おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

読書

飛躍の挑戦 葛西敬之 WAC 2017

図書館本(葉山)

自画自賛なんですね。
ちなみに、ご自身の女性スキャンダル;1991年9月13日号FOCUSを組織的買占めしたことには触れていません。
自分に反対する者は悪者、政治家を使いひたすら利己的に会社を運営する姿が良く分かります。本書の中では他のJR各社(東日本 松田、西日本 井手)や宮廷革命グループとして悪者のレッテル。
是非とも悪者の皆さんのご意見も伺いたいものです。
また現在は安倍首相の後見人を名乗っているらしいですね。
誰のために働いているのかなと思ってしまいます。
新幹線事業と現在にリニア新幹線構想を同じ土俵(時代背景、経済状況)で考えているようです。
経済成長も見込めない、人口減少が確実な日本、さらには非効率かつ莫大な電力消費と環境破壊が自明であるのにもかかわらず、大規模公共事業のダムや高速道路と同じで一度始めたらひたすら突き進む愚かさ。
読んでいて、なぜこんな老害が許されるのか? 代表取締役名誉会長などという肩書を公共交通を担う会社が許すのだろうか?

備忘録メモ
瀬島龍三氏との知遇(義弟の父親の1年上級)
東海道新幹線と中央新幹線を一元管理できなければJR東海は成り立たない
昭和62年 安倍総務会長(現首相)が「リニア中央新幹線構想」を提起
瀬島、金丸、三塚 山梨実験線
JR東日本との不仲 
米国でのリニア展開 国交事務次官経験者の宿利氏を起用 平成26年

リニアの問題点に関しては下記を推奨
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」橋山禮治郎 2014
<増補> “悪夢の超特急"リニア中央新幹線 ~建設中止を求めて訴訟へ 樫田秀樹 2016
リニア中央新幹線に未来はあるか─鉄道の高速化を考える 西川榮一 2016
危ないリニア新幹線 リニア・市民ネット 2013
安全性の死角―JR東海と新幹線 吉原公一郎 1995 


黄色いマンション 黒い猫 小泉今日子 スイッチパブリッシング 2016

図書館本

雑誌Switchの連載(2007-2016)加筆訂正 書き下ろし

キョンキョン(1966-)の読書好きは良く知られている。

ある意味赤裸々に子供時代からアイドルデビュー、そして現在に至る生き様を綴っている。

非常に読みやすく、生き生きとした文章だと感じる(編集者が手を入れているとしても)。

今や、キョンキョンもオバサンの年齢になりましたが、いつになってもキョンキョンはキョンキョンなんだよね。

あの笑顔の裏に、沢山の辛い事や嫌の事があったんだね。

「なんてたってアイドル」なんですから

黄色いマンション 黒い猫 (Switch library)
小泉今日子
スイッチパブリッシング
2016-04-15

誰のための基地なのか? 高江の森


犠牲のシステムとは
「犠牲のシステムでは、或る者(たち)の利益が、他のもの(たち)の生活(生命、健康、日常、財産、尊厳、希望等々)を犠牲にして生み出され、維持される。犠牲にする者の利益は、犠牲にされるものの犠牲なしには生み出されないし、維持されない。この犠牲は、通常、隠されているか、共同体(国家、国民、社会、企業等々)にとっての「尊い犠牲」として美化され、正当化されている」

理不尽な事が、いつまで続くのだろうか?

沖縄に多大な負担を負わせ続ける国。

最低でも県外と言った時の首相を宇宙人と言う輩、ではそういうあなたは本当の日本人なんですか?


8.12 沖縄 全員がプロ市民なんでしょうね。似非日本人の方からすると。 森住さんのFBより


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沖縄 抗う高江の森 山根博明 高文研

図書館本

世界中の人に見て欲しい。

沖縄の現実

壊される森 自然 人の心

犯される海 

生き場を失う動物や植物

森の中に張られた有刺鉄線 

切り刻まれる森林

あまりに愚かな行為でではないか。

日米地位協定、日米合同委員会 米国政府より米軍の方が日本政府より強い。

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東京都の闇を暴く 音喜多駿 新潮新書 2017

図書館本

2017年7月の都議会議員選挙の前に出版されています。
ご存知の様に自民党の大敗、都民ファーストの大躍進

読み終えて感じたのは、議会や政治あるいは行政というのは誰のためにあるのかな?
税金は誰のために払っているんだろう?
そして、都議会の様な状況はきっと全国どこも多かれ少なかれ同じなんでしょうね。

備忘録メモ
都議会のドン 知事も行政もドンの意を借りて事を進める (この辺の利権構造は上杉隆さんも書いてますね)
都庁記者クラブの怠慢と癒着(国と同じ構図ですね)調査報道でなく発表報道メイン
予算の議会復活枠(政党復活枠)200億円
公用車問題(舛添さんや、議長、幹事長にも高級車)
都のホームページ 局ごとに異なる
予算執行率重視で予算の無駄遣い
天下り外郭団体
実質非公開の審議会・協議会という有識者会議
五輪組織員会 猪瀬知事、森元首相の組織委員会会長就任反対 その直後に徳洲会事件 知事辞任
黒字なのの借金 公債 建設公債 累積9兆円
監理団体(都の出資率が高い)への天下り
シルバーパス 補助金170億円 使用頻度や目的の調査無し

東京都の闇を暴く (新潮新書)
音喜多 駿
新潮社
2017-03-16


熊が人を襲うとき 米田一彦 つり人社 2017

図書館本

里山の奥山化が言われています。
緩衝地帯(バッファーゾーン)が無くなりいきなり熊が民家周辺に徘徊したりする。

米田さん(1948−)は行政での自然保護等に係わり退職後にクマの研究者として活躍されている
との事。
ご自身も何度か熊と遭遇したそうだ。
多数の事故をデータベース化して、熊に遭遇した時の対処法などを綴っている。
ただ、結論から言うと、これで絶対熊に襲われることは無い!という方法は無い様である。

