてくれたのが小泉さんでしたね。五年半の小泉政権が新自由主義を推し進めてくれたおかげで、徹底した個の自立の先の、弱肉強食、優勝劣敗がもたらす地獄絵に気付かせてくれました。逆説的ですが、その意味で小泉さんは「日本が特殊な社会である」というわれわれの思想の輪郭をはっきりさせることができた、とても優れた”対抗思想”の持ち主だったと思います。

立花さんの「天皇と東大」(下)に出てくる天皇機関論を徹底的に叩く蓑田胸喜に対する評価も立花さんとは若干違って興味深い。メディアを使ったナショナリズムと言う文脈で。

佐藤さんは宗教の専門家とばかり思っていましたが、思想や国家論まで説いてしまう論客なんですね。さらにその立ち位置が非常に中立のように思います。ナショナリズムという迷宮―ラスプーチンかく語りき

最近注目しているブログ 森とは?

「美しい森林づくり」国民運動 - livedoor Blog(ブログ)
以前のブログタイトルは大分過激だったのですが(笑)森を知らない街中ブロガーが森に興味を持つには面白いと思います。おいらもその一人なのですが。補助金漬けの林業が今後どうあるべきか考えさせられます。そして自然の恵みを受けつつ人間はどう生きるべきか、自分自身考えないといけないと思う今日この頃。

今年は雪はどうだろう

e2029bbb.JPG2年前のの3月21日、八ヶ岳
早く見てみたいが。。。。

若手育成になるのか?

asahi.com:「助教」って何? 大学の新ポストなのですが…
変な名前の職種であることに間違いはない。いくら研究的に優秀でも、人間的に最低な奴もいるし、研究出来なくても、尊敬できる教授もいたりする。場当たり的な研究でセコセコやっているにわか利口な若手より、本当に興味を持って地道にやっている連中が実は明日の日本のためなのである。こういう文脈では、おいらは非常に恵まれているのだろう。言いたい事言って、やりたい事やっている訳だから。別に偉くなろうとも思ってないし。(偉くなれる訳も当然ないのだが(笑)

今日の桜

9a80da25.JPGほぼ満開かな
綺麗だな〜〜

アセスメントは誰のため?

asahi.com:新環境アセス、発電所は対象外に 電力会社の反発受け
環境省はいつにったら自立できるのでしょう?平気で嘘をつく電力会社にすら媚なければいけないのか。。。

メモリーは48Mだけかよ

asahi.com:地震発生時30分間の地震計記録できず 志賀原発
これは朝日の記事ですが、毎日によるとICメモリーは48Mだったそうな。。。呆れてモノが言えないですね。科学は万能でない、だから準備や覚悟も必要な訳です。自然を管理しようとする(脳化する)愚かさを考えておかないとトンでもない事が起こるのです。

庭の花シリーズ

昨年、オランダの知人からお土産でいただいた球根が花をつけました。
今の時期、キューケンホフのチューリップは最高でしょうね。

昨年は梅が不作で梅酒も梅干も出来ませんでした。今年は綺麗な花は咲いておりますので期待しましょう。

そんでもって、また名前を知らない花。。。もくれんかな。
チューリップ梅







知らない花

水産学会 イワナ

42b72bde.JPG凄い演題数の学会です。残念ながら淡水魚系は少ないようです。
淡水魚はやはり魚類学会でしょうか。

これだけ聞きたいのですが。。。。
参加費払ってこれだけじゃね(笑)

せちがらい世の中です。皆で仲良く出来ないのかな。。。

asahi.com:旅館が別の旅館を提訴 - マイタウン山梨
由緒正しき温泉なんですから、地域の発展のためになんとかならないものでしょうかね。まさに自然の恵みで生かされている人間じゃないですか。


ちなみに読売の記事では。
早川の旅館 別の温泉に停止提訴「掘削で湯量と温度低下」

 早川町・西山温泉で、旅館「元湯蓬莱(もとゆほうらい)館」を経営する男性(72)が、近くの旅館「慶雲館」に対し、新たに掘削した温泉を止めるよう求める民事訴訟を甲府地裁に起こした。元湯蓬莱館側は「慶雲館の掘削で温泉の湯量と温度が低下した」と主張している。

