おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

経済

資本主義の克服 金子勝 集英社新書 2015

図書館本

全くの門外漢が読んだ。
いつも経済関連の本を読んで思う事:経済学って本当に学問なんだろうか?ノーベル賞もあるけど。。。
一部の人々に莫大の富の偏在をもたらす金融工学なんていうのもあるし、そもそも工学も学問なんだろうか?
自然を征服管理しようとする工学が人類に必要なのかと。。。
金子さんは、「失われた20年」と書くけど、ゴールを過ぎた20年と考えた方が良いのだと僕は思う。
だって、もう世界で一番には絶対なれないのだから。
もちろん、金子さんの脱原発論は素晴らしいと思っている。

筋がそれた。

金子さんは、以前より自民党政権、特に小泉さんの政策には猛烈に反対していたように思う。
そんな事を目次からも感じる。
序章 ワンフレーズ化された経済政策
第1章 共有論のパースペクティブ
第2章 グローバリズムの歴史的意味
第3章 グローバリズムは何を強要するのか
第4章 資本主義はどう変化してきたか
第5章 社会保障制度における「自由と平等」
第6章 波動から資本主義を見る
第7章 新しい独占をめぐる対抗
第8章 地域民主主義の可能性
あとがきにかえて

ざっくりまとめると、地方分散ネットワークでシェア(共有)型な社会 そして産業構造改革
米国型の制度、ルール押し付けからの解放(グローバルスタンダードは実はUSスタンダードなんだよね)
女性に不利な日本の社会制度改革

読み終えて思ったのだが、新自由主義はけしからん、公共事業で日本復活などと言っている強靭化の先生も実は古い既得権益(ドボクムラ)の利益代表であるのだろう、まさに原発ムラの構造と全く同じ。
そして、そのムラの人々には利他などと言う思想は無く、利己的権益にすがり、国を蝕んでいくのだろう。


【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める! kindle版 高橋洋一 あさ出版 2015

プライム会員無料ダウンロードな1冊

当然、オリジナルの翻訳本を読むほどの脳みそも無いし、経済学の知識も無い。
テレビの白熱教室で、r>g の事をピケティ教授が説明していて、面白いと思ったので読んでみました。
r=資本収益率、資本に占める資本所得の比率
g=経済成長率 所得の伸び率

持てる者と持たざる者の格差が広がる原因、そしてその解決方法。

本書に登場する図表はすべて、こちらにあるとのこと。
http://cruel.org/books/capital21c/

メモ
格差是正対策としてインフレも効果があるが、資産課税の方が優れている。
三面等価: 生産面、分配面、支出面
戦争と恐慌という有事の際だけg>r
rはつねねGDP成長率gに勝るため、放っておけば格差は拡大し続ける
r>gの補強データ
 資本/所得比率(国民総所得に対する資本の比率)  所得格差(トップ1%の所得比率)  資本格差(トップ1%および10%の資本比率)
累進性の高い税率こそが格差縮小のカギ、そのための国際協調の必要性
グネッツ(ノーベル経済学賞)の理論を覆した


いい加減に時間的距離短縮に投資するの止めませんか?

リニアは日本をどれだけ狭くするのか? 〜到達所要時間ビジュアライゼーションマップに挑戦〜 - ビッグデータレポート - ヤフー株式会社


ビックデータであろうとアナログデータであろうと、人口減少社会なんです。
今後のインフラ整備より、インフラメインテナンスやインフラ廃止にお金がかかるわけですよね。

エコノミックアニマルと言われた過去(今も?)、そろそろ成熟し安定したニッポンと呼ばれる社会の方が良いのではと思うのです。

GWを静かに庭仕事で過ごしながら思うね。

怒れるおっさん会議 田尾和俊 勝谷誠彦 西日本出版社 2013

図書館本

如何に地方のメディアと行政がダメなのかが良く分かります。
まあ、もちろん田尾さんやその他多くの論理的に頑張る地方再生人もいるのだけれど。
田尾さんは「麺通団」団長として讃岐うどんを民間レベルで知名度を上昇させた。
「うどん県」の源流を作った人達が田尾さん達だった。
ヒエラルキーで一番下の製麺所型のうどん屋が実は旨かった(大手や名の通った既成うどん店の反発)


対談の形を取って、田尾さんの香川県の問題点をさらけ出し、町興しと言う名(活性化とも言う?)の補助金まみれで誰も責任を取らない現状を指摘します。
一番の問題点は情報公開の不備。いくらの予算をどこにどの様に支出したのかわからないイベント。
結局費用対効果は分からず打ち上げ花火として地元新聞やテレビが騒いで終わる現状。

