おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2006年12月

僕の叔父さんは網野善彦 追記

本の中の文章。備忘録として書き残す。
甲州人バンザイ!(笑)


「中沢という家も、たぶん網野という家も、山梨に住みついてきたおかげで、差別を体験しなかったというだけなんだよ。網野の家は丹後の出身だと、ぼくはにらんでいる。日本海に面した小さな漁師町から、甲州にやってきたのが網野の一族だったんだよ、きっと。中世にはあのあたりは武田の所領だった時代があるからね。アミというからには時宗と関係していたかもしれない。あきらかに常民ではないと思うよ。でも甲州では、中沢も網野も差別などはされなかった。ここなんだよ。ぼくが中世前期にはまだ非人は差別などされていなかった、聖なるものにかかわる特別な人たちであるという意識はあっても、賤しい人間として差別などされてなかった、そういう差別が本格的にはじまるのは南北朝ののちだ、というようなことを書くと、関西の歴史学者なんかから猛烈な反発がやってくるというのは、君も知っているだろう。非人の系譜に連なるものが、今にいたるまで差別されたことなどない世界というのを、そういう歴史学者は体験したことがないんだよ。貧しい甲州は、ヤクザとアナーキストと商人しか生まれない土地だと言われてきたけれど、そのおかげで、ほかのところでは消えてしまった原始、未開の精神性のおもかげが、生き残ることができたとも言えるなあ。貧しいということは、偉大なことでもあるのさ」

堂々たる自信をもって生きる非人。アイヌであり、イヌイットであり、真実の人間そのものである非人。これが網野さんの理想の世界をあらわす、ひとつの鮮明なイメージであった。網野さんは「非人」という概念そのものの近世的理解を、根底からくつがえそうしていた。その言葉に、豊かで肯定的な意味を、真新しく付与しようとしたのだ。非人=非人間は、自然との直接的な交歓のうちに生きる。エロチックな身体と直接性の精神をもって、職人として世界を自らの能力によって創造することのできる者たちだ。生の原理だけでできた、あらゆるものごとが媒介されている世界に生きている者たちを、近代のやり方で「人間」と呼ぶことにすれば、そこから排除された非人間たちは死のリアルに触れながら、生と死が不断に転換し合う、ダイナミックに揺れ動く世界を生きてきたのだ。

世界に堂々たる非人を取り戻すことによって、網野さんは人間を狭く歪んだ「人間」から解放するための歴史学を実現しようとしたのである。「百姓」を「農民」から解放する。人民を「常民」から解放する。この列島に生きてきた人間を「日本人」から解放する。そして列島人民の形成してきた豊かなCountry’s Beingを、権力としての「天皇制」から解放する。こうして網野善彦のつくりあげようとした歴史学は、文字通り「野生の異例者」としての猛々しさと優雅さをあわせもった、類例のない学問として生み出されたのである。

網野善彦を継ぐ 中沢新一、赤坂憲雄 講談社 2004

図書館本

中沢さんと「東北学」提唱者の赤坂さんの対談を通して網野史学の重要性を語りあっている。
中沢さんの叔父さんである網野さんの歴史学、民俗学から見た日本人の姿を定住者としての農村からの視点でなく、漂白する、あるいは移動する民としての視点から考察する必要性と必然性を継続していかなければいけないと言う論点なのだと思う。まったくの素人が読んだ感想なのであるが、目的物を見る位置により導き出される答えや推論が違ってくるという重要な点は非常に勉強になった。歴史教科書や参考書に書かれている事を鵜呑みにする危険性を教えてくれた。

中沢氏の発言
「定住という考え方自体が、定住している人の心の深層に達していないんだと、ぼくは感じます。いわゆる日本の風景をつくっている「里山」とよばれているものをよく研究してみるとわかってくるんですけれども、けっして定住的な意識ではないんですね。里山自体はある限られた動かない空間につくられたような世界ですけれども、その内部に入っていくと、それはいつも動いて変化しているんでね。どうしてあの風景が美しいかと言うと、人間が自分の定住的な原理を自然に押しつけなかったということだと思います。定住の原理というのは、いつも中心の自分とその外部というものをつくりだして、中心部にある原理をその外側に拡大していこうするわけですけれども、里山ではそれをしていないんですね。自然の側の力を圧倒的に受け入れているんですね。これは虫や水や鳥や植物・・・・・というかたちで人間に世界にせまってくる力と、人間が自分の原理を自然に及ぼしていこうとする意思とが、境界面上でぶつかっていますけれども、そこにひじょうに面白い光景が出てくるんですね。境界をつくったり、差別をつくったりしていくというふうな、そういうことはじっさい起こっていないんですね。境界なんてないいですよ。差別も起こっていない。どういうことをやっているかと言うと、自然の方から、動物、水、植物から要求が来て、それに対して人間の側の要求があって、その要求と要求がぶつかり合って、そこでネゴシエーションがおこなわれています」

網野善彦を継ぐ。

人類への警告ではないでしょうか?

