おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

読書

アマゾンレビュー拒絶投稿

この本は購入している。

そしてレビューも一度公開されたのち、いつか分からないが消されていた。

「申し訳ありませんが、この製品を審査する資格はありません。詳細については、コミュニティガイドラインをご覧ください。」との事



森の詩人: 日本のソロー・野澤一の詩と人生 | 野澤 一, 坂脇 秀治 |本 | 通販 | Amazon


森は人を呼ぶ。
森に魅せられてしまった人は世界中に居る。
ソローも野澤も、そして多くの森を源流とする文学作品の数々。

野澤一(1904-1945)の唯一の詩集「木葉童子詩経」を読み解く。

そして坂脇氏がその甲府郊外の四尾連湖畔に独居した野澤の生涯を辿る。
決して共同体から疎外された人ではなく地域との交流、詩作、家族、戦争。
宮沢賢治を敬愛し、高村光太郎への傾倒。

一人の詩人を通して、自然とは何か、生きること、時間とは何かなど考える一冊です。

戦争が無ければ野澤はもう少し生きられたのかもしれません(結核にて逝去)。



「明治礼賛」の正体 斎藤貴男 岩波ブックレット 2018

図書館本

好きなジャーナリストの一人である斎藤さん。

ニッポン凄い!の優越感を煽る昨今の一部メディアや出版業界。
そんな中、明治はスゴイ良かったという言説が流れていますね。
特に権力側の明治回帰を感じる方も多い事でしょう。

そんな状況を斎藤さんが簡潔にまとめています。

備忘録的メモ

明治150年記念キャンペーン予算は青天井
福井国体にも明治150年記念の冠称
坂の上の雲的な政官民一体の動き
富国強兵、殖産興業の歴史
明治150年礼賛の危険 明治幻想
官民汚職
官製の歴史に騙されないために
帝国主義としての明治 井手孫六
石橋湛山の様な眼力が必要 小日本主義

参考として下記の本もお勧めです。
早川タダノリ 「日本スゴイ」のディストピア: 戦時下自画自賛の系譜
        神国日本のトンデモ決戦生活―広告チラシや雑誌は戦争にどれだけ奉仕したか



目次はこんな感じ
第1章 国策としての「明治礼賛」――“明治一五〇年”の年に
 繰り返される「明治礼賛」/“明治一五〇年”という国策/福井国体も「明治一五〇年記念」/「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産になった内幕/大日本帝国と吉田松陰/NHKドラマと「明治礼賛」/メディア・イベント“明治一五〇年”

第2章 安倍政権が目指す二一世紀版「富国強兵・殖産興業」
 「日本を,取り戻す」「この道しかない」の意味は/グローバルビジネスの展開とカントリー・リスク/財界が求める憲法改正/少子高齢化を背景に推進される「インフォーマル帝国主義」/“名誉白人”を目指し続けて/戦争やテロ,武器輸出も貿易保険の対象に/安倍首相の「戦後七〇年談話」をどう見るか/日米関係の際限のない深化へ

第3章 虚構の「明治礼賛」とこの国のゆくえ
 明治には汚職もなかった?/“明治一五〇年”に学ぶとすれば/「人類館」の時代と琉球支配/帝国主義下の琉球人/繰り返される差別の連鎖/福澤諭吉は生きている/民主主義への厳しい眼差し/安倍首相の施政方針演説と福澤諭吉/虚構の「明治礼賛」に未来はない/新しい「小日本主義」で支配・被支配の構造からの脱皮を


芦澤一洋さんという文学

山梨が生んだ自然文学者だという事が講師の先生の説明で再確認

もう少しだけ長生きしていただければ、更なる芦澤さんの思想哲学そして文学が
世の中に広がっていただろうと思う。

また芦澤さんの作品を読みたくなる講演でした。

次回は芦澤さんも著作で触れていた野澤一。日本のウォールデン、森の詩人。

終了後は
お約束のお店で満足

山梨学院大学はキャロルやガロのコンサート以来かな(笑)

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銀山平探検記 

ネットオークションで購入
定価は1990年 28000円 (バブル期なので作りは良いですね)
購入は送料をいれて4千円弱かな。

初版は明治37年

国立国会図書館のデジタルアーカイブで原著を見る事が出来ます。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/764593
あるいは新潟県立図書館
https://opac.pref-lib.niigata.niigata.jp/Archives/DigitalShosai?SHORI_KBN=innerlink&DIGITAL_IMAGE_ID=5235

