おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

読書

拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々 蓮池透 講談社 2015

図書館本 巻末に青木理氏との対談収録

拉致被害者家族連絡会の代表であった横田滋さんが2020年6月5日にお亡くなりになられた。
拉致された横田めぐみさんとの再会は果たすことができなかった。

私自身、拉致問題に詳しいわけでなく、どうしてここまで拗れてしまったのか疑問に思っていた。
小泉訪朝(2002年、2004年)で大きく解決すると多くの日本国民は思ったのではないだろうか。

その程度の認識だったの、本書をから得られた情報はある意味衝撃的でもあった。
政治家
外務省
家族会(筆者は家族から除名 元事務局長)
救う会 (右寄り?)
マスメディア
これらのある意味利害が複雑に絡み、未だに解決の糸口が見えなくなっている様に思う。

圧力なのか対話なのか、おそらくそんな単純な話ではないかとは思うが、拉致という犯罪と
日本の朝鮮半島における戦争責任とも相まって、現状の政権では何も解決出来ないという理解は
正しいのだと思う。

外交とは結果責任なのだから。



フィンランドの教育はなぜ世界一なのか 岩竹美加子 新潮新書 2019

図書館本 良書です

小国フィンランド(人口 551万人)ではありますが wikiによれば
人口や経済規模は小さいが、一人当たりGDPなどを見ると豊かで自由な民主主義国として知られている。フィンランドは2014年のOECDレビューにおいて「世界でもっとも競争的であり、かつ市民は人生に満足している国のひとつである」と報告された。フィンランドは収入、雇用と所得、住居、ワークライフバランス、保健状態、教育と技能、社会的結びつき、市民契約、環境の質、個人の安全、主観的幸福の各評価において、すべての点でOECD加盟国平均を上回っている。

そんなフィンランドと日本で子育てをされた著者のエッセイです。
ご自身の幼少期の体験も教育に対する言質の背景にあるようです。

単なる日本との比較に留まらず、フィンランドでの歴史的変遷による教育行政の変化、徴兵制に関する詳細な記述当は非常に興味深い。
さらに日本のいわゆるPTAという親の組織の問題点にも焦点を当てている。(PTAという国家装置とい著作もあり)

基本の「基」は子供がしっかりと権利と義務に関して理解して行動することだと私は理解しました。
フィンランドにもいじめやヘイトはもちろんあるし、犯罪も存在する。しかし、教育の重要性を重視することこそが国家維持の基本なのだと感じた。






忘れられた日本人 大西監督の連載 1

人と知恵がつなぐ:/1 滋賀・長浜の養蚕業 糸の旬生かす手技、今も /愛知 - 毎日新聞


大西暢夫さんの連載

岐阜県の旧徳山村(現・揖斐川町)が日本最大のダムの底に沈んで13年になる。八つの集落のうち唯一、水没を免れた最奥地の門入(かどにゅう)に、廣瀬(ひろせ)ゆきえさんは最後の一人になるまで暮らし続けていた。
お蚕さんを育て、糸まで取る仕事を4代にわたって西村さん一家は続けている=滋賀県長浜市で

 門入から北海道真狩村へ向かった開拓団の2世のもとへ嫁いだ。しかし終戦後、一家で村に戻ることになる。後継者が絶えそうだった廣瀬家を継ぐためだった。ゆきえさんの話は、いまの時代に生きる僕たちにとって、過酷でありながら、新鮮な話題ばかりだった。

 その一つに、滋賀県の近江高山(現・滋賀県長浜市)へお蚕さんの繭を運ぶ話がある。ゆきえさんがまだ14歳の幼き時だ。門入から、ホハレ峠を越え、坂内村(現・揖斐川町)の川上に出る。さらに鳥越峠を越え、近江高山(長浜市)に到着する。何日もかかる物流の峠道だった。

 「その取引先に6尺の大男がおってな」という言葉だけを頼りに、僕は近江高山に向かった。それらしき家をようやく探し当て、6尺くらいの大男の息子に出会うことができた。息子といっても80歳を超えていた。

 「この辺りは、揖斐郡の坂内村や徳山村の人たちに世話になった。山越えをし、交流は県をまたいだ。街の人からは想像がつかん山のルートだが、大勢の人が繭を運んでくれた。しかし今じゃ、養蚕農家は1軒だけになってしまった」

 その1軒、4代目の西村英次さん一家がお蚕さんを育て、糸取りまでを行っていた。「ここは滋賀県内でも養蚕の盛んな地域でね。春糸は和楽器の弦に使い、秋糸は着物などに使うんだよ。年に2回、糸を取っている」

