おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

読書

注意が必要 藻谷氏が書評で天野礼子

今週の本棚:藻谷浩介・評 『川を歩いて、森へ』=天野礼子・著 - 毎日新聞


図書館に入ったら読んではみますが。。。。

リニア推進派に反対派にもなびく藻谷氏
EM信者で、ダムや長良河口堰問題から林業政策や森林問題に心変わりの天野氏
別に開高さんの直弟子じゃないと思うよ。

注意して読まないと(事情を知らないと)危険なんですよね。



以下記事

自然なモノと心の循環取り戻す未来

 あなたは、ささやかでもいい、世の中を変えたことがあるか。あるいはこれから変えたいと願っているか。それとも、もうあきらめたか。掲題書は、人知れず世の中を変えたことのある、いや今も変えつつある人物の自叙伝である。

 著者・天野礼子は、全国の河川を渡り歩いた釣り師であり、作家・開高健の直弟子であり、その後の公共工事のあり方に大きな変革をもたらした「長良川河口堰(ぜき)反対運動」のリーダーだった。現在は川の上流と下流と海をつないだエコシステムの再生を目指すキーワード「森里川海連環」を、国の政策から現場での実践までをつないで、世に広めている。なんだかゴリゴリの人物像が思い浮かぶが、会ってみれば、飄然(ひょうぜん)とした笑みを浮かべてあっけらかんと生きている、関西の普通のオバサマだ。だがその周囲では、いつも多くの男たちが、彼女の指示ないし懇願通りに使われ、世のため人のため自然のためと、走り回るはめになっている。

 そのような著者のこれまでをまとめた掲題書は、知る人ぞ知る女傑の痛快な回想録としても楽しく読み流せるが、できれば少々考えながら読んでほしいのだ、特に、昭和20年代後半に生まれた著者と同じ時代を、身をもって経験してきた方々には。凡(およ)そ自分自身に対して執着がなく、命にかかわる無茶(むちゃ)を楽しみながらやってしまう著者が、何をもってここまで「ダムのない川」に執着してきたのか。逆に言えば、彼女と同世代のあなたはなぜ、川という川を何重にもダムでせきとめてきた戦後を、特に抵抗なく受け入れてこられたのか、ということを。

 「○○反対運動」という言葉には、何がしか「了見の狭さ」というニュアンスが付きまとうものだ。だがダムの場合はどうか。ダムのない自然河川は、洪水を通じて森の栄養を里にもたらし、魚の遡上(そじょう)を通じて海の栄養を森に還す通路だ。そこをダムで遮蔽(しゃへい)することは確かに、遊水池機能を果たしてきた氾濫原農地の都市化を進め、戦後の人口爆発に対処するには有用だっただろう。だがそれは同時に、川を介した物質の循環を止め、自然が多年涵養(かんよう)してきた肥沃(ひよく)な国土の、末長い劣化をもたらすことになってしまった。しかもそこまでして開発した氾濫原は、人口が今の半分に戻る今世紀後半には、逆に農地に戻して差し支えない。今となってみれば戦後のダム建設こそ、「自然の大きな流れへの、人間の一時的な都合による反対運動」にほかならなかったのである。常に在野で、非力で、徒手空拳で戦ってきた著者だが、今世紀中には勝利は明確に彼女の側に立つだろう。

 というようなところが、硬めになぞった掲題書の本旨だが、他方で著者よりはるかに年下のこれから社会に出る世代、特に女性の皆さんには、ぜひまったく別の読み方をお勧めしたい。知ってほしいのだ、あなたより何世代も上に、会社員になるのでも家庭の中に納まるのでもなく、社会の真(ま)っ只中(ただなか)で肩肘張らずに、自分の信じるところを楽しく生きてきた女性がいることを。京都の山里の渓流でアマゴの鱗(うろこ)のきらめきを瞼(まぶた)の奥に焼き付けた少女が、やがて自らの直感に従って川を守る活動に身を投じ、何度もドジを踏みながら、好きなことを好きと言って生きていく。あなただって彼女のように、縛られずにしなやかに、自分のやりたいことにまっすぐに、巻き込まれつつも流されない人生を送れるはずだ。

 ダムだらけ、コンクリート構造物だらけ、組織だらけ、利益最優先だらけになってしまった日本だが、自然なモノと心の循環を取り戻す未来は、きっとすぐそこにある。






テロリストは日本の「何」を見ているのか 伊勢崎賢治 幻冬舎新書 2016

図書館本 良書

伊勢崎さんの本は何冊か読んだ。
若い時から紛争地に足を運び、NGO等での活動も長い。
そして、近年では国際紛争の仲介役的な仕事がメインであろうか。

日本の国際社会での役割とグローバル化する世界でのテロの問題を多角的にわかりやすく
説明している。
そしてグローバルテロリズムにどう対応すべきかと。
編集者による聞き取りでまとめられている。

備忘録メモ
予防ではなく、起こることを想定する
ドローンが運搬するのは爆発物だけとは限らない
核セキュリティー 福一を国連統治領にしてもよい
日米地位協定の在日特権性問題
不処罰の文化の有用性
戦争プロパダンダ10の法則
インサージェント
在日米軍経費 38年間で20兆円
ウヨクもサヨクもおかしい


(山怪 続編) 山怪 弐 田中康弘 山と渓谷社 2017


山怪はベストセラーになった。
それで続編のようである。

田中さんの本はほぼ全部読んできたが、一番好きなのは
マタギ 矛盾なき労働と食文化 2009 である。

またマタギ関連本もそれなりの読んで来た関係で山の民俗誌等に興味がある。

山での不思議体験、神秘体験は山に係わる人々(杣人、猟師、釣り師、林業関係者等々)には
少なからずお持ちの様だ。
そういう私も、源流域で鎖骨骨折して夜一人で渓流沿いの林道を下ったいる時に深い渓の瀬音に
交じって、集団の笑い声や話し声を確かに聞いた(もちろん、痛みによる妄想やら幻聴の可能性は
否定しないが)。

山怪の読書メモでも書いたが、再掲しておきたい。
内山節さんの「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」 (講談社現代新書)

当時の自分の読書メモ
「科学では捉えられない世界をつかむことが出来ない人間達をつくった時代、1965年を境に日本人はキツネにだまされなくなってしまった。森や海がもはや畏怖する存在でなく科学が自然を管理できるという驕りの中に、人間の魂も動物の魂も森や海には戻っていかない。その様な社会が進む時、豊かさとは、発展とは、果たして人間にどのような未来を開いているのだろうか。市場経済と言う文脈の中に、心も体も疲弊した人々の姿が見えてしょうがない。
キツネ、タヌキあるいは河童や天狗などの物語でない経験や語り継がれた民俗を失うことが何を意味するのか?」

転載ここまで

本書では残念ながら山で遭難して生き延びた方の話も少し出てくるが、その遭難者が何を聞き、何を見たか等の取材は残念ながら無い。
是非ともそんな取材もお願いしたいと思う。