ただ画像は非常に悪い。復刻版の方がかなり綺麗。

仕事しなくなったら焚き火にあたりながらゆっくり読みたいと思います。


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前川喜平「官」を語る 前川喜平 山田厚史 宝島社 2018

図書館本

モリカケ問題ですね。問題は。

誰が嘘をついているのかは、国民が一番分かっているのではないでしょうか?
前川さんのいつも変わらない筋が通っている言論。
天下り問題の責任を取って次官をお辞めになった。じゃ加計に関係していた愛媛の方は?
本書の中にも書かれておりますが、多くの方が加計学園に養って貰っていたんですよね。

そんな通常市井な民は知らない事を、ジャーナリストの山田さんが前川さんとの対談を通して
明らかにしています。

備忘録メモ
官邸官僚の暗躍
文科省は政治家に対するアメとムチが少ない(スーパーサイエンススクール指定くらい)
中央教育審議会(中教審)、教育再生会議
義務教育費削減反対の論文を月刊誌に投稿(現代)
天下り問題 文科省だけ?
総理のお友達が産業革命遺産をプッシュ
省内でパワハラ有名だった赤池議員
道徳教科書問題 星野君の2塁打
義務教育は国の義務 子供の義務ではない

前川喜平「官」を語る
前川 喜平
宝島社
2018-07-12

抑止力のことを学び抜いたら、究極の正解は「最低でも国外」 鳩山友紀夫 柳澤協二 かもがわ出版 2017

図書館本

鳩山さんと柳澤は同年齢 菅直人さんと柳澤さんは同じ高校で同時卒業だそうです。1946年生まれ。

防衛官僚でもあった柳澤さんと鳩山さんの対談ですが、非常に親和性に富んでいて興味深い。

鳩山さんの「最低でも県外」は外務省と防衛省の結託で作られた65海里基準ニセ文章で消えてしまった。

抑止力というテキストを考えるのに、種々な論考がある事は非常に良いと思う。

本書では北朝鮮の脅威が書かれているが、2018年には米朝のトップ会談、南北朝鮮トップ会談と
非核化と終戦協定へ進んでいる様に見える。
そんな中、アメリカの核の傘の下で核兵器禁止条約に署名しない日本。

日米地位協定、日米安保、集団的自衛権問題など日本の将来を大きく左右することを市井の者として
注目したいと思う。

備忘録メモ

ジャパン・ハンドラーの日本側受けての問題、外務省官僚
防衛は攻撃を引き寄せる 16世紀 モンテーニュ
戦争被害のシミュレーション 日本がハッピーなシナリオは無い
海兵隊の存在意義
柳澤氏は新外交イニシアティブ(ND)にも参加 今こそ辺野古に代る選択を
有事駐留へのシフト(柳澤)、常時駐留なき安保(鳩山)条件つき駐留ならわかる(アーミテージ)
イラクへの自衛隊派遣 帰国後数十人自殺(柳澤)

私は、海兵隊が必ずしも抑止力として沖縄に存在しなければならない理由はないと思っていたが、学べば学ぶほど、沖縄に存在する米軍全体の中で海兵隊は抑止力を維持できるという思いに至った。(認識が)甘かったと言われればその通りかもしれない 2010年5月沖縄訪問時 鳩山

抑止力とは、攻撃を拒否し報復する能力と意思を相手に認識させることによって、攻撃を思いとどまらせることだ。相手が当方の意思を疑わなければ、個別の部隊配置は二次的問題である。「沖縄かグアムか」という問いに軍事的正解は存在しない 2010年1月朝日新聞 柳澤



科学のミカタ 元村有希子 毎日新聞出版 2018

図書館本

毎日新聞記者である元村さん(1966-)の取材を通して得た科学のお話しとご自身の身の回りの事
(父親のガン闘病、ご自身のガン手術)などをウイットに富んだ文章で綴っています。
ガリガリの理系女子だと思っていたら、ある意味文系な教育学部出身でした。
だからこそ、硬い話を柔らかく砕いて分かりやすくなっているのかもしれません。

