おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

読書

黙殺 畠山理仁 集英社2017

図書館本

畠山さん(1973-)の本は、記者会見ゲリラ戦記 畠山理仁 扶桑社新書 2010年 以来かな。
一時有料メルマガも購読していたのだけれど。
本書は第15回開高健ノンフィクション賞との事。

いわゆる泡沫候補を長年にわたり取材してきた記録。
畠山さんの優しさが滲み出ている感じがします。
供託金が異常に高い日本での選挙、さらに組織や地盤、資金が無ければポスターすら
貼れない現実。

マック赤坂さんを始めとする候補者の素顔が見えてきます。
メディアは主要な候補(当選圏内にいると思われる)しか主に取材しない現実。
そして、報道も主要候補のみに集中する。

多様な主張が国民に届く事が本来の民主主義であろう。

ただ、取材されている候補者の中にはやはり、世間一般からは変なヒトと思われてしまうような
方も大勢いる事もわかります。
その点、畠山さんの批判精神は抑え気味で泡沫候補(畠山さんは無頼系独立候補とよぶ)に
向けられている様に思う。

インターネット選挙がやっと普及してきた様に感じる昨今、ネットから社会を改革する
若者が是非出て来てほしいと思うのであります。


小屋を燃やす 南木佳士 文藝春秋 2018

図書館本
書き下ろし2編と文学界で発表された2編

信州佐久病院の医師としての南木さん(1951−)も退職したのだろう、そんな話が綴られている。
生老病死の世界を本当に分かりやすい言葉で綴っている。

貧しき嬬恋村(たしか生まれは)での生活、幼少時代の想い出。
秋田での医学生を終えて就職した佐久病院。

自身のパニック障害と鬱との共生。
そこから生まれたのだろう、自然への回帰と穏やかな生き様。

間伐材で小屋を仲間と作り、やがて解体してストーブの薪として終える。
まさに人生そのものだろう。

信州の森、千曲川、自然の恵み、渓流魚、一つ一つが重なり合い生かされる自分なのだろう。

南木さんの文章はいつ読んでも、自然や地域に生かされている自分を感じるのである。

小屋を燃す
南木 佳士
文藝春秋
2018-03-29

核兵器と原発 鈴木達治郎 講談社現代新書 2017

図書館本

読み終えて最初に思ったのは、原発は不要だという事。
トイレの無いマンションと言われて久しいが、まさにその通り。
原発ムラの中の現時点での良識派の著者であろうか?

高木仁三郎さん、小出さん、藤田祐幸さん、本の一部の原理力研究者がその本質的な
危険性に気が付いて脱原発を訴えて来た。
ノーベル賞の益川さんも原発の危険性を指摘している。
国会事故調(黒川清委員長)の報告書すら無視するような業態、そこには「規制の虜」という
日本の強固のシステムが存在するのでしょう。

それにも関わらず、再稼働が行われ、プルトニウムが溜まり続ける。
もちろん未だに福島では汚染水が垂れ流し状態であり廃炉の工程すら不明(廃炉費用70兆円とも
試算)。
もんじゅも廃炉決定したが、莫大の税金が投入されるが核廃棄物の処理も未定。

そして核兵器問題 抑止力としての核兵器がこれまで語られているが果たしてその
議論が今後も続くのだろうか?

備忘録メモ
原発の建設 世界中で遅延 原発の老朽化
ベースロード電源として原発維持 自民党政権
破綻している核燃料サイクル
プルトニウムと核抑止力
核兵器禁止条約 2017年採択 日本は不参加 不署名
北東アジア非核兵器地帯構想
2018年(本書が出版後)北朝鮮の非核化署名






目次 出版社HPより


第1章 巨大エネルギーの「光と影」
――核兵器と原発の密接な関係
第2章 衰退期に入った世界の原子力産業
――原発の何が問題なのか
・第1節 原子力発電の現状
・第2節 福島事故とその教訓
・第3節 逆行する自民党
・第4節 夢の原子炉「もんじゅ」の失敗
・第5節 プルトニウムは「負債」
第3章 63年ぶりに危機的状況となった「終末時計」
――「核の脅威」にどう対処すべきか
・第1節 核兵器の歴史と現状
・第2節 新たな核の脅威
・第3節 核兵器廃絶に向けた潮流
第4章 「核の傘」は神話に過ぎない
――「核抑止」論から脱却するには

JAL123便墜落事故 杉江弘 宝島社 2017

図書館本

2017年には青山透子さんの「日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」が出版された。
そして、その他にもこれまでに関係書物が出版されている。

本書は元ジャンボ機長の筆者が、これまでの出版物全てが陰謀論であり自衛隊や米軍の関与は
ないとする。それはフライトレコーダー等の記録を見れば明らかだと。

また、事故調査の杜撰さも指摘していて再調査するべきだと。
相模湾での海底捜索不十分
自衛隊、警察の混乱ぶりの経緯が不明確
事故調が運輸省の内局で独立していない
急減圧を証明する実験を行わなかった

しかしながら、米軍が事故当日の夜にはすでに墜落場所を同定しており、救助体制も整っていた。
では、それを日本の誰が不要だと宣言したのか?
生存者が多くいた事は生存者の証言からも分かっている。日本政府に見殺しにされた。

専門的な事は分かりません、しかし青山さんの著作がまったくの陰謀論に基づいているとは
到底言えないという事は本書からもわかりました。

なぜ、生存者が見殺しにされたのか? 

