おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2006年07月

禁酒塔 葬儀の酒出しに思う

23ab7378.jpg先日従兄弟の葬儀に参列して、その折に喪主が酒を注いで回る事に違和感を覚えたと書いた。その折、先輩の方(師匠様)から山梨でも地域によって異なる風習(文化)があると教えられた。そして資料を送っていただいたので紹介したい。風習にはソレナリの理由があるのであろう、天命を全うしたような婆さんや爺さんなら話は分かるが若くして亡くなった人の葬式で酒を注がなければいけない喪主や親族の気持ちは考慮されなければならない。
どうしても酒なのであれば、各自に酒の商品券でも配ればよいのである。
悪しき風習は変えねばならない。そして未来に残すべき風習を皆で考えれば良いのである。

禁酒塔
JR身延線の甲斐常葉駅から、栃代川に沿った県道を2キロほど遡った右岸では最初の集落「大炊平(・おいだいら)」が私の故郷である。
県内においても難読地名の一つであると思われるが、由来については諸説がある。戦国の世 現在の学校のあるところは武田氏関係のとりでであり、その後方の炊事部門を担当したところであると言われているが、やほり地形から見ても「甲斐国誌」に記されているように、背後に山を背負っている「負い平」の方が妥当であろう。私説とすれば、地形的には、大古の時代に市ノ瀬との境をなしている山が大崩壊をおこし、栃代川へ押し出した土砂の上に集落が立地した「押し平」の転訛と思われる。
この集落の入口に一種変わった石碑が立っている。約四十センチ角、台座からの高さ約三メ〜トル、正面には「禁酒興国」と刻まれている通称「禁酒塔」である。
昔この最域は「飲む」 「打つ」の悪弊が強く、酒代あるいは博打の質に田畑を手離す者も多かったという。
大正の末、そんな状況を見かねて、私の祖父を中心とした有志が、署名血判をした連判状のもとに禁酒団を結成し、基金を積立て、数年後に建立したのがこの塔である。終戦まではこの禁酒運動も続いていたということであり、現在でも地区内の葬儀においては、一切洒は出していない。
筆者の祖父などもこの「禁酒団」を立ち上げるに当たり、葬儀を出して
いる家では悲しみの中にあるのに、酒を振る舞う、あるいは飲んで騒ぐなどとはいかがなものか・・・という考えもあったと聞いている。

豪雨被害

長野の王滝村は1日で東京都の半年分の雨量を計測したとの事。
自然と言うのは予測不能な面を時として見せる、この様な場合、「覚悟」はしていても対応が間に合わない。
少なくとも何mm以上の雨が時間当たり降ったら非難と言う基準があるのだろうが最後はやはり個人の意思で決めるしかない。
自然に対しては、危ないと思ったら、躊躇なく撤収なのであろう。

TVに映し出される河川の増水を見て、いつも思うのである。上流の森は手入れがされているだろうかと?間伐さえされていない荒れ果てた針葉樹林ではないのかと。。
川だけを見ずにその上流の山に目を向けてもらいたい。

亡くなられた方のご冥福を祈ると共に行方不明の方が一刻も早く救助される事を願う。

井伏と下部

井伏さんの釣りの師匠は確か佐藤垢石です。垢石は一時報知新聞の甲府支局にいたそうです。垢石の波乱万丈の人生は山本素石の人生にも繋がるような気がします。(素石の石は垢石からは有名です)
でも、井伏さんのヤンチャな話は聞きませんね。下ネタとかあるのでしょうかね。。。

以下朝日の記事

井伏鱒二と下部温泉、特別展

2006年07月12日


  釣りの名手として知られ、県内の渓流にも足しげく通った井伏鱒二(1898〜1993)。定宿とした下部温泉と昭和の文人とのかかわりを振り返る特別展「つり人・井伏鱒二―しもべを愛した文学者」が身延町の湯之奥金山博物館で開かれている。

 筆名にも「鱒」を使い、「川釣り」などの著作がある井伏鱒二は、富士川のアユの友釣りで「他愛なく釣り好きになってしまった」と書く。作品には下部温泉周辺の雨河内川、栃代川などが登場し、現在の身延町内が舞台となったものは週刊誌などのエッセーも含め30を超えるという。

 東京から身延線で通い、山川草木に分け入っては山女魚(やまめ)や岩魚(いわな)釣りに興じた。釣りの手ほどきをしたのは温泉街で理髪店を営む故依田喜史(よし・ふみ)氏。依田氏の理髪店を「やまめ床」と命名するなど、下部の人たちと交友を深めてきた。

 今回の特別展は、やまめ床を継いだ長男の啓史(ひろ・し)さん(55)らが今春、実行委員会を立ち上げて準備を進めてきた。「井伏先生は40年以上にわたって下部温泉を訪れていた。先生と下部のかかわりを広く大勢の人に知ってもらいたかった」と啓史さん。

 丸顔に眼鏡と帽子の風貌(ふう・ぼう)。岩に寄り添うように竿(さお)を出す姿や宿での釣り支度、やまめ床でひげを剃(そ)る様子など、会場には貴重な写真が並ぶ。直筆の掛け軸、書簡も数々の文学作品と合わせて展示されている。

