おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

農業

高村友也さんと福岡翁

実践と思想 福岡正信『無』を読んで - 寝太郎ブログ


最近読んだ2冊の本の著者のブログ

僕も福岡翁の「無」を持っているのだが、正直にいうと怖くて読めない。

おそらく高村さんとは違う感想を持つだろう。

「さてここで、価値とは何かと問われれば、自然的であることと答えるだろうし、自然的なるものがなぜ価値があるかと言えば、結局のところ、そのほうが持続的に農耕を営むことができるから、ということになるだろう。堂々巡りなのである。自然的なるものに捉われすぎて、非自然的なるものが見えなくなる。そうなってしまうくらいならば農業はおろか、自然的な生活など御免である。

何かを実践・行動している人の思想というのは、その実践を核として語るがゆえに、ある角度からの真実しか見ていない。本書の著者であれば、持続的な農の営みを成功させる、という目的で思考が閉じてしまっている。確かに目的や、主張すべき核となる物事があれば、それを肯定するための知識を芋づる式に獲得してゆくことはできる。けれども、それは真理とは無関係であるし、教養とも言わない気がする。

自然農法自体の良し悪しの判断は僕にはできないが(個人的な感想を言えば、有機農法と自然農法の中間くらいが適切な線の引き方なのではと思う)、それ以外の大部分は、すごい無駄なものを大量に読まされたという気持ちである。

繰り返すと、著者はまるで、この世界の真理や原理から自然農法を導き出しているように書いているが、何のことはない、自然農法という色眼鏡でこの世界を見ているだけである。著者は思想家ではなく実務家である。健康な稲を育てて、それを見ながら与太話をしていた好々爺である。」



高村さんの最近のブログは農にかなり傾いている様に思うが、果たしてどこに向かうのか
興味あるところだ。
自由を愛し、さてどこに行きつくのだろうか?






無〈1〉神の革命
福岡 正信
春秋社
2004-08-01









バターが買えない不都合な真実 山下一仁 幻冬舎新書 2016

図書館本

山下さんの本は何冊か読んできました。常に一次情報に基づく解析が論理的です。

簡単に言えば、農水ムラの不都合な真実でしょう。農水官僚だった著者がデータを駆使して
説得力をもって問題点を指摘しています。
すなわち損をするのはいつも消費者、だって税金払って高いモノを買わされているわけです。
読んでいて思ったのですが、まさに電気代とおなじ、総括原価方式です。電力会社の広告もCMも原発立地対策費もすべて電気代に含まれているというヤツ。
高い農産物のカラクリもまさにこれでした。もちろん官僚の天下り先の給与やいらない事業費も消費者負担。
そして山下氏のいつもの主張である「農業問題は農協問題である」
減反・高米価格政策、農協、農地制度 農政3悪人

備忘録メモ
酪農専門の大学教授、農業団体、農林族議員、農林水産省の役人などいわゆる専門家と称する人たちに騙されるな。 大学教授の兼業での講演by農業団体
とうもろこし輸入価格と配合飼料価格(大)の格差
エサ価格の上昇は主張するが、高値の子牛価格に関しては何も言わない
酪農全体の乳牛頭数の減少は、離農とういよりは、酪農家が所得を上げるために行っている交雑種や和牛の子牛生産の拡大によるところが多い
欧米は価格で農業を保護するやり方を財政が直接支払いで保護する方法に変えている(国内価格を安くすることが可能、高い関税も不要、通商交渉で農業が障害にならない)
どこに利権があるのか?シンプルな問いが必要 世界で余っているバターがなぜ日本にこない?
配合飼料はアメリカの倍の価格 とうもろこし輸入は関税ゼロなのに
牛肉輸入の自由化 毎年1千億の関税収入 25年間で2兆5千億の金 畜産振興名目で投入したが生産コストは下がったか?
ほとんどがサラリーマンの兼業農家である米農家のための保護政策
発展しきた酪農も第2の米となってしまう
農業予算や関税などの政策で生計をたてている者多数
農業の光の部分、農業団体等に頼らず自立的に米を海外に輸出する若手農業者もいる
乳価問題 飲用向け乳価 加工原料乳価
不足払い法
酪政連=日本酪農政治連盟  自民党の酪政会
農家の7割が米農家なのに生産額は2割だけ 農協の発展、米農業の衰退
補助金で米価を上げて、補助金で米価を下げる政策
北海道の乳価を決めるのはホクレン
農業総生産額の5割は関税の掛かっていないものが占めている。TPPに参加しえ関税を撤廃すると、日本農業は壊滅するという主張があるが、これは間違い。
ウルグアイランド問題での国内バラマキ 6兆1千億
バター不足問題でのメディアの誤報 加工原乳量の減少ではない(脱脂粉乳は不足していない)
バター輸入の高関税で民間輸入は実質的に禁止 低い関税での農畜産業振興機構(alic)の独占的輸入 さらにalicによる公的基金への支出問題 基金への天下り
食料安全保障としての問題、家畜用飼料のほとんどを輸入に頼る
農地資源保護こそが食料安全保障であり、農地面積確保のための単一の直接支払いを導入するべき。農政が何を植えるか口を出すべきでない。不足払い等もやめるべき
農業経済学者が御用学者化しいている現状





