おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

読書

人口減少と鉄道 石井幸孝 朝日新書 2018

購入

国鉄民営化後のJR九州初代社長、その後会長であった氏の鉄道論。
非常に示唆に富んでいると思う。
リニア新幹線に関してはあまり多くを語っていないが、一応リニアありきで未来を考えているところは疑問。
人口減少が確定している(移民政策等を進めない限り、あるいは国境開放?)日本においての交通論として鉄道の役割を考える事は必須だという前提は非常に正しいと思う。

備忘録メモ
三島会社(JR 北海道、四国、九州)民営化時点で赤字必須 現在JR九州は全体として黒字だが、鉄道単体では赤字 列車本数削減や路線廃止の議論
本州会社(JR 東日本、東海、西日本)構造的に黒字
人口9700万人予想の2050年
 東京―大阪間 東海道新幹線、北陸新幹線 リニア中央新幹線の3複線 約3倍の輸送量(現行比)、人口は24%減とすると3線平均 55往復/日、3.6往復/時 (現状東海道新幹線 214往復/日、14往復/時) 
東海道新幹線ガラガラで特急料金なしの快速の可能性 
高齢者増加による安価運賃選択 バス交通(高速バスを含む)と鉄道の競合
 九州新幹線 早い方より安い方(高速バス、バス停の利便性) 西鉄への移行
 高齢者用航空券割引(スマートシニア空割)
新幹線による拠点間物流(北海道から九州までの新幹線) 長距離トラック輸送運転手不足
新幹線は夜間走らないという既成概念を捨てるべき(路線保守を昼間に)
 深夜時間帯のコンテナ新幹線、 新幹線宅配便 (最高速度200劼砲垢譴仭音減少)
日本縦断の観光新幹線 走るホテル(深夜時速200辧B&B(若者、ビジネスマン)、富裕層にはディナー付きデラックス
夜間電力利用

JR九州 多角経営で黒字化 鉄道部門は赤字 鉄道以外での利益を鉄道ブランドに提供
オールドビジネスをニュービジネス的に
JR6社の人口密度と収益の相関性は直線的にみごとに一致
JR北海道、四国は補助金依存 存続のため策は 上下分離 JR各社の支援 食料基地、観光 貨物新幹線(北海道―本州)JR四国は四国株式会社で
JR貨物 線路を持たない 旅客輸送に支障の出ない時間帯に在来線の借用
新幹線物流 時間短縮 CO2対策(環境)、長距離トラック運転手不足 案は1970年よりあり コンテナ新幹線方式 新幹線宅配便(ロールボックスパレット方式)
フリーゲージと長崎新幹線 フリーゲージは放棄するべき
第4章 国鉄の失敗を繰り返さないために
 現業とエリートの二分化 官僚体質 大企業病 乗客に目が向かない
 お客様第一、地域密着
 トップや幹部は現場とマスコミ(世間)の方を向くべき 隠ぺい体質が大敵
鉄道ゲージ経済圏(世界の支配者の超長期戦略)
一帯一路 鉄道でヨーロッパへ 海路でヨーロッパへ
ヨーロッパ スピード競争の終焉
鉄道 戦争と平和を作る二重性格を持つ道具

人口減少と鉄道 (朝日新書)
石井 幸孝
朝日新聞出版
2018-03-13




日本の人類学 山極寿一 尾本恵市 ちくま書店 2017

購入 やっとメモが書けました。

霊長類学って何?
人類学って何?
日本と世界の間にあるもの。

備忘録メモ
遺伝子研究を導入した東大人類
独自の霊長類学からの京大
狩猟採集民から現代を見る 尾本
文理融合
物理学の法則で生物学現象を理解できるか
京大人類学教室 1962年 国際霊長類学会 1964年
日本霊長類学会 1985年
日本人類学会・日本民族学会連合大会 1996年終了
クロード・レヴィ=ストロース 1977年初来日 毎晩飲みに 山極
今西錦司と京都エリート 京都学派
宇宙飛行士になりたかった山極さん 伊谷さんとの出会い
今西さん57歳まで無給講師
人類学と植民地主義 ピグミーのパリ万博での展示 アイヌ・先住民族の遺骨問題
涙と笑いはヒトの特徴 尾本 ゴリラは笑う、涙は流さないが 山極
狩猟採集民(ハンターギャザラー)と食料獲得者(フォーレジャー)、コレクター(食料を集める人)欧米で異なる定義?
狩猟採集民の大きな特徴:戦争をしない 私有を否定 共有
私有とはそんなに大事なものなのか? 尾本 山極
ジュゴンと沖縄 辺野古大浦湾 沖縄の人にとってのジュゴンの重要性を理解しない
狩猟採集民社会は男女共同参画社会 農耕社会になると男系社会に移行
きリスト教社会における女性の権力消失
人間はいつから性を隠す様になったのか
閉塞感の中での人類学者の役割 原発問題 エネルギー問題
自然人類学と文化人類学 総合人類学へ
人類学会 霊長類学会 ともに会員600人程度 動物学会、文化人類学会は2000人程度
アイヌの人類学研究の重要性 先住性、先住民族の人権の重要性 差別偏見の反省
ゴリラは狂暴ではないし、狩猟採集民は劣っていない 偏見と思い込みの間違いを正していくことの重要性


目次
第1章 人類学の現在
第2章 東大人類学と京大霊長類学
第3章 最新研究で見る人類の歩み
第4章 ゴリラからヒトを、狩猟採集民から現代文明を見る
第5章 ヒトはなぜユニークなのか
終章 これからの人類学

日本の人類学 (ちくま新書)
山極 寿一
筑摩書房
2017-11-08


彼女たちの売春(ワリキリ) 荻上チキ 新潮文庫 2017

購入

初出は2012年扶桑社の「彼女たちの売春 社会kらの斥力、出会い系の引力」の改題、再編集。

都市、地方での個人営業的に出会い喫茶をベースに売春やそれに近似の生き方をしている
女性をルポしています。ワリキリとは、風俗とか水商売で働いて給与を得るのでなく、100%が
自分の収入になる枠組み。