 ふるさとのように下部を愛し、釣り文学の名品を多く残した井伏鱒二の特別展は18日まで。観覧無料。水曜日休館

こんな水量はじめてです

31fbaaa6.png岐阜のとある水系ですが。。。。
本流だからしょうがないのかな。。。

思い出深いパンガンダランでの津波

インドネシアでの地震のニュースを読んでいたら、そこにはパンガンダランと言う地名が書かれていた。
1984年 大学院生の頃、京大霊長研の方の鞄持ちでサルの採血に参加していた。当時パンガンダランにはヨーロッパ方面の観光客がいくらかいる程度で日本人などは全く見ず、長期滞在型の非常にノンビリした所であった。もちろん高級なホテルなどは無く観光客も簡易ロッジのような所に泊まっていたと記憶している。僕らは自然保護区の中にあるロッジに泊まり自炊生活。少し歩くと誰も居ない浜に出る事が出来た。
サルの方はカニクイサルを魚網でトラップを作って、バナナなどの果物に釣られてくるサルが最も多くトラップの中に入って来た時に魚網トラップの四隅の柱を倒してサルを網に絡ませる。その後麻酔を打ち採血となる。
何日か分の採血をした後、ジャカルタのインドネシア大学(UI)に移動して血清分離やリンパ球分離をしたように記憶している。

当時の写真を探してみよう。

以下記事
ジャワ島地震の死者121人、邦人男性がけが

 【パンガンダラン(インドネシア・ジャワ島南西部)=黒瀬悦成】インドネシア・ジャワ島南西沖で発生した地震と津波から一夜明けた18日、現地の災害対策本部は死者121人、行方不明者86人に上っていることを明らかにした。

 負傷者は120人以上で、2万3000人以上が避難生活を強いられている。在インドネシア日本大使館によると、パンガンダランで日本人男性(62)が津波に巻き込まれて骨折、ジャカルタの病院に搬送された。

 最大の被災地となったインド洋沿岸の観光地パンガンダランでは、海岸線から突き出す半島の海水浴場が壊滅。国立公園にも指定されている同半島の海岸通りに軒を連ねるリゾートホテルは、津波の衝撃で屋根や壁を吹き飛ばされていずれも全半壊し、無残な姿をさらしていた。

今週末は釣行不可能か?

f671a3db.png久々の大雨で岐阜方面はかなりの増水のようです、これだけ増水すると減水しても釣りは厳しいかな。。。。
まだ梅雨も明けていないし。。。

せっかく、山篭りの準備を連休中にしたのに。。。
って、ただザックに詰めるものを並べただけですが(笑)

いまだ東京志向なのか?

長い目でみて、東京にメリットがあるとは思っていないオヤジです。
自然と言う言葉を失っている都会が自然からのしっぺ返しをいつ受け入れないといけないのかと考えると、住む気などまったく起こりません。
20代から30代にかけては楽しく過ごしたように思いますが、その後まったく興味も思いいれもありません。
一極集中が何か世の中のためになった事があるのでしょうか?

以下記事
<東京都心3区>やっぱり人口大幅増 中央区35%増

 東京都千代田、中央、港3区の人口が急増、人口増加率は全国平均の30倍に達していることが、三菱総合研究所による国勢調査(昨年10月)の速報値の分析で分かった。同研究所は「20歳代後半から30歳代の層で『都心回帰』が進んでいるのが要因」としている。
 国勢調査は5年ごとに行われる。前回00年から今回05年を比較すると、人口増加率は全国平均で0.7%増。東京23区では4.3%増だったが、千代田、中央、港の都心3区に限ってみると21.5%増となった。特に中央区は35.3%増で、全国一の伸び率だった。
 一方、3区の住宅供給戸数は94年ごろまでは年間2500〜4000戸で推移していたが、その後、年々増加。03年以降は2万戸以上となった。同研究所は「バブル崩壊後、住宅の価格が下がったことで、若い層でも都心の住宅に手が届くようになった」と分析している。

毛鉤

75d6dd87.JPG3連休のお仕事(笑)
#6から#10サイズの毛ばりです。1本あたり1分くらいで出来ると思うのですが根気が続きませんね。
今からまたちょっと作ろうと思います。
ちなみに、おいらはこの毛鉤しか作れません(笑)
まあ、純粋なイワナ君はどんな毛鉤でも遊んでくれるので良しとしましょう。

2004年の感想文2

ネタ切れパート2

2004年6月現在までの読書感想文


評価(あくまでも個人的なモノですよ)
A:借金してでも購入
B:是非購入
C:お金に余裕があれば購入
D::古本で安ければ購入
E:立ち読みか知人から借りてどうぞ

峠を越えたヤマメはイワナになった
大穂耕一郎  のんぶる社 1992 1600円
評価 E

表題から専門的な内容もあるかなと思ったら、期待はずれ。
森林破壊等を憂いながら、魚篭に一杯になるまで渓魚を釣る。
筆者は教員らしいが、提灯釣りを自慢するような態度はいかがなものか。

山屋の釣り物語
小山渓志
東洋出版 2000 1300円
評価 D
山登りから渓流釣りに傾倒していった方のエッセイ。
山梨の山の事などが書かれていたので、個人的にはそれなりは面白い。

