おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

読書

葉っぱのぐそをはじめよう 伊沢正名 山と渓谷社 2017

図書館本

くう・ねる・のぐそ 自然に「愛」のお返しを、を読んで興味をもち、この本も読んでみました。

野糞に適している葉っぱの調査研究であり、評価を数字として表しています。
若葉が良いのか枯れ葉の方が良いのか等々。
まさに、正しい野糞道であります。

決してオチャラケでやっている訳ではなく、生きる人間として環境を考え、地球を考え
1人でも多くの方の参加を期待しています。
そして災害時の対応としても排泄行為は大きな問題になっているので、野糞を真剣に考えることは
重要だという立場です。

1人のウンコ 一日平均200−300g 1年間で70-100kg 一生で5tから7〜8tのウンコをする。

最後に糞土師の伊沢さんの死生学とでもいえる生き様が分かる一冊である。

4月14日に面白い記事がありましたのでリンク。



戦争の予感 上杉隆 ケン・ジョセフ かんよう出版 2017

図書館本

戦後70年 今が一番戦争に近いと思う人も多いのではないだろうか?

メディアが権力側に寄り添う時、言論の多様性が失われた時、
そう、あの時の様に。

なぜ、今の日本に多様性が無くなってしまったのか?

騙されていたとか、知らなかったでは済まされない。
そんな事を改めて気づく一冊。

備忘録メモ
世の中に出していいかどうか忖度する。忖度メディア化している。単一化され一元化される。
憲法バッジ(永六輔、ケン)を作っても報道されない。(ノーボーダーと東京新聞が報道)
 憲法バッチ 東京新聞で検索すると2016年の記事が見られる。
多様性を混乱という日本
歴史の忘却が導く戦争の予感
自信のない国がやるパターン:凄い凄い、素晴らしい日本とか、安倍首相の本のタイトルとか
行動しないことで失敗を避けられると信じている日本人
就職でなくて就社な日本
降ろされることは失敗な日本 上杉さん、16本降板 
失敗だらけの職業(アスリート、芸術家)、ジャーナリストも失敗してよい
アメリカ大統領選挙 ヒラリーは素晴らしい、トランプはバカだというメディア
メディアが最初に死ぬ 大本営発表
昔の国会 右も左も関係なく戦争についてだけは絶対起こしてはいけないんだと一致
言論の一元化(これ言っちゃいけない、やらない方がよい)
メディアが愚かなエリート意識を捨てること
いつから誇れるはずの平和が恥ずかしいものになったんだろうか? by ケンの講演会





憲法バッチ記事(東京新聞)の記事


戦争の予感
上杉 隆 × ケン・ジョセフ
かんよう出版
2017-01-30






ワクチンは怖くない 岩田健太郎 光文社新書 2017

図書館本

予防接種は「効く」のか? 岩田健太郎 光文社新書 2010 は読んでいます。

さて、本書です。
基本的にはワクチンは効果があるという当たり前の事を基本情報を押さえながら綴っています。
個人的には子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の副作用問題とワクチン認可問題に関しては
大きな問題があると思っています。
厚労省の審議会議事録を見ると認可前の論争が良く分かると思います。なぜ、あえてガン予防ワクチンと結果も出ていないのに命名するのか? 審議員と業界との癒着、政治家の関与等々です。
筆者も審議会や官僚(厚労省、財務省)の問題点は指摘しています。

基本の話として、科学は万能でなく、ワクチンも万能ではありません。
リスク(副作用、副反応等)とベネフィット(予防効果、治療効果)をしっかりデータに基づいて評価しなければいけないということ。

備忘録メモ
日本と海外での予防接種スケジュールおよび同時接種プロトコールの差異
接種部位の問題 皮下か筋肉か
ワクチン効果の国によるかい離例
災害時の予防的ワクチンに関する情報の公開
効率的(親の負担を減らし、かつ有効な接種スケジュール)ワクチンプロトコールの必要性
予防接種の目的は個の健康「だけ」にすべき。定期接種か任意接種かの非科学的、非人道的。



9つの森の教え 峠隆一(樫田秀樹) 築地出版 1994

図書館本 良書

無教養の僕は峠さんが樫田さんだと最近知りました。
樫田さんと同じ年齢の僕ですが、あまりに経験値が低い自分に腹が立ちます。
最近の樫田さんの活動が実は彼の若いころのアフリカ、アジア、オセアニアの経験に裏付けられていることが本書で確信できました。
幸せとは何か、平和とは何か、生きるとは何か、そんな問いを自らの森の経験と世界での経験から綴っています。

ボルネオのサラワクに通い続けた筆者が経験した素晴らしい社会、そこから導きだされる平凡という幸せ。
そして、その森が破壊されていく現実がある。第9章が辛い。

備忘録メモ
夢や大志を抱くことは確かに美しい。しかし一方で、夢や大志をもたずに生きている人を美しくないと言えるだろうか?
森の中の生活は平凡きわまる。そこには、夢は存在しない。そこで聞かれたのは「平凡でも、いっしょに生きる仲間がいるだけで幸せだ。それ以上望む事はない」という言葉だった。平凡な生活こそ、この世で一番美しい。


目次
第1章 赤ん坊は親だけで育てない
第2章 子どもをほめない、くらべない
第3章 料理は一人で、食べるのはみんなで
第4章 森は私だ、私は森だ
第5章 他人にはぶっきらぼうでも構わない
第6章 他人を助けるなんてできない
第7章 安心して死ねる場所で生活する
第8章 大志を抱かず、夢をもたない
第9章 大都会にも森はある

出版社のHP
樫田さんの略歴

9つの森の教え
峠 隆一
築地書館
1994-12





誰が「都政」を殺したか 上杉隆 SBクリエイティブ 2017

図書館本

ジャーナリストの矜持 あるいはジャーナリズムの本質
そんな事を考えてみるのも今の政治や経済を考える一助だと思うのですよ。

上杉氏を叩きたい勢力がある様であるが、真剣に真実に基づいて叩かないと簡単に返り討ちに
遇うのである。

都政、国政を記者として、秘書として見て来た上杉氏が指摘する日本のメディアの問題点は
すでに種々の著作や媒体で発表されている。
簡単に書けば、クロスオーナーシップの日本メディア、記者クラブという特権階級、そして流行り言葉で言えば忖度するメディア。
徹底的に事実を調べ報道すべきメディアが官庁や政治家そして企業の発表報道の手先として機能している現在を上杉氏や一部のフリージャーナリストが(ほんの一部の大メディア記者も?)孤軍奮闘しているのが現状だろう。

今回の豊洲市場の問題の根源は何処にあるのか?
新国立競技場問題、そして東京オリンピックの数々の問題(ゴルフ場、慶応閥)を歴史的な時間軸で上杉さんが綴っています。
小池知事との対談も面白い(かなり昔からのお知り合いなんですね)