05374222.jpg多くの新興ウイルスは森から生まれていると言われています。ガボンの研究所には20年前に行った事があります。フランスの石油会社が多額の資金援助をしていました。まさに森の中のお城のようでした。(今回の調査した研究所とは違う場所でフランスビルと言う所の研究所でしたが)

森を大きく壊すと、まず野生動物が被害を受け、次は人間だと言う事をしらねばなりません。
画像はガボンの研究所玄関、私が撮影しているので私は写っておりません。

以下記事
エボラでゴリラが大量死 コンゴの自然保護区で
2006年12月8日共同通信

 エボラウイルスの流行が繰り返し起こっているアフリカ中部コンゴ共和国の自然保護区で、2002年から05年の間にゴリラ約5500頭がエボラ感染で大量死したとの推計を、隣国ガボンと欧州の研究グループが8日付の米科学誌サイエンスに発表した。

グループによると、ガボンやコンゴでは、人間のエボラ感染が頻繁に発生、流行地付近の森で、ゴリラやチンパンジーの死体が多く確認される。

グループは、ガボン国境に近いロッシ自然保護区で、群れやねぐらの数などを調査。人の感染が確認された直後の02年から05年にかけてゴリラが大量死する地域が急速に拡大し、保護区西側の約2700平方キロの調査区では、ねぐらの発見率が、影響の少ない東側より96%も低いことを突き止めた。

僕の叔父さんは網野善彦  中沢新一 集英社新書 2004

図書館本

「知られざる日本」の感想で作者白水さんの恩師に網野さんがいると書いたところ師匠様に網野さんは山梨出身なんだよ、と教えられた。さらに、中沢新一氏の叔父にあたると。中沢新一と言えばは高校の先輩にあたる人で有名な宗教学者(現在は芸術人類学?)である。

またも自分の無教養をさらけ出してしまった。
そんな訳で早速図書館に予約、事前予約者は無く直ぐに借りる事が出来た。

いや〜凄い家系です。中沢さんから見て、お爺さんは生物学者、お父さんは民俗学者で元共産党員、その父の弟は製鉄技術史の研究者、そして妹(叔母さん)に当たる方が歴史学者の網野さんと結婚。
中沢さんが幼少の頃から家庭内では政治や宗教に関する議論が普通に行われ、そこに網野さんも加わって歴史理解の話の花が咲いたそうだ。
後に網野史学と呼ばれる孤高にして綿密な歴史学が展開されていく。叔父さんとしての網野さんとの対話、議論の中で中沢氏の宗教への興味も増していったようだ。まさに網野さんは中沢新一の戦友でもあるのであろう。

僕の叔父さん 網野善彦

アントワープ

148736d8.jpg熱帯医学研究所(ITM)、近くのノートルダム大寺院(ネロが天使になった)
う〜〜〜ん、戻りたい。
ベルギービールも飲みたい。

ガーナ大学

f66df594.jpgデカイ大学でしょう。世界中から学生が集まってきます。

ガーナ大学野口記念医学研究所

8af78985.jpgひさしぶりにグーグルアースで遊んでみた。

命のメッセージ展 in Waseda Univ.

dbb488c7.JPG昨年も早稲田大学で開催されていました。

理不尽に死に追いやられた多くの人々。
素晴らしい学生達が企画したのでしょう。
多くの人に見て欲しいと思います。

天国にいる皆さん、魂は永遠です。そしておろかな人間を見守ってください。

理想的なヨーロッパ人

よく出てくる笑い話 揶揄している訳ですが
日本人を揶揄する笑い話もあるようです、今図書館予約中(既に2ヶ月以上まっていますが)

THE PERFECT EUROPEAN SHOULD BE...