まずは熊に出会わない様に努力するとともに熊の生態を知っておくことはリスク管理上
非常に大切なことであると本書は教えてくれます。

備忘録メモ
事故数1993件 被害者総数2255人の記録から考察
多くの例は熊に襲われるべくして襲われていた。
1人でのタケノコ採りは命を落とす。くらいの警告文が良い。 57人が襲われ11人死亡
受傷数 頭部が圧倒的
鈍器当を振り回すとクマが逃げて、軽傷率が高くなる
クマの攻撃性が低い状態で襲われた時は首をガードして死んだ振りをした方が重傷化を防ぐ(うつぶせ首ガード法)
蟠踞(ばんきょ:抱き込んで守っている様子)
5,6,9,10月は事故が多い
突き出し型の反撃にクマは弱いようにみえる

熊が人を襲うとき
米田 一彦
つり人社
2017-04-24

金持ちのヤバい資産形成術 大村大次郎 中公新書ラクレ2017

図書館本

お金持ちはひたすらお金持ちに、貧乏人はひたすら貧乏人になって行く格差社会

法律を巧みに使い、節税し(脱税も)資産を増やしていく人々。

真面目に働いて税金を取られている小市民が一番損をしているのかもですね。

そして本書に書かれていない様な更なる裏技があるんでしょうね。きっと。

備忘録メモ
資産管理スキームとしての財団、医療法人、投資事業組合など
タックスシェルター(租税回避商品)で税金を安く
福利厚生費でクルザー購入
海外移住で贈与税逃れ
タックスヘイブン(租税回避地)への資金移転
偽装離婚による相続税、贈与税回避
農家の裏技 子供のための家を建てる(農地を宅地に出来る)、そしてアパートやマンションに


「南京事件」を調査せよ 清水潔 文藝春秋 2016

図書館本


NNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」日本テレビ2015年10月4日放送
著者の清水さん(1958-)が調査報道という手法で作った番組で伝えきれなかった内容を綴っているとともにご自身の親族と戦争という文脈で語っている。
調査による「真実」の積み重ねが正しい歴史を組み立てていくという流れだろう。
邦人保護という名で進んだ戦争への道筋がわかります

政治家の中にさえ、南京事件(虐殺事件)は無かったという方がいる。
戦争という行為が常に不条理な行為を行うことは常識であり、加害者にもなり、被害者にもなる。そうならないためには戦争を起こさないというのが人類に課せられた義務だろうと思う。

備忘録メモ
公式軍事史料の焼却
南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち(大月書店)96年筆頭編者小野賢二さん
裏付け取材 日記の原本を調査(1次資料)
小野さんの元兵士への面会と取材 記録
大手メディアの小野さんへの接触 記事にはならなかった 南京事件の難しさ
2015年 戦後70年
報道写真の信憑性: いつ、どこで、誰が撮影したか
1937年(昭和12年)12月16日の揚子江での捕虜銃殺(虐殺)の記録
自衛発砲説の信憑性?
虐殺事件 通州事件(日本人虐殺)、重慶爆撃、九州帝国大学生体解剖事件、ビハール号事件、対馬丸事件、ソンミ村事件、旅順虐殺
見なかったという事と無かったという結論は異なる。(報道の問題点)
言葉の置き換え(大本営発表も) 戦争を事変、侵略を進出、退却を転進、全滅を玉砕
特攻隊という理不尽 2千万の男子を特攻隊として繰り出せば戦局挽回は可能、国民全部が特攻精神を発揮すれば、たとえ負けたとしても日本は滅びない by 大西龍治郎
満州国は私の作品 by岸信介 ソ連侵攻前に司令官、軍人家族、満鉄関係者は避難 約155万人の邦人は置き去り


「南京事件」を調査せよ
清水 潔
文藝春秋
2016-08-25





バブルと生きた男 植村修一 日本経済新聞出版社 2017

図書館本

タイトルは著者ではなく出版社が付けたのでしょうね。
内容的には植村さん(1956- 東大法科、日銀入行)の日銀スタッフとしてのご経験や出向先での
体験をバブル経済というテーマで綴っています。
総量規制に対する評価、世界でのバブル経済の内容、日銀、大蔵省の不祥事、銀行、証券会社の不祥事。知人の自殺等々。

土地神話(土地の値段は上がり続ける)、原発の安全神話の崩壊にも触れています。

サブプライムローン問題で被害が最小限に止めた例として三井三菱銀行のトップが「リスク管理というよりむしろ感覚的ものです、修羅場をくぐった邦銀の人材によるリスク感覚が、とても大事なのだと思います」これを読んで思ったのは、経済学って何?感覚とか気分でリスクを管理するの?
バクチと同じですか?

残念ながら日銀の国債買い入れ、黒田総裁の2%の物価目標の達成時期の何度もの延期については触れられてはいません。

非常に優秀で仕事の出来る筆者の自叙伝として読むのが良いのでしょうか。

バブルと生きた男 ある日銀マンの記録
植村 修一
日本経済新聞出版社
2017-01-19

フェイクニュースの見分け方 烏賀陽弘道 新潮新書 2017

購入本

烏賀陽さんの本は原発震災関連やメディア関連で何冊か読ませていただき、またSLAPP裁判の本も読みました。

世の中に増え続けるフェイク(嘘)ニュースをといかに対峙するかという趣旨の本だと思う。
匿名掲示板や匿名ブログでの噂話的フェイク記事は少なくなっているように個人的には思うけど、
実名でのフェイスブック(FB)やツイッターでも平気にフェイクを垂れ流す輩がいるのも事実。
もちろん、新聞、雑誌なんかも同様なので、何を信じれば良いの?状態でもあるわけです。
そんな世界の中で、どうやったらフェイクに騙されないか。
烏賀陽さんの長年のメディア業界体験から導き出されるフェイク対策が本書。
発表報道をメインにしていているメディア(昨今の新聞、TV, ラジオ等)には注意しないといけないですね、
しっかり調査報道しているフリージャーナリストさんの方が時に信頼できますね。

