おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

経済

地下鉄工事発注も市長ですよね

【博多駅前陥没】九州の玄関の誇り…強気1週間工事200人 大成建設も“汚名返上”フル稼働(1/4ページ) - 産経WEST


3Kさんの「ニッポンすごい」的な記事ですね。

事故対応が迅速だった。それは結構な事です。

でも、地下鉄工事を発注したのも福岡市長ですよね。

大成建設も汚名返上? って当たり前のことを当たり前にするだけでしょう。
リニアの南アルプストンネルも大成さんのJVですよね?

本質がどこかを報道するのがメディアの役割だと思うよ。





補助金止めますか人間止めますか

補助金依存撲滅ツール

木下斉さんのFBより



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こんな本もあるようです。各商店街に一冊?(笑)

あのまち、このまち失敗事例: 「墓標」シリーズ Area Innovation Review Mook
一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス
2016-06-27

未来の市場を創り出す 木川眞 日経BP 2013

図書館本

カリスマと呼ばれたクロネコヤマトの小倉昌男の後を引き継いだ銀行マンの木川さん(2005-ヤマト)。

僕は小倉さんの生き様が好きだし、クロネコヤマトの配送サービスにも非常に感謝している。
そして、本書を読んで益々ヤマトが好きになった。
もちろん、日経BPの本だから「ヨイショ」はあるだろうし、敢えて欠点などは指摘していない。
(日経BP関連の人々が多くをまとめているので)
まあ、そんな些細な事は無視で良い。

森 健氏の著 小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの 2016年1月
これも併せて読んでみるとさらにヤマトの凄さが感じられるかもしれない。

さて、備忘録メモ
役割や利益を「独り占め」しないビジネス 協業
宅配業以外の分野を50%超えるように努力 リコール代行 家電修理
アジア主要都市への翌日配送
ネコ+エコ=ネコロジー 環境活動
3.11以後 宅急便1個あたり10円の寄付 142億円の寄付




マネー・ショート 華麗なる大逆転 (米)

マネー・ショート 華麗なる大逆転 (米) | シネマチャート - 週刊文春WEB


ハノイー羽田 機内映画

サブプライムローン破たんを見抜いていたヒトの話。
まさに金融工学という「無限」を想定して金儲けに興じる人々がいる社会。
そして、いつも一番の被害者は普通の一般のズル賢くない市民なのだろう。

リーマンショック、その結末は公的資金導入でウォール街を守り、1%と99%の社会での
中間層を減らしている。
2016年 大統領選挙予備選 まさにジャイアンの国アメリカという帝国が崩れていく予兆だと
思うのだが、、、、

〈あらすじ〉

好景気に沸く2005年、金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベール)は、住宅ローン市場の崩壊を予想し、投資銀行と「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」という契約を結ぶ。狙いは、サブプライム・ローンが破綻した時に支払われる一億ドルの保険金だ。ヘッジファンド・マネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)は、返済能力のない人にも住宅ローンを簡単に組ませる大手銀行に怒りと不信感を募らせていた。マイケルの戦略を察知した銀行家のジャレド(ライアン・ゴズリング)は、大手銀行に一泡吹かせるために、マークにCDSの購入を勧める。第一線を退いた伝説のトレーダーのベン(ブラッド・ピット)もまた、市場崩壊の予兆に気づく。
〈解説〉

2008年のリーマンショックを予測した異端のトレーダー4人を描く、アダム・マッケイ脚本・監督作品。130分。


ダンビザ・モヨ: 経済成長の行き詰まりを打破するには

日本語TED新着: ダンビザ・モヨ: 経済成長の行き詰まりを打破するには

彼女の中国とアフリカの関係性の指摘はまったく同意しています。

今回は経済という文脈から。経済成長こそが貧困や格差を小さくするのだと。
ただ、それには野放しの資本主義(新自由主義)ではいけないのだろう。


以下HPより
経済成長は現代において重要な課題です。経済成長が停滞すると政治や社会に不安が広がり、人類の進歩は滞り、やがて社会に暗雲が立ち込めるようになります。エコノミストのダンビザ・モヨは、資本主義単独では現代社会が必要とする経済成長は実現しないと言います。国家主導型と市場主導型の経済モデルのどちらにおいても、資本主義は、社会悪を解決せず汚職を促し所得の格差を生み出しているという指摘です。モヨは現在の経済状況を調査し、より良い経済成長を育むためには、資本主義をスペクトルとしてとらえ、異なった経済モデルを融合するべきだと提案します。 ( 翻訳 Yuko Masubuchi 、レビュー Ken Yoda )



援助じゃアフリカは発展しない
ダンビサ・モヨ
東洋経済新報社
2010-07-30

すべての富を中国が独り占めする
ダンビサ・モヨ
ビジネス社
2013-07-24

再放送は2016年2月23日(火)午後5時00分〜 みんなのための資本論

みんなのための資本論 | BS世界のドキュメンタリー | NHK BS1


録画でみました。2013年アメリカ制作

格差問題と種々の因子との関係性。
ピケティをすでに引用していましたね。

堤さんの「貧困大国アメリカ」を映像で見た感じがしました。

金で民主主義が買われる可能性を見事に描いていました。献金の額で政策が買える。
まさにコーポラティズム(政府と企業の癒着主義)が1%のために働く社会。

アメリカも、日本もドイツも結局は製造部門を労働力の安い海外に移転し、労働者の給与を下げっていった。

その行き着く先は?