森からの警告
畑正憲 C.W.ニコル 対談集   加藤則芳編 
CBSソニー出版 1988 1500円
評価 B
知床の森林破壊を告発し、日本の自然破壊に憂う。
日本の自然保護体制の希薄さや御用学者の弊害も指摘している。
森林の破壊が人間の破滅だと言う事がいつになったらわかってくれるのだろう。

旅愁の川
根深誠 
つり人社 2000 1500円
評価 C
根深さんのこれまで書かれた文章から川や釣りに関するモノを選んで掲載。
マイナーな雑誌等からのモノもあり、初めて読むものも幾つかあった。
特に海外での釣りに関しては初めてのモノがあり興味をそそった。
いつ読んでも白神の森の描写は素晴らしいと思う。

日本の秘境
岡田喜秋
角川文庫 昭和39年 220円
評価 C
大正15年(1926年)生まれの筆者の旅行記。
当然鉄道やバスは使っているが、歩きをメインにしている。当時の写真も興味深い。
北海道、九州、岬など、いまでは考えられないような不便さが其処にある。
しかし、そこには同じ人間が精一杯生きている。筆者もそんな僻地の人間の優しさに惹かれていたのかもしれない。

ブナ林に生きる 山人の四季
大田威
平凡社 1994 2900円
評価 B
山形県を中心に山に住む人々との交流の記録。
写真家としても素晴らしい写真が多く収められている。
山菜、狩猟など山での四季の移り変わりをその土地の歴史や文化と合わせて紹介していて、
今後無くなっていく文化風習の記録としても重要ではないだろうか(すでに無くなったものもある)。
蜂蜜取り、栃もち作り、鷹狩、住み作りなど人間の知恵の集大成が其処にあるように思う。


ありがとう魚たち。面白かったよ、釣り人生
西山徹
つり人社 2001 1400円
評価 C
2001年3月2日 52歳で亡くなった西山さんの生前のエッセイを収録。
臨死体験を切々と書き綴り、これまでの素晴らしい釣行を紹介している。
多くの友人やファンに惜しまれて逝ってしまいましたね。合掌

釣りと私 NHK趣味の手帳
文化出版局 昭和53 700円
評価 C
NHKのラジオ番組での対談をまとめたもの。
桂歌丸さん、佐々木栄松さん、丸山信さんなど多彩な方々の釣りにたいる想いでなどが非常に興味深い。

渓語り・山語り
戸門秀雄
山と渓谷社 1990 1300円
評価 B
考古学を志すも渓魚に魅せられてしまい、郷土料理屋を開いてしまった1952年生まれのトカドさんの書。
殆どはこれまでに雑誌に掲載されたモノであるが、その内容は非常に濃く、山で生きる人や職漁師の話など。
ザザ虫漁、カジカ漁、サンショウウオ漁などはまさに地元の文化である。
その他、毛鉤作り、熊狩り、竿作りなど本当に興味深い。
山梨出身者としては下部の床屋さん「やまめ床」の話は井伏鱒二さんとの交流の話で非常に興味深い。

漁師が山に木を植える理由
松永勝彦 畠山重篤
成星出版 1999 1500円
評価 A
大学教授と漁師の対談を通して、いかに森林が大切かを訴えている。
気仙沼の漁師である畠山さんが始めた森に木を植える運動によって、次第に漁獲高が上がってくることを松永教授は科学的にその裏打ちをしていく。
まさにこれが学問であろう。
一つの指標はフルボ酸鉄という分子だそうだ。これは森が豊かであればあるほど、河川に流れ込み、それを植物プランクトンや海草が取り込むとの事。
森林が健全であれば海の砂漠化も防げるそうだ。
森に木を、そして人々の心にも木を植える事が重要なのである。

ブナの山々 「東北の山からのメッセージ」
根深誠他 白水社 1990 1800円
評価 B
1940年代生まれの筆者らが東北での森林破壊の現状を訴えている。
リゾート法の問題、公共事業と言う名の林道計画など。
どうして人は森を壊すのだろうか?生きる為だけなのだろうか?
人間が自然界の頂点に居ると錯覚しているのではないだろうか。

渓語り
瀬畑雄三
冬樹社 1986 1600円
評価 C
ご存知テンカラの天才瀬畑翁の若かりし頃?の釣行記。
余りにも渓にノメリ込み、妻子と別れた事なども素直に語られている。
その後飲み屋のマスターの座を得た事は釣り師としては羨ましい限りである。

イワナのあくび
河村宗郎
歴史春秋社 1988 1600円
評価 B
日大の水産学科を出て只見養漁場に勤務している筆者が淡水魚に関して多くの内容を分かりやすく解説している。
森林の荒廃や淡水魚の人工養殖、魚料理など多彩である。

イワナ棲む山里 奥只見物語
足立倫行 秋月岩魚
世界文化社 1996 2400円
評価 B
銀山湖(奥只見ダム)をめぐるエッセイと写真。
60cmを超える岩魚が入れ食い状態で釣れたという銀山湖では昭和40年代後半には嘘のように魚が釣れなくなった。
そこで周辺の人々は何とか岩魚を守ろうと活動を開始した。
昭和50年開高健を会長とする奥只見の魚を育てる会が発足したのである。
周辺の自然、人が生きる事と開発、いろんな利害が絡みあう世界が小さな村にもあるのである。
続編もあるそうだ。是非読みたい。