Technical ...... as a Portuguese
Humble ...... as a Spaniard
Cooking ...... like a Brit.
Available ...... as a Belgian.
Controlled ...... as an Italian.
Driving ...... like the French
Organized ...... as a Greek
Sober ...... as the Irish.
Humorous ...... as a German.
Generous ...... as a Dutchman.
Discreet ...... as a Dane.
Famous ...... as a Luxembourger.
Talkative ...... as a Finn.
Flexible ...... as a Swede.
Patient ...... as an Austrian.

完璧なヨーロッパ人とは.....

ポルトガル人のように器用で
スペイン人のように慎ましく
料理の腕前はイギリス人にように
いつでも連絡が取れて役に立つベルギー人
イタリア人のように控えめで
運転上手なフランス人
ギリシャ人のようによくまとまって
アイルランド人のように下戸で
ユーモアのセンスはドイツ人
オランダ人のように気前が良くて寛大
デンマーク人のよに気品高く
みんな知ってるルクセンブルグ人で
フィンランド人は話好き
スウェーデン人らしく融通が利き
オーストリア人の忍耐強さ

Imagine there's no countries  I'm a dreamer

音楽には国境などと言うつまらないものは無い。

ジョンレノンの命日。皆で平和と言う幸せを考えよう。

世界中の殆どの人は平和を願っていると思う。でもその平和は
いつ訪れるか分からない。和訳は自己流ですので正しくないかも

Imagine there's no heaven 天国がない事を考えてみて        
It's easy if you try     かんたんだろう
No hell below us      靴の下に地獄はないのさ
Above us only sky     そう、頭の上に大空があるだけさ
Imagine all the people    想像してみて、すべての人がね
Living for today...a ha ha ha 今日を生きているのさ

Imagine there's no countries  想像してみて、
               国なんて単位がないことを
It isn’t hard to do     難しくないだろう
Nothing to kill or die for  殺し合うものは何もないんだ
And no religion too      宗教もないんだよ
Imagine all the people    想像してみて、すべての人がね
Living life in peace...yu hoooo 平和に暮らすのさ

You may say I'm a dreamer  僕の事を夢追人というかもね
But I'm not the only one   でもさ、独りぼっちじゃないよ
I hope someday you'll join us きっと僕らと一緒になってさ
And the world will be as one  世界が一つになるんだ

Imagine no possessions    想像してごらん、財産のない世界を
I wonder if you can      あなたに出来るかな
No need for greed or hunger  欲や飢えの心配も無い
A brotherhood of man     兄弟愛、姉妹愛だよ

Imagine all the people     想像してみて、みんながね
Sharing all the world...yu hooo 世界を分かち合う・・・
You may say I'm a dreamer    僕の事を夢追人というかもね
But I'm not the only one    でもさ、独りぼっちじゃないよ
I hope someday you'll join us  きっと一緒になってさ
And the world will be as one  そしてみんなと共に生きるんだ。

在来種、外来種、移入種

5bbbd721.jpgおいらは専門家でないので間違っているかもしれない。
確かにフナもコイもワカサギも本邦における在来種かもしれない、でもおそらくこの池から考えると別の場所から移入されたのであろう。
河口湖などは、人為的に好き放題に雑多な魚種を移入して来た事が調査で判っている。
外来魚の駆除には賛成であるが、本来その地に居なかった移入種を在来種として保護するのも真剣に考えなければいけないのではないだろうか。
当然、水産技術センターの研究者の皆さんはよく考えているのですが、メディア側の認識がイマイチなのだろう。

森林医学 森本 兼曩他編集 朝倉書店 2006年 6825円

図書館本(横須賀図書館)370ページ

まだ確立していない分野だからてんこ盛り的な内容はしょうがないのかもしれない。しかし、森林療法、森林セラピー、森林浴等の言葉が執筆者によって使い方が違うのはいかがなものか。。。
経験的に知られている森の効用を科学的に証明しようと言う努力は賞賛に値すると思うが、もう少し理路整然と客観的に記述しても良いと思う。
内容とは関係ないが、この値段では一般の方は手に取ろうと思わないだろう。執筆者の殆どは公務員あるいはそれに準ずる方のようです、税金でなされた研究は広く国民にオープンにされなければいけないという事は欧米では当たり前となっている。もう少し廉価にして多くの国民の眼に触れるようにすれば更に「森林医学」が認知されるのではないだろうか。