ロバート・ライシュ氏の本は読んでみようと思う。
素晴らしい講義でした。



ロバート・ライシュ 格差と民主主義
ロバート・B. ライシュ
東洋経済新報社
2014-11-21

どうしても工事が欲しい人たち 京大の強靭化せんせ

防災・減災懇の提言受け加藤強靱化担当相/第三者評価で新制度 | 建設通信新聞


リニアも新幹線もどんどん作れ、公共事業が日本を救うのせんせですね。
どうぞ、ご自分のお金でやってください。

民族自決は地域自決でもあるんじゃない?
一部の業界と雇用対策としての公共事業は日本を滅ぼしますよ。

工事している人も、ミニマムインカムでお金もらえば、決して自然破壊な工事なんかしたくないよね、ダムやらリニアやら。


記事引用

民間の取り組み促進
 内閣官房の「ナショナル・レジリエンス(防災・減災)懇談会」の藤井聡座長(内閣官房参与)は10日、「国土強靱化に資する民間の取組促進」と題した提言書を、加藤勝信国土強靱化担当相に提出した。藤井座長は、民間の強靱化への取り組み促進によって、直接的投資で2020年には実質で13.5兆円程度まで拡大することでGDP(国内総生産)押し上げに寄与するほか、今後想定される大規模災害の被害額を抑えられることなどを理由に、国土強靱化の民間取り組みを政府の成長市場の1つに取り上げてほしいと要望した。
 加藤担当相は提言書に、民間の取り組みを第三者機関が評価・認証する仕組みの創設が提案されたことと、そのためのガイドライン案も作成したことを踏まえ、「来年度から制度立ち上げを進めていきたい」と明言した。
 レジリエンス懇談会がまとめた国土強靱化に資する民間取り組み促進提言では、防災・減災への取り組みは、国や自治体だけでなく、民間の主体的な取り組みが重要であり、民間の取り組みがさまざまな投資につながり、産業競争力強化を通じて投資規模の拡大を含め経済成長にも貢献することが柱。このほか民間取り組みを促すために、取り組みを評価する認証制度とインセンティブなどによって、民間の国土強靱化関連市場規模の推計も提起した。
 安倍政権は経済規模を支える人口が減少局面に入っていることと、高齢化に伴う社会保障費増大を踏まえ、グローバル展開や産業競争力強化、成長産業への支援を経済政策の柱に据えていた。
 今回のレジリエンス懇談会の提言は、防災・減災の視点で民間の取り組みが進めば、強靱化関連の公共投資額以上に民間の国土強靱化関連市場の規模が拡大。結果的に民間の産業競争力が向上するだけでなく直接投資増に伴って経済成長への寄与度が向上するとし、そのためには民間取り組みを促進する新たな認証制度が必要としているのが大きな柱になっている。
 市場規模推計では、13年での強靱化に資する民間市場は全体で約11.9兆円とし公的支出と同程度とした。 その上で、 長周期地震動対策や耐震改修、 民間施設の耐震化や洪水対策、 長寿命化といった災害対策、 再生可能エネルギーシステムなど直接、防災・減災に役立つ個別市場をコア市場とし、 20年に実質で約3.9兆円から5.6兆円に増加すると試算している。
 一方、政府とすれば、民間企業の災害対応力の向上が、サプライチェーン(供給網)見直し・強化によって平時の生産性向上による産業競争力強化や、投資拡大による経済成長への寄与だけでなく、災害時に求められる自助・共助・公助のうち、自助・共助意識が高まることへの期待もある。
[ 2016-02-15 1面]





またまた始まる公共事業トリクルダウン論

地方に高速整備を 参院自民に議連「故郷を支援する会」 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース


またまた土木利権

強靭化のせんせも大絶賛だろうね。

地方の高速交通網を整備すれば、国内総生産(GDP)の拡大や地方創生にもつながる???

いい加減にしてください。

記事

参院自民党は20日、地方への公共投資を促す議員連盟「故郷を支援する参議院の会」を発足させた。新幹線や高速道路が都市部に偏って整備されたことが地方の衰退を招いたとして、今後10年間で10兆円規模の予算を組み、地方の高速交通網を完成させるよう政府に提言する。今夏の参院選に向け、地方の一人区の戦いを有利にする狙いがあり、安倍政権へのばらまき批判を強める野党との対立軸になる可能性もある。

 会長に就いた吉田博美・参院国対委員長は20日の初会合で、「我々が求めているのはばらまきの、無駄な公共事業ではない。真に必要なインフラを短期間で集中的にやり、地域の経済活性化を図ることが大事だ」と主張。議連には党所属参院議員の約8割が入り、顧問には溝手顕正・参院議員会長ら執行部が加わるなど参院自民党を挙げて地方への公共投資を求める。

 議連では、新幹線や高速道路が東京を拠点に太平洋側に偏って整備された結果、日本海側や四国など地方の衰退を招いたと指摘。今年夏の参院選から導入される鳥取と島根、徳島と高知の選挙区を統合する「合区」も、高速交通網の偏在による人口減が理由の一つだとした。議連は、地方の高速交通網を整備すれば、国内総生産(GDP)の拡大や地方創生にもつながると主張している。

朝日新聞社


新国立競技場 悪いのは誰だ! 上杉隆 扶桑社新書 2015

図書館本

世界に恥さらしの東京オリンピック問題ですね。無責任天国ニッポンなのでしょう。

ロゴマーク、競技場建設白紙、広告代理店とボランティア問題等々。
上杉さんが以前からスポーツ関連の取材をしていたとは本書で初めて知りました
(ゴルフ通なのは知ってましたが)。
証言者(インタビュー)のテキストを加えてよりリアルに新国立問題を綴っています。


読み終えて、特定の人間、政治家、ゼネコンそしてアカデミック等々の利権に関しては多くの方が
納得するところだろう。
税金という国費をつぎ込んで行われる巨大公共事業を好き放題に出来るヒトって素敵ですよね?(笑)

ちょっと気になったのは本書では国交省の話が出てこない、デザインやり直しでも指摘されたゼネコンや
JVには必ず国交省が絡んでいますよね、現に土木学会は原子力学会と同様に構成員や幹部に
ゼネコン幹部、大学教員、国交省官僚、天下り団体スタッフが選出されていますよね。

さて、備忘録的メモ

建築家VS建築家のいざこざ 東大閥X石原都知事・安藤忠雄の蜜月 (海の森公園構想)
不透明なコンペの存在 逆に建設終了後まで審査委員団を解散しないで責任を持った例(長野 田中県政
稲荷山養護学校公募型プロポーザル)
設計者を選ぶのでなく設計監修者を選ぶ 責任の所在が曖昧 設計を簡単に変更できる
東大建築学科出身者排除?コンペ 一次段階で排除か?
3つの利権 
 1.ラクビー利権(スポーツ界のドン森氏) 
 2.JSC利権 文科省
 3.東京都利権 (森の画策と猪瀬の失脚) 組織委員長人選に絡む闇
設計業務は入札でなく随意契約 フレームワーク設計業務の落札率が99.09%
JSCの無能さもあるが、6回に及んだ有識者会議とはなんだったのか? 議事録公開でも黒塗り
踏みにじられた「アスリート・ファースト」 競技者のためのオリンピックではない
税金を使わないオリンピック開催(1984年ロスアンゼルス)
オリンピック招致決定後はインフラ整備や経済効果の話題ばかり