まったく本書に書かれている様な出会い系喫茶も風俗も行った事がないので興味深く
読ませていただきました。
荻上さんのアプローチは問題の本質を確実に浮かび上がらせていると感じる。
そこには、荻上さんが指摘しているように、貧困型売春と格差型売春、家庭環境とDVや
精神疾患、薬物依存やネグレクト、性感染症等々。

そして、もちろん買う側の取材もしっかりしています。

売春を社会悪と決めつける事なく、どうしたら女性が社会の底辺から脱出できるか(もちろん男性の
売春もあるとは思うが)を考えるのには良書だと思う。

彼女たちの売春 (新潮文庫)
荻上 チキ
新潮社
2017-10-28

掟破り 大下英治 水王舎 2018

図書館本

大下さんの書は、官僚 飯島勲 インタビュー大下英治 青志社 2012
それ以来かな。

良い意味での掟破りとダメな掟破りとでも言う感じの事例が紹介されています。
掟が誰のためにあるのか?という源流を考えると掟を踏襲したい輩は当然いるのでしょう。

本書で面白かったのは、高倉健さんの章で、映画界の掟が実に興味深いし
それで干された山本富士子はその後のテレビ界で大活躍したとか。
健さん自身も役の幅を大きく広げた訳です。

また孫正義さんの章では、M&Aのための資金集めで北尾さんが演じた掟破りがソフトバンク
あるいはその後に続いた社債発行システムを大転換したのでしょうね。

政治での掟破りというのは、実は非常にドロドロしていて憎しみなどが蠢く
魑魅魍魎な世界である事が良くわかります。

目次
第1章 やくざ同士の安全保障
第2章 岸信介の密約
第3章 高倉健
第4章 広島やくざ戦争
第5章 小池百合子
第6章 孫正義
第7章 田中角栄と竹下登

掟破り
大下 英治
水王舎
2018-01-23

世界をつくり変える男 イーロン・マスク 竹内一正 ダイヤモンド社 2018

図書館本

イーロン・マスクに関する本は
イーロン・マスク 未来を創る男 ペーパーバック – 2015、アシュリー・バンス (著), 斎藤 栄一郎 (翻訳)
を以前読みました。

本書では、主に大学を卒業した後の生き様を書いているので幼少期やカナダでの苦労話は書かれていません。

いずにしても、彼の事業(金儲けでない)に対する取り組みが、多くの技術者や研究者を巻き込んで
技術革新が進み、多くのブレイクスルーや既得権益を壊してきたのは事実である。

生涯一つの事業を成功させるのも難しいと思うが、彼はこれからも新たなイノベーションを
構築するのだろう。
今日(2018年7月11日)テスラは上海で新規工場により50万台の電気自動車を生産と発表した。

理想を掲げた現実主義者としてのイーロン・マスクに多くの投資家や市民が賛同するのは非常に
リーズナブルだと感じた一冊。

備忘録メモ
既得権益バリバリの航空宇宙産業や自動車産業への進出
ハイパーループ、カリフォルニアの高速鉄道計画が高額でかつ速度が遅い事で計画
事実を全てさらけ出して、本当の事を語る



源流テンカラ釣りの知恵 (渓の翁、瀬畑雄三の遺言) 瀬畑雄三 浦壮一郎編集 つり人社 2018

これは購入です。これがアップされる頃、僕も源流にいるかな(簡単な所だけど)

300ページを超える書
瀬畑さん(1940-)が雑誌「渓流」に書かれた記録や、源流釣行の記録、瀬畑翁の源流哲学。
その他、知人友人らの瀬畑伝説だろうか。

ちなみに、座談会のページに故・高桑信一となっておりますが生存しております。
(びっくりして知人に問い合わせてしまいました(笑) そして誤植と判明)

自然に逆らわず、むやみに魚を取らず、森や渓に遊んで貰っているという生き方が素晴らしい。
サバイバルなどといきがって、食料はすべて現地調達などと言う事はしない。
もちろん、山菜やキノコは有難くいただく。
いつまでも未来にイワナが存在することを願う翁の姿。

翁の源流釣行技術など到底私には真似することは出来ないが、生き様や自然に対する態度は
出来る限り真似していきたいと思う。
昨年(2017)体調を崩されたが、今年は回復されているとの事。
これからも、素晴らしい語りを読ませて、聞かせてください。

参考までにこれまで触れた翁の本など

瀬畑さんの著作
渓のおきな一代記 2010
新編 渓語り―険谷幽渓でのテンカラ釣り秘話 1997
渓(タニ)語り―源流域での毛鉤釣り秘話 1986

瀬畑さんの事が書かれている高桑さんの書
タープの張り方火の熾し方 高桑信一 山と渓谷社 2014
源流テンカラ 高桑信一 山と渓谷社 2016
山と渓に遊んで 高桑信一 みすず書房 2013



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宿命の戦記 高山文彦 小学館 2017

図書館本

高山さん(1958-)の宿命の子(2014)の続編だろうか。
460ページにおよぶ大著

日本財団の笹川陽平氏のハンセン病制圧の活動に密着した海外渡航記録、
バチカン、WHOでの孤軍奮闘から世界協働システムの構築
日本より海外で有名な笹川氏や日本財団の活動を綴っています。

ハンセン病に疎い方は最後の補遺が非常に良くまとまっていると思いますで
まずはそこから読まれるのも良いかと。

ちなみに私自身、笹川財団、日本財団の活動に興味があり、かつハンセン病にも
興味があったので下記の書は既読です。

人間として生きてほしいから 笹川陽平 海竜社 2008
世界のハンセン病との闘い 笹川陽平(1939- ) 明石書店 2010
世界のハンセン病がなくなる日 笹川陽平 明石出版 2004
この国、あの国 笹川陽平 産経新聞社 2004
外務省の知らない世界の素顔 笹川陽平 産経新聞社 1998
隣人・中国人に言っておきたいこと 笹川陽平 PHP 2010

評伝 笹川良一 伊藤隆 中央公論新社 2011
悪名の棺 笹川良一伝 工藤美代子 幻冬舎 2010
宿命の子 高山文彦 小学館 2014
残心 笹川陽平 幻冬舎 2014
くじけてなるものか笹川良一が現代に放つ警句80 工藤美代子編著 幻冬舎 2011




