おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

読書

火を焚きさなさい 山尾三省 野草社 2018

図書館本

山尾三省氏(1938-2001)の著作と詩集から詩と散文を編集したとのこと。

何冊か山尾さんの著作は持っています。
何も反論できないし、賛同だけなのである。
山尾さんの思想哲学が広く多くの方の身体に届く事を強く願っています。

もっとも好きな「火を焚きなさい」がタイトルだったのも多くの方がやはり
心から愛している詩だからでしょう。

早い時期から核に対する危険性を訴えていました。
環境破壊にに対しても憂いていました。
人類の平和を祈り続けた人でもありました。
高木仁三郎さん同様に2011年の福島原発災害を体験することなく
天国に行かれました。今天国で何を想っているのでしょうか?

戦争を知っている時代の方がどんどん居なくなっている現在。
山尾さんの生き様を私たち戦争を知らない人々がしっかりと
受け継いでいかねばいけないと再確認した書でした。


昭和からの遺言 倉本聰 双葉社 2019

図書館本

倉本さん(1935-)、今年84歳だろうか。
戦争を体験し、多くの自然災害や原発震災を人生の中で身体で感じられてきた。
本書はそんな倉本さんの生きた過程で体感したことを言葉で綴っている。

現在テレビで放映中のやすらぎの刻が「道」を一つのテーマにしていると思うが
きっと日本の未来へ続く道に対して大きな危惧を持っていることを感じます。

養老孟司さんが1937年生まれで、やはり戦争を経験していて、まさに倉本さんが
感じている文脈を身体性の欠如や都市化と脳化という言葉で何度も言及しています。

私たち、戦争を知らない世代の日本人がどうこれから生きるのかを危惧されているのだろう。
裸足で感じる地面の感触、家族皆で共有した感動、シラミ感染の話などなど。



こんな目次です。
足の裏の倖せ
神の眼
解禁

感動の共有

兄弟のいる風景
怒りについて
布団の記憶
あとがきに代えて―ないこととあること



習近平の大問題 丹羽宇一郎 東洋経済新報社 2018 12月

図書館本

丹羽さんの本を最近何冊か読ませていただきました。
非常に的確な指摘と利他の思想が読み取れます。
本当は丹羽さんの様な方に日本の外交を担って(以前中国大使ではありましたが)欲しい。

反中、嫌中のメディア報道がいかに的を得ていないか(ある種、儲けるための出版ですよね)を
ご自身の体験、経験から穏やかに論じています。

日本人の何人が習近平氏に直接会って話をしたことがあるのでしょうか?
知りもしないで批判することの愚かさも指摘しています。

中国の体制の問題点はもちろん指摘していますが、14億の民を食べさせて生かせていくための
戦略は世界2位の経済大国となった中国の進み方として満点でないにしても正しい。
そこに民主化が可能となれば、まさに世界のトップに躍り出る可能性すらある。

そして、丹羽さんは、中国は覇権など考えていないと。
まったく同感です。近隣諸国を占領したり経済支配するメリットは中国には無いし、
過去の世界の歴史を中国は知り尽くしている。もちろん阿片戦争、日中戦争などの強烈な痛みも。

備忘録メモ

現状での共産党独裁が出してきた結果とこれからの民主化の道筋の作り方
中華人民合衆国への道
領土支配や支配地拡大は決して利益に繋がらないという過去の歴史を中国は知っている(英国ら)
国の最大の資産は人材 (石橋湛山の小日本主義に通じる)牡丹餅と重箱の話
一帯一路とAIIB 日本だけが取り残される
徳の治政は欧米人に理解出来ないが日本、中国は理解可能 
作られる反中の意識
中国のトップは地方からの叩き上げ 
人類史上最大の実験が中国の民主化


となりの野生ヒグマ 北海道新聞社 2019

図書館本

ネーチャーマガジンモーリー49号、50号掲載のヒグマ特集を1冊に再構成との事

ヒグマの問題(というよりは人間の問題なのだとは思うが)を網羅的に多くの執筆者で
論じています。
人慣れしてしまい、駆除されてしまうヒグマ。
いかにして共生、共存していくべきなのか。
いろいろ考えさせられます。
ツキノワグマが問題となった軽井沢でのベアドッグに関しても興味深いです。
またヒグマに関する文学作品(ノンフィクションも含む)は何点か読了していたので
興味深い。



こんな目次です。

ヒグマはどれほど危険な動物なのか?
ただ駆除を続けても出没は減らない
札幌のヒグマとどうつきあうか
さあどうする、あなたの街にもクマは出る
電気柵はどのくらい有効か
利尻島のヒグマ駆動から何を学ぶか
ヒグマ調査のクマ対策
知床半島のヒグマの現状
広域移動するヒグマから見えてきたもの
森の中で恋の相手やライバルをどう見つけるのか
軽井沢とベアドッグ
文学作品に登場する羆