個人的には勝谷さんの意見に反対の部分もあるが、脱原発や行政の見える化(田中康夫さんに投票するために軽井沢に家を作り住民票を移した)や右左関係なく筋を通す政治家の好み(小沢一郎、辻元清美、田中康夫)は同じ。
特に福島原発震災を予言したような作品「ディアスポラ」は黒沢監督の「夢」を彷彿させます。

さて備忘録メモ
瀬戸内国際芸術祭の話(いくら使って、どんな効果があったか不明)集客数のウソ 
まちおこし=補助金事業
リターンの取れない投資を続けるとどうなるか?政治もビジネスも同じ
まちおこし、活性化、どうなったら成功?
アーケード、舗装、看板、ベンチ、イベント それで成功する?
広告代理店の戦略(赤字のイベント多数 食の祭典、横浜博、瀬戸大橋博etc) コンサルに騙される構図
目的が無さ過ぎる地域活性化
観光協会に金を流して、観光協会がやりましたという形にする。
介護とエコで認可を取る地方土建業界 老人ホーム、特養が儲かる
地方行政を批判する人間を排除 メディアも取り上げない
地方広告主に配慮して(自主規制)して取り上げられない旨いうどん店(製麺所型の)
発表報道のみの地方メディア 最大のクライアントは行政
「うどん県」イベントにどこの広告代理店にいくら出したか不明 誰がOKを出したのか不明。
巨額の補助金を持ってきたという成功例としての丸亀商店街
活性化のための会議、実はどうやって補助金を取るかの会議
地方議会で政策を作るのは役人、議員じゃない(笑) 地方の世襲制議員問題
前任者以上の仕事をしていけない市役所職員
利益を増やすための議論、入ってくる利益を増やすか、出て行くお金を減らすか。この議論がない。
目的なく進むテレビのトーク番組。 だから手段が決まらない。
日本は過去をさかのぼって何かをする人を評価しない。欧米は評価する。
長野県(田中知事時代)、地回りがバッチをつけている。利権の構造にマスコミも書かない。







ディアスポラ
勝谷 誠彦
文藝春秋
2011-08-04

なぜローカル経済から日本は甦るか 冨山和彦 PHP新書 2014

図書館本

人口減少問題から地方消滅の予測が出されている。
では何をすべきか?
企業再生プロとして冨山さん(1960-)の考える日本再生論。

ざっくり要約すれば規制緩和、既得権益の排除、ダメ会社のおだやかな退出促進でしょうか。
そしてグローバル(G)とローカル(L)のすみ分け経済政策。

個人的には経済は門外漢なので間違って認識している可能性もある。

備忘録的メモ

グローバル化の過大評価するバイアスの存在
ローカル経済圏は基本的には非製造業が中心で、本質的に「コト」の価値(観るコト、運ぶコト、治すコト、泊まるコト、etc)を顧客に提供 密度の経済性
現状政策ではトリクルダウン理論は起こらない(大手と下受けの直結があれば起こるが、すでにその構造無し)
GとLの穏やかな相互依存、相互補完
Gの世界:ビジネスのオリンピックで勝ち抜く
Lの世界:新陳と代謝の同時促進
海外での現地化ビジネスー成功すれば利子や配当を吸収できる
日本企業が負ける理由、整理統合が進まないため 集約する海外企業
構造的に儲からない事業を続ける日本企業
医療機器、医薬品、電力、エネルギー分野の規制緩和(ディレギュレーション)
法人税率軽減はナンセンス(日本企業の負けの原因ではない)
「空気」で決まる意思決定、ムラの空気調和
オリンピックの勝利のための社外取締役活用
ネイチャーに載ることよりネイチャーへの載せ方(そうだとは思わないけど)
新自由主義社会ではトリクルダウンは起こらない、偏在する富は結局再投資や株主配当に。
日本:本来は共稼ぎ文化、決して武士道的、公家や武家の文化ではない
退出先の基準 貸借対照表(B/S)より損益計算書(P/L)
Lの世界 地方では最低賃金をあげ、労働監督を厳しく、穏やかな退出を進める。生産性の高い同業者にM&Aで買収してもらう。
寡占的安定の最大の問題は腐敗
地方金融機関のデッドガバナンスの必要性 穏やかな退出促進
効率的な公共サービス、高密度の消費j構造 限界集落からの穏やかな退出と中核都市への集約(そうだろうか。。。。?)
ローカル経済圏サービス業の労働生産性がアメリカの半分という事実
人手不足対策は 労働生産性の向上、女性と高齢者の活用、外国人の雇用。グローバル経済圏の経営者はこの逆の順番と考えているが間違っている。