備忘録メモ
都庁記者クラブが正常に機能していれば築地移転問題もここまで深い傷にならなかった
土地を手放したかった東京ガス 浜渦副知事 鹿島建設から派遣の栗原氏
03年05年 週刊新潮で浜渦副知事の臨海部利権に関する記事
港湾利権と内田氏
日本ゴルフ協会とメディア利権 東京マラソンとメディア(当初は批判)
オリンピック利権と電通 元首相
石原元知事の特別秘書と五輪誘致
外形標準課税と訴訟用基金の浮いた4500億円そしてオリンピック
五輪利権勢力の標的になった猪瀬知事
国有地払下げと大手メディア
2期目の石原都政から事案がスムーズに(浜渦副知事と内田都議さえ通せばOK)





憲法という希望 木村草太 講談社現代新書 2016

図書館本

良書

木村さん(1980-)の憲法に対するスタンスが良くわかります。
大学の教養課程以来の「法学」に関する本を読んだという実感。
そして、自分の憲法に対する無知を再認識できた本でもあります。
また、国谷さんとの対談も非常に興味深く、しっかりした議論が展開しています。

ただ、昨今の日本を見ていると、日本国憲法より上位に位置する、日米地位協定や日米安保条約の存在が非常に気になるとともに、憲法改正の議論も非常に偏った流れで進むことに危機感がありますね。

さて備忘録メモ
国家権力の3大失敗 無謀な戦争、人権侵害、権力の独裁
立憲的意味で憲法  軍事統制、人権保障、権力分立
憲法9条の内容はほぼグローバルスタンダード
憲法の番人である個人が憲法を使いこなしてこそ、憲法が活きていく。
沖縄基地問題 基地設置の法的根拠となる法律を、国会の責任で作るのが一番
 閣議決定と日米間の合意のみ
同じ事件でも、法律の主張の仕方が変わるだけでまったく結論が変わることがある。 法律構成
憲法92条 地方自治の本旨  GHQの草案時には住民自身が住民憲章を作ると規定 それが本旨に。
米軍基地の設置に住民投票が必要
7条解散の問題点 政権が勝手に有利なタイミングで選挙が可能



くう・ねる・のぐそ 伊沢正名 山と渓谷社 2014

図書館本 2008年の同名書の文庫版とのこと。

久々に頭を殴られた書 まさに「野」の学問

野糞だらけの本

高校を中退し、キノコ、コケに魅せられ、そして自然環境保護活動等々を経験した伊沢さん(1950-)の生き様。

究極の、いや完璧なリサイクル的野糞実践記録でもある。
そして写真家としてキノコやコケの写真集を出されている。

文庫版の袋とじは危険な香りがしますので、新規に購入される方は、心の準備をしてから
開封してください。

備忘録的メモ
インド式野糞法
現代の南方熊楠
糞土研究会
日本人全員が野糞をすると110キロ四方の森 日本の森林面積の20分の1に過ぎない
13年を越える野糞連続記録



カムチャツカ探検記 岡田昇 東京 三五館  2000

図書館本

無知な私は岡田昇氏を知りませんでした。

岡田昇(登山家、写真家1953-2002 奥穂高岳で行方不明)

ヒグマの撮影の記録などを書き綴っています。1990年9月から1994年8月にかけて渡航13回、滞在期間延べ18か月。主にクリル湖周辺のヒグマの撮影
本書でもヒグマの生き生きした野生の写真が載せられています。
野生、自然に対して真摯な向き合い方をしている方だと感じました。

カムチャッカナイフを作るという章では秋月岩魚さんとの只見川での釣りの話も出てくる。

日本の動物学者や動物写真家への苦言も綴られている。
クマを餌付けするような小屋の使い方(残飯や糞尿を小屋の近くで処分する等)
小屋の中に貼られたあるTV局のシール
銃をもたせたガイドを伴って来た動物カメラマン

ふと星野氏の事を想い出した、TV取材中に亡くなったことを。

星野道夫(1952年9月27日 - 1996年8月8日 カムチャッカのクリル湖畔でヒグマに襲われ死亡)

岡田氏は何らかのコメントを出したのだろうか?




誰も語りたがらない鉄道の裏面史 佐藤充 彩図社 2015

図書館本

事故には興味がなく、国鉄やJRの歴史と金の関係性を知りたくて読んでみた。

西武鉄道の堤さんの話は面白いですね。企業人としてはスゴイけど、女性関係滅茶苦茶(笑)
そして新幹線敷設でも堤氏は大儲けしたそうです。
鉄道に利権が良く似合う事を再確認しました。
何処を線路が通るのか、事前に分かれば簡単に金儲けできるわけですよね。
リニア新幹線なんかも塩漬けされた土地がやっと日の目を見るのでしょうね。

国鉄からJRへの民営化に関しては、トンデモない労使関係と負債で国鉄は精算された
訳だけれど、未だにJRも問題を抱えている様ですね。まあ顧客サービスも私鉄の
方が良いと感じる方も多い事でしょう。
そして田中角栄が作った鉄道建設公団が作り続けた赤字ローカル路線と新幹線、それに関係する
国鉄総裁の面々。

是非次作ではリニア利権やリニアの闇を取材して欲しいと思う。


こんな目次(著者のブログより)
第1章 事件と事故の鉄道史
 信楽高原鐵道列車衝突事故 ローカル線で起こった正面衝突事故
 石勝線列車脱線事故 トンネル内で起こった列車火災
 上尾事件と首都圏国電暴動事件 現代では考えられない乗客の暴動
 107名もの死者を出した 未曾有の大惨事「福知山線脱線事故」
 狙われた東京の地下鉄 同時多発テロ「地下鉄サリン事件」)

第2章 国鉄とJRの裏面史
 下山事件 初代国鉄総裁は轢死体になった
 弾丸列車の夢 東京発北京行の新幹線
 分割民営化騒動記 朽ち果てた国鉄からJRへ)

第3章 金が動かした鉄道史
 異彩を放つ堤康次郎の生涯 西武王国の家督
 駅施設や土地買収をめぐる疑惑 新幹線の利権を手にしたのは誰か?
 鉄道会社と企業買収 村上ファンドに買収された阪神電鉄


リニア老害も登場するらしい

週刊ダイヤモンド 2017年 3/25 号 [雑誌] (国鉄 vs JR) | |本 | 通販 | Amazon


嫌々購入

リニア老害の葛西氏のインタビューはこちらで読めます。
http://diamond.jp/articles/-/122105

本はこんな内容らしい。
「1号車」
大国鉄が復活! ? 民営化の「負の遺産」 JR北海道の苦悩
毛細血管も動脈もストップ 「留萌本線」連鎖廃線の恐怖
JR再結集での支援は不可避 「北海道」「四国」の救済プラン
(トップを直撃) 島田 修●JR北海道社長
(トップを直撃) 半井真司●JR四国社長
一目で分かる! JR7社の体力と性格
新型車両の投入で分かるJR7社の顧客獲得戦略