抗うニュースキャスター 金平茂紀 かもがわ出版 2016

図書館本 良書

テレビというメディアが大本営発表だけを流す装置になるという危機感を感じます。
金平さん(1953-、2016年TBS退社)が40年にわたり歩いてきたメディアの世界を時系列的に綴っています。

備忘録メモ
3.11原発震災におけるメディアの致命的な意識の欠如(発表を待つだけ)
官―政―学ー業―学―報の原子力ファミリー・ペンタゴンの強固な構造(NHK 小出五郎)
 緊張感の無いもたれあい、相互チェック機能無し
朝日新聞科学部 大熊由紀子「核燃料 探査から廃棄物処理まで」推進側に偏っている
戦争責任と同じように、原発推進責任についてもうやむやにされてします。だから歴史は繰り返す
芸能界と暴力団の関係より、電力会社と資源エネルギー庁、原子力安全・保安院の関係の方が悪質
メディアと市民の絶望的な距離 大飯原発再稼働反対デモ(官邸前)を報道しないNHK、他のメディア その結果 正しい報道ヘリの会のカンパによるヘリコプター取材
記者たちの官尊民卑意識
アメリカの選挙の主戦場はテレビ 選挙資金4800億円が使われる
ウオッチドック(権力の監視)とアクセス・ジャーナリストの関係性
機密扱いになったジョンレノンの歌詞(集会で堂々と歌われた唄)
田英夫解任事件 1969年3月 報道の自由は死んだ 喪章を着用
組織メディアの属する若い人 致命的な欠如 文学、映画、音楽、芸術等の文化領域への関心
戦争協力で部数を飛躍的に伸ばした新聞
ニュースオプエド等のインターネットメディアへの期待
記者クラブ制度 緊張感のない省庁の記者会見 忖度するメディア
自発的隷従に抗うテレビが戦後的メディア
吠えない犬、咬みつかない犬、咬みつき方を忘れてしまった犬、ご主人さまから与えられるままにエサを頬張る愛玩犬になってしまうジャーナリスト
筑紫哲也 new23 最後の言葉 「力の強いもの、大きな権力に対する監視の役を果たそうとすること、それから、とかく1つの方向に流れやすいこの国の中で、この傾向はテレビの影響が大きいんですけれども、少数派であることを恐れないこと、多様な意見や立場をなるだけ登場させることで、この社会に自由の気風を保つこと、それを、すべてまっとうできたとは言いません。しかし、そういう意思を持つ番組であろうとは努めてまいりました」「たいまつは受け継がれていきます」



火竜の山: 南アルプス山岳救助隊K-9 樋口明雄 新潮社 2016

図書館本

300ページを超える山岳サスペンス・アクションでしょうか。
犬、山、森、ヒトが織りなすドラマ。
ネタばれになるので、内容は書きませんが、
著者自身が北岳に何度も登り、登山者の心理描写なども凄いと思います。
いつの時代にも変な登山者がいて、特に昨今は携帯電話で簡単に救助依頼をするなど
問題になっていますよね。
銃や警察関連の詳細な情報を織り込みながら展開するストーリー。
読み始めると一気に読まないと気が済まなくなります。
ただ、個人的にはバイオレンスは不得意(若い頃は西村 寿行さんなどを良く読んだが)なので
殺人のシーンなどは読み飛ばしました。
自然、人間そして動物との関係性を織り込んだストーリーを今後も期待しています。
そうそう、N95マスクの説明はちょっと違ったかな。



大本営発表 辻田真佐憲 幻冬舎新書 2016

図書館本 良書

なんとなくしか知らなかった大本営
そして、嘘付きな発表として知られていた大本営発表

読んでみて少し分かった気がしました。今との類似性。
メディアが独立性を失い体制や権力・権威に絡み取られていく状況が。
権力を監視すべきジャーナリズムが権力に迎合し、時に協力していく先にある未来の日本の姿。

現在の記者クラブ体制や発表報道(調査報道ではない与えられた情報の垂れ流し)によるプロパガンダはまさに広告代理店とメディアの相互利益のための原発広告の歴史や政府広報を想い出させる。
結局、昔も今もある意味危機的な状況、戦争前夜なのかもしれませんね。

備忘録メモ
大本営発表によれば日本は連合軍の戦艦43隻、空母84隻を撃沈した(実際は4隻、11隻)
他の損害も同様
撤退は転進に、全滅は玉砕に言い換え
本土空襲の被害は軽微 時に目下調査中
南京攻略戦の報道合戦
新聞も憶測の記事掲載 熾烈な販売競争
忖度する報道機関 用紙の配分権(新聞用紙供給制限令) 国家総動員法
大本営報道部と記者クラブの癒着(現在も同じ?)
開戦時から特攻(真珠湾における特殊潜航艇による戦艦アリゾナを撃沈)9軍神(5隻で9名の死、1名は捕虜 伏せられた事実)
戦果は情報の軽視により誇張され、損害は組織間の不和対立により隠蔽される。ここにデタラメな大本営発表を生み出す基本構造が現出した。 ミッドウエー海戦
ガダルカナル島からの転身 2万人の死、その内4分の3が餓死 米軍戦死者1600人
宴会疲れの海軍報道部
ブーゲンビル島沖、ギルバード諸島沖、マーシャル諸島沖の3航空戦の戦果 空母16隻、戦艦4隻の撃沈 すべて嘘
玉砕の表現は1年に満たない、美辞麗句で誤魔化せなくなるほど戦局の悪化
竹槍事件と陸海軍の駒と化した新聞
インパール作戦での悲惨な撤退を「整理」と発表
大本営発表の破綻の内的要因 1.組織間の不和対立、2.情報の軽視、3.戦局の悪化、4.軍部と報道機関の一体化(チェック機能の放棄)

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。


地理 1月号 古今書院 2017

地理 1月号 2017 献本御礼

特集 環境問題への科学者の役割

120ページほどの小振りな本である。
しかし、内容がかなり濃い。
初めて触れる書籍であるが、実にしっかりと科学者の役割を果たしている研究者がいることがわかる。
3.11の原発震災以降、科学者の社会的責任がこれまで以上に議論されていると感じる。
御用学者と呼ばれる研究者がいる事も事実であり、そこに利権が存在するのも事実であろう。
科学者は誰のために研究をするのか?
そんな基本的な事を考え直すにも良い本書であると感じる。

特に印象になった点を備忘録的にメモしておきたい。
環境問題が起きている現場には必ずステークホルダーが存在するわけであるから、その彼らとのコミュニケーションや協働作業がポイントとなる。もちろん情報公開も。
フューチャー・アース(未来の地球)への道程を真摯に考える。
多層性のステークホルダーの存在、超学際的取り組みの関係性。
ステークホルダーとは「誰か」より「何か」という問いかけが重要である。
地理学とは地域を主要な研究の場として、地域に深く入り込んで研究を行う野外科学であることから、ステークホルダーと協働する超学際の実現に最も近い学問分である。
森林環境問題(矢作川森における、藏治光一郎ら)におけるステークホルダーとの協働例
 放置人工林における災害防止機能の低下 森の健康診断
 森林所有者 木材生産関連者、森林組合、科学者の関係性
 森林政策の問題 森林の過小利用状態が解消すれば、劣化した森林の恵みも自動的回復?
その他、
土地利用と国土の脆弱性(太平洋・インド洋の環礁国)
地域の水資源管理における協働