タックス・イーター 志賀櫻 岩波新書 2014年12月

図書館本

前著「タックス・ヘイブン」が非常に勉強になったのでこちらも読んで見ました。

ざっくり要約すれば、いかに税金が知らない内にズルく盗まれていくのか、ということです。
そしてその税金泥棒は身近にいるという事実。
さらにその盗まれた税金は知らないうちに日本の外に移されているんです。
要するに日本国の税金を食い荒らす連中は誰か?
タックス・イーターが群がるもの
 予算(一般会計、特別会計)
 財政投融資
 税(租税特別措置)
 国債


さて、備忘録的メモ
プライマリー・バランスのまやかし
食い荒らすのは予算や財投だけでなく、課税のすり抜け、国債という現世代、未来世代の税金まで先食いする者。
円高に直面するたびに、財政金融政策によって急場をしのぐ対症療法を取った。
政治家、官僚、業界の鉄のトライアングル
特別会計予算(特会)という打ち出の小槌
高度成長期:国土の均衡ある発展ーーバラマキ予算
農林水産業=弱者 ウルグアイラウンド 6兆円バラマキ 経済効果評価は謎
円安が輸出振興に役立つという神話は成立しない
高度成長の終わりとともに「坂の上の雲」の時代も終わり
公共事業 道路、ダムといった不透明事業
社会保険制度の潜在的負債(すでに破綻しいると指摘)膨大な簿外債務 年金特別会計
厚労省の詭弁と欺瞞 保険方式 積立方式でなく賦課方式
行革でのタックス・イーター対策
租税特別措置をターゲットに白昼堂々と国民の税金を掠め取る
too big to fail(潰すには大きすぎる) リーマンショック
国債:税金の先食い(現世代の国民に一人ひとりがすでにタックス・イーター)
国債の原則発行禁止と日銀引受けの厳重禁止は、財政法の2大原則。これは戦争を起こさせないようにするという一大重要目的にもとづく原則であった。
族議員 5族:農林族、建設(道路)族、厚生族、文教族、郵政族、地方族、商工族などの中から
主計局課長と主税局課長との違い
主計官でも農林担当官は次官コース
社会保障制度破綻の原因は高度成長期の税の自然増収が永遠に続くと錯覚
国益より省益、省益より局益と自らのキャリアパス
オールドエコノミーのニューエコノミー 財界と新興企業
多国籍企業から無国籍企業
行革 運輸省との規制緩和争い ヤマト運輸 現在の便利で確実な配送を確立
郵政民営化 財投でのムダな事業への資金源を断つ
ジャパンバッシング、ジャパンパッシング、そしてジャパンナッシングへの道
無国籍(多国籍)企業の租税回避 スターバックス、アップル、
企業が租税回避のために多数の弁護士や会計士等を雇用 優秀な人材の非生産的活動
タックスヘイブンによる秘匿されている資金量は21兆ー32兆ドル(過小推計)
ICIJのHPで国別、や企業別でタックスヘイブンにリストが見る事が出来る。東京電力や東北電力のリスト
https://offshoreleaks.icij.org/ http://current.ndl.go.jp/node/23740
グリーン・スパン・プッド、バーナンキ・プッド そして黒田・プッド バブルがはじけて大損出しても気前よく金融政策で救ってくれる。
官僚機構の権力の源泉はデータの独占
一般会計には計上されない100兆円を優に超える社会保障の支出
増分主義、ゼロからの積み上げという当たり前が無い。
昭和の3大バカ査定、相変わらずつづく平成のバカ査定
裁判所の消極性 行政訴訟の80%は八百長であると断言した退職裁判官
日本の財政や経済の状況だと、戦争を起こして解決するのが普通と言う専門家





トマ・ピケティ教授 

元旦の朝日新聞から
21世紀の資本著者 

今年読まねばと思う一冊。

電子版テキストはこちら。

P1032835

沈みゆく大国 堤未果 集英社新書 2014

これまでの堤さんの著作の中で最も大きな警告を日本に出していると感じた。

アメリカという巨大経済大国というコンテクストの裏に潜む巨大な貧困、この辺の事情は前著等で細かく現場取材されて報告されている。教育崩壊、就職出来ず奨学金が返済できず軍隊にリクルートされていく青年ら。
フードスタンプ(生活保護の直接食物給付、低コスト高カロリー)で潤うファストフードチェーンと多国籍スーパーマーケット等々。

