初出は平成28年(2016)

近くに藝大絵画科油画現役合格が居るので読んでみた。
また、なぜ現役もある程度いるのかというと、常に新しい血(変わった人)を入れないと
予備校等で技術だけが長けた人材が蓄積してしまうのだと知り合いの藝大油画を出て芸術家として
活躍されている方に聞いた事がある。
ちなみに、近くにいる油画現役合格者は卒業後、デザイン学校に入り中退、ブラブラしていたが
その後デザイン会社に入り、駅や街中の商業デザインを担当している。

本当は日本中にもっと東京藝大的な大学があれば良いと思う。
誰でもが、音楽や絵画に親しめる社会こそが成熟する社会だと思うのです。


さて、本書
音校と美校の違いはその通りなのだろ。対談風になっている本書でも非常に
その部分は分かり易い。
音校において先生は師匠なのだが、美校の方は、先生は学生に「どうぞご自由にしてください」と
いう感じで、先生そのものが芸術家であり教育者(指導者)とはちょっと違う。
入試も2次試験の実技ではいきなり画材を抱えて6階まで上がる、階段で。
真面目な油画、チャラい声楽、大人の幼稚園な油画
素敵な学生さんが沢山いる藝大という事が良く分かる書でありました。