鉄道は誰のものか 上岡直見 緑風出版 2016

図書館本

リニアの事も触れているとの事で斜め読み

ローカル線は無人駅が増加して、採算が合わなければどんどん廃線になっていく。
なぜか、新幹線網は費用対効果もあやふやなままに工事がすすむ。
その深部にあるのは「新幹線が欲しいのでなく、新幹線の工事が欲しい利権」なのでしょう。
公共事業としての土木関連工事と雇用対策

リニアに関しても、技術的にも経済的にもそして環境的にも理に適っていないと指摘しています。

これ以上デタラメな交通行政が行われないことを心より祈る。

同様な書籍としては
福井義高 (著)  鉄道は生き残れるか 単行本 – 2012などもご参照ください。


こんな目次です(出版社HPより)
はじめに
第1章 なぜ電車は混むか
 なぜ電車は混むか/戦前のままのインフラ/今も尾を引く戦争の影響
 インフラ整備の費用/「ガラアキ」こそサービス/「混雑」を数字で捉える
 首都圏各線の実態/都市圏の人の動き/「立席」の経済的損失は年に九兆円
 「着席」の経済価値/東京都市圏の鉄道の存在価値は年に四五兆円
第2章 交通は人権である
 憲法と交通/交通の「格差」増大/割高な日本の鉄道運賃
 なぜ日本は割高なのか/長距離移動も割高/交通事故も大きな人権侵害
 高齢者の交通事故/「平和」こそ公共交通のセキュリティ/形式だけの警戒
 監視システムの危険性
第3章 電車から見える日本社会
 「日本は世界一」の幻想/新幹線でさえも投げやりサービス
 JRでも変わらぬ「お役所」体質/マニュアル化はサービスか
 「コンピュータ日の丸」になったJR/歪んだ電子システム
 自動改札はゆっくり?/サービスは「ローテク」が重要/コミュニケーション
 余裕のないサービス/座れない「待合室」
第4章 「マナー」にご注意
 沢山の目が光ってる/「迷惑」とは何か/迷惑行為アンケート
 マナーは日本の伝統か/さまざまなトラブル/さっさとつめておしまい!
 鉄道自殺に関して
第5章 ローカル線が日本を守る
 日本の「シンガポール化」/縮小を続ける地方鉄道/ローカル線は「赤字」か
 日本列島が消える/鉄道の社会的価値/格差の増大
 「廃線商法」より普通列車の尊重を/サービスレベルの劣化
 地域の持続性に必要な鉄道/バス転換は地域消滅への道
第6章 鉄道はエコでなくてよい
 山手線放火事件/ 鉄道はエコと言えなくなる事情/電車の冷房削減は省エネか?
 奇妙な「節電」
第7章 リニアより詰め込み解消を
 技術的合理性のないリニア/手探りで人体実験/早くも経営破綻のおそれ
 リニアによる環境影響/リニア建設より新幹線値下げと在来線改善を
 便益は地方に回らず
あとがき

原武史さんの書評はこちら(原さんも鉄道関係で何冊か書籍あり)
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2016082100005.html

震災と鉄道 おやじの読書メモ


鉄道は誰のものか
上岡 直見
緑風出版
2016-06

安倍三代 荻上チキ・Session-22

荻上チキ・Session-22 | TBSラジオクラウド


青木さんの本は何冊か読んでいるけど(日本会議の本は図書館予約がまだ回ってこない)
この本は面白そうだ。是非ポッドキャストで青木さんとチキさんの話を聞いてみて。

確かに首領様は岸爺ちゃんは語るが安倍爺ちゃん(安倍寛)は語らないよね。
政治一家・安倍家三代〜総理は何を受け継ぎ、何を受け継がなかったのか?」
■テーマ「政治一家・安倍家三代〜総理は何を受け継ぎ、何を受け継がなかったのか? ジャーナリスト青木理の取材報告」■ゲスト:ジャーナリストの青木理さん■TEL:安倍晋太郎さんを政治の師と仰ぐ、鹿野道彦 元・農林水産大臣

配信終了日時:2017/03/15 23:40





安倍三代
青木理
朝日新聞出版
2017-01-20

君たちが知っておくべきこと 佐藤優 新潮社 2016

図書館本 良書 高校生は読んでみて そしてその両親も

自分が高校生の時に読んでおきたかったと思う一冊。

灘高の先輩訪問行事の一環として、2013-2015の3年間の各4月に佐藤さんの仕事場で
行われた対話の記録。
巻末には読んでおくべき書籍のリストあり。

ノブレス・オブリージュ(高貴な者にともなう義務感)を身に付けた本当のエリートの
条件とは何か?

仕事がら周りに沢山の一流高校出身者がいる(灘、ラサール、開成、武蔵、なぜか麻布の知り合いはいない)、そしてもちろんダメなのも居るが、半端なく出来る人間も多い。そして人間的にも優秀な連中がいる。
まあ、最も人間的に尊敬しているのは松本深志出身なボスなのだけれど。

備忘録メモ

権威に惑わされるな。安倍ブレーンでも歴史の事実関係を間違えている。
反知性主義にに陥るな 大量な知識だけで対応できない現実
女性問題は文学に学べ 疑似体験することで女性問題で転ばないために
マインド・コントロール 岡田尊司(たかし)著はお勧め マインドコントールの原形は子供たちが
あつまるスポーツクラブや進学塾にある
永遠の椅子取りゲームみたいな価値観に嵌るな(官僚のトップの次官はほぼ同期で1名だけ)
同窓で最も優秀な小説家は遠藤周作(劣等生ではない)
旧宗主国・旧帝国における宗主国のあり方、イギリスを見習う。日本の場合は?中国、韓国との関係
海外で分かる日本教育の弱点 経済学部を出ても数学が分からない官僚
約束を守る、できない約束はしない。以外と難しい。
一般社会と政界は原理が違う
反知性主義は必ず決断主義という形で現れてくる(安倍さんのもつ反知性主義)
未完の憲法 木村草太 独自の視点で、自分の頭で思考する訓練をしている。
理系文系の区別をつけないで文理両方の焦点をもつ
リベラルアーツ 自由人、奴隷じゃない テクネー(技術)を持っているのは奴隷という意味
頭山満を知りたいといって小林よしのりの漫画を読んでみようと思うな
右翼=理性にやいして不信を持つ人々
2級のエリートとナショナリズムは非常に密接に関係している
吉野文六(松本深志ー東大ー外務省、佐藤氏の別著を参考)のエリートとしての生き様
理不尽な目にあった人のノンフィクションを読んでおくと代理体験として役にたつ
今度の選挙(トランプ大統領誕生)で共和党は勝てない(予想ははずれた)、民主的な手続きに
よらずして国家意思を決める方向にアメリカはシフトしていく(大統領令とすると予想的中)
宗教には気を付けろ、金儲けも同じくらい怖い
話者の誠実性を見極める 灘出身のイスラム学者 中田考を評価
嘘はつかず、戦略的な発言をしなくてもちゃんと自分の意思を実現させることは出来る
杉山元(元帥)の生き方 石原莞爾との違い


