おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

哲学

石橋湛山先生の教え

倉重篤郎のニュース最前線:甦れ!石橋湛山 親米自立の保守革命へ 政党政治を根底から変えよ | 毎日新聞





この倉重さんという編集員の良し悪しは別にして。
石橋湛山の思想信条が実行されていれば、多くの若者は死なずに済んだ事は間違いない。
植民地政策や帝国主義的国家運営がいかに日本を衰退させたのか。

その石橋湛山は、甲府中学を留年したおかげで、恩師となる大島正建校長(クラーク一期生)に出会い、生き方を決めた。

今だけ、金だけ、自分だけ、口だけの政治家が増えすぎたこの日本をどう見ているのだろう?

本当の国益と世界平和を考える人のみが議員になれる日が来るのだろうか?


以下記事
自民党裏金問題は解決には遠いが、派閥解消、党内流動化の動きは想像以上の勢いだ。自民党はどこに向かうか、派閥を離脱した衆院議員、岩屋毅氏と古川禎久氏が展望する。2人の共通点は、かつて自主独立、民主主義擁護、派閥解消などを旗印に、首相にまで上り詰めた石橋湛山をいまに引き継ごうとする意志である。

 このカオス(混沌(こんとん))の中から何が生まれるのか。

 今回の裏金政局、一つ注目すべきは、派閥解消の動きである。岸田文雄首相の宏池会解散宣言が、ティッピングポイント(小さな変化が蓄積し、劇的な変化を起こす境目)となり、連鎖反応的に各派が解散、自民党の衆参国会議員376人のうち約75%が無派閥議員となった。これまで派閥のガバナンス(統治能力)に依拠して、政策、政局運営していた自民党が、その足場を失った。政権与党の統治体制は、前代未聞、未踏の領域に入った、ともいえる。

 既存の6派閥体制は、より小さなグループに解体、分断化されていく。一方で、280人近い「無派閥派」は、ただ一人の総裁・総理である岸田氏の公認権、人事権、解散権の下、集権化する。このベクトルのぶつかり合いで何がどう起こるか。ここに野党と世論が加わり政局は流動化、予測がつかない状況でもある。

 問題はこのカオスの中で何を築き上げるか。ピンチはチャンスとも言う。権力構図の再編は政策、政治路線の再編にも通じる。単に政治とカネ問題の処方箋を講じるのではなく日本の今後のあり方、生き様という大テーマで、しかるべく構想、ビジョンを出し合い、骨太な議論もしてほしい。真の意味で日本政治を刷新する好機になるかもしれない。

 石橋湛山(たんざん)という政治家がいた。戦前は、言論人として小日本主義を掲げ、領土拡張・植民地獲得という大日本主義への代案を提示、戦後は、政治家として占領軍と対等にやり合い、冷戦時に日中米ソ同盟という平和構想を打ち出した。大勢に流されない自立自尊、徹底した経済合理主義、理想を捨てない現実主義、骨太の構想力。自由党を2度除名されながら首相に上り詰めた不屈の闘志。その彼に学ぼうという超党派議員連盟(湛山議連)が昨年発足したことは当欄で紹介した。

 この裏金カオスから起(た)ち上げるべき一つの軸として、湛山的精神、構想力がヒントにならないか。この稿では、湛山議連の2人に問う。岩屋毅(議連共同代表 当選9回 66歳)、古川禎久(よしひさ)(同幹事長 当選7回 58歳)両衆院議員である。奇(く)しくも2人はこの政局で同じ行動に出た。岩屋氏は麻生派を離脱、古川氏は茂木派を出た。まずは岩屋氏だ。30年前、自民党を離党してまで政治改革にのめり込んだ若手議員の一人だった。

 国力停滞への国民の怒りが顕在化した

 今回なぜ離脱?

「派閥政治に対する疑問、モヤモヤが自分の中で蓄積されてきたが、今回の事件でその思いがはじけた。世論動向も背を押した。政治を変えるべきだという国民の声が伴わないと改革はできない。久々にそういう機運が巡ってきた」

「今回の事件で着目すべきは、その温床が派閥だったことだ。帳簿処理がしっかりしている派閥とそうでない派閥との差が出ただけともいえる。党のメカニズムの中にガッチリ組み込まれている派閥という構造の問題だ。それが本来一人一人が屹立(きつりつ)すべき議員の自立を妨げてきた。国の方向を決める総裁選で、何人かの親分が話を決め、お前ら従え、従わないと冷や飯食わせるぞ、ではもうやっていけない。派閥が政治の主役である体制は壊す必要があると決意し、退会した」

 今何が起きている?

「ひとつは平成の政治改革の制度疲労だ。30年前、私は改革のため自民党を飛び出し落選、国会に戻るまで7年間浪人した。それでもある種の達成感はあった。5年越しの政治改革が細川護(もり)熙(ひろ)政権でようやく日の目を見て、2度、本格的な政権交代が起こり、首相の指導力と政治主導が強化された。自分は七転八倒したが、改革ができて良かったと思えた。だが、ここにきてその改革効果が薄れ、1強多弱、モラル低下など負の側面が目立ってきた。ここは令和の政治改革が必要だ。30年ぶりにあのころに戻ってもう一回、汗をかいてみたいと思った」

「もうひとつは、この30年間の国力停滞への国民の失望、心配、怒りの顕在化だ。冷戦終焉(しゅうえん)という世界のパラダイムシフトに適応していくための意識と努力が十分でなかった。バブルがはじけ、その後始末に追われ、その後は財政バラマキ、金融緩和を繰り返し、技術革新を生むことなく、ある意味で日本全体がスポイルされた。(異次元金融緩和も)カンフル剤としての役割は果たしたが、打ち続けて体力が弱まった。政策、制度全般を見直すべきだという時代の要請を感じる」

 派閥解消が最初の一歩?