備忘録メモ
識者のコメントを取材して載せる位なら、その内容を証明するような事実を取材して書けと言われた。新聞社時代
代理話者はメディアのデータベースに保存されていて、自分たちの主張に沿った内容を発言してくれる
事実の提示のないオピニオンは無視してよい
言論の「根拠」である「事実」だけに注意を払う習慣を持つ
現在の主流メディアは「自己検閲」という病気にかかっている
発信者が誰かわからない情報は捨ててかまわない
書き手の独断的な価値判断に注意 主語が分からない文章を書くな 印象操作の蔓延
使ってはいけない:意気込む、決意を語る、胸を張る、夢を語る、反旗を翻す、反発する
話した、語った、述べたとニュートラルに書けば良い
その記事はウソは書いていない、しかし「本当のこと」も言ってはいない、そんなネット記事が多い
フェアネスチェックの視点、ニュートラル原則(取材対象に利害関係を持たない)
インデペンデンス原則(他者の介入を許さず自己決定権を持つ)
ポジティブバイアスとネガティブバイアス
言葉の定義を疑ってみると議論の検証に意外な突破口が開けることがある
陰謀論、陰謀史観の特徴を知っておく 論拠や事実を検証してみる
福島原発震災 メルトダウンなどありえない、ブルームなんて無いと明言した人々(烏賀陽さんや上杉隆さんは初期の段階でメルトダウンの可能性を指摘)
世の中には一定数「妄想」を広めようという人がいる
大企業や政府などの宣伝にそった話は疑う



霊長類 井田徹治 岩波新書 2017

副題:消えゆく森の番人

ジャーナリストが現在の霊長類を世界各地に追い、絶滅しつつあるサル、保護をする団体・研究者の姿を綴っています。
以前、立花隆さんがサル学の現在という書を1991年に出していますが、その後はどうなんでしょう?
京大のゴリラ研究者の山極さんが総長に選出され、良い意味で霊長類研究が注目を集めていますね。多くのサル研究者が地道な研究を世界各地で少ない予算で行っています。
そういう私も過去に山極さんと一緒にアフリカを旅した経験を持っています。
そんな訳で、非常に興味深く読ませていただきました。

霊長類が消滅することは最終的には人類の絶滅に通じるのであろう。
森が亡くなれば霊長類も居なくなる、熱帯雨林等から大量な木材や鉱物を輸入する国がある。
日本も輸入国の一つである、それは霊長類の絶滅に手を貸していると言われてもしょうがない状況だろう。

備忘録メモ
霊長類の絶滅した森(狩猟で)は、森林の劣化も激しい(アマゾン)
現地の研究者を育てる重要性(山極 ポレポレ基金 フォッシー博士の悲劇から)
日本の動物園のゴリラはすべてニシゴリラ
2002年―2005年ゴリラ5500頭がエボラ感染で死亡と推定 コンゴ共和国
103種のマダガスカルのキツネザルのうち、93種が絶滅の恐れ
国際商取引が禁止されているスローロリスが日本国内のペットショップで多数売られている
霊長類の消費地 中国を筆頭とするアジア地域 ヨハネスブルクやカイロが中継地
熱帯雨林地帯をパームオイルプランテーション 先進国がそれを輸入
大型類人猿保全計画日本委員会(GRASP JAPAN)西田利貞さん逝去以後活動停止 2011




キャスターという仕事 国谷裕子 岩波新書 2017

図書館本

良書だと思います。
日本語がうまくない帰国子女、種々な苦難や失敗を乗り越えてフリーのキャスターとしてNHKの
クローズアップ現代を長期(23年間)にわたり担当
残念ながら降板の理由には触れていませんが、ジャーナリストとしての矜持を感じました。

備忘録的メモ
テレビ報道の3つの危うさ
 真実の豊かさをそぎ落としてしまう
 視聴者に感情の共有化、一体化を促してしまう
 視聴者の情緒や人々の風向きに、テレビ側が寄り添ってしまう
9.11とテレビ報道 FOX視聴率上昇 他局が追随
少数派、異質のものの排除:風向きの原則 井上ひさし
同調圧力という空気



森のたからもの探検帳 飯田猛 世界文化社 2016

図書館本

なんか楽しい、子供の頃に戻った気分
そして、色んな事を知らない自分が恥ずかしく思える

森や川で何を見ても、触っても知的好奇心(そんなたいそうなものではないが)の塊だったガキの頃。

不思議一杯の自然の中での体験が今の自分の根幹部にある様に思える。

沢山のドングリの種類、リスの食べた後にエビフライに間違いそうなまつぼっくり

おもちゃ箱のような森

森や自然との関係性を失うと平気で自然破壊をするようなインフラやリニアなんていう銭儲けだけの
人間が増えるのだろうと思う。

そして、自然を管理、征服できると勘違いし、自然災害を想定外といってまたコンクリートで固めだす人たち。川は溢れるものだと知っていれば、まずは早めの避難だということを(避難勧告の前に)歴史は教えてくれています。

自然は優しく、そして怖いのです。


どアホノミクスの正体 佐高信 浜矩子 講談社新書 2016

図書館本

現在の経済政策のダメさというよりは、現在の日本の経済界や政治家のダメさを辛辣に綴っている。
佐高さん、浜さんの半端じゃない知識量(読書量)は相変わらず凄いと思う。
無教養で知らなかったが、竹中平蔵さんは浜さんの二つ先輩で同じゼミ(一橋大 山澤ゼミ)
だそうです。
でも、一度も大学時代合った事はないと(笑)

お二人の基本的姿勢は「今だけ、金だけ、自分だけ」な輩がダメだという事だろう。
だからいつも佐高さんが城山三郎さんや石橋湛山を評価するのだろう。

備忘録メモ
アベノミクスは戦争国家をつくる
アメリカは公助を嫌う 勝ち組優先
グローバルを再定義する アンチグローバル運動をしている団体が実は真のグローバルリズムかも
経済学者が経済技術者となっている 哲学や文学性がない
日本政治とアメリカの関係性 屈折した愛憎関係 安倍体制の矛盾
新自由主義者の規制緩和は「規則」緩和 派遣社員を安く使う
小池都知事当選後の特別秘書、野田数 朝鮮学校への補助金打ち切り(現在東京ファースト代表)
ボルテールの有名な言葉(私はあなたの意見に反対だ、、、、)はボルテールの評伝をかいたS.G.タレンタイア(これもペンネーム?)の言葉
知覧で小泉さんは泣いた、でも本来は怒るべきだ、為政者の立場として。稲田の涙も。
スポーツライターの玉木正之 原発の広報記事に500万円のオフォー(2010年 原発震災前、原発は作らない方が良いとの主張はダメとのこと)を断った