政府はもう嘘をつけない 堤未果 角川新書 2016

図書館本

堤さんの本はだいたい読んで来た。政府は必ず嘘をつくの続編なんだろう。
今だけカネだけ自分だけ(東大 鈴木宣弘教授)の現状。
この本が一番怯えますね。そしてわずかな期待と希望が湧きあがる。
アイスランドの奇跡をモデルに。


儲けるためにタックヘイブンに金を移動する、納税回避をする。
まさに拝金主義が世界を席巻しているのだろうか。

ある意味、エマニュエル・トッド氏やトランプ新大統領の保護主義的政策が新自由主義(帝国主義)への対立項なのかもしれませんね。

ただ農協の問題に関して、三橋貴明の書籍を参考にしているようですが、出来れば他の方の著作も読まれた方が良いと思う。例えば農水官僚でもあった山下 一仁さんの著作。農協が既得権益である事が分かると思います。

備忘録メモ
パナマペーパー(パナマ文書)でアメリカ国内タックスヘイブンに顧客が戻る(FATCA アメリカ対象外)
パナ文書を調査しない国 中国、ロシア、ウクライナ、日本
2期目のオバマへの政治献金 全米貿易協議会(最大規模の財界団体)
ヒラリーの講演料は時給2000万円 金の流れと政治2001年ー2015年 153億円の講演料
アメリカ国内のシンクタンクへの研究費が外国政府等から流入 ロビイストの活動
学者や医者も隠れロビイスト 利益相反関係 権威を金で買う
日本国憲法 国会議員だけを公務員、役人を官吏という別枠においた。
日本における特区 外国人投資家のため?
2012年野田総理 国連で公約 共謀罪
テロリストが使う武器 アメリカやフランスから
ギリシャ破綻の折でも軍事費削減は要請しなかった。(ドイツ、フランス大儲け)
ISD訴訟(裁判自体平均8億円かかる) 弁護士に多額の報酬 ハゲタカ弁護士
3つの協定 TPP, TTIP,TISA(公共サービスの民営化)国際条約であり国が国民に説明する責任なし(国政上の行為でない)
アメリカ 9000のラジオ局、1500のテレビ局、1500の新聞、1100の雑誌社、2400の出版社 これを6社の巨大企業が支配
人工芝運動:ニセモノ草の根市民運動 大企業や銀行、政治家などの利権団体に雇われたスタッフ
アイスランド 金融破たん2008年 鍋とフライパン革命 市場原理に流されない
天才ハッカー アーロン・スワーツとレッシング教授の大統領選出馬
オバマ大統領 核なき世界を追求と宣言したが、広島訪問前に今後30年間に新型核開発予算に1兆ドルを計上

政府はもう嘘をつけない (角川新書)
堤 未果
KADOKAWA/角川書店
2016-07-10


老人の壁 養老孟司 南伸坊 毎日新聞出版 2016

図書館本

養老先生(1937-)、南さん(1948-)の対談
養老先生はすでに80歳になるんですね。

超少子高齢化時代を迎える日本です。
人口ピラミッドは逆3角形に限りなく近づくわけですよね。

そんな中で老人という切り口で面白可笑しく対談が続きます。
基本的には養老先生の価値観や哲学は昔となんら変わっていないと思います。
死生観も変わっていません。

問題なのは、不機嫌な老人や文句ばかり言っている老人。
どうして、そんな老人が増えてしまったのか?
まあ、意識も無く長く生きてしまう今の医療体制にも問題があるのかもしれませんね。

備忘録メモ
将来のために今を犠牲にいて勉強しなさいなどと昔は子供に言わなかった
人間は騙しとおせるかもしれないが、自然は騙せない
遺言は残さない 死んだ人が指図とするのは家が存続した過去
勉強したりすること自体が楽しいということが分かる=考えることの楽しさ

老人の壁
養老 孟司
毎日新聞出版
2016-03-23

ヨシダ、裸でアフリカをゆく 扶桑社 2016

図書館本

色んなメディアで注目されていますね。少数民族(裸族?)と一緒に裸になって
撮影された写真が。

ヨシダナギさん(1986- 写真家)のアフリカ渡航エッセイとでもいうものだろうか。
2009年から2014年の渡航

それなりにアフリカを知っていると思う自分からすると、文章が残念な箇所がいくつかある。
殆ど英語すら話せない状況で、相手の気持ちや感情を想像で記載しているように思えるからだ。
さらに、ガイドとのコミュニケーションも十分に出来ていない。

他人にクレームつける時、日本で同じ様に記載するのだろうか?
あくまでもアフリカでの経験を気にくわない部分は辛辣に書いていないだろうか?
特にガーナでの賄賂要求された件など、1980年代から20数回ガーナ渡航しているけど
そこまで酷く書く必要を感じない。たまたま、運が悪かっただけという印象だ。

少数民族と仲良くするために裸になるというスタンスは良いと思うけど、非常に自己満足的な
記述におじさんは残念でならない。



医薬品とノーベル賞 佐藤健太郎 角川新書 2016

図書館本

医薬品メーカー勤務経験があるサイエンスライターの佐藤さん(1970-)
非常に詳細で分かりやすい書物になっていると思います。

人類の歴史と医薬は切り離せない話題ですし、昨今の高額医療問題と超少子高齢化社会における
医学に関連する問題もあります。

医薬品開発の歴史、過去、現在そして未来は明るいのか?
こんな流れで話が進みます。
第1章 薬でノーベル賞
第2章 医薬は体に何をするのか?
第3章 人類最後の敵・ウイルスと闘う薬
第4章 様変わりするがん治療
第5章 薬価という大問題
第6章 大村智博士受賞の意義

備忘録メモ
ヒトの成人の細胞数は37兆2000億個(以前は60兆個と信じられていた)
医薬の名前:同じカテゴリーの薬は共通の語尾をつける決まり〜マイシン、〜スタチン、〜ビルetc
抗体医薬と抗がん剤開発 日本は遅れ
PD-1 本庶佑先生 1992発見 オプジーボとして2014年認可(メラノーマのみ)、その後他の癌での効果確認
アメリカ大手製薬会社すらも価格吊り上げ
新薬が国家財政をゆるがす? オプジーボ、C型肝炎治療薬ソバルディ、ハーボニー
大村博士のノーベル賞 ノーベル平和賞でもよかったby野依良治 化学賞でも良いとは思う。


