おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

読書

木村草太の憲法の新手 沖縄タイム社 2017

図書館本

良書です。

木村さんが連載していた2015-2016の沖縄タイムズの同名企画のものを加筆修正とのこと。

憲法より上位に存在する日米地位協定という条約
国会より上位の日米合同委員会

不条理な世界に住まざるを得ない沖縄の人々
木村さんが憲法からどう考えるのが妥当か沖縄の基地問題や教育問題に分かり易く解説している。
非常に理路整然としていてまさに憲法が本来日本国民や世界平和のために存在することが分かる。

備忘録メモ
市民が憲法違反を放置すれば、権力の側は、憲法の違反しても大丈夫だと学習する。
立憲主義と法の支配の危機
国家の三大失敗 無謀な戦争、人権侵害、独裁

木村草太の憲法の新手
木村草太
沖縄タイムス社
2017-03-01


石つぶて 清武英利 講談社 2017

図書館本

すでにドラマ化もされているんですね。(見ていませんが)
現在(2019年)の司法の弱体と官邸主導の種々な不祥事(モリカケ等)を見ていると
かなり警察の力がそぎ落とされていると感じます。


さて本書
外務省での不祥事、機密費詐欺事件(本来は汚職)。
全て実名で当時を綴っている。(現役刑事1名を除く)
主人公は刑事達だ。巨大組織からの「餌付け」を拒んで生きる人達と筆者は書く。
不正に立ち向かう名も無き勇者(石礫、いしつぶて)。

官房報償費(機密費)という不明瞭な金を競馬馬、女性、その他(国会議員や大使館、その他)に
使ったノンキャリア職員。
おそらくキャリア職員も関わっていたが不問となっている。
この辺は佐藤優さんが、逮捕職員が墓場まで事実を持って行くことで外務省の崩壊を防いだのだろうと
著作の中で書かれていたと記憶する。
だから、次官経験者や大使経験者も逮捕者には頭が上がらないのだろう。

興味深いのは、キャリア官僚(次官や局長になった)が賭けマージャンに興じていた事。
逮捕者(松尾)はマージャンが強く、キャリア官僚らから勝った金を部下に集金させていて
その額が、給料の何倍にもなっていたと。
多くのキャリア官僚が参考人調書を取られている(現日銀総裁、財務官、首席内閣参事官ら多数)
要人外国訪問時の報奨金(機密費)の多岐にわたる支出(それが松尾の懐に入る、大使館に配る等)
松尾と外務省幹部との間の金の流れまで到達できなかった。





この方も主人公の刑事の一人として登場

テクノロジー見るだけノート 山形 浩生監修 宝島社 2019

図書館本


未来は明るいのか?それとも暗黒なのか?
技術の進歩を金儲けだけ、あるいは権力の道具として使うのか?
ヂュアルユースの問題もある。

使い方によっては地球が崩壊する可能性もある。
うまく使って人類の繁栄にも繋がる可能性もある。

そんな事を考えるのには良い本だと思う。

ただ、機器や技術のブラックボックス化は間違いなく進展していて
技術の暴走を個人では止められない現状になりつつあるのも真実。

不老不死すら可能になってしまうかも。。。。






追想・網野善彦さん 杉本仁さん  死後15年、アニメ「もののけ姫」にも影響

差別のない、面白い世界へ 追想・網野善彦さん  死後15年、アニメ「もののけ姫」にも影響(47NEWS) - Yahoo!ニュース


歴史に学ぶ。
そうではなくて
歴史を学ぶ事の大切さですね。

記事に出て来る杉本さんの様な方がいるからしっかりした歴史事実が残るのだろうと思う。

甲州選挙の著作もある。


以下記事

「学者が死後に振り返られないのは、当然といえば当然」。歴史学者網野善彦さんを取り上げた原稿を見た人がこういった。果たしてそれでいいのか、と思ったが、現実はその通りかもしれない、とも思った。独自の「網野史学」で1980年代に「中世史ブーム」を巻き起こし、90年代には宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」にも影響を与えた網野さんが亡くなって15年。網野さんの出身地の山梨には、少なくとも1人は、果たしてそれでいいのかと、現実を問い直す人がいる。

 その人は、50年近く山梨で民俗学を研究してきた杉本仁(すぎもと・じん)さん。元高校教師で、倫理を教えていた。「柳田国男と学校教育」「選挙の民俗誌」など著作もあり、都留文科大の非常勤講師も務めた。

 今年、山梨で網野さんの業績を振り返る動きは、杉本さんが郷土誌「甲斐」で連載している論文「宮本常一と谷川健一、そして網野善彦」以外、管見の限りない。山梨県や、出身地の笛吹市は追悼イベントをいずれも「予定していない」、網野さんが設立に大きく貢献した県立博物館も「私たちが率先して計画し、その業績を振り返る必要があるが、その予定はない。来年の開館15年で、なんらかのことができれば…」と言葉を濁す。
差別のない、面白い世界へ 追想・網野善彦さん  死後15年、アニメ「もののけ姫」にも影響