「2号車」
JR7社を総点検 30歳の通信簿
ブルートレインの寝床が消えた JR東「品川大規模開発」の本気
(鉄道員のDNA No.1) 日本と海外の懸け橋に 街づくりに挑む鉄道マン
JR7社で明暗くっきり 国鉄「分割民営化」の光と影
(鉄道員のDNA No.2) 車掌業務もできちゃうベテラン車内販売員
本州三社社長に聞く民営化の「メリット」「デメリット」
(トップを直撃) 冨田哲郎●JR東日本社長
(トップを直撃) 柘植康英●JR東海社長
(トップを直撃) 来島達夫●JR西日本社長
会計マジックで九州は上場 次の候補、貨物の深い憂鬱
(トップを直撃) 青柳俊彦●JR九州社長
(トップを直撃) 田村修二●JR貨物社長
(鉄道員のDNA No.3) 「サバ」「カキ」養殖に進出 売れる水産物の仕掛け人
(鉄道員のDNA No.4) 初めての新幹線が上陸! 第1期生の運転指導員

「3号車」
ドキュメント 国鉄崩壊
(Interview) 葛西敬之●JR東海代表取締役名誉会長
覚悟の「連判状」実名を初公開 今明かされる国鉄改革の真実
(Interview) 松田昌士●JR東日本顧問・元社長
(鉄道員のDNA No.5) SLの火を絶やすな 整備ノウハウの継承者
(鉄道員のDNA No.6) ダイヤ乱れもへっちゃら 操車を率いる若手ホープ
引き金は新幹線投資と人件費 監査報告書が暴く国鉄破綻
ギラギラ肉食系から草食系へ 「人気」「給料」に見る人材変化
(鉄道員のDNA No.7) 湯布院、ディズニーで研修 豪華列車の「万能案内人」
(鉄道員のDNA No.8) 車両デザインも内製化 社長が巨匠と呼ぶ建築士

「4号車」
技術革新が切り開く 鉄道のミライ
開発主眼は高速化より標準化 新幹線技術の飽くなき発展
(鉄道員のDNA No.9) 0系~最新型を知り尽くす東海道新幹線の「生き字引」
きれい事では描けぬ未来 旅客機と自動運転車の挟撃
日本の鉄道を襲う二大課題 「地震」「テロ」対策の万全度
(Column) Suicaの商機を逸したJR 消費者データは宝の持ち腐れ

「5号車」
知っていると通ぶれちゃう 「鉄旅」の楽しみ方
クルーズトレインは儲けなし 猿まね観光列車の乱発時代
(トップを直撃) 唐池恒二●JR九州会長
乗りたい! 復活してほしい! 「名車」「路線」格付けベスト60
今が乗り時! ? 初試算 JR全177路線 廃線危険度ランキング
駅弁女王が選ぶ JR駅で買うべき駅弁44選







ZAITEN 2017年4月号 JR東海「葛西敬之」の研究 財界展望新社

嫌々読むために購入

代表取締役名誉会長という役職 非常に珍しいらしい。
リニア新幹線推進の旗振り役でもある。

本雑誌を知らなかったので、案外怪しいタブロイド系の雑誌だと思っていたら、かなりしっかりした記事が置かれていた。これまでの葛西氏の経歴や醜聞も。残念ながら嫌中な件や葛西氏自身が書いた著作には触れてはいない。
まあ、それにしても国鉄、国鉄民営化という流れの中で生きてきた秀才の葛西氏がなぜ、ここまでリニアに入れ込むのかが理解出来ない。レジェンドとして残したいだけの様にも思える。
ジャーナリストの樫田さんが「亡国のリニア計画」という一文を寄せている。リニア計画地に足を運び詳細に調査、インタビューにより積み上げた事実。これをJR東海の社員、ゼネコン関係者はどう読むのだろうか? JR東海の単独予算で山梨実験線以外が建設するとしていた計画に財投が使うという反則技を繰り出した今、環境破壊をしながら莫大な電力消費が確実なリニアを強引に進める費用対効果はいかがなものか?
アメリカではテスラがハイパーループ計画を着実に進めている。果たしてリニアがハイパーループより優るのだろうか?


その他の記事も非常に興味深かった。
電通、北海道電力、三菱MRJ問題、阪急電鉄、パチンコ会社、日本学術会議会長問題等々

ZAITEN 2017年 04 月号 [雑誌]
財界展望新社
2017-03-01



葛西氏の著作 酷い内容です。

Rika Tan ニセ科学を斬る 2017年4月号 

ニセ科学特集

このニセ科学特集は本書では、2014年春号、2015年春号、2016年4月号と特集され今回が4回目。
率直に思うのは、どうして未だにニセ科学が蔓延しているのかということ。
どうして、簡単に信じてしまうのだろうか?

やはり子供の頃からの理科や科学の教育の不備も一つの問題だろうし、高校から文系、理系なんていう人生の分け方をする日本の問題でもあろう。

さて、今回の特集の目次(HPより)
超常現象と疑似科学の心理学 菊池 聡
『反オカルト論』の反響 高橋 昌一郎
放射能とニセ科学 菊池 誠
メディアを賑わす「地震予知」のニセ科学性 上川 瀬名
天然・自然vs. 人工・合成 桝本 輝樹
週刊誌の健康・医療記事はどこまで信用できるのか? 小内 亨
なぜ、このようながん治療法を信じてしまったのか 左巻 健男
酵素、発酵、酵母- ごっちゃになってません? 小波 秀雄
インチキ? それとも広告範囲? くられ
幽霊の科学性をあえて評定する 石川 幹人
EM は水質を浄化できるか 飯島 明子
「 縦波の重力波」とは一体何か? 長島 雅裕
行政や教育現場に忍び寄るニセ科学 大石 雅寿
消費者問題としての「ニセ科学」 平林 有里子
マルチ商法とニセ科学の親和性について 猫 小次郎
住民と行政を惑わした「ホタルの光」 松 いたる
科学/ 非科学/ 疑似科学 夏目 雄平

最も注目したのは、板橋区のホタル事件 
良くもこんな公務員(博士号を持つ)を野放しにしておいた(懲戒免職、現在裁判中)ものだと。
ホタルで不正、そして、ホタルは自然のガイガーカウンターだと主張し、さらにナノ銀で福島は除染出来ると!放射能を分解・無害化できるそうだ。
さらに問題なのは、それを信じた国会議員らが居る事。(EMも同じ構図)

個人的に興味深かったのは地震予知の話で、関東では震度5弱以上の地震は年に3回ほど起きているという事実を知っていれば、関東で4か月以内に震度5が起こるという予測が当たって当然ということ。
まったく予知でもないですね。なるほど。

DeNAのキュレーション(まとめ記事)問題にもなった週刊誌やネットの記事の信憑性に関して、ベネフィットを語らず、リスクのみを取り上げる記事(あるいはその逆も同じかな)は疑って読むリテラシーが必要。また治療批判しても代替案が示されていなかったり、専門家の意見の都合の良い部分だけの引用とか。

次のテキストが記事やネット情報にあったら注意!
波動、共鳴、抗酸化作用、クラスター、エネルギー、活性(化)、免疫力、即効性、万能、天然

酵素を食べても結局アミノ酸に分解されて吸収されるのです。

親学(日本会議に絡む人が提唱)の怪しさと嘘。

EMでプールや河川浄化のウソ 弱酸性のシュウ酸罪が同じ効果。 EMも単に弱酸性

どうか良い子は変な大人に騙されないようにしっかり理科や常識のお勉強をしましょうね!!