目次
第1章 迷走の序曲~すべてはスキー場から始まった―証言者/團紀彦氏(建築家)
第2章 1つ目の利権~ラグビー利権―証言者/松沢成文参議院議員
第3章 2つ目の利権~JSC利権―証言者/玉木雄一郎衆議院議員
第4章 3つの目の利権~東京都利権―証言者/猪瀬直樹氏(作家)
第5章 不可解なデザインコンペ―証言者/團紀彦氏(建築家)、笠浩史衆議員議員
第6章 新国立競技場問題、悪いのは誰だ!―証言者/有森裕子氏(五輪メダリスト)、玉木正之氏(スポーツ評論家)、下村博文文部科学大臣



「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか? 中島恵  プレジデント社 2015

購入本

中島さんの本は何冊か拝読していて、立ち位置や価値観が非常にフレキシブルでかつ公正に思える。
ご興味のある方は是非下記の本などをご参考に。ちなみに中島さんは中国語会話がもちろん出来る。
なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか? 「ニッポン大好き」の秘密を解く (中公新書ラクレ)2015
中国人エリートは日本人をこう見る (日経プレミアシリーズ)2012

そして中国が日本の後を追いかけているという指摘は、まさに30年前の日本人の海外でのブランド品の
買い漁りやJALパック等の現地の方から顰蹙を買った団体旅行の姿と同等であろう。
これはまさに経済的時差なのではないだろうか。日本が欧米に追い付き追い越した様に。
そしていずれ経済成長は期待できない時代になるのだから、そして超高齢化社会をアジアも迎える。


最近のヘイトスピーチ問題や嫌韓反中本ブームの根幹にあるものは何なのかを疑問に思っている方も
多いのではないだろうか?
中国人嫌い、韓国人嫌いという人がある程度の人数いるように思うが、ではアメリカ人嫌い、フランス人嫌い、
イギリス人嫌いと言っているヒトをネット上ではあまり見ない。
その違いは何なのだろう?戦争に負けたのにアメリカ人は好きなんだろう。
共産主義が嫌いだとか共産党の一党独裁が嫌いならわからなくも無いが、〇〇人嫌いという文脈は非常に
違和感を持つのである。
中国人の氏名〇〇が嫌いとか韓国人のXXが嫌いとかならまだ理解できないでもないが、、、

さて本書では盛んにメディアを賑わしている「爆買い」の現状と背景、そして今後の中国の動きを論じています。

備忘録的メモ
中国人の海外旅行 98年 840万人 14年 1億人突破 20年までに2億3千万予想
日本に憧れる多くの中国人 85年放送 「おしん」視聴率76% 山口百恵「赤い疑惑」等 現在の50代、60代
中国人の日本のイメージ 「桜」「温泉」「ラーメン」 
団体旅行から個人旅行の流れ 団体ビザと個人ピザ(高所得者)での旅行
中国国内でのマナーの向上(経済鈍化にもかかわらず)
在日中国人 65万人(14年末)
最新の情報を提供すれば、中国側は喜んで載せてくれる(以前の様にカリスマブロガーにお金をだしたりせずに)
中国人ガイドのキックバック問題(日本のレストラン等での) 観光客もうすうす気が付いているはず
爆買いという言葉は上から目線か? 製造者側や企業が取材拒否の例
マナー良い中国人は日本人に溶け込んでしまい気が付かれない
中国人富裕層の個人旅行の拡大 団体旅行では不可能な多様な内容
値段によるサービスの差が当たり前の中国、サービスはほぼ平等な日本 だから世界からの観光客
海外旅行が「モノ」から「コト」へ変化していく
他国の常識と日本の常識の違いを認識することの重要性 文化も同じ
日本人も相手国の常識の中に飛び込んでみるべき




目次
プロローグ バブル期の日本から見えてくる「爆買い」の未来予想図
第1章 中国人観光客急増!彼らはなぜ日本を目指すのか
第2章 現場で聞いた「中国人観光客の人気商品」
第3章 複雑な社会からわかるモノが売れる仕組み
第4章 爆買いに戸惑う声から探る「マナー問題」の解決法
第5章 大挙してやってくる中国人客は千載一遇のチャンス!?
第6章 中国人富裕層にとって日本は心のオアシス
第7章 なぜ彼らは「日本に住みたい」と思っているのか
エピローグ 日本旅行で中国人の対日観が塗りかえられていく


資本主義の終焉と歴史の危機 水野和夫 集英社新書 2014

図書館本

経済というものに疎いのでおそらく1割も理解出来ていないのかも知れませんが
体感的あるいは感性での資本主義の危うさは感じています。

備忘録的メモ
地理的・物的空間から電子・金融空間へ
利子率低下が資本主義の死の兆候 資本主義卒業証書
金融工学、原子力工学は人間が制御できない
バーナンキ「犬の尻尾(金融経済)が頭(実物経済)を振り回す」
サマーズ「バブルは三年に一度生成し、弾ける」
景気回復は資本家のため、民主主義であったはずの政治は法人税率を下げたり雇用の流動化(非正規)
資本に国家が従属する資本主義
雇用なき経済成長=グローバル資本主義
景気回復は株主のため
脱成長 ゼロ成長が前向き 成長主義こそが倒錯
利子を取る行為=神の所有物である「時間」を、人間が奪い取る行為
キリスト教は金利を禁止(本書に指摘はないがイスラム教も金利は禁止)
資本主義の時代的性格=重商主義、自由貿易主義、帝国主義、植民地主義
金融工学=無限を導入 「過剰」を想定していない
永続的資本主義から清算型資本主義へ
資本が主人で国家が使用人
G20で世界GDPの86.8% G20合意があれば巨大企業(無国籍企業等)に対抗可能
グローバル資本主義は民主主義を破壊する
「より速く、より遠くへ、より合理的に」から「よりゆっくり、より近くへ、より曖昧に」


勁草の人 高杉良  文藝春秋 2014

図書館本

高杉さん(1939-)の中山素平さん(1906-2005、興銀)の評伝小説でしょうか。

戦後の高度経済成長を大きく支え、作り上げた一人。
NTT民営化、国鉄民営化という大仕事にも官僚、政治家と経済人との係りのなかで行われた事が良く分かる。
そしてやはり最も重要な点は人脈、独断に走らず、調整調和の中で人を説得する。
晩年は国際大学(初代理事長)に力を注ぎ日本と海外との大きなかけ橋ともなったようだ。

小説として読むから面白いのだが、登場人物はほぼ男性(逗子と東京の奥さまは登場するが)であり
銀行内での権力闘争やら男達の間の嫉妬や妬みが渦巻いていることがわかる。
また、ご家族等の事は綴られていない。