これからを稼ごう 堀江貴文 徳間書店 2018

図書館本

監修を大石哲之さん(仮想通貨・暗号通貨の専門家らしい)

国境も支配者も存在しない仮想通貨のメリットを書かれている。
基軸通貨と言われるドルやユーロ等が支配する経済が必ずしも良いとは思いませんが
投機対象としての仮想通貨もどうなのだろうとは思います。
マイニングのために莫大な電力消費が伴ったりね。

本書は堀江さんが仮想通貨・暗号通貨というツールで世界が変わるであろうことを
述べているわけです。

年金崩壊も確実そうですし、かといって投資の対象として仮想通貨というのもね。

AIとITでおそらく世界は大きく変わるのでしょうが、自動化等により生み出される時間を
果たして人間はどの様に使うのか?
本当に好きな事だけをして(ベイシックインカムが導入される必要もあるが)世界は
平和にそして幸せになるのだろうか?

自動化とAIでカバーできない部分に追いやられるマイノリティーがいるのではないか?
そんな事を思った本書でした。



奪われざるもの 清水英利 講談社文庫 2016

図書館本

副題:SONY「リストラ部屋」で見た夢

初出は2015、切り捨てSONY リストラ部屋は何を奪ったか、一部修正し改題

企業にも寿命というものがあるのだろうか?
経営者が変わるとこうも企業体質や企業思想が変化するのか興味深い。
株価に一喜一憂し、企業業績回復のためにひたすらリストラする姿。
そんな中トップの給与は数億という高待遇、これが新自由主義の結末なのだろうか。

備忘録メモ
会社が肥大化するなかでも貫いた家族主義 井深、盛田 社員子供へのランドセル
96年12月〜セカンドキャリア支援
2000-2015 6度にわたるリストラ
出井ーストリンガーー中鉢ー平井
2007年 Sony City(新本社) 完成 5代目社長大賀さんは新本社に部屋無し(御殿山の旧本社に残る)
井深が着想し、岩田が創り、盛田が売った。
大賀さんが選んだ出井さんはOBの意見を聞かなかった
2008年春ソニー村の反乱


昭和からの遺言 倉本聰 双葉社 2015

図書館本

倉本さん(1935-)80歳の時の著作。
NPO法人富良野自然塾の機関誌「季刊・カムイミンタラ」に連載の昭和からの遺言を加筆・再編集との事。

太平洋戦争を経験している倉本さん、福島原発震災を見た倉本さん。
反戦、反原発の立場に敬意を示したい。

ご自身の人生から日本の、そして世界の未来を憂いている様に感じる。

備忘録メモ

闇を知っているから、光がうれしい
飢えを知っているから、満腹がうれしい
不便を知っているから、便利がうれしい
貧しさを知っているから、豊かさがうれしい
子供の時を経て、大人の刻がある
戦争を知っているから、平和が有難い
夜を知っているから、朝がうれしい
闇を知っているから、光に感謝する

6つの時に戦争がはじまった。特攻に志願しないと一歩前に出なかった友が卑怯だと言われた
本当の卑怯者は誰だと父に言われた

戦争が終わり、意趣返しの様に戦犯を卑怯者呼ばわりした。卑怯とは何かと考えはじめた。
戦後僅かに70年の間に体を使う事を俺たちは忘れた

目次

欲しがりません
闇の情景
戦いのルール
卑怯について
雷おやじの哀歌
一片の瓦礫
子供の世界
屋根は見ていた
あとがきに代えて―深さの記憶

昭和からの遺言
倉本 聰
双葉社
2015-12-09


ハッキリ言わせていただきます! 前川喜平 谷口真由美 集英社 2019

図書館本

谷口さんが絡む本は初めてです。前川さんの著作は何冊か既読。
ノブレスオブリージュな官僚や政治家が極端に少ないと感じる今日この頃ですが
皆さまいかががお過ごしでしょうか?

オカシイ、変だと思った事を自由に言えず、隠蔽したり、公文書を改竄して権力側に
寄り添う官僚が居ることはすでに多くの国民が認識した平成の後半時代。

前川さんは文科省の現状として、歴史修正主義や道徳教育に大きな危惧を感じている。
谷口さんは憲法がご専門なので、現政権の憲法改正に大きな不安をお持ちだ。

備忘録メモ
お上意識、上下関係が批判精神を失わせる
自分で考える生徒を目標にしながら、先生の言う通りに動く教育 18歳参政権に絡めて
ラクビーにおけるノーサイド 戦争をしないためのラクビー
1958年岸内閣 道徳教育復活 週1時間
小中学校での道徳の教科化 2018、2019 安倍内閣 修身の復活
メディアと教育が支配されたら?