21世紀の河川思想 
天野礼子編
共同通信社 1997 1800円
評価 A
筑紫哲也、五十嵐敬喜、丸山隆、保母武彦などそうそうたる公共事業に意見を持つ人々との対談および意見論文集的書籍。
国が正しいとか間違っているとかの議論より、まず我々は何を考えなければいけないのか、子供達や孫の代にどのような日本を残して行きたいのか議論しなければいけないのだと思う。
壊してしまった環境は我々が復元しなければ必ずその仕返しが子供や孫に及ぶであろう。是非一読を。

森から来た魚 「襟裳岬に緑が蘇った」
相神達夫
道新選書(北海道新聞社) 1993 1300円
評価 B(A)
新聞記者として、森林破壊がもたらした影響と森林が復活するまでの過程を克明に記録している。
昆布が取れなくなる、昆布の質が落ち買い叩かれる、すべてが海岸近く森の伐採が原因であったようだ。
この復元には長い年月と莫大な資金が必要でもあった。一度壊されてしまった自然を復元する事がいかに大変かを教えてくれる。

2004年の読書感想文

暑さでネタ切れ(笑)

昔のモノを掘り出してきました。

評価(あくまでも頑固おやじの個人的評価ですよ)
A:借金してでも購入
B:是非購入
C:お金に余裕があれば購入
D::古本で安ければ購入
E:立ち読みか知人から借りてどうぞ

日本の名随筆4 釣
開高 健 編 作品社1982年 1200円

これ1冊で釣り文化歴史のおおよそがつかめるのかもしれません。
山本素石、佐藤垢石、幸田露伴、井伏鱒二、今西錦司など豪華執筆陣による随筆集

評価 A

山釣りロンド
熊谷栄三郎 山と渓谷社 1985年 1200円

新聞記者でもある筆者が趣味の釣りを通じて得た想い出などの小品集。
テンカラの語源探求は興味深い。素石らとの交友、自然破壊への警告など鋭い目で釣りと自然を眺めている。

評価 A

私は森の案内人
田中惣次 創林社 1994年  1500円

東京檜原村の山林経営を通して森のあり方を分かりやすく書かれている。またNGOや各種サークルとの連携などを積極的に行って人と森の繋がりを築こうとしている。また現状での森林保全の問題点を経営側と行政側の両方を視点に考えている。

評価 B

白神山地・四季のかがやき 世界遺産のブナ原生林
根深誠 JTB 2002年 1700円

根深さんのホームグラウンドである白神の四季を通じての自然の移り変わりと山で生きる人々との交流、世界遺産となるまでの紆余曲折と現状の問題点を柔らかめな根深節でつづっている。いつの日にか、ゆっくりと根深さんやマタギの人々が歩いた杣道を辿ってみたい。

評価 A

奥只見物語 イヌワシ舞う渓谷
足立倫行 秋月岩魚 世界文化社 1996年 2400円
イワナ棲む山里の続編  銀山平を中心とする人々の生き様やダムや発電所といった公共事業の問題点。いかにして自然と共存しながら開発を行うのか。あるいは行わないのか。
希少動物でしかダム建設は止められないのか? イワナ保護運動の先駆的立場であった奥只見での時の流れが見える。

評価 A

田舎暮らしの達人達
野田知佑、CWニコル他 晶文社 1998年 1700円

田舎暮らしを実践する著名人達の随筆。私のような貧乏人には参考にならない?部分も多いが森や海との係りと言う分野では参考になる。多くの著名人が別荘を持つのでなく田舎暮らしを始めればより多くの人々が森や海、渓流などに興味を持ったり関心を持ってくれるかもしれない。

評価 C

緑の大回廊
岩松睦夫 東急エージェンシー 1984年 1500円

中曽根首相の秘書。 ドイツ人ケンペルらの日本での調査研究(元禄時代)が日本誌として出版し多くの国で翻訳された日本紹介の内容を中心に日本の自然に関して素晴らしさを紹介している。外からみた日本の良さ、外圧で箱根の木々も守られたとの記載は興味深い。

評価 B

野外の手帖 津軽点景
根深誠 マガジンハウス 1995年 1300円

津軽に住み人たちとの交流や仲間達との楽しい?想い出話のエッセイ。
カミサマの話はとても面白い。根深さんの素晴らしいところは、個人を大切にして話が進むところだと思う。人間の喜怒哀楽が何気なくそして生き生きと描写されている。

評価 B

釣りの科学
檜山義夫 岩波新書 1969年 480円

東大教授を退官されて書かれた科学からみた釣り。魚の生態、釣りの仕掛けや釣り方。養殖やそれに伴う問題点など、まさに釣り人が最低限知らなければいけない事が書かれている。1回読んだだけでは理解できない点も多々あるが、釣り人必携の1冊だと思う。