「総裁派閥が自ら解散する、というのは岸田さんの大決断だった。追い詰められてやったと言う人がいるが違うと思う。第2次安倍政権以降の10年間は、言ってみれば安倍体制と言っていい構造ができあがっていた。岸田首相もその体制から生み出され、その呪縛の中にあった。それを解いたのがあの決断であり、ようやく自立した。心中深く期するものがあると思う。彼が慌てているように見えないのはそういうことだろう」

 約75%が無派閥議員だ。

「かつてこんなことはなかった。自民党内はいったんカオスになった。この中でもがき苦しみ、新しいものを創っていかねばならない。こういうことは、人知だけではなかなか起こりえない。大仰に言えば、日本が直面する危機的状況の中で、天による差配なのではないかと感じている」

 カオスの中どう動かす?

「まずは国民の信頼をどう取り戻すか。政治資金規正法は適切な形で厳格化・厳罰化の方向で改正する。その上で、政治とカネを監視する強い権限を持った行政委員会を起ち上げる、という令和臨調の案に賛成だ。すべての政治団体はそこに登録し、違反があれば返金を命じたり、登録の取り消しができるようにする」

「重要なのは、改革の機運をそれだけに留(とど)めず、国策全般にまで議論を深化させることだ。これからの日本の国の形をどうするか。例えば、人口が毎年100万人減り、急速な高齢化を迎える中、いかに国力を維持し、一人一人の国民が充足感を得られる社会を創り上げるのか。女性、高齢者、外国人、障がい者、性的マイノリティーらいろんな人たちがこの列島で活躍できる、もっと多様性を包摂できる社会にするのがひとつの方向性だと思う。違うものが混じり合ってこそイノベーションが起こる」

「国際的激動の時代をどう生き抜くかも重要なテーマだ。中国が台頭し米国の力が相対的に落ちている。日本にとって日米安保体制が基軸であることには変わりはないが、これまでの対米追従の姿勢は改めていく。親米自立だ。日本の役割は、米中対立のお先棒を担ぐのではなく、(対立悪化を防ぐ)つっかい棒になることだ。中国と真剣に話し合い日中関係を再構築、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)など経済連携協定についても、米国に戻ってきてもらうのと同時にやがては中国、韓国をも取り込んでいく。その仲介機能を日本が果たしていくべきだ」

 湛山の知恵から新しい日本の展望を

 湛山の知恵をどう活用?

「湛山の言説がすべて今に当てはまるとは思わないが、その大胆な構想力と勇気に学びたい。日本全体が軍国主義、植民地主義、大日本主義に向かう時に小日本主義で異を唱えた。日本が科学技術に依拠して自由貿易に徹すれば、海外領土がなくても日本は繁栄できると主張した。まさに戦後は湛山が正しかったことが証明された。米ソ冷戦が始まる時に、日中米ソ平和同盟を唱えた。突拍子もないと聞こえたかもしれないが、実現していれば今日の事態はなかったともいえる」

 今後の議連の役割は?

「超党派で湛山の言説を学ぶ中で、共通の土壌、土台ができればいいと思う。その先どうするかについて具体的な構想が今あるわけではないが、そこでできた新しい政治的な塊が、現在の国難を脱し、新しい日本のビジョンを描いていく上で何らかの役割を果たすことができればと思っている」

 次に古川氏だ。建設官僚を3年で退官、その後、政界に出るまで一時期、焼き鳥屋をやるなど変わり種だ。やはり改革のスタート地点は派閥解消だと言う。

「大変なことをしてしまった、と自民党が心から反省し、自己改革の覚悟をすることが起点だ。派閥解消がそれだ。岸田首相が率先垂範、覚悟を示した。ならば我々仲間も結集してすべての派閥は解散、いったん更地にしてそこから新しい自民党を考えようと」

 総裁選後は派閥が復活?

「総裁選のあり方も変えるべきだ。推薦人20人という立候補要件は緩和する。全国の党員や都道府県連、地方議員の意向も入れ、間口は広げるが、途中で絞り、最後は上位5人くらいで国民の前で各種重要政策について、徹底論戦させる」

「ただ、派閥解消がことの本質ではない。政党政治の近代化という令和の政治改革が必要だ。一つは政治資金の透明化、二つに国会改革、三つに選挙制度改革、これを大きなパッケージにして国民の前に約束、この通常国会、秋の臨時国会、来年の通常国会で順次実現していく。そこで衆院は任期を迎え、信を問えばいい。途中、解散になっても自己改革の姿勢が大事だ」

「これは自民だけでできる話ではない。野党はもちろん、国会の外の人たち、例えば令和臨調などと提携、大きなテーブルをセットして、大きな議論をすべきだ。国会改革では、『事前審査』を見直すことも一案だ。国会提出前に与党が法案を事前審査する。与党は審査を済ませているので、国会質疑時間は野党に重点的に配分するという慣例だ。これでは、『攻める野党、守る与党』の構図になり、国民には喧嘩(けんか)に見えてしまう。事前審査をやめ、与党議員も国会で本音で議論、妥協、修正してより良いものを作る。政治の信頼回復につながる可能性がある」

 選挙制度はどうする?