そして、頭取、会長、相談役、特別顧問などの肩書きの多さに驚いた。

右肩上がりが期待出来ない少子超高齢化人口減少日本で果たして銀行というシステムがどうなっていくのだろうか。


資本主義の克服 金子勝 集英社新書 2015

図書館本

全くの門外漢が読んだ。
いつも経済関連の本を読んで思う事:経済学って本当に学問なんだろうか?ノーベル賞もあるけど。。。
一部の人々に莫大の富の偏在をもたらす金融工学なんていうのもあるし、そもそも工学も学問なんだろうか?
自然を征服管理しようとする工学が人類に必要なのかと。。。
金子さんは、「失われた20年」と書くけど、ゴールを過ぎた20年と考えた方が良いのだと僕は思う。
だって、もう世界で一番には絶対なれないのだから。
もちろん、金子さんの脱原発論は素晴らしいと思っている。

筋がそれた。

金子さんは、以前より自民党政権、特に小泉さんの政策には猛烈に反対していたように思う。
そんな事を目次からも感じる。
序章 ワンフレーズ化された経済政策
第1章 共有論のパースペクティブ
第2章 グローバリズムの歴史的意味
第3章 グローバリズムは何を強要するのか
第4章 資本主義はどう変化してきたか
第5章 社会保障制度における「自由と平等」
第6章 波動から資本主義を見る
第7章 新しい独占をめぐる対抗
第8章 地域民主主義の可能性
あとがきにかえて

ざっくりまとめると、地方分散ネットワークでシェア(共有)型な社会 そして産業構造改革
米国型の制度、ルール押し付けからの解放(グローバルスタンダードは実はUSスタンダードなんだよね)
女性に不利な日本の社会制度改革

読み終えて思ったのだが、新自由主義はけしからん、公共事業で日本復活などと言っている強靭化の先生も実は古い既得権益(ドボクムラ)の利益代表であるのだろう、まさに原発ムラの構造と全く同じ。
そして、そのムラの人々には利他などと言う思想は無く、利己的権益にすがり、国を蝕んでいくのだろう。


【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める! kindle版 高橋洋一 あさ出版 2015

プライム会員無料ダウンロードな1冊

当然、オリジナルの翻訳本を読むほどの脳みそも無いし、経済学の知識も無い。
テレビの白熱教室で、r>g の事をピケティ教授が説明していて、面白いと思ったので読んでみました。
r=資本収益率、資本に占める資本所得の比率
g=経済成長率 所得の伸び率

持てる者と持たざる者の格差が広がる原因、そしてその解決方法。

本書に登場する図表はすべて、こちらにあるとのこと。
http://cruel.org/books/capital21c/

メモ
格差是正対策としてインフレも効果があるが、資産課税の方が優れている。
三面等価: 生産面、分配面、支出面
戦争と恐慌という有事の際だけg>r
rはつねねGDP成長率gに勝るため、放っておけば格差は拡大し続ける
r>gの補強データ
 資本/所得比率(国民総所得に対する資本の比率)  所得格差(トップ1%の所得比率)  資本格差(トップ1%および10%の資本比率)
累進性の高い税率こそが格差縮小のカギ、そのための国際協調の必要性
グネッツ(ノーベル経済学賞)の理論を覆した


いい加減に時間的距離短縮に投資するの止めませんか?

リニアは日本をどれだけ狭くするのか? 〜到達所要時間ビジュアライゼーションマップに挑戦〜 - ビッグデータレポート - ヤフー株式会社


ビックデータであろうとアナログデータであろうと、人口減少社会なんです。
今後のインフラ整備より、インフラメインテナンスやインフラ廃止にお金がかかるわけですよね。

エコノミックアニマルと言われた過去(今も?)、そろそろ成熟し安定したニッポンと呼ばれる社会の方が良いのではと思うのです。

GWを静かに庭仕事で過ごしながら思うね。

怒れるおっさん会議 田尾和俊 勝谷誠彦 西日本出版社 2013

図書館本

如何に地方のメディアと行政がダメなのかが良く分かります。
まあ、もちろん田尾さんやその他多くの論理的に頑張る地方再生人もいるのだけれど。
田尾さんは「麺通団」団長として讃岐うどんを民間レベルで知名度を上昇させた。
「うどん県」の源流を作った人達が田尾さん達だった。
ヒエラルキーで一番下の製麺所型のうどん屋が実は旨かった(大手や名の通った既成うどん店の反発)


対談の形を取って、田尾さんの香川県の問題点をさらけ出し、町興しと言う名(活性化とも言う?)の補助金まみれで誰も責任を取らない現状を指摘します。
一番の問題点は情報公開の不備。いくらの予算をどこにどの様に支出したのかわからないイベント。
結局費用対効果は分からず打ち上げ花火として地元新聞やテレビが騒いで終わる現状。

個人的には勝谷さんの意見に反対の部分もあるが、脱原発や行政の見える化(田中康夫さんに投票するために軽井沢に家を作り住民票を移した)や右左関係なく筋を通す政治家の好み(小沢一郎、辻元清美、田中康夫)は同じ。
特に福島原発震災を予言したような作品「ディアスポラ」は黒沢監督の「夢」を彷彿させます。

さて備忘録メモ
瀬戸内国際芸術祭の話(いくら使って、どんな効果があったか不明)集客数のウソ 
まちおこし=補助金事業
リターンの取れない投資を続けるとどうなるか?政治もビジネスも同じ
まちおこし、活性化、どうなったら成功?
アーケード、舗装、看板、ベンチ、イベント それで成功する?
広告代理店の戦略(赤字のイベント多数 食の祭典、横浜博、瀬戸大橋博etc) コンサルに騙される構図
目的が無さ過ぎる地域活性化
観光協会に金を流して、観光協会がやりましたという形にする。
介護とエコで認可を取る地方土建業界 老人ホーム、特養が儲かる
地方行政を批判する人間を排除 メディアも取り上げない
地方広告主に配慮して(自主規制)して取り上げられない旨いうどん店(製麺所型の)
発表報道のみの地方メディア 最大のクライアントは行政
「うどん県」イベントにどこの広告代理店にいくら出したか不明 誰がOKを出したのか不明。
巨額の補助金を持ってきたという成功例としての丸亀商店街
活性化のための会議、実はどうやって補助金を取るかの会議
地方議会で政策を作るのは役人、議員じゃない(笑) 地方の世襲制議員問題
前任者以上の仕事をしていけない市役所職員
利益を増やすための議論、入ってくる利益を増やすか、出て行くお金を減らすか。この議論がない。
目的なく進むテレビのトーク番組。 だから手段が決まらない。
日本は過去をさかのぼって何かをする人を評価しない。欧米は評価する。
長野県(田中知事時代)、地回りがバッチをつけている。利権の構造にマスコミも書かない。