科学苦手な方も読みだせばハマると思います。

ボソッと生産性の話もしていて(トンデモ国会議員の雑誌投稿から?)面白い。
オヤジギャグもあったりする。


科学のミカタ
元村 有希子
毎日新聞出版
2018-03-28

オプエド 上杉隆 KADOKAWA 2017年 11月

図書館本

世界の当たり前(少なくとも先進国と言われる国では)が当たり前でないニッポン。
ジャーナリズムの問題点を以前より指摘しているジャーナリストの一人、上杉さん。

多様な言論空間を確保することで健全な社会を構築するのだと思うのだけれど、
日本の場合は、匿名記事、言いっ放し、反論を受け付けない等々。
さらには発表報道に見られる様な企業や行政の情報垂れ流し状況。
調査報道の重要性があまり語られない国でもありますね。

日本のジャーナリズム健全化のための上杉さんが提唱する
ジャーナリズム5原則
バイライン(署名
ソース(情報源)
クレジット(引用・参照元)
コレクション(修正欄)
オプエド(反対意見)Opposite Editiorial

備忘録メモ
テレビ界でのオプエド 故筑紫哲也氏 ニュース23「異論!反論!Objection」
反論権としてのオプエド
古賀茂明さん ニューヨークタイムズにオプエド 掲載
ニューズ・オプエド(ニュースではない)の成り立ち
スクープの背景 人間関係 トランプ・安倍のゴルフ映像
 鳩山首相をだました外務省・防衛省の65海里ルール(基準)のウソ
 オバマ発言の恣意的?誤訳 沖縄からグアムが、普天間から辺野古へ
2008年TICAD(アフリカ会議、横浜)会場に入れないアフリカ記者 
記者クラブ問題(上杉さんは以前から問題点を指摘)
サミットでの取材 日本外務省が日本記者優遇?孤立化?
日本のメディアは報道でなく広報



なぜ削除される?

おやじのぼやき : 源流テンカラ釣りの知恵 (渓の翁、瀬畑雄三の遺言) 瀬畑雄三 浦壮一郎編集 つり人社 2018 - livedoor Blog(ブログ)


このレビューが削除される理由は? 誰か教えてください。
リニア本のレビューも削除です。再投稿も受付ません。なんらかの恣意的なアクションを感じます。

まあ一気に4000件ほど削除されていたのでノンビリと過去の書籍レビューを再度アップしていて気が付いた事ですが。


以下レビュー 当初は掲載されていましたが!

300ページを超える書
瀬畑さん(1940-)が雑誌「渓流」に書かれた記録や、源流釣行の記録、瀬畑翁の源流哲学。
その他、知人友人らの瀬畑伝説だろうか。

ちなみに、座談会のページに故・高桑信一となっておりますが生存しております。
(びっくりして知人に問い合わせてしまいました(笑) そして誤植と判明)

自然に逆らわず、むやみに魚を取らず、森や渓に遊んで貰っているという生き方が素晴らしい。
サバイバルなどといきがって、食料はすべて現地調達などと言う事はしない。
もちろん、山菜やキノコは有難くいただく。
いつまでも未来にイワナが存在することを願う翁の姿。

翁の源流釣行技術など到底私には真似することは出来ないが、生き様や自然に対する態度は
出来る限り真似していきたいと思う。
昨年(2017)体調を崩されたが、今年は回復されているとの事。
これからも、素晴らしい語りを読ませて、聞かせてください。

参考までにこれまで触れた翁の本など

瀬畑さんの著作
渓のおきな一代記 2010
新編 渓語り―険谷幽渓でのテンカラ釣り秘話 1997
渓(タニ)語り―源流域での毛鉤釣り秘話 1986

瀬畑さんの事が書かれている高桑さんの書
タープの張り方火の熾し方 高桑信一 山と渓谷社 2014
源流テンカラ 高桑信一 山と渓谷社 2016
山と渓に遊んで 高桑信一 みすず書房 2013







川に生きる 新村安雄 中日新聞社 2018

献本御礼 でも購入もしました(笑) 木村先生の項目では名前入れて頂き恐縮です。

中日新聞(東京新聞)に連載されていた文章を書籍化。
さらにQRコードを各記事に置いて、リンクからカラー写真や新聞で書ききれなかった想いを
読むことが出来る様になっています。