日本会議の正体 青木理 平凡社新書 2016

図書館本

日本会議本はこれで4冊目
すでに得ていた情報と青木さん自らが行ったインタビュー等が織り込まれている。
最後に宗教学の島薗進先生のインタビューが置かれていて、非常に説得力があると感じた。

青木さんも書かれているが、簡単に日本会議およびその関連団体を要約すれば下記であろう。

天皇、皇室、天皇制の護持とその崇敬 政教分離の否定
現行憲法とそれに象徴される戦後体制の打破 国民主権の否定
愛国的な教育の推進
伝統的な家族観の固守
自虐的歴史観の否定

備忘録メモ
日本会議はあくまでも任意の政治団体 資金状況不明
神社本庁が資金源?
47都道府県に対するキャラバン隊 草の根的活動 元号法制化での成功体験
女系皇位継承権の導入反対
稲田防衛大臣 親族と生長の家の関係性
明治憲法の復元、自主憲法の制定、現行憲法の改正などいろいろな立場





日本会議と神社本庁
『週刊金曜日』成澤 宗男編
金曜日
2016-06-28


森の人々 ハニヤ・ヤナギハラ 光文社 2016

図書館本

原題は The People in the trees 2013

500ページを超えるサイエンスフィクション
ではあるが、ノーベル賞受賞者とその人生の蹉跌にノンフィクションの部分もあるのではないだろうか。
訳者あとがきでも触れられているが、著者はそのノーベル賞受賞者の共同研究者のお嬢さんである。

ストーリーは科学者の独白の記録という形で進む、脚注、補遺までも付ける周到さである。

ノンフィクション的にはPNGの島が対応するはずだが、架空の島や民俗的な言葉は著者の育った
ハワイの古語からだろうか?
馴染みのないテキストなので、なかなか読み難いのだが、それがかえって物語を深化させているように
思う。

著者の父親は何度かお会いいた事はあるが、もちろん本書の話やノーベル賞受賞者の話は
したことはない。ただ、小生のボスは彼とは非常に親しい友人関係ではある。

ダニエル・カールトン・ガジュセック Daniel Carleton Gajdusek、1923年9月9日 - 2008年12月11日

森の人々
ハニヤ・ヤナギハラ
光文社
2016-09-15

注意が必要 藻谷氏が書評で天野礼子

今週の本棚:藻谷浩介・評 『川を歩いて、森へ』=天野礼子・著 - 毎日新聞


図書館に入ったら読んではみますが。。。。

リニア推進派に反対派にもなびく藻谷氏
EM信者で、ダムや長良河口堰問題から林業政策や森林問題に心変わりの天野氏
別に開高さんの直弟子じゃないと思うよ。

注意して読まないと(事情を知らないと)危険なんですよね。



以下記事

自然なモノと心の循環取り戻す未来

 あなたは、ささやかでもいい、世の中を変えたことがあるか。あるいはこれから変えたいと願っているか。それとも、もうあきらめたか。掲題書は、人知れず世の中を変えたことのある、いや今も変えつつある人物の自叙伝である。

 著者・天野礼子は、全国の河川を渡り歩いた釣り師であり、作家・開高健の直弟子であり、その後の公共工事のあり方に大きな変革をもたらした「長良川河口堰(ぜき)反対運動」のリーダーだった。現在は川の上流と下流と海をつないだエコシステムの再生を目指すキーワード「森里川海連環」を、国の政策から現場での実践までをつないで、世に広めている。なんだかゴリゴリの人物像が思い浮かぶが、会ってみれば、飄然(ひょうぜん)とした笑みを浮かべてあっけらかんと生きている、関西の普通のオバサマだ。だがその周囲では、いつも多くの男たちが、彼女の指示ないし懇願通りに使われ、世のため人のため自然のためと、走り回るはめになっている。

 そのような著者のこれまでをまとめた掲題書は、知る人ぞ知る女傑の痛快な回想録としても楽しく読み流せるが、できれば少々考えながら読んでほしいのだ、特に、昭和20年代後半に生まれた著者と同じ時代を、身をもって経験してきた方々には。凡(およ)そ自分自身に対して執着がなく、命にかかわる無茶(むちゃ)を楽しみながらやってしまう著者が、何をもってここまで「ダムのない川」に執着してきたのか。逆に言えば、彼女と同世代のあなたはなぜ、川という川を何重にもダムでせきとめてきた戦後を、特に抵抗なく受け入れてこられたのか、ということを。

 「○○反対運動」という言葉には、何がしか「了見の狭さ」というニュアンスが付きまとうものだ。だがダムの場合はどうか。ダムのない自然河川は、洪水を通じて森の栄養を里にもたらし、魚の遡上(そじょう)を通じて海の栄養を森に還す通路だ。そこをダムで遮蔽(しゃへい)することは確かに、遊水池機能を果たしてきた氾濫原農地の都市化を進め、戦後の人口爆発に対処するには有用だっただろう。だがそれは同時に、川を介した物質の循環を止め、自然が多年涵養(かんよう)してきた肥沃(ひよく)な国土の、末長い劣化をもたらすことになってしまった。しかもそこまでして開発した氾濫原は、人口が今の半分に戻る今世紀後半には、逆に農地に戻して差し支えない。今となってみれば戦後のダム建設こそ、「自然の大きな流れへの、人間の一時的な都合による反対運動」にほかならなかったのである。常に在野で、非力で、徒手空拳で戦ってきた著者だが、今世紀中には勝利は明確に彼女の側に立つだろう。

 というようなところが、硬めになぞった掲題書の本旨だが、他方で著者よりはるかに年下のこれから社会に出る世代、特に女性の皆さんには、ぜひまったく別の読み方をお勧めしたい。知ってほしいのだ、あなたより何世代も上に、会社員になるのでも家庭の中に納まるのでもなく、社会の真(ま)っ只中(ただなか)で肩肘張らずに、自分の信じるところを楽しく生きてきた女性がいることを。京都の山里の渓流でアマゴの鱗(うろこ)のきらめきを瞼(まぶた)の奥に焼き付けた少女が、やがて自らの直感に従って川を守る活動に身を投じ、何度もドジを踏みながら、好きなことを好きと言って生きていく。あなただって彼女のように、縛られずにしなやかに、自分のやりたいことにまっすぐに、巻き込まれつつも流されない人生を送れるはずだ。