歪む社会 安田浩一x倉橋耕平 論創社 2019

図書館本

安田さん(ジャーナリスト、1964-)と倉橋さん(社会学者、1982-)の対談をまとめたもの。

多くのデータと一次情報を用いた日本近現代史の中での歴史修正主義の歴史やネット右翼台頭(それほどでもないが)を論じています。

ネット右翼が若者出ない事はすでに古谷経衡さんらの著作でも明らかで、比較的裕福な中高年である。
そしてネット情報が正しいという困ったちゃんなのである。
本書でも基本的にはネット依存の歴史修正主義者や陰謀論者と政治との係わりを時系列で追っていて
興味深いです。

いい年した中高年が都合の良いネット情報(一次情報も学術的な引用も無い)を信じてしまう現代。
朝日新聞大嫌い、在日特権(そんなもんない)、生活弱者、マイノリティへのヘイトスピーチなど
を叫ぶ輩の状況も良く分かります。

備忘録メモ
面倒くさい事を報道しようとしないメディアの問題 慰安婦、南京事件、自虐史観
小林よしのりの影響を受けた読者(最近は小林の立ち位置も変化してきていますよね?)
ヘイト本出版社リスト(大手も含まれる)新潮45問題
フィルターバブル:ネット上で欲しい情報(都合の良い情報)だけを知る
著名人、企業、政治家等のヘイトサポート


歳をとるのも悪くない 養老孟司 小島慶子 中公新書ラクレ 2018

図書館本

養老先生(1937-)大ファンの小島さん(1972- 数回の対談等の経験があるそうです)の
対談をまとめたもの。

小島さんは養老さんや養老先生のお母さん(医師)の本も読まれていて養老思想に詳しい。
そんな中で、養老さんに根ほり葉ほり質問を浴びせるという感じだろうか。

講演会や単著では知り得ない養老先生の一面が見えてくるとともにブレない養老哲学が
綴られています。

備忘録メモ

死んだあとの事は残ったひとの問題 終活って意味ある?
わかる:頭でわかる、体でわかる 身体性 説明可能性?
組織で生きてきた人の孤独 虫好きな警察官の話 
養老さん20歳、ハワイの博物館就職OKの返事、その後医学部時代に多摩動物園(医師として)OK
嘘を付くのが嫌い 科研費の申請書も報告書もだから嫌い
内定率80%の日本、変わり得ない社会
子連れの再婚同士 養老先生 離婚歴あり
子供が本気で遊べない社会
庶民、民意、都と大阪の違い





死ぬほど読書 丹羽宇一郎 幻冬舎新書 2017

図書館本 良書です 
印税はすべて伊藤忠兵衛関連資料の保存および日本への私費留学生奨学金としてし寄付

伊藤忠の社長、会長、中国大使をされた丹羽さん(1939-)の読書に対する思い入れ。
簡潔にかけば、読書の楽しみ、面白さを是非知って欲しいということだろう。
読書を通じて、疑似体験が出来たりや自分の知らない未知の事柄が理解できるようになる。
やがせ、それが自分の血や肉になっていく感覚だろうと思う。
簡単にネットのフェイクニュースに騙されてしまう現在の状況を憂いてらっしゃるようにも読めた。

備忘録メモ
専門家であっても信頼できるとは限らない(原発、築地問題、大新聞の世論調査)
1次情報の重要性
読んでみたけど雑草だったという経験も必要
漫画も好色本も良く読んだ。
教養の条件 自分が知らないということを知っている。相手の立場になって物事が考えらえる。
初代伊藤忠兵衛 仕事の倫理 三方良し
目次を良く読む
ハウツー本は読まない
週刊エコノミスト、文藝春秋は読書でなく情報収集
論理的思考を養うのは読書
歴史書から人間の本質を学ぶ
心の栄養としての読書 心の栄養がたりないと動物の血が騒ぎだす
賢者は自らを律し、愚者は恣にする
効用だけの読書は身にならない
線を引いた場所は必ずメモとして残す
60年安保の時にガムシャラと理論武装のために読書
社長時代も電車通勤
失敗談は自慢話 嘘を付かない、隠し事をしない
読書によった沢山の心のしわを造る
空気を読まない、空気に流されない自分を造る読書

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)
丹羽 宇一郎
幻冬舎
2017-07-28

知ってはいけない2 矢部宏治 講談社現代新書 2018

図書館本

国会や内閣より上部にある日米合同員会、憲法より上にある日米地位協定
その根拠になる密約に関しての知ってはいけないの続編
そして、公文書改竄、都合の良い解釈で踏みにじられる主権国家の姿