日本の空はいまだに米軍に支配されているのは現実です。



魂の秘境から 石牟礼道子 朝日新聞出版 2018

図書館本

石牟礼さんは本年2月10日逝去
2015年から2018年にかけて朝日新聞に掲載されたエッセイ

道子さんの幼少時代の想い出、成人後の想い出、そして老いた中で感じた事。
一つ一つの言葉が道子さんの体を通り抜ける事で浄化され昇華しているように感じる。
そして、その言葉は水俣という素晴らしい海と自然に本来は紡がれるべきものだったのだろう。
ネコが狂い死にしてからの水俣をずっと見つめて、肌で感じてこられた道子さん。
3度も川や海で溺れるほど水に愛された道子さん。
沖縄玉砕で死んでいった道子さんの兄。

水俣病の患者さんたちは魂が帰る海の事を訴えた、だが 「言葉と文字とは、生命を売買する契約
のためにある」と言わんばかりの近代企業とは、絶望的にすれ違ったのである。p217


天国でもペンをとらているであろう道子さんに合掌

魂の秘境から
石牟礼道子
朝日新聞出版
2018-04-20

電通とFIFA 田崎健太 光文社新書 2016

図書館本

まさに、今FIFAワールドカップ開催中(ロシア)ですね。
東京五輪誘致でもきな臭い話題だらけで、ロゴの問題やらただ働きボランティア問題。
スポーツビジネスの暗部を取材して、その一部を炙りだしている感じの本書。

巨大広告代理店として電通がいかにスポーツビジネスに関与してきたかを綴っています。
また電通子会社に国税が調査に入ったけれど結局お咎め無し的な話も。
ロビー活動には金が掛かるという前提そのものが怪しいビジネスです。
スポーツそれ自身は個人あるいはチームの飽くなき練習の結果としてのメダルであったり名誉だろう。

しかし、莫大な放映権料やスポンサーの広告等で肥大化してしまったオリンピックやワールドカップ。
その利権に群れる人々。

本書では現在は電通顧問になっている高橋治之氏(弟は故治則氏 イアイ インターナショナル)らへのインタビューを通じてFIFAと関連組織の関係性を丁寧に説明しています。

備忘録メモ
Jリーグは博報堂
日韓同時開催時の韓国ロビー活動(現代グループ)
2002年以前のワールドカップ 放映権6億 NHK その後超高騰 電通が主導
2015年FBI捜査 逮捕多数
2006年ドイツワールドカップ 日本惨敗 日本代表には腐った密柑がいたんだby ジーコ 2007年筆者に語った。




福岡市が地方最強の都市になった理由 木下斉 PHP 2018

図書館本

相変わらず木下さんの本は面白くためになる。
補助金に依らない街づくりや街の活性化が叫ばれてはいるが、相変わらず箱モノ中心の
施策が多い様に思うのは私だけだろうか?

人口減少を今頃叫んでいる政治家や行政ピープルに街づくりだの活性化だの講釈を垂れて
欲しくないですよね。
広告代理店の地名だけ変えた企画書をありがたく補助金申請のひな型にしている地方自治体も
まだあるようです(笑)

さて、本書は木下さんが指摘するように、「結果論」としての福岡市なのです。
これまでの努力の歴史、闘いの歴史があってこその今なんです。
だから、すぐに全ての街が真似出来るはずがないのです。

でも、今何かをスタートしておかないと、かならず街や町や村は死滅するのです。
簡単に言えば、木下さんが以前から指摘しているように稼げない(稼がない)街は
ダメなんですよ。

別の街づくりの専門家が書いていましたが、「学習しない地方公務員が地方を滅ぼす」のですよ。

あなたが住む街を未来永劫に楽しい街にするためには、あなた自身が参加してサバイバルして
行かなければいけないのです。他力本願では何も変わる事なく滅びるのでしょう。

備忘録メモ
コンパクトシティー政策は近隣市町村と綿密な調整が必要
目先の人口増加対策の結末は明確
福岡市でも失敗事例あり 博多リバレイン(行政主導)
西日本新聞における西日本都市診断記事の連載による市民での議論
撤退戦略も重要 すばやさ
100人の合意より1人の覚悟
行政事業でなく民間事業で人材育成
稼いだ金を地元に還元する人材、企業
教育と地域の連携 九大はじめとして多くの学校
資産運用に独自財源の確保(九大で可能ではないか?)



地方創生大全
木下 斉
東洋経済新報社
2016-10-07

ゴリラと学ぶ 山極寿一 鎌田浩毅 ミネルバ書房 2018

図書館本

山極さん(1952-)と鎌田さん(1955−)の対談 共に京大教授 東京生まれ

山極さんの幼少時代から現京大総長への生き様を鎌田さんが聞くという流れ。
ちょうど、尾本恵一さんと山極さんの対談本も読んだので、同じ対談でも
違う面が沢山見えて面白い。
山極さんを1980年代に知った私としては、ガキの頃からやはり女性にもてたこと。
色んな分野に造詣が深い事が良くわかりました。
スワヒリもフランス語も話す山極さんのスマートさゴリラにもキット通じていて
ゴリラにもモテたのでしょう。でも一度メスゴリラに齧られた事があるそうです。

備忘録メモ
また日高さんと伊谷さんが仲が悪かったけど、山極さんは日高さんにも可愛がられた事
京大学生時代は酒を飲み調査をしワイワイと議論をしたことが総長としての対応にも
役に立っていること
種々な役回りに身を委ねて対応したことも(モンキーセンター、ナイロビ学振駐在、霊長研等)財産

ガボンの森で女性研究者と行方不明になったのは1983年ですか?



日本の人類学 (ちくま新書)
山極 寿一
筑摩書房
2017-11-08

山極さん(京大では先生と呼ばない)

人類学の方は購入(なので読了が遅れた)

ゴリラと学ぶ、は図書館本 だから期日までの読まねばならない。

同じ対談本ですが、内容はかなり異なる。

いろんな発見があった。

詳細は後日


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うつも肥満も腸内細菌に訊け! 小澤祥司 岩波科学ライブラリー 2017

図書館本

環境ジャーナリストの小澤さん(1956- )の作品。
電力問題、エネルギー問題等で優れた作品を出されている。
岩波の「科学」連載をまとめたもの。
かなり基礎知識がないと読むのが辛い感じ。
生物や科学が好きな人向きでしょうか。
いずれにせよ、腸内細菌叢の研究をフォローしていて良くまとまっていると思う。


備忘録メモ
腸内細菌とパーキンソン病の関連性
食の好みも細菌叢次第? 細菌の増殖は食の種類にも依存
プロバイオティクスとプレバイオティクス
母乳中の細菌と新生児の腸内細菌
善玉菌、悪玉菌はケースバイケース