Beyond Human 超人類の時代へ 今、医療テクノロジーの最先端で ディスカヴァー・トゥエンティワン 2017

読んでいて鳥肌がたった
近未来いや遠い未来の小説だとばかり思っていた事が、実はもう目の先にまで来ているのかもしれない。

アンチエイジング(老化防止)は若返りという文脈で科学的に可能になるかもしれない。
そして臓器移植は人工臓器移植に代わり、人工血液で輸血が行われる。
既に将棋の世界では人間より人工知能(AI)が確実に強い、人間の行動をAIが関与することも可能になるのだろう。
もちろん労働もロボットが代替する。ロボットに関しては日本での技術開発について書かれている。
ヒトとマシンの違いは何になるのか?その境界線は不明瞭になりつつある。

生命倫理問題はどの様に進むのか
アプリで人工臓器を操作する時代
心脳問題(物質である脳が心を作る)はテクノロジーで解答が出るのだろうか?

そして世界は平和になるのだろうか?

Beyond Human 超人類の時代へ 今、医療テクノロジーの最先端で
イブ・ヘロルド
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2017-06-10

クマ問題を考える 田口洋美 ヤマケイ新書 2017


一言で結論を書けば、良書。

多面的(民俗学、生物学、歴史・社会学、経済学等々)にクマと人間との関わりを綴っています。現場を歩き、調査し、机上で調べ、そして記録していく。

自然と人間、自然と生物、生物と人間、生物と生物、種々な関係性の中で、そして歴史的な記録を読み込んで現状を分析し熊と人間の良い関係性の方法を提案する。
里山の奥山化という現状と狩猟の公共性の重要度
サバイバルなんて言って遊びで猟や釣りをしている売文家は公共でもなんでも無い。

備忘録メモ
平成のシシ荒れ(大型野生動物の生息域拡大)人間の自然からの撤退する動き
 熊荒れ、狼荒れ、猪荒れ、猿荒れという文言は古文書史料に見られる。
クマが変わったのか?(自然変容説) 人間社会に軸足を置いた見方に注意
クマの生態(交尾期、食料確保、越冬)と人身事故と食害の関係性
幾世代にもわたって蓄積された民俗知(ここではクマの行動や生態に関する知識等)の崩壊が導く危険性(広い皆伐、巨大インフラ等による生態系の破壊)
人慣れしたクマ:人間は何もしない動物であるという経験の蓄積
秋季の人里出没と事故 緩衝帯(バッファーゾーン)がない。宅地と森林の2極化
野生動物被害に対する専門家がほとんどいない(行政、メディア)
捕殺に関する6つの法律のしばり
農業被害 圧倒的に鹿、猪、鳥類
2010年 熊殺処分3544頭 シカ類36万頭
本来クマや野生動物がすんでいた地域に人間が進出、現在撤退の過渡期?
明治から昭和 山間部に余生動物を人間が押し上げ(耕地拡大)
またき(マタギ)役という公的ハンターの存在
野生との闘い しし垣 ワナ 鉄砲
飼い犬の放し飼い禁止と野生動物 1980年代
狩猟と農耕の緊密な関係性 捕殺が目的ではなく、資源利用と耕作地保護
狩猟の公共性
現在のツキノワグマ推定生息数16000頭 年間2−3千頭の駆除の必要性
クマと遭遇したらどうするか?クマ鈴のついたリック事投げながら逃げる。両手を広げ、自分を大きく見せ、大声で怒鳴りつける(マタギ)



トランプは世界をどう変えるか? エマニュエル・トッド 佐藤優 朝日新書 2016年 12月

図書館本

トッドと佐藤さんの対談ではありません。

トッドの文章は朝日新聞の編集委員の聞き取り 2016年11月10日

トランプ氏の共和党候補指名受諾演説(2016年7月21日)の翻訳が
非常に面白いです。これだけ読めばトランプ氏が大統領候補になった(現大統領)のも理解できます。
 不法移民問題、他殺事件の増加、貿易赤字、貧困問題、労働問題、選挙の大口献金者と政治等々

日本での報道とかなり隔たりがあります。だから大メディアや有識者が大統領選挙結果を読み間違えたのかもしれませんね。

トッドの指摘は、以前より変わらず帝国主義の終焉を予想していると思います。
エスタブリッシュメント、エリートと小市民との間の格差の拡大でしょうか。
民主主義とは人々が権力を持つ仕組み、エスタブリッシュメントではない。by トッド

佐藤さんは、副島さんのトランプ大統領予想を評価
これまで組織化されたことのない社会的底辺の人々の投票行動
闇の子、光の子の解説は残念ながらつまらないです。
大統領就任前の安倍首相のトランプ氏の会談は外交的に? 何も見えてこないと指摘



暮らしのなかのニセ科学 左巻健男 平凡社新書 2017



ニセ科学を見抜くセンス 2015を土台に大幅に追加補充とあります。

どうしても騙されてしまう人がいます、実に巧妙に科学を装って、
あるいは教師や学校を巻き込んで浸透するニセ科学の歴史、現状を詳しく綴られています。

水ビジネス、EMビジネス、マイナスイオンビジネス、健康食品ビジネス等々、
騙されない様に疑う事も大切ですよ。
参考になる書籍やウエッブサイトが掲載されていますのでご参考にしてください。
本書ではリストされていませんが、明治大学科学コミュニケーション研究所
「疑似科学による疑似科学評定サイト」というサイトもあります。

