おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

マタギ

奥会津最後のマタギ 滝田誠一郎 小学館 2021

図書館本 良書

1950年生まれの猪俣昭夫さんの日常を追ったノンフィクション。
著者の滝田さんの著作には多くの評伝があり、非常に読みやすい。
人物を見る目が確かで優しいと感じます。

狩猟、ニホンミツバチ、ヒメマス、川釣り、在来野菜、マタギ育成などなど
非常に興味深い、民俗学的な背景なども含めて猪俣さんと猪俣さんの仲間たちの
生活綴られている。

最近ではドローンを使ったクマの狩猟だったり、農薬(ネオニコ)によるミツバチの激減なども
記されています。

自然の中で生かされている人々の生きる智慧が未来にも受け継がれる事を願わずには
いられないです。


マタギ 山の恵みをいただく者なり 田中康弘 判佝如2013

田中氏のマタギ3部作完結だろうか。

マタギ 矛盾なき労働と食文化
女猟師
そして本書である。

目次からも分かるように、阿仁マタギ(阿仁と言っても広範な地域で集落ごとに違いがあるとの事)の生活を
自らの体で受け止め(ご自身は虚弱体質中年と書くが)五感をフルに使い文字と画像に落とし込んでいる。
ふんだんに使われているカラー写真も素晴らしい。それでこのお値段(1500円)

個人的に根深誠さんが綴った青森のマタギ「山の人生 - マタギの村から」、白日社の「黒部の山人 北アルプスの猛者猟師山賊鬼サとケモノたち」と併せて読まれるとさらに自然と人間との関係性が良く見えてくるのではないかと思います。

サバイバル猟師などといって面白半分で動物を狩る人とはまったく違う真摯な態度なマタギ、自然の中で生きるために食う事の大切さ(食うために生きるのではなく)を教えてくれるのである。


目次
マタギ食堂へようこそ
第一部  山のメインディッシュ--獣肉の狩りと調理
第一章 雪に隠れた熊がもたらす恵み
熊穴を見に行く/悪戦苦闘のスノーシューでの雪中歩行/見つけた熊穴をのぞく/
マタギにとっての熊の価値/2種類の熊の胆/さまざまな熊料理、熊を食べる意味/熊を利用すること
第二章 マタギのメシから生まれた郷土料理
キリタンポ発祥の真説?/根子の田んぼでタンポ作り/マタギのタンポはひと味違う/火を操るマタギ
第三章 しのびで捕ったウサギを食す
冬の猟は悪戦苦闘/ウサギはどこにいるのか?/ウサギ見ゆ…?/
ウサギの味は内臓が決め手/マタギのウサギ料理
COLUMN マタギが伝えてきたもの

第二部  山で芽吹く幸--茸・山菜の採り方、味わい方
第四章 マタギと犬と茸採り
マタギ犬の謎/唸る犬/茸はどこだ/幻の道路/茸採りと遭難/茸は大切な資源
第五章 食卓を彩る旬の山菜
阿仁三大山菜を探す/マタギ山菜料理/馬肉と山菜/山菜の忍者 ミズ
第六章 マタギの家の豊かな食卓
マタギの食卓は楽しい/美しいブドウ色の漬け物/巨大な謎の梅/
マタギの乾し餅/里のいろいろなたんぱく質/山の恵みで健康に/阿仁で食卓に上らないもの
COLUMN マタギが行商で生み出した食

第三部  川や海からの恵み--マタギの身近な魚たち
第七章 川とマタギと魚
釣り仙人と遊ぶ/川でカジカを突く/春本番を告げるマス/古からの深いつながり/魚の凄い捕り方
第八章 マタギの里にやってくるハタハタ
ブリコがとろとろでぷっちぷち/市日と山の生活/
新年を迎えるためのハタハタ料理/ハタハタを買いに
COLUMN 消えたカヤキと囲炉裏

終章 マタギの過去、現在、そして未来
あとがき

マタギとは山の恵みをいただく者なり [単行本(ソフトカバー)]

マタギ 矛盾なき労働と食文化
マタギ 矛盾なき労働と食文化 [単行本(ソフトカバー)]
女猟師
女猟師 [単行本]
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