池田晶子『14歳からの哲学 考えるための教科書』

池田晶子『14歳からの哲学 考えるための教科書』


池田晶子さんも言っていました。古典を読めと。もちろん養老さんも言ってましたよ。
歴史の中で残ってくる書籍にはそれなりの理由があるのです。

そして、池田さんの本も。

嘘をつかない、ズルをしないという当たり前の生き方を実践するために。

ばれなきゃ何でもするバカな人にならないために




14歳からの哲学 考えるための教科書
池田 晶子
トランスビュー
2003-03-20


41歳からの哲学
池田 晶子
新潮社
2004-07-17


魂を考える
池田 晶子
法蔵館
1999-04




ブログ再掲

グローバリズム以後 エマニュエル・トッド 朝日新書 2016

図書館本 良書

1998年から2016年までに朝日新聞に掲載されたトッド氏の語り
夢の時代の終わりは語り下ろし 2016年8月
新しい順に文章が置かれているので、逆に終わりから(1998年の語り)から読まれると
トッドの予測がどうなったかが良く分かります。
もちろん予測が外れた部分はトッドが率直に認めている。
そしてシャルリ・エブド襲撃事件(2015)でのフランス人の反応に落胆したトッド

備忘録メモ
エリートについての経験主義的な研究が不足していた、過大評価していた。
フランスの指導層が結局ユーロの失敗を認めて、自分たちが引きずり込んだ通貨の泥沼から、社会を引きだしてくれるだろうと思っていた。2016年
アメリカ:自由貿易にたいする意見を変えた中流層 45−54歳までの米国白人死亡率1999年から上昇 グローバリゼーゼンファティーグ(グローバル化疲れ)
エリートたちの責任の放棄
フランス指導者層、中間層に対する批判(シャルリとは誰か?で) 2016年
アラブ世界の基本的弱点、国家を建設する能力の弱さ 縁戚関係が国家より重い
脱イスラム化が進むなかでのシーア派とスンニ派の対立(宗教戦争ではない)
ニヒリズムが現在の中東を分析するときの中心的概念
時代遅れの預言者に。歴史上でかってなかった新しい事が沢山起こる(高齢化、経済的人間)
共同的展望(信仰)高齢化、教育革命、女性の地位向上
日本の本等の問題は人口動態
日本の非正規労働者は移民労働者がうける扱いと同じ、そして帰る祖国さえない。
2重国籍を認めるフランスが国籍剥奪問題を議論し始めた
多様性が崩れるフランス 混合結婚 寛大なフランス パリ5月革命を経験しているトッド 2016年1月
消費社会の退化(西側諸国) 移行期にある途上国(識字率向上、人口増加率減少) 発展段階の違う社会が共存 015年2月
米国の衰退は予想以上に進んでいる (2002年 「帝国以後」で覇権の終わりを示唆)
グローバル化(ヒト、モノ、カネが国境を自由に越える)
ユーロを救う唯一の道は欧州として保護主義をとること ユーロは憎しみの製造機 2011年12月
教育格差の広がりと民主主義の弱体化、平等という感覚の弱体化は繋がっている
自由貿易が経済危機の解決を阻んでいる 2011年1月
アメリカ金融帝国の崩壊
アメリカの過剰消費に支えられた日本、中国 アメリカの貿易赤字 8千億ドル
経済を引っ張るのは弁護士ではなく技術者
欧州、北米、極東に保護主義圏を。3つの保護主義圏を。2008年10月
日本に核武装を勧めたい(トッドは反軍主義者)
日ロ関係を強く ロシアは1905年の敗北を忘れていない 2006年10月
米国以外の同盟国を持つべき
世界秩序混乱の原因は米国 (資本の自国集中、軍事手段を常に機能)
米一極支配と国連の意味 2004年2月
2005年にはユーロは無くなっていると思う 1998年5月





グローバリズムが世界を滅ぼす (文春新書)
エマニュエル トッド
文藝春秋
2014-06-20




かまくら駅前蔵書室

東京新聞:<元気人@かながわ>鎌倉で会員制の図書室を経営 鈴木章夫さん(58歳):神奈川(TOKYO Web)


鎌倉らしいかな。
僕も会員になろうかな。。。
呑めたりすると良いな(笑)

HPはこちら
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以下記事

鎌倉駅前の雑居ビルの中にある約二十四平方メートルの狭い一室で、会員制の図書室「かまくら駅前蔵書室」を経営している。書架には鎌倉をテーマにした約千百冊が並ぶ。年会費一万円(大学生以下五千円)で会員になれば、正午から午後十時まで自由に利用できる。「会員は現在百七十三人。中学生から八十歳近くまで。会社員、自営業、主婦、僧侶、大学教授、作家、カメラマンやデザイナーなど、鎌倉らしく多士済々です」とほほ笑む。

 生まれは横浜市。鎌倉にかかわるきっかけは、二〇一〇年に当時勤務していた旅行会社で鎌倉への旅行商品の開発を担当したこと。鎌倉市内を歩き回り、観光客や住民らから話を聞いているうちに、自分も魅せられていった。

 「皆さん、観光客が多すぎて落ち着ける場所がないと言います。私は横浜市でNPOスタッフとして、シェアするオフィスの運営を経験したことがあり、鎌倉好きのサロンにしようと今の形を思いつきました」。脱サラして一五年八月にオープンした。主に口コミで会員が増えていった。

 「四割は鎌倉が好きだという市外の人です。隣の横浜市、藤沢市をはじめ東京、千葉の人もいます。鎌倉が好きで月に一、二度は来るという都内の男性は『鎌倉に居場所がほしい』と会員になり、『ここへ来ると、ホッとする』と言ってくれます。今のところ私の当初の狙い通りです」

 置いてある書籍には、鎌倉文士の大佛(おさらぎ)次郎、里見〓(とん)らのサイン入りの貴重本も。

 鎌倉が舞台となった推理小説や漫画、鎌倉特集の雑誌などもそろう。ほとんどは会員からの寄付という。鎌倉には小さいけれど個性的な出版社が多く、それらの出版物のコーナーも設けられている。

 「蔵書室は会員交流のサロンとなって雑談から出版が実現したり、コンサートやセミナー、ワークショップが開催されたり…。会員同士の思いがけない出会いから、私の予想を超える展開になっています。私も鎌倉の情報発信に貢献できるような活動をもっとしたいですね」