 ダムだらけ、コンクリート構造物だらけ、組織だらけ、利益最優先だらけになってしまった日本だが、自然なモノと心の循環を取り戻す未来は、きっとすぐそこにある。






テロリストは日本の「何」を見ているのか 伊勢崎賢治 幻冬舎新書 2016

図書館本 良書

伊勢崎さんの本は何冊か読んだ。
若い時から紛争地に足を運び、NGO等での活動も長い。
そして、近年では国際紛争の仲介役的な仕事がメインであろうか。

日本の国際社会での役割とグローバル化する世界でのテロの問題を多角的にわかりやすく
説明している。
そしてグローバルテロリズムにどう対応すべきかと。
編集者による聞き取りでまとめられている。

備忘録メモ
予防ではなく、起こることを想定する
ドローンが運搬するのは爆発物だけとは限らない
核セキュリティー 福一を国連統治領にしてもよい
日米地位協定の在日特権性問題
不処罰の文化の有用性
戦争プロパダンダ10の法則
インサージェント
在日米軍経費 38年間で20兆円
ウヨクもサヨクもおかしい


(山怪 続編) 山怪 弐 田中康弘 山と渓谷社 2017


山怪はベストセラーになった。
それで続編のようである。

田中さんの本はほぼ全部読んできたが、一番好きなのは
マタギ 矛盾なき労働と食文化 2009 である。

またマタギ関連本もそれなりの読んで来た関係で山の民俗誌等に興味がある。

山での不思議体験、神秘体験は山に係わる人々(杣人、猟師、釣り師、林業関係者等々)には
少なからずお持ちの様だ。
そういう私も、源流域で鎖骨骨折して夜一人で渓流沿いの林道を下ったいる時に深い渓の瀬音に
交じって、集団の笑い声や話し声を確かに聞いた(もちろん、痛みによる妄想やら幻聴の可能性は
否定しないが)。

山怪の読書メモでも書いたが、再掲しておきたい。
内山節さんの「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」 (講談社現代新書)

当時の自分の読書メモ
「科学では捉えられない世界をつかむことが出来ない人間達をつくった時代、1965年を境に日本人はキツネにだまされなくなってしまった。森や海がもはや畏怖する存在でなく科学が自然を管理できるという驕りの中に、人間の魂も動物の魂も森や海には戻っていかない。その様な社会が進む時、豊かさとは、発展とは、果たして人間にどのような未来を開いているのだろうか。市場経済と言う文脈の中に、心も体も疲弊した人々の姿が見えてしょうがない。
キツネ、タヌキあるいは河童や天狗などの物語でない経験や語り継がれた民俗を失うことが何を意味するのか?」

転載ここまで

本書では残念ながら山で遭難して生き延びた方の話も少し出てくるが、その遭難者が何を聞き、何を見たか等の取材は残念ながら無い。
是非ともそんな取材もお願いしたいと思う。



抗うニュースキャスター 金平茂紀 かもがわ出版 2016

図書館本 良書

テレビというメディアが大本営発表だけを流す装置になるという危機感を感じます。
金平さん(1953-、2016年TBS退社)が40年にわたり歩いてきたメディアの世界を時系列的に綴っています。

備忘録メモ
3.11原発震災におけるメディアの致命的な意識の欠如(発表を待つだけ)
官―政―学ー業―学―報の原子力ファミリー・ペンタゴンの強固な構造(NHK 小出五郎)
 緊張感の無いもたれあい、相互チェック機能無し
朝日新聞科学部 大熊由紀子「核燃料 探査から廃棄物処理まで」推進側に偏っている
戦争責任と同じように、原発推進責任についてもうやむやにされてします。だから歴史は繰り返す
芸能界と暴力団の関係より、電力会社と資源エネルギー庁、原子力安全・保安院の関係の方が悪質
メディアと市民の絶望的な距離 大飯原発再稼働反対デモ(官邸前)を報道しないNHK、他のメディア その結果 正しい報道ヘリの会のカンパによるヘリコプター取材
記者たちの官尊民卑意識
アメリカの選挙の主戦場はテレビ 選挙資金4800億円が使われる
ウオッチドック(権力の監視)とアクセス・ジャーナリストの関係性
機密扱いになったジョンレノンの歌詞(集会で堂々と歌われた唄)
田英夫解任事件 1969年3月 報道の自由は死んだ 喪章を着用
組織メディアの属する若い人 致命的な欠如 文学、映画、音楽、芸術等の文化領域への関心
戦争協力で部数を飛躍的に伸ばした新聞
ニュースオプエド等のインターネットメディアへの期待
記者クラブ制度 緊張感のない省庁の記者会見 忖度するメディア
自発的隷従に抗うテレビが戦後的メディア
吠えない犬、咬みつかない犬、咬みつき方を忘れてしまった犬、ご主人さまから与えられるままにエサを頬張る愛玩犬になってしまうジャーナリスト
筑紫哲也 new23 最後の言葉 「力の強いもの、大きな権力に対する監視の役を果たそうとすること、それから、とかく1つの方向に流れやすいこの国の中で、この傾向はテレビの影響が大きいんですけれども、少数派であることを恐れないこと、多様な意見や立場をなるだけ登場させることで、この社会に自由の気風を保つこと、それを、すべてまっとうできたとは言いません。しかし、そういう意思を持つ番組であろうとは努めてまいりました」「たいまつは受け継がれていきます」



火竜の山: 南アルプス山岳救助隊K-9 樋口明雄 新潮社 2016

図書館本

300ページを超える山岳サスペンス・アクションでしょうか。
犬、山、森、ヒトが織りなすドラマ。
ネタばれになるので、内容は書きませんが、
著者自身が北岳に何度も登り、登山者の心理描写なども凄いと思います。
いつの時代にも変な登山者がいて、特に昨今は携帯電話で簡単に救助依頼をするなど
問題になっていますよね。
銃や警察関連の詳細な情報を織り込みながら展開するストーリー。
読み始めると一気に読まないと気が済まなくなります。
ただ、個人的にはバイオレンスは不得意(若い頃は西村 寿行さんなどを良く読んだが)なので
殺人のシーンなどは読み飛ばしました。
自然、人間そして動物との関係性を織り込んだストーリーを今後も期待しています。
そうそう、N95マスクの説明はちょっと違ったかな。



大本営発表 辻田真佐憲 幻冬舎新書 2016

図書館本 良書

なんとなくしか知らなかった大本営
そして、嘘付きな発表として知られていた大本営発表

読んでみて少し分かった気がしました。今との類似性。
メディアが独立性を失い体制や権力・権威に絡み取られていく状況が。
権力を監視すべきジャーナリズムが権力に迎合し、時に協力していく先にある未来の日本の姿。

現在の記者クラブ体制や発表報道(調査報道ではない与えられた情報の垂れ流し)によるプロパガンダはまさに広告代理店とメディアの相互利益のための原発広告の歴史や政府広報を想い出させる。
結局、昔も今もある意味危機的な状況、戦争前夜なのかもしれませんね。