 訴状などによると、元湯蓬莱館は2005年3月現在で、40・7度、毎分33・3リットルの温泉が出ていたが、慶雲館が温泉を掘削した同年9月以降、湯量と温度が低下。同年11月末には、33度、毎分約17リットルとなり、開業以来初めてボイラーでの加熱を余儀なくされた。湯量が減ったことで客足も遠のいた。

 慶雲館が掘削した温泉は、51度、毎分約1630リットルで、元湯蓬莱館側の源泉との距離は約365メートル。専門家に調査を依頼した結果、「大きな自噴があると、近辺の自噴の圧力を低下させる可能性が高い」と結論付け、「被告の掘削が原告の温泉の湯量低下を引き起こし、営業の基盤に深刻な打撃を与えた」と主張している。

 同町振興課によると、この地域にある旅館は現在2館で、約50メートルほど離れた場所に位置している。

 慶雲館が掘削した温泉は、日本最大級の湯量を誇り、ギネスブックにも申請済み。慶雲館側は「掘削は県の許可を得て行っており、訴えを起こされるのは心外。掘削で湯量が減るとも考えられない」として、争う構えを見せている。
(2007年3月27日 読売新聞)

チョコレートフェスティバル in ブルージュ

オランダニュース by ポートフォリオ
屋根の無い博物館(美術館)とも言われるベルギーのブルージュ。いきて〜〜〜〜。ベルギービール飲んで、石畳の上をのんびり歩いて、フリッツ(ポテトフライ)をつまんで。

お早よう 小津安二郎監督 1959年

図書館DVD

自分の生まれた年に公開された映画。
小津監督の時代を読む眼力と将来を予想しているだろう作品のように思います。「おはよう」と言う何気ない挨拶が実は人間関係の潤滑油になっている事を、新興の建売住宅に住む、当時の中流?階級の人々の生活を元に描きだしています。洗濯機、TVそして冷蔵庫が3種の神器として持て囃されつつある時代でもありました。そして、当時すでに「定年」後を考えなければいけなしサラリーマンを小津監督はたくみに描いています。

お早よう

ダブルトーク、ダブルスタンダード なんでもありの国

asahi.com:安倍首相は「ごまかし」と批判、ワシントンポスト社説で
確かに一理あるな。右とか左とか言ってないで、歴史の事実を羅列すれば良いと思うのですが。従軍慰安婦が強制でなと言うならその証拠を羅列すれば良い。南京大虐殺の死者の数を大体でもよいから研究すれば良い。そうする事は決して自虐的ではないだろう。

中沢新一氏批判がはじまるか?

中沢さんの本は本棚に入っているがまだ読んでいない。
もちろん、網野善彦さんに関連する中沢さんの本は読んだのだが。

ここに来て、オウム事件を再度考証しようとする流れがあるのかもしえれない。有田さんのブログ島田さんのブログ

ちなみに中沢さんは甲府一高、林真理子さんは日川高校ですよね。

養老先生が東大を辞めた一つの理由が医学部の学生がオウムに入信し、空中浮遊や水中で麻原が1時間生存できると信じていた事だと書いていた。(二つの知識が混在している事)

本日の桜

1d4beb57.JPG早稲田文学部前のさくら
もうすぐ満開か?
サイバーショットが無償修理(CCDカメラの交換)で返ってきたので。

200年以上前の非を認める態度

asahi.com:英、奴隷貿易禁止から200年 市民が「鎖の行進」
ブレア首相がガーナのクフォー大統領に侘びをいれた。当時の人間などいない。しかし歴史は書かれ、ほぼ永久に残る。人間が人間を差別する現状を弱肉強食と言うのはやさしい。しかし、それが人間の本性だとは思いたくない。たとえ、神が人間を創ったとしても。この記事でも書かれているが、現在でも売春目的の人身売買を行う国が多い、特にアジアからの日本への例を、日本人は200年前のヨーロッパと何処に違いを見つけだせるのだろう? ブレア首相も文化人であったことに少し感動。もちろん、ブッシュに同調した態度は最悪だったが。

日本のワクチン対策は動くのか?