評価 A

魚釣るこころ
檜山義夫 東京書籍 1982年  1200円
釣りの科学から13年して出版された本書は釣り人のあるべき姿を描いている。
P58から引用
「俺はどこどこでどんな大物を釣った」といって、まさに釣り天狗の見本みたいな話をしている。こう言う手合いには金まわりのよい作家とか、実業家 に多い。私は、釣りのほんとうの使命は、こういうひとにぎりの特別な人のためにあるのでなく、子供から老人まで、たいした費用もつかわずに自然を楽しめる ところにあると思う。金のある人が、釣りに金を使うのも結構である。そして自費出版して、天狗の鼻を高くするのも結構である。しかし、これが釣りのもって いる本質的な意義ではないと言う事を私はいいたいのである
中略
外国で大きい魚を釣った“話”をしたり、書いたりするより、家の近くで小さい魚を、自然を愛しながら釣って楽しむことこそ、ほんとうの日本の釣り 人ではなかろうか。私は日本の釣りの為には、“放流”という仕事より、よりよい釣り場を作り、保護するほうが正しい仕事だと思う。
引用終わり。
是非ご一読あれ。

評価 AA

サケはシロザケ ヤマメはサクラ 

大穂耕一郎 のんぶる舎 1995年 1800円
峠を越えたヤマメはイワナになった、の続編
前編よりは少しまともかな、でもあんまり好きになれない感じ。

評価 D

社長室はアウトドア
辰野勇 山と渓谷社 2200円

ご存知モンベルの創業者社長 一流のアルピニストにしてカヌーイスト。
そんな経験や体験が商品作りにも生かされているのだと思う。(モンベルファンとして)
黒部川のカヌー下りなんて、考えもしないような事をやってします。
こんな経営者が増えると日本の自然も未来に向けて明るいのだけれど。。。
モンベル頑張れ。
評価 B

これ食べられるのかな?

50d6022a.JPG昨日、裏の竹やぶで発見。以前、ホダ木に使ったシイタケの駒が余ったので適当にばら撒いておいたのですが、、、どう見てもシイタケではないような気がします。匂いも違うような。。。
チェンソーで切った竹の根元から出ているのが多いようです。
分かる方がいらっしゃいましたらご教示ください。

リバーキーパーズ ジョン クローニン、 ロバート ケネディ Jr. 部谷真奈美 訳 野田知佑 監修 朝日新聞社 2000年

副題:ハドソン川再生の戦い

川の機能をなさなくなったハドソン川を人が憩いを得られる本来の姿に戻そうとする草の根運動の原点。市民同士のつながり自然を愛する人々が環境を守るために大企業や政府官僚と戦っていく姿が書かれている。アメリカらしく?すべて実名で登場していて、書かれた本人はかなり気分を害しているのだろう。ロビー活 動や地域選出の議員への働きかけ、地道な監視活動とデータの積み重ねによって企業を裁判の場に連れてきて罰金等をかせていく。罰金の一部は法律により告発 者にも分配されるので、それで草の根運動をさらに発展させていく。しかしながら常に大企業などは偽のNGOなどを作り出し一般市民への嘘の情報を積み重ね て行く。 日本の長良川河口堰や吉野川堰の問題も同じ根にあるように思う。科学的データに基づく政策が行われない限り日本に森や渓流はやがて死に絶えてしまい。本や写真でしか知る事が出来ない遺産になってしまうのだろう。
(2003年の感想文)
リバーキーパーズ―ハドソン川再生の闘い

山里にダムがくる 菅 聖子 文、 大西 暢夫 写真 山と渓谷社 2000

北海道から九州までの9箇所のダム建設の現場でルポ。
本当に必要なダムや堰堤ってどのくらいあるのだろう。代替案はないのだろうか?
自然の恵みで生かされている人間がその母なる大地の森林を切り刻み、人間で言えば消化管のはずの川を一方的に堰き止める。
是非本書の写真だけでも見て欲しい、建築計画のある地域の爺ちゃん婆ちゃんの顔を。
都会の人の顔と違うよ。凄くいい顔している。それに眼がねをかけている人は殆どいない。
自然は人間の心も作り出す、そしてそれが顔に現れる。
(2003年の感想文)
山里にダムがくる

子守唄の里から 海有一 葦書房 2003

副題:いまダム建設が問いかけるもの

治水、利水等の目的のためにダム建設が続けられている。洪水対策や農業用水そして電力供給に必要な事は多くの人が理解している。最大多数の幸福のために自然を傷つかざるを得ない事も承知している。長期間に渡る小さな村の中の対立はなんら幸せを見出す事が出来ないと思う。
80年に一度の洪水を想定することは必要かもしれない、しかし自然の脅威を覚悟する態度も必要だと思う。十分な説明責任を国なり行政が果たせばここまで拗れる事はなかったのだろう。不信感、怒りが時として正常な判断力を失わせる事もある。
この本が出た後に、確か利水関係の裁判は農民側が勝訴したと記憶している。
五木の子守唄を紹介しながらダムは誰のものかを訴えている。
そして五木の子守唄が今で言う格差社会の原型であるように思った。
子守唄の里から―いまダム建設が問いかけるもの

国が川を壊す理由 川辺川ダムは誰のためか 福岡賢正 1996 葦書房

新聞記者としてのルポ
怒りとかを通り越し、滑稽さを感じました。何度か川辺川の支流で釣りをした事が あるが、すでに支流の上流部にも沢山の堰堤がある。それでも日本一の鮎が住む川辺川。誰のためのダムなのか?