目次 出版社のHPより
まえがき
本書に出てくる主な腸内細菌の門とグループ(属)・種

1 脳になりそこねた器官
 脳‐腸‐細菌軸の発見
 腸は第2の脳(セカンド・ブレイン)?
 わかってきた脳‐腸軸
 まず腸があった
 脳が大きくなれば腸は小さくなる?
 地球はバクテリアの星
 進化の伴走者

2 ストレスと腸とセロトニン
 ストレスとは何か
 ストレスと病気
 セロトニンと過敏性腸症候群
 セロトニン産生を促進する腸内細菌
 セロトニン増減のメカニズム
 脳と腸と腸内細菌を結ぶチャンネル

3 自閉症とGABA(ギャバ)と脳‐腸連関
 自閉症スペクトラム障害
 ディスバイオシスとASDの関係
 細菌代謝物の影響
 神経伝達物質GABA(ギャバ)
 腸は脳を支配するか
 パーキンソン病は腸から始まる?

4 あなたの食欲を支配するもの
 ファーストフードが壊した腸内細菌叢
 肥満と腸内細菌の関係
 ヨーヨー効果と肥満の記憶
 満腹感・空腹感のメカニズム
 腸内細菌代謝物と摂食行動
 食の好みも細菌次第

5 善玉菌・悪玉菌と免疫システム
 善玉菌・悪玉菌・日和見菌
 プロバイオティクスとプレバイオティクス
 クロストリディウム属は善か悪か
 腸管免疫システムと腸内細菌の関わり
 制御性T細胞とクロストリディウム
 抗生物質と食物アレルギー・肥満の関係
 大腸癌と2つの制御性T細胞

6 腸内細菌を解明する
 文明未接触の種族
 アフリカ狩猟採集民の腸内細菌叢
 見つかった抗菌剤耐性遺伝子
 新生児の腸内細菌の由来
 メタゲノム解析が明らかにする全体像
 日本人の腸内細菌叢の特徴
 人類の進化は腸内細菌とともに
 脳の進化と腸内細菌



抗生物質と人間 山本太郎 岩波新書 2017

図書館本

山本さん(1964− 長崎大教授)は以前、翻訳本を監修されています。
ブレイザーのMissing Microbes, 失われてゆく、我々の内なる細菌 2015
併せて読まれるとより理解が深まるのではと思います。

まさに腸内細菌と抗生物質の切っても切れない関係性。

非常に分かりやすく、人間と微生物の関係性を綴っています。
そして近年、急激な進歩を遂げる遺伝子解析から解明されてきた、第二の脳とも言われる
腸内細菌叢(マイクロフローラ)と疾患の関係性など。

肥満、アレルギー、糖尿病、クローン病など。
抗生物質により肥育効率が劇的に向上した家畜、そしてその弊害は?
帝王切開と自然分娩での出生児の差異は?

まさに、私たちと共生している細菌やウイルス。
いかに微生物と上手に付き合うのか?
抗生物質の無秩序な使用がもたらす薬剤耐性問題と人類の未来。

良書です。



目次 出版社のHPより
プロローグ――抗生物質がなくて亡くなった祖父母、抗生物質耐性菌のために亡くなった祖母

第1章 抗生物質の光と影
 二人の患者――エピソード1/ペニシリンの発見/劇的な効果/抗生物質が効く仕組み/コモンズの悲劇/耐性菌の登場/進化の安定戦略が教えてくれるもう一つの重要なこと/急増する肥満は現代の疫病か/アレルギー/糖尿病/現代の疫病
【コラム】碧素一号の完成

第2章 微生物の惑星
 レーウェンフックの見たもの――エピソード2/微生物の惑星/ウーズの分類体系/微生物がつくるネットワーク
【コラム】失われた光の輝き

第3章 マイクロバイオームの世界
 「ヒトゲノム計画」の完成がもたらした衝撃――エピソード3/キメラとしての「私」/マイクロバイオームとは/ヒト・マイクロバイオータとマイクロバイオームの世界/共生細菌と私たちの免疫系/窒素を固定する腸内細菌
【コラム】水と石炭と空気からパンを作る方法

第4章 抗生物質が体内の生態系に引き起こすこと
 腸内細菌の移植実験――エピソード4/家畜への使用と巨大化/マーティン・ブレイザーの実験/ヒトの身長と体内衛生環境仮説/旧石器時代後期にもヒトの身長は低下していた/体内衛生環境仮説とベルクマンの法則に関する一私見/ポスト抗生物質時代の疫病をとりまく謎/子ども時代の影響/オランダの飢餓の冬
【コラム】過去にも肥満は存在した

第5章 腸内細菌の伝達と帝王切開
 ゼンメルワイスの悲劇――エピソード5/帝王切開で救われた命/帝王切開は、近代医学の福音だった/行きすぎた近代医学の応用/母から子へ受け継がれるもの、それを阻害するもの/エイヴォン親子長期研究/感染症と母乳と免疫と常在細菌

第6章 未来の医療
 コッホの実験――エピソード6/菌の不在から始まる病気――新しい医学/抗生物質の冬/抗生物質使用のジレンマ/失われたものの大きさ/「人間(ヒト)中心主義」とそれに対する批判

エピローグ――世界の腸内細菌を探しに

あとがき
参考文献

失われてゆく、我々の内なる細菌
マーティン・J・ブレイザー
みすず書房
2015-07-02


0円で生きる 鶴見済 2017 新潮社

図書館本

初めて読む著者の作品です。
鶴見さん(1964-)は何点かの著作があり、有名な方の様です。
非常に広範囲の情報と知識で現在の経済システムの問題点(生きにくさ)を指摘しています。

読んでいて感じたのは、拝金主義に偏り過ぎて、富の分配が正常に機能していない現状なのかと。

お金を使う事は、人間関係の省略であると指摘、公平とは何か、そこに人間との付き合い、人間関係
が常に存在する。無料のやり取りは明らかにこの人間関係を濃くすると。


そしてやはり東大卒の高村友也(1982-)さんの著作との類似でしょうか。
僕はなぜ小屋で暮らすようになったか: 生と死と哲学を巡って(2015)
自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ(2017)
スモールハウス: 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方(2012)

また、最近読んだ「隷属なき道」でのベーシックインカムと1日3時間労働という提案

私たちは何処に向かうのか?