 季節によって絹糸の用途に違いがあることに驚いた。糸に旬の季節があるというのだ。春、桑の葉の柔らかい新芽を食べるお蚕さんと、秋の硬い葉っぱを食べるお蚕さんとでは、吐き出す繊維の手触りが違う。完成した絹糸を触らせてもらうと違いがよくわかった。春糸は柔らかくて、しなやかな手触りだ。奏でる音が違うらしい。

 生き物が吐き出す繊維が、こうした形に変わり、人の生活に欠かせないものになる。さらに、真綿が盛んだった集落がすぐ近くにあり、そこには綿を引っ張っている老夫婦が、1軒だけ残っている。

 「真綿ってお蚕さんだって知っているよね?」

 そんな常識にややたじろいだ。若い世代は、その常識を知らない人が多い。

 「綿って、綿、ですよね」

 真綿はお蚕さんからできている動物性だ。

 徳山村のゆきえさんの言葉から、いまも残る手技につながった。ものがあふれている現代の暮らしに、命と向き合いながら丁寧な仕事をする家族は輝きに満ちていた。(写真・文 大西暢夫)

     ◇

 さまざまな手仕事の現場では、職人たちが互いに不思議な縁で結びつき、原材料などとなる自然の恵みを循環させながら無駄なく使いきる仕組みが出来上がっています。長年の取材で見えてきた社会の「大きな円」を描きます。=次回は5月23日掲載

 ■人物略歴
大西暢夫(おおにし・のぶお)さん

 作家、写真家、ドキュメンタリー映画監督。1968年生まれ、岐阜県池田町在住。ダム湖に沈む岐阜県徳山村をテーマにした著作と同名映画の「水になった村」を発表。近著は「ホハレ峠」「お蚕さんから糸と綿と」など。映画「オキナワへいこう」は、自主上映活動が全国で展開されている。










追い詰められる海 井田徹治 岩波書店 2020


読み進む過程で、地球を殺そうとしているのは人間だという事を認識します。

日々安楽な方法を求めて消費は美徳という価値観で生活をエンジョイする多くの先進国。
環境変動で農業漁業等の一次産業から得られる所得が減少し飢餓に陥る経済的途上国。
まさに、分断と格差が大きくなるばかりであるが、やがて間違いなく先進諸国にも
同じ状況が訪れるのであろう、子供や孫の時代には。

本書では地球温暖化とも大きく関わる海洋における環境問題(破壊)を井田氏が
分かり易く、科学者や論文からのデータをもとに解説している。

海水温上昇
海の酸性化
プラスチックごみ、マイクロプラスチック
海産物乱獲
海面上昇など

メモとして
海洋酸性化によるサンゴの白化
農業肥料流出による海洋の富栄養化
温室効果ガスおよびCO2の海洋での吸収
海水酸性化による殻の損傷
マイクロプラスチック、マイクロビーズ汚染 有害化学物質との結合 魚介類、人間の取り込み
プラスチックごみの7割は焼却処理(日本)
海の酸素欠乏(低酸素、無酸素)ーデッドゾーン形成 生物多様性の減少
窒素肥料の開発 富栄養化
温暖化による海洋からの酸素減少



失われた福島のバラ園 マヤ・ムーア 世界文化社 2020

図書館本

辛いけど素晴らしい作品。是非多くの方に見て頂きたい。
原発という存在がいかに不幸を強いるのかということを。

福島県双葉町にあった素晴らしいバラ園。
美しいバラの数々、バラに魅せられた岡田さんが全身全霊を込めて作り上げていたバラ園。

ページを進め、突然に谷底に落とされた気分を感じるでしょう。

2014年には英語版が、その後韓国版も出版されています。

序文にかえて、倉本聰さんが文章を寄せています。

また失われたバラ園という児童書も2018年に別の著者より出版されています。


失われた福島のバラ園 The Rose Garden of Fukushima
マヤ・ムーア
世界文化社
2020-02-21

The Rose Garden of Fukushima
MAYA MOORE
世界文化社
2014-10-31

失われたバラ園
たん, はかた
日本地域社会研究所
2018-04-01



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福島で酒をつくりたい 上野敏彦 平凡社新書 2020

図書館本

非常に濃い本です。
上野さんの思い入れを強く感じます。
そして日本酒の良い香りがします(この部分誇張です)。
上野さんの本は、本当に深く取材して個人の内面までも掘り下げて言葉に紡ぎます。
たえば、2003年 木村英造―淡水魚にかける夢 など。そのほか椎葉の話なども。

本書は2011年の福島県浪江町で東北大震災の津波と原発震災で酒蔵を失い、避難を余儀なくされた
磐城壽(いわきことぶき)を再び作った話です。
その過程、人間模様、ありとあらゆる関係性が上野さんの筆で絡め捕られている感じです。
300ページ弱の大著です。ヒューマンドキュメンタリーです。
読者は磐城壽と新天地で作った土耕ん醸などを飲みたくなることは間違いない。