日本、世界の川を歩き、ダムになってしまった地域を歩き、そこに住む人々と文化歴史、淡水魚などを丁寧に説明しています。

新村さんは、川とも魚とも会話が出来るのです。

だからこそ、川の痛み、魚の苦しみ、川漁師の苦悩が理解できる、
そして川の素晴らしさ、川からの恵みを文字にすることが出来るのだろう。

もしかすると、川の神が作り出した使者なのかもしれない。

河口堰がもたらした淡水生物の悲劇
絶滅危惧種より早く絶滅しそうな日本の川
川をせき止めて起こる、海浜の減少 淡水魚や水生生物の減少
ダム撤去がもたらした豊漁(荒瀬ダム)
淡水魚保存協会との係わり



こんな目次となっています。出版社HPより

<目次> 

一章 長良川に暮らす

    川との決め事/川ガキとミズガキ/鵜飼屋に暮らす

    鵜飼屋の母/川を繼ぐもの/落ちアユの季節 瀬張り網漁

    もう一つの長良川鵜飼/魚は旅をする/川漁師の矜持

    カニの通り道/流れない水面/ウナギの寝床

    海に向かう魚/川漁師のワザ

二章 長良川河口堰が変えたもの

    幻の大マス/若くてばかで、よそ者で/潮のポンプ

    大アユの消えたわけ/開いている河口堰/幻の干潟

    追加された魚道/よみがえる「マウンド」/河口堰と津波

    ウナギと河口堰/見張り塔からずっと/川を耕す

    マジックアワー/観察する力/河口堰が変えたアユ

    繋ぐ命

三章 川の未来

    亜細亜の宝/川の観光価値/長良川から世界へ

    川上り駅伝大会/激流下り世界選手権/最後の流れを漕ぎ抜く

    日本一のアユ/命の水のアユ 琵琶湖/京の川漁師

    京都で鷺知らず/トキの落とし羽根/シーボルトとアユモドキ

    モンスーンの賜物/ニホンウナギ発祥の川/ダムに消えるアサリ

    消える大砂丘/ダムと砂丘/森の香りのアユ

    アマゴの宝庫遠く/シーボルトの川/ダムの未来

    砂の行方/川の恵みを取り戻す/よみがえる伝統工法

    イワナの生きざま 産卵場復元/うな丼の行方/河川法とヤナギ

    始まりから終わりまで 流域を守る

四章 川と命と

    開かれたゲート もう一つの長良川/母なるメコン/メコンの魔法

    流されてメコン/メコン祈りの儀式/虫食いの系譜

    ラオス式魚焼き/消えたメコンオオナマズ/存在の証し

    最後の魚を拾う/南の島のアユ/リュウキュウアユフォーラム

    「世界自然遺産」の島/淵の名は/亜熱帯最後の自然海岸

    森と川の生態学者/釣り人の見た夢/旅人の選んだ川

    アユの生まれるところ/津波の記憶/川に行こう

    伝える川の知恵/「出会い」が守った川

「全長良川流下行」記

終わりに

                

<新村安雄・にいむらやすお>

フォトエコロジスト、環境コンサルタント、リバーリバイバル研究所主宰。1954年、静岡県浜松市生まれ。長良川、琵琶湖、奄美大島、メコンなど、生き物と人間のかかわりという視点から撮影と映像製作を行っている。長良川うかいミュージアム、滋賀県立琵琶湖博物館、世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふなどの企画展示、映像提供。



水力発電が日本を救う 竹村公太郎 東洋経済新聞社 2016



図書館本

なんと読後のイライラ感がつのることか。

元国交省の河川局長(東北大から旧建設省に入省)の俺凄いだろう的なダム万歳ストーリー。
確か、この方は養老孟子先生との対談本も出していて(中高の同窓)、話がかみ合っていなかった記憶があります。

さて、本書ですが、原発も否定しない、火力も否定しない、でも水力はスゴイんだよと都合よく書き進みます。
巨大ダムの時代ではないと言いながら、いまだにダム建設は進んでいます。そして中小の
ダムは必要だと。
筆者は既存のダムでより多くの電力を作り出す方策があるというのが言いたいらしい。
多目的ダムの矛盾(治水と利水)を指摘していますが、多目的ダムというキーワードでダムを作り続けてきたのは建設省・国交省でしょう?
そして最近の豪雨災害(2018年)ダムによる放水による住宅の浸水および死亡事故の責任は?
各種電源のコストやエネルギー利益率(EPR)のデータがどうして1998年とか2006年なんでしょう?
想い出は補償出来ない(ダムで移転を余儀なくされた人々と地域)と書いていますが、ず〜とご自身はダムに係わってきたんですよね?
ダム湖を観光資源に? どれだけのダムが観光資源になりました?