トランプさんが横田におりて横田から帰国、これは米国から米国へ飛んで来ただけで
もちろん軍人や政府関係者の場合も入国審査も無いし出入国のデータにも乗らない。

横田空域を始めてとする日本の空もアメリカの支配下にあり、ヤリタイ放題。

不思議なのは保守の方、右の方はどうしてその点を怒らないのだろう?
主権国家じゃなくて良いと思っているのかな。

備忘録メモ
1958−60年代 自民党政権へのCIAからの資金援助
核密約、基地権密約、事前協議密約、指揮権密約
日本国内における米軍の自由を認める法的構造
旧安保条約=新安保条約 何も変わっていない
戦時に自衛隊を指揮する権利、自衛隊基地を自由に使う権利、核を自由に配備する権利
日米同盟とは?
アメリカの言う事を聞いているのは日本だけ 帝国の方程式
自発的な隷属状態の日本
論理と倫理を無視して強者に寄り添う国に未来はない



地図から消される街 青木美希 講談社現代新書 2018

副題:3.11後の「言ってはいけない真実」
新書なのに300ページにおよぶ大作そして良書です。
素晴らしい女性記者です。

調査報道とはこういう事だというお手本なのだろうと思う。
そして被害者に寄り添い、真摯に真実に向かい合う。
時に悲劇的な結末に立ち合い、心が折れる事も有った事は容易に想像できる。

3.11原発震災が何を残し、弱者をより弱者へ押しやっているのか、それは原発ムラはもちろんだが、心無い無知な同胞としての日本人でもある事が本書から良く分かります。

備忘録メモ
不都合な真実を残そうと綴る
損するのは現場(東電)
除染の不法投棄 作業員たちの証言 
作業員から襲われそうになった事も(カラオケボックスで取材中)
1Fでのガレキ処理に伴う 放射性物質飛散 2013年8月 米汚染
2014年7月報道 地元住民にはそれまで知らされず
東電を守るという経産省の結論ありき
原発いじめ 避難住民へのいじめ、いやがらせ 自殺
被害者、避難者の声は、復興、五輪、再稼働の御旗のもとにかき消されていく


目次
はじめに
第1章 「すまん」──原発事故のため見捨てた命
第2章 声を上げられない東電現地採用者
第3章 なぜ捨てるのか、除染の欺瞞
第4章 帰還政策は国防のため
第5章 官僚たちの告白
第6章 「避難者いじめ」の真相
第7章 捨てられた避難者たち
エピローグ──忘れないこと、見続けること
青木美希(あおき・みき)
新聞記者。1997年、北海タイムス入社。北海タイムス休刊にともない、1998年9月に北海道新聞入社。旭川と札幌で勤務。札幌で警察担当のときに北海道警裏金問題(2003年11月から約1年のキャンペーン報道)を手がける。2010年9月、朝日新聞に入社し、東京本社社会部に所属。東日本大震災では翌日から現場で取材した。2011年9月に社会部から特別報道部へ。原発事故検証企画「プロメテウスの罠」などに参加。2013年、特別報道部の「手抜き除染」報道を手がける。取材班は新聞協会賞を受賞した。


安倍政権にひれ伏す日本のメディア マーティン・ファクラー 双葉社 2016

図書館本 

日本の常識、世界の非常識満載です。
特に現政権になってからのメディアコントロールや発表報道に関してNYT前東京支局長である
マーティン・ファクラーさんが例をあげて綴っています。

記者クラブ制度、権力とメディアの馴れ合い、調査報道の貧弱さなどなど。
大本営発表時代に戻ってしまった様な感じすらします。

備忘録メモ
NYT 安倍首相インタビュー ゼロ ワシントンポスト3回
取材のルールの厳格化
日本外国特派員協会の記者会見 第2次安倍政権ではゼロ 自民党も非協力
吉田調書、吉田証言問題 朝日新聞の対応ミス 取り消しでなく訂正で
朝日叩きで読売も販売数減少?
慰安婦問題の推移と安倍政権
新聞社が他紙をバッシング 毎日が朝日叩きの愚
ネット右翼=ノイジー・マイノリティに翻弄される日本社会
言論弾圧 猿払村へのネット右翼の攻撃 強制労働に対する石碑建立に対して
遺骨収集におけるアメリカと日本の大きな違い 日本の優先順位は?ガダルカナルの例
日本のメディアはマイナーリーグ以下の高校野球
日本のジャーナリストのレベル ジャーナリズムスクール経験者は?
横の繋がりがないタコつぼ型ジャーナリズム
調査報道が主流にならない日本
ウエッブサイトを持つ新聞社から新聞を持つウエッブサイトに。NYT
日本の世論調査は誘導尋問の様な世論操作 全然信用できない
独立系 フリーランスの活躍 早稲田大学ジャーナリズム研究所