「自公政権が国民受けのいい政策をひねり出し、都合のいい時期に解散し、政権維持のための政権運営をしているように見える現状では、国民はしらけ、投票率が下がる。国民のしっかりとした支えがなければ、本来あるべき政策の断行は難しい。できるだけ幅広く民意を反映、吸収できる選挙制度が望ましい。個人的には、中選挙区連記制か大選挙区連記制がベターだ」

 自民党はどう変わる?

「ある意味、55年体制的な政党政治は歴史的な役割を終えている。政党はあくまで国家国民のための道具であり、政党のために国家国民がいるわけではない。時代に合わなくなれば新しい政党政治につくりかえる。選挙制度を改め、全国の志ある人をどんどん国会に集める。幕末維新と同じだ。徳川幕藩体制が時代の変化に対応できなかった時には、田舎の下級武士たちが集まって知恵を凝らし危機を乗り切った」

 日米同盟一筋では立ち行かなくなる

 自民党に代わる新党?

「新党ではなく新しい連立だ。保守中道勢力が軸となる新しい政党政治を目指したい。各政党が昔の自民党各派のように、時に応じて合従連衡(がっしょうれんこう)する。欧州のように、選挙結果に応じて政党同士が政策協定によって連立を組む。政治とは船に喩(たと)えれば舵(かじ)取りだ。時代の舵を切るには国民の支持がないとできない。逆に、国民から反発、ネット攻撃があっても、それにすくんで、氷山を見ないふりをすれば、国民もろとも壊滅、船は沈没する。変える勇気、変わる勇気、それを持つことだ」

「世界を見渡すと100年前に似ている。格差が拡大し、分断と対立が生まれ、政治が不安定化する、そこに破滅的なポピュリズムが台頭する。ヒトラーも日本の軍部もそこから出てきた。このタイミングで政党政治が信頼を失ったのは極めて深刻だと思っている」

 湛山議連と連動?

「全く重なるわけではないが、強い親和性がある。湛山の独立自尊、自主自立精神は今も生きる。世界が流動化、米国発の価値観も縮んで行く中、自分の頭で考え、自分の足で立ち、重心を低く構える、そういう体制にシフトすることだ」

 自力でどう立つ?

「日米同盟一本足打法から『多国間主義』『多元的外交』へと大きく舵を切るべきだと考えている。日米関係が重要であることは否定しないが、米国が世界の警察官としての意思も能力も失い、自国主義の殻に閉じこもりそうになっている今、日米同盟一筋にただ米国と足並みを揃(そろ)えていればいいというわけにはいかない。日本は独自の外交を展開し、米国に対しても適時的確に助言できる関係を築くべきだ。そのために現行の日米安保、地位協定の見直しは不可避だと思う」

    ◇   ◇

 カオスとは、ギリシャ神話で言う、万物発生以前の秩序なき状態のことだが、それは同時に、すべての事物を生みだすことのできる根源、でもある。裏金カオスの創造力にも要注目だ。
 ふるかわ・よしひさ

 1965年、宮崎県生まれ。衆院議員。法務大臣政務官、財務副大臣、法相などを歴任。裏金政局で茂木派を離脱した
 いわや・たけし

 1957年、大分県生まれ。衆院議員。防衛庁長官政務官、外務副大臣、防衛相などを歴任。裏金政局で麻生派を離脱した
 

くらしげ・あつろう

 1953年、東京都生まれ。78年東京大教育学部卒、毎日新聞入社、水戸、青森支局、整理、政治、経済部を経て、2004年政治部長、11年論説委員長、13年専門編集委員

 (サンデー毎日2024年3月3日号掲載)





クラーク先生とその弟子たち (1973年)
大島 正健
国書刊行会
1973T

クラーク先生とその弟子たち
大島 智夫
教文館
1993-05-01




図書館本 鎌倉図書館凄い。この本が蔵書で今もあることが。

石橋湛山の巻頭文書より 昭和33年8月 山中湖畔にて
このように2回落第の憂き目を見たおかげで、私は自分の一生を支配する影響を受けた大島正健校長にめぐりあった。何という幸運であろう。もし順調に五年で卒業していたらいうまでもなく御目にかかれなかったし、六年で卒業しても大島先生を逸したのである。だからなまけるのがよいというわけではないが、世の中は塞翁の馬で、如何なる偶然があるかわからという感を強く抱く。

個人主義は利己主義ではなく、一切の行為の規準を自覚に求める。これが個人主義の精髄である。これがクラーク先生の教育思想。

備忘録メモ
洋行帰りの高橋是清にディベートを習う 東京英語学校 
クラーク博士は11人の子女をもうけられた
黒田長官とクラーク博士 学問だけを教えるのでなく、生徒たちを薫陶し北海道の拓殖に役立つ人材に。キリスト教に対する寛容 職員生徒に禁酒禁煙
クラーク先生の鉄則 Be gentleman.

memento mori Carpe diem

今年の1月ぐらいに放送されたNHKでの養老先生の番組

虫取り、猫、ブータン、鎌倉 などを1時間半でまとめていた。

メメントモリはもちろん知っていましたが、その後に続く
カルペ・ディエムは無知な自分は知りませんでした。
「今日という日の花を摘め」

養老先生の本はそれなりの数を読了しているのですが
86歳になった養老先生のブータンで発したこの言葉は
心に響きました。

脳化社会と身体性を昔から説かれていた養老先生が
言葉から解き放たれる境地を悟ったかの様でした。

死を思い、今日を生きろ。

塩の行進 ガンジーの志を継ぐ者たち

塩の行進 ガンジーの志を継ぐ者たち - 映像の世紀バタフライエフェクト - NHK





素晴らしい作品でした。
非暴力での民主化
アキノさん、キング牧師、スーチー女史 
ガンジーの志を継いだ人々の生き様


以下HPより
塩の行進 ガンジーの志を継ぐ者たち

初回放送日: 2023年12月18日

大英帝国によるインド支配に抵抗したガンジーが、非暴力の力を世界に示した「塩の行進」。その志は時空を超え受け継がれた。人種差別と闘い、ワシントン大行進で公民権法成立への道筋を作ったキング牧師。フィリピンの独裁政権との闘いの中で暗殺され、政権打倒への市民の団結を生んだアキノ氏。自宅軟禁されながら非暴力抵抗でミャンマーの軍事政権と闘い続けたスー・チー女史。非暴力で世界を変えようとした人々の闘いの記録。