目次 出版社のHPより
はじめに
第一章 神よ、なぜに見捨て給う インド/ムンバイ、プネ
第二章 砂嵐のあとで エジプト/カイロ、アレキサンドリア
第三章 風光る国の奥には アフリカ/マラウィ共和国
第四章 ピグミーの森、踊る大使 アフリカ/中央アフリカ共和国
第五章 ゼロの大地から インド/チャティスガール州ライプール
第六章 引き裂かれた母子 ブラジル/リオ・デ・ジャネイロ
第七章 愛を乞う者 ロシア/ウクライナ
第八章 忘れ得ぬ人びと 中央アジア/西ヨーロッパ/アフリカ
第九章 叫びと囁き ブラジル/マットグロッソ州クイアバ
第十章 少女は拍手に包まれて 西太平洋/キリバス共和国
第十一章 フランシスコ教皇の改心 バチカン市国/ローマ教皇庁
補 遺 ハンセン病と人間 最後の一マイルのために
おわりに

巻末付録
年表
参考文献



ウナギのいる川いない川 内山りゆう ポブラ社 2016

図書館本

絶対お勧めな一冊 子供にも大人にも

日本ウナギが絶滅危惧種になっています。
それでもウナギを食べ続けている日本人。

昔は川に湧く様に住んでいたウナギ。

やっと研究によってライフサイクルが解明されてきて、遠い遠いグアム島近くで産卵をする。
もちろん、まだまだ分からない事だらけの様です。

そして養殖のウナギはほぼ全部がオスという不思議。

内山さんの水中写真が本当に素晴らしいです。
ものすごい努力の賜物なんだと思います。

ウナギをはじめ多くの在来淡水魚が絶滅危惧種に指定されている現在
私たちは何をすべきなのか、子供たちと一緒に考えてみる事が大切ではないでしょうか?

そして、ウナギが住めない川、ウナギのいない川がどんな所かも本書で分かります。

人間の自分勝手が周りの生物を危機に導いていることが。


ブラックボランティア 本間龍 角川新書 2018

新書購入 本間さんの本は基本的に購入


原発広告や国民投票法に関する素晴らしい著作を書き続けている本間さん。
今回の東京五輪の無報酬ボランティア大量動員(タダボラ)の闇をしっかり取材して
綴っています。
是非ともターゲットになる学生さん達は立ち読みでも良いから読んでみて。
そうすれば、JOCや広告代理店、メディアの闇が理解できると思います。
感動詐欺、やりがい詐欺にどうぞ騙されませんように。

お時間あれば、本間さんの「電通巨大利権~東京五輪で搾取される国民 2017」も
どうぞ。

備忘録メモ
アメリカTV業界の要請として東京五輪実施期間(2020年7月24日 – 年8月9日)
11万人の無償ボランティア募集(交通費、宿泊代もボランティア負担)
ラクビーワールドカップ(2019)でもタダボラ募集
スポーツの祭典からビジネスの祭典へ変質(商業化 ロス五輪から)
過去の五輪もすべて無償ボランティアというウソ
スポンサーシステム(ワールドワイドパートナー、各国のオリンピックパートナー(ゴールド
パートナー、オフィシャルパートナー、オフィシャルサポーター)契約金は公開されていない。
推定50社で4000億円以上は集金されている。
JOCは財団法人のため財務の詳細を公表する義務がないと主張
オフィシャルパートナーに新聞社(朝日、読売、毎日、日経)、産経、北海道新聞はサポーター
JOCと五輪組織委員会の権威主義と密室性(選手より理事や委員を優遇)
ボランティアでもしっかり給与が出る例は多数(JOCV 海外協力隊、UNV 国連ボランティア等)
全国紙がスポンサーなのでネガティブな情報は報道しない
メディアが報道しない2つのポイント
 猛暑下での五輪開催の是非
 タダボラの是非
メディアの五輪報道は原発プロパガンダ(電通と電事連、メディアの安全神話洗脳)と同様
孤軍奮闘する東京新聞(地道に問題点を指摘)
タグ #Tokyoインパール2020 SNS等で拡散中 インパール作戦との類似
著名人で東京五輪を批判しているのは久米宏さん
組織委やJOCの取材拒否の脅し(巻末の本間氏と白石草さんの対談より)







黙殺 畠山理仁 集英社2017

図書館本

畠山さん(1973-)の本は、記者会見ゲリラ戦記 畠山理仁 扶桑社新書 2010年 以来かな。
一時有料メルマガも購読していたのだけれど。
本書は第15回開高健ノンフィクション賞との事。

いわゆる泡沫候補を長年にわたり取材してきた記録。
畠山さんの優しさが滲み出ている感じがします。
供託金が異常に高い日本での選挙、さらに組織や地盤、資金が無ければポスターすら
貼れない現実。

マック赤坂さんを始めとする候補者の素顔が見えてきます。
メディアは主要な候補(当選圏内にいると思われる)しか主に取材しない現実。
そして、報道も主要候補のみに集中する。

多様な主張が国民に届く事が本来の民主主義であろう。

ただ、取材されている候補者の中にはやはり、世間一般からは変なヒトと思われてしまうような
方も大勢いる事もわかります。
その点、畠山さんの批判精神は抑え気味で泡沫候補(畠山さんは無頼系独立候補とよぶ)に
向けられている様に思う。

インターネット選挙がやっと普及してきた様に感じる昨今、ネットから社会を改革する
若者が是非出て来てほしいと思うのであります。


小屋を燃やす 南木佳士 文藝春秋 2018

図書館本
書き下ろし2編と文学界で発表された2編

信州佐久病院の医師としての南木さん(1951−)も退職したのだろう、そんな話が綴られている。
生老病死の世界を本当に分かりやすい言葉で綴っている。

貧しき嬬恋村(たしか生まれは)での生活、幼少時代の想い出。
秋田での医学生を終えて就職した佐久病院。

自身のパニック障害と鬱との共生。
そこから生まれたのだろう、自然への回帰と穏やかな生き様。

間伐材で小屋を仲間と作り、やがて解体してストーブの薪として終える。
まさに人生そのものだろう。

信州の森、千曲川、自然の恵み、渓流魚、一つ一つが重なり合い生かされる自分なのだろう。

南木さんの文章はいつ読んでも、自然や地域に生かされている自分を感じるのである。

小屋を燃す
南木 佳士
文藝春秋
2018-03-29

核兵器と原発 鈴木達治郎 講談社現代新書 2017

図書館本

読み終えて最初に思ったのは、原発は不要だという事。
トイレの無いマンションと言われて久しいが、まさにその通り。
原発ムラの中の現時点での良識派の著者であろうか?