こんな記事があった。
感染症蔓延のグローバリゼーションとでもいえる人間の動きの多様化は今後一層ある意味深刻化する。外資であろうが国内企業であろうと、国益として国民の健康を守り、地球規模の感染症対策は本来最優先課題であると考えている。わが国の貧困なる医学基礎研究分野への研究費導入はやがて国民の健康被害に結び付く。タミフル備蓄も一時的その場しのぎであり、基本は感染防御である。いかに副作用の少ないワクチンを作るか、いかにワクチンが効果的(経済的にも福祉にも)であるかはすでに歴史が証明している。

以下記事

厚労省がワクチン産業ビジョン策定 開発投資力ある産業への構造転換図る、推進委でフォローアップ(2007.3.23)

次回には開発候補ワクチン選定へ
 厚生労働省は3月22日、ワクチン産業ビジョンをまとめるとともに、ワクチン産業ビジョン推進委員会(座長:倉田毅・富山県衛生研究所長)を設置、ビジョンの実現を目指すこととしました。

 ビジョンは産業界も含めた検討会で05年から検討を続けていたものです。ワクチン需要の展望として(1)危機管理手段として新型インフルエンザワクチンへの期待、(2)欧米で使用されている新しいワクチンに対する臨床現場の期待(不活化ポリオワクチンなど)、(3)今後の成人、高齢者領域でのワクチンへの期待(ヒトパピローマウイルスワクチンなど)、(4)現在のワクチンを改良し有用性を向上させる期待(経鼻インフルエンザウイルスワクチンなど)、をあげ、「現在のワクチン市場は小さくても、将来性を見通しつつ、戦略的に新開発に投資できる体力のある産業への構造転換を図る」ことを課題として、アクションプランを示しています。

 アクションプランでは、(1)基礎研究から実用化(臨床研究)への橋渡しの促進、(2)関係企業の戦略的連携によって臨床開発力の強化を図り、国際競争力のあるワクチン生産基盤を確保、(3)新型インフルエンザなどの危機管理上必要だが民間の採算ベースに乗りにくいワクチンに対する国の税制、研究開発女性などの支援、(4)疾病の蔓延に備えた危機管理的なワクチンの生産体制の確保のための国支援、(5)ワクチンの薬事承認・実用化に向けた制度基盤の整備、(6)ワクチンの需給安定化のため調整機能の整備、(7)ワクチンの普及啓発、についての対策を示しています。

 推進委員会は年に2−3回開催することとし、次回(6月予定)に具体的な開発候補ワクチンについて議論します。

世界の紛争地ジョーク集 早坂隆 中公新書ラクレ 2004

図書館本

ルポライターの早坂さんが世界中の紛争地を取材で訪れて収集したジョークだそうです。フセインやオサマビンラディンのネタも多くありますが、長期に渡り紛争が続く地域でのブラックなジョークもあります。
早坂さんも最後の方で書いていますが、本当に毎日生きるか死ぬかの修羅場では冗談すら出ない現状があることを我々は知らなければならないのでしょう。

世界の紛争地ジョーク集

自然保護、景観

CNN.co.jp : グランドキャニオンに「空中橋」設置 オープン間近USA
ヨーロッパだったら全体ありえないような気がします。観光のためなら何でもやっても良いのかな?アメリカの自然環境政策もこの程度なんでしょう。

14歳からの哲学に思う

養老先生は人間の脳化する危険を提示した。すなわち全てのもの物質と捉え、理路整然と宇宙が動くのがあたり前の世界だと人間が認識する危険性。そこには心や精神の問題は極力排除する方向性がある。

茂木さんは、やはり養老先生同様に心脳問題として、物質である脳がなぜ心を作り出すのかを深く考えている。

宮本常一さんは、「いったい進歩とは何か、発展とは何か」との問いを日本中を歩いて自問し答えを探そうとした。

内山節さんは、自然とのかかわりを持たなくなった人間の将来を憂い、自然と労働の係りの文脈の中で人間の未来を模索している。

柳澤桂子さんは、般若信教に触れ、生きて死ぬ人間の生き方を探求した。

無教養のおいらですら、池田さんの本の中に最近読ませてもらった5人の方の知識(考える重要性)が含まれていることが分かった。

なぜ精神があるのか?なぜ生きるのか?なぜ働くのか?
一生考えねばならない。

ウエーディングシューズ

32bf7838.jpg山関連のお店の年に一度の売り出しに行ってきた。
ゴアのトレッキングシューズ 4800円
38Lザック 3000円
ラバーソールのウエーディングシューズ 8800円
その他、靴下などなど
だいたい定価の半額、燃料ボトルは凹んでいて200円だった。