ディアスポラ
勝谷 誠彦
文藝春秋
2011-08-04

なぜローカル経済から日本は甦るか 冨山和彦 PHP新書 2014

図書館本

人口減少問題から地方消滅の予測が出されている。
では何をすべきか?
企業再生プロとして冨山さん(1960-)の考える日本再生論。

ざっくり要約すれば規制緩和、既得権益の排除、ダメ会社のおだやかな退出促進でしょうか。
そしてグローバル(G)とローカル(L)のすみ分け経済政策。

個人的には経済は門外漢なので間違って認識している可能性もある。

備忘録的メモ

グローバル化の過大評価するバイアスの存在
ローカル経済圏は基本的には非製造業が中心で、本質的に「コト」の価値(観るコト、運ぶコト、治すコト、泊まるコト、etc)を顧客に提供 密度の経済性
現状政策ではトリクルダウン理論は起こらない(大手と下受けの直結があれば起こるが、すでにその構造無し)
GとLの穏やかな相互依存、相互補完
Gの世界:ビジネスのオリンピックで勝ち抜く
Lの世界:新陳と代謝の同時促進
海外での現地化ビジネスー成功すれば利子や配当を吸収できる
日本企業が負ける理由、整理統合が進まないため 集約する海外企業
構造的に儲からない事業を続ける日本企業
医療機器、医薬品、電力、エネルギー分野の規制緩和(ディレギュレーション)
法人税率軽減はナンセンス(日本企業の負けの原因ではない)
「空気」で決まる意思決定、ムラの空気調和
オリンピックの勝利のための社外取締役活用
ネイチャーに載ることよりネイチャーへの載せ方(そうだとは思わないけど)
新自由主義社会ではトリクルダウンは起こらない、偏在する富は結局再投資や株主配当に。
日本:本来は共稼ぎ文化、決して武士道的、公家や武家の文化ではない
退出先の基準 貸借対照表(B/S)より損益計算書(P/L)
Lの世界 地方では最低賃金をあげ、労働監督を厳しく、穏やかな退出を進める。生産性の高い同業者にM&Aで買収してもらう。
寡占的安定の最大の問題は腐敗
地方金融機関のデッドガバナンスの必要性 穏やかな退出促進
効率的な公共サービス、高密度の消費j構造 限界集落からの穏やかな退出と中核都市への集約(そうだろうか。。。。?)
ローカル経済圏サービス業の労働生産性がアメリカの半分という事実
人手不足対策は 労働生産性の向上、女性と高齢者の活用、外国人の雇用。グローバル経済圏の経営者はこの逆の順番と考えているが間違っている。


タックス・イーター 志賀櫻 岩波新書 2014年12月

図書館本

前著「タックス・ヘイブン」が非常に勉強になったのでこちらも読んで見ました。

ざっくり要約すれば、いかに税金が知らない内にズルく盗まれていくのか、ということです。
そしてその税金泥棒は身近にいるという事実。
さらにその盗まれた税金は知らないうちに日本の外に移されているんです。
要するに日本国の税金を食い荒らす連中は誰か?
タックス・イーターが群がるもの
 予算(一般会計、特別会計)
 財政投融資
 税(租税特別措置)
 国債


さて、備忘録的メモ
プライマリー・バランスのまやかし
食い荒らすのは予算や財投だけでなく、課税のすり抜け、国債という現世代、未来世代の税金まで先食いする者。
円高に直面するたびに、財政金融政策によって急場をしのぐ対症療法を取った。
政治家、官僚、業界の鉄のトライアングル
特別会計予算(特会)という打ち出の小槌
高度成長期:国土の均衡ある発展ーーバラマキ予算
農林水産業=弱者 ウルグアイラウンド 6兆円バラマキ 経済効果評価は謎
円安が輸出振興に役立つという神話は成立しない
高度成長の終わりとともに「坂の上の雲」の時代も終わり
公共事業 道路、ダムといった不透明事業
社会保険制度の潜在的負債(すでに破綻しいると指摘)膨大な簿外債務 年金特別会計
厚労省の詭弁と欺瞞 保険方式 積立方式でなく賦課方式
行革でのタックス・イーター対策
租税特別措置をターゲットに白昼堂々と国民の税金を掠め取る
too big to fail(潰すには大きすぎる) リーマンショック
国債:税金の先食い(現世代の国民に一人ひとりがすでにタックス・イーター)
国債の原則発行禁止と日銀引受けの厳重禁止は、財政法の2大原則。これは戦争を起こさせないようにするという一大重要目的にもとづく原則であった。
族議員 5族:農林族、建設(道路)族、厚生族、文教族、郵政族、地方族、商工族などの中から
主計局課長と主税局課長との違い
主計官でも農林担当官は次官コース
社会保障制度破綻の原因は高度成長期の税の自然増収が永遠に続くと錯覚
国益より省益、省益より局益と自らのキャリアパス
オールドエコノミーのニューエコノミー 財界と新興企業
多国籍企業から無国籍企業
行革 運輸省との規制緩和争い ヤマト運輸 現在の便利で確実な配送を確立
郵政民営化 財投でのムダな事業への資金源を断つ
ジャパンバッシング、ジャパンパッシング、そしてジャパンナッシングへの道
無国籍(多国籍)企業の租税回避 スターバックス、アップル、
企業が租税回避のために多数の弁護士や会計士等を雇用 優秀な人材の非生産的活動
タックスヘイブンによる秘匿されている資金量は21兆ー32兆ドル(過小推計)
ICIJのHPで国別、や企業別でタックスヘイブンにリストが見る事が出来る。東京電力や東北電力のリスト
https://offshoreleaks.icij.org/ http://current.ndl.go.jp/node/23740
グリーン・スパン・プッド、バーナンキ・プッド そして黒田・プッド バブルがはじけて大損出しても気前よく金融政策で救ってくれる。
官僚機構の権力の源泉はデータの独占
一般会計には計上されない100兆円を優に超える社会保障の支出
増分主義、ゼロからの積み上げという当たり前が無い。
昭和の3大バカ査定、相変わらずつづく平成のバカ査定
裁判所の消極性 行政訴訟の80%は八百長であると断言した退職裁判官
日本の財政や経済の状況だと、戦争を起こして解決するのが普通と言う専門家