そして今回は病気で個人破産して行くアメリカの人々とオバマケア(皆保険のはずが、、、、)の実態。
あまりに怖すぎるマネーゲーム化したアメリカの医療システム。

日本の皆国民保険も多くの問題をはらんでいる(毎年1兆円の医療費が増えるや、多剤投与、過剰治療)がアメリカの現実を読んでしまうと日本は天国に一番近い島と思えてならない。

しかし、アメリカの企業は当然、これから日本を標的として(すでに)、ビジネスとしての医療に参入してくるのである。

備忘録的メモ

オバマケア(皆保険のはずだった)
メディケイド(低所得者層用の公的保険)
メディケア(65歳以上高齢者、障害者、末期腎疾患患者の公的保険)
民間、労働組合加入の医療保険
HIV感染者の薬剤投与、年間200万円(死ぬまで) 無保険の場合 発症してからメディケイドの障害者枠可能
2013年10月オバマケア保険申請開始 しかし薬代負担率に幅、高額な薬は自己負担率も高く。
高額なHIV薬の多くを処方箋リストから外す。新薬はさらに高額
C型肝炎の新薬 一粒10万円(保険適用外) 1クール12週の薬代840万円
組合保険負担を減らすために企業はリストラ、非正規化、パートタイム化
メディケイドによる病院倒産の危機(医師や病院の赤字) メディケイド患者が診療予約が取れない現実
高齢者医療費カット 向こう10年間で57兆5000億円
オバマケア保険ネットワークに入らない医師 全米で66%
医療裁判での医師の訴訟費用保険額の高騰  年収2000万、訴訟保険料 1750万
医療事務処理の煩雑さ 入力コード数
ロビイスト(医療、製薬関連が4割) ワシントンに全体で17800人
医療保険会社CEOの莫大な報酬 aentna CEO 日給900万円 年収30億
不法移民500万人に滞在資格を与えると(大統領令で)、メディケイドによる医産複合体とウヲール街の饗宴
医療の小売業チェーン店化(ヲールマート、コストコ等)、フードスタンプで大儲け。
メディアの寡占化による情報支配
外資企業による大型医療法人(日本)の買収 医療特区、混合診療 年金資産の株式運用(GPIF)


シェールガス・オイル 絶対儲かる? 池上さん〜〜

池上彰の経済教室というテレ東の番組を録画しています。

9月14日のタイトル
シェールで世界激変!北方領土にも関係が… 動画が見れるかも。
出演:【講義】池上彰(愛知学院大学特任教授)

その番組の中で池上氏はシェールガス掘削技術が開発されて、掘れば必ずガス・オイルが出るようになったと指摘。だからコストも安くなったと。

日本の企業が参入しましたよね。2011年住商のHP

そして今年、住商は1700億円の損失を出したました。米テキサス州でのシェールオイル開発。
日経の記事はこちら。


池上さんはその後どのように言い訳しているのだろうか?

平成経済事件の怪物たち 森功 文春新書 2013

図書館本

森さん(1961-)の取材を通じての事件の裏表。

貨幣という物質は時に麻薬と化して、人を狂わせるのでしょう。
そしてそれが人間の宿命なのかもしれません。
優秀な学歴を収めても、ダメな人間はダメな例も沢山出てきます。
また、江副さんの様に田原総一朗氏が冤罪という様な事件も。

おそらく森さんにはもっともっと色んな方の資料があるのでしょう、巨悪も小悪も眠らせてはいけないのだと思います。最近では関電の副社長が多額の政治献金をしてきたことも報じられていて、結局その原資は電気代だということも分かりましたよね。そして多額の広告、広報への電力会社の出費も(年額800億とも言われる)電気代であるという事実。

目次より
江副浩正―ベンチャーの革命児 (リクルート事件)
磯田一郎―住銀の天皇 (イトマン事件)
田淵節也―証券界のドンの特攻経営 (野村証券損失補填事件)
金丸信―佐川急便と五億円闇献金事件 (佐川急便事件)
尾上縫―興銀を掌で転がした「美人女将」 (巨額詐欺)
高橋治則―長銀をつぶした男 (イ・アイ・イ事件)
田谷廣明・中島義雄―接待汚職で失墜した大蔵官僚 (大蔵省接待汚職)
早坂太吉・末野謙一・佐佐木吉之助―不動産神話の申し子たち (最上恒産事件)(桃源社事件)(末野興産事件)
許永中―最後の大物フィクサー (イトマン事件)
武井保雄―武富士サラ金帝国の滅亡 (武富士通信事業法違反)
村上世彰―ファンドバブルの鬼っ子 (村上ファンド事件)
小沢一郎―政治とカネの呪縛 (陸山会事件)