 杉本さんは連載第1回をこう書き出している。「山梨県の学問進展に力を傾けたのが網野善彦である。だが、死後、山梨県内で論じられることは、その営為に比して多くない」。中世史の門外漢である杉本さんがあえて網野論を書くことで、網野さんの謦咳(けいがい)に接し、薫陶を受けた人々を「挑発し、『甲斐』誌上をはじめ山梨県内でもっと網野論が活発化することを念じ、わずかばかりの民俗学の知識から網野善彦を照射」したい、と。近年の論壇で少なくなったように感じるこのような挑戦的な姿勢も、現実を問おうとするスタンスの表れだろう。

 網野さんは1928年に山梨県の錦生村(現在の笛吹市御坂町)生まれ。1歳で東京市麻布に転居し、1947年に東大に進んでいる。在学中にマルクス主義の書物や、丸山真男、石母田正ら、当時脚光を浴びていた学問を積極的に吸収した。

 卒業後は神奈川大学日本常民文化研究所に入ったが失業。不安定な生活を送った後、都立高教諭を経て、名古屋大助教、神奈川大の短期大学部教授などを務めた。自身のルーツである山梨に頻繁に足を運び、歴史研究はもとより、県史の編さん事業で中世部会長を務め、県立博物館の設立にも基本構想検討委員長として携わった。その思想は、おいで人類学者の中沢新一さんや、民俗学者の赤坂憲雄さんに受け継がれている。赤坂さんは、網野さんの訃報に接した2004年、共同通信への寄稿で、網野さんの歴史家としての「原風景」が豊かな自然が残っていた山梨であると指摘し、網野史学の根源だったと紹介している。

網野さんの名前を世に知らしめたのが、1978年の代表作「無縁・公界・楽」だろう。歴史の表舞台に登場しない人々や、その場にあった、括弧付きの「自由」と「平和」。「差別」の中に封じ込められなかった、人々の生命力を鮮やかに描き出した作品で、学術書としては異例の大ヒットを記録している。詳しくは、岩崎稔さん、上野千鶴子さん、成田龍一さんが「戦後思想の名著50」に選んだ本書に譲るが、これにより網野さんは時代の寵児(ちょうじ)となる。

 その後も、日本の単一民族史観を否定し、「民衆」に根ざした歴史学を目指して筆を執った。その史学に対しては、否定から肯定まで幅広いけれども、それは網野さんが注目を集め、無視できない存在であったことの証左であろう。

 

 「もののけ姫」の大ヒットを受けて、宮崎駿さんと対談した際の様子が「『忘れられた日本人』を読む」に収録されている。網野さんが、北の果てに隠れて住む一族の長となるべき主人公アシタカの設定が「『日本国』を相対化」している点や、「タタラ場」が学問的に「まさしく『都市的な場』」となっていることなどを称賛すると、宮崎さんは「わからないところは僕の勝手な空想で埋めた」「あまりリアルにすると、貧乏になっちゃいますから」と応じている。






トッカイ 不良債権特別回収部 清武英利 講談社 2019

図書館本

新聞で良く見た、懐かしいお名前 中坊公平弁護士 整理回収機構 社長

バブルの崩壊に伴う不良債権の回収のドラマのノンフィクション仕立て。

何処までも金に執着し海外に金を移動し、ムショ暮らしもし、出所後も悠々自適に暮らす連中がいる。

なんとか不良債権を回収しようとする回収機構のスタッフ、そして今現在も組織はある。

債権の時効を停止させるための訴訟印紙代だけで2億円弱かかる事もあるという。

今も、海外や国内に隠されている金がある。

正直者が損をする時代でもある。

そしてバブルで踊った多くの犯罪者がいる。


amazon レビュー拒否本  故郷 増山たづ子 じゃこめてい出版 1983

おやじのぼやき : 故郷 増山たづ子 じゃこめてい出版 1983 - livedoor Blog(ブログ)


これもAmazonからレビュー拒否されている様ですね。

何処が問題?


図書館本
副題:私の徳山村写真日記

ピッカリコニカで記録した春夏秋冬。
凄い。鳥肌が立ち、涙が出ました。
普通のおばさんが村人や風景を撮っているだけなんです。でも、どうしてこんなに凄いんでしょうか。人の顔は生き生きとしています。肉体労働をして疲れていても、こんなに素晴らしい顔。肉体労働だからでしょうか?都会よりは大分遅れた過疎の地域でしょう。ダムに沈む村でしょう。でも、人間が生き生きとしています。

徳山村は戦時中、疎開の人々が来ても飢える事はなかったそうです。森や渓流が自然の恵みを人々に与えてくれたのです。

あとがきを画像としておいておきます。




故郷―私の徳山村写真日記
増山 たづ子
じゃこめてい出版
1983-01

国家を食べる 松本仁一 新潮新書 2019

図書館本

僕が初めてアフリカを訪問したのは1984年その後おそらく30回程度は伺っている。
確か1985年位にナイロビを訪問した際に松本さんの奥様や他のナイロビ在住の方に
お会いした。
当時松本さん(1942-)は特派員としてナイロビにご家族と駐在していたのだと思う。