『白神山地 森は蘇るか』佐藤昌明著と言うのも最近読みました。
これも新聞記者のルポ。
釣り人や森を愛する人が何もしないと、知らない内に森も系もズタズタにされてしまうんですね。根深誠さん達の献身的な活動により青秋林道は中止に追い込まれた。
しかし、現在は白神への入山問題でまた新たな論争があるようだ。

山梨の渓流の多くも知らない内に治山とか治水の名目でダムや堰堤が出来て行きます。
森も川も泣いています。その見返りは必ずや人間達に降りかかるのに。
(2002年の感想文)
国が川を壊す理由(わけ)―誰のための川辺川ダムか

熱い!

b443b32e.JPG家のある辺は、緑が多いせいか、大船駅周辺とか東京とかから比べると涼しいと感じる。
しかしである、熱い。
特に職場周辺の暑さは、アフリカの暑さと異なる熱さである。
おそらくは湿度や風量にもよるのだと思うが、思考能力を失わせる。

かたや、山梨ではエアコンなどまったく必要ない地域が存在する。高原であったり森に抱かれている地域。

熱い=エアコン=電力消費=ダム、原発 と単純でないことは理解しているが、立っているだけで汗が滲んで思考能力が減退する環境はある意味、人が住む場所ではないことを示しているように思う。
汗するのはスポーツとか労働して流す汗が一番。

ちなみに、ケニアのナイロビなんかは、木陰に入れば、そこはまさに日本の高原より清清しい風が流れております。

天気予報を信じないで岐阜の森に入っていればよかった。。。
今頃、森とイワナと焚火で一人で悦に入っていただろうな。。。

#画像はFF名人のチュンさんin岐阜(無断借用)

2DKと大自然 風間深志 大和出版 1991

山梨が生んだ冒険家、そしてこの本を読むと分かるのだが、愛家族家である。バイクでの北極点到達やヒマラヤへの挑戦はバイク乗りとしてはワクワクする挑戦である。風間さんは単なるバイク乗りではなく、自然に対する深い造詣、愛情、そして自然に生かされているというスピリットをお持ちである。冒険には常に死が笑いかけている、しかし常に究極の所で死神から逃れるのは勇気であるし、万全の準備でもある、そして、帰国後に暖かく向かえてくれる家族なのである(3人の男の子と美人妻(笑))。
冒険以外にも地球元気村(早川町が元祖である)、バイク仲間、釣り仲間等の話が沢山出てくる。これも風間さんの人柄に惚れている人が多い結果であろう。

最近パリダカで大怪我をされたそうである。完全復帰を皆が願っている。

親爺様、良い本ありがとうございました。

2DKと大自然―“日常の重さ”を知った時、“冒険心”がわきあがる

東大出が東大を批評できる世界

竹内薫さん(茂木さんと同級生)のブログはブックマークしてあるのですが、おいらは非常に好意的に読ませてもらっている。ある種、ガチガチの組織に属さない自由な発言が出来る環境に自分を置いているのが良い。
今回の叫びも非常に興味がある

10万回のキャスティング 風間深志 2002年英知出版

ご存知山梨出身の冒険家。
根津甚八氏の1万回のキャスティングのパクリだと思ったら、風間さんは根津さんの師匠なのね。
日記風にまとめられた釣行記。 メーカーが絡むのがちょっとね〜。
源流志向なのだが、バスフィッシングはちょっとね〜。食うためにはしょうがないのかな。
西山さんはじめ、その人脈は確かに凄いのだから素晴らしい日本の渓流を保存するオピニオンリーダーであって欲しい。
(2003年の感想文)
近日中に2DKと大自然の感想を書く予定 こちらの本は凄い。

山梨にもガメラ出現

生き物を捨てるなら、自ら殺してから埋葬してあげなさい。

困った人が多いですね。

以下記事

カミツキガメ:体長40センチを捕獲−−南アルプスの水田 /山梨

 あごの力が強く、かみつかれると危険な北米原産のカミツキガメが、南アルプス市鏡中条の水田で捕獲された=写真。ペットとして飼われていたのが捨てられたとみられ、同市役所が一時的に保護しているが、特定外来生物に指定され許可なく飼育できないため、「かわいそうだが(学術機関などの)引き取り先が見付からなければ処分せざるをえない」と困惑している。
 捕獲されたカミツキガメは、尾まで含めると体長約40センチあり、雌雄は不明。今月7日、田んぼで作業していた農業の男性が発見、「テレビで見たことのある凶暴そうなカメがいる」と同市に連絡、駆けつけた同市総務課の桜本一幸さん(45)ら職員2人がかりで網とスコップを使い捕まえた。
 桜本さんは「カメは一番の被害者。飼い始めたからには責任を持って育ててほしい」と困った様子で話した。
 県みどり自然課によると、カミツキガメは昨年9月に旧勝沼町(現甲州市)で捕獲された。カミツキガメは特定外来生物被害防止法で研究目的などを除き一般の飼育は禁止されているが、昨年6月に法律が施行される前からペットとして飼育していた場合は環境省に申請すれば飼育を続けられるという。

なんで「さん」づけなの??

