HPより転載

アウトドアを日本に広めた先駆者、芦澤一洋さんが亡くなられて18年が経ちました。
山梨県出身の芦澤さんの偉業を広く伝えたいと思い、夫人・沙知子さんのご協力により生前愛用されていた品々や長年にわたり出版された書籍の数々を紹介させていただく運びとなりました。この他、創刊当時から関わられていた雑誌『Outdoor』や生前親交のあった方々からお借りした思い出の品々も展示しています。
期間中には、芦澤さんが主演を務められたドキュメンタリー映画の上映や、同級生による朗読会などのイベントも企画しております。より多くの方々に、芦澤一洋さんのことを思い出していただき、また知っていただける機会になれば嬉しく思います。(エルク・柳澤仁)

芦澤一洋(あしざわ・かずひろ)

プロフィール


作家。山梨県富士川町鰍沢生まれ。山梨県立甲府第一高等学校卒業。早稲田大学第一文学部卒業。
フリーのグラフィック・デザイナーとして平凡出版(現マガジンハウス)、小学館、山と溪谷社などで活躍。70年代初頭、アメリカからアウトドア・ライフ、フライ・フィッシングを取入れ、日本にアウトドア文化を定着させる。76年雑誌「Outdoor」創刊、81年JFF(ジャパン・フライ・フィッシャーズ)創立に大きな力を注ぐ。アウトドアとネイチャーライティング分野の著作家としては、草分け的存在として認められ、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞の各メディアで活躍。成人向けの文化講座などでは、レクチャラー、スピーカーとして活動し、独自の世界を築いた。
20年間にわたり、アメリカ北西部のイエローストーンカントリー(モンタナ州、ワイオミングフィッシングによる鱒釣りの旅を続けてきたが、94年より鮭釣りに転身。アイルランド、アイスランド、カナダ東北部へと、活動の場を移しつつあった。
1996年9月29日病没。享年58歳。