Netflix ナビレラ −それでも蝶は舞う 2021

「ナビレラ」とは、朝鮮語で蝶のように羽ばたくという意味との事

これは名作です。歴史に残っても良い。

家族、兄弟、友人、社会、仕事、病気と言った韓ドラのお約束ネタを
死生観や幸福観といった生きるための智慧にまで昇華させているようでした。

良かった。

ちなみに 2024年のマイデーモンの主役の一人でもあるソン・ガンがやはり凄い演技でした。

楢山節考 深沢七郎 山梨

姥捨て伝承モチーフ「楢山節考」 甲州の人情が描かせた親子愛 | 毎日新聞


深沢七郎氏は確か佐久病院で亡くなったんですよね。南木圭士さん(医師、作家)が書いていたように思います。
自分も知らない事が沢山記事には書かれていました。


以下記事 


口減らしのため年老いた親を山に置き去りにする姥(うば)捨てを題材にした深沢七郎の小説「楢山節考」(1956年)は、今村昌平監督の映画の原作としても知られる。物語の舞台となった集落を訪ね、深沢の発想の源を探った。

 甲府盆地の南側に大黒坂(おおぐろさか)=山梨県笛吹市境川町=という集落がある。北向きの斜面に約80戸が集まり、民家の間を走る急坂の脇に石仏がたたずむのどかなところだ。棄老伝説の地といえば、姥捨山がある信州と思いがち。だが、「楢山節考」は甲州の大黒坂がモデルである。


 小説では、村には70歳になる年寄りが山へ死に赴く「楢山まいり」の習わしがある。気丈なおりんは家族のため、一日も早く山へ行きたいと願う。心優しい孝行息子の辰平は親を捨てるのが嫌で先延ばしにしようとするが、おりんの強い意志と村の慣習にはあらがえず、おりんを背板に乗せて山へ向かう。

 まず断っておかねばならないのは、大黒坂に姥捨ての慣習があったわけではないということ。深沢のエッセー「楢山節考・舞台再訪」によると、温泉で有名な笛吹市石和町出身の深沢は終戦当時、大黒坂にあるいとこの嫁ぎ先へ遊びに行った。そして何日か滞在するうち集落の人たちのことが好きになり「この土地の純粋な人情から想像して、あの小説はできた」のだという。

 生まれも育ちも大黒坂という旧境川村(2004年に笛吹市に合併)の村長だった角田義一(つのだ・よしたか)さん(85)は当時のことを覚えている。深沢は心臓が良くなかったようで、ぞうりを履いてゆっくり歩く姿を見て「変わったおっちゃん」と思ったそうだ(実際、深沢は心筋症で後に長期療養している)。また、いとこの嫁ぎ先の娘と同級生だったため、その家の親戚から、よく深沢の話を聞かされたという。

 それによると、深沢は大黒坂滞在中、親戚の案内で周辺の山や沢を歩き回った。その行き先の一つに「早桶沢(はやおけざわ)」が出てくる。早桶とは「粗末な棺桶」の意味だ。大黒坂の人たちは豊かではないが、何でも分け合う家族のようなところがある。そんな「原始の味のある」(楢山節考・舞台再訪)人情に加え、早桶沢など地名にも見える風土に何らかのインスピレーションを受けて「楢山節考」を着想したのではないか――。これが角田さんの見方である。

 集落の急坂を上った奥部に、旧境川村が91年に建てた「楢山節考」の顕彰碑がある。表には深沢が作詞作曲した「楢山節」の歌詞を刻み、裏には「舞台再訪」の一部を引用した。
集落の外れにひっそりと建つ「楢山節考」の顕彰碑=山梨県笛吹市で2023年10月23日、山本直撮影


 建立の際、地元の人たちの間には「貧乏で姥捨ての風習があると描かれたのに顕彰碑なんて」と反対の声もあった。それを村側が「こんなに深い親子愛を描いた素晴らしい小説は他にない」と説得したのだという。確かにこの作品に一貫して流れているのは棄老の薄情さではなく、親子の情愛だ。

 山梨県は以前、歴史をたどる散策コースの整備に精を出し、大黒坂も「楢山節考」の舞台として、その一つに挙がっていたらしい。だが、名残は顕彰碑のほか、聖応寺(しょうおうじ)という立派な寺の門前にある古びた「散策コース」の木製案内板ぐらいしか見当たらなかった。
寺の前に古びた案内板があった=山梨県笛吹市で2023年10月30日、山本直撮影


 それでも笛吹市観光商工課によると「聖地巡礼」に訪れる人は少なくないようだ。山梨県立文学館(甲府市)によると、石和温泉には深沢の親戚が生家跡で営むそば屋や、旧家の跡に建つ温泉宿が現存する。

 今村監督の映画は83年のカンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)に輝いた。ただし、原作は本作と、こちらも深沢が貧農の次男以下の悲惨な境遇を描いた「東北の神武(ずんむ)たち」の2作品で、小説「楢山節考」のストーリーはかなり脚色されている。【山本直】