そして上野さんは宮崎・ニシタチ(飲食街)で今日も飲んでいることでしょう。(FB情報)

福島で酒をつくりたい (平凡社新書)
敏彦, 上野
平凡社
2020-02-17



木村英造―淡水魚にかける夢
上野 敏彦
平凡社
2003-06-01





竹中労さんが見た風景2

以前この動画はyoutubeで紹介していた。
でもその時には気が付いていなかった。
労さんが鎌倉に住んでいた事を。

何気に鎌倉ごご自宅が出てくる。


アジサイを植えた里山の麓である。

こんど御宅を外から見に行こうと思います。決してストーカーではありません(笑)

あわせてお読みください。
2018年の記事
ワイドショーには映らない──渦中の水道橋博士が語った竹中英太郎と「労」、そしてルポライターへの狂疾

https://www.excite.co.jp/news/article/Cyzo_201804_post_158071/



荒野へ イントゥ・ザ・ワイルド

CNN.co.jp : 「イントゥ・ザ・ワイルド」に登場のバス、遭難相次ぎヘリで撤去 米アラスカ州



原作も映画も良い作品でした。

生きる事とは何か、

ヒトとヒト、ヒトと自然、自然と自然 そんな関わり合いの中で自分を見つめていたのだろう。

読んで損の無い、見て損の無い作品でしょう。




荒野へ (集英社文庫)
ジョン・クラカワー
集英社
2007-03-20



イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]
ブライアン・ダーカー
Happinet(SB)(D)
2009-02-27

竹中労さんが見たであろう景色

高校の大先輩であるルポライターの竹中労さん

昔、鎌倉市高野に住んで居たことは著作で知っていた。
ウェブによると1988年とある
http://y-terada.com/Takenaka/nenpu/NENPU.HTM

アジサイの植栽でお世話になっている里山から
まさに労さんが見た、大船高校の校庭がみえる。

また労さんは戸塚区小雀に住んだと書いている、まさに拙宅の近所である。1981年

なにか不思議な感覚である。

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権力に迫る「調査報道」 原発事故、パナマ文書、日米安保をどう報じたか  高田昌幸 , 大西祐資 , 松島佳子  旬報社 2016 

図書館本
2011年 旬報社の「権力VS調査報道」の続編に相当するとの事

最近では新聞より週刊誌の方が調査報道しているんじゃないかと思う程です。
あるいはフリーランスの方がオープンソース(インターネットや情報公開法等を利用して)から
違法な行為を暴き出したり、権力の乱用を指摘したりしています。

権力の監視機能としてのジャーナリズムの必要性を否定する方は少ないでしょう。

調査報道が出来ないメディア(新聞、テレビ、ラジオ、紙媒体)はどんどんと退場して欲しいと
思う今日この頃です。
記者クラブでの政府広報だけの発表報道にならないために何が必要なのか?

さて本書
まさに調査報道を行って来たジャーナリストの実体験が語られます。
悪を眠らさないための記者達の矜持を感じます。
調査対象者に食らい付き、証言を取り、証拠物件を押さえる。
時に政治の目の届かない処で隠密活動をする官庁がある
リクルート事件も、田中角栄逮捕も、種々の政治とカネ、談合疑惑等、多くが
調査報道されることにより公になる。

現在で言えば、モリカケ:桜 コロナ禍での持続化給付金での電通疑惑等々
どうかジャーナリズムの矜持を見せて貰いたい。



こんな目次です。
1防衛の壁を崩す
●秦融氏・木村靖氏(中日新聞)に聞く
日々飛び立つ自衛隊機 「いったい何を運んでいるのか」 その自問を執念で追いかけた
●石井暁氏(共同通信)に聞く
首相にも防衛相にも内密 「自衛隊 独断で海外情報活動」の記事はこうして生まれた

2 原発事故の「真相と深層」に迫る
●日野行介氏(毎日新聞)に聞く
原発事故は終わっていない どこからどう「その後」に切り込むか
●萩原豊氏(TBS)に聞く
「なぜ原発事故の現場に行かねばならないか」 諦めず上層部を説得
組織として筋を通す 調査報道に必要な胆力とは

3 情報公開請求を駆使する
●日下部聡氏(毎日新聞)に聞く
憲法解釈の変更 隠された真実を追え 内閣法制局の裏側に「情報開示請求」で迫る

4 調査報道の新しい形を目指す
●アレッシア・チェラントラ氏(フリージャーナリスト)に聞く
「個」のジャーナリストとして立つ 取材情報はシェアする時代
調査報道記者の連携が「次」を切り開く
●立岩陽一郎氏(ジャーナリスト)に聞く
調査報道は市民のためにある その未来を考え、行き着いた先