腐った翼 森功 幻冬舎 2010

図書館本

ノンフィクションライターの森さん(1961-)がJAL崩壊までの魑魅魍魎を実名バシバシで綴っている。
森さんは他にも「血税空港」という作品もあるようだ。

2010年はJAL123便の墜落から25年との事。520名の人命が御巣鷹山に消えた。
そして、権力闘争、内部抗争、組合闘争、数々の飛行トラブル。不透明な経理操作。
さらには、政治家との癒着、利権、行政との蜜月。空港建設という政治とカネ。
政治家の口利きによる日航への就職。


もちろん、日航内部にも真剣にナショナルフラッグキャリアーとしてのプライドを持ち
公共交通の一翼をまさに担おうと努力した多くの社員がいたことだろう。

しかし、結果は2010年の会社更生法適用の申請で第一幕は終了となる。
また、森さんはJALに対するメディアの監視は一貫して甘かったと指摘している。この辺もメディアとの癒着の問題なのであろう。





再放送があれば是非みては? ダンビサ・モヨ NHK

7月2日放送 | これまでの放送 | スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン


ブログで何回も紹介している彼女の書籍とTEDでのプレゼン。

NHKでもやったんですね。

このプレゼンでは語っていなかと思いますが。

「アフリカの欲しているものを中国は持っている、中国が欲しているものをアフリカは持っている」

これが彼女の指摘です。


web より
ダンビサ・モヨ

エコノミスト

1969年、ザンビアの首都ルサカに生まれる。90年、大統領へのクーデター未遂で大学が閉鎖されたのを機に、渡米。奨学金を得てアメリカン大学で化学を学ぶ。93―95年、世界銀行でコンサルタントとして勤務。01-08年、ゴールドマン・サックスに勤務。債権市場、ヘッジファンド・カバレージを担当した後、グローバルマクロ経済のエコノミストとして活躍。また、ハーバード大学で修士号、オックスフォード大学で博士号(経済学)を取得。著書に『援助じゃアフリカは発展しない』『すべての富を中国が独り占めする』『How the West Was Lost』。バークレーズ銀行、SABミラー、バリック・ゴールドの役員も務める。





この本のタイトルは釣りです(笑) 内容でご評価ください。

すべての富を中国が独り占めする
ダンビサ・モヨ
ビジネス社
2013-07-24

農協との「30年戦争」 岡本重明 文春新書 2010

図書館本

農業関連の本を読んでいると必ず問題となるのが農協と農政(国の政策としての)

本書は専業農家で頑張る農家の応援団の岡本氏(1961−)が経験してきた農業における種々な問題点を綴っている。

結論から言えば、専門家も指摘しているように、農政が農民のための政策でなく、農協は農民のための農協ではなく既得権益として組織を守るための団体化していることがわかる。

山下一仁氏(農水官僚)が書かれた農協の大罪 (宝島社新書)と内容的には同じであり、岡本氏は現場でのリアリティが現実を補完している。

備忘録メモ
農協の金融事業の問題点(農林中金、経済連) 農業以外の投資 中抜き組織
農協職員の資質
農業振興指導という名の補助金消化
兼業農家が専業農家の経営を圧迫する場合がある(低金利補助金で大型農具、公務員の休日農業)
農業は誰でも就業出来るような安易な職業ではない
ジャンボタニシとサポニン、化学農薬
農業生産しない農地なら高い固定資産税を取るべき(遊休農地が増える理由のひとつが安い固定資産税)
補助金で区画整理、農地転用、ショッピングセンターという構図もある
ウルグアイラウンド対策事業でも農地整備、しかし遊休地や耕作放棄 (山梨ではオートキャンプ場を作っていたな)
価格保証で思考停止 消費者の何を求めているか無視、海外での日本果物や野菜の高評価
輸入阻止こと日本の農業を守る唯一の手段という農協の陰謀
農協からの借入負債で離農や自殺 農協は衰えない

障害者の方が可能な農業の提案 NPO法人「気分爽快」
農家の嫁が報われる仕組みが必要(夫に先立たれ、義理の親が死んでしまうと、夫の兄弟が相続を主張)