楢山節考 (新潮文庫)
七郎, 深沢
新潮社
1964-08-03



熊を崇(あが)め 熊を撃つ

選「熊を崇(あが)め 熊を撃つ」 - ETV特集 - NHK


選「熊を崇(あが)め 熊を撃つ」再放送です。

サバイバル猟師とか言っているバカには理解出来ないだろうな。
山に生かされ、山と共に生きる。


初回放送日: 2023年9月15日

太古より雪深い地で、狩りを生業としてきた山の民マタギ。東北の名峰・鳥海山のふもとには、最後のマタギ集落のひとつとされる「鳥海マタギ」の村がある。熊を“山神様の使い”とあがめ、狩った熊を“授かりもの”として大切に暮らしの糧としてきた。過疎化や環境の変化で、狩りで暮らすことが難しくなり、マタギは消滅の危機にある現代。それでも熊を狩り続ける、あるマタギの息詰まる熊との闘いと、自然と共に生きる暮らしに迫る





ネパールの木地師あるいはサンカ ラウテ

森の王 森の声 〜遊動の民ラウテ〜 - 森の王 森の声 〜遊動の民ラウテ〜 - NHK




録画しておいた番組
おそらく民族学・人類学的にはすでに多くの研究があるのだろう。
近代社会の中で移動する民のドキュメンタリー

定住をさせようとする政府、社会福祉として住民全員に一律の補助金(ある意味、ベイシックインカムにも思えた)で民俗、文化が変容していく少数民族

非常に興味深く見てしまった。
山間のテント集落での焚き火のシーンは印象的でした。





lznCASBHToOKyk33fxSHBQXELHUUyUS7mEzs9pkUHcpg

外国人は日本人の「こんな言動」に困惑している 英語ネーティブが内心嫌がる「5つのこと」 |

外国人は日本人の「こんな言動」に困惑している 英語ネーティブが内心嫌がる「5つのこと」 | 実践!伝わる英語トレーニング | 東洋経済オンライン


最近もあったんですが、外国人を含む会議やセレモニー
司会者や登壇者がやたら話の途中で笑う(自分にはそのつもりはない?)
これが非常に不快だと気が付いていない。

英語が流暢である必要はないですが、まじめに真剣に話す事をしないんだよね。

それも留学経験があったり、援助機関に所属しているにも関わらず。
なんか、暗澹たる気分になった日々でした。

ちなみに、相変わらず、コーヒーをズルズル音を出して飲む日本人もいるよね。

蕎麦はいいんですよ!ズルズル食っても(笑)

以下記事より抜粋

その2 照れ笑い

意外に多く挙がったのが「照れ笑い」です。どうも日本人は会話の中で、この照れ笑いを頻発しすぎているようです。

日本では照れ笑いが「かわいいしぐさ」の1つとして認知されているせいなのか、とくに若い女性などに多く見られるとネーティブたちが口をそろえて言っていました。筆者はあまり意識をしたことがなかったのですが、皆さんはどう思いますか。

言われてみると、確かに英語圏の人たちはあまり照れ笑いをしない気がします。まぁ、英語で話しているときなど、自信がなくなって、つい照れ笑いしたくなる気持ちはとてもよくわかるので、「許してあげてー!」と言ってみたのですが、どうやらこの照れ笑い、私たちが考えているのとは別のメッセージとして捉えられているようです。

ネーティブたちは照れ笑いをされると「相手が真剣に話していない」とか「適当にあしらわれている」といった印象を受けるようです。おそらく相手が笑い出したときに、私たち日本人は「緊張しているんだ」とか「困っているんだ」というメッセージとして理解できるのですが、ネーティブはまず「バカにされている」とか「ふざけている」というほうに直結してしまうようなのです。

緊張で照れ笑いをしながらプレゼンテーションをしている人を見ると、一気にその内容に対する興味が冷めてしまうというネーティブもいました。商談などでプレゼンテーションをするときには、気をつけましょうね。




破れ星、流れた 倉本聰 幻冬舎 2022

図書館本

倉本聰さんの自叙伝でしょうか。
祖父母、両親、家族、そして多くの人との関係性を吐露。

戦争経験が大きく生き様に影響を与えているのは間違いない事実であり
それが倉本さんの作品に反映している。
養老先生と同じく、戦争が終わり、教科書に黒塗りをしたと。


特にドラマの脚本は俳優の口を通して、倉本さんのが叫び、訴えているのだろう。

2023年で88歳だろうか。他の著作で、北の国からの最終章ともいえる脚本は
出来ているという。
是非見させていただきたい。

倉本




破れ星、流れた
倉本 聰
幻冬舎
2022-06-08



倉本聰の言葉 碓井広義編 2020 新潮新書

図書館本 お勧め

子供の頃、見て覚えているTVドラマが、のちに倉本聰さんの作品だった知った時は驚いた。
「君は海を見たか」1970年

多くの作品の中で俳優がしゃべる言葉、倉本氏の思想哲学を纏っている。
だから、反戦であり、反核であり、自然破壊に対する憤りなのである。

メモ
男の顔は履歴書、女の顔は請求書 やすらぎの郷 水谷マヤ(加賀まりこ)