色々と考えさせられる良書だと思います。


目次 出版社のHPより

まえがき
第一章 貰う 無料のやり取りの輪を作る
贈り物を貰おう
「不要品放出サイト」で貰う!
不要品放出市〈0円ショップ〉
不要品を回す「店」
世界に広がる不要品市
カンパを貰う方法
クラウドファンディングで集める
「寄付」もいつかは返ってくる
〈この章のレクチャー〉贈与経済とは何か?
普遍的な経済の形は「贈与」
増える日本人の贈り物
なぜ寄付をするのか?
贈与はいいことばかりではない
第二章 共有する 余っているものを分け合う
当たり前だった「貨し借り」
自宅パーティー、道具、服、DVD
人の家に泊まる/泊める
スイスの青年を六週間泊めてみた!
無料で泊まれる〈カウチサーフィン〉
ベトナムでの〈カウチサーフィン〉体験
有料で部屋を借りる/貸し出す
車を相乗りしよう
「ヒッチハイク」も空席のシェア
ネットの無料共有物を使う
庭を開放する「オープンガーデン」
〈この章のレクチャー〉なぜ私有が行きわたったのか?
農耕社会が土地の私有を生んだ
日本の共有財産「入会地」
共産主義は共有財産社会を目指した
新しい共有の時代
第三章 拾う ゴミは宝の山
近所のゴミ、店のゴミ
おから、野菜、新間、食器……
職場から売れ残りを貰う
ゴミを拾う時の注意
自治体との問題
都心のゴミ観察レポート
〈この章のレクチャー〉捨てる問題と拾う人々
食べ物はどの段階で捨てられるか?
管理が厳しすぎる日本
ゴミを救出する人々
拾って貧しい人に回す
廃棄に立ち向かう欧米
すべてのゴミに目を向ける
第四章 稼ぐ 元手0円で誰にでもできる
もうひとつの経済を作る
フリマで売ってみる
フリマの主催は楽じゃない
やりやすい「イベント出店」
ケータリングも元手いらず
「移動屋台」は出店場所が決め手
公道から屋台が消えた
日替わり店長になる
自宅を店にする
〈この章のレクチャー〉市とお金と資本主義
お金を使うのが悪いのか?
市の始まり
お金は物々交換から生まれたのか?
資本主義誕生の前と後
市としての〈コミケ〉
第五章 助け合う 一緒にやれば負担が減る
二人以上でやることはすべて「助け合い」
相互マッサージ、料理持ち寄り、英会話サークル
「輪番制」を使う
手伝う代わりに寝場所と食事を
合宿型ボランティア「ワークキャンプ」
海外ボランティア体験談
一般のボランティア活動
悩みを分かち合う「自助グループ」
〈この章のレクチャー〉日本の「助け合い」とそのマイナス面
力を合わせる「ユイ」「モヤイ」
一方的な支援「テツダイ」
お金を積み立ててまとめる「頼母子」
ヨーロッパの助け合い
村八分=助け合いのマイナス面
「ムラ社会」を超えて
第六章 行政から貰う もっと使える公共サービス
再分配を貰おう
図書館は大切な「居場所」
公園・霊園でくつろぐ
国公立大学のキャンパスで憩う
ライヴも開ける公民館
生活保護は権利
職業訓練でお金を貰う
やりがいのある「地域おこし協力隊」
スポーツ施設で鬱屈の解消を
驚くほど多い「無料相談」
市民農園、博物館、見学会……
〈この章のレクチャー〉再分配は富の偏りを正す
太古からの政治の中心的役割
一パーセントが半分以上の富を持つ
第七草 自然界から貰う 無償の世界
育てる(薬味・調味料、香味野菜/ハーブ/サラダ・葉物野菜/大きめの作物/難しい作物/栽培上の注意)
採取する(野草/茶/その他)
鑑賞する(木や花を見る/野鳥を寄せる/魚を見る/環境全般を楽しむ)
〈この章のレクチャー〉自然界と「無償の贈与」
自然界は贈与で成り立っているのか?
人間は「無償の贈与」を尊重する
今も残る「神への贈与」
あとがき




ともんの戸門さんはすごいのである。

ともんさんのお料理を紹介してきましたが、実は大きな目的は
蔵書へのサインをいただくこと。

秀雄さん本、もう一冊が書庫で見つける事ができずサインをいただけなかったけど
3冊にサインをいただき、2代目の剛さんにもサインをいただきました。

最高の一日でした。

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職漁師伝 渓流に生きた最後の名人たち
戸門 秀雄
農山漁村文化協会
2013-03-15

ともんの戸門(とかど)さん

やっと念願の夢がかないました。

とりあえず 外観と店内の水槽

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私小説 市川拓司 朝日新聞出版 2018

図書館本

市川さん(1962−)の本は何冊か読んできました。
自らが発達障害であり、多くの問題を抱えながら(食生活、対人問題、長距離移動不可)も
素晴らしい作品を書かれ、また翻訳され映画化されたりしています。

本書はまさに、そんなある日の日常を赤裸々にそして淡々と綴っています。

読み終えて少しだけかもしれませんが、市川ワールドの源流というか背景が理解できた気がします。
そして、平和を希求し、愛に包まれた社会・世界を追い続けていることを。

争い、戦争、兵器、銃、暴力を排除した作品だから世界の多くの人に受け入れられるのでしょう。
自分自身も最近、暴力は争いごとの含まれる小説などは極力読まなくなりました。