権力監視の条件と環境 高田昌幸
なぜジャーナリズムが絶滅へ向かうのか 大西祐資
インタビューを終えて 松島佳子


731免責の系譜 太田昌克 日本評論社 1999

図書館本

731部隊に関して興味があり色々と読んでみています。
多くの資料が焼かれてしまったり、国外に流出している中で保存されていた資料を
読み解きその信憑性を確認する作業が本書の肝だろうか。
新妻ファイルと旧日本軍関係者への取材を基に本書が作られている。

山梨県甲府出身の新妻清一氏、元中佐(大本営参謀) 1932年陸軍士官学校(同期に瀬島龍三)の本科を卒業、東京帝大理学部物理学科進学、卒業後 陸軍省軍務局軍事課に勤務、戦後は防衛庁に就職。70年退職 民間の顧問等に。97年逝去

備忘録メモ
動物兵器と100部隊 牛疫ウイルスの風船爆弾 1933年新京 炭疽菌、鼻疽菌、動物および人体実験
内藤良一中佐(石井部隊長の片腕 ミドリ十字社長) GHQの通訳として(サンダースとの密約?)
鎌倉会談 サンダースらが石井らの免責を議論し合意
2代目部隊長、北野政次 42年(東京帝大医学部 伝研研究生 36年満州医大微生物教授)
 流行性出血熱研究 笠原四郎ら(戦後北里研究所病理部長) サルの実験が人体実験?
朝鮮戦争で使われたペストノミ?(米軍)

731免責の系譜
太田 昌克
日本評論社
1999-07-26

世界のことわざ大集合 星野ルネ 集英社 2020

星野ルネさんの3冊目かな。


単に世界のことわざの本なら参考文献にリストされている本を読めば良い。
この本の素晴らしさはルネさんの体験に基づくウイットやちょっとしたヒントがある点だろう。

多様性の中に実は世界共通の真理が有る様に感じる。
Love and Peace 誰もが願う共通ゴール。

ことわざを通じて、人類が恨み合い、殺し合う事がない社会をと思う。

最初の方のページはカラーでとてもビビットと素晴らしい。
出来れば、少しお値段上がっても良いのでオールカラーで出版して欲しい。
それほど綺麗でためになる本である。




まんが アフリカ少年が日本で育った結果
星野 ルネ
毎日新聞出版
2018-08-20


アマゾンレビュー削除 

森の詩人: 日本のソロー・野澤一の詩と人生 | 野澤 一, 坂脇 秀治 |本 | 通販 | Amazon


??
このレビューも知らない内に削除されていた。amazon購入本
再投稿しようとすると「申し訳ありませんが、この製品を審査する資格はありません。詳細については、コミュニティガイドラインをご覧ください。 」との事

リニアやらダムやらに関するレビューも同じ様な削除がされている。
一体何が問題??

以下投稿時のママの文章

森の詩人: 日本のソロー・野澤一の詩と人生 坂脇秀治 彩流社 2014
森は人を呼ぶ。
森に魅せられてしまった人は世界中に居る。
ソローも野澤も、そして多くの森を源流とする文学作品の数々。

野澤一(1904-1945)の唯一の詩集「木葉童子詩経」を読み解く。

そして坂脇氏がその甲府郊外の四尾連湖畔に独居した野澤の生涯を辿る。
決して共同体から疎外された人ではなく地域との交流、詩作、家族、戦争。
宮沢賢治を敬愛し、高村光太郎への傾倒。

一人の詩人を通して、自然とは何か、生きること、時間とは何かなど考える一冊です。

戦争が無ければ野澤はもう少し生きられたのかもしれません(結核にて逝去)。




ホハレ峠 大西暢夫 彩流社 2020

大西さんの最高傑作の一冊になると思う。

一言で言えば、続「忘れられた日本人」と言っても良いのではないか。

徳山ダムで沈んだ徳山村、一人の女性(廣瀬ゆきえさん、門入地区は沈まないが転居)の一生を丹念に追いかけていく。
幼い頃の妹も連れての出稼ぎ、北海道開拓村への嫁入り、そして再び徳山村へ。

高度成長期、水需要も想定されないダム建設、村民の引っ越し。
生活は厳しかったが、山や森が財産であった時代。
幸せとは何だったのか?
大西さんだからこそ、描けた素晴らしい作品です。