黒板五郎(田中邦衛)、やすらぎの郷の菊村栄(石坂浩二)北の国から2021の脚本は存在するとの事。




防衛とは 衛生から考える

敵基地攻撃能力だとか
ミサイル基地建設とか

戦争経験のない阿保な政治家がアメリカに倣え的に軍備拡大、兵器製造に走っている。

そもそも
防衛とは防ぎまもる(衛)のである。
それは兵器や軍隊で守るだけでは無い

衛生という言葉は生を守る(衛)のである。

エンデミックにしろパンデミックにしろ感染症から国民や住民を守る
これには軍隊はいらないし、武器もいらない。

防衛の衛は衛生の衛でもある。

国民の健康を守るために兵器や武器、軍隊は必要ないのである。

石橋湛山が泣いている

4月27日の山梨ミニコミ誌(ローカル紙と言いたい方もいる様ですが、発表報道と広告主だけに
目が向いているモノは新聞とは呼ばないですよね)

大島正建校長 石橋湛山(湛山が留年しなければ大島校長の薫陶は無かったのですが)の時代

日本の海外侵略を良しとしない石橋湛山の言論がいかに正しかったのか。

そんな偉大な先輩がいる母校が超右寄りな政治家や学習しない高給地方公務員で溢れる
現状を見たらどう思うのでしょうかね?

S6c9O8hjR2KAsnM3gySoNw

Netflix トッカイ 〜不良債権特別回収部 WOWOW 2021

ズルをして金を儲けようとするものがいる
正義を貫く人もいる
政治家の手足になって金に染まっていくやつもいる。
平気で偽証する官僚、政治家がいる。

中坊さんは、昔はヤンチャであったらしい。
でも、スジを通して国益のために生きたと思うよ。


2023-04-16_19-31-49_2962023-04-16_19-31-54_2802023-04-16_19-31-57_3852023-04-16_19-31-59_1332023-04-16_19-32-04_4442023-04-16_19-32-08_9872023-04-16_19-32-12_1952023-04-16_19-32-19_9332023-04-16_19-32-22_0742023-04-16_19-32-27_3232023-04-16_19-32-28_4412023-04-16_19-32-33_5942023-04-16_19-32-39_6612023-04-16_19-32-42_5782023-04-16_19-32-47_3442023-04-16_19-32-49_9962023-04-16_19-32-53_1582023-04-16_19-32-57_4302023-04-16_19-33-03_8852023-04-16_19-33-08_608

当事者と共事者

当事者から共事者へ(1) 障害と共事|小松理虔 - webゲンロン|考えるを育てる




無知な私は最近まで「共事者」という言葉を知らなかった。

昨今の冷笑主義や「ひろゆき問題」などは当事者でも共事者でもない、安全な場所に居座って勝手に
主張しているだけなのだと分かった。

自分は原発震災の被害者ではないが、現場を訪問してその悲惨さが分かり、さらに、高木仁三郎さんや小出先生の著作に3.11以降に読ませていただき、自分の無教養さを痛感して、反原発の立場になった。

また、釣り人として、多くの河川がダムや堰堤、護岸工事で壊されていく現場を見て釣り人としての当事者とその無駄な公共事業に対する憤りを感じて、ダムや無駄な公共事業反対の立場になった。

もちろん、戦争も同じ、悲惨な戦争や内線現場(ラバウル他)を見て、非戦の立場を取っている。

当事者の気持ちや状況に寄り添い、共事者として生きる事が爺に出来るわずかな事である。




どろ亀さんと倉本さん 森と会話の出来る人達

NHK特集 倉本聰の森と老人〜北海道・富良野〜|番組|NHKアーカイブス





NHK 総合 04/07 16:05 NHK特集「倉本聰の森と老人〜北海道・富良野〜」1985年(あとから知った) 録画しておいて本当に良かった。倉本さんが最近の自分の老いの中で森を語るのかと思っていたら、1985年の富良野、どろ亀先生(高橋先生、東大演習林元林長)で退官後の71歳、倉本さん50歳。どろ亀先生の本も倉本さんの本やドラマも沢山見ていたので、鳥肌で感動しまくりでした。もし再放送があれば騙されたと思ってみてください。個人的にはNHKの番組で最高傑作だと思う。https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009040218_00000 一時期、内山節さんの本なんかで林業の話を聞いて、どろ亀さんの本を結構読んだのでなおさらですが。倉本さんの思想哲学は富良野の森で熟成したんでしょうね。反核も開発優先の経済主義に対する疑問も。




ブログより









「沈まぬ太陽」が出来た訳

聴き逃し | NHKラジオ らじる★らじる




カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス「声でつづる昭和人物史 〜山崎豊子」3
3月27日(月)午後8:30放送2023年5月22日(月) 午後9:00配信終了

「巨悪に挑んで35年 創作の舞台裏」後半 平成12年3月11日放送 ラジオ第1 聞き手:広瀬久美子アナウンサー


山崎さんが1991年に初めてナイロビを訪問して、その後3回通って、なんとか取材して「沈まぬ太陽」が出来たと語っている。
ご家族への取材も、特に奥様への取材からの物語も凄いです。

私が初めてナイロビを訪れた時に主人公の恩地氏(本名は別)は既に居られたと岸田袈裟さんや新聞記者の方から聞いていました。

山崎さんだからこそ、書けた小説(ドキュメンタリー)だと感じた。



エンジェルフライト 米倉涼子





週末が天気が悪かったので、溜まったTV録画とアマゾンプライム

6話をほぼ一気に視聴

脚本も配役も良く(一部、設定が不明な部分もありましたが、これは既にシーズン2を想定?)