森林医学

平和は必ずしも幸福を意味しない

昨日のブログに富の偏在を書いた、その元の記事が朝日の夕刊にも出ていた。
飯の時にTVを見ながら、ふと「富の分配」が必要だよな〜と次男に夕刊と共に話をしてみた。
そこから長かった。おそらく、人生の中で子供と一番長く話した経験だと思う。ちょうど、おいらは中沢新一氏の「僕の叔父さん 網野善彦」を読んでいて、家族内での議論の事などが書かれていた事もあり、果敢に次男の主張に挑戦してみた。

宗教、政治、貧困、幸福とは、差別等々を1時間以上に渡り真剣に話した。最終的には教育の問題が大きいとの認識では一致した。そして金にならない仕事、すなわち歴史学や特に哲学的思考を教育の中でなえがしろにしている事が問題であると。
どうしたら世界全ての人が幸せを感じられるのか、天皇制はどうよ?などなど。。。
その中で「平和は必ずしも幸福を意味しない」と彼は言った。
おいらは言葉に詰まり。「おまえ、頭いいな〜」とぼやいてしまった。

さらに、地球人の幸せを真剣に考えるならば、地球以外の惑星に進出するのが手っ取り早い。無駄な戦争の資金を宇宙開発につぎ込む方が地球の幸福に繋がるのではと、まるでホーキンスの様にほざいた。

やるな〜〜次男。金儲けなど考えずに好きな事をやれ!
おいらよりよっぽど人生を考えていると思った。
俺のオヤジもオイラにそう言っていたと思う。

「悠々として急げ」 by 開高健 to 次男

富と幸福度

日本の経済的豊かさは世界が認識している。
しかし、その富は幸福度と言う尺度からするとまったく国民に反映していない。この理由を真剣に考えないと国は滅びるのでしょう。

以下記事
世界人口の1%、富の4割占有=個人資産平均は日本首位−国連大学

 世界人口の1%が個人総資産の4割、2%が半分以上を所有する一方、全体の半分の貧困層は総資産の1%しか持っていない−。国連大学世界経済開発研究所(ヘルシンキ)は5日、世界の個人資産に関する研究結果を発表した。調査では、日米独などの最富裕層が世界の富を独占、国際社会に激しい格差があることが改めて浮き彫りとなった。
 それによると、2000年の世界の個人資産は125兆ドル(1京4375兆円)で、世界の国内総生産(GDP)の合計値の約3倍。生活費の格差を調整して算出した世界平均は、1人当たり2万6000ドルだが、日本は18万1000ドル、米国も14万4000ドルでずばぬけて高く、インドの1000ドルなどと大きな格差があった。 
(時事通信)

オランダ人の幸福度

日本人はどの位の人が幸福と感じるのでしょうか?

オランダやベルギーの生き方を勉強する事が日本のためににもなると思うのですが。アメリカの方ばかり目を向けないで

記事をリンクしておきます。

進化しすぎた日本人 杉山幸丸 中央公論新社 2005年

図書館本

チンパンジーでの道具使用の発見、ハヌマンラングールと言うサルでの仔殺しの観察などで著名な研究者である杉山先生の日本人論。西アフリカでのサル行動の観察や現地での人々との交流から導かれる人間の在り方に対する意見はまさに的を得ている。多くの難解な学説を判りやすく説明して日本社会の危機的状況を指摘している。
「群れて遊ばない子供達」少子化による集団生活が出来なくなる隔離飼育症候群と言うべき適応不全の子供、さらには大人達。
ではどうすればよいのかとの問いに、人間も生物であるという基本原則を忘れず、少しずつでもよいからできるだけ生物らしく行動すのがよい、と言う。意識が本来選ぶべき道と逆の道を選んでいる日本人を危惧している。

サルから見ればサル以下になってしまった日本人が多く存在する。
進化しすぎた日本人

森の保全と利用

山釣りを始めてから森に興味が出てきた。人目に付かない所で行われる堰堤工事や森林の伐採。森は人類にとっての財産であるのだから、そこから生まれる利子分は使っても良いのだと思う(これも実は人間のエゴであるが)、しかし元本まで手を付けたら後は破滅への道を進むのみであろう。
日本ほど豊かな森が残っている先進国(あくまでも経済や一部の学問分野だけ)は他に例を見ないと言う。森の荒廃は日本の破滅への第一歩だと思う。林野庁には現場を十分知って実学が出来る方は何名ほどいるのだろうか?