備忘録メモ
ダムは壊れない理由
それは鉄筋が使われていないからだと。半永久的に電力を作り出す
基礎が岩盤と一体化
壁の厚さは100m

多目的ダムは砂が溜まりにくい(電力ダムは排砂用の穴がない)
多目的ダムの運用を変えて、かさ上げ(10%)して水量を増やせば電力は倍
中小水力発電、電力源分散のため(これは同意出来るかな、環境破壊を最低限に抑えて)
砂防ダムの発電利用




丸腰国家 足立力也 扶桑社新書 2009

図書館本

大変遅ればせながら拝読

軍隊を放棄して今年で70年のコスタリカ。(2018年12月)

私は、私たちは、日本は、世界は コスタリカから何を学ぶのか、学ばねばならないのか?

平和とは何か、戦争とは何か、その本質を根本的に考える事を問われているのだと感じました。
戦後70年を過ぎた日本、果たして、我々は、アジアは、そして世界は平和なのか?
平和のために何をすべきなのか。
そんな事を読了後に強く感じた一冊でした。非常に濃くて深い内容です。

備忘録メモ
国ではなく、社会のリーダーたちが実行
1983年11月17日 積極的永世非武装中立宣言
コスタリカは全ての政治的避難民の避難地である(憲法第31条)
非武装=外交力であり防衛力
軍隊=人を殺す 警察=人の命を守る
抑止論など真っ赤な嘘と考えるコスタリカ人
哲学から始まるコスタリカの大学院(ある意味当然、だってPhDの意味は哲学博士)
雑多の人種
大統領の米国イラク戦争支持に対する国民の反発 最高裁の大統領違憲判断
平和とは終わりなき闘い
戦争をイメージしての平和(無意識に考える)反戦教育としての日本の平和
経済指標は発展途上国、社会指標は先進国のコスタリカ 軍事費を教育、医療、福祉に
謝辞にジャーナリストの志葉玲さんのお名前


南アルプスの未来にリニアはいらない 宗像充 オフィスエム

大鹿の10年先を変える会発行

誰のための事業なのか?

結局はリニアが必要なのでなく、リニア工事が必要な輩の事業なのだろう。
ゼネコンの談合事件でも明らかだろう。

公共交通としてリニアが本当に必要なのか?
最近出版された日経ビジネス(2018年8月20日、No.1954)でもリニア新幹線 夢か悪夢かと
特集を組まれていて非常に厳しい評価がなされている。
JR東海の歴代の社長は自身の著作の中でも、リニア単独事業ではペイしない(東海道新幹線との
共同運航で初めて利益がでる)と書かれている。
そして、過去大蔵省はリニア中央新幹線計画に予算を付かなかった。このことからも
公共事業としての将来を危惧して不安視していた。
それをJR東海の単独事業(実はすでに多額の公費が実験線やリニア技術開発に投入されている)として
さらには財投の資金で建設を強行しようとしている。

本書は南アルプストンネルの出入り口(山梨県早川町と長野県大鹿村)の住民や周辺地域の方
また環境、地質の専門家、南アルプスでの登山や釣りといったフィールドとして楽しまれている方の
インタビューを通してリニアの問題点や環境破壊に関してまとめられている。

メモ
新甲州街道 明治19年開通(伊奈街道とも呼ばれる)山梨県中富町切石と長野県飯田と結ぶ全長
80辧〜畧酊新倉から伝付峠を経て、二軒小屋、三伏峠、大鹿村大河原は難工事、山間部の道幅は60僉〔声30年代には荒廃