備忘録メモ
大本営発表によれば日本は連合軍の戦艦43隻、空母84隻を撃沈した(実際は4隻、11隻)
他の損害も同様
撤退は転進に、全滅は玉砕に言い換え
本土空襲の被害は軽微 時に目下調査中
南京攻略戦の報道合戦
新聞も憶測の記事掲載 熾烈な販売競争
忖度する報道機関 用紙の配分権(新聞用紙供給制限令) 国家総動員法
大本営報道部と記者クラブの癒着(現在も同じ?)
開戦時から特攻(真珠湾における特殊潜航艇による戦艦アリゾナを撃沈)9軍神(5隻で9名の死、1名は捕虜 伏せられた事実)
戦果は情報の軽視により誇張され、損害は組織間の不和対立により隠蔽される。ここにデタラメな大本営発表を生み出す基本構造が現出した。 ミッドウエー海戦
ガダルカナル島からの転身 2万人の死、その内4分の3が餓死 米軍戦死者1600人
宴会疲れの海軍報道部
ブーゲンビル島沖、ギルバード諸島沖、マーシャル諸島沖の3航空戦の戦果 空母16隻、戦艦4隻の撃沈 すべて嘘
玉砕の表現は1年に満たない、美辞麗句で誤魔化せなくなるほど戦局の悪化
竹槍事件と陸海軍の駒と化した新聞
インパール作戦での悲惨な撤退を「整理」と発表
大本営発表の破綻の内的要因 1.組織間の不和対立、2.情報の軽視、3.戦局の悪化、4.軍部と報道機関の一体化(チェック機能の放棄)

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。


地理 1月号 古今書院 2017

地理 1月号 2017 献本御礼

特集 環境問題への科学者の役割

120ページほどの小振りな本である。
しかし、内容がかなり濃い。
初めて触れる書籍であるが、実にしっかりと科学者の役割を果たしている研究者がいることがわかる。
3.11の原発震災以降、科学者の社会的責任がこれまで以上に議論されていると感じる。
御用学者と呼ばれる研究者がいる事も事実であり、そこに利権が存在するのも事実であろう。
科学者は誰のために研究をするのか?
そんな基本的な事を考え直すにも良い本書であると感じる。

特に印象になった点を備忘録的にメモしておきたい。
環境問題が起きている現場には必ずステークホルダーが存在するわけであるから、その彼らとのコミュニケーションや協働作業がポイントとなる。もちろん情報公開も。
フューチャー・アース(未来の地球)への道程を真摯に考える。
多層性のステークホルダーの存在、超学際的取り組みの関係性。
ステークホルダーとは「誰か」より「何か」という問いかけが重要である。
地理学とは地域を主要な研究の場として、地域に深く入り込んで研究を行う野外科学であることから、ステークホルダーと協働する超学際の実現に最も近い学問分である。
森林環境問題(矢作川森における、藏治光一郎ら)におけるステークホルダーとの協働例
 放置人工林における災害防止機能の低下 森の健康診断
 森林所有者 木材生産関連者、森林組合、科学者の関係性
 森林政策の問題 森林の過小利用状態が解消すれば、劣化した森林の恵みも自動的回復?
その他、
土地利用と国土の脆弱性(太平洋・インド洋の環礁国)
地域の水資源管理における協働



鉄道は誰のものか 上岡直見 緑風出版 2016

図書館本

リニアの事も触れているとの事で斜め読み

ローカル線は無人駅が増加して、採算が合わなければどんどん廃線になっていく。
なぜか、新幹線網は費用対効果もあやふやなままに工事がすすむ。
その深部にあるのは「新幹線が欲しいのでなく、新幹線の工事が欲しい利権」なのでしょう。
公共事業としての土木関連工事と雇用対策

リニアに関しても、技術的にも経済的にもそして環境的にも理に適っていないと指摘しています。

これ以上デタラメな交通行政が行われないことを心より祈る。

同様な書籍としては
福井義高 (著)  鉄道は生き残れるか 単行本 – 2012などもご参照ください。


こんな目次です(出版社HPより)
はじめに
第1章 なぜ電車は混むか
 なぜ電車は混むか/戦前のままのインフラ/今も尾を引く戦争の影響
 インフラ整備の費用/「ガラアキ」こそサービス/「混雑」を数字で捉える
 首都圏各線の実態/都市圏の人の動き/「立席」の経済的損失は年に九兆円
 「着席」の経済価値/東京都市圏の鉄道の存在価値は年に四五兆円
第2章 交通は人権である
 憲法と交通/交通の「格差」増大/割高な日本の鉄道運賃
 なぜ日本は割高なのか/長距離移動も割高/交通事故も大きな人権侵害
 高齢者の交通事故/「平和」こそ公共交通のセキュリティ/形式だけの警戒
 監視システムの危険性
第3章 電車から見える日本社会
 「日本は世界一」の幻想/新幹線でさえも投げやりサービス
 JRでも変わらぬ「お役所」体質/マニュアル化はサービスか
 「コンピュータ日の丸」になったJR/歪んだ電子システム
 自動改札はゆっくり?/サービスは「ローテク」が重要/コミュニケーション
 余裕のないサービス/座れない「待合室」
第4章 「マナー」にご注意
 沢山の目が光ってる/「迷惑」とは何か/迷惑行為アンケート
 マナーは日本の伝統か/さまざまなトラブル/さっさとつめておしまい!
 鉄道自殺に関して
第5章 ローカル線が日本を守る
 日本の「シンガポール化」/縮小を続ける地方鉄道/ローカル線は「赤字」か
 日本列島が消える/鉄道の社会的価値/格差の増大
 「廃線商法」より普通列車の尊重を/サービスレベルの劣化
 地域の持続性に必要な鉄道/バス転換は地域消滅への道
第6章 鉄道はエコでなくてよい
 山手線放火事件/ 鉄道はエコと言えなくなる事情/電車の冷房削減は省エネか?
 奇妙な「節電」
第7章 リニアより詰め込み解消を
 技術的合理性のないリニア/手探りで人体実験/早くも経営破綻のおそれ
 リニアによる環境影響/リニア建設より新幹線値下げと在来線改善を
 便益は地方に回らず
あとがき

原武史さんの書評はこちら(原さんも鉄道関係で何冊か書籍あり)
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2016082100005.html

震災と鉄道 おやじの読書メモ


鉄道は誰のものか
上岡 直見
緑風出版
2016-06

安倍三代 荻上チキ・Session-22

荻上チキ・Session-22 | TBSラジオクラウド


青木さんの本は何冊か読んでいるけど(日本会議の本は図書館予約がまだ回ってこない)
この本は面白そうだ。是非ポッドキャストで青木さんとチキさんの話を聞いてみて。

確かに首領様は岸爺ちゃんは語るが安倍爺ちゃん(安倍寛)は語らないよね。
政治一家・安倍家三代〜総理は何を受け継ぎ、何を受け継がなかったのか?」
■テーマ「政治一家・安倍家三代〜総理は何を受け継ぎ、何を受け継がなかったのか? ジャーナリスト青木理の取材報告」■ゲスト:ジャーナリストの青木理さん■TEL:安倍晋太郎さんを政治の師と仰ぐ、鹿野道彦 元・農林水産大臣