本書はwebでも考える人に2018年5月から12月にかけて食べる葦というタイトルで連載されたもので、
新聞社の特派員時代や取材で訪れたその土地での食事などを書かれている。

個人的には最後の章 「最高のフーフー」ガーナが非常に興味深い。
訪問は1986年 FAOの「あごあしまくら」無しの招待でのガーナ取材 (ちなみに僕の最初のガーナは1984年)
当時の大統領ローリングス(現在72歳、2019)当時39歳 2度のクーデターを成功させている。
最初の大統領からの発言
「日本の子供はどうして自殺なんかするのかね?え?」
そしてガーナを憂いて、盛んに4文字英語を繰り返したと。

その夜FAOの職員に連れられて最高に旨いフーフーを食べたとの事。

こんな構成

1 世界一うまい羊肉――イラク
2 チグリス川の鯉――イラク
3 羊ひっくり返しご飯――パレスチナ
4 カラシニコフ氏の冷凍ピロシキ――ロシア
5 昼食はパパイヤだけです――ソマリア
6 エクソダスと血詰めソーセージ――南アフリカ・オーストラリア
7 ブドウの葉ご飯と王様――ヨルダン
8 モロヘイヤ・スープはウサギに限る―エジプト
9 スパゲッティマカロニ豆ライス!――エジプト
10 インジェラは辛くてつらい――エチオピア
11 砂漠の中のクスクス――西サハラ
12 ベラルーシのリンゴ――ゴメリ市
13 断崖絶壁バーミヤンのナン――アフガニスタン
14 何がなくても覚醒葉っぱ――イエメン
15 最高のフーフー――ガーナ

あとがき


国家を食べる (新潮新書)
松本 仁一
新潮社
2019-07-12

なぜ必敗の戦争を始めたのか 半藤一利編 文春新書 2014

図書館本

副題:陸軍エリート将校反省会議
初出は「偕行」昭和52年-53年の座談会

第3章までを流し読みしたメモ

陸軍と海軍の確執?
政治と軍隊の関係性、天皇の存在
外交と諜報活動
地図すらない状況
松岡洋右外相
3国同盟
資源無き国家の行く末
米英可分 山本五十六の奇策(真珠湾攻撃)

中国(蒋介石)
仏印(ベトナム、カンボジア、ラオス)
ドイツ
英国
オランダ
米国etc

1931 満州事変
1937 支那事変
1939 ノモンハン事件
1940 日独伊三国同盟
1941 ドイツソ連侵攻、南部仏印進駐 日ソ中立条約 
   東條英機内閣、 陸軍マレー半島上陸、海軍 真珠湾攻撃




目次
第1章 三国同盟―積極的ではなかった陸軍
第2章 北部仏印進駐―海軍とのかけひき
第3章 南部仏印進駐―アメリカの反応を見誤る
第4章 独ソ開戦―「北進」か「南進」か
第5章 御前会議―まだ開戦に慎重だった陸軍
第6章 東条内閣の成立―開戦への決意
第7章 対米開戦―いかにして戦争を終わらせようとしたのか


最後の秘境 東京藝大 二宮敦人 新潮文庫 2019


初出は平成28年(2016)

近くに藝大絵画科油画現役合格が居るので読んでみた。
また、なぜ現役もある程度いるのかというと、常に新しい血(変わった人)を入れないと
予備校等で技術だけが長けた人材が蓄積してしまうのだと知り合いの藝大油画を出て芸術家として
活躍されている方に聞いた事がある。
ちなみに、近くにいる油画現役合格者は卒業後、デザイン学校に入り中退、ブラブラしていたが
その後デザイン会社に入り、駅や街中の商業デザインを担当している。

本当は日本中にもっと東京藝大的な大学があれば良いと思う。
誰でもが、音楽や絵画に親しめる社会こそが成熟する社会だと思うのです。


さて、本書
音校と美校の違いはその通りなのだろ。対談風になっている本書でも非常に
その部分は分かり易い。
音校において先生は師匠なのだが、美校の方は、先生は学生に「どうぞご自由にしてください」と
いう感じで、先生そのものが芸術家であり教育者(指導者)とはちょっと違う。
入試も2次試験の実技ではいきなり画材を抱えて6階まで上がる、階段で。
真面目な油画、チャラい声楽、大人の幼稚園な油画
素敵な学生さんが沢山いる藝大という事が良く分かる書でありました。




満鉄全史 加藤聖文 講談社学術文庫 2019

図書館本

初出は2006年 非常に面白いというか学校で習わない近現代史

第2章終わりまでの備忘録

第1章 国策会社満鉄の誕生
第2章 「国策」をめぐる相克

第3章 使命の終わりと新たな「国策」
終章 国策会社満鉄と戦後日本

1907年4月営業開始
南満州の権益確保 外資の排除か同調か
関東都督府 民政部が関東庁へ、軍事部門が関東軍へ 原内閣
登場人物
松岡洋右
張作霖 張学良
石原莞爾
石橋湛山

外交と軍事のせめぎ合い、植民地主義(資源の無い日本)





令和を生きる 半藤一利x池上彰 幻冬舎新書 2019

図書館本

半藤さん(1930-)と池上さん(1950-)の対談

半藤さんは以前、歴史に学ぶのでなく、歴史を学ぶべきだと指摘した。
昭和史を専門家と言われるまでになった編集者でもあり、歴史家でもあるのだろう。
昭和、平成そして令和となった現在。
いかに歴史を学び、そこから戦争のなかった平成を令和にも続けるのか?