特にベトナム人技能実習生の話は良く出来ていて、涙腺崩壊でした。

人生の機微、生き様の哲学なんかも包含されているのかな。

お金のかけ方が、韓ドラ(Netflixなど)に追いつけば、さらに良い作品が出来る事に
期待したいですね。

大江健三郎さん 合掌 反原発 反戦

大江健三郎さん 護憲、反原発…文学者として社会的責任と常に向き合う:東京新聞 TOKYO Web




記事より

3日亡くなったノーベル文学賞作家大江健三郎さんは、護憲派の市民団体「九条の会」の呼び掛け人や、「脱原発法制定全国ネットワーク」の代表世話人を務め、平和・護憲、反核に立脚した言論活動を晩年まで積極的に続けた。文学者としての社会的責任と、常に向き合った人生だった。(石井敬、清水祐樹)
 「私は広島、長崎、そして福島をなかったことにしようとする連中と闘う。もう1台の原子炉も再稼働させぬ、そのために働く」「反原発に向けて頑張っていく以外に、日本人が21世紀で尊敬される道はない」—。2011年3月11日に東日本大震災と福島第一原発事故が起きて以降、脱原発集会やデモ行進が全国各地で開かれた。大江さんは頻繁にその場に足を運び、声を上げた。
 福島原発事故は、大江さんにとって大きな衝撃だった。事故後の日本を舞台にした小説「晩年様式集(イン・レイト・スタイル)」を刊行した13年10月のインタビューで、原発に対する事故前の姿勢を質問したとき、「事故前の私は、50数個の原発に対してまったく有効な抵抗をしなかった人間であることを認めます。それは有罪だと思います」と自責の念を語っていた。その「罪」を償うかのように、大江さんは悪くなった足をつえで支えながら、各地の会場を回った。「核兵器に脅かされる人類」を小説の主題の一つとしてきた作家にとって、原発は晩年の切実な課題となった。
 安倍晋三首相(当時)が特定秘密保護法の制定や集団的自衛権の行使容認などを相次いで進めると、政治的な発言から距離を置く文学者が目立つ中、大江さんは敢然と反発。14年12月、この問題をテーマにした本紙の連続インタビュー企画「言わねばならないこと」で、「政府が言う『積極的平和主義』は、憲法9条への本質的な挑戦だ」と批判の声を上げた。
 大江健三郎賞を受賞した作家星野智幸さんは「社会に生きる一人の人間として身をもって、『そういうことを言っていいのだ』とずっと示し続けてくれたお手本。私が政治的な要素を小説に書いて批判されても、大江さんの存在があったので、自分の姿勢は間違っていないと思えた。喪失感がすごいが、これからはそれを維持していくのが自分たちの役割だと痛感している」と話した。



ブルース・リー



録画で視聴 再放送あり

非常によくできていた番組

人種差別と偏見の中で生きた武道家であり偉大な役者でもあった。

Be Water!

父親と共演したシーンとの事。

2023-02-10_19-37-47_325

湛山の先見性

土記:支配した側の重い石=伊藤智永 | 毎日新聞






 徴用工問題で悪化した日韓関係が修復へ向けて動き出す。東アジア情勢を考えれば、もはや解決は両国の政治的使命である。

 ここまでこじれたいきさつは、両国民双方の心の壁がなお厚く高いことを考えさせずにおかない。韓国はゆるす苦しみと葛藤している。壁を越えるには、向き合う側にも植民地を支配した経験の重い石をのみ込む覚悟が求められる。

 先週紹介した経済ジャーナリストの石橋湛山(たんざん)には、その点でも腹の据わった先見性があった。

 韓国併合から8年半。1919年3月1日、朝鮮で日本帝国主義支配に反対する学生や民衆の抵抗運動が起きた。京城(現ソウル)で独立宣言を読み上げ、数千人が「朝鮮独立万歳」と叫ぶ。朝鮮総督府が軍隊と警察で弾圧したが、運動は全土に広がり、5月までに膨大な死傷・検挙者が出た。

 5月15日、湛山は経済雑誌「東洋経済新報」社説に「鮮人(原文のママ)暴動に対する理解」を書く。今風に直せば「反日運動にも理はある」となろうか。もう頭に血の上る読者はいるだろう。

 湛山の視線はまっすぐ核心へ向かう。鎮定は表面だけ圧伏したにすぎず、何の解決にもならない。日本でも前年、各地に米騒動が起きた例を引き、根本のカギは「暴動をいかに理解すべきかにある」と説く。「いかなる民族といえども他民族の属国たることを愉快とする事実はない。いかなる善政に浴しても、彼らは独立自治を得るまで断じて抵抗をやめない」

 日本国内では「万歳事件」と呼び、独立運動とは報じられず、朝鮮人たちが暴れたという風聞だけが残った。そこへ4年後、関東大震災が発生。軍や警察、戦争帰還兵の在郷軍人を中心に自警団を名乗る日本人民衆が、在日朝鮮人、たまたま上京していた方言を話す日本人、中国人らを数千人(内閣府の中央防災会議専門調査会報告書)も虐殺する悪夢となる。

 不安があるから「自警」する。おびえているから朝鮮人が襲ってくるというウソを信じ込む。

 湛山は同誌「小評論」で国際的不名誉を嘆き、「血と涙とを以(もっ)て罪をつぐなわなければならぬ」と書いたが、惨劇の全貌真相は戦後まで長く不問に付された。今年は関東大震災100年。

 ウクライナ戦争を巡る国連総会のロシア非難決議に、アフリカの多くの国は賛成していない。欧米では奴隷制度に起因する黒人差別抗議運動が起き、欧州各国は今、旧植民地から奪った文化財を競うように返還している。支配の清算は、現在進行中の時に命も左右する現実である。(専門編集委員)


Netflix 君は私の春  2021

良かった!