配信終了日時:2017/03/15 23:40





安倍三代
青木理
朝日新聞出版
2017-01-20

君たちが知っておくべきこと 佐藤優 新潮社 2016

図書館本 良書 高校生は読んでみて そしてその両親も

自分が高校生の時に読んでおきたかったと思う一冊。

灘高の先輩訪問行事の一環として、2013-2015の3年間の各4月に佐藤さんの仕事場で
行われた対話の記録。
巻末には読んでおくべき書籍のリストあり。

ノブレス・オブリージュ(高貴な者にともなう義務感)を身に付けた本当のエリートの
条件とは何か?

仕事がら周りに沢山の一流高校出身者がいる(灘、ラサール、開成、武蔵、なぜか麻布の知り合いはいない)、そしてもちろんダメなのも居るが、半端なく出来る人間も多い。そして人間的にも優秀な連中がいる。
まあ、最も人間的に尊敬しているのは松本深志出身なボスなのだけれど。

備忘録メモ

権威に惑わされるな。安倍ブレーンでも歴史の事実関係を間違えている。
反知性主義にに陥るな 大量な知識だけで対応できない現実
女性問題は文学に学べ 疑似体験することで女性問題で転ばないために
マインド・コントロール 岡田尊司(たかし)著はお勧め マインドコントールの原形は子供たちが
あつまるスポーツクラブや進学塾にある
永遠の椅子取りゲームみたいな価値観に嵌るな(官僚のトップの次官はほぼ同期で1名だけ)
同窓で最も優秀な小説家は遠藤周作(劣等生ではない)
旧宗主国・旧帝国における宗主国のあり方、イギリスを見習う。日本の場合は?中国、韓国との関係
海外で分かる日本教育の弱点 経済学部を出ても数学が分からない官僚
約束を守る、できない約束はしない。以外と難しい。
一般社会と政界は原理が違う
反知性主義は必ず決断主義という形で現れてくる(安倍さんのもつ反知性主義)
未完の憲法 木村草太 独自の視点で、自分の頭で思考する訓練をしている。
理系文系の区別をつけないで文理両方の焦点をもつ
リベラルアーツ 自由人、奴隷じゃない テクネー(技術)を持っているのは奴隷という意味
頭山満を知りたいといって小林よしのりの漫画を読んでみようと思うな
右翼=理性にやいして不信を持つ人々
2級のエリートとナショナリズムは非常に密接に関係している
吉野文六(松本深志ー東大ー外務省、佐藤氏の別著を参考)のエリートとしての生き様
理不尽な目にあった人のノンフィクションを読んでおくと代理体験として役にたつ
今度の選挙(トランプ大統領誕生)で共和党は勝てない(予想ははずれた)、民主的な手続きに
よらずして国家意思を決める方向にアメリカはシフトしていく(大統領令とすると予想的中)
宗教には気を付けろ、金儲けも同じくらい怖い
話者の誠実性を見極める 灘出身のイスラム学者 中田考を評価
嘘はつかず、戦略的な発言をしなくてもちゃんと自分の意思を実現させることは出来る
杉山元(元帥)の生き方 石原莞爾との違い


政府はもう嘘をつけない 堤未果 角川新書 2016

図書館本

堤さんの本はだいたい読んで来た。政府は必ず嘘をつくの続編なんだろう。
今だけカネだけ自分だけ(東大 鈴木宣弘教授)の現状。
この本が一番怯えますね。そしてわずかな期待と希望が湧きあがる。
アイスランドの奇跡をモデルに。


儲けるためにタックヘイブンに金を移動する、納税回避をする。
まさに拝金主義が世界を席巻しているのだろうか。

ある意味、エマニュエル・トッド氏やトランプ新大統領の保護主義的政策が新自由主義(帝国主義)への対立項なのかもしれませんね。

ただ農協の問題に関して、三橋貴明の書籍を参考にしているようですが、出来れば他の方の著作も読まれた方が良いと思う。例えば農水官僚でもあった山下 一仁さんの著作。農協が既得権益である事が分かると思います。

備忘録メモ
パナマペーパー(パナマ文書)でアメリカ国内タックスヘイブンに顧客が戻る(FATCA アメリカ対象外)
パナ文書を調査しない国 中国、ロシア、ウクライナ、日本
2期目のオバマへの政治献金 全米貿易協議会(最大規模の財界団体)
ヒラリーの講演料は時給2000万円 金の流れと政治2001年ー2015年 153億円の講演料
アメリカ国内のシンクタンクへの研究費が外国政府等から流入 ロビイストの活動
学者や医者も隠れロビイスト 利益相反関係 権威を金で買う
日本国憲法 国会議員だけを公務員、役人を官吏という別枠においた。
日本における特区 外国人投資家のため?
2012年野田総理 国連で公約 共謀罪
テロリストが使う武器 アメリカやフランスから
ギリシャ破綻の折でも軍事費削減は要請しなかった。(ドイツ、フランス大儲け)
ISD訴訟(裁判自体平均8億円かかる) 弁護士に多額の報酬 ハゲタカ弁護士
3つの協定 TPP, TTIP,TISA(公共サービスの民営化)国際条約であり国が国民に説明する責任なし(国政上の行為でない)
アメリカ 9000のラジオ局、1500のテレビ局、1500の新聞、1100の雑誌社、2400の出版社 これを6社の巨大企業が支配
人工芝運動:ニセモノ草の根市民運動 大企業や銀行、政治家などの利権団体に雇われたスタッフ
アイスランド 金融破たん2008年 鍋とフライパン革命 市場原理に流されない
天才ハッカー アーロン・スワーツとレッシング教授の大統領選出馬
オバマ大統領 核なき世界を追求と宣言したが、広島訪問前に今後30年間に新型核開発予算に1兆ドルを計上

政府はもう嘘をつけない (角川新書)
堤 未果
KADOKAWA/角川書店
2016-07-10


老人の壁 養老孟司 南伸坊 毎日新聞出版 2016

図書館本

養老先生(1937-)、南さん(1948-)の対談
養老先生はすでに80歳になるんですね。

超少子高齢化時代を迎える日本です。
人口ピラミッドは逆3角形に限りなく近づくわけですよね。

そんな中で老人という切り口で面白可笑しく対談が続きます。
基本的には養老先生の価値観や哲学は昔となんら変わっていないと思います。
死生観も変わっていません。

問題なのは、不機嫌な老人や文句ばかり言っている老人。
どうして、そんな老人が増えてしまったのか?
まあ、意識も無く長く生きてしまう今の医療体制にも問題があるのかもしれませんね。