農協解体
山下 一仁
宝島社
2014-04-21


農協の大罪 (宝島社新書)
山下一仁
宝島社
2009-01-10

福島川内村 漠原人村

先日の川内村での淡水魚の放射能汚染調査の際に訪問させたいただきました。

満月祭なんていうお祭りも行われるそうです。
そして、お子さん3人をすでに育て終えて、今はご夫婦で生活をされています。

なんかすごくほっこりした気分になりました。
もちろん、ご苦労も沢山あるとは思います。

夜はきっと満天の星が降ることでしょう。




原発震災後の朝日新聞の記事でも紹介されています。プロメテウスの罠
http://terran108.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-ec6e.html
http://terran108.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/2-37b0.html
http://terran108.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/2-37b0-1.html
http://terran108.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/4-bcfa.html

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【山梨】農地や農道整備推進/農山漁村地域整備計画

地方建設専門紙の会


果たして、農業のための事業はどれ? 農家の方のための事業?

儲かるのは誰?

農業土木ムラがここにもありました。
コンサルタントに天下っている県庁職員さんの活躍ですね。



【山梨】農地や農道整備推進/農山漁村地域整備計画


 県耕地課は、農山漁村地域整備交付金を活用して実施する「農山漁村地域整備計画」の2期計画を策定した。2015年度から19年度までの5年間で、農地整備事業や農道整備事業などを推進する。5年間の事業費は関連事業を含めて469億円。16年度からの新規事業は、4市町村の農業集落排水事業。
 農山漁村地域整備計画は、農業生産性の安定と魅力ある農村づくりに資する基盤整備を行うもの。県では同計画を10年度から実施していたが、15年度からの5年間を対象に2期計画として策定した。
 対象事業は、農地整備7地区、水利施設整備1地区、地域用水環境整備3地区、農業集落排水4地区、農村集落基盤再編・整備17地区、農地環境整備10地区、農道整備2地区。事業費合計は233億2499万1000円。
 関連事業は、農業競争力強化基盤整備18地区、農業基盤整備促進2地区、農村地域防災減災17地区。関連事業の事業費は合計236億2145万2000円。
 対象事業と関連事業を合わせた全体事業費は469億4644万3000円。
 主な対象事業は、農地整備で大野寺地区(笛吹市)の区画整理(3・4h)などを、水利施設整備で朝穂堰地区(韮崎市、北杜市)の農業用用排水施設一式(事業費4億4000万円)など。
 市町村では、16年度からの事業として農業集落排水事業に市川三郷町、富士川町、小菅村、中央市が着手する。
 関連事業では、区画整理や農業用用排水施設整備などを推進する。

追加 こんなのもね

山梨】県県土整備部、補正案に68億円公共事業費追加

 県県土整備部は、2015年度2月補正予算案の概要を県議会土木森林環境委員会に説明した。公共事業費(災害復旧費、国直轄負担金を含む)は、通常分が17億2487万2000円の減額、防災・減災対策分が68億2991万5000円の増額で、合計51億504万3000円の増額。
 15年度の既定の公共事業費386億4385万7000円と合計すると、437億4890万円となった。
 前年度の2月補正予算を加えた公共事業費は389億6464万3000円で、それと比べると12・3%増となった。
 公共事業費を含む県土整備部の補正額は48億9779万7000円の増額。国の地方創生加速化交付金や補正予算に伴う公共事業費、職員給与の改定所要額などを補正した。



儲かる農業論 武本俊彦 金子勝 集英社新書 2014

図書館本

結論から書けば高みからの農業論?という感じの本。

武本氏は金子さんの高校の時からのご友人とのこと、共に1952年生まれ。
そして武本氏は農水省に長く勤められた。
そのせいか、農協問題には言及がほとんど無い(地方の頑張る農協の例は出てくる)
農業問題は農協問題とも言われている訳で、さらには政治案件としての農協問題もあるのであるから
その辺にもメスを入れて書くべきだと思う。

結局は共同体ベースでの食料、電力、エネルギーの地産地消的な取り組みが良いと言っているだけの様に
思えてならない。
大規模農業ができる地域もあるし、家族的農業が可能な地域もあるだろう。
そして何より、優遇されている農業関連の税制の改革も必要ではないだろうか?
職業に貴賤無しであるのなら、補助金等はあっても良いが、税金等のあまりに大きな優遇はおかしいと思うのである。

これまで読んだ下記の本の方が農業問題(農協問題も含む)の解決に大きなインパクトがあると思うのは
小生だけだろうか?