これからも、そんな素晴らしい作品を書き続けて欲しいです。
そして、少しでも体調が良くなり、奥様とご一緒に世界に出かけて行かれますように。


私小説
市川 拓司
朝日新聞出版
2018-03-07

性食考 赤坂憲雄 岩波書店 2017

図書館本

東北学の赤坂さん(1953-)の300ページを超える大著。
時間が出来たらゆっくりと読みたいと思います。
今回は超斜め読み。

食べる、交わる、殺す
神話、民話、柳田民俗学、レビイ・ストロース
殺生と肉食の関係性 クジラの胎児の埋葬
食と性のタブー
カニバリズム
などなど

凄い本です。



目次
はじめに

序 章 内なる野生
 野生の呼び声が聞こえる
 汚れた野生の王国のかたわらで
 いのちの根源は、ひとつか複数か

第二章 異類婚姻譚
 縫いぐるみの神話学
 異類婚姻譚の裂け目に
 残酷なるもの、結婚とわかれ
 ふつうの動物との結婚
 生き物はみな人間に姿を変える

第三章 食と性と暴力と
 肉食の終焉、そして黙示録的な未来へ
 殺生と肉食をめぐる問い
 子どもを食べたがる怪獣たち
 グリムの森の魔女と動物たち
 哄笑と残酷のゼロ地点に
 子どもの本のおいしい食べ方

第四章 動物をめぐる問題系
 糞と尿のあいだから生まれる
 自己からの距離、分類とタブー
 内なる動物性からの逃走という逆説
 穴とヴァギナの精神分析
 自己消費のタブーから共同の家へ

第五章 はじまりの神話
 自己愛と残酷を超えるために
 性のはじまり、複製から自己創出へ
 神話は泥の海を欲望する
 オノゴロ島にて、聖なる結婚と死

第六章 女神の死
 九相図のもとでの性と死の交歓
 腐敗と恐怖をめぐる形而上的な問い
 オホゲツヒメの死と作物の起源
 ハイヌウェレ神話の原像
 女神の殺害と生殖のはじまり
 神話は祭りのなかで再演される

第七章 大いなる口
 ケガチの庭に饗宴が幕を開ける
 戦場で語られた鳥喰い婆の昔話
 大いなる口は小さな劇場である
 食わず女房、または拒食の根っこに
 ふたつの口が妖しい出会いを果たすとき

第八章 生け贄譚
 桜の樹の下は魂鎮めの現場である
 まな板と箸と庖丁、痛みの記憶とともに
 贖罪の供犠と儀礼化、その終焉へ
 桟敷には根源的な暴力が埋もれている

終 章 愛の倒錯

あとがき
主な参考文献

性食考
赤坂 憲雄
岩波書店
2017-07-26

田舎暮らしと哲学 木原武一 新潮社 2017

図書館本

初めて読ませていただく著者(1941-)です。
沢山の著作や翻訳を出されています。
本書は1975年に家族で外房に移住した著者の生きて来た記録。
哲学というタイトルが入っていますが、哲学や書籍からの引用を田舎暮らしのシーンに上手く
クロスオーバーさせていて田舎暮らし生活が非常に著者にとっても家族にとっても実りある
キラキラした輝きを放っています。
家庭菜園、地元共同体での活動、家族との対話、自然との対話、ネコとの生活。
ヒト―ヒト、ヒト―動植物、ヒトー自然 そんな関係性を織り込んでいます。
福岡正信さんとの出会いと実践(最終的には化学肥料と農薬は使わない)など色んな
チャレンジをされている。

エピローグで木原さんは書きます。
感動とは、わが身に新しい感覚が発生したことの自覚、「素晴らしき新世界」の発見である。
知識を愛するという哲学の本来の意味合いからすれば、田園は哲学の宝庫であり、ひと茎の草も
森羅万象に係わる思索へお誘う力を秘めている。類は友を呼ぶように、知識は知識をたぐりよせ、
とどまることがない。
中略
田舎暮らしのなかにも、さまざまな対象について、「知る」「好きになる」「楽しむ」という
三段階があり、田園の豊かな自然のなかでの40年間の生活は、この三つの言葉に要約されるようである。 生活を「楽しむ」ことについて、最も気に入っているのは「花道のつらね」の次の狂歌である。
たのしみは春の桜に秋の月 夫婦仲よく三度くふめし (五代目市川団十郎)

田舎暮らしと哲学
木原 武一
新潮社
2017-09-29

街場の天皇論 内田樹 東洋経済新報社 2017

図書館本

内田さんが各種媒体に発表した(没もある)文章を再構成しています。
1.死者を背負った共苦の「象徴」
2.憲法と民主主義と愛国心
3.物語性と身体性
というカテゴリーでまとめられています。

網野善彦氏の著作や民俗学的考察、そして歴史的な天皇制に対する民衆と権力者の対応等から
内田さんが上手く天皇の象徴としての役割を論じていると思います。
基本的に私も内田さんと同じく天皇主義者になった一人です。

備忘録メモ
天皇陛下のおことば 2016年8月8日の意味するもの 改憲を抑制する動きと海外メディア
戦後、天皇制に対する関心は低かった
立憲民主制と天皇制は原理的に両立しないと言う人に対して「両立しがたい二つの原理が併存している国の方が政体として安定しており、暮らしやすいのだ」
天皇の役割 権威でなく霊的権力 道徳的中心
現代日本の政治の本質的なバトルは「ある種の死者の負託を背負う首相」と「すべての死者の負託を背負う陛下」で展開している
陛下の意思としての慰霊の旅 儀式を行うこと(天皇の国事行為)
天皇制の根本的な機能は日本という国の霊的統一。
今の指導者層 主権を知らない子供たちが形成 アメリカの属国民であるこは自明の歴史的与件
 対米従属技術に長けた「対米従属テクノクラート」アメリカで学位、アメリカに知友 アメリカに忖度

権力者による海民性排除の理由 海洋的であることと島国的にあること 国運の潮目
徳仁親王のオックスフォードでの研究内容 日本で馬車が発達しなかった理由 水上交通の発達との関連 天皇と海民とのかかわり
三島由紀夫と天皇制 全学連との議論

街場の天皇論
内田 樹
東洋経済新報社
2017-10-06


大手新聞・テレビが報道できない「官僚」の真実 高橋洋一 SB新書 2017年7月

図書館本

いわゆる脱藩官僚でもある高橋さん。
政策工房の会長として、特区の委員会でもご活躍の原さん(古賀茂明さんの後輩にあたる脱藩官僚)
などとご一緒に仕事をされていますね。民間シンクタンクとして政策立案に腕を振るっているようです。
さて本書ですが
出版当時から事件(事案)はかなり動いております。
森友、加計、スパコン。

財務省による文書改竄、口裏合わせ
秘書官等の加計学園の首相(総理)案件としての動き

本来の官僚の役割がなぜここまで落ちぶれてしまったのでしょうか?