備忘録メモ
ニセ科学に騙されるのは、科学知識不足、理科教育の不備だけではない。認知バイアス(偏り、偏見、先入観)
動物実験効果あり=人間に効果あり ではない
ダイエットの寿命の関係性 BMIと余命(25以上30未満(太り気味)が最も長生き)
食品添加物は危険なのか? 天然物は安全?
水のクラスター、波動、言葉の記憶、綺麗な結晶(氷)などのニセ科学
マイナスイオンになんら実証結果なし
ニセ科学の総合デパート EM



目次 出版社HPより
第1章 ニセ科学をなぜ信じてしまうのか
1 スティーブ・ジョブズの場合
2 絵門ゆう子さんの場合
3 「人はだまされるようにできている」ことを知る
4 あふれる健康情報と体験談
5 ニセ科学は誰を狙うか
6 ニセ科学にだまされる背景

第2章 がんをめぐるニセ科学
1 がんという病気と発がん
2 代替医療大国のインチキがん治療薬・療法
3 注意したいがん治療についての言説
4 抗がんサプリ
5 がん治療うたい、逮捕者
6 抗酸化性成分の神話
7 焦げた部分を食べるとがんになる?

第3章 サプリメント・健康食品の効果は?
1 健康食品・サプリとは
2 健康被害をもたらすサプリ

第4章 あのダイエット法、本当に効果的?
1 あなたにダイエットは必要か
2 ダイエットは消費カロリー > 摂取カロリーが大原則
3 死んでもやせたい!
4 テレビ番組のダイエット法成功のウラ

第5章 あの健康法に効果はある?
1 ホメオパシー
2 血液サラサラになる必要はあるか
3 経皮毒のウソ
4 足裏デトックスの仕掛け

第6章 食品添加物は本当に危ないのか
1 食品添加物とは
2 安全性の評価
3 食品添加物は危険なのか
4 天然物、無添加食品は安全か
5 CO・OP商品の食品添加物基準
6 急性毒性のものさし、LD50

第7章 ニセ科学はびこる水ビジネス
1 水道水vsミネラルウォーター
2 「水のクラスター」は存在するか
3 磁石を通した水は健康によい?
4 アルカリイオン整水器への疑問
5 悪玉活性酸素除去をうたう水素水
6 「実験商法」という詐欺商法
7 水が「ありがとう」「ばかやろう」で結晶を変える?

第8章 大手企業も次々に──マイナスイオン、抗菌商品
1 科学のイオンと「マイナスイオン」
2 マイナスイオン商品の効能に根拠なし
3 「マイナスイオンを発生する」トルマリン
4 ゲルマニウムは健康によい?
5 テレビをどう見るか
6 プラズマクラスターなどの効果は?
7 除菌グッズへの疑問

第9章 もっとも危険なニセ科学、EM
1 もっとも危険なニセ科学
2 EM開発者・比嘉照夫氏の野望
3 もともとは農業用微生物資材
4 相次ぐ懸念
5 EMの効能に根拠はあるか
6 トンデモは連鎖する

第10章 ニセ科学にだまされないために
1 ニセ科学に引っかからないセンスと知力
2 参考になる文献とウェブサイト



イーロン・マスク 未来を創る男 斎藤栄一郎訳 2015

図書館本

原著 ELON MUSK, Tesla, Space X and the Quest for a Fantastic Future 2015

1971年南アフリカ生まれのイーロンマスク評伝。
常に毀誉褒貶と隣り合わせの人物であるが、この評伝は好意的に書かれている。
ただ、これまでの業績を見れば、天才の一人である事は間違いないし、普通の男性である一面も分かる。

普通なら一人で一つの事業を世界トップに押し上げる事も難しい。
しかしマスクは本書で書かれているスペースX,テスラモータース、決済システムのペイパルを成功させ
現在はリニア新幹線など問題外の速さの高速移動手段であるハイパーループ計画を着実に現実化しつつある。
誰よりも勉強し、誰よりも働きつづける男。
火星移住を夢見ている男。

備忘録メモ
社会的に意味のある世界観
子供時代の多読 図書館の本や百科事典を読破
カナダでの稼ぐための重労働 チェンソーの資格も
インターネット、宇宙、再生可能エネルギーの3分野への夢
「私はサムライの心を持っています。失敗で終わるくらいなら切腹します」
モチベーションはお金ではない
2002年スペースX 2008年 ファルコン1打ち上げ成功(4度目)海上船舶着陸は2016年に成功かな
電気自動車事業 バッテリー開発 トヨタ ダイムラーも出資 2010年上場
日産カルロスゴーン テスラは「取るに足りない存在」
テスラ危機 グーグルのラリー・ペイジがサポートを約束 結果的には買収にいたらず
太陽光エネルギーが地球の表面を1時間照らす量は、あらゆるエネルギーの消費の1年分に相当
ソーラーシティ計画 太陽光パネルで充電スタンド テスラ車に無料充電
2013年ハイパーループ計画 電力は太陽光発電 時速800マイル(2187km)
カリフォルニア州の高速鉄道計画に対する反感から 600億ドル、超特急としては1マイル当たりのコストが世界一高く、スピードも世界一ノロイ
宇宙インターネット計画 衛星利用


イーロン・マスク 未来を創る男
アシュリー・バンス
講談社
2015-09-16



さらに地下トンネルの企業まで作った様だ。


すべては関係性の中に

イーロンマスクという天才(スペースX,テスラ、ハイパーループ(リニアより早い))

そして、熊、渓流釣りの関係性は?