酒気帯び、信号無視 これって完全に違反でしょう?
なんで「さん」づけなんでしょうか?

以下記事
<中村獅童さん>酒気帯び信号無視 知人女性が同乗

 歌舞伎俳優の中村獅童さん(33)=本名・小川幹弘=が12日午前4時半ごろ、東京都世田谷区三軒茶屋1の国道246号で乗用車を運転中、交差点の赤信号を無視し、パトカーの警察官に停車させられた。酒のにおいがしたため呼気検査をしたところ、呼気1リットル中0.35ミリグラムのアルコールが検出された。警視庁世田谷署は近く、道交法違反(信号無視、酒気帯び運転)容疑で書類送検する。
 同署の事情聴取に、中村さんは「11日夜に飛行機の中でシャンパンを飲み、12日午前0時ごろから港区西麻布のカフェバーにいた」などと供述したという。当時は、知人女性が同乗していた。
 中村さんは歌舞伎の名門・萬屋一門に生まれ、81年に初舞台を踏んだ。テレビや映画でも活躍し、昨年6月、女優の竹内結子さんと結婚した。

回想のフライフィシャー 芦沢一洋 つり人ノベル 1999

1979年に刊行された西洋毛鉤鱒釣師譚の改題 山梨が生んだFFMの巨匠。 海外のFFMとのインタビューを通して単なる FFの技術論に収まる事無く自然への造詣の深さを感じる。 今日私達は魚を釣る事だけに気を奪われて、魚を育てること、魚の棲み家を作ることを忘れてしまってはいないだろうか。 芦沢さんがチャールズファーマーの項で述べている。 (2003年に読んだ時の感想文)

回想のフライフィッシャー

旨い話などないのに。。。。

これも笑ったニュース

そんな上手い話ないだろう。
電話でよくある投資話、そんなに儲かるならお前がなんでやらないの??

みんな育ちが良いので直ぐに騙されてしまうのでしょうね。
やはり貧乏してアルバイトして色んな人を見ていると、ある程度分かるようになりますよ。「こいつはヤバイ」とかね。

以下記事
「デートが仕事」と1万人から紹介料3億円…3人逮捕

 恋人紹介料の名目で金をだまし取ったとして、静岡県警が詐欺容疑で逮捕したグループの被害者が、1万人以上、被害総額も3億円以上になることがわかった。

 これまでに被害届があったのは、十数人だが、県警は裏付け捜査を進め、順次追送検する方針だ。

 逮捕されたのは、同県富士市石坂、会社役員佐藤範之被告(49)(組織犯罪処罰法違反罪で11日に起訴)ら男女3人。

 調べでは、3人は、週刊誌の広告欄に「女性と交際して金になる」との見出しで、「高級夫人とのデートがお仕事。週2〜3時間でビックリする高収入」などの記事を掲載。電話してきた同県御殿場市の男性(51)に「2〜3時間の交際で3万円、お泊まりなら7万円」などと偽り、女性10人の顔写真と自筆のプロフィルを送り、登録・紹介料などとして、計3万4800円をだまし取った疑い。「女性と会えない」などの苦情には、会員を装った女性アルバイトが電話をかけ、約束を引き延ばすなどしていた。

なんだかな〜 幼稚園レベルのような。。。

相変わらず続いている研究者の経理不正、捏造、セクハラ等々。
昔昔、末は博士か大臣かと言うフレーズがありましたが、博士も落ちたものですね。
さらに文科省の対応も素晴らし過ぎ、、、、

ここでは書けませんが業者さんに聞いた凄い話をオイラは幾つか知っている(笑)

以下記事
大学研究費不正受給、申告すれば罰則軽減…文科省検討

 大学教官らによる研究費の不正使用が相次ぐ中、文部科学省は、不正を自主申告して流用分を返還した研究者に対し、罰則を軽減する措置の検討を始めた。

 実効性を見きわめたうえで、12月にまとめる不正対策指針に盛り込む。

 検討しているのは、研究費の応募資格停止期間の短縮。例えば、業者と結託して研究費をプールしたり、架空のアルバイト賃金を請求して目的外使用した場合は、通常4年間資格が停止されるが、自主申告した場合は、もっと短くする。

 過去の不正の“自首”を促すことで、告発の乱発で調査が混乱するのを防ぐとともに、監査の労力を減らすのが狙い。措置の対象をすべての研究費とするか、一定額以上にするか、罰則をどの程度まで軽減するかなど詳細については、8月に同省が設置する外部有識者会議の議論に委ねる。

笑った

この記事でわらってしまった。

確かにテレビ電話は有用なのだと思うが、結局、こう言う使い方が多いのかと想像してしまう。かなり前になるが、海外に居住していた時にPCベースのCU-SEEMEとかiVisitと言うビデオメイルチャットを使って居た事がある。遠く離れたところから動画で相手を見ながらメイルチャットは楽しいと思った。今もあるのだとうか?
今頃の子供はすでにテレビ電話携帯を持っているのにも驚いた。