農協の大罪 (宝島社新書)
山下一仁
宝島社
2009-01-10

農協の大罪 山下一仁 宝島新書 2009

図書館本

山下氏(1955-)が農水省での経験をもとに書かれた日本農政史からみた問題点。
柳田國男(農商務省 法学士第一号、のちの民俗学者)まで遡ります。

ざっくり書くと
すでに農協の役割は終わっているということでしょうか。
本来の農政は食料の安定供給、食料安全保障のはずであるが、根本的に矛盾した農政が行われていると
指摘
農協による農協ための支配構造
この辺は、神門善久さん(1962−明治学院大学経済学部教授)の主張と同じように思う。

そしていかに真剣に農業を産業としようとする動きが止められてきたかということでしょう。
本書が出版された時期はまだ減反政策が普通に行われていたと思われますが、現在(2014年)は筆者が主張するように減反政策が大きく変わろうとしています。

備忘録メモ
農協ー自民党ー農水省 の農水トライアングル
米価の高価格維持により農協は高い肥料、農機具、農薬等の手数料 農民のためより農協維持利権
酪農は戸数が40万戸から2万戸に減少したが生産は増加
減反政策 40年間で7兆円 過剰米処理に3兆円以上投入
宅地やパチンコ店に化ける農地
農協の金融部門分離への抵抗 (営農・経済事業、信用事業、共済事業、福祉事業)
食管のおかげで農林中金も発展
肥料の高価格維持(輸出向けの3倍) 農協の販売マージン、肥料製造資本への奉仕 肥料産業への貸付利益
補助金による農家の囲い込み メインは兼業農家 (週末農業で農薬、肥料を使う)
農産物販売における農協の中抜き(手数料20%程度)
有機農業農家への差別
農地転用売却益の運用90年7兆円 現在(09年)2兆円
農協組合員、准組合員のうち農業者は3分の1 農協=不動産協同組合化
米が自由化されると、日本文化、生態系が崩壊するとした農協のウルグアイ・ライウンドでのキャンペーンの嘘
エネルギー浪費型の農業(農薬と化学肥料の多投)に固執する農協 農学者 安達生垣氏の指摘
農協によるマスコミ、文化人、俳優の囲い込み戦略
農協批判できない学者(学生の就職先としての農協の存在)
族議員の減少、しかし逆に少数で政治力が高まる(権力集中)
農政官僚の停滞(族議員や農協に不利になる政策提案が出来ない)
零細農家切り捨て論の嘘(本職サラリーマン兼業農家は冨農で米作主農家より収入多い)
減反を止めて主業農家に補助金の直接支払いをすれば財政的な負担は変わらず価格低下で消費者にもメリット ミニマムアクセス米の輸入も必要ない。食料自給率も上がる
考える農業者による専門農協の設立を

農協の大罪 (宝島社新書)
山下一仁
宝島社
2009-01-10





ダンビサ・モヨさんのTED 是非聞いてみてください。

Dambisa Moyo: Is China the new idol for emerging economies? | Video on TED.com


中国嫌いの人も、中国好きな人もどうぞ。リンクから講演が聴けます。良い時代になりました。

井の中の日本にならないために。
英語のテキスト表示も出来ます。

日本語訳されている彼女の本を下に紹介しておきます。
その下が原著


援助じゃアフリカは発展しない
ダンビサ・モヨ
東洋経済新報社
2010-07-30

すべての富を中国が独り占めする
ダンビサ・モヨ
ビジネス社
2013-07-24



祝島 原発 原発マネー

原発マネーのお話 是非読んでみて。

原発マネー”を31年拒否してきた島が緊急事態に

原発と闘う小さな島の30年史

両方の映画みたいんですけど、まだ見てません。

【祝島映画情報】
原発反対を貫く祝島の人々と、スウェーデンで持続可能社会を構築する人々を描いた作品『ミツバチの羽音と地球の回転』(鎌仲ひとみ監督)

ミツバチの羽音と地球の回転 [DVD]
ミツバチの羽音と地球の回転 [DVD] [DVD]



祝(ほうり)の島  原発はいらない!命の海に生きる人々 [DVD]
祝(ほうり)の島 原発はいらない!命の海に生きる人々 [DVD] [DVD]