偽装農家 神門善久 飛鳥新社 2009
日本の食と農 危機の本質 神門善久 NTT出版 2006
キレイゴトぬきの農業論 久松達央 新潮社新書 2013
偽装農家 神門善久 飛鳥新社 2009
日本の農業を破壊したのは誰か 山下一仁 講談社 2013 筆者は農水省出身
農協との「30年戦争」 岡本重明 文春新書 2010
農協の大罪 山下一仁 宝島新書 2009



目次
第1章 食と農が崩壊する時

第2章 新しい兼業スタイルへ

第3章 日本の再生可能エネルギーと農村・農業

第4章 農村・エネルギー転換と課題

第5章 「地域分散・ネットワーク型」社会に向かって

誰のための公共事業か 高橋ユリカ 岩波ブックレット 2000

図書館本

高橋ユリカ(1956-2014)水俣病との出会い(原田医師ら)が、環境問題や川辺川周辺の農民の皆さんと係るきっかけ。

熊本の川辺川ダム利水裁判 本書が出た後に勝訴

2000年9月8日、熊本地方裁判所は原告農家敗訴
同月22日、原告農家の9割は控訴
2003年5月16日一審判決を変更して利水事業・区画整理事業について取消すとの判決を下した。
上告断念
2008年に蒲島郁夫・熊本県知事が劇的な「川辺川ダム計画白紙撤回」宣言

本書ではいかに川辺川ダムが農民のためでも地域住民のためでもないと言う事が地道な取材で明らかにされている。そして、行政の卑劣なやり口も。

備忘録メモ
1996年裁判開始 梅山団長 意見陳述「公共事業の美名のもと農家の心を踏みにじって強行されようとしている国営川辺川土地改良事業は、下筌ダム闘争の室原さんの言葉を借りますが、「理にも、情にも、法にも叶って」いない。起業者である国が地方自治行政機関に介入して、住民を蔑にした官・政・業癒着の農民不在の事業計画であります。故に、あえて提訴に踏み切り農民の真の声を法廷に評価して頂きたい」

需要よりも工事さきにありきの指摘「国が川を壊す理由」毎日新聞社記者 福岡賢正
1999年6月施行 環境影響評価法(環境アセスメント)の対象にもなっていない。

あらためて心よりご冥福をお祈りいたします。

世田谷区長の高橋さんの想い出




常識を疑え。 

特別ルポ レタスを作って平均年商2500万円 長野県川上村「日本一健康長寿で裕福な村」の秘密 コンビニも、カラオケボックスもない | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]


何気に外国人研修生の話も書かれている。
彼らがいなければ成り立たないのは確かである。そして彼らの年収にはふれない。

とある哲学者が言っていた、レタスのではじめは食べるけど、その後は食べない。
かなり農薬を使うのだそうだ(農薬を僕は否定はしないけど、量や回数の問題はあると思う)。

ちなみに年収と年商は違うのです(笑)

そして、ここで移住して農業を始めるのは不可能なんじゃない?
嫁ぐとか養子になるとかはアリなのかもしれないけど。





キレイゴトぬきの農業論 久松達央 新潮社新書 2013

図書館本

久松さん(1970-、慶応経済卒)の脱サラ農業企業の話。土地はおじいちゃんの農地があったのかな。

結論から言えば、勉強し努力し経験を積み重ねれば有機農業で生きて(食って)いける。
好印象なのは、宗教の様に有機や無農薬信仰をしていないこと。
最後に示している主要参考文献リストをみても非常に広範に農業や環境を俯瞰しているように思う。

備忘録メモ
そもそも、畑というのは人間の都合で自然を改変して野菜をつくっている食料工場。
安全だけで有機野菜を売る人たちを”2周遅れ”だと言っています。
農業界はマーケットレビューより仲間内での評価が先行する社会(ピアレビュー社会)
不利な条件は永遠に払拭されない事を受け入れる。
久松農園のキーコンセプトの一つは「公開」
モノ X 文脈=価値
農家の優遇制度は、新規参入者には参入障壁
3.11での廃業覚悟 自分は何を売っているのか?(補助金でお金を貰うのが良いのか)
風評被害と風評利益 農薬はすべて危険? 消費者の「安心しない自由」
清貧で弱い農家がもららすもの。=優遇税制等 農家の相続税や固定資産税
農業の生産性はもっと高くなる


若干?な部分
2週間冷蔵庫で寝かせた小松菜に、味も栄養もあるはずがありません。(本当?)

こちら(久米書店)でも紹介されています。
そこでの書評

「キレイゴトぬきの農業論」

全部、カン違いです。→【有機=美味で安全】【農家=清貧な弱者】【農業=体力が必要】有機農家が畑でロジカルに考え抜いてわかった真実!
誤解(1)「有機農法なら安全で美味しい」誤解(2)「農家は清貧な弱者である」誤解(3)「農業にはガッツが必要だ」――日本の農業に関する議論は、誤解に基づいた神話に満ちている。脱サラで就農した著者は、年間五十品目の有機野菜を栽培。セオリーを超えた独自のゲリラ戦略で全国にファンを獲得している。キレイゴトもタブーも一切無し。新参者が畑で徹底的に考え抜いたからこそ書けた、目からウロコの知的農業論。



Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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