すべては繋がっているんだよね。きっとね。

明日はニセ科学の新書が届くかな。

嘘とズルの無い世界は本の中にしかないのかもしれない。

共謀罪をどうしても作りたい輩がいる、そんな日の夜の備忘録として。

2017年6月14日 夜


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日本中枢の狂謀 古賀茂明 講談社 2017

購入

古賀さんの本はほぼ全部読んでいるとは思う。
脱藩官僚と言われることもあるが、生き様はまさに改革はするが戦争をしない。
そしてズルしない、嘘をつかない民主主義、資本主義を目指しているのだと感じる。
既得権益を壊し、努力するものが報われる自由主義は決して格差社会を是認するものでもなく、機会均等と平等主義に基づいていると思う。
本書はメルマガ等でも指摘していた日本の権力中枢で起こっている問題を官僚として内部から見てきた経験に基づいて綴っている。
そして最も大きな元凶は権力とメディアの癒着だと指摘している。まったく同感である。
先進国(すでにこの名称は終わりかもしれないが)でこれほどメディアと権力が馴れ合いで存在するのは日本ぐらいではないだろうか?クロスオーナーシップ、記者クラブ制度等々。メディアのトップが権力者と一緒に飯を食うなどという事が有りうる国に成り下がってしまいましたね。(ある意味大本営発表が再びなのかもしれません)

備忘録メモ
藤健二さん殺害と安倍スピーチ(カイロ演説)
報道ステーション事件と古館プロダクション30億利権
安倍政権での復権:原発、天下り、民営化遅延
外国特派員らの危機感 記者クラブという名の究極の既得権益
武器輸出と経産省天下り
積極的軍事主義の実情
経団連と連合(正社員の既得権益)の馴れ合い? 残業問題
ニュービジネスや中小企業支援の無策
原発優先主義により再エネ後進国に
自動車産業も経産省の餌食に エコカー問題
中央リニア新幹線ですら財政投融資で資金供給 アメリカではありえない
農協改革の不透明さ 農協解体は? 農家の競争を否定して競争力を高める?
飼料用米への補助と減反政策
日本中枢の狂謀の陰の主役 経産省出身の政策秘書官等
原発問題 電源のベストミックス、ベースロード電源 原発マフィアの復権
欧州、中国にも遅れる自然エネルギー政策 20年遅れ
日本会議の啓発活動のマイルドさ リベラル系市民活動の限界?爺さんが永遠にマイクを握る
第4象限の活動 フォーラム4 改革はするが戦争はしない
地位協定、安保条約、憲法改正 すべての人が沖縄県民に寄り添う姿勢を。

日本中枢の狂謀
古賀 茂明
講談社
2017-05-31

日本中枢の崩壊
古賀 茂明
講談社
2011-05-20



官僚の責任 (PHP新書)
古賀 茂明
PHP研究所
2011-07-16

古賀茂明さんの新著

読みだしました。国会をバックに撮影

古賀茂明さんの様な官僚が増えて欲しいよね。

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日本中枢の狂謀
古賀 茂明
講談社
2017-05-31

ソニー 盛田昭夫 森健二 ダイヤモンド社 2016

図書館本 

550ページを超える盛田評伝 雑誌の連載等をまとめている。
経団連会長に指名される日に倒れたという悲劇 1993年11月
歴史にifは無いが、もし盛田さんが会長をしていたら日本の経済界も変わっていたのかな。
(平岩さんからバトンタッチの予定)
井深さんと盛田さんの二人のある種天才が日本をそして世界を動かした歴史。
そして、いくつかの事業では失敗し、存続の危機すら有った。
電子機器という本業、そして保険会社、映像、レコード、ゲームとSONYブランドを確立していく過程が本書では綴られている。

2017年 報道等によればSONYの業績は回復しているという。
SONYがまたトランジスタラジオ、トリニトロン、ウォークマン、プレイステーションという世界を
牽引するような商品を出してくれることを期待したい。

備忘録メモ
セールスは翻訳作業
広告代理店を入れずの会議、トップも平社員も同席して同じ口調で発言
家族でアメリカに移住 1963年 社交、人脈形成 夫人のおもてなし
子供の学校での交流
出る杭を募集
ウォークマン、最初は地域により4つの名前 80年4月 ウォークマンに統一
3シフト制の工場でのパーティにはすべてのシフトの会に参加 アラバマ
iPhone iPadより早く同等品の構想
御殿山本社ビルにあった銘板、今は同じ場所に立つ真新しいオフィスビルの山手通り(ソニー通り)に面した半地下にあるコンビニ店、
その店の前の草むらに小さな碑となってひっそり立っている。
このブログで見る事ができます。
http://ameblo.jp/uraroute/entry-11962215472.html






僕はなぜ小屋で暮らすようになったか 高村友也 同文館出版2015

図書館本

自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫) 文庫 – 2017 が良かったので読んでみた。

高村さん(1982- 東大理2から哲学に転向、慶応哲学大学院修了)の半生を自身で綴っている。

自由に生きるということを考え抜き、死をいつも見つめながら思考する態度に共感を覚える。
もちろん自分が同じ様に出来るとは思わないが、山梨の雑木林に家を作り、さらに神奈川の河川敷にも
土地を購入してテント生活をしたりしている姿は一つの生き様として良いのではないかな。
悩み、苦しみ、分裂する気持ちの中で生きる時間。労働とは、お金とは。

備忘録メモ
宇宙が先か、意識が先か。死の世界が先か、生の世界が先か。
生と死の二重性の両極に対して誠実であらねばならない。
アパート生活から途上生活、放浪 
物の豊かさ、心の豊かさにもまったく興味がない
スイッチを切りたい。肉体のスイッチ、人減関係の、金銭のやりとりの、義務の、言葉の、時間の。
いまだに死の想起がパニックを誘引することがある。
手作りの小屋は、僕の字がそのものなのだ。


「日米合同委員会」の研究――謎の権力構造の正体に迫る  吉田敏浩 創元社 2016

図書館本

結構斜め読み 

矢部 宏治氏の「日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか」、
「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」、
また孫崎 享氏の関連書籍などを読むとさら理解が進むと思う。

日本国憲法より「日米地位協定」の方が上位に位置しており、米国(国務省)より米軍の方が日本国政府より権力者であるということが。

本書は開示された外交文書(主に米国、日本は開示しない、文書の存在を否定したりする)や密約的な
メモ(議事録等)を元に米軍が管理する日本国を「日米合同委員会」という組織から読み解く。

備忘録的メモ
米兵犯罪の極めて低い起訴率 
日本上空の空域支配 横田空域等
法的根拠を提示しない日本政府(日米の信頼関係が損なわれる恐れがあるとの理由)
占領軍から駐留軍へ (日米安保、日米行政協定)
be subject to 「従属する」 天皇と日本政府の国家統治権は、連合国最高司令官の下に置かれると意訳? 降伏文書内容
演習場の返還 日本側に管理を委ねるが、米軍に優先的使用権