備忘録メモ

細川政権は近衛と同じだからダメ、その通りになった。
福島原発事故と戦時中の報道規制(鳥取大地震、東南海地震、三河地震)
天皇と災害慰問の時代
寄り添うという言葉を消した安倍首相
原子力の平和利用のウソ 広告代理店から柏崎原発視察の誘い(文藝春秋編集長時代に何べんも、池上さんも)
広告で黙らせる電力会社 福島原発事故の時に発売された日経ビジネス(有名俳優を使う 日経ビジネス2011年3月14日号)
原発輸出はことごとく失敗(安倍政権)
日本 バスに乗りこくれるな的な失敗 3国同盟、クエート侵攻(日本の金は米軍へ)
半藤さん 平成30年8月15日 秋篠宮家の悠仁さん(小6)に昭和史を講義 その後秋篠宮へ講義
(日本の国防の難しさ、海岸線の長さ
言葉の言い換え、大本営時代と同じ 移民ー外国人労働者 戦闘ー武力衝突 単純労働ー特定技能
官僚が政治家に忖度しはじめた時代 内閣府人事
帝国陸海軍  〜〜のはずがない、〜〜するはずがない 神話 
赤字国債、プレミアム商品券 公明党対策
労働者派遣法 竹中平蔵 派遣する側会社の会長
軍部独走 昭和天皇が摂政になったころから始まった 天皇への軍人教育
生前退位と政府の軋轢
昭和天皇の核武装発言


森林未来会議 熊崎実・速水亨・石崎涼子 編 築地書館 2019

図書館本


森林やら林業は全くの素人です。
ても森や林業には釣りやアウトドアを通じて興味を持ってきました。
速水さんのお父様が書かれた、「美しい森をつくる : 速水林業の技術・経営・思想 2007」
速水さん自身が書かれた「日本林業を立て直す―速水林業の挑戦 2012」は拝読いたしました。
また梶山さんの「日本林業はよみがえる―森林再生のビジネスモデルを描く 2011」も読みました。

日本の森林の素晴らしさ、可能性、そして経済性だけでは語れない環境としての重要性など。

本書は総論として速水さんや熊崎さんの文章があり、他の専門家の方が各論として
海外での森林と林業の関係性を経済や環境政策という切り口で綴っている様に思います。

備忘録としてメモ
自伐型といわれる小規模林業
森林所有者の赤字体質
補助金林政が立木価格を押し下げている面あり
森林管理と環境の関係性 社会性と森林認証 山岳信仰、地域の森林利用の権利
経営・施業の多様化を阻む要因
 行政(画一化、頻繁な施策の変更、技術合理性の欠如)
 現場(施業意識のなさ、目的不在作業、補助金合わせ、粗い作業)
 根本(理念・哲学の欠如、エビデンス欠如、技術軽視)
林業技術者育成のための教育の重要性
大学の役割 (これまでの林政を作った官僚や学者の問題?)
PDCAサイクルでC(チェック)が無く進んだ林政
官主導林政の問題 学者、科学者の役割 国際比較無く進んだ林政
興隆するドイツ林業と凋落する日本林業
気候変動とエネルギー問題のリンク シェル石油が世界一の森林所有者
中山間地におけるエネルギー自立
認証制度を支える人材が育っていない現実(環境配慮というグローバルイシューが認識不足)


半藤一利 橋をつくる人 (のこす言葉KOKORO BOOKLET)  2019

図書館本

昭和史あるいは近代史に関しては半藤さんの著作で多くの事を学びました。
戦争をしっている世代が今後居なくなる恐怖感を私は持っています。
特に現在の政治の流れを見ていれば、反戦、非戦などと言う言葉からいかに遠い所にいることか。

本書は89歳の半藤さんの生き様を綴っています。

東京空襲で焼け出された記憶、多数の死との遭遇。
絶対負けない日本、絶対に支配されていた当時。
東大ボート部、文藝春秋での多くの出会い、そして自らが調べ、聞き取った戦争の事実。

中西進が同級だったから、卒論に万葉集を選ばなかった。
編集者として坂口安吾との出会い歴史の読み方(何が正史なのか)を学んだ。
昭和天皇だけが国家の2重性を負わされた(軍事国家と立憲国家)
現自民党政権の改憲案は戦前の昭和史に戻る動き
歴史に学べでなく歴史を学べ


官邸ポリス 幕蓮 講談社 2018

図書館本

内閣情報調査室に在籍したという著者のノンフィクション(92%事実だそうだby 著者)