私は、大西さんの「山里にダムがくる」で全国のダム問題を知り、大西さんの作品に触れてきた。
また本書でも書かれているが徳山村の故増山 たづ子さんの写真集などで徳山村を知りました。
今はダムに沈んでしまった村。
大西さんの「水になった村」(書籍および映画)等から一貫している思想が綴られてもいる。


「山里にダムがくる」「水になった村」「僕の村の宝物―ダムに沈む徳山村 山村生活記
」のamazonレビューも掲載後に排除されています。
どうしてもダムを作りたい人達がいるのでしょうね。

以下ブログ なぜこれがレビューに値しないのか教えてください(笑)
http://dream4ever.livedoor.biz/archives/50670128.html

http://dream4ever.livedoor.biz/archives/52711867.html

http://dream4ever.livedoor.biz/archives/51531924.html

増山さん写真集のレビューも削除されています。
http://dream4ever.livedoor.biz/archives/50935592.html
http://dream4ever.livedoor.biz/archives/50936958.html





釣りがつなぐ希少魚の保全と地域振興―然別湖の固有種ミヤベイワナに学ぶ 芳山拓 海文堂 2019


購入してから1年以上積読のままでした。
本書はまさに野の学問がサイエンスに昇華した良書です。
これまでも釣り人と水産学分野での繋がりは、既に廃刊となった淡水魚保護協会の機関誌『淡水魚』『淡水魚保護』が存在した。
アカデミアの研究者は気が付かないノイエス(新規発見)が実は釣り人や漁業者が知っていたりする。
本書は研究者であり釣り人(釣りキチが正しい?)である筆者が自分の足と頭で作り出した博士論文でもある。
釣り人を満足させ、地域を進行し、種の多様性や自然を保護保全するために何をするべきか?
単なる提言ならいわゆる専門家が何とでも言えるのであるが、データに基づき、論理的に説得力を持つ取り組みは少ない。そんな中で本書のフィッシングツーリズムと環境保全の両立論はまさに今後の釣り業界や行政にも受け入れられていって欲しい。

一つだけ、メモとしておきたい。
ミヤベイワナの名前は札幌農学校2期生の宮部金吾(クラーク先生には習っていない、ミヤベイワナの発見者)の名前から取られている。そして名づけ親は大島正満氏(台湾淡水魚の父とも言われる)である。正満氏は大島正健氏(札幌農学校一期生でクラーク先生から教えを受けている)の長男である。巻頭言を書かれている坪井氏(当時 山梨水試、現水産研究教育機構)が居た甲府にある甲府中学(現甲府一高k)の校長をされ石橋湛山をはじめとする優秀な人材を育てたのが正満氏の父正健氏(Boys be ambitious 青年よ大志を抱けを後世に伝えた)である。



はやりのブックカバーとブックスパイン

終活を兼ねて本の整理もせねばいけないのですが、、、、
プレハブ書庫、本宅、韮崎、職場と分散する本

ゆっくりのんびり断捨離したいものです


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FBではやり?のブックカバーチャレンジ

私が影響を受けた多くの人々、それはそんなに多くは無いかな。順不同でメモ(落としている方もいるかも、外国人をここでは除く)。養老孟子、池田晶子、内山節、内田樹、山本素石、瀬畑雄三、木村英造、高桑信一、芦澤一洋、松下竜一、宮本常一、網野善彦、沖浦和光、福岡賢正、山尾三省、半藤一利 などなど。もちろん竹中労さんも

ちなみに画像は単なる趣味

焚き火

サイレントブルー 樋口明雄 光文社 2019

図書館本
サイレント・ブルー
樋口明雄
光文社
2019-11-19


ウォータービジネス(水商売)をめぐる地域のごたごた。
まるで〇梨県の事のようだ。
筆者はしっかり水問題の現状を読み込み、橋本淳司さんらの書籍を参考文献に挙げている。
地下水は誰のものか?
ミネラルウォーター税とは?
常に選挙には金が絡む地域、土木利権や他の利権に絡み取られる政治。
メガソーラーや南アルプスの地下を通るリニア新幹線もまさに同じ構図である。

小説として読むのも良し、ノンフィクションと妄想して読むのも良しである。
私はもちろん後者として郷土を愛する者として読んだのは言うまでも無い。

そして社会的共通資本としての水であることが重要である。

サイレント・ブルー
樋口明雄
光文社
2019-11-19

GWはお家で

まあ、毎年何処へ行くわけでもない我が家

爺はひたすら庭仕事と片づけ

溜まっている本を読まねばいけません。

本日読了

素晴らしい作品でした。
読書メモは後日。

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社会的共通資本としての森と水

読書メモは後日ということで。

社会的共通資本としての森、そして水資源
リニア工事による水枯れ、井戸枯れ、ミネラルウオーター商売による井戸枯れ、簡易水道枯れ。
橋本淳司さんの「日本の「水」がなくなる日―誰も知らなかった水利権の謎 (主婦の友新書) (日本語) 新書」「日本の地下水が危ない (幻冬舎新書)」もお勧め。(サイレントブルーで参考文献として記載)