天然林は壊滅寸前、もう切るな 林野行政に反発の声
2006年12月4日朝日新聞

 「貴重な天然林の伐採を止めよう」。学者や自然保護運動家らが5日、「日本の天然林を救う全国連絡会議」を立ち上げ、運動を始める。天然林の管理は林野庁ではなく、環境省に任せるべきだとも主張している。

 同会議の代表世話人は、国際自然保護連合委員の河野昭一・京都大名誉教授(植物生態学)で、ほかに哲学者の梅原猛氏や作家のC・W・ニコル氏ら約40人で発足する。

 日本の天然林は、固有の樹種が多く、貴重な動植物が生息する。水源を育み、土砂崩れや洪水を防ぐ機能もある。

 河野氏らは国有林の天然林乱伐の実態を調査するため、11月に青森県下北半島を訪れた。恐山に近い山の奥に入ると、ヒバの森は尾根筋から一面丸裸になっていた。低木も切られ、直径約60センチの丸太が千本以上山積みされていた。河野氏は「これでは冷風にさらされ、この一帯で新しい木はもう生えない」と話した。

 この地域は、「森林生態系保護地域」に指定され、木材生産のための伐採はできない。東北森林管理局青森事務所は「台風で倒れた木を片づけた。立ち木は切っていない」と説明する。だが、根を張った太い切り株や大人の背丈ほどの幹もある。「積雪の中に立つ木を切った跡では」と佐藤謙・北海学園大教授(植生生態学)はいう。

 河野氏らはエゾマツやブナ、ヒバ、スギ、ヒノキなど国有林の天然林乱伐の実態を3月、林野庁に報告した。このうち北海道上ノ国町のブナ林は「決められた地域を越えて伐採した」と同庁も認めた。秋田では天然秋田スギの違法伐採を市民が告発し、東北森林管理局が委託していた業者が8月に書類送検された。

 国有林の盗伐や誤伐採は報告されているだけでも毎年10〜20件前後ある。同庁業務課は「広大な森林すべては把握しきれない」という。

 河野氏らの計算では、50年当時、天然林は全国で953万ヘクタール。今は森林全体約2500万ヘクタールのうち300万ヘクタール程度とみられる。河野氏は「数百年、数千年かけてはぐくまれた国民の財産が奪われるのは許せない」と語る。

日本ザルの起源をさぐる

bd0ae3c7.JPGロマンがあるでしょう、こういう研究

経済には役に立つものではありませんが、こういう研究が大切なんです。
このような積み重ねが人類の将来を明るくする糸口を与えてくれると思います。川本先生には20年くらい前にインドネシアの山の中で一緒にサルの捕獲採血をさせていただきました。京大霊長研の多くの方に御世話になりサルのウイルスの仕事が出来たわけです。
豊潤な森が日本サルを今後も守ってくれることを祈っています。
(でもあまり人里に来て畑を荒らさないでね)

英語deカラオケ

日曜日の朝から会議。
英語での発表。準備不十分で(いつもそうだが)、言いたい事を十分に言えなかった。さらにデータもイマイチだし。。。自己嫌悪だな。。。

会議の後は夕方懇親会、鍋と酒でもりあがる。さらにカラオケ突入。
外国人二人がいたので英語の歌となり、「イマジン」を歌う。

宴会の席で「ブッシュは嫌いだ、ゴアが好き」と言ったら、外国人研究者は、まじでブッシュが良いと言っていた。。。

だからイマジンを聞いてもイラクの事など考えていないのだろう。

色々と考えた夜だった。

ホリエモンinサンデーブロジェクト

youtubeで堀江節を久々に聞きました。おいらの頭の悪いせいか、彼が嘘をついているようには思えませんでした。
国策捜査と大本営発表という感じがやはりしてしまいます。

宇宙関連とライフサイエンスの事業に興味があるとのこと、是非とも挑戦してもらいたいものです。

田原総一郎さんの突っ込みがいまひとつだったと思うのはおいらだけだろうか?