以下記事
携帯TV電話で他人にわいせつ動画送信容疑 18歳逮捕

 携帯電話のテレビ電話機能を利用し、適当に選んだ知らない相手に自分の局部の動画を送って見せたとして、大阪府警布施署は11日、同府岸和田市の会社員の少年(18)を公然わいせつ容疑で逮捕した。携帯電話のテレビ電話を使った公然わいせつ事件摘発は全国で初めてという。

 調べによると、少年は4月10日午後10時45分ごろ、同府東大阪市の小学4年女児の携帯電話にテレビ電話をかけ、自分の局部の動画を見せた疑い。母親が同署に連絡して発覚した。

 携帯電話の通信履歴などから、少年は2月上旬から5月中旬までの間、59人に対し延べ153回のテレビ電話をかけ、1府3県の男女8人に動画を見せたとみられる。

 調べに対し、「相手がびっくりしているところを想像して、興奮して楽しんでいた」と供述しているという。

人間の欲求

人間の欲求は5段階に分ける事が出来、ピラミッド型のような構造になるそうだ。下段から生理的欲求、安全の欲求、親和の欲求、自我の欲求、自己実現の欲求であるという。
最も基本的な生理的欲求は睡眠欲、性欲、睡眠欲だと言われるが、おいらはもう一つ重要な生理的欲求があると思う。
それは自然欲である。人類の遺伝子に刷り込まれているであろう自然欲。この欲求が強い人は決して都会に長く居られない。だから移住したり、頻繁に自然豊かな居所は探し歩く。
自然欲にも幾つかあって、おいらの場合は森林欲と渓流欲だろうか。もちろん海水欲もあるだろう。
谷を欠くと欲と言う文字になる。谷は渓であり峪である。

自然欲を正常に発揮すれば「ダムありき」な政策などは出てこないと思うのだが。。。
逆に自然欲が強すぎるおいらは欲情者かもしれないな。。。

日帰り山梨

葬儀のため、昨日は一日休暇を取り山梨の峡北へ。
母方の親戚の葬儀でした。49歳でのガン、子供2人もまだ状況把握出来てないようで皆の涙を誘います。
久々に会う従兄弟達の顔。
最近は家で葬儀を行う人が少なく、貸しホールで田舎も行うようです。
養老先生もどこかで書いていますが、人の死がだんだん、管理された、人工的なものになって行く事を感じました。
小生のオヤジの式は引越して間もない時期に行いましたが、地元の組の皆さんが休んで行ってくれました。そのちょっと前までは「穴っぽり」と言う役があり土葬用の穴を掘る役割もあったと聞きました。
死に対する色々な近所の役割があり、小さい時から死に接する事がなくなってしまったんだと感じます。

山女魚里の釣り 芦沢一洋  山と渓谷社 1989年

本の表紙より
私の釣りは漁ではない。かといって、スポーツでもない。数字を示す必要など、どこにもないないではないか。競うために釣りをしているわけではない。記録には何の意味もないのだ。私が考えなければならないのは、それが心に何かを残し、何かを埋め込んでくれたかどうかだけだ。生きている魚、山女魚にだけは数字は当てはめたくない。私にとっては、どんな山女魚も価値がある。私の貧しい競争心で山女魚を傷つけてはならない。対手は、森と川と山女魚、あまりに雄大だ。私は胸を借り、失敗しても、また胸を借りることが許されている。それが山女魚釣りというものだ。

キャスティング:投射と表記する事が出来る人である。
鹿毛石蚕毛鉤はエルクヘアーカディスである。

何度かに渡り、この本を紹介したいと思うほどの素晴らしい本である。釣りの技術や道具にこだわるフライフィッシャーが多い、C&Rすることのみを主張する輩もいる。魚釣りが出来ることの前提にある自然について芦沢さんはとくとくと語っているように思う。長生きして欲しかった。
そして山梨にもこんな釣り人が居たことを後世に伝えたい。
山女魚里の釣り

フィトンチッドなるもの

フィトンチッドあるいはフィトンサイドと言う言葉を親爺さんのブログが知った。ネットでみたら驚いた。これってディフェンシンのような物質なんでしょうか。所謂、自然免疫の植物バージョン。植物が傷ついた時に出る物質のようですが、一般的には森林浴の効用を示す言葉に使われるようです。人間より長い歴史を持つ自然の方が当然色んな有用な機能を備えている事は想像に難しくはないですね。
森林浴の効果を科学的に証明しようとする試みが色々あるようです。もちろん興味がありますが、現実的に皆が高原に行ったり、ひなびた温泉に行く事がすでにその効用を信じているように思います。
おいらですか?森のおかげでなんとか生かせていただいているようなもんです(笑)
森のオヤジに対する効用はまた別の機会に!

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

かなり読み応えのある科学データを基にした人類の歩んできた文化歴史の考証。 なぜ人間は五つの大陸で異なる発展をとげたのか? この答えを得るために種々な指標(家畜化、病原体、農耕(定住)と狩猟)を通して推理していく。時代の単位が1000年とか万年の単位で進行するストーリー展開にある種壮大なドラマを感じるとともに、現代社会が非常に微細なモノに思えてならない。
下巻に進むが、すでに図書館の返却期限が来ている。。。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
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