ラバーソールって本当に滑らないのだろうか?
未だ渓を踏んでないのだ、今年は。
魚は釣れなくても良い、居ることが分かれば。
そして渓でコーヒー飲んで美味しい空気が吸えるだけで快感。
年を追う毎に魚への執着が無くなってきました。
もちろん在来魚が後世に残る希望は大きくなるのですが。

作家の城山三郎さん死去 経済小説の開拓者

何冊か城山さんの本は読ませていただいた。まだ読んでない書も本棚にある。
辛口評論の佐高信さんも評価していたように記憶している。

人間として品格の高い方だと思っている。

ご冥福を祈る。

14歳からの哲学 池田晶子 トランスビュー 2003

図書館本 自分の中での今年のベストテンには必ず入るでしょう。
もっと早く知っていればよかったです。

副題:考えるための教科書

この本には答えはない、わからないということがわかり、考える事の大切さを知ることがもっとも大切なことなのだと思う。

備忘録的に書き留めました

もし君とは、君が単純に思っているように君の体としたら、体が死んだら君は死ぬよね。でも、もし君とは君の体じゃないとしたら、体が死んでも君は死なないことになるのだけれども、それとも、そんなこと知りたくないのかな。 p44

楽しんで仕事をしているうちに、気がつかなかった自分の才能に、気がつくこともあるだろう。生きなければならないから仕事をしなければならないなんて思っている限りは、人は決して本当に生きることは出来ないんだ。 p116
上品(じょうぼん)と下品(げぼん)というのは、徹頭徹尾、人の内面、精神性こそを評価する言葉なんだ。 p118

自分の欲得や欲望を満たすために、精神を忘れて為されるすべてのことは卑しい。中でも最も卑しいことは、文字通り「卑怯」ということだ。正しくないから卑劣なことだ。勇気がないから逃げること。人は、卑怯なことだけはするべきではない。卑怯は精神の死だからだ。卑怯によって生き延びるよりは、時には、人は死ぬことの方を選ぶべきかもしれないんだ。 p121

天をみるとはどういうことか、もうわかるよね。ちっぽけな自分を捨てることだ。無私の人であることだ。君が自分を捨てて、無私の人であるほど、君は個性的な人になる。これは美しい逆説だ。真実だよ。人は、個に徹するほど天に通じることになる。この宇宙は、なぜかそういうつくりになっているからだ。本物か偽物かという問を理解するのも、はやり本物の人だけだ。偽物ばかりが横行する今の世の中を生きてゆくのは、本当に大変だ。でも、偽物の人生を生きて死ぬよりは全然大変なことじゃない。だから、本物の人間になろう。君は、君だけは、本物を見抜ける本物の人間になろう。 p129

人生にとっても最も大事なことについての知識は、新聞にもネットにも書いていない。書いてあることもあるけれども、それを受け取って持っているだけで、自ら考えているのでなければ、あくまでもただの情報だ。情報は知識ではない。ただの情報を自分の血肉の知識とするためには、人は自分で考えなければならないんだ。 p133

しっかり考えて、賢い人間になりたいのなら、やっぱり本を読むのがいい。むろん、どんな本でもいいというわけじゃない。本物の人が書いた本物の本だ。メディアの策略で流行になっているような本は、まず偽物だ。だまされないように、見る目を鍛えて。絶対に間違いのないのは、だからこそ、古典なんだ。古典は、考える人類が、長い時間をかけて見抜いた本物、本物の言葉なんだ。消えていった幾千の偽物、人の心に正しく届かなかった偽の言葉の群の中で、なぜその言葉だけは残ったのか、はっきりとわかる時、君は、いにしえの賢人たちに等しい知識を所有するんだ。これは、ネットでおしゃべりするなんかより、はるかに素晴らしいことじゃないか。  p136