高木仁三郎さん、小出さん、藤田祐幸さん、本の一部の原理力研究者がその本質的な
危険性に気が付いて脱原発を訴えて来た。
ノーベル賞の益川さんも原発の危険性を指摘している。
国会事故調(黒川清委員長)の報告書すら無視するような業態、そこには「規制の虜」という
日本の強固のシステムが存在するのでしょう。

それにも関わらず、再稼働が行われ、プルトニウムが溜まり続ける。
もちろん未だに福島では汚染水が垂れ流し状態であり廃炉の工程すら不明(廃炉費用70兆円とも
試算)。
もんじゅも廃炉決定したが、莫大の税金が投入されるが核廃棄物の処理も未定。

そして核兵器問題 抑止力としての核兵器がこれまで語られているが果たしてその
議論が今後も続くのだろうか?

備忘録メモ
原発の建設 世界中で遅延 原発の老朽化
ベースロード電源として原発維持 自民党政権
破綻している核燃料サイクル
プルトニウムと核抑止力
核兵器禁止条約 2017年採択 日本は不参加 不署名
北東アジア非核兵器地帯構想
2018年(本書が出版後)北朝鮮の非核化署名






目次 出版社HPより


第1章 巨大エネルギーの「光と影」
――核兵器と原発の密接な関係
第2章 衰退期に入った世界の原子力産業
――原発の何が問題なのか
・第1節 原子力発電の現状
・第2節 福島事故とその教訓
・第3節 逆行する自民党
・第4節 夢の原子炉「もんじゅ」の失敗
・第5節 プルトニウムは「負債」
第3章 63年ぶりに危機的状況となった「終末時計」
――「核の脅威」にどう対処すべきか
・第1節 核兵器の歴史と現状
・第2節 新たな核の脅威
・第3節 核兵器廃絶に向けた潮流
第4章 「核の傘」は神話に過ぎない
――「核抑止」論から脱却するには

JAL123便墜落事故 杉江弘 宝島社 2017

図書館本

2017年には青山透子さんの「日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」が出版された。
そして、その他にもこれまでに関係書物が出版されている。

本書は元ジャンボ機長の筆者が、これまでの出版物全てが陰謀論であり自衛隊や米軍の関与は
ないとする。それはフライトレコーダー等の記録を見れば明らかだと。

また、事故調査の杜撰さも指摘していて再調査するべきだと。
相模湾での海底捜索不十分
自衛隊、警察の混乱ぶりの経緯が不明確
事故調が運輸省の内局で独立していない
急減圧を証明する実験を行わなかった

しかしながら、米軍が事故当日の夜にはすでに墜落場所を同定しており、救助体制も整っていた。
では、それを日本の誰が不要だと宣言したのか?
生存者が多くいた事は生存者の証言からも分かっている。日本政府に見殺しにされた。

専門的な事は分かりません、しかし青山さんの著作がまったくの陰謀論に基づいているとは
到底言えないという事は本書からもわかりました。

なぜ、生存者が見殺しにされたのか? 

日本の空はいまだに米軍に支配されているのは現実です。



魂の秘境から 石牟礼道子 朝日新聞出版 2018

図書館本

石牟礼さんは本年2月10日逝去
2015年から2018年にかけて朝日新聞に掲載されたエッセイ

道子さんの幼少時代の想い出、成人後の想い出、そして老いた中で感じた事。
一つ一つの言葉が道子さんの体を通り抜ける事で浄化され昇華しているように感じる。
そして、その言葉は水俣という素晴らしい海と自然に本来は紡がれるべきものだったのだろう。
ネコが狂い死にしてからの水俣をずっと見つめて、肌で感じてこられた道子さん。
3度も川や海で溺れるほど水に愛された道子さん。
沖縄玉砕で死んでいった道子さんの兄。

水俣病の患者さんたちは魂が帰る海の事を訴えた、だが 「言葉と文字とは、生命を売買する契約
のためにある」と言わんばかりの近代企業とは、絶望的にすれ違ったのである。p217


天国でもペンをとらているであろう道子さんに合掌

魂の秘境から
石牟礼道子
朝日新聞出版
2018-04-20

電通とFIFA 田崎健太 光文社新書 2016

図書館本

まさに、今FIFAワールドカップ開催中(ロシア)ですね。
東京五輪誘致でもきな臭い話題だらけで、ロゴの問題やらただ働きボランティア問題。
スポーツビジネスの暗部を取材して、その一部を炙りだしている感じの本書。

巨大広告代理店として電通がいかにスポーツビジネスに関与してきたかを綴っています。
また電通子会社に国税が調査に入ったけれど結局お咎め無し的な話も。
ロビー活動には金が掛かるという前提そのものが怪しいビジネスです。
スポーツそれ自身は個人あるいはチームの飽くなき練習の結果としてのメダルであったり名誉だろう。

しかし、莫大な放映権料やスポンサーの広告等で肥大化してしまったオリンピックやワールドカップ。
その利権に群れる人々。

本書では現在は電通顧問になっている高橋治之氏(弟は故治則氏 イアイ インターナショナル)らへのインタビューを通じてFIFAと関連組織の関係性を丁寧に説明しています。

備忘録メモ
Jリーグは博報堂
日韓同時開催時の韓国ロビー活動(現代グループ)
2002年以前のワールドカップ 放映権6億 NHK その後超高騰 電通が主導
2015年FBI捜査 逮捕多数
2006年ドイツワールドカップ 日本惨敗 日本代表には腐った密柑がいたんだby ジーコ 2007年筆者に語った。




福岡市が地方最強の都市になった理由 木下斉 PHP 2018

図書館本

相変わらず木下さんの本は面白くためになる。
補助金に依らない街づくりや街の活性化が叫ばれてはいるが、相変わらず箱モノ中心の
施策が多い様に思うのは私だけだろうか?