安倍政権にひれ伏す日本のメディア
マーティン・ファクラー
双葉社
2016-02-20






日本をどのような国にするか 丹羽宇一郎 岩波新書 2019

図書館本 良書です。絶対お勧め。

丹羽さんの様な方が国のトップに立って欲しいと思う方が沢山いると思います。
企業トップ(伊藤忠)、在中国日本国大使も経験された経験に基づく文章には
非常に重みがあります。
また自然災害やAIに関しての専門家との対談もおさめられています。
ご自身の戦争経験やご実家(書店)での教育と社長業と大使としての外交経験、すべてが
日本の将来、アジアや世界の将来への提言となっています。
反戦、脱原発を見据えた日本の未来設計のための人材育成が間違いなく待った無しの
課題であることを丹羽さんは指摘している。

備忘録メモ
劣化するリーダー達
中国がアメリカに勝てない理由 心の自由がない
定義の曖昧さと日本 瀬島龍三氏が戦後伊藤忠に入ってやったこと言葉の「定義」
戦争中の瀬島氏の評価は?(大本営作戦参謀)
政府、日銀がやっていること、全部が出口無き戦略
地震予測は出来るが予知は出来ない(予知という言葉を使ったのは予算獲得のため、他書でも明らか)
インフラ更新時の今、武力増強?
日本も中国も食料大量輸入国
世界の指導者から戦争経験者が居なくなった時が一番怖い by田中角栄
焼夷弾を浴び、走る両側を艦戦機に撃たれた経験
日本は戦争に近づくな、日本の国是は平和
今の憲法で十分
平和と自由貿易
習近平氏との10数回に及ぶ会談 日本と中国は住所変更できない
新しい天皇が即位の折に習近平氏と天皇の会見 日中5度目の政治声明を希望
日本科学技術研究の劣勢 制約
社長の一番の仕事、後継者を見出す
嘘を付かない真面目に努力する人材
読書 「死ぬほど読書」出版
2018年6月23日 沖縄平和記念公園 中学3年 相良倫子さんの平和の詩「生きる」



日本の「中国人」社会 中島恵 日経プレミアシリーズ 2018

図書館本

相変わらずしっかりした調査でまとめている一冊。
個人的にはすでに周回遅れのニッポンだと認識しているが、中国国内の格差の問題や政治体制の
問題もあり中国人を個として捉えてみるとその多様性の大きさにある意味驚く。

多くの中国人が日本に住みつき、地域にも馴染み、出身地の文化や食を共有する。
自分の無知さをさらけだせば、中国という大国の地域ごとの文化や食文化が存在し
中国人ですら中国国内の食文化の違いを理解していないし、言葉も違うわけです。
なのだから、日本国内の中華料理がある意味画一化している方が不思議なわけです。
著者は近年は地域特徴的な料理を出すレストランが増えて来ていることも紹介していて
興味深い。
中国人同士のネットワーク、半端ない富裕層の存在、これからの日本の中での中国人(ある意味
グローバル人材)の動きが日本経済のポイントにもなってくるのでしょう。

備忘録メモ
日本国内でマンション購入する中国人の増加
中国人の教育熱 日本の大学への留学 高学歴 中国の方が進んでいる分野あり
日本の中3レベルが中国の小学4年
中国が恰好良いイメージになる日も近い
共産党員というジレンマも
日本社会で活躍する中国人多数
すでに中国人優遇な各国免税店多数 日本人から中国人優遇の流れ
在住中国人100万人近く
中国に好印象を持たない日本人 観光等で来日して好印象(知日派)になる中国人


侵略する豚 青沼陽一郎 小学館 2017

図書館本

かなり凄い本でした。まったく無知でした。一応獣医の資格は持っていて、畜産関連の
授業も受けたはずですが。。。。

簡単に書けば、アメリカをはじめとする農業大国の食糧戦略としての経済戦争の歴史でしょうか。
ブタを切り口に種々な農産物輸出入が実は国家としての安全保障にも強くリンクすること。

自然災害の援助としてアメリカのアイオワから山梨県に導入された35頭の豚が日本で繁殖する
ブタの起源であると。そして畜産でなくてはならない飼料は現状ほぼ輸入に頼っている現実。
大豆は小麦は? すでに輸入なくして日本の食は成り立たない事は自明ですね。食料植民地。
武器としての食糧

備忘録メモ
1959年 伊勢湾台風 山梨県甚大な被害
1960年 災害復興のギフトとしてブタが到着 天野知事 鷹野甲府市長
    トウモロコシ、大豆を戦略的輸出
    鶏のおねだり 住吉種畜場 薬袋場長 配合飼料の輸出戦略
1985年 アイオワに習近平氏が訪問 ホームステイ31歳
2012年 習近平副主席 ホームステイ先訪問 絶対的自給(95%)から基本的自給へ転換