本書では高橋さんは森友問題は些細な手続き上の問題であるような書き方に感じます。

おそらく本書で重要な部分は、政治が官僚の筋書き(政治家も利用して)いかに簡単に動いているかということだろう。
有識者会議やら審議会に駆り出される御用学者を利用して台本通りに進む政策。
審議会委員などは官僚からは馬鹿にされ、うまく利用され、審議会委員は委員というステータスを
テレビやらメディア出演に利用するという。
審議会をドライブする事務局は省庁の思い通りに筋書きを進行するのだそうです。
まあ、結局出来レースなんですね。この辺は故吉岡斉さん(原発政策)も審議会の内情を
著書に書かれていましたね。



珈琲が呼ぶ 片岡義男 光文社 2018

図書館本

片岡さんの本は結構読んだ記憶がある。
垢ぬけて、都会的で、透明感のある小説の数々。

久々に手に取ったら、片岡さんは1939年生まれだと知った。79歳なのですね。

珈琲に関するエッセイをまとめた感じです。
何を書いても片岡さんはカッコいい。

そして知りました、コーヒーを今はスノーピークのチタンのダブルヲールカップで飲む事を。
僕もキャンプでは同じカップです。何かとても嬉しい気分です。

ちなみにまだ片岡さんの作品は著作権が切れていませんが
一部は青空文庫で無料で読むことが出来ます。さすが片岡さんです!

https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1506.html

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彼のオートバイ、彼女の島
片岡義男
ボイジャー
2015-07-01

スローなブギにしてくれ
片岡義男
ボイジャー
2015-07-01





80's エイティーズ 橘玲 太田出版 2018

図書館本

以前、氏のタックスヘイブンは読んで、面白かった。

今回の作品は氏の青春から今までの軌跡だろうか。
同じ年齢なので、社会の状況が分かりやすい。
出版業界に長く関わり、その交友関係も広い、そして犯罪者になってしまった方、亡くなった方
も居る。
平川さんと内田樹さんが共同経営していた翻訳会社、町山智弘さん、
出版差し止め本の販売の話
差別問題書籍の話、海外宝くじ販売書籍の話と後日談などなど
時代の流れのなかで、ある意味、波乱万丈な生き様を綴っています。


日本を蝕む「極論」の正体 古谷経衡 新潮新書 2018

図書館本

古谷さんのデータに基づくぼやきかな。
右にも叩かれ、左にも叩かれる。「友達はゼロになった」と吐露している。
ある意味バランスが良い文筆家で好きです。

極論の例として日本共産党、TPP亡国論、バブル賛歌、地方消滅、プレミアムフライデー、日本会議黒幕説、天皇家の男系・女系等を論じ、最後に古谷さんのぼやきとしてのインパール戦の現場を訪れての感想と現状分析でしょうか。
大事なことはおかしいと思った事を、おかしいと言ってみる事。
多様な意見が存在する環境では、議論になるが、閉鎖的な仲良しクラブ的な環境で発言すると
叩かれるという状況は極論に支配されている集団と言う事が分かるとの事です。
ネット右翼やヘイトスピーチの集団がまさにそれに該当するのでしょう。

極論が生まれる状況として
「外部から監視や点検がなく、競争のない閉鎖的な空間」と指摘しています。そしてその集団の中に
居る場面においては非常に居心地が良い。

極論に抗するのは孤独な作業だ。だが、と同時に自由もある。と締めくくる。御意である。

ただ、極論としての「安全神話」「成長神話」には言及が無い。原発は絶対安全だと電気代金のあがりを政官学民(広告代理店)にばら撒いて安全神話という極論を確立してきた連中に対しても一言欲しかったな。


RiKaTan ニセ科学を斬る 2018

このシリーズ 2016および2017と読んできました。

世の中に蔓延る、科学を装いながら、あるいは科学に見せかけて騙すニセ科学。

今回はニセ医学に焦点を当てているようです。
いわゆる有名人と言われる方が医学的根拠がない治療法に手を出す例が今でもあります。
その治療で逆に存命期間を短くしているのではと思ってしまいます。

効くまで飲み続けなさいとか、信じて飲みなさいと言われて亡くなった方も多くいるのではないでしょうか?

宗教であれば、信じる者は精神世界で救われるかもしれませんが
ニセ科学は、信じる者はぜったく肉体的には救われませんから、お気をつけてください。

未だにEMを信じて、EM団子やEM活性液で水が綺麗になるという活動をしている団体が
ある事に日本の未来の危うさを感じます。そしてそこに政治家や行政(だんだん少なくなっているが)が絡んでいる現実を危惧します。

EMでセシウム濃度は減弱しないし、健康になる訳ではありません。

とりあえず、「活性化」「波動」「サラサラになる」「抗酸化」なんてテキストが広告等に出てきたら疑ってみましょう。そして調べてみましょう。無駄なお金を使わないためにも。