人口減少を今頃叫んでいる政治家や行政ピープルに街づくりだの活性化だの講釈を垂れて
欲しくないですよね。
広告代理店の地名だけ変えた企画書をありがたく補助金申請のひな型にしている地方自治体も
まだあるようです(笑)

さて、本書は木下さんが指摘するように、「結果論」としての福岡市なのです。
これまでの努力の歴史、闘いの歴史があってこその今なんです。
だから、すぐに全ての街が真似出来るはずがないのです。

でも、今何かをスタートしておかないと、かならず街や町や村は死滅するのです。
簡単に言えば、木下さんが以前から指摘しているように稼げない(稼がない)街は
ダメなんですよ。

別の街づくりの専門家が書いていましたが、「学習しない地方公務員が地方を滅ぼす」のですよ。

あなたが住む街を未来永劫に楽しい街にするためには、あなた自身が参加してサバイバルして
行かなければいけないのです。他力本願では何も変わる事なく滅びるのでしょう。

備忘録メモ
コンパクトシティー政策は近隣市町村と綿密な調整が必要
目先の人口増加対策の結末は明確
福岡市でも失敗事例あり 博多リバレイン(行政主導)
西日本新聞における西日本都市診断記事の連載による市民での議論
撤退戦略も重要 すばやさ
100人の合意より1人の覚悟
行政事業でなく民間事業で人材育成
稼いだ金を地元に還元する人材、企業
教育と地域の連携 九大はじめとして多くの学校
資産運用に独自財源の確保(九大で可能ではないか?)



地方創生大全
木下 斉
東洋経済新報社
2016-10-07

ゴリラと学ぶ 山極寿一 鎌田浩毅 ミネルバ書房 2018

図書館本

山極さん(1952-)と鎌田さん(1955−)の対談 共に京大教授 東京生まれ

山極さんの幼少時代から現京大総長への生き様を鎌田さんが聞くという流れ。
ちょうど、尾本恵一さんと山極さんの対談本も読んだので、同じ対談でも
違う面が沢山見えて面白い。
山極さんを1980年代に知った私としては、ガキの頃からやはり女性にもてたこと。
色んな分野に造詣が深い事が良くわかりました。
スワヒリもフランス語も話す山極さんのスマートさゴリラにもキット通じていて
ゴリラにもモテたのでしょう。でも一度メスゴリラに齧られた事があるそうです。

備忘録メモ
また日高さんと伊谷さんが仲が悪かったけど、山極さんは日高さんにも可愛がられた事
京大学生時代は酒を飲み調査をしワイワイと議論をしたことが総長としての対応にも
役に立っていること
種々な役回りに身を委ねて対応したことも(モンキーセンター、ナイロビ学振駐在、霊長研等)財産

ガボンの森で女性研究者と行方不明になったのは1983年ですか?



日本の人類学 (ちくま新書)
山極 寿一
筑摩書房
2017-11-08

山極さん(京大では先生と呼ばない)

人類学の方は購入(なので読了が遅れた)

ゴリラと学ぶ、は図書館本 だから期日までの読まねばならない。

同じ対談本ですが、内容はかなり異なる。

いろんな発見があった。

詳細は後日


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うつも肥満も腸内細菌に訊け! 小澤祥司 岩波科学ライブラリー 2017

図書館本

環境ジャーナリストの小澤さん(1956- )の作品。
電力問題、エネルギー問題等で優れた作品を出されている。
岩波の「科学」連載をまとめたもの。
かなり基礎知識がないと読むのが辛い感じ。
生物や科学が好きな人向きでしょうか。
いずれにせよ、腸内細菌叢の研究をフォローしていて良くまとまっていると思う。


備忘録メモ
腸内細菌とパーキンソン病の関連性
食の好みも細菌叢次第? 細菌の増殖は食の種類にも依存
プロバイオティクスとプレバイオティクス
母乳中の細菌と新生児の腸内細菌
善玉菌、悪玉菌はケースバイケース





目次 出版社のHPより
まえがき
本書に出てくる主な腸内細菌の門とグループ(属)・種

1 脳になりそこねた器官
 脳‐腸‐細菌軸の発見
 腸は第2の脳(セカンド・ブレイン)?
 わかってきた脳‐腸軸
 まず腸があった
 脳が大きくなれば腸は小さくなる?
 地球はバクテリアの星
 進化の伴走者

2 ストレスと腸とセロトニン
 ストレスとは何か
 ストレスと病気
 セロトニンと過敏性腸症候群
 セロトニン産生を促進する腸内細菌
 セロトニン増減のメカニズム
 脳と腸と腸内細菌を結ぶチャンネル

3 自閉症とGABA(ギャバ)と脳‐腸連関
 自閉症スペクトラム障害
 ディスバイオシスとASDの関係
 細菌代謝物の影響
 神経伝達物質GABA(ギャバ)
 腸は脳を支配するか
 パーキンソン病は腸から始まる?

4 あなたの食欲を支配するもの
 ファーストフードが壊した腸内細菌叢
 肥満と腸内細菌の関係
 ヨーヨー効果と肥満の記憶
 満腹感・空腹感のメカニズム
 腸内細菌代謝物と摂食行動
 食の好みも細菌次第

5 善玉菌・悪玉菌と免疫システム
 善玉菌・悪玉菌・日和見菌
 プロバイオティクスとプレバイオティクス
 クロストリディウム属は善か悪か
 腸管免疫システムと腸内細菌の関わり
 制御性T細胞とクロストリディウム
 抗生物質と食物アレルギー・肥満の関係
 大腸癌と2つの制御性T細胞

6 腸内細菌を解明する
 文明未接触の種族
 アフリカ狩猟採集民の腸内細菌叢
 見つかった抗菌剤耐性遺伝子
 新生児の腸内細菌の由来
 メタゲノム解析が明らかにする全体像
 日本人の腸内細菌叢の特徴
 人類の進化は腸内細菌とともに
 脳の進化と腸内細菌



抗生物質と人間 山本太郎 岩波新書 2017

図書館本

山本さん(1964− 長崎大教授)は以前、翻訳本を監修されています。
ブレイザーのMissing Microbes, 失われてゆく、我々の内なる細菌 2015
併せて読まれるとより理解が深まるのではと思います。

まさに腸内細菌と抗生物質の切っても切れない関係性。

非常に分かりやすく、人間と微生物の関係性を綴っています。
そして近年、急激な進歩を遂げる遺伝子解析から解明されてきた、第二の脳とも言われる
腸内細菌叢(マイクロフローラ)と疾患の関係性など。

肥満、アレルギー、糖尿病、クローン病など。
抗生物質により肥育効率が劇的に向上した家畜、そしてその弊害は?
帝王切開と自然分娩での出生児の差異は?