備忘録メモ
将来のために今を犠牲にいて勉強しなさいなどと昔は子供に言わなかった
人間は騙しとおせるかもしれないが、自然は騙せない
遺言は残さない 死んだ人が指図とするのは家が存続した過去
勉強したりすること自体が楽しいということが分かる=考えることの楽しさ

老人の壁
養老 孟司
毎日新聞出版
2016-03-23

ヨシダ、裸でアフリカをゆく 扶桑社 2016

図書館本

色んなメディアで注目されていますね。少数民族(裸族?)と一緒に裸になって
撮影された写真が。

ヨシダナギさん(1986- 写真家)のアフリカ渡航エッセイとでもいうものだろうか。
2009年から2014年の渡航

それなりにアフリカを知っていると思う自分からすると、文章が残念な箇所がいくつかある。
殆ど英語すら話せない状況で、相手の気持ちや感情を想像で記載しているように思えるからだ。
さらに、ガイドとのコミュニケーションも十分に出来ていない。

他人にクレームつける時、日本で同じ様に記載するのだろうか?
あくまでもアフリカでの経験を気にくわない部分は辛辣に書いていないだろうか?
特にガーナでの賄賂要求された件など、1980年代から20数回ガーナ渡航しているけど
そこまで酷く書く必要を感じない。たまたま、運が悪かっただけという印象だ。

少数民族と仲良くするために裸になるというスタンスは良いと思うけど、非常に自己満足的な
記述におじさんは残念でならない。



医薬品とノーベル賞 佐藤健太郎 角川新書 2016

図書館本

医薬品メーカー勤務経験があるサイエンスライターの佐藤さん(1970-)
非常に詳細で分かりやすい書物になっていると思います。

人類の歴史と医薬は切り離せない話題ですし、昨今の高額医療問題と超少子高齢化社会における
医学に関連する問題もあります。

医薬品開発の歴史、過去、現在そして未来は明るいのか?
こんな流れで話が進みます。
第1章 薬でノーベル賞
第2章 医薬は体に何をするのか?
第3章 人類最後の敵・ウイルスと闘う薬
第4章 様変わりするがん治療
第5章 薬価という大問題
第6章 大村智博士受賞の意義

備忘録メモ
ヒトの成人の細胞数は37兆2000億個(以前は60兆個と信じられていた)
医薬の名前:同じカテゴリーの薬は共通の語尾をつける決まり〜マイシン、〜スタチン、〜ビルetc
抗体医薬と抗がん剤開発 日本は遅れ
PD-1 本庶佑先生 1992発見 オプジーボとして2014年認可(メラノーマのみ)、その後他の癌での効果確認
アメリカ大手製薬会社すらも価格吊り上げ
新薬が国家財政をゆるがす? オプジーボ、C型肝炎治療薬ソバルディ、ハーボニー
大村博士のノーベル賞 ノーベル平和賞でもよかったby野依良治 化学賞でも良いとは思う。


池田晶子『14歳からの哲学 考えるための教科書』

池田晶子『14歳からの哲学 考えるための教科書』


池田晶子さんも言っていました。古典を読めと。もちろん養老さんも言ってましたよ。
歴史の中で残ってくる書籍にはそれなりの理由があるのです。

そして、池田さんの本も。

嘘をつかない、ズルをしないという当たり前の生き方を実践するために。

ばれなきゃ何でもするバカな人にならないために




14歳からの哲学 考えるための教科書
池田 晶子
トランスビュー
2003-03-20


41歳からの哲学
池田 晶子
新潮社
2004-07-17


魂を考える
池田 晶子
法蔵館
1999-04




ブログ再掲

グローバリズム以後 エマニュエル・トッド 朝日新書 2016

図書館本 良書

1998年から2016年までに朝日新聞に掲載されたトッド氏の語り
夢の時代の終わりは語り下ろし 2016年8月
新しい順に文章が置かれているので、逆に終わりから(1998年の語り)から読まれると
トッドの予測がどうなったかが良く分かります。
もちろん予測が外れた部分はトッドが率直に認めている。
そしてシャルリ・エブド襲撃事件(2015)でのフランス人の反応に落胆したトッド

備忘録メモ
エリートについての経験主義的な研究が不足していた、過大評価していた。
フランスの指導層が結局ユーロの失敗を認めて、自分たちが引きずり込んだ通貨の泥沼から、社会を引きだしてくれるだろうと思っていた。2016年
アメリカ:自由貿易にたいする意見を変えた中流層 45−54歳までの米国白人死亡率1999年から上昇 グローバリゼーゼンファティーグ(グローバル化疲れ)
エリートたちの責任の放棄
フランス指導者層、中間層に対する批判(シャルリとは誰か?で) 2016年
アラブ世界の基本的弱点、国家を建設する能力の弱さ 縁戚関係が国家より重い
脱イスラム化が進むなかでのシーア派とスンニ派の対立(宗教戦争ではない)
ニヒリズムが現在の中東を分析するときの中心的概念
時代遅れの預言者に。歴史上でかってなかった新しい事が沢山起こる(高齢化、経済的人間)
共同的展望(信仰)高齢化、教育革命、女性の地位向上
日本の本等の問題は人口動態
日本の非正規労働者は移民労働者がうける扱いと同じ、そして帰る祖国さえない。
2重国籍を認めるフランスが国籍剥奪問題を議論し始めた
多様性が崩れるフランス 混合結婚 寛大なフランス パリ5月革命を経験しているトッド 2016年1月
消費社会の退化(西側諸国) 移行期にある途上国(識字率向上、人口増加率減少) 発展段階の違う社会が共存 015年2月
米国の衰退は予想以上に進んでいる (2002年 「帝国以後」で覇権の終わりを示唆)
グローバル化(ヒト、モノ、カネが国境を自由に越える)
ユーロを救う唯一の道は欧州として保護主義をとること ユーロは憎しみの製造機 2011年12月
教育格差の広がりと民主主義の弱体化、平等という感覚の弱体化は繋がっている
自由貿易が経済危機の解決を阻んでいる 2011年1月
アメリカ金融帝国の崩壊
アメリカの過剰消費に支えられた日本、中国 アメリカの貿易赤字 8千億ドル
経済を引っ張るのは弁護士ではなく技術者
欧州、北米、極東に保護主義圏を。3つの保護主義圏を。2008年10月
日本に核武装を勧めたい(トッドは反軍主義者)
日ロ関係を強く ロシアは1905年の敗北を忘れていない 2006年10月
米国以外の同盟国を持つべき
世界秩序混乱の原因は米国 (資本の自国集中、軍事手段を常に機能)
米一極支配と国連の意味 2004年2月
2005年にはユーロは無くなっていると思う 1998年5月





グローバリズムが世界を滅ぼす (文春新書)
エマニュエル トッド
文藝春秋
2014-06-20




Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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