風に吹かれて 樋口明雄 角川春樹事務所 2018

購入

僕より1つ若い樋口氏のノンフィクション的フィクション青春エッセイでしょうか。

あの日、あの時、誰もが時に甘く、そして苦い経験。
さらに一生刻まれる想い出。

キャロル、チューリップ、ボブディラン
深夜放送で流れる音楽
家族、友人、中学・高校と続く青春 そして2018年。

モリケンの家には車があった、そして中学で給食だった。
僕の家には車などなく、スーパーカブがあり、中学は弁当か買い食いだった。
まあ、そんな事はどうでも良いのである。

ひと夏の想い出、焚き火、海岸、キャンプ、釣り。
そんな想い出が人の一生の記憶に鮮明に残る。
皆の夏休み。

ふと池田晶子の文章を想い出す。
暮らしの哲学より

回帰する季節に記憶を重ねることで、人生の一回性を確認することに他なりません。中略。
大人になっても夏は来ます。でも夏休みはもう決してやって来ない。

毎年、夏の気配を感じとる頃、夏を待っているのか、夏休みをまっているのか、よくわからない感じになる。
大人になって勝手に夏休みをとることができ、贅沢な旅行ができるようになっても、子供の夏休みの日々、あの濃縮された輝きにかなうものではないとういうことが、よくわかっている。おそらくすべての大人がそうでしょう。

すべての大人は、もう決してやって来ない夏休みを待っている。人生の原点であり頂点でもある無時間の夏、あれらの日々を記憶の核として、日を重ね、年を重ね、流れ始めた時間の中で繰り返しそこに立ち戻り、あれらの無垢を超えることはもうこの人生にはあり得ないのだという事実に、今さらながら驚くのではないでしょうか。
(夏休みは輝く)

今度、樋口さんと焚き火する機会があれば、聞いてみよう。あの夏休みの事を。

風に吹かれて (ハルキ文庫 ひ 5-8)
樋口明雄
角川春樹事務所
2018-08-09


こうして店は潰れた 小林久 商業界 2018

購入

甲州商人はやはり甲州以外でしか成功出来ないのかな?
阪急電鉄、宝塚歌劇団の創始者小林一三は著者と同じ韮崎市出身、根津財閥、若尾逸平らも県外で成功していますね。
出る釘は徹底的に潰されるのでしょう。適度に回りと談合でもしながら井戸の中で仕事する分には潰されない。

私自身が韮崎に移り住んだ何年かの間、大分お世話になったスーパーマーケットです。
地域密着あるいは地域土着なスーパーを再興し、そして消滅に至る過程を元社長の小林氏が綴っています。
本書の中で匿名で登場する会社や人名もそれなりに分かります。特に人間としてダメな連中の会社は。そして、苦難を助けてくれた多くのサポーターの方も。
良いお店として登場するのは、萌木の村、甲府の満足屋
金融関係の手のひら返しも、まさにTVドラマさながらです。半沢直樹かよと。

いずれにせよ、多くの方が再起を望んでいます。
出る釘は今度は皆で打たれない様に、そしてどんどん出る釘を延ばすように応援しましょう。確かに商品が1円安ければ違う店に行くのでしょうけど、その1円のために地域に根付いたお店を潰してはいけない事もあるのです。

備忘録メモ
レジ袋無料化 レジ袋で儲けていたスーパー業界 原価円のものを5円で販売
298円弁当の衝撃と成功
障害者雇用パーフェクト、法定雇用率を守っていない企業、行政多数
見返りは期待しない
隠せば解雇、話せば不問――裏の就業規則
幼少時代の甲府の想い出―夢の街 その後の甲府活性化へのサポート
甲府銀座通りでの出店 補助金使わず 過去の栄光、ムダな会議、行政の関与 補助金ゴロ
教育委員・委員長として教育改革 報酬はすべて寄付

溺れている人がいる。必死に人工呼吸を施す。もう息が無い事はわかっている。でも「まだ息があるぞ!」と人工呼吸を繰り返す。手遅れなのは知っている。周りで見ている人も薄々感じている。この人工呼吸こそが「補助金」ではないだろうか。

行政関係者へ
皆さんはプレーヤーではありません。土日祝日休みで、2年毎に部署を移動してしまうし、イベントの手伝いには手当てが出て、連帯保証人の判子を押しているわけでもない責任のないあなたたちと命懸けで街づくりなど出来ない!




Rika Tan 34号 カルト オカルト 2018

いつもニセ科学の特集は購入してますが、今回の特集も購入

いや〜〜色んな怖い事が平気に世の中に流布しているんです。

心優しい人ほど騙されてしまうのでしょうか?