トマ・ピケティ教授 

元旦の朝日新聞から
21世紀の資本著者 

今年読まねばと思う一冊。

電子版テキストはこちら。

P1032835

沈みゆく大国 堤未果 集英社新書 2014

これまでの堤さんの著作の中で最も大きな警告を日本に出していると感じた。

アメリカという巨大経済大国というコンテクストの裏に潜む巨大な貧困、この辺の事情は前著等で細かく現場取材されて報告されている。教育崩壊、就職出来ず奨学金が返済できず軍隊にリクルートされていく青年ら。
フードスタンプ(生活保護の直接食物給付、低コスト高カロリー)で潤うファストフードチェーンと多国籍スーパーマーケット等々。

そして今回は病気で個人破産して行くアメリカの人々とオバマケア(皆保険のはずが、、、、)の実態。
あまりに怖すぎるマネーゲーム化したアメリカの医療システム。

日本の皆国民保険も多くの問題をはらんでいる(毎年1兆円の医療費が増えるや、多剤投与、過剰治療)がアメリカの現実を読んでしまうと日本は天国に一番近い島と思えてならない。

しかし、アメリカの企業は当然、これから日本を標的として(すでに)、ビジネスとしての医療に参入してくるのである。

備忘録的メモ

オバマケア(皆保険のはずだった)
メディケイド(低所得者層用の公的保険)
メディケア(65歳以上高齢者、障害者、末期腎疾患患者の公的保険)
民間、労働組合加入の医療保険
HIV感染者の薬剤投与、年間200万円(死ぬまで) 無保険の場合 発症してからメディケイドの障害者枠可能
2013年10月オバマケア保険申請開始 しかし薬代負担率に幅、高額な薬は自己負担率も高く。
高額なHIV薬の多くを処方箋リストから外す。新薬はさらに高額
C型肝炎の新薬 一粒10万円(保険適用外) 1クール12週の薬代840万円
組合保険負担を減らすために企業はリストラ、非正規化、パートタイム化
メディケイドによる病院倒産の危機(医師や病院の赤字) メディケイド患者が診療予約が取れない現実
高齢者医療費カット 向こう10年間で57兆5000億円
オバマケア保険ネットワークに入らない医師 全米で66%
医療裁判での医師の訴訟費用保険額の高騰  年収2000万、訴訟保険料 1750万
医療事務処理の煩雑さ 入力コード数
ロビイスト(医療、製薬関連が4割) ワシントンに全体で17800人
医療保険会社CEOの莫大な報酬 aentna CEO 日給900万円 年収30億
不法移民500万人に滞在資格を与えると(大統領令で)、メディケイドによる医産複合体とウヲール街の饗宴
医療の小売業チェーン店化(ヲールマート、コストコ等)、フードスタンプで大儲け。
メディアの寡占化による情報支配
外資企業による大型医療法人(日本)の買収 医療特区、混合診療 年金資産の株式運用(GPIF)


シェールガス・オイル 絶対儲かる? 池上さん〜〜

池上彰の経済教室というテレ東の番組を録画しています。

9月14日のタイトル
シェールで世界激変!北方領土にも関係が… 動画が見れるかも。
出演:【講義】池上彰(愛知学院大学特任教授)

その番組の中で池上氏はシェールガス掘削技術が開発されて、掘れば必ずガス・オイルが出るようになったと指摘。だからコストも安くなったと。

日本の企業が参入しましたよね。2011年住商のHP

そして今年、住商は1700億円の損失を出したました。米テキサス州でのシェールオイル開発。
日経の記事はこちら。


池上さんはその後どのように言い訳しているのだろうか?

平成経済事件の怪物たち 森功 文春新書 2013

図書館本

森さん(1961-)の取材を通じての事件の裏表。

貨幣という物質は時に麻薬と化して、人を狂わせるのでしょう。
そしてそれが人間の宿命なのかもしれません。
優秀な学歴を収めても、ダメな人間はダメな例も沢山出てきます。
また、江副さんの様に田原総一朗氏が冤罪という様な事件も。

おそらく森さんにはもっともっと色んな方の資料があるのでしょう、巨悪も小悪も眠らせてはいけないのだと思います。最近では関電の副社長が多額の政治献金をしてきたことも報じられていて、結局その原資は電気代だということも分かりましたよね。そして多額の広告、広報への電力会社の出費も(年額800億とも言われる)電気代であるという事実。

目次より
江副浩正―ベンチャーの革命児 (リクルート事件)
磯田一郎―住銀の天皇 (イトマン事件)
田淵節也―証券界のドンの特攻経営 (野村証券損失補填事件)
金丸信―佐川急便と五億円闇献金事件 (佐川急便事件)
尾上縫―興銀を掌で転がした「美人女将」 (巨額詐欺)
高橋治則―長銀をつぶした男 (イ・アイ・イ事件)
田谷廣明・中島義雄―接待汚職で失墜した大蔵官僚 (大蔵省接待汚職)
早坂太吉・末野謙一・佐佐木吉之助―不動産神話の申し子たち (最上恒産事件)(桃源社事件)(末野興産事件)
許永中―最後の大物フィクサー (イトマン事件)
武井保雄―武富士サラ金帝国の滅亡 (武富士通信事業法違反)
村上世彰―ファンドバブルの鬼っ子 (村上ファンド事件)
小沢一郎―政治とカネの呪縛 (陸山会事件)




腐った翼 森功 幻冬舎 2010

図書館本

ノンフィクションライターの森さん(1961-)がJAL崩壊までの魑魅魍魎を実名バシバシで綴っている。
森さんは他にも「血税空港」という作品もあるようだ。

2010年はJAL123便の墜落から25年との事。520名の人命が御巣鷹山に消えた。
そして、権力闘争、内部抗争、組合闘争、数々の飛行トラブル。不透明な経理操作。
さらには、政治家との癒着、利権、行政との蜜月。空港建設という政治とカネ。
政治家の口利きによる日航への就職。


もちろん、日航内部にも真剣にナショナルフラッグキャリアーとしてのプライドを持ち
公共交通の一翼をまさに担おうと努力した多くの社員がいたことだろう。

しかし、結果は2010年の会社更生法適用の申請で第一幕は終了となる。
また、森さんはJALに対するメディアの監視は一貫して甘かったと指摘している。この辺もメディアとの癒着の問題なのであろう。