こんな特集です。左巻さんのブログより転載

「かけ算には順序がある」と教える教師たち  正解が×にされる不条理            山本 弘

患者のための「ニセ医学」の傾向と対策      なとろむ

蔓延るインチキがん治療             勝俣 範之

トンデモ医学の波動医療って何?         桑満 おさむ

こんな言葉があったら要注意!  ニセ医学がよく使う言葉、フレーズ  小内 亨

脳をめぐる怪しい科学、ニセ科学         左巻 健男

「伝統的子育て」で発達障害が治る? 親学のウソ 原田 実

政治・行政にはびこるニセ科学          齊藤 宏之

他者への批判的な表現行為と名誉棄損  比嘉氏 vs 朝日新聞訴訟判決の紹介と併せて   川村 哲二

「ニセ科学」消費者被害をなくすためできること  平林 有里子

EM の2つの顔 小中学校で教えられる EM について 呼吸 発電

ニセ科学の大事件=ルイセンコ事件をふり返る  1937 〜 1964 年に旧ソ連で起こったこと     児玉 一八

“ 抗酸化 ” を強調したサプリメントは本当に体にいいのか?    左巻 健男

反ニセ科学のサイトたち             シ

ベストセラー『迷』科学本ガイド  〜非科学/疑似科学への落とし穴の魔力〜    夏目 雄平

特別寄稿 医師からの事故情報受付窓口(ドクターメール箱) 松本 浩司


八ヶ岳デイズ vol.14  2018


今回は移住が特集です。

完全移住
週末移住
二地域居住 などなど。

東京などの大都市、あるいは地方の県庁所在地等で賃貸住宅に住むことを考えれば
八ヶ岳山麓などは非常に良い環境でしょう。
最終的には個人の価値観が大きなトリガーになるとは思いますが、労働、時間、貨幣といった
文脈で考えると、その背景にある環境という因子が非常に大きいと思います。

もちろん環境には自然環境や社会環境といった違う要因も複雑に絡みあってくるのでしょう。
特に社会環境ではムラの掟やムラのシキタリといった人間関係も存在します。

成功体験だけではなく、失敗体験も書籍等で疑似体験しておくと移住の成功率も高くなるように
感じます。
すでに移住して終の棲家にしている方に知人がいれば、是非とも良い話と悪い話を伺って
みるのが良いのではないでしょうか?

素晴らしい八ヶ岳という自然環境の中(最近メガソーラー等の景観破壊もあるようですが)で
皆さんの移住や生活が成功しますようにお祈りします。




砂の剣 比嘉 慂 小学館 1995

図書館本 漫画 ビックコミックに掲載されたもの

筆者は本書の作品(学舎)を手塚治虫さんに読んで欲しくて描いた作品との事です。
しかしながら手塚さんの逝去にかなわなかったと、あとがきに書かれています。

沖縄戦の悲惨さを漫画で描かれています。

米軍基地問題、日米地位協定、米軍兵士等の犯罪多発等 
未だ戦争は終わらず民主主義も確立していない。

戦争を知らない日本人や同胞の世界の人々が増える中、歴史として正確に悲惨な戦争を受け継いで
いかねばいけないと思う。

砂の剣(すなのつるぎ)
比嘉 慂(ひが すすむ)
青林工藝舎
2010-09-21

小林一三 小堺昭三  ロング新書 2017

図書館本

初出は同社の同名書籍 2015 改題改訂

NHKの朝ドラ 「わろてんか」に登場する伊能栞(高橋一生)が小林一三のモデルと気が付きました。
もちろん、かなり史実とは異なるわけですが。ちなみに小林の子供はサントリーや東宝(松岡修造の祖父)とも大きく関係しています。サントリー白州工場(韮崎市の近く)があるのもそんな関係かもしれませんね。

山梨県韮崎市の出身で阪急グループ、宝塚歌劇団を作り上げた小林氏の生き様を分かりやすく
まとめた感じでしょうか。
順風満帆ではなく、女性問題もあり、逮捕歴もある、しかし努力の人なのは間違いがないですね。
箕輪有馬電鉄(明治43年3月)箕輪公園 動物園取り壊しや公会堂移転して自然をメインに
豊中運動場 後の甲子園高校野球の基礎

色んな人が登場します。
東京電力の基礎をつくった松永安右衛門
同郷で関東の鉄道王になっていた東武鉄道の根津喜一郎
弟子となる五島慶太(東急創業者)



戸籍と無国籍 遠藤正敬 人文書院 2017

図書館本

凄い本です。手にしたのは3刷 かなり売れている様ですね。
到底読み切れない。
引退してからゆっくり読みたいと思います。

目次だけでも備忘録メモしておきます。
サンカの事やいわゆる漂泊の民の事も出てきます。
筆者は1972年生まれとの事 

戸籍と無国籍_ページ_2戸籍と無国籍_ページ_3戸籍と無国籍_ページ_4戸籍と無国籍_ページ_5





ローカリズム宣言 内田樹 株デコ 2018

図書館本
雑誌TURNSの2014年―2016年の記事に加筆とのこと

タイトルを見て、内山節さんの著作が思い浮かんだ。
ローカリズム原論 新しい共同体をデザインする 2012
そして書の中でも一部内山さんの書籍から引用をしています。

本書ままさに貨幣を越えた共同体における生き方を提示している。
イスラムの事は中田考さんとの対談本があるし、移行期という文脈では
親友の平川克実さんの考えを提示している。
また養老孟司さんの脳化社会や身体論も織り込んでいる様に思う。
そして成長無き時代の生き方を示しているのだと思う。
それが定常というコンテキスト。