どうぞ、EMもそうですが、ニセ科学、オカルト(神秘的なこと、超自然的なこと)、カルト(狂信的な崇拝)に騙されない様に。そしてムダ金を使わない様にお願いします。



左巻さんのHPより今回の特集
科学とオカルト−再興の歴史を探る  桝本 輝樹
幻覚を科学する 「 幽体離脱」は超常体験か?  小波 秀雄
TOSS( 教育技術法則化運動) 向山洋一氏がはまったオカルト〜 EM 菌・水からの伝言・トンデモ「波動」〜    左巻 健男
故関英男氏のトンデモ「縦波重力波」説  〜こんなトンデモ説に依拠するEM 菌 比嘉照夫氏〜   左巻 健男
手かざし治療師に そのパワーがないことを明らかにした9 歳の少女   左巻 健男
話題の地震予知は本物かトンデモか   上川 瀬名
世紀末二大宗教事件遭遇記 伝統仏教僧侶が見た、聴いた、感じた、考えた     福 宏隆
プラセボ、ノセボ 切っても切れない心と身体の関係        小波 秀雄
ジェームズ・ランディのデバンキング プロジェクト・アルファとカルロス事件   高橋 昌一郎
幸福の科学のオカルト教育の実態 幸福の科学学園と偽大学「HSU」   藤倉 善郎
オウム真理教事件 ニセ科学と科学が混在したマッドサイエンス集団   藤倉 善郎
愛されたペテン師 霊能者・宜保愛子騒動   藤倉 善郎
願望が歪めた現実 「奇跡の詩人」騒動 とは何だったのか  鈴木 エイト
ミイラ化遺体が生きている? 成田ミイラ事件のライフスペース   藤倉 善郎
パナウェーブ研究所の白装束騒動 面白おかしいワイドショー報道の後に死者を出したカルト集団  藤倉 善郎
法の華三法行霊感商法事件 教祖は出所後、反省もなく宗教を再開   藤倉 善郎
擬似医療による難病少女死亡 次世紀ファーム研究所( 真光元神社) 真光元事件  鈴木 エイト
反省なきカルト教団 統一教会( 統一協会) 霊感商法事件   鈴木 エイト




小保方晴子日記 中央公論新社 2018

図書館本

良く分かりました。
この人は研究という仕事をしてはいけなかった人なんだと。

悪いのは私じゃないもん。
どうして私だけ批判されるの?
回りが悪いんです。

まったく自分のやった事にたいする真摯な態度がありません。

それに瀬戸内寂聴さんが油を注ぐ感じ。

サイエンスと小説を一緒にしないでいただきたい。

こんな日記(夢と飯と他人の悪口)で商売する出版社もどうかとは思うよ。

ヒトを利用して、平気で嘘をつき、ズルをする。
自己中心で、気遣う気持ちは皆無。

回りにもいますよ。こんな女、もちろん男も。


そもそも早稲田のラボがコピペ学位の巣窟だったんだよね。

小保方晴子日記 (単行本)
小保方 晴子
中央公論新社
2018-03-20

藝人春秋2 水道橋博士 文藝春秋 2017

図書館本

既に作家としての地位を確立している水道橋博士。
その源流には読書家としての幼少時代から青春時代があるようだ。
そして、竹中労さんへの傾倒。
一次資料を集め、裏を取る。
おそらく書けないネタも沢山あろうのだろう。

そして自身が「うつ」で苦しんだ事も吐露している。
最後の談志さんと泰葉の話などはまさに博士だから書けたのだろう。
芸能界の表と裏を人生劇場としてこれからも晒してください。

そして、竹中労さんの様にエライ人を斬りまくってください。



藝人春秋2 下 死ぬのは奴らだ
水道橋博士
文藝春秋
2017-11-30

エライ人を斬る (1971年)
竹中 労
三一書房
1971

愛国奴 古谷経衡 駒草出版 2018

図書館本

パロディ(ノンフィクション)的自叙伝でしょうか?
一部あえてエロを加えているのかな。

古谷さんの本は何冊か読んでいて、データに基づきかつ論理的に綴られているのです。
そんな訳で最近は右からも左からも虐められるということを自虐的にネットなどに書かれていると
記憶しています。