まさに、私たちと共生している細菌やウイルス。
いかに微生物と上手に付き合うのか?
抗生物質の無秩序な使用がもたらす薬剤耐性問題と人類の未来。

良書です。



目次 出版社のHPより
プロローグ――抗生物質がなくて亡くなった祖父母、抗生物質耐性菌のために亡くなった祖母

第1章 抗生物質の光と影
 二人の患者――エピソード1/ペニシリンの発見/劇的な効果/抗生物質が効く仕組み/コモンズの悲劇/耐性菌の登場/進化の安定戦略が教えてくれるもう一つの重要なこと/急増する肥満は現代の疫病か/アレルギー/糖尿病/現代の疫病
【コラム】碧素一号の完成

第2章 微生物の惑星
 レーウェンフックの見たもの――エピソード2/微生物の惑星/ウーズの分類体系/微生物がつくるネットワーク
【コラム】失われた光の輝き

第3章 マイクロバイオームの世界
 「ヒトゲノム計画」の完成がもたらした衝撃――エピソード3/キメラとしての「私」/マイクロバイオームとは/ヒト・マイクロバイオータとマイクロバイオームの世界/共生細菌と私たちの免疫系/窒素を固定する腸内細菌
【コラム】水と石炭と空気からパンを作る方法

第4章 抗生物質が体内の生態系に引き起こすこと
 腸内細菌の移植実験――エピソード4/家畜への使用と巨大化/マーティン・ブレイザーの実験/ヒトの身長と体内衛生環境仮説/旧石器時代後期にもヒトの身長は低下していた/体内衛生環境仮説とベルクマンの法則に関する一私見/ポスト抗生物質時代の疫病をとりまく謎/子ども時代の影響/オランダの飢餓の冬
【コラム】過去にも肥満は存在した

第5章 腸内細菌の伝達と帝王切開
 ゼンメルワイスの悲劇――エピソード5/帝王切開で救われた命/帝王切開は、近代医学の福音だった/行きすぎた近代医学の応用/母から子へ受け継がれるもの、それを阻害するもの/エイヴォン親子長期研究/感染症と母乳と免疫と常在細菌

第6章 未来の医療
 コッホの実験――エピソード6/菌の不在から始まる病気――新しい医学/抗生物質の冬/抗生物質使用のジレンマ/失われたものの大きさ/「人間(ヒト)中心主義」とそれに対する批判

エピローグ――世界の腸内細菌を探しに

あとがき
参考文献

失われてゆく、我々の内なる細菌
マーティン・J・ブレイザー
みすず書房
2015-07-02


0円で生きる 鶴見済 2017 新潮社

図書館本

初めて読む著者の作品です。
鶴見さん(1964-)は何点かの著作があり、有名な方の様です。
非常に広範囲の情報と知識で現在の経済システムの問題点(生きにくさ)を指摘しています。

読んでいて感じたのは、拝金主義に偏り過ぎて、富の分配が正常に機能していない現状なのかと。

お金を使う事は、人間関係の省略であると指摘、公平とは何か、そこに人間との付き合い、人間関係
が常に存在する。無料のやり取りは明らかにこの人間関係を濃くすると。


そしてやはり東大卒の高村友也(1982-)さんの著作との類似でしょうか。
僕はなぜ小屋で暮らすようになったか: 生と死と哲学を巡って(2015)
自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ(2017)
スモールハウス: 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方(2012)

また、最近読んだ「隷属なき道」でのベーシックインカムと1日3時間労働という提案

私たちは何処に向かうのか?

色々と考えさせられる良書だと思います。


目次 出版社のHPより

まえがき
第一章 貰う 無料のやり取りの輪を作る
贈り物を貰おう
「不要品放出サイト」で貰う!
不要品放出市〈0円ショップ〉
不要品を回す「店」
世界に広がる不要品市
カンパを貰う方法
クラウドファンディングで集める
「寄付」もいつかは返ってくる
〈この章のレクチャー〉贈与経済とは何か?
普遍的な経済の形は「贈与」
増える日本人の贈り物
なぜ寄付をするのか?
贈与はいいことばかりではない
第二章 共有する 余っているものを分け合う
当たり前だった「貨し借り」
自宅パーティー、道具、服、DVD
人の家に泊まる/泊める
スイスの青年を六週間泊めてみた!
無料で泊まれる〈カウチサーフィン〉
ベトナムでの〈カウチサーフィン〉体験
有料で部屋を借りる/貸し出す
車を相乗りしよう
「ヒッチハイク」も空席のシェア
ネットの無料共有物を使う
庭を開放する「オープンガーデン」
〈この章のレクチャー〉なぜ私有が行きわたったのか?
農耕社会が土地の私有を生んだ
日本の共有財産「入会地」
共産主義は共有財産社会を目指した
新しい共有の時代
第三章 拾う ゴミは宝の山
近所のゴミ、店のゴミ
おから、野菜、新間、食器……
職場から売れ残りを貰う
ゴミを拾う時の注意
自治体との問題
都心のゴミ観察レポート
〈この章のレクチャー〉捨てる問題と拾う人々
食べ物はどの段階で捨てられるか?
管理が厳しすぎる日本
ゴミを救出する人々
拾って貧しい人に回す
廃棄に立ち向かう欧米
すべてのゴミに目を向ける
第四章 稼ぐ 元手0円で誰にでもできる
もうひとつの経済を作る
フリマで売ってみる
フリマの主催は楽じゃない
やりやすい「イベント出店」
ケータリングも元手いらず
「移動屋台」は出店場所が決め手
公道から屋台が消えた
日替わり店長になる
自宅を店にする
〈この章のレクチャー〉市とお金と資本主義
お金を使うのが悪いのか?
市の始まり
お金は物々交換から生まれたのか?
資本主義誕生の前と後
市としての〈コミケ〉
第五章 助け合う 一緒にやれば負担が減る
二人以上でやることはすべて「助け合い」
相互マッサージ、料理持ち寄り、英会話サークル
「輪番制」を使う
手伝う代わりに寝場所と食事を
合宿型ボランティア「ワークキャンプ」
海外ボランティア体験談
一般のボランティア活動
悩みを分かち合う「自助グループ」
〈この章のレクチャー〉日本の「助け合い」とそのマイナス面
力を合わせる「ユイ」「モヤイ」
一方的な支援「テツダイ」
お金を積み立ててまとめる「頼母子」
ヨーロッパの助け合い
村八分=助け合いのマイナス面
「ムラ社会」を超えて
第六章 行政から貰う もっと使える公共サービス
再分配を貰おう
図書館は大切な「居場所」
公園・霊園でくつろぐ
国公立大学のキャンパスで憩う
ライヴも開ける公民館
生活保護は権利
職業訓練でお金を貰う
やりがいのある「地域おこし協力隊」
スポーツ施設で鬱屈の解消を
驚くほど多い「無料相談」
市民農園、博物館、見学会……
〈この章のレクチャー〉再分配は富の偏りを正す
太古からの政治の中心的役割
一パーセントが半分以上の富を持つ
第七草 自然界から貰う 無償の世界
育てる(薬味・調味料、香味野菜/ハーブ/サラダ・葉物野菜/大きめの作物/難しい作物/栽培上の注意)
採取する(野草/茶/その他)
鑑賞する(木や花を見る/野鳥を寄せる/魚を見る/環境全般を楽しむ)
〈この章のレクチャー〉自然界と「無償の贈与」
自然界は贈与で成り立っているのか?
人間は「無償の贈与」を尊重する
今も残る「神への贈与」
あとがき