備忘録メモ
後期資本主義社会が今
地方移住の運動 資本主義システムの顔を見てしまった人たち
貨幣は人間の身体を守るものと交換することではじめて人間的な意味を持つ。
公共サービスの基本原理は、遊牧民の歓待のルールであるべき
今の社会はポスト・グローバルと言う形で近代以前に向かって退行
江戸時代の統治原理は定常 持続可能 成長ではない
レヴィ・ストロース 直線的時間 熱い社会 円環的な時間 冷たい社会 (内山さん的には
循環する時間 共同体の時間)
経済成長論者が日本の「ストック」(自然、食文化、伝統芸能等)のありがたさに感謝する言葉というものを聞いた事がない
国民資源ゼロのシンガポールが目指す経済成長
成長モデルから定常モデルへの移行
就労経験が株式会社という日本 社会=会社
株主総会=国会 経営者=政府 総務部=国対委員長
民主制から独裁制への移行に必要なのは立法府の威信の低下
定常経済 資源を軽々しく換金しない 自然 次世代に残さなければいけないもの
過去からの贈与に対して反対給付の義務
資本主義の最後の砦は兵器産業 エンドレスな需要と供給
現在の日本のエコノミスト 戦争末期の言論状況 勝つ見込みがない事を言えない状況 メディアにも呼ばれない
科学技術イノベーションの8割は大学発 論文数の激減 若手研究者がポジションを得られない
GDPに占める大学教育への支出 日本は1.6% OECDで最下位 2013年度
教育におけるクリティカルシンキング(批判的にものを見る)技術を教えていない
小商いの勧め (平川さん)
内山節 不払い労働(仕事と稼ぎですね)によって成り立つ村落共同体 自然と人間の哲学より
教育政策の失敗を認めない文科省 教育は贈与 学校教育の真の受益者は集団全体(個人ではない)
Nature 日本の高等教育はなぜ失敗したのか? 2016年
資本主義経済は相互支援、相互扶助的なネットワークを望まない
飢餓リスクを避けるために国内農業を維持する必要性がある。誰も本気に考えていない日本
イスラムのカリフ制がゆるやかな国家連合・民族連合の可能性をひめるかも
雇用なき経済成長
廃県置藩(内田さんが前から主張していますね)と私塾
大手メディアの衰退 地方メディアの生き残り 沖縄、北海道、神奈川、信濃毎日など
他者からの査定を求めない生き方 3.11以降


ちなみに内山さんの上記の書の見出しはこんな感じ(作品紹介の田舎の本屋さんより)
●第1講 コミュニティをどうとらえるか
大震災が明らかにした「開かれたコミュニティ」の意味
大津波の後にも海を信じる漁師たち
翻訳語としての「社会」「自然」
国津神と天津神が相克する世界観
精霊信仰と仏教・道教の融合
都市生活から生まれたご利益信仰

●第2講 日本と欧米の社会観を比べてみると 
上野村の「川下げ」が意味するもの
ユングの集合的無意識から年中行事をみると
建物だけでなく集落の営みすべてを残す
里のご先祖様から家のご先祖様へ
「おのずから」と「みずから」
「おのずから」の世界と自然信仰

●第3講 日本人にとって個とは何か
欧米と日本の「個の確立」の違い
関係性による自己形成こそが人間の原点
伝統的共同体での理想の生き方
伝統的な共同体と「祈り」「願い」「信仰」

●第4講 共同体は単一ではなく多層的なものである
現代コミュニテイ論の出発点となったマッキーヴァー
トクヴィルがとらえる「精神の習慣」
上野村の共同体も単一ではない
単一の共同体論の誤り
都市で発達した共同体・講

●第5講 日本の近代化は共同体をいかにしてこわしてきたか
鎌倉期までの共同体
為政者は共同体に手を焼いてきた
儒学が「国家あっての民」の世界をつくる
明治の「神仏分離令」と「修験道禁止令」
国民精神の確立と文部省唱歌
日本の色の否定
尋常小学校が村の行事をこわす
共同体の終焉と見直しの動き
個人を基調にした社会がいきづまった
国民国家と共同体

●第6講 国民国家・市民社会・市場経済への反撃がはじまった
戦争が国民国家を生んだ
拡大をめざす近代のシステムの劣化と人間の退廃
ラルザック地方の土地に根ざした「反グローバリズム」
ローカリズムとはシステムに管理された社会への反撃

●第7講 風土論でローカルな世界をとらえる
和辻哲郎の風土論がとらえた三つの世界
東アジアモンスーン地帯と大東亜共栄圏
三澤勝衛の風土論の先進性

●第8講  人間にとって主体とは何か
キリスト教は一神教か
「神なき時代」の主体とは
「主体の非存在」を表現したカミュの「異邦人」
人間は「意味の体系」にしばられている
主体は個のなかに存在しているのか
漂流する主体
私とは「関係の総和」である

●第9講 「個としての主体」という牢獄
日本の仏教にみる知性、身体性、霊性=生命性
「社会:構造」と「世間:つながり」
ヴェルレーヌと「源治物語」にみる「自分」の違い
現代社会が生み出すソフトな牢獄
主体と客体のすり替えと自己撞着
なぜ道はふさがれてしまったか
ヨーロッパローカルの思想をこえて

●第10講 復興のグランドデザインと価値の共有―3.11後の社会をデザインする
なぜ脱原発なのか
復興のグランドデザインとは
復興の主体は「関係」にある
外部と結ぶコミュニティと経済活動
価値共有は価値交換から生まれる



愛と微生物のすべて  ヒカルランド 2017 頭クラクラする本

図書館本

こんな本で信じてしまう人がいるのかな??
科学を装うニセ科学

読みだしたけど頭がクラクラしてきます。
ですので、斜め読みです。
真剣に読む必要性は皆無です。

科学は積み重ねによってつくられてきた学問です。
思い付きやマグレで成せるものではないのです。
もちろん宗教とも違います。

世界平和やボランティアを推奨するのなら、再現性のあるデータを蓄積して論理で話をしましょう!

備忘録メモ

日本橋川(東京) EMを毎週10トン流して、サケやイワナの目撃あり! は?イワナ?
放射性物質にお祈りをして計測すると、ガイガーカウンターは下がる。 ???
生活指導とEMの活用法でエイズも癌の人も元気になる。???
EMで福島の放射能は減衰する???


日本列島にいたオオカミたち 橋本伸 本の泉社 2018


本というよりは小冊子 55ページ程度
新聞赤旗に2007年から9回連載された文章 参考文献等は2017年のモノも記載があるが
それに言及はない。
二ホンオオカミとエゾオオカミの形態の相違やオオカミの由来等の話がメイン。
遺跡からオオカミの噛み跡がある人骨が見つかっていることも興味深い。
二ホンオオカミ等のDNA解析は2002年位から発表されている。


日本列島にいたオオカミたち
橋本 伸
本の泉社
2018-02-02

Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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