 会員以外でも見学やお試し利用(五百円)ができる。詳細はかまくら駅前蔵書室のホームページで。 (草間俊介)
◆私の履歴書

1958年 横浜市に生まれる

 81年 法政大を卒業後、流通系の企業に就職。その後、結婚して平塚市に

2010年 転職した旅行会社で鎌倉市から依頼を受けて新しい旅行商品開発に携わる

 15年 8月1日 鎌倉市小町に「かまくら駅前蔵書室」をオープン

※〓は、弓へんに享



早く読みたいのだけれど、、、時間が、、、


購入した書籍

早く、早く読みたいのだけれど

図書館で借りた本が沢山あり、お仕事もあり、、、

このストレスをどこで発散させるべきか

そんな1月。


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武器輸出と日本企業 望月衣塑子 角川新書 2016

図書館本   絶対のお勧め本
調査報道のあるべき姿を示していると思います。

日本における戦争という仕事(内山節著)が経済的徴兵制(奨学金を返済できない学生、移民同様に低賃金で働かざるを得ない非正規雇用日本人)と憲法の解釈変更、安保法でリアルになる様を綴っているように思う。そして武器(戦争)商人としての日本企業が存在する。
いつも戦争は「自衛」のためと言って始まる事を覚えておこう。
そして最終的には科学者や技術者の社会的責任の問題が大きな役割を担うのだろう。


備忘録メモ

武器ではなく防衛装備品と呼ぶ日本
武器輸出3原則 1967年 佐藤栄作 76年三木武夫
新3原則 防衛装備移転3原則 2011年 野田政権で方針転換し安倍政権で 禁輸対象国はわずか12か国
デユアルユース(軍備、防衛に応用可能な民生技術)と大学研究者
武器企業、下請け企業がテロの対象となる可能性
日本企業が製造する武器価格 国際的な価格の3−8倍 ファミリー化が進んでいないから
ソニー製のビデオカメラ ベトナム戦争でスマート爆弾の誘導部に装着
輸出の審査基準の曖昧さ
日本が目指すアメリカ式軍産複合体
スターウォーズ計画(米 1983)国防費から大学へ研究開発資金として
軍事的研究計画の民需に転化する:スピンオフ その逆をスピンオン
東大 軍事研究中止(反対)から「研究者の良識のもと、軍事・平和利用の両義性を深く意識しながら個々の研究を進める」に
日本学術会議 突然の私見披露 大西隆会長 京大山極総長が危機感をあらわす。
3D仕事(ダル(退屈)、ダーティ(汚い)、デンジャラス(危険))を無人航空機に
グローバルホーク3機1000億 三沢基地 GA−ASI社 3機100億
無人攻撃機(プレデター)の操縦士のPTSD問題 守秘義務と殺人というストレス

あとがき 南原繁(戦後初の東大総長)の論集より
「大学は国家の名において学問研究の自由の範囲が著しく狭められ、時の権力者によって都合よき思想と学説が保護せられ、これに反するものはしばし迫害せられ、弾圧せられ来った。われわれは、わが国の教育をかような官僚主義と中央集権制度から解放し、これを民主的また地方分権的制度に改編しなければならぬ」
「国の政治に何か重大な変化や転換が起きるときは、その前兆として現れるのが、まず教育と学問への干渉と圧迫である。われわれは、満州事変以来の苦い経験によって、それを言うのである」
「大切なことは政治が教育を支配し、変更するのではなく、教育こそいずれの政党の政治からも中立し、むしろ政治の変わらざる指針となるべきものと考える。…いまの時代に必要なものは、実に心理と正義を愛する真に自由の人間の育成であり、そういう人間が我が国家社会を支え、その担い手になってこそ、祖国をしてふたたびゆるぎない民主主義と文化的平和国家たらしめることができる」


武器輸出と日本企業 (角川新書)
望月 衣塑子
KADOKAWA/角川書店
2016-07-10



おめでとうございます。恩田陸さん 直木賞

直木賞に恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」 | NHKニュース



直木賞の審査員に関してはどうかとは思うけど。
浅田次郎、伊集院静、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、東野圭吾、宮城谷昌光、宮部みゆき。
伊集院と林は嫌いです。

何冊か恩田さんの本は読んでいて、受賞は必須かなと思ってはいました。

個人的には「夜のピクニック」最高でした。おいらの母校の強行遠足と同様のイベント、ご出身の水戸一高の夜のピクニックなのであります。

以下記事

第156回芥川賞と直木賞の選考会が19日夜、東京で開かれ、直木賞に恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」が選ばれました。

直木賞の受賞が決まった恩田陸さんは、宮城県出身の52歳。
大学を卒業後、生命保険会社などに勤めながら執筆活動を始め、平成4年に「六番目の小夜子」でデビューしました。本屋大賞を受賞した「夜のピクニック」などの青春小説や、直木賞の候補になった「ユージニア」のようなミステリー小説など、多彩なジャンルの作品を手がける人気作家として知られ、直木賞は6回目の候補での受賞となりました。

受賞作の「蜜蜂と遠雷」は、日本の地方都市で開かれる国際ピアノコンクールを舞台に、さまざまな経歴を持つ若者たちが予選や本選に挑む青春小説です。登場人物たちが演奏や人との出会いを通して自分が追い求める音楽とはどういうものなのかを感じ取っていく様子が、人物の視点を次々と変えながらみずみずしい筆づかいで描かれています。
恩田さん「ほっとした」

6回目の候補で直木賞を受賞した恩田陸さんは「自分には縁のない賞だと思っていました。候補になるたびに、まだ最前線にいるのだと実感できるので、励みにしてきましたが、今回も、編集者の皆さんと待っていて、『残念でした』となったら大変だと思っていたのでほっとしました」と、これまでの作家としての道のりを振り返りました。

そのうえで、「これまでの作品の中で、一番長い時間をかけていて、成長したと思うので、この小説で取れてよかったと思います」と喜びを語りました。

また、音楽をテーマにしたことについて「とても難しかったのですが、読者が自分の想像する音を頭の中で鳴らせるという意味で、音楽と小説は相性がいいのではないかと思いました。読者の頭の中に、どんな音楽が流れたのかと考えると、とてもうれしい」と話していました。
浅田次郎さん「音楽や才能という題材 上手にさばいた」

恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を直木賞に選んだ理由について、選考委員の1人で作家の浅田次郎さんが会見し、「文章で表現しづらい音楽や才能という題材を上手にさばいて物語にした」と、受賞の理由を説明しました。

会見で浅田さんは、選考過程について「1回目の投票から恩田さんの作品が高得点を取った。別の作品も受賞させるか議論になったが、恩田さんの作品だけになった。6回目での受賞で、選考委員一同喜ばしく思っている」と説明しました。

受賞の理由については、「音楽とか才能、天才ということについて文章で表現するのはとても難しいことですが、恩田さんは多様な表現で音楽を言葉にすることに迫り、上手にさばいて物語にした。どんなに自分に音楽の知識があっても書くのは難しい。それを表現したのは恩田さんの力業だ」と説明しました。

さらに、「恩田さんの作品はおもしろい。作品ごとに全く違うステージを用意してくれるところは、小説家として尊敬に値する。選考委員の中には、作中に出てくる曲のCDを買って聴いてから該当する部分を読んだという人もいた」と話していました。