昨今の政治絡みのゴタゴタ(モリカケ、御用記者(強姦不逮捕)、スポコン不正等々)を
中の人が書いたらしい。

物足りないのは、どうして首相を守らなければいけないのか?(影の総理は誰なのか?)等が
読み解けない。

また文部次官の読売新聞のスクープ(出会い系パブ)の記述も信憑性が少ない様に思う。
結局はうやむやな感じでしかない。

なんか物足りない感じの書でした。

この筆者が誰かを推測している著作もあるようです。amazon レビューの中にも記述があります。


ご興味あるかたはどうぞ。



「安倍晋三」大研究 望月衣塑子 他 ベストセラーズ 2019

図書館本

多方面からの安倍さんの見方を提示しています。
漫画あり対談あり、選挙絡み放火事件の話ありで盛沢山。

望月さんの本は武器輸出の調査報道が最大の功績だと思うのですが、その後の官房長官への
質問で食い下がる姿はまさにジャーナリストであり記者であると思いました。

現政権が安倍氏だけの思惑で動いているとは皆さんが思っていないと思います。
官僚、経済界、種々な宗教団体等々、誰がどの様に官邸をハンドリングしているのか?

そんな入口を見せてくれる一冊かもしれません。

内田樹さんとの対談は非常に内田さんの的を得た指摘に納得です。
ただ、そこまで分かっていても現状を変える事が出来ない反安倍政権の人々は
どうすべきなのか?

このまま日本破滅へ進んでいくように思えてなりませんね。


「安倍晋三」大研究
ぼうご なつこ
ベストセラーズ
2019-05-26

安倍三代 (朝日文庫)
青木 理
朝日新聞出版
2019-04-05

東京五輪ボランティア問題アーカイブ 2018年11月・12月〈第3巻〉 (A-WAGON文庫)  2019


2018年11月から12月のメルマガまとめ 2019年3月まとめ
早稲田大学での講演 
商業イベントであること
五輪ボランティアと災害ボランティアは別物
巨額のスポンサー協賛金の額は非開示
ボランティアの健康被害の責任の所在不明
仮に五輪ボランティアが成功するとな商業イベントのひな型になる危険性
五輪ボランティアは単に決められた仕事を行うだけで自主性も創造性も皆無
桜田五輪担当大臣問題
11月 応募実況の中間発表 応募の半数は外国人 学徒動員の様相
12月都市ボランティア2万人超える応募
大会ボランティア 16万人越え 外国人 4割


最高裁に告ぐ 岡口基一 岩波書店 2019

図書館本

ツイッターで有名になった裁判官の岡口さん。

分限裁判で自らが戒告処分を受けた。

その問題を詳細に説明しながら、現状の司法問題を指摘しています。

裁判所を含む司法の問題は他の書籍でも指摘されており、現政権に忖度するような
判決が出ているのは事実だろうと多くの方が感じているだろう。

本書はそんな司法の在り方を丁寧に説明しています。

一度幹部に目を付けられると、絶対出世できないのだろうね。
現在、岡口さんはFBで発言は続けています。

頑張って欲しい。

最高裁に告ぐ
岡口 基一
岩波書店
2019-03-28

刺身とジンギスカン 魚柄仁之介 青弓社 2019

図書館本

いや〜面白い。
いかに私、私たちが間違った情報を信じているのかが良く分かる。
美味しいものには誰もが興味があるし、食べたい。
ただ、その起源や内容が間違って伝わっていることが多々あるということだ。

刺身は生でなくても刺身さっだったし
ジンギスカンは軍隊が作り出した和食(羊毛を取った後に肉を消費させる)であったと。
決してモンゴルの人が鉄兜を鍋にして羊の肉を焼いた事が起源ではないようです。



さいはての中国 小学館新書 2018

図書館本

初めて読む著者。
雑誌サピオへの記事をまとめたもの。
そんな訳で反中嫌中を意識してしまうわけですが、比較的中立的に書かれている様には思う。
それは、つねに文化や経済を見る時には「時差」を考えなかければいけないからだ。
たとえば日本とアメリカ 明らかに戦後の時点で経済や産業はアメリカより遅れて(時差あり)いた。
それが今では科学・技術面ではそれほど大きな差は無いだろう。
そこで中国やアジア諸国と日本を比較してはどうか?
富裕層などは明らかに中国の方が多く、ある意味もう追い越せないレベルであろう。
もちろん中国国内の格差は大きいし、文化宗教の差異、政治体制による共産党一党支配はある。
しかし、世界の中での立ち位置はかなり前に日本を追い越しているのは明らか。
そんな時差を意識して本書を読むと面白いと思う。

光があたらば、影が出来るこれは世界共通だろう。
賃金の様地域に人は移動し、居心地がよければ定住する。

本書から中国やアジアの問題が見えてくるが、それは裏返せば日本の問題と同じだと思う。

移民あるいは外国人労働者無くして日本の経済が回転しないと言われている昨今、日本に留まるより
広く海外に労働の場を求める技術者や起業家が出て来る(すでにいるが)のが実は日本の安定に
繋がるのかもしれませんね。

そして元中国大使の丹羽さんの本も併せて読んでみてください(中国上層部ともっとも多く
面談した方でもあります)。
本書の著者は少なくとも共産党幹部の誰とも面識はないでしょう。

さいはての中国 (小学館新書)
安田 峰俊
小学館
2018-10-03




焚き火本

ついつい買ってしまう雑誌の表紙

まあ、ゆっくり読みます(見ます)

ただ、笑ったのはサバイバル売文家の服部某の山での焚き火
着火剤使うそうですよ!!