日本の領土・領海・領空という国家主権に関する重大な決定を国権の最高機関である国会が関与できない日米合同委員会という闇


DeNAと万引きメディアの大罪 宝島社 2017

図書館本
多くの方が執筆されています。

キュレーションサイトの犯罪的な問題。主犯格の女性は未だに何らコメントしていないようですね?
シンガポールで悠々自適の様ですが。
そして奴隷の様なキュレーションライターの労働条件など。

まさに、「今だけ、金だけ、自分だけ」的なネット業界の闇でしょうか。

いかにネットで儲けるかという、ある種金融工学系のエンジニアがネット業界に入り込んで
PV(ページビュー)をいかに大きくして広告代を稼ぐかという手法を編み出す。
そしていかにグーグル検索上位に(一位に)リストされるかを画策する。

逆な見方をすれば、ネットに騙されない地に足がついた生き方をどのように行うかという
教科書的な読み方も出来る本書である。

備忘録的メモ
顧客からどれだけ課金を巻き上げられるか考える「高学歴」なゲーム会社のエンジニア コンプガチャ
情報発信者として守るべきモラルと常識
検索上位=安心というウソ
ネット広告不正事件 電通過労死事件


「アフリカ」で生きる アフリカを選んだ日本人たち カナリアコミュニケーションズ 2017

これはお仕事がら購入

総勢50人以上の方が「私」とアフリカに関して綴っています。
アフリカとの繋がりが短い人から50年を越える様な方まで。

長い繋がりを持たれている方は「ラストフロンティア」というコンテクストは使って無いよう
に思います。
まあ、みんなアフリカの水を飲んでしまった人たちでしょう。
そして、多くの方はビジネスを通してアフリカの国々と楽しく幸せに協働したいと。

ダンビサ・モヨさんのDead Aid (援助じゃアフリカは発展しない)や、他の開発学者
(ポール・コリア、ウイリアム・イースタリー)の指摘からも明らかな様に、
欧米型の押しつけ型の開発はアフリカで根付かなかったことは確かであり、
地に足がついた起業から経済を発展させ、貧困を少なくし教育レベルを向上することが大切なのであろう。

著者の多くがJOCV(協力隊)経験者でその後MBAや修士号を取って再度アフリカに渡っている現実は
なるほどだと思う。(協力隊の問題もあるがここでは指摘しない)

多くの若者が夢と希望を持って、54か国あるアフリカの地で現地の人々と一緒に豊かに、そして
幸せになっていくストリーが確実に始まっている。

読んでいて、遠い昔、アフリカ大陸内をGEISHA缶詰(川商フーズ)を売り歩き、見事に食文化に定着させた日本人の事を想い出しました。



「アフリカ」で生きる。ーアフリカを選んだ日本人たち
ブレインワークス
カナリアコミュニケーションズ
2017-04-20


小林秀雄と大村智先生

十六 身交う、とは…… | 随筆 小林秀雄 | 池田雅延 | Webでも考える人 | 新潮社


小林秀雄さん担当だった池田さんが書かれている。良い文章だなと思う。

文章に出てくる講演CDは2011年に聞いたのだけど、まだ身についていないようだ。

文章の後半部分を備忘録として

現代の学問は、科学的観点というものを競いあっているように見える。しかし、科学の分野でも、優れた発明をした人、発見をした人は、観点などというものにとらわれず、みな長い時間をかけて、対象を本当の意味で考えてきた、自分の実験している対象、観察している対象と、深く親身につきあい交わってきた、科学的真理もそれを本当に知るためには、浅薄な観察では駄目である……、小林秀雄は、そうも言っている。日頃、科学畑の本や雑誌を手にとることはほとんどないと言っていい私だが、そうか、優れた科学者は、自然というものと身交っているのかと、頭では即座に理解できた。
 それが一昨年、化学者の大村智さんがノーベル生理学・医学賞に決まり、大村さんの研究歴がテレビで詳しく報じられるのを見て、なるほど、これが科学者の身交うということなのだと合点した。大村さんは、学会であれゴルフであれ、行く先々でその土地の土をわずかずつだが掬い取って持ち帰る、そして研究室で土の中の微生物が産みだす天然有機化合物に神経を集中する。この、土の蒐集と観察は四十五年余りにもなり、こうしていままでまったく知られていなかった四八〇種以上の新規化合物を発見、これによって感染症などの予防、さらには撲滅、そして生命現象の解明に大きく貢献したのだという。大村さんが、土の中の微生物のことを、まるで人間の子どもに目を細めるかのように話し、微生物にいくつもいくつもいろんなことを教えてもらっていると語るのを聞いて、まさにこれが「身交う」ということだと思ったのである。

 だが、いまはもう、大村さんのような科学者は、減っていくいっぽうであるらしい。ある観点を設えて、ある方法に従って、ある方向に対象を解釈する、それがいまの学問であり、そこで言われる「考える」は、一定の観点をセットし、一定の方法を編み出し、一定の解釈を誇示する、そういう一連の行為である。「考える」という言葉が、日々そういう意味合いで飛び交っている大学に身を置いていれば、九州の合宿教室で、信ずることと考えることはずいぶん違うのではないかと訊いてきた学生の言もよくわかる。しかし、小林秀雄に「考える」は「身交う」だ、親身に交わることだと言われてみれば、なるほど、考えることは信じることと近い。信じることがまずなければ、親身に交わることはできない、家族、学校、職場などの人づきあいを通じて、私たちはよく知っているのである。