侵略する豚
青沼 陽一郎
小学館
2017-09-27

前川喜平「官」を語る 前川喜平 山田厚史 宝島社 2018

図書館本

忖度が官僚の能力になった昨今
筋を通し、面従腹背の官僚時代だったと吐露する前川元文部次官。
いかに森友、加計問題が異常なのかはすでに多くのジャーナリストが指摘しているが
まさに内部に居て官邸とのやり取りなどが生々しく綴られている。
参考人招致で登場した木曽氏などはまさに天下りで加計グループ大学に入り、さらに獣医学部
新設に動いている。
またの中立性などほぼ皆無の審議会と言う名の有識者会議で動く政策。
忖度し、公文書を偽造してまで現政権に跪く財務官僚。

国のために働くのが官僚のはずが、官邸のために働く官邸官僚という現状が本書から
良く理解できる。

平気で嘘を付き、権力を利用して税金を使いまくる政治家と官僚の国、ニッポン。

優秀な大学生が官僚に成りたがらないという現実は日本の未来を暗示していますね。

前川喜平「官」を語る
前川 喜平
宝島社
2018-07-12

アフリカ少年が日本で育った結果 ファミリー編 星野ルネ 毎日新聞出版社 2019

前著 アフリカ少年が日本で育った結果が凄く良かったので続編にあたる本書も購入。
さらにパワーアップして素晴らしい1冊となっている。

沢山の不条理や差別、いじめも有ったのだろうと思うのだけれど、親友やご家族、親戚の
暖かい愛情や見守りで過ごしてきた著者。

文章と絵がほのぼのとして、そしてウイットが効いている。

人種って何?
肌の色って何?
国籍って何?
国境って何?

笑い、嬉しさ、美しいと思う気持ち、友人や家族の絆、人類、いや宇宙共通でしょ。
経済的な格差、宗教や文化に基づく偏見差別がこれ以上大きくならないために
緩やかな国境の消去やUBI(universal basic income)が広まると良いですね。
ヘイトスピーチなんてくだらない事をやっている間に、どんどん日本は世界から
置いてきぼりになっていますよね。

ルネ君の様な所謂外国人(日本から見た場合)や多くのハーフやクオーターが世界との
架け橋になって活躍している現状を是非とも知って欲しいですね。特に若い人達。

次回作に超期待。


僕の市場は森と川 奇跡の料理店 食味歳時記 戸門剛 つり人社 2019


いや〜良書です。
カラー写真だらけのこのお値段も凄いです。

何度か伺っている料理店「ともん」さんの年間を楽しい(厳しい山行?)文章と
沢山の写真で紹介しています。

親子(ご両親と剛さん)で営んでいる訳ですが、釣り人の間では超有名な戸門秀雄が
剛さんの父親です。秀雄さんの著作は単に釣りや山菜の本では収まらない、民俗学的な
重要な記録にもなっています。(職漁師伝、溪語り・山語り )
そんなお父様と一緒に釣行(釣り、網、突きなど)、山菜取り(お母さまも参加)の記録がふんだんに綴られています。

キノコなどは図鑑の様に分かり易く、山菜もお料理の方法も含めて詳しく説明されています。
ジビエに関しても書かれています。

最後はお店で出される料理の紹介です。
まだ食べた事のないお料理も紹介されていて、興味深々です。

一年を通じて旬なお料理を作られる、その背景にある戸門家の努力も本書から読み取れます。
自然の恵みを頂ける幸せを感じます。
ごちそうさまでした。



官僚の掟 佐藤優 朝日新書 2018

図書館本

佐藤さんが斬りまくるニッポン官僚史と現状
超エリートとして国を背負っているという自負は既に現官僚には無いのかもしれませんね。

64歳にもなって自分の感情をコントロールできない安倍首相が長期政権となり
外交問題も解決できず居る現在を佐藤さんが多方面から論評しています。
外務官僚を飛ばして領土問題に関わった官邸経産省官僚、今井氏。経済カードが
見事に外れた。側近政治 経産省本体が官邸の下請け組織


日本が売られる 堤未果 幻冬舎新書 2018

図書館本

堤さんの本は色々と読んできてます。
調査や資料に基づいてメディアになかなか載りにくい情報を紹介してくれています。
本書は日本から流出していくであろう国益に関して多方面から紹介しています。
ただ、すでに指摘されていますが、外国人在住者の保険医療(国保)などの記述はちょっと
データ不足ではと私も感じました。