何処がサバイバルなんだよ。
猟をして、食い切れない分は放棄、勝手に他人の小屋を使用(自信の著作で書いています)。

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ともに悲嘆を生きる 島薗進 朝日新聞出版 2019

図書館本

副題:グリーフケアの歴史と文化

悲嘆(グリーフ)とどの様に対峙するのか?
理不尽な死に対する対応はどうあるべきか?

宗教学、死生学の第一人者である島薗先生が、その歴史や世界のグリーフケアの動向を分かり易く
説明しています。
後書きでも触れていますが、医学の道を目指し、その後宗教学へと道を変えた島薗先生が
50代を過ぎて医療に近い分野に戻って来たと吐露しています。
死という必然をどう我々は対処するのかが自分なりに、そして他者に対して、分かった気がします。

備忘録メモ
震災で見えて来た伝統仏教の力
仏教と看取りの医療
うた(歌)と悲しみ 故郷、赤とんぼ、童謡、唱歌
きけわだつみの声と悲嘆
お盆と宗教的意義と民俗信仰




こんな目次です。
序章】
戦争と災害の後に 喪失と悲嘆の記憶が力となる 悲嘆が分かち合われる場・関係

【第1章】悲嘆が身近になる時代
JR福知山線脱線事故 スピリチュアルケアの知識と経験 『悼む人』の悼む作法 水子供養の背後の悲嘆 無念の死・見捨てられる死 公認されない悲嘆 悲嘆を分かち合う場と関係を求めて

【第2章】グリーフケアと宗教の役割
災害支援と仏教僧侶の活動 悲嘆に寄り添う仏教の実践 移動傾聴喫茶カフェ・デ・モンク 震災で見えてきた伝統仏教の力 岡部健医師の歩み 「お迎え」による安らぎ 死をめぐる宗教文化の再認識

【第3章】グリーフケアが知られるようになるまで
フロイトと「喪の仕事」 心にとっては「いる」が、現実には「いない」 子どもの愛着と喪失 母親を失った子どもの心理 あいまいな喪失 なぜ、喪失がつらく、長引くのか

【第4章】グリーフケアが身近に感じられるわけ
悲しみを分かち合う文化の後退 悲嘆の文化の力とその回復 喪の段階と喪の課題 意味の再構築という枠組み 「遺された親の会」 死生学とホスピス運動(死の臨床) グリーフケアと文化

【第5章】悲嘆を物語る文学
文学者としての内村鑑三 『基督信徒のなぐさめ』と悲嘆の文学 『後世への最大遺物』のスピリチュアリティ 特定宗教の枠を超えて 悲嘆文学としての先駆性

【第6章】悲しみを分かち合う「うた」
復活した(?)「故郷」 故郷から遠くへ去った子ども ロンドンデリーの歌 アリランの歌詞 吉本隆明「大衆のナショナリズム」 「大衆のナショナリズム」の底上げ? 悲しみを分かち合うことの困難

【第7章】戦争による悲嘆を分かち合う困難
八月一五日の悲嘆の分かち合い 軍人・兵士の死をめぐる不協和音 戦没学生の遺した文書――『はるかなる山河に』 『きけわだつみのこえ』の刊行 『新版 きけわだつみのこえ』での復元 反戦、殉国、戦争責任…… 悲嘆の共同性と共生という課題

【第8章】悲嘆を分かち合う形の変容
死者・先祖への信仰とお盆行事 死霊・祖霊信仰こそ日本の固有信仰 『先祖の話』で問おうとしたこと 仏教寺院と悲嘆をともにする文化 「寺院消滅」の時代 悲嘆をともにする活動としてのグリーフケア



Amazon掲載拒否レビュー 

イワナをもっと増やしたい!―「幻の魚」を守り、育て、利用する新しい方法 (フライの雑誌社新書) | 中村 智幸 |本 | 通販 | Amazon


この書評も「申し訳ありませんが、この製品を審査する資格はありません。詳細については、コミュニティガイドラインをご覧ください。 」だそうです。
2008年当時の書評 ずっと掲載されていましたが。購入本です。星5つ


まず書いておこう。
釣り人は読め。特に川で釣りをする奴は読め。

さて、1963年長野県生まれの中村さんのこれまでのフィールドワークと科学研究のまとめである。
石城謙吉先生のイワナの謎を追う (岩波新書)が1984年である。
その後、淡水魚保護協会の機関紙での特集「イワナ」などがあるが、おそらく在来魚のイワナ関連の本としては歴史に残る一冊になるだろう。
総論あり、各論あり、興味があれば文末にしっかりと参考資料を記載している。
そして本論は人工産卵場構築による自然環境下におけるイワナの保護増殖である。人工養殖に頼らないで、なんとかイワナを後世に残したいと多くの釣り人は思う。もちろん一般の方は釣りや開発を止めればイワナは後世に残るだろうと言われるかもしれない。心ある釣り人は遊びとしての釣りと釣りが出来る自然環境の保護の両方を願っているはずである。イワナはそんな自然の指標の一つでもある。イワナが渓流から姿を消した時、それは人類も同じ運命を辿ることを宿命付けられるのだろう。