敢えてカテゴリーを哲学にもしてみました。

語りやセリフが非常に蘊蓄のある生きる智慧(哲学)でした。
最終話も日本語訳は田嶋玲子さんでした。

王道としてのラスト。

都会と郊外(田舎)
家族
親子
友人
恋人
季節と雪

精神科医とホテルのコンシェルジュの組み合わせも良かったですね。
そして同時に進むいくつものストーリー。

「あなたは私の春なんです」

最高のシーンは 小さなタンポポ?の周りを小石で囲み、ペロペロキャンディーを1本挿す所ですかね。


ルトガー・ブレグマン  in Tokyo

ヨーロッパ文芸フェスティバル2022 オープニング対談:ルトガー・ブレグマン & 斎藤幸平 | DAY1 | ヨーロッパ文芸フェスティバル 2022





斎藤さんとの対談はオンラインで無料
僧侶・松本紹圭氏との対談は1500円でお寺で拝聴

どもに良いお話でした。

ブルシットジョブあり、人間の善性あり、日本の宗教の現実あり。

未来を良い形にする希望。

奴隷制度も女性参政権も実現したのは最初はマイノリティーとしての正直者だった。
だから、正しいと思う事を発言し続ける事、そして、それが実現するのだと。

既得権益に絡み取られないで、より良い社会を未来に作りたいものです。

無題316406979_5586543311399892_5231273328702554385_n316087518_5586543274733229_2386844694792486681_n





Netflix 韓ドラ 模範家族

韓ドラの基本的背景

家族、同僚、夫婦 そして社会構造(裏と表の社会)

バイオレンスが多いのであまり好きではないけど
社会と家族を上手く描いている。

最終回がシーズン2を暗示している様でもある。

国内移住だとすると杉並区だよね。

選挙公約はどう実現する? 岸本聡子杉並区長の所信表明全文 就任後初の区議会始まる:東京新聞 TOKYO Web





馬鹿な議員(特に男)たちを住民と一緒に駆除して、より良い街づくりをお願いします。

これ以上日本が周回遅れにならないために。





企業人は文化人でもあり非戦、反戦 サンリオ辻名誉会長

「戦争だから仕方ない」みんなそう思っていた──サンリオ辻名誉会長が語る軍国主義教育の恐ろしさと、「みんな仲よく」の信念 #戦争の記憶(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)


良記事 こういう偉大な先輩がいる(ろくでもないヤツもいるが)事は誇りに思う。
極右の様な中高での後輩政治家(松下政経塾らしいが)いることが恥ずかしい。




半藤一利さんも、益川 敏英先生も、焼夷弾が降る中を死にモノ狂いで逃げたと書かれていた。サンリオの辻さんも同じ思いを甲府空襲でされた。だから戦争はダメなんだと。そういう経験を読んだり、聞いたりしているはずの国会議員たちが敵基地攻撃だの防衛予算増額だの好戦的な発言を繰り返している、ある意味、プーチンの戦争観と同じなんだろうね。



世界サブカルチャー史 欲望の系譜 NHK

「アメリカ 理想の50s」 - 世界サブカルチャー史 欲望の系譜 - NHK


再放送を録画して視聴 NHK頑張っている。



シリーズの様ですが、非常に示唆に富んでいます。
ローマの休日を敢えてイタリアで撮影した経緯、それに連なる赤狩り(マッカーシズム)
45年の終戦からアメリカの大きな繁栄は始まるわけですが、テレビや映画、メディアでのプロパガンダ的な民衆誘導などが明らかです。

歴史を検証することは、二度と愚かな戦争をしない事のポイントだと思うのですが、アメリカにおいては南北戦争以来、あまり進歩が無い様にも思えますね。

Netflix 2018 私のおじさん 名作

My dear Mr.やっと 見終わりました。https://youtu.be/crcteCBrCLg
Netflix 16話 多くの方が高評価されていた通りの素晴らしい作品でした。家族、友人、夫婦、コミュニティの中での生きる葛藤。
個人的には「踏切り」が一つのポイントなのかなと。これはTwenty-five, Twenty-one(二十五、二十一)における住まい近くの短いトンネルと同じ効果ではないかと。
生きる事は楽ではない、でも生きないと幸せを手にする(感じる)ことは出来ない。
少し前にみた、これも少し古いですが医師ヨハンも良かったかな。

2022年7月8日のテロに関して 修正あり

Democracy  La democratie   民主主義  私は亡くなられた方と思想信条は大きく異なります。
しかし、暴力による言論弾圧や現状変更には反対です。

“I disapprove of what you say, but I will defend to the death your right to say it” was his attitude now.

“Je ne suis pas d’accord avec ce que vous dites, mais je defendrai jusqu’a la mort votre droit de le dire” etait desormais son attitude.


「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」

ヴォルテール

追記
その後の取り調べにおいて、宗教団体への私怨であることらしいですね。
そうすると、テロではないですね。

ただし安倍氏がその宗教団体の機関誌に広告塔の様に登場していた事実を犯人は元凶として
捉えていたのかもしれませんね。

韓ドラ 私たちのブルース Netflix

20話完結 最近のドラマの中では回数多いですね。

名作に記録されると信じています。

生老病死
地域社会コミュニティー
助け合い
憎しみ愛
死生観
障碍者
親子
友人
親族




韓ドラ Netflix 私の解放日誌 




名作にリストされるであろう作品

生老病死の必然の中で、いかに人生を「良く」生きるか。

生きる思想・哲学が言葉の中に含有している。

ある意味、悟りの境地をいかに早く認識するかでしょうか?

親子、兄妹、友達、同僚、親族、社会 

全てが絡み合い、時間は進む。



Recent Comments
Archives
お薦め映画