人類は進歩してきたのだろうか。そもそも「進歩」とはどういうことなのだろう。中略。道具は確かに進歩したけれども、道具を使う君の精神は、じつはちっとも進歩していないのじゃないだろうか。いや、それどころか、便利な道具のおかげで、言葉という精神の価値がいよいよわからなくなっているのだとしたら、これは進歩どころか堕落じゃないだろうか。中略。その楽しみを追うこと自体が生活の目的となって、何のための生活なのかを考えることをしないのならば、置き去りにされた精神は、貧しくなるばかりのはずだ。それなら、何のための豊かさだろう。精神が貧しくなる生活の豊かさが、どうして人類の進歩であるはずあるだろう。中略。自然を自分の「外」にある物質と見ることで、それを観察、実験して、客観的な法則性をそこに見出すことが可能となった。中略。すべてを自分の「外に」ある物質と見る事で、人は、自分の「内に」ある精神のことを忘れる。あるいは、「内の」精神も、「外の」物質と同じものだと見るようになる。つまり、精神とは物質である、精神とは脳であるという、現代人の九分九厘がそう思い込んでいる錯覚のもとも、ここにある。   p147

精神を貧しくする快楽や欲得のために生きたいのだったら、そのような人生に何の意味があるだろう。なぜなら、精神が豊かであるということだけが、人生が豊かであるという意味だからだ。  p148

人は、自分で自由に運命を創造しながら、その人生を生きてゆく。その人生はこの宇宙に存在しているという当たり前の事実を、決して忘れずに考えてゆくことだ。考えるほどに、君は、いったいどうしてこういうことになっているのかという驚きを新たにするはずだ。そして、奇跡という言葉すら色を失うのを感じるのなら、君は、果ての果てまで、このことの謎を知りたいと思わないか。     p191


14歳からの哲学―考えるための教科書

バンク=銀行って自己利益優先だよな〜

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 出身省庁分の関与禁止…「人材バンク」の骨格固まる
骨抜きにならないようにお願いしたいものですが、本来銀行とかは自己保身優先でしょう。公的融資も税金だし、ヤミボーナスもあったしね。 ちなみに血清バンクというのが医学分野ではありますが、これは多くの情報を健康のために与えてくれます。もちろん運用を間違えると危ないけどね。

哲学なんだな。。。

今、池田晶子さんの「14歳からの哲学」を読んでいる。平易な文章で書かれていて、おいらの脳みそ精神は14歳以下だとわかった(笑)
この本を中学生の時に読んでいれば(絶対自分からは読まないとは思うが)人生もかなり変わっていただろう。
「思う」のでなく「考える」大切さを書かれている。
我思うゆえに我ありも実は我考えるゆえに我ありなのだろう。
ポストイットだらけに現在この本はなっている。
僕より1歳若い著者は先月亡くなられました。合掌
14歳からの哲学―考えるための教科書

言葉なし

asahi.com:厚労省課長、中外製薬に天下り 医薬品担当 国会で質疑
中外の研究班への寄付、今回の天下り 疑われて当たり前だと思わないのかな? 倫理とかモラルのレベルじゃなくて、常識って文脈がないのかな。。。

まっ黒けの話 増山たづ子語り 影書房 1993

図書館本

増山さんが語る徳山村に伝わる昔話の数々。
自然と動物が沢山出てきます、悪い事を戒める話も出てきます。
子供たちが囲炉裏の周りで大人から聞いたのでしょう。
弟さんを戦争で亡くし、ご主人はインパール作戦で行方不明だとか。
増山さんが語りあった友達の木もダムが出来る事が決まり枯れてしまったそうです。
そうして増山さんも昨年お亡くなりになりました。

まっ黒けの話

アメリカの民意 情報操作 

CNN.co.jp : 米のイラク関与、自信も誇りも大幅減 CNN調査 USA
結局この程度の国なんだと思います。逆に一般国民は非常にノーマルな思考が出来るのでしょう。上に立つ人間とそれを取り巻く一部の守銭奴のために多くのアメリカ人とその何十倍ものイラク人が死んだ訳です。

そんなに急いで何処に行く?

JR東海会長、リニア実現に意欲…東京―大阪が1時間 : 経済ニュース : 経済・マネー : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現状の運賃を安くしてくれたほうが皆さんのためでは?あるいは第2のトヨタを目指して外貨獲得の手段なのかな。。。山梨にどうせ駅は一つでしょうから、結局なんのための鉄道なのか、よ〜〜く考えた方が良いかと。
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