ともんの戸門さんはすごいのである。

ともんさんのお料理を紹介してきましたが、実は大きな目的は
蔵書へのサインをいただくこと。

秀雄さん本、もう一冊が書庫で見つける事ができずサインをいただけなかったけど
3冊にサインをいただき、2代目の剛さんにもサインをいただきました。

最高の一日でした。

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職漁師伝 渓流に生きた最後の名人たち
戸門 秀雄
農山漁村文化協会
2013-03-15

ともんの戸門(とかど)さん

やっと念願の夢がかないました。

とりあえず 外観と店内の水槽

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私小説 市川拓司 朝日新聞出版 2018

図書館本

市川さん(1962−)の本は何冊か読んできました。
自らが発達障害であり、多くの問題を抱えながら(食生活、対人問題、長距離移動不可)も
素晴らしい作品を書かれ、また翻訳され映画化されたりしています。

本書はまさに、そんなある日の日常を赤裸々にそして淡々と綴っています。

読み終えて少しだけかもしれませんが、市川ワールドの源流というか背景が理解できた気がします。
そして、平和を希求し、愛に包まれた社会・世界を追い続けていることを。

争い、戦争、兵器、銃、暴力を排除した作品だから世界の多くの人に受け入れられるのでしょう。
自分自身も最近、暴力は争いごとの含まれる小説などは極力読まなくなりました。

これからも、そんな素晴らしい作品を書き続けて欲しいです。
そして、少しでも体調が良くなり、奥様とご一緒に世界に出かけて行かれますように。


私小説
市川 拓司
朝日新聞出版
2018-03-07

性食考 赤坂憲雄 岩波書店 2017

図書館本

東北学の赤坂さん(1953-)の300ページを超える大著。
時間が出来たらゆっくりと読みたいと思います。
今回は超斜め読み。

食べる、交わる、殺す
神話、民話、柳田民俗学、レビイ・ストロース
殺生と肉食の関係性 クジラの胎児の埋葬
食と性のタブー
カニバリズム
などなど

凄い本です。



目次
はじめに

序 章 内なる野生
 野生の呼び声が聞こえる
 汚れた野生の王国のかたわらで
 いのちの根源は、ひとつか複数か

第二章 異類婚姻譚
 縫いぐるみの神話学
 異類婚姻譚の裂け目に
 残酷なるもの、結婚とわかれ
 ふつうの動物との結婚
 生き物はみな人間に姿を変える

第三章 食と性と暴力と
 肉食の終焉、そして黙示録的な未来へ
 殺生と肉食をめぐる問い
 子どもを食べたがる怪獣たち
 グリムの森の魔女と動物たち
 哄笑と残酷のゼロ地点に
 子どもの本のおいしい食べ方

第四章 動物をめぐる問題系
 糞と尿のあいだから生まれる
 自己からの距離、分類とタブー
 内なる動物性からの逃走という逆説
 穴とヴァギナの精神分析
 自己消費のタブーから共同の家へ

第五章 はじまりの神話
 自己愛と残酷を超えるために
 性のはじまり、複製から自己創出へ
 神話は泥の海を欲望する
 オノゴロ島にて、聖なる結婚と死

第六章 女神の死
 九相図のもとでの性と死の交歓
 腐敗と恐怖をめぐる形而上的な問い
 オホゲツヒメの死と作物の起源
 ハイヌウェレ神話の原像
 女神の殺害と生殖のはじまり
 神話は祭りのなかで再演される

第七章 大いなる口
 ケガチの庭に饗宴が幕を開ける
 戦場で語られた鳥喰い婆の昔話
 大いなる口は小さな劇場である
 食わず女房、または拒食の根っこに
 ふたつの口が妖しい出会いを果たすとき

第八章 生け贄譚
 桜の樹の下は魂鎮めの現場である
 まな板と箸と庖丁、痛みの記憶とともに
 贖罪の供犠と儀礼化、その終焉へ
 桟敷には根源的な暴力が埋もれている