世界一大きな問題のシンプルな解き方 ポール・ポラック 東方雅美訳 英治出版 2011年6月

世界一大きな問題のシンプルな解き方 ポール・ポラック 東方雅美訳 英治出版 2011年6月

原題:Out of Poverty, what works when traditional approaches fall

図書館本

これまでのODAをはじめとする援助方法を見直す良い書だと思いました。
そして、もっとも重要なのは現場の人々の話を多く聞き、現場での実現性を考えること。
貧しい人々は援助を受ける人という扱いではなく、サービスを購入する顧客と考える。
国連ミレニアム開発目標(MDGs)の話もジェフリー・サックス(推進者)とウイリアム・イースタリー(懐疑派)の名前を出して問題点を指摘しています。もちろんMDGsを全面否定している訳ではありませんが、貧困対策における方法論に異論を唱えています。
足踏みポンプとドリップ灌漑(重力とホース利用の給水装置)による農作物増収が絶対貧困(一日1ドル以下で生活する人々)問題を解決する、それも援助ではなくマイクロクレジットや農業従事者自らの投資(数十ドルから200ドル程度)で。
3つの誤解; 1.寄付で貧困から救いだせる、2.国家の経済成長が貧困をなくす、3.大企業が貧困をなくす
デザイン革命をおこす(いかに安く、いかに沢山助成金なしで売ることができるか)
新しい市場(貧困に苦しむ人々、ソニーのトランジスタラジオ、ジョブスのアップルコンピューターと同じ)
農業だけでなく、スラムでの企業も可能(なぜ人々がスラムに集まるのか?そこに人々が生活できるから。)
MDGsで援助する国、援助される側の対応者はなんらかの支援者との関係(利害)がある。
ゲイツ財団のような支援評価体制(効果実現性、その効果の大規模発展性)の重要性

本書はもちろん完璧な貧困対策ではない、また指摘されていない問題点もある(解説で日本人の方が説明している)。しかし、ザンビア人経済学者ダンビサ・モヨ女史も指摘しているようにこれまでの先進国の途上国援助は多くの無駄と失敗を繰り返してきた。
そのような文脈の中で本書で描かれる様な貧困撲滅への取り組みや、途上国における個人やグループ起業への見返りを求めない投資(kiva等)は今後の流れになるのかもしれないと思った。またconditional cash transferといわれる直接お金を渡す方法論はアメリカの貧困対策や途上国でも行われつつあるということを付記しておきたいと思います。

第1章:現実的な解を導く12のステップ
第2章:3つの誤解
第3章:すべては「もっと稼ぐこと」から
第4章:残りの90%の人たちのためのデザイン
第5章:新たな収入源を求めて
第6章:水問題を解決するイノベーション
第7章:1エーカー農家から世界が変わる
第8章:主役は貧しい人たち
第9章:スラムの可能性
第10章:貧困と地球
第11章:私たちには力がある
第12章:バハドゥ一家、ついに貧困から抜け出す

世界一大きな問題のシンプルな解き方――私が貧困解決の現場で学んだこと
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1ドル50円時代を生き抜く日本経済 浜矩子 朝日新聞出版 2011年1月

1ドル50円時代を生き抜く日本経済 浜矩子 朝日新聞出版 2011年1月
図書館本

感想から書くと、経済非専門家の自分が、少し世界経済が分かった様な気になる本。
円高じゃなくてドル安。
浜さんは、保護貿易主義は良くないという立場のように思えるが、実は地域通貨にも期待している。そして道州制よりは廃県置藩的(内田樹さんが主張する)な動きに期待しているようでもある。ただ、度胸と愛嬌の規範は良いけど、じゃ、企業経営者はどうしたらよいか?一般国民はどう世界経済と立ち向かう(立ち向かわない)かが個人的にはわかりにくい。ドル崩壊はエマニュエル・トッドが予想しているし、ユーロもドルも中国元も機軸通貨にはならないのかな。