ドラマへの遺言 倉本聰 碓井広義 新潮新書 2019


図書館本

現在放映中のやすらぎの刻〜道 を見ている方にはお勧めです。
倉本さんの生き様が良く分かる対談です。碓井さん(1955-)は現在は大学教授ですが倉本さんとも仕事をしてきたプロデューサーです。倉本さんを越える事が出来ない師匠だと。
僕は小さい頃のテレビの想いでとして「君は海を見たか」が凄い強烈に記憶していて、
ウイルムス腫瘍という用語をずっと覚えていた。そしてその番組が倉本聰であり、2丁目3番地も倉本であることを最近知って驚いた。

備忘録メモ
やすらぎの刻での菊村(石坂浩二)は倉本聰であり一部久世光彦であり阿久悠も入っている。
東大同期に仏文の大江健三郎 堤義明は麻布から一緒だが付き合いだしたのは社会に入ってからだと。
麻布で上の学年に小沢昭一やフランキー堺
東大美学時代はほとんど授業にいかず ニッポン放送に就職
NHKの政治ネタにたいする拒否反応、昔から
優しい時間での寺尾聡が息子(二宮和也)に掛ける言葉、倉本の「よう!」を「やあ!」に変えた。それ以降寺尾を使っていない。
うまい女優ベスト3 倍賞千恵子、いしだあゆみ、大竹しのぶ、別格で八千草薫
脚本を越える演技 八千草薫と森光子の絡み 
天皇陛下が訪問時の作法 靴を脱ぐ作法
北野たけし、人間としても役者としても認めない
やすらぎの刻 描きたいのは原風景 山梨 満蒙開拓団 



火を焚きさなさい 山尾三省 野草社 2018

図書館本

山尾三省氏(1938-2001)の著作と詩集から詩と散文を編集したとのこと。

何冊か山尾さんの著作は持っています。
何も反論できないし、賛同だけなのである。
山尾さんの思想哲学が広く多くの方の身体に届く事を強く願っています。

もっとも好きな「火を焚きなさい」がタイトルだったのも多くの方がやはり
心から愛している詩だからでしょう。

早い時期から核に対する危険性を訴えていました。
環境破壊にに対しても憂いていました。
人類の平和を祈り続けた人でもありました。
高木仁三郎さん同様に2011年の福島原発災害を体験することなく
天国に行かれました。今天国で何を想っているのでしょうか?

戦争を知っている時代の方がどんどん居なくなっている現在。
山尾さんの生き様を私たち戦争を知らない人々がしっかりと
受け継いでいかねばいけないと再確認した書でした。


昭和からの遺言 倉本聰 双葉社 2019

図書館本

倉本さん(1935-)、今年84歳だろうか。
戦争を体験し、多くの自然災害や原発震災を人生の中で身体で感じられてきた。
本書はそんな倉本さんの生きた過程で体感したことを言葉で綴っている。

現在テレビで放映中のやすらぎの刻が「道」を一つのテーマにしていると思うが
きっと日本の未来へ続く道に対して大きな危惧を持っていることを感じます。

養老孟司さんが1937年生まれで、やはり戦争を経験していて、まさに倉本さんが
感じている文脈を身体性の欠如や都市化と脳化という言葉で何度も言及しています。

私たち、戦争を知らない世代の日本人がどうこれから生きるのかを危惧されているのだろう。
裸足で感じる地面の感触、家族皆で共有した感動、シラミ感染の話などなど。



こんな目次です。
足の裏の倖せ
神の眼
解禁

感動の共有

兄弟のいる風景
怒りについて
布団の記憶
あとがきに代えて―ないこととあること



習近平の大問題 丹羽宇一郎 東洋経済新報社 2018 12月

図書館本

丹羽さんの本を最近何冊か読ませていただきました。
非常に的確な指摘と利他の思想が読み取れます。
本当は丹羽さんの様な方に日本の外交を担って(以前中国大使ではありましたが)欲しい。

反中、嫌中のメディア報道がいかに的を得ていないか(ある種、儲けるための出版ですよね)を
ご自身の体験、経験から穏やかに論じています。

日本人の何人が習近平氏に直接会って話をしたことがあるのでしょうか?
知りもしないで批判することの愚かさも指摘しています。

中国の体制の問題点はもちろん指摘していますが、14億の民を食べさせて生かせていくための
戦略は世界2位の経済大国となった中国の進み方として満点でないにしても正しい。
そこに民主化が可能となれば、まさに世界のトップに躍り出る可能性すらある。

そして、丹羽さんは、中国は覇権など考えていないと。
まったく同感です。近隣諸国を占領したり経済支配するメリットは中国には無いし、
過去の世界の歴史を中国は知り尽くしている。もちろん阿片戦争、日中戦争などの強烈な痛みも。