備忘録メモ
アグリビジネス 遺伝子組み換え 種子問題
ネオニコチノイドとハチの問題
グリオサートと農業
遺伝子組み換えから遺伝子編集へ
森林経営管理法の問題点
漁業特区と企業参入
人材派遣等とパソナグループの関係性
外国人労働者と低賃金
国家戦略特区法
外国人実習生
Line等の民間サービスと個人情報漏洩


amazon 掲載拒否レビュー 差別と日本人

差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100) | 辛 淑玉, 野中 広務 |本 | 通販 | Amazon


これも当初、かなりの数の評価を頂いていたレビューですが
今は、再投稿すると掲載出来ないとの表示


以下レビュー(amazonで購入した本)

辛さんと野中さんの対談と言う形になってはいるが、辛さんが背景の解説などを書かれて話が進んでいる様に思う。
入門書としては良いのかもしれませんが(参考文献等も載っているし)、やはりうわべだけな感じがいたします。
差別と日本人と、「日本人」を出すのであれば、やはり、日本人の定義をしっかりして(網野善彦さんの書も文献として記載しているが)、本来多元で多様である日本人のはずが、なぜ現在まで続く被差別問題に連なるのかと。西日本と東日本の歴史なども加味しないといけないのではと。

野中さんの態度というかスタンスは非常にバランス感覚が良い様に思う。
そして差別の本質が何処にあるのか?
それは教育でしか追い求められないように思うのである。

民俗学者の宮本常一が村崎修二に話したという。「部落史と芸能史と女性史は、日本民族学であえて目をつぶって避けた三大テーマじゃ」と。

帯に、なぜこの国は未だに差別にまみれているのか?とあるが
逆に問いたい。
差別の無い国が地球上に存在するのか?と









差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)
辛 淑玉
角川グループパブリッシング
2009-06-10

ごみ収集という仕事 藤井誠一郎 コモンズ 2018

図書館本

藤井さん(1970-、大東文化大准教授)の自身も新宿区のごみ収集作業に参加しての論考。
職業に貴賤無しな社会において、あまり誰もが希望してやる業種では無いと思われる仕事。
しかし、都市部において絶対的に必要な仕事であり公共サービスである。
本書は単にごみ収集の体験談にとどまらず、ごみ収集の歴史、システム、問題点を社会学的な
側面からも論じています。
直営なのか委託なのか、係わる人たちへの面談などを含めて。

北の国からで純がゴミ収集の仕事を続ける理由です。
純はこのように言っています。
人に喜んでもらえているということが
仕事の励みになる。
ゴミ収集の仕事をつづけて3年。
何度も嫌になり、疑問を抱きやめようかと投げ出しそうになって
それでもこの仕事を続けてこれたのは
ゴミを出しに来る町の人たちからお礼の言葉を投げかけられるからだ。
くじけそうになる僕の気持ちをかろうじて支えてくれたものは
人に喜ばれている、そういう意識であり
引用ここまで

果たして新宿区でどれほどの人が感謝の気持ちを表明したのか?

またルトガー・ブレグマンの隷属なき道では、1968年、ニューヨークのゴミ収集作業員がストライキを起こし、1週間後に市長から譲歩を引き出したこと。
その理由は、たった1週間で市内はゴミだらけになり、まるでスラムのようになってしまったからです。そして現在、ニューヨークのゴミ収集作業員は誰もがなりたい職業となりました。
勤続5年で年収7万ドル、くわえて残業手当をはじめとする各種手当がつきます。
ゴミ収集作業員は、人々の生活を支える大切な仕事なのです。


備忘録メモ
新宿2丁目の無法状態 ある意味手厚い行政サービス
公務員、委託先の非正規なスタッフ、異なる待遇
清掃作業から見えてくる地域の問題点、ゴミ屋敷、違法就労者、犯罪等々



辺境メシ 高野秀行 文藝春秋 2018

図書館本

日本の食材も含まれているが、主に海外での食材に関してのルポ
地元の人が食べているものなら普通は問題なく食べられるはずではありますが
日本人に馴染みのないモノはなかなか面白いですね。

そしてやはり伝統的な料理などが近代文明により消滅していく流れも明らかです。

個人的には食文化に対して、良いとか悪いという判断はするべきでない(宗教と同じ)ので
単に日本人からみた異国の食材のアレコレといった感じの書物でした。



増補新版 隔離の記憶 高木智子 彩流社 2017

図書館本

自分の読書歴の中でベスト10に入ってくるであろう1冊。
300ページを超える書ですが、少しづつしか読み進めないので読了するまでかなりの日数がかかりました。心が締め付けられるのです。
個人的には国立療養所多磨全生園、国立ハンセン病資料館、国立駿河療養所には伺った事がありお話を元患者(この表現もおかしいのであるが)さん等に訊いた事があります。
しかしながら、本書に出て来るような魂の叫びとも言える嘆き悲しみは当時は感じる事が出来なかったと記憶しています。単に医学者、行政の怠慢で行われた人権迫害だとの認識でした。
そして本書で自分の愚かな認識を痛感しました。
名前を変え、出生地も語れず隔離され、死んでも祖先の墓に入れない、両親の死に目にも会えない、差別と偏見がなぜここまで継続してきたのか。正しい情報や知識の欠如を導いた国策と国民の無関心が今も全国に根を張っているのかもしれません。