いつもの備忘録的メモ
為替介入によって円高を円安方向に押し戻そうとするやり方は「ヤブ医者の処方箋」だ。
ドルはこれから価値を失っていく通貨。
日本の超低金利あるいはゼロ金利が、マネーを日本から溢れださせ、結局のところリーマンショックをもたらした。そう言っても過言でない。
成熟した債権国家(日本):流出したジャパンマネーで海外で収益をあげ、その収益で輸入。
事態はもう通貨戦争byブラジル財相
アメリカにとって日本がモノ言わぬ安定株主、中国も損益分岐点を模索中
イギリスはよせばよいのに金融立国化により若返りを追及した1990年代がある。その年寄りの冷や水がたたって、今のイギリスは経済の再生に四苦八苦。
ドルはせいぜい南北アメリカを通用範囲とするローカル通貨の位置づけで落ち着く。
中国繁栄基盤とパックスアメリカーナや日本、欧州繁栄背景との違い(資金は海外、土地、労働力は中国)
プラザ合意後の日本の失敗(1ドル360円、85年プラザ合意、250円、86年末160円、87年120円、2011年80円から75円台)これを公定歩合の引き下げ(金融大緩和という強力眠り薬)で対応し円高を脅威としてだけ反応
集権的管理から競争的分権へ
保護(貿易)は救済につながらない
去るもの(中小企業の海外進出)は追わず、来るもの(輸入、労働者)は拒まず
Think local, act globalへ
地方行政の自己展開力による横系列的地域共同体形成 行政こそが知的足腰の強さ(教育)が必要
大きすぎて潰せないから大きすぎて救えないへ
成長戦略でなく成熟戦略

目次
第1章 なぜドルはここまで安くなっているのか
第2章 ユーロはドルの受け皿になれない
第3章 なぜドルからの逃避先に円が選ばれるのか
第4章 無極化するグローバル時代の通貨関係
第5章 円高はチャンスである
第6章 協調的分権が生む新しい日本
第7章 行政は協調的分権にどう対応するか
第8章 成熟時代の政治と政策

1ドル50円時代を生き抜く日本経済
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競争と公平感 大竹文雄 中公新書 2010

競争と公平感 大竹文雄 中公新書 2010
図書館本

非常に読みやすく、経済音痴な自分の疑問を分かりやすく解いてくれる。
新書ではあるが、知人には絶対勧めたい一冊である。
種々の研究者のデータを用い分析する、そして物事を決め付けない態度は読んでいて安心できるし、説得力を持つ。リーマンショック以降、経済の明るい話題は無いし、最近ではEUでのギリシャ危機、円高やTPPでの関税問題。普通に世界恐慌前夜的な舞台が着々と準備されているようにも思えてならない。

いつものように備忘録メモ
国による価値観の違い。国の責任か個人の責任か?
勤勉より運やコネを重要視する日本人(フランスも同様)不況の影響もあり
任期付き正社員の必要性
ウイキノミクスの政府での必要性(情報の公開とアイデアの募集)
市場競争が結局は格差の縮小に貢献すると考えない人が多い。日本
市場競争のメリットを最大限に生かし、デメリットを小さくするような規制や再分配政策を考えるという、市場競争に対する共通の価値観をもつべき。
出生時体重と成人後の経済状態の関係
日本全体での所得不平等化は高齢化が原因である
アメリカ:努力、学歴、才能。 日本:努力、運、学歴の順の価値観、だからアメリカ人はそれほど格差を感じない?(ただし、2011年秋のウォール街でのデモは大きな格差をアメリカ人が感じている)
特定の世代の政治力が強くなることを抑制することが必要(年金問題、介護保険等)
世代別の選挙制度や子供の数による投票権の付与等も考慮に値する
正社員の既得権益にはメスを入れる必要性がある。(解雇規制の緩和)


目次
プロローグ 人生と競争
I 競争嫌いの日本人
 1 市場経済にも国の役割にも期待しない?
 2 勤勉さよりも運やコネ?
 3 男と女、競争好きはどちら?
コラム1 薬指が長いと証券トレーダーに向いている?
 4 男の非正規
 5 政策の効果を知る方法
 6 市場経済のメリットは何か?
II 公平だと感じるのはどんな時ですか?
 1 「小さく産んで大きく育てる」は間違い?
 2 脳の仕組みと経済格差
 3 20分食べるのを我慢できたらもう一個
 4 夏休みの宿題はもうすませた?
コラム2 わかっているけど、やめられない
 5 天国や地獄を信じる人が多いと経済は成長する?
 6 格差を気にする国民と気にしない国民
 7 何をもって「貧困」とするか?
 8 「モノよりお金」が不況の原因
 9 有権者が高齢化すると困ること
III 働きやすさを考える
 1 正社員と非正規社員
 2 増えた祝日の功罪
 3 長時間労働の何が問題か?
コラム3 看護師の賃金と患者の死亡率
 4 最低賃金引き上げは所得格差を縮小するか?
 5 外国人労働者受け入れは日本人労働者の賃金を引き下げるか?
 6 目立つ税金と目立たない税金
エピローグ 経済学って役に立つの?
競争とルール あとがきにかえて

競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)
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