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サイレント・ブルー
樋口明雄
光文社
2019-11-19


日本の地下水が危ない (幻冬舎新書)
橋本 淳司
幻冬舎
2013-01-30

日本の「水」がなくなる日 (主婦の友新書)
橋本 淳司
主婦の友社
2012-01-01


鎌倉ダーチャ 土屋マキコ ラトルズ 2019

図書館本

久々に癒される本でした。
鎌倉在住なので、鎌倉の自然の豊かさはそれなりに感じてはいますが
さすがに森の一部を購入出来ないので非常に羨ましい感じ。

ダーチャという言葉と機能は佐藤優さんのかなり以前の本(佐藤さんが外交官としてモスクワに
滞在していた頃を綴っていた)で知ってはおりました。
ある意味、自給自足的な場所でもありレクレーション的な機能もあるのかなと。

本書の著者は特に農業が好きだとか、自然が好きだとかという事もなく、自然と森や
地域にハマっていった感じです。
普通の日常を綴った日記と画像がだんだんと実り多き場所に変わる。
決して自然を痛めつけるでもなく、虫や取りに作物も食べられたりする。
日本ミツバチからおっそわけなハチミツを頂く。

作業の後は、近所の温泉に浸かり、仲間と集まってBBQをする。
そんな事が凄く幸せに感じる生活を読者にも仮想体験させてくれる。

鎌倉ダーチャ
土屋 マキコ
アトラス
2019-03-22

南国港町おばちゃん信金 原康子 新評論 2014

図書館本

国際開発系の方が推薦していたので読んでみました。

いわゆるマイクロファイナンス(地域の頼母子講とでもいいますかね)をインドで展開した話。
資金的にはJICAなんだけど、活動展開は非常に独自性があり読んでいてなるほどと思う。

援助しない技術:これ重要なキーワードかな
裨益者(この本の場合、インドの貧困地域のおばちゃん達)は出来れば楽にお金や物資(援助)
を得られればOKなんだから。それを簡単に言えば自助努力で持続可能に少しづつレベルアップしていこうとするのが目的

成功談ばかりの報告書
単年度予算の矛盾
勝ち負けもしない共生コミュニティ

そして武器を持たない、戦争をしない日本人の援助しない技術が世界平和の一つの道なんだろうな。

結局は事業(援助)に係わる人の器量や人間力が援助じゃない共生能力なのかな。



世界のニュースを日本人は何も知らない 谷本真由美 ワニブックスプラス新書 2019

図書館本

新型コロナパンデミックで地球が病んでいる。
しかしニュースは現状、問題無くインターネットで世界の動向が分かる。


本書での筆者の主張は実にシンプルである。
日本人の多くは世界の動向を知らない。その通りである。
義務教育で英語を習うも英語のニュースをほとんど知らない。
おもしろ動画をyoutubeで見るくらいだろうか(笑)

ニッポンスゴイの自画自賛と隣国へのヘイトをしている間に中国からは周回遅れを
未だに気付かない。
ある意味、多様性と言いながら非常に単一性で同調圧力のニッポン。

フェイクニュースやニセ科学・ニセ医学に騙され、へんな投資話で騙される。
お人よしでは済まない時代になっているのに。

もちろん筆者は日本の素晴らしい点(治安、基礎学力、平等性)も指摘しています。

こんな感じ
目次

序章 日本人はなぜ世界のニュースを知らないのか
第1章 世界の「政治」を日本人は何も知らない
第2章 世界の「常識」を日本人は何も知らない
第3章 世界の「社会状況」を日本人は何も知らない
第4章 世界の「最新情報」を日本人は何も知らない
第5章 世界の「教養」を日本人は何も知らない
第6章 世界の「国民性」を日本人は何も知らない
終章 世界の重大ニュースを知る方法



ニコルさん ありがとうございました。R.I.P.