著者の高木さん(1972-、読売から朝日新聞に転職)は多くの療養所等を巡り、取材して生の声を収集して本書をまとめたのでしょう。その過程ではおそらく心を強く折られ、憤り、涙したことでしょう。文章の暖かさの中に彼女の強い意志と優しさが読み取れます。
喜怒哀楽の喜と楽がハンセン病報道では伝えられて来なかったとの指摘が的を得ています。
是非多くの方々に読んで欲しい一冊です。医学分野を目指す医師、看護師、薬剤師、研究者には必読としたいです。強制隔離、堕胎、断種、偽名、断絶、人権侵害、偏見、病み棄て こんなテキストをしっかりと読み込んで。

備忘録メモ
1907(明40)年「癩予防に関する件」制定。放浪患者を隔離。
1909(明42)年 全国5カ所で公立療養所開設。
1931(昭6)年「癩予防法」制定。隔離の対象となる患者の範囲が広まった。無らい県運動
       強制隔離
1943(昭18)年アメリカでファヂニー、プロミンの治らい効果を発表。
1953(昭28)年「らい予防法」制定。「強制隔離」「懲戒検束権」などはそのまま残っている。患者の働くことの禁止、療養所入所者の外出禁止など
1996年(平8)らい予防法廃止 療養所約5400人が生活 仮名、偽名で4割弱
1998(平10)年熊本地裁に、星塚敬愛園、菊池恵楓園の入所者ら13人、「らい予防法」違憲国家賠償 請求訴訟を提起。
2001(平13)年「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟で、熊本地裁は原告勝訴の判決。国は控訴せず。小泉内閣総理大臣談話。衆参両院で謝罪決議。ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給等に関する法律成立。和解に関する基本合意書締結厚生労働大臣、副大臣が各療養所を訪問し謝罪
2002(平14)年全国50の新聞紙上に厚生労働大臣名で謝罪広告掲載。国立ハンセン病療養所等退所者給与金事業開始
2003年(平15)熊本県 ハンセン病元患者宿泊拒否事件

笹川記念保健協力財団 世界のハンセン病対策支援 
映画 風の舞 吉永小百合 塔和子の詩を朗読
いのちの初夜 北條民雄 没後77年にして本名の七條晃司と明かす
小説 映画 あん ドリアン助川原作



映画 風の舞~闇を拓く光の詩~ 日本語字幕スーパー版 (VHS)
吉永小百合
ピース・クリエイト(有)
2004-11-01

火花 北条民雄の生涯 (角川文庫)
高山 文彦
KADOKAWA / 角川学芸出版
2013-09-26



あん
樹木希林
2016-03-16


八ヶ岳デイズ

今回は農が特集

なかなか良いですね。

八ヶ岳には農や畜産なんかが合いますね。

そして、それに関連する食。

ビールやワインも蕎麦も、みんな八ヶ岳オリジンな商品があるんです。

残念ながら太陽光パネルで儲けようなんて連中がいて景観が破壊されているのが残念です。


格差社会を生き抜く読書 佐藤優 池上和子 ちくま新書2018

図書館本

佐藤さんの読書量には常に頭が下がるのだが、今回の格差社会、特に子供の貧困などにも
精通されていることに驚きます。

日本の置かれている貧困問題を考える時、エマニュエル・トッドがソ連の乳幼児死亡率の上昇から
ソ連崩壊を予想した様に、もしかすると、佐藤さんは日本の子供貧困からこの国の未来を
憂いている様に思う。

備忘録メモ

給食無償化の意味
児童相談所の社会的意味、役割
学力の高さと人間性の間には関連はない(佐藤さんの経験的)
ヘックマン理論と乖離してしまっている書籍
社会的擁護の子供支援する人の少なさ
こども、子供、子どもの言葉使いにイデオロギーが存在する
虐待の報道における児童相談所等の非難等は解決にはならない



図書館本

こちら一気に予約が回ってきました。

こちらを優先で読まねば期日が来てしまいます。

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買ってあるけど読めていない(涙)

早く読みたいのだけれど。。。

買ってしまうとつい安心して、いつでも読めるからと読むのが遅れます。


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Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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