人の生きる道

やはり格好いい。

<ゲイツ氏>慈善団体の資産 死後50年以内に全額寄付へ
 米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長(51)と妻メリンダさん(42)らが運営する慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金」は1日までに、財団の資産319億ドル(約3兆7000億円、8月末時点)を夫妻の死後50年以内に全額寄付し、活動を終えると発表した。
 同基金は、途上国のエイズ、マラリア、結核の根絶や教育水準の改善などに尽力しており、今後は寄付を拡大する方針も明らかにした。同基金は「我々が取り組んでいる問題を今世紀中にめざましく進展させるため」と、存続期間を限定した理由を説明している。
 慈善団体は通常、寄付した残りの資産を運用しながら、永続的な活動を目指すのが通例で、同基金の決断は今後の慈善活動のあり方に議論を呼びそうだ。

わだつみのこえ

意図的な改変が行われていた「きけけわだつみのこえ」が「新版 きけわだつみのこえ」として反戦、平和という文脈で再度出版されている。
わだつみの会前理事長中村克郎先生のお嬢様(と言っても私より年上)から頂いてまだ読んでいないのですが、読まなければいけない一冊だと思っています。
学徒出陣で死んでいった多くの青年達。この事実を後世に残していかなければいけない。戦争がいかにおろかで不幸であることを伝えるためにも。

また、この記念館にも是非行ってみたい。

以下記事
わだつみのこえ記念館がオープン 東京
2006年12月01日

 戦没学生らの日記や手紙などを集めた「わだつみのこえ記念館」が1日、東京都文京区本郷5丁目のマンション「赤門アビタシオン」内に開館した。マンションの一画を改修。40余人分の遺稿や遺影などを展示するほか、ビデオなども視聴できる。開館にあたり、東大名誉教授の山下肇館長(86)は「私も3年の軍隊生活を送った。長年の夢が形となり、戦中派として万感の思いだ」と話した。

 一般公開は4日から。開館は月水金の午後1時半〜同4時。
新版 きけわだつみのこえ―日本戦没学生の手記

OB会

東京での学会開催に乗じて、昔の指導教官(大学院ではこう呼ぶ)が皆で集まろうと企画して(普通は下の者が計画するもんですが。。。)、根津の「はん亭」での宴会となった。
美味しい串揚げや焼酎を頂き、20年以上前の事を昨日の事のように皆がしゃべる。タイムスリップした空間がそこにはあった。思えば実験していた事より目黒の権の助坂周辺の焼き鳥屋で飲んだくれていた想い出の方が多い。
4畳半一間、トイレ炊事場共同、光熱費込み2万円の山の手線内のアパートに5年くらいいたのだろうか。。。風呂は研究所の地下にあり、洗濯は研究室の洗濯機でしていたと思う。何故かRX−7は構内に駐車しっぱなしが可能であった。ちなみにその周辺の駐車場代は5万以上していたと思う。
世の中はバブルであったが、おいらはバイトと奨学金でなんとか食いつないでいた。

かにしょうちゅう

格差社会とハリケーン・カトリーナ

社会保障の額を政府は切り詰めようとしているようだ。
そこに見えるのは、アメリカ型の富の一極集中なのではないか?
昨年のハリケーン・カトリーナが起こった際にTVに映し出されたモノは自分にとってはアフリカの難民街だと疑う余地がなかった。しかし実はそこはアメリカだった訳である。
避難するための長距離バスの運賃もなく、その日暮らしの人々が多いと言う。日本人が観光で訪れない所にはそのような場所が多いと言う。

貧困と言う言葉は実はアフリカや他の途上国だけの問題ではない。アメリカこそが貧困の坩堝なのである。日本はそんな社会を目指すのか?
経済至上原理主義がこのまま続けば、間違いなくアメリカの道を進む事になるのだろう。そこには勝ちと負けしかない。
もちろん、アメリカの素晴らしい点も多いのであろう、しかし、もう少しアメリカ以外の国々を真剣に見つめてその文化や思想を考えても良いように思う。

アメリカには一度も行った事がないオヤジが言っても重みがないな(笑)
アジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニアには行った事があるのですが。。

日本の森

日本の森林面積は約2500万ha(国土面積の約70%)で国有林が約30%、公有林・民有林・私有林が約70%だそうです。

人口の殆どが森林以外の、すなわち国土の30%の所に集中している訳です。
よ〜〜く考えると、どちらに住むのが幸福か分かるでしょう。(笑)
都市化、脳化した街に住み、体を使わなくなったサルはもうじき頭を支えきれない動物に進化してくのではないでしょうかね。

今読んでいる「進化しすぎた日本人 by 杉山幸丸先生」が養老先生の脳化する日本を言い得ているように思います。

「森林医学」も読み始めましたが、この本は駄目だ。キッパリ

近所の紅葉

87eccb2f.JPG職場の近くの紅葉。箱根山通り。
これが森だったら、毎日通勤も楽しいのですけど(笑)