僕はこうして科学者になった 益川敏英 2016

図書館本

東京新聞に掲載された連続コラムをまとめたものにノーベル賞受賞講演録を加えている。


科学者は戦争で何をしたか (集英社新書 – 2015 )も併せて読んでいただけると
偉大な科学者の科学者としての社会的責任というものが何かよくわかると思います。

決して科学だけのための人生ではなく、社会そして世界のための科学を推進する立場。
だから、原発には消極的であるが、放射性廃棄物の処理法や廃炉技術は推進しています、そして
絶対に戦争は反対であるのはご自身の戦争体験からもきています。
もちろん大学での軍事研究(dual use)にも反対の立場です。

決して裕福ではい環境から科学者へ進んだ生き様を綴っています。

ノーベル賞の受賞講演も日本語で行った益川先生ですが、英語(外国語)は重要だよと
指摘しています。また戦争に関しても講演の中で述べています。


そして何よりも若者は「憧れとロマン」を持って生きて欲しいと。





本の寄付 

今回も
ブックスフォージャパンから寄付させていただきました。

120冊で1834円というのは安い様な気もしますが、古本なども多く含まれていたのでしょうがないかな。
まだまだ書棚の整理が必要なのでまた寄付予定





本寄付

平成釣客伝 夢枕獏 講談社 2016

図書館本

羨まし過ぎます。。。。。

目に毒、読んでため息といった感じでしょうか(笑)

莫大な量な執筆をして、なおかつ世界中を釣り歩き、日本中の川や海に竿を出す。

多くのカラー写真がなお更に羨ましい(恨めしい)。

だから詳細は書かないぞっと。



沈まぬ太陽 ドラマ 2016

WOWOW開局25周年記念 「連続ドラマW 沈まぬ太陽」|連続ドラマW 沈まぬ太陽|WOWOW


原作は読み、映画は視聴しました。

今回は20話にわたる大作ですね。録画して正月に見終わりました。

自分自身が南回りでアフリカに何回も行っていたこともあり、主人公の恩地さんが赴任したカラチ、ナイロビなど
懐かしい地域が出てきます。

あくまでもフィクションという設定ですが、多くが事実に基づいていると判断しても良いのでしょう
これもご参考に。

恩地さんのモデルと言われる小倉さんは僕の高校(当時中学)へ戦時中疎開していて竹中労さんと同級だと
思われます。その中学時代の想い出を語っています。

恩地さんが不正や不条理に対して立ち向かう源流はこの戦時中の甲府中学にあるのではと自分は思っています。

20話を見終えて、また僕もケニアのあの広い大地、地平線、そして沈まぬ太陽を見たいと思いました。

嘘をつかない、ズルをしない生き様が凄くカッコよいですね。





沈まぬ太陽 Blu-ray BOX
上川隆也
KADOKAWA / 角川書店
2016-12-22


すぐに感情的になる人 片田珠美 PHP新書 2016

図書館本

過去にこれは読みました。
他人を攻撃せずにはいられない人 片田珠美 PHP新書 2013

本書を読んでいて、いろんなキレ方があるのだなと思った。
度を越えているものはやはり病気の類ですし、あまり感情を抑えすぎると、それが原因で病んでしまったりします。

周りに確かに過度に怒ったり、大声で怒鳴る輩はいるので、本書を読んでなるほどと思うこともある。

問題なのは家庭内などの場合は虐待に発展したり、子供に同様な傾向が受け継がれたりすることでしょう。
また会社等であれば、明らかに経済的損出であったりストレスが元でうつ病になったりと。

ただ、SMAP解散にあたっての週刊誌報道だけを元に想像だけで問題の根源を解析するのは
興味本位過ぎると感じた。
まあ、野々村議員と小保方女史(自己正当化)の評価は間違っていないとは感じたが。

備忘録メモ
境界性人格障害の母親(ボーダーライン・マザー)に育てられた子供、特に娘の問題点
正義を振りかざして攻撃する人の怒りの正体ーーゲス不倫の例
怒っている人に対処するための3段階
精神科医ですら感情的

目次はこんな感じ
第1章 感情的にならずにはいられない人
第2章 なぜ、こういう人が生まれるのか?
第3章 もしかしたら病気かもしれない
第4章 すぐ感情的になる人を生みだす環境
第5章 怒っている人に対してやるべきこと、やってはいけないこと
第6章 処方箋―うまく怒る方法


すぐ感情的になる人 (PHP新書)
片田 珠美
PHP研究所
2016-09-16



地方創生大全 木下斉 東洋経済新報社 2016

発売時に購入したのだけれど、どうしても図書館本の返却期日に迫られて読むのが遅くなりますね(笑)

木下さん(1982-)の本は

地域再生の失敗学 飯田泰之 木下斉 他 光文社新書 2016
稼ぐまちが地方を変える 木下斉 NHK新書 2015
まちで戦う方法論 木下斉 学芸出版社 2016
などを拝読してきました。

また町おこし系では久繁さんの下記の著作などがやはり木下さんの同様なアプローチだと思います。
競わない地方創生 人口急減の真実 久繁哲之介 時事通信社 2016
商店街再生の罠 久繁哲之介 ちくま新書 2013
日本版スローシティ 久繁哲之介 学陽書房 2008

さて本書は木下さんがこれまで関わった事業、見て来た失敗例をもとに非常に分かりやすく地方創生の
ための基礎講座を開講したという感じです。
ポイントをハイライトしてあったり、章末にチェックリストなどがあり懇切丁寧。
行政の関与を否定はしていませんが、無駄な補助金依存やおバカなコンサルタントの企画による
無駄遣いや失敗例を示しています。

どうぞ広告代理店やいかがわしいコンサルタント、また地域の既得権益者の罠に嵌らない様に地道な
町おこしが出来ます事を望んでいます。そして、そんな活動を応援したいと思います。

備忘録メモ
地域のさまざまの人から「あれやこれや」言われるが、それらの言葉に左右されることなく、
やり過ごし、仲間と共に事業に集中し、トライ・アンド・エラーを続け、実績をあげれば、
評価は後からついてきます。
地方の活性化は「おカネがないからできない」のではなく、「知恵がないからできない」のです。
開業わずが3か月で破たんした山梨南アルプス市の完熟農園(国から地域活性化総合特区認定)
第3セクターが失敗する3つの共通点、第3セクター、地元合意と制度制約、計画外注で資金調達は役所任せ
オガール図書館の成功例
人口増加がすべてを解決するわけではない
自治体経営そのものの見直していくことの方が確実かつ必要な政策
一見さん相手のビジネスモデルの問題
新幹線は地方再生の「夢の切り札」ではない
大都市資本の進出=利益はチェーンを通じて大都市へ吸い上げらえる
税金を使う=利益を出せない事業ばかり
公共性があるー補助金を出すー利益を出してはいけない という概念
地域活性化は政治や行政の仕事などと本気で思ってはいけない
税による安売りをやめ、市場で売ろう
地方衰退につながる3つの歪み 税金だのみの地方産品の安売り、地元産業の自治体依存の加速、納税増加=歳出拡大の歪み
地方活性化推進の3つの壁 事業の壁、制度の壁、組織の壁
失敗例、岡山 アルネ津山、山梨 甲府市ココリ
撤退条件を最初に明確に定めておくこと
自分たちで考える自前主義を
名ばかりコンサルタントに騙されるな
コンサルタント任せで失敗する3つの理由 需要の不一致、主体性の不在=他力本願 責任不明確、税金だから結果三流でも誰も困らない
集団意思決定の3つのワナ 共有情報バイアス、確証バイアス、集団浅慮
ワークしないワークショップは止める
論理的反証を許さない雰囲気はアウト
都道府県単位での社会構造はすでに崩壊
成果を拒む3つの間違い 戦略や計画が対症療法でしかない、達成しても無意味な目標設定、根本を疑わず、改善ばかり行う
お気楽アイデアマンの特徴 新規性、〜らしいアイデア(勝手なイメージ)、プレゼン技術による情緒性で評価