再放送があれば是非みては? ダンビサ・モヨ NHK

7月2日放送 | これまでの放送 | スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン


ブログで何回も紹介している彼女の書籍とTEDでのプレゼン。

NHKでもやったんですね。

このプレゼンでは語っていなかと思いますが。

「アフリカの欲しているものを中国は持っている、中国が欲しているものをアフリカは持っている」

これが彼女の指摘です。


web より
ダンビサ・モヨ

エコノミスト

1969年、ザンビアの首都ルサカに生まれる。90年、大統領へのクーデター未遂で大学が閉鎖されたのを機に、渡米。奨学金を得てアメリカン大学で化学を学ぶ。93―95年、世界銀行でコンサルタントとして勤務。01-08年、ゴールドマン・サックスに勤務。債権市場、ヘッジファンド・カバレージを担当した後、グローバルマクロ経済のエコノミストとして活躍。また、ハーバード大学で修士号、オックスフォード大学で博士号(経済学)を取得。著書に『援助じゃアフリカは発展しない』『すべての富を中国が独り占めする』『How the West Was Lost』。バークレーズ銀行、SABミラー、バリック・ゴールドの役員も務める。





この本のタイトルは釣りです(笑) 内容でご評価ください。

すべての富を中国が独り占めする
ダンビサ・モヨ
ビジネス社
2013-07-24

農協との「30年戦争」 岡本重明 文春新書 2010

図書館本

農業関連の本を読んでいると必ず問題となるのが農協と農政(国の政策としての)

本書は専業農家で頑張る農家の応援団の岡本氏(1961−)が経験してきた農業における種々な問題点を綴っている。

結論から言えば、専門家も指摘しているように、農政が農民のための政策でなく、農協は農民のための農協ではなく既得権益として組織を守るための団体化していることがわかる。

山下一仁氏(農水官僚)が書かれた農協の大罪 (宝島社新書)と内容的には同じであり、岡本氏は現場でのリアリティが現実を補完している。

備忘録メモ
農協の金融事業の問題点(農林中金、経済連) 農業以外の投資 中抜き組織
農協職員の資質
農業振興指導という名の補助金消化
兼業農家が専業農家の経営を圧迫する場合がある(低金利補助金で大型農具、公務員の休日農業)
農業は誰でも就業出来るような安易な職業ではない
ジャンボタニシとサポニン、化学農薬
農業生産しない農地なら高い固定資産税を取るべき(遊休農地が増える理由のひとつが安い固定資産税)
補助金で区画整理、農地転用、ショッピングセンターという構図もある
ウルグアイラウンド対策事業でも農地整備、しかし遊休地や耕作放棄 (山梨ではオートキャンプ場を作っていたな)
価格保証で思考停止 消費者の何を求めているか無視、海外での日本果物や野菜の高評価
輸入阻止こと日本の農業を守る唯一の手段という農協の陰謀
農協からの借入負債で離農や自殺 農協は衰えない

障害者の方が可能な農業の提案 NPO法人「気分爽快」
農家の嫁が報われる仕組みが必要(夫に先立たれ、義理の親が死んでしまうと、夫の兄弟が相続を主張)





農協の大罪 (宝島社新書)
山下一仁
宝島社
2009-01-10

農協の大罪 山下一仁 宝島新書 2009

図書館本

山下氏(1955-)が農水省での経験をもとに書かれた日本農政史からみた問題点。
柳田國男(農商務省 法学士第一号、のちの民俗学者)まで遡ります。

ざっくり書くと
すでに農協の役割は終わっているということでしょうか。
本来の農政は食料の安定供給、食料安全保障のはずであるが、根本的に矛盾した農政が行われていると
指摘
農協による農協ための支配構造
この辺は、神門善久さん(1962−明治学院大学経済学部教授)の主張と同じように思う。

そしていかに真剣に農業を産業としようとする動きが止められてきたかということでしょう。
本書が出版された時期はまだ減反政策が普通に行われていたと思われますが、現在(2014年)は筆者が主張するように減反政策が大きく変わろうとしています。

備忘録メモ
農協ー自民党ー農水省 の農水トライアングル
米価の高価格維持により農協は高い肥料、農機具、農薬等の手数料 農民のためより農協維持利権
酪農は戸数が40万戸から2万戸に減少したが生産は増加
減反政策 40年間で7兆円 過剰米処理に3兆円以上投入
宅地やパチンコ店に化ける農地
農協の金融部門分離への抵抗 (営農・経済事業、信用事業、共済事業、福祉事業)
食管のおかげで農林中金も発展
肥料の高価格維持(輸出向けの3倍) 農協の販売マージン、肥料製造資本への奉仕 肥料産業への貸付利益
補助金による農家の囲い込み メインは兼業農家 (週末農業で農薬、肥料を使う)
農産物販売における農協の中抜き(手数料20%程度)
有機農業農家への差別
農地転用売却益の運用90年7兆円 現在(09年)2兆円
農協組合員、准組合員のうち農業者は3分の1 農協=不動産協同組合化
米が自由化されると、日本文化、生態系が崩壊するとした農協のウルグアイ・ライウンドでのキャンペーンの嘘
エネルギー浪費型の農業(農薬と化学肥料の多投)に固執する農協 農学者 安達生垣氏の指摘
農協によるマスコミ、文化人、俳優の囲い込み戦略
農協批判できない学者(学生の就職先としての農協の存在)
族議員の減少、しかし逆に少数で政治力が高まる(権力集中)
農政官僚の停滞(族議員や農協に不利になる政策提案が出来ない)
零細農家切り捨て論の嘘(本職サラリーマン兼業農家は冨農で米作主農家より収入多い)
減反を止めて主業農家に補助金の直接支払いをすれば財政的な負担は変わらず価格低下で消費者にもメリット ミニマムアクセス米の輸入も必要ない。食料自給率も上がる
考える農業者による専門農協の設立を

農協の大罪 (宝島社新書)
山下一仁
宝島社
2009-01-10





ダンビサ・モヨさんのTED 是非聞いてみてください。

Dambisa Moyo: Is China the new idol for emerging economies? | Video on TED.com


中国嫌いの人も、中国好きな人もどうぞ。リンクから講演が聴けます。良い時代になりました。

井の中の日本にならないために。
英語のテキスト表示も出来ます。

日本語訳されている彼女の本を下に紹介しておきます。
その下が原著


援助じゃアフリカは発展しない
ダンビサ・モヨ
東洋経済新報社
2010-07-30

すべての富を中国が独り占めする
ダンビサ・モヨ
ビジネス社
2013-07-24



祝島 原発 原発マネー

原発マネーのお話 是非読んでみて。

原発マネー”を31年拒否してきた島が緊急事態に

原発と闘う小さな島の30年史

両方の映画みたいんですけど、まだ見てません。

【祝島映画情報】
原発反対を貫く祝島の人々と、スウェーデンで持続可能社会を構築する人々を描いた作品『ミツバチの羽音と地球の回転』(鎌仲ひとみ監督)