世界が見ている日本のエイズ支援

9a863855.jpgこれは国連エイズ計画(UNAIDS)とWHOが作ったパワーポイントファイルで誰でもダウンロード出来るのですが。
いかに日本政府発表の新聞ネタと「違うんじゃねえ??」と思われる事でしょう。
世界から、日本は、「最低だよな〜〜〜」と言われてもしょうがないんです。
新聞では何億ドルだとか書きますが、実際はこのグラフなんです。

は〜〜あ。溜息

HIV/AIDS アフリカ支援

日本政府は対アフリカでHIV/AIDS問題で多額の援助をしていると言っていますが、ほとんど場合にこれまでの援助等の中身を代えず項目を変えて発表しています。ですから所謂「真水」と言われる新規の予算は無い訳です。簡単に言うと、これまで海外協力隊の教師派遣も保健衛生の分野であればその予算をHIV/AIDS予算に計上します。場合によっては井戸堀の予算等も衛生分野としてHIV/AIDS対策になります。ですから新聞で大きな金額が出て日本もまたアフリカに新規援助を始めると思うと大きな間違いな訳です。

外圧に弱い日本ですから、どんどんこんな具合でアフリカ支援が大きくなると良いのですが。

以下記事
「日本はアフリカ支援を」 エイズデー前にU2のボノ氏
2006年11月30日

 「日本はこれまで国際社会で自制しすぎてきた。だが、その時代はもう終わりだ。我々はアフリカの問題を解決するために、日本を必要としている」――12月1日の世界エイズデーを前に、アフリカ支援活動を続けるロックバンドU2のボーカル、ボノさん(46)が東京都内で朝日新聞のインタビューに応じ、日本の支援強化を求めた。

 医学の進歩で「死の病」ではなくなったとされるエイズだが、世界には約4000万人のエイズウイルス(HIV)感染者がいる。その6割以上はサハラ砂漠以南のアフリカ諸国に集中している。

 「予防も治療もできる病のために、1日に約8000人が死に続けている。1カ月に1回インド洋大津波が、1日に2回、世界貿易センターの(米同時多発)テロが起きていると想像してほしい。この狂った現実を放っておけるのか」

 日本の役割については、00年の九州・沖縄サミット(主要国首脳会議)をきっかけに生まれた世界エイズ・結核・マラリア対策基金を挙げ「日本の主導で誕生した素晴らしい活動だ」と評価する。半面、95年にはフランスに次ぎ世界2位だった日本のアフリカ援助は04年には7位に落ち込んだ。「優しさの欠如ではなく、援助がうまく使われていないと感じているからではないか」とみる。自らの支援活動も踏まえ「独裁者に金が流れた過去の失敗を繰り返すわけにはいかない。援助の透明性を高め、日本の信頼と協力を取り戻したい」と語った。

 05年のG8サミットで各国が合意したアフリカ援助の倍増計画についても、「日本は約束を守る世界で数少ない国だ。その日本が約束してくれたことは非常に重要だ」と期待を込めた。

 11月29日には安倍首相と会談。小泉前首相が約束した100億ドルの政府の途上国援助(ODA)や、50億ドルの感染症対策支援の確実な実施と、08年のサミット開催国となる日本に、新たなアフリカ支援策の検討を求めた。

 「日本の国際貢献はイラクやアフガニスタンである必要はない。08年に日本で開かれるG8サミットでアフリカ援助にリーダーシップを発揮すれば、世界が日本を認める素晴らしい機会になる」

 同日夜、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで開かれたコンサートでは、集まった2万人のファンに、日本のNGO連合による貧困撲滅キャンペーン「ほっとけない 世界のまずしさ」を紹介。「みんな『ホットケナイ』と叫ぼう」と参加を呼びかけた。

世界エイズデイ

未だワクチンも無く、体内からエイズウイルスを完全に排除出来る薬もない。最も安く効果的な感染防御は知識である。

セックスをするならコンドームを使う。それだけである。
もちろんコンドームが100%安全であるわけではない。

日本での感染爆発はまだ起こってないと考えるが、若年層を中心としたクラミジア感染率の高さを考えると(クラミジアも性行為感染症であるから、若い人が、次々と感染を広げていると思われる)いつ日本のHIV感染が拡大してもおかしくない。
クラミジアは症状が出にくく、ほっておくと女性の場合不妊症になることが多い。

よ〜〜〜く考えよう、体は大事だよ〜♪
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