多くの事をニコルさんの本で学ばせていただきました。

一度だけ講演会を聞かせていただきました。

森、自然、動物、そして人間が居るんだと。

天国で安らかに一度休養され、また愚かな私たちのために天国から色々と教えてください。

本当にありがとうございました。

身体を忘れた日本人 読書メモ
http://dream4ever.livedoor.biz/archives/52594725.html

Tree(ツリー) (アニメージュ文庫)
C・W・ニコル
徳間書店
1991-03-01


森からの警告―畑正憲・C.W.ニコル対談集
ニコル,C.W.
CBS・ソニー出版
1988-05T


犬が殺される 森映子 同時代社 2019

図書館本

日本における動物実験の問題点を、時事通信社記者である森さんが丁寧に深く調査取材した内容。

私自身が動物実験を多くやってきた関係で、指摘されている問題も良く分る。
特に学生の頃、今から30年以上前であるが、動物の福祉なんて考えなかったし
獣医学の中にもそんな項目は無かった記憶である。

ただし、動物実験があるおかげで医薬品開発や化粧品、食品、農薬開発などがこれまで行われた来た事も事実である。

現在は3Rという
Replacement(代替)
Reduction(削減)
Refinement(改善)というある意味当たり前の指標が示されている。
しかしながら、大学、企業の中には情報公開を求めても非公開や取材にすら応じない所もある。

本書では比較的新しい2010年代に取材した獣医大学、大学実験動物センター、企業での実験動物棟などのある意味、世間に見せたく無い闇を探っている。
そこには大学間での大きな対応の違いや、実験動物に対する扱いの差異が認められる。
また、実験動物学会や実験動物を販売する業界団体、安全性試験等で動物を使用する企業などの
立ち位置や法律に対する取り組みも異なっている事が良くわかる。
動物愛護法にも色んなロビー活動がある事も分かった。
自民党は三原じゅん子氏(愛護議連事務局長)山際大志郎(獣医師免許あり 愛護議連幹事長)

犬が殺される 動物実験の闇を探る
森 映子
同時代社
2019-03-11

失われたバラ園 はかたたん、さわだまり 日本地域社会研究所 2018

図書館本

子供にも大人にも見て欲しい絵本。

福島県双葉町にあった(過去形)素敵なバラ園

3.11震災

原発さえなければ、今も素晴らしい花を私たちに見せてくれている。

人間の愚かさを自然や花が教えてくれた。

今年発売のマヤ・ムーアの写真集も凄く良いとの事です。


失われたバラ園
たん, はかた
日本地域社会研究所
2018-04-01

失われた福島のバラ園 The Rose Garden of Fukushima
マヤ・ムーア
世界文化社
2020-02-21

これまたAmazonレビュー拒否なのね(笑)

おやじのぼやき : 民俗選挙のゆくえ 津軽VS甲州 杉本仁 梟社2017 - livedoor Blog(ブログ)


最近、この本の読書メモへのアクセスが多いのはなぜ?

ちなみにAmazonレビューは当初掲載されていましたが、今は拒否
都合の悪い方が多いのでしょうか?
書かれた事をメモしているだけですが(笑)


以下再掲

図書館本

山梨県出身者として、恥ずかしい民主主義下の選挙の歴史と言ったところ。
まあ、県庁職員をしていた頃、職員が知事選で選挙活動しているような環境でしたしね。(1980年代後半)今もあまり変わってないのかもしれません。選挙はお祭り。

さて、本書は山梨都留市出身の杉本氏(1947- 都立高校教員を経て 都留文科大学非常勤講師 柳田国男研究会会員)が津軽と山梨(甲州)の民俗、風習等と選挙の関係性を資料を基に綴っている。
また、本来は奄美の選挙(徳田さんかな)もまとめたかったとある。

メインに甲州選挙の部分を読んだ。

備忘録メモ
天野久を当選させた選挙のプロ 林ただし、竹中英太郎(竹中労の父)も。
望月県政 金丸信 上納金システムの構築 公共事業と土建屋 勝ち組と負け組
無尽市長 河口親賀(甲府市長) 138本の無尽に加入 選挙後援会親友会 毎月8日笹や旅館で無尽
無尽県議 望月金三 保守・革新関係なく無尽システム
ドラブチ(嫁盗み)、盆踊り(夜這い)等の民俗としての村(共同体)意識(ムラの娘はムラのもの)
名家としての金丸信 山林地主(武川村 三沢家)長女との結婚 
 経済界、政界との繋がり 山梨中央銀行頭取(名取忠彦 名取家の女婿 実兄は広瀬久忠)
伊勢湾台風被害の復旧対策に20億の災害特別対策費 県庁の窓口に 釜無川右岸の土地改良 一大果樹園地帯へ
ポスト望月県政の後継と託した小沢澄夫前副知事の敗北(1991)(この頃、山梨に居ましたね、俺)
1992年 佐川急便事件で金丸信失脚
金丸信の人柄 人の繋がり重視、面倒をよくみる、約束したことは守る、えらぶらない。人情家。3人の息子を政治家にしなかった(長男 竹下登の長女と結婚、次男(秘書) 西松建設社長の子女と結婚)