ミツバチの羽音と地球の回転 [DVD]
ミツバチの羽音と地球の回転 [DVD] [DVD]



祝(ほうり)の島  原発はいらない!命の海に生きる人々 [DVD]
祝(ほうり)の島 原発はいらない!命の海に生きる人々 [DVD] [DVD]

世界一大きな問題のシンプルな解き方 ポール・ポラック 東方雅美訳 英治出版 2011年6月

世界一大きな問題のシンプルな解き方 ポール・ポラック 東方雅美訳 英治出版 2011年6月

原題:Out of Poverty, what works when traditional approaches fall

図書館本

これまでのODAをはじめとする援助方法を見直す良い書だと思いました。
そして、もっとも重要なのは現場の人々の話を多く聞き、現場での実現性を考えること。
貧しい人々は援助を受ける人という扱いではなく、サービスを購入する顧客と考える。
国連ミレニアム開発目標(MDGs)の話もジェフリー・サックス(推進者)とウイリアム・イースタリー(懐疑派)の名前を出して問題点を指摘しています。もちろんMDGsを全面否定している訳ではありませんが、貧困対策における方法論に異論を唱えています。
足踏みポンプとドリップ灌漑(重力とホース利用の給水装置)による農作物増収が絶対貧困(一日1ドル以下で生活する人々)問題を解決する、それも援助ではなくマイクロクレジットや農業従事者自らの投資(数十ドルから200ドル程度)で。
3つの誤解; 1.寄付で貧困から救いだせる、2.国家の経済成長が貧困をなくす、3.大企業が貧困をなくす
デザイン革命をおこす(いかに安く、いかに沢山助成金なしで売ることができるか)
新しい市場(貧困に苦しむ人々、ソニーのトランジスタラジオ、ジョブスのアップルコンピューターと同じ)
農業だけでなく、スラムでの企業も可能(なぜ人々がスラムに集まるのか?そこに人々が生活できるから。)
MDGsで援助する国、援助される側の対応者はなんらかの支援者との関係(利害)がある。
ゲイツ財団のような支援評価体制(効果実現性、その効果の大規模発展性)の重要性

本書はもちろん完璧な貧困対策ではない、また指摘されていない問題点もある(解説で日本人の方が説明している)。しかし、ザンビア人経済学者ダンビサ・モヨ女史も指摘しているようにこれまでの先進国の途上国援助は多くの無駄と失敗を繰り返してきた。
そのような文脈の中で本書で描かれる様な貧困撲滅への取り組みや、途上国における個人やグループ起業への見返りを求めない投資(kiva等)は今後の流れになるのかもしれないと思った。またconditional cash transferといわれる直接お金を渡す方法論はアメリカの貧困対策や途上国でも行われつつあるということを付記しておきたいと思います。

第1章:現実的な解を導く12のステップ
第2章:3つの誤解
第3章:すべては「もっと稼ぐこと」から
第4章:残りの90%の人たちのためのデザイン
第5章:新たな収入源を求めて
第6章:水問題を解決するイノベーション
第7章:1エーカー農家から世界が変わる
第8章:主役は貧しい人たち
第9章:スラムの可能性
第10章:貧困と地球
第11章:私たちには力がある
第12章:バハドゥ一家、ついに貧困から抜け出す

世界一大きな問題のシンプルな解き方――私が貧困解決の現場で学んだこと
世界一大きな問題のシンプルな解き方――私が貧困解決の現場で学んだこと
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1ドル50円時代を生き抜く日本経済 浜矩子 朝日新聞出版 2011年1月

1ドル50円時代を生き抜く日本経済 浜矩子 朝日新聞出版 2011年1月
図書館本

感想から書くと、経済非専門家の自分が、少し世界経済が分かった様な気になる本。
円高じゃなくてドル安。
浜さんは、保護貿易主義は良くないという立場のように思えるが、実は地域通貨にも期待している。そして道州制よりは廃県置藩的(内田樹さんが主張する)な動きに期待しているようでもある。ただ、度胸と愛嬌の規範は良いけど、じゃ、企業経営者はどうしたらよいか?一般国民はどう世界経済と立ち向かう(立ち向かわない)かが個人的にはわかりにくい。ドル崩壊はエマニュエル・トッドが予想しているし、ユーロもドルも中国元も機軸通貨にはならないのかな。

いつもの備忘録的メモ
為替介入によって円高を円安方向に押し戻そうとするやり方は「ヤブ医者の処方箋」だ。
ドルはこれから価値を失っていく通貨。
日本の超低金利あるいはゼロ金利が、マネーを日本から溢れださせ、結局のところリーマンショックをもたらした。そう言っても過言でない。
成熟した債権国家(日本):流出したジャパンマネーで海外で収益をあげ、その収益で輸入。
事態はもう通貨戦争byブラジル財相
アメリカにとって日本がモノ言わぬ安定株主、中国も損益分岐点を模索中
イギリスはよせばよいのに金融立国化により若返りを追及した1990年代がある。その年寄りの冷や水がたたって、今のイギリスは経済の再生に四苦八苦。
ドルはせいぜい南北アメリカを通用範囲とするローカル通貨の位置づけで落ち着く。
中国繁栄基盤とパックスアメリカーナや日本、欧州繁栄背景との違い(資金は海外、土地、労働力は中国)
プラザ合意後の日本の失敗(1ドル360円、85年プラザ合意、250円、86年末160円、87年120円、2011年80円から75円台)これを公定歩合の引き下げ(金融大緩和という強力眠り薬)で対応し円高を脅威としてだけ反応
集権的管理から競争的分権へ
保護(貿易)は救済につながらない
去るもの(中小企業の海外進出)は追わず、来るもの(輸入、労働者)は拒まず
Think local, act globalへ
地方行政の自己展開力による横系列的地域共同体形成 行政こそが知的足腰の強さ(教育)が必要
大きすぎて潰せないから大きすぎて救えないへ
成長戦略でなく成熟戦略

目次
第1章 なぜドルはここまで安くなっているのか
第2章 ユーロはドルの受け皿になれない
第3章 なぜドルからの逃避先に円が選ばれるのか
第4章 無極化するグローバル時代の通貨関係
第5章 円高はチャンスである
第6章 協調的分権が生む新しい日本
第7章 行政は協調的分権にどう対応するか
第8章 成熟時代の政治と政策

1ドル50円時代を生き抜く日本経済
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Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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