終 章 愛の倒錯

あとがき
主な参考文献

性食考
赤坂 憲雄
岩波書店
2017-07-26

田舎暮らしと哲学 木原武一 新潮社 2017

図書館本

初めて読ませていただく著者(1941-)です。
沢山の著作や翻訳を出されています。
本書は1975年に家族で外房に移住した著者の生きて来た記録。
哲学というタイトルが入っていますが、哲学や書籍からの引用を田舎暮らしのシーンに上手く
クロスオーバーさせていて田舎暮らし生活が非常に著者にとっても家族にとっても実りある
キラキラした輝きを放っています。
家庭菜園、地元共同体での活動、家族との対話、自然との対話、ネコとの生活。
ヒト―ヒト、ヒト―動植物、ヒトー自然 そんな関係性を織り込んでいます。
福岡正信さんとの出会いと実践(最終的には化学肥料と農薬は使わない)など色んな
チャレンジをされている。

エピローグで木原さんは書きます。
感動とは、わが身に新しい感覚が発生したことの自覚、「素晴らしき新世界」の発見である。
知識を愛するという哲学の本来の意味合いからすれば、田園は哲学の宝庫であり、ひと茎の草も
森羅万象に係わる思索へお誘う力を秘めている。類は友を呼ぶように、知識は知識をたぐりよせ、
とどまることがない。
中略
田舎暮らしのなかにも、さまざまな対象について、「知る」「好きになる」「楽しむ」という
三段階があり、田園の豊かな自然のなかでの40年間の生活は、この三つの言葉に要約されるようである。 生活を「楽しむ」ことについて、最も気に入っているのは「花道のつらね」の次の狂歌である。
たのしみは春の桜に秋の月 夫婦仲よく三度くふめし (五代目市川団十郎)

田舎暮らしと哲学
木原 武一
新潮社
2017-09-29

街場の天皇論 内田樹 東洋経済新報社 2017

図書館本

内田さんが各種媒体に発表した(没もある)文章を再構成しています。
1.死者を背負った共苦の「象徴」
2.憲法と民主主義と愛国心
3.物語性と身体性
というカテゴリーでまとめられています。

網野善彦氏の著作や民俗学的考察、そして歴史的な天皇制に対する民衆と権力者の対応等から
内田さんが上手く天皇の象徴としての役割を論じていると思います。
基本的に私も内田さんと同じく天皇主義者になった一人です。

備忘録メモ
天皇陛下のおことば 2016年8月8日の意味するもの 改憲を抑制する動きと海外メディア
戦後、天皇制に対する関心は低かった
立憲民主制と天皇制は原理的に両立しないと言う人に対して「両立しがたい二つの原理が併存している国の方が政体として安定しており、暮らしやすいのだ」
天皇の役割 権威でなく霊的権力 道徳的中心
現代日本の政治の本質的なバトルは「ある種の死者の負託を背負う首相」と「すべての死者の負託を背負う陛下」で展開している
陛下の意思としての慰霊の旅 儀式を行うこと(天皇の国事行為)
天皇制の根本的な機能は日本という国の霊的統一。
今の指導者層 主権を知らない子供たちが形成 アメリカの属国民であるこは自明の歴史的与件
 対米従属技術に長けた「対米従属テクノクラート」アメリカで学位、アメリカに知友 アメリカに忖度

権力者による海民性排除の理由 海洋的であることと島国的にあること 国運の潮目
徳仁親王のオックスフォードでの研究内容 日本で馬車が発達しなかった理由 水上交通の発達との関連 天皇と海民とのかかわり
三島由紀夫と天皇制 全学連との議論

街場の天皇論
内田 樹
東洋経済新報社
2017-10-06


大手新聞・テレビが報道できない「官僚」の真実 高橋洋一 SB新書 2017年7月

図書館本

いわゆる脱藩官僚でもある高橋さん。
政策工房の会長として、特区の委員会でもご活躍の原さん(古賀茂明さんの後輩にあたる脱藩官僚)
などとご一緒に仕事をされていますね。民間シンクタンクとして政策立案に腕を振るっているようです。
さて本書ですが
出版当時から事件(事案)はかなり動いております。
森友、加計、スパコン。

財務省による文書改竄、口裏合わせ
秘書官等の加計学園の首相(総理)案件としての動き

本来の官僚の役割がなぜここまで落ちぶれてしまったのでしょうか?

本書では高橋さんは森友問題は些細な手続き上の問題であるような書き方に感じます。

おそらく本書で重要な部分は、政治が官僚の筋書き(政治家も利用して)いかに簡単に動いているかということだろう。
有識者会議やら審議会に駆り出される御用学者を利用して台本通りに進む政策。
審議会委員などは官僚からは馬鹿にされ、うまく利用され、審議会委員は委員というステータスを
テレビやらメディア出演に利用するという。
審議会をドライブする事務局は省庁の思い通りに筋書きを進行するのだそうです。
まあ、結局出来レースなんですね。この辺は故吉岡斉さん(原発政策)も審議会の内情を
著書に書かれていましたね。



珈琲が呼ぶ 片岡義男 光文社 2018

図書館本

片岡さんの本は結構読んだ記憶がある。
垢ぬけて、都会的で、透明感のある小説の数々。

久々に手に取ったら、片岡さんは1939年生まれだと知った。79歳なのですね。

珈琲に関するエッセイをまとめた感じです。
何を書いても片岡さんはカッコいい。

そして知りました、コーヒーを今はスノーピークのチタンのダブルヲールカップで飲む事を。
僕もキャンプでは同じカップです。何かとても嬉しい気分です。

ちなみにまだ片岡さんの作品は著作権が切れていませんが
一部は青空文庫で無料で読むことが出来ます。さすが片岡さんです!

https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1506.html

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彼のオートバイ、彼女の島
片岡義男
ボイジャー
2015-07-01

スローなブギにしてくれ
片岡義男
ボイジャー
2015-07-01





80's エイティーズ 橘玲 太田出版 2018

図書館本

以前、氏のタックスヘイブンは読んで、面白かった。

今回の作品は氏の青春から今までの軌跡だろうか。
同じ年齢なので、社会の状況が分かりやすい。
出版業界に長く関わり、その交友関係も広い、そして犯罪者になってしまった方、亡くなった方
も居る。
平川さんと内田樹さんが共同経営していた翻訳会社、町山智弘さん、
出版差し止め本の販売の話
差別問題書籍の話、海外宝くじ販売書籍の話と後日談などなど
時代の流れのなかで、ある意味、波乱万丈な生き様を綴っています。


Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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