いまこそ経済成長を取り戻せ ダンビサ・モヨ 白水社 2019

若林茂樹 訳

図書館本

ダンビサ・モヨ女史と言えば、Dead Aid, Winner Take All, How the West Was Lost 等で有名なザンビア出身の経済学者。特にDead Aidでは西側諸国のアフリカ援助がいかに非効率でムダが多いかを指摘して世界の援助業界をざわつかせました。そして当時から中国型の援助が今後のwin-winの関係としての援助になるとの示唆をしていました。
まさしく、アフリカが欲しいものを中国は持っている、そして中国が欲しいものをアフリカは持っている。

そんな流れの中で、本書では西欧型民主主義と経済成長の関係性を種々な統計や現在の中国の体制と経済成長と比較することで論じています。もちろん日本の過去の経済成長と現在の低迷する経済をも。

若干、翻訳が分かりにくいというか、疑問な箇所もある。またグローバリゼーションとグローバリズムを同一視しているフシもあるかな。

備忘録的メモ

経済成長は経済学だけから説明できるものではない。
アメリカにおける教育成果の格差 白人と黒人、ラテン系の学力ギャップ
フィンランド、スペイン、カナダ、オランダは市民にベーシック・インカムを給付している。(本当ですか???)
保護貿易、自由貿易、関税障壁問題
移民政策
資本市場と自由民主主義が繁栄の唯一の道と考えられていた
中国は経済(政治)制度を変えることなく、所得格差を縮小出来ることを示した
民主主義に不可欠なのは経済成長
世界で従業員が多い組織の上位10のうち、7が政府 米軍320万人、中国軍230万人、イギリス健康増進局170万人、中国石油天然気集団160万人、中国国家家電網150万人、インド鉄道140万人、ウヲルマート200万人(民間)
投資家や企業年金ファンド等の短期資金回収志向ー長期的戦略の欠如
ロビー活動(利益団体)と政治の関係性
選挙制度と民主主義 投票の義務化
メディアと選挙 SNSの台頭
日本のインフラ投資(公共投資)、計画に問題があり6.3兆ドルの歳出を行ったが、経済波及効果は無かった。
権力と富が政府から個人富裕層の手に移る時、国家は衰退する。



援助じゃアフリカは発展しない
ダンビサ・モヨ
東洋経済新報社
2010-07-30

すべての富を中国が独り占めする
ダンビサ・モヨ
ビジネス社
2013-07-24



コンゴ共和国 マルミミゾウとホタルの行き交う森から 西原智昭 現代書館 2018

図書館本 今年読んだベストテンに必ず入る一冊

西原さん(1962- 藤沢生まれ)の生き様が凄いのである。 参考 http://www.arsvi.com/w/nt10.htm

人類学を専攻しコンゴでの調査や野生動物保護活動を通じて見た人類と地球の係わり合い。
山極さん(現京大総長)の居た京大理学部人類に籍を置いたのが人生を決めたのだろうか?
多くの優秀な研究者を輩出している京大であり、人の真似ではない科学がそこにあったのだろう。

内戦でのベース撤退の記述は体験した人間しか書けないであろう緊迫感がある。

ちょっと気になる記述があった。
人類学教室に居た頃(アフリカに行く前)、地下倉庫にアイヌの骨があり現代人の頭骨との比較を頼まれた。(この骨はアイヌの方に戻されたのだろうか? 種々の大学で問題になっていると思う)

森林伐採、日本で使われている熱帯雨林、FSC認証の重要性。日本人は分かっているのか?

象牙問題 日本人が好むマルミミゾウの象牙(ハード材)とサバンナゾウの象牙の差異

マルミミゾウとニシゴリラの希少性でのエゴツーリズム(エコではなくエゴ、すでにサファリやマウンテンゴリラは見ている人々)

ガボンの海岸地域でのJICAによる漁業センター建設(使われず廃墟化?)とザトウクジラ捕獲の関係性

野生生物の「利用側」「保護派」が同じテーブルで議論する必要性

好奇心優位なメディアの問題

野生生物と人間との関係に関する教育の貧弱さ

「自然のシナリオ」を人間は書き換える事など許されない、いかにシナリオへの影響を最小限にするのかが野生生物や自然を守る事にほかならない。




生きづらさに立ち向かう 前川喜平 三浦まり 福島みずほ 岩波書店 2019

図書館本

雑誌「世界」の加筆・訂正 および2019年7月の鼎談収録


教育や男女平等という文脈での議論そして政治との係わり

教育の現場でかってはもっと基本的人権、平和、憲法などが語られていたのではないか。

投資として考える教育の危うさ。

多用性があるべき義務教育の単一化、単純化。

政治の暴走による学校許認可問題。

生きづらさに立ち向かう
福島 みずほ
岩波書店
2019-10-29

Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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