 ではいったい、いつから「考える」は、ある観点をセットして、ある方法に従って、ある方向に解釈する、そういうことになってしまったのか。小林秀雄は、同じ学生の質問に答えていくなかで、こう言っている。十七世紀フランスの思想家パスカルに、「人間は考える葦である」という有名な言葉があるが、
 ――「考える葦」というパスカルの言葉について、僕は書いたことがあります。パスカルは、人間はいろいろなことを考えるけれども、何を考えたところで葦のごとく弱いものなのだと言いたかったわけではない。人間は弱いものだけれども、考えることができる、と言いたいわけでもない。そうではなくて、人間は葦のようなものだという分際を忘れて、物を考えてはいけないというのが、おそらくパスカルの言葉の真意ではないかと僕は書いたのです。……。
 この言葉は、さらに続く。
――物事を抽象的に考える時、その人は人間であることをやめているのです。自分の感情をやめて、抽象的な考えにすり替えられています。けれど、人間が人間の分際を守って、誰かについて考える時は、その人と交わっています。……
 そしてこの後、ここではすでに述べた「子を見ること親に如かず……」が、物事を抽象的に考えることの対極として語られるのだが、こういうふうに読んでみると、ある観点をセットして、ある方法に従って、ある方向に対象を解釈するという現代学問の「考える」は、まさに人間は葦のようなものだという分際を忘れているということだろう。
 パスカルの「考える葦」について、僕は書いたことがあります、と言っているが、それは昭和十六年の七月、八月、三十九歳の夏に書いた「パスカルの『パンセ』について」(新潮社刊「小林秀雄全作品」第14集所収)をさしている。もうその頃から、小林秀雄は学者や文化人の、人間の分際を超えた物の考え方や物の言い方に対して腹をすえかねていたのである。
 次回はそこを読んでいこうと思う。人間が、というよりこの私が、いつのまにやら人間の分際を超えてものを考えるようになっていて、ということは、物事を抽象的に考えるようになっていて、もはや人間であることをやめてしまっているとする、にもかかわらずそのことに気づかず、思慮分別十分ありげに振舞っているとしたらお笑い種であろう、人生がとっくに空洞になっているのに、それを知らない裸の王様だからである。




自作の小屋で暮らそう 高村友也 ちくま文庫 2017

図書館本

初出は Bライフー10万円で家を建てて生活する 秀和システム 2011

読みだしたら凄いと思った。
坂口恭平さんと同じ匂いを感じる。
ゼロから始める都市型狩猟採集生活 坂口恭平 太田出版 2010
Tokyo 0円ハウス0円生活 坂口恭平 大和書房 2008
隅田川のエジソン 坂口恭平 青山出版 2008

BライフのBはベイシック(基本的)だそうです。
たとえば時給1000円で一日働き100日分の食費を稼ぐ。残り99日をどの様に使うのか。
時間、貨幣、労働の哲学がそこにある。そして生きるとは何か?

決して真似できないのだけれど、素敵な生き方である。
高村さん(1982-)の試行錯誤と思考錯誤?の記録だろう。

まさに、「意識が高い」人に分類される生き様。
本書が2011年のテキストに加筆されていて、今はさらにグレイドアップした生き方をしている。
やはり多くの本を良い、思考錯誤して哲学する態度が格好良い。
いろんな批判もあるのだろうけど、是非ともこのまま進んで欲しいと思う

基本的最低限な生活(電気もネットもあるよ)に興味がある方は非常に面白いと思います。
税制の事や法律の事も書かれています。

そして彼は書く
自由
その自由であなたは何を生み出したのか、芸術か、発明か、科学技術か、と問われるかもしれないが、
「・・・・・のための自由」なんて語義矛盾も甚だしい。何も生み出す必要などない。
ただ生きて、意識があって、自由に考えることが出来ればそれでいい。自由は何かのための
道具ではなく、おそらく誰もが知っている単純な欲求である。誰が決めたのか知らない理不尽な
ハードルの高い、普通の人として存在するための思考様式の最低条件から解放されて、足枷無く
物事を考えたい、精神的に身軽でいたいという気持ちである。複雑な思考様式を修得しつつ自由で
いるという二重人格的な離れ業が出来るほど筆者は器用ではない。


日本につけるクスリ 安部敏樹x竹中平蔵 ディスカバー 2016

図書館本 清里哲学3人塾で話が出ていたので借りてみた

4回の対談をまとめたもの。

安部さん(1987−)の立ち位置と行動に強く感動するな。東大生として東大職員に講義をするという
東大の多様性が素敵であります。社会問題をいかに解決していくかというアプローチをビジネスに
していく流れも素晴らしい。

竹中さんに立ち向かうというか正論を吐くのが良いですよね、敬老の精神を発揮する必要はないし。
もちろん、竹中さんの規制緩和や記者クラブ反対等は評価していますが。

ちょうど、古谷さんの「意識高い系」の研究を読んでいたので、まさに安倍さん、竹中さんは
「意識高い」ヒトなのであります。そして竹中さんは上洛して(一橋大学 国立大学)で土着リア充への道から高次の大義を果たそうとしたのだろう。
だから地元優先の政治家や地方公務員・国家公務員というリア充(事なかれ主義で終身雇用、年功序列、天下り)の反発と抵抗をもろに受けるわけですよ。

備忘録メモ
変えること:知る事、そして考えること
母親をバットで殴って、家を追い出され路上生活の時代 安部
3つの壁 関心、情報、関与
税金、格差、政治、地方自治、メディア、教育の6つのトピック
日本にはスラムはなかった(江戸 100万人) 本当?
子供の貧困問題として捉えるのでなく、社会全体の問題として捉える
竹中さんは強者の論理 阿部 竹中さん的マッチョイズムでは問題解決は難しい
和歌山にいても銀行の頭取になれなかったと思う。東京に来たから大臣になった。竹中
地元には地銀の頭取、地方新聞の社長といったお殿様がいて地域を丸ごと牛耳っている。だから
東京にいかないと人生が始まらない。竹中
日本のメディアは反権力という権力 竹中
ジャーナリズムは権力から距離を置くこと、そして同時に大衆からも距離を置くこと
1局1電波にして民間に電波開放 竹中
大学も終身雇用 新しい分野が広がらない
経済成長さえすれば、社会は成立する 竹中 本当?
経済学者は沢山いるけど、政策のことなんてほとんどしらない
不適切などと言う言葉は会計用語にない 東芝の粉飾 竹中
議論を始める前に、理想を出来るだけはっきりさせておく ただヤバイじゃだめ 安部
安部さんの会社 リディラバ
http://ridilover.jp/


日本につけるクスリ
竹中 平蔵
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016-12-16



Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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