備忘録メモ

現状での共産党独裁が出してきた結果とこれからの民主化の道筋の作り方
中華人民合衆国への道
領土支配や支配地拡大は決して利益に繋がらないという過去の歴史を中国は知っている(英国ら)
国の最大の資産は人材 (石橋湛山の小日本主義に通じる)牡丹餅と重箱の話
一帯一路とAIIB 日本だけが取り残される
徳の治政は欧米人に理解出来ないが日本、中国は理解可能 
作られる反中の意識
中国のトップは地方からの叩き上げ 
人類史上最大の実験が中国の民主化


となりの野生ヒグマ 北海道新聞社 2019

図書館本

ネーチャーマガジンモーリー49号、50号掲載のヒグマ特集を1冊に再構成との事

ヒグマの問題(というよりは人間の問題なのだとは思うが)を網羅的に多くの執筆者で
論じています。
人慣れしてしまい、駆除されてしまうヒグマ。
いかにして共生、共存していくべきなのか。
いろいろ考えさせられます。
ツキノワグマが問題となった軽井沢でのベアドッグに関しても興味深いです。
またヒグマに関する文学作品(ノンフィクションも含む)は何点か読了していたので
興味深い。



こんな目次です。

ヒグマはどれほど危険な動物なのか?
ただ駆除を続けても出没は減らない
札幌のヒグマとどうつきあうか
さあどうする、あなたの街にもクマは出る
電気柵はどのくらい有効か
利尻島のヒグマ駆動から何を学ぶか
ヒグマ調査のクマ対策
知床半島のヒグマの現状
広域移動するヒグマから見えてきたもの
森の中で恋の相手やライバルをどう見つけるのか
軽井沢とベアドッグ
文学作品に登場する羆


これからを稼ごう 堀江貴文 徳間書店 2018

図書館本

監修を大石哲之さん(仮想通貨・暗号通貨の専門家らしい)

国境も支配者も存在しない仮想通貨のメリットを書かれている。
基軸通貨と言われるドルやユーロ等が支配する経済が必ずしも良いとは思いませんが
投機対象としての仮想通貨もどうなのだろうとは思います。
マイニングのために莫大な電力消費が伴ったりね。

本書は堀江さんが仮想通貨・暗号通貨というツールで世界が変わるであろうことを
述べているわけです。

年金崩壊も確実そうですし、かといって投資の対象として仮想通貨というのもね。

AIとITでおそらく世界は大きく変わるのでしょうが、自動化等により生み出される時間を
果たして人間はどの様に使うのか?
本当に好きな事だけをして(ベイシックインカムが導入される必要もあるが)世界は
平和にそして幸せになるのだろうか?

自動化とAIでカバーできない部分に追いやられるマイノリティーがいるのではないか?
そんな事を思った本書でした。



奪われざるもの 清水英利 講談社文庫 2016

図書館本

副題:SONY「リストラ部屋」で見た夢

初出は2015、切り捨てSONY リストラ部屋は何を奪ったか、一部修正し改題

企業にも寿命というものがあるのだろうか?
経営者が変わるとこうも企業体質や企業思想が変化するのか興味深い。
株価に一喜一憂し、企業業績回復のためにひたすらリストラする姿。
そんな中トップの給与は数億という高待遇、これが新自由主義の結末なのだろうか。

備忘録メモ
会社が肥大化するなかでも貫いた家族主義 井深、盛田 社員子供へのランドセル
96年12月〜セカンドキャリア支援
2000-2015 6度にわたるリストラ
出井ーストリンガーー中鉢ー平井
2007年 Sony City(新本社) 完成 5代目社長大賀さんは新本社に部屋無し(御殿山の旧本社に残る)
井深が着想し、岩田が創り、盛田が売った。
大賀さんが選んだ出井さんはOBの意見を聞かなかった
2008年春ソニー村の反乱


昭和からの遺言 倉本聰 双葉社 2015

図書館本

倉本さん(1935-)80歳の時の著作。
NPO法人富良野自然塾の機関誌「季刊・カムイミンタラ」に連載の昭和からの遺言を加筆・再編集との事。

太平洋戦争を経験している倉本さん、福島原発震災を見た倉本さん。
反戦、反原発の立場に敬意を示したい。

ご自身の人生から日本の、そして世界の未来を憂いている様に感じる。

備忘録メモ

闇を知っているから、光がうれしい
飢えを知っているから、満腹がうれしい
不便を知っているから、便利がうれしい
貧しさを知っているから、豊かさがうれしい
子供の時を経て、大人の刻がある
戦争を知っているから、平和が有難い
夜を知っているから、朝がうれしい
闇を知っているから、光に感謝する

6つの時に戦争がはじまった。特攻に志願しないと一歩前に出なかった友が卑怯だと言われた
本当の卑怯者は誰だと父に言われた

戦争が終わり、意趣返しの様に戦犯を卑怯者呼ばわりした。卑怯とは何かと考えはじめた。
戦後僅かに70年の間に体を使う事を俺たちは忘れた

目次

欲しがりません
闇の情景
戦いのルール
卑怯について
雷おやじの哀歌
一片の瓦礫
子供の世界
屋根は見ていた
あとがきに代えて―深さの記憶

昭和からの遺言
倉本 聰
双葉社
2015-12-09


Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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