稼ぐ事業を民間ベースでやることにこだわる
本書は実践と発信の両輪

地方創生大全
木下 斉
東洋経済新報社
2016-10-07


渓語り、山語り 戸門秀雄 ヤマケイ文庫 2016

良いモノは歴史になる。

そんな本です。

加筆されているとの事、楽しみ。


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日本会議と神社本庁 週刊金曜日 2016

図書館本

菅野さんの「日本会議の研究」より後の出版です。
だから、鈴木邦男さんのインタビューが興味深いです。ハニートラップの件とか。

日本会議の件は菅野さんの本と同様かと思いますが、参加者のリスト等は非常に詳しいです。
また、庶民はなかなか知らないであろう神社本庁の話も興味深い。
島薗先生へのインタビューも、国家神道と宗教、そして天皇制という文脈でブレがないいつもの主張
です。

入学式等で国歌を歌わせるのは中国、韓国と日本ぐらいという話は初めて知りました。

日本会議等が主張する「日本の伝統」という土台は実はたかだか明治以降という事が本書でも
明かです。歴史的天皇制と明治維新以後の国体を無理やり統合させた感じですね。

日本会議と神社本庁
『週刊金曜日』成澤 宗男編
金曜日
2016-06-28



追加
過去のメモ
国家神道と日本人 島薗進 岩波新書 2010

学校で習わない事は面白い。でも理系出身者の小生にはかなり難しい。おそらく内容の1割も理解していないかもしれない。しかし、日本の今日ある背骨の一部が体感できたように思う。国家とはどの様に成り立つのか。その根幹はどのように出来ていて、その深部になにがあるのか。

国民国家の時代には国家的共同性への馴致が目指されるが、民衆自身の思想信条は為政者や知識階級の思惑を超えて歴史を動かす大きな要因となる。また、啓蒙主義的な世俗主義的教育が進む近代だが、にもかかわらず民衆の宗教性は社会が向かう方向性を左右する力を持つことが少なくない。日本の国家神道の歴史は、このような近代史の逆説をよく例示する。P181

目次
 はじめに―なぜ、国家神道が問題なのか?
第一章 国家神道はどのような位置にあったのか? ―宗教地形
第二章 国家神道はどのように捉えられてきたか ―用語法
第三章 国家神道はどのように生み出されたか? ―幕末維新期
第四章 国家神道はどのように広められたか? ―教育勅語以後
第五章 国家神道は解体したのか? ―戦後
あとがき

喰い尽くされるアフリカ トム・バージェス 集英社 2016

図書館本

原題:The Looting Machine: Warlords, Tycoons, Smugglers and the Systematic Theft of Africa's Wealth

植民地から独立、そして多国籍企業等による再度の植民地化といったところだろうか。

そこに巨大なアジアパワーとしての中国の存在が現れてきたわけです。
もちろん、インドなんかの進出もあるのでしょうが。

富める者は限りなく富み、貧しきものは限りなく落ちていく現状。
資本主義という枠組みにマネーロンダリング、タックスヘイブン、本来資源国に蓄積されるべき富はその殆どが海外に流出していく現実をアフリカという資源大陸と一部の政治家、軍隊、商人という文脈から調査報道という形で暴いたノンフィクション。

油、レアメタル、ダイヤモンド、金、すべて人間が地球から与えられた物質であるにも関わらず、独占し占有し利己的に使うという資本主義システムの暗部が見えるようです。

多くの識者がアフリカの資源と経済に関して指摘している、ジェフリー・サックス、ダンビサ・モヨ、ウイリアム・イースタリー、ポール・コリアー等々。
個人的には、ダンビサ・モヨ女史が指摘した「アフリカが欲するものを中国は持っている、中国が欲するものをアフリカは持っている」という現実がまさに、欧米型の援助や投資に対するアフリカの答えだろうと思う。本書では中国のアフリカ進出の暗部を記載しているが、もちろん光の部分もあるわけです。

備忘録メモ
ニジェールのウラン フランス、中国
アフリカのインフラ支出 中国最大 ダム、電力、道路
中国人はフットワークが軽い、それに決断も早い
アフリカの工業化の遅れ、安い繊維製品の流入 中国、アジア
3.11福島原発爆発 ウラン価格の下落
世銀、IMFに依らない開発 公平な分け前が原産国に与えられない現状


草食系のための対米自立論 古谷経衡 小学館新書 2016

図書館本

古谷さん(1982-)の本は
「若者は本当に右傾化しているのか?」
「左翼も右翼もウソばかり」と読んで面白かったので、今回もまた。

特に草食系云々は気にすることはないと思います。本来の草食系というのは、
論者により定義が違うが深澤真紀さんの、『恋愛に「縁がない」わけではないのに
「積極的」ではない、「肉」欲に淡々とした「草食男子」』との定義であり、
別の論者は異性をがつがつと求める肉食系ではない。異性と肩を並べて優しく
草を食べることを願う草食系の男性のこと、の様に定義していたりします。
古谷さんは政治的「草食系」を本書で述べている。

さて、本書は、アメリカは日本を助けてくれないよ!
だから自立しようよ!というごもっともな論議です。

序章でアメリカへの違和感
1章でシン・ゴジラと3.11
2章で日本人と政治的発言
3章で対米自立意識の芽生え
4章で原発事故と消えたアメリカ (トモダチ作戦の米兵被爆には関しては記述なし)
5章でドナルド・トランプという衝撃 (親米保守の戸惑いを指摘)
おわりに と続きます。

親米保守のスタンス
 対米自立を唱える人々に対し、常に中国の脅威を引用して在日米軍の必要性を説く、しかし
彼らの多くは、同時に自衛隊の戦力は世界一で、中国軍と戦えば簡単に勝つと夢想する。

どうか、属国民主主義から対米自立という自明のことを、日米地位協定や
日米合同委員会という文脈から多くの若者が議論して欲しいと思う。

トランプ大統領の出現はもしかするとその流れを大きくするのかもしれませんね。



Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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