本書は古谷さんの初小説ということですが、登場人物が想像できるのが良いです(笑)
実在するCSTV番組を絡めているのは明らかでしょう。

本来の保守であれば 対米自立・反米自主独立そして改憲のはずが、ネットのバカを相手に
する商売に変質しているメディアを晒しているように見えます。


古谷さんの発言や著作には今後もフォローしたいと思います。

愛国奴
古谷経衡
駒草出版
2018-05-30




情報隠蔽国家 青木理 河出書房新社 2018

図書館本

2015年以降の青木さんのサンデー毎日の連載および掲載された記事(加筆、再構成)。

権力者というモノはとかく隠し事がある様です。
政治家、警察、大企業などなど。

騙されないためには、もちろん個人のリテラシーも大きく関わりますが、やはり
メディアの権力に対する監視が重要なのだと思います。
メディアの公正中立などは全く望まないし、ありえない(養老先生も良くその様に書かれます)。
ただ、嘘やズルは絶対許されないはずです。

本書ではいかに国家というモノが嘘にまみれ、真実を隠蔽してきたかを実例を挙げて書かれています。

特に面白いと感じたのは、青木さんは前川喜平前文科省事務次官のスキャンダルに関して
官邸の関与を示唆していますが(多くの方がそう感じているとは思うけど)、高橋洋一さんに
よれば(前川嫌いで有名? 「官僚とマスコミ」は噓ばかり (PHP新書)2018)まったく
官邸など関係ないと書いていること。
じゃ、誰が読売にネタを売ったんでしょうね?

モリカケ問題の財務省における公文書改竄や議事録隠し
南スーダン自衛隊日誌問題
大企業(神戸製鋼や日産)の情報改竄

嘘付きが得をする社会はやがて滅びるのでしょうね。

情報隠蔽国家
青木理
河出書房新社
2018-02-24




日航123便墜落ー遺物は真相を語る

直言(2018年8月13日)「遺物」から迫る日航123便事件——隠蔽、捏造、改ざんの連鎖


森永卓郎さんが指摘した、墜落とプラザ合意の関係性は先日紹介しました。

今回は森本さんが読んだ本の書評。

リンクは早稲田大学法学部の水島朝穂教授の公式サイト。

まだ本書は読んでいませんが、ほぼ内容が分かります。






日航123便墜落 遺物は真相を語る
青山透子
河出書房新社
2018-07-21


人口減少と鉄道 石井幸孝 朝日新書 2018

購入

国鉄民営化後のJR九州初代社長、その後会長であった氏の鉄道論。
非常に示唆に富んでいると思う。
リニア新幹線に関してはあまり多くを語っていないが、一応リニアありきで未来を考えているところは疑問。
人口減少が確定している(移民政策等を進めない限り、あるいは国境開放?)日本においての交通論として鉄道の役割を考える事は必須だという前提は非常に正しいと思う。

備忘録メモ
三島会社(JR 北海道、四国、九州)民営化時点で赤字必須 現在JR九州は全体として黒字だが、鉄道単体では赤字 列車本数削減や路線廃止の議論
本州会社(JR 東日本、東海、西日本)構造的に黒字
人口9700万人予想の2050年
 東京―大阪間 東海道新幹線、北陸新幹線 リニア中央新幹線の3複線 約3倍の輸送量(現行比)、人口は24%減とすると3線平均 55往復/日、3.6往復/時 (現状東海道新幹線 214往復/日、14往復/時) 
東海道新幹線ガラガラで特急料金なしの快速の可能性 
高齢者増加による安価運賃選択 バス交通(高速バスを含む)と鉄道の競合
 九州新幹線 早い方より安い方(高速バス、バス停の利便性) 西鉄への移行
 高齢者用航空券割引(スマートシニア空割)
新幹線による拠点間物流(北海道から九州までの新幹線) 長距離トラック輸送運転手不足
新幹線は夜間走らないという既成概念を捨てるべき(路線保守を昼間に)
 深夜時間帯のコンテナ新幹線、 新幹線宅配便 (最高速度200劼砲垢譴仭音減少)
日本縦断の観光新幹線 走るホテル(深夜時速200辧B&B(若者、ビジネスマン)、富裕層にはディナー付きデラックス
夜間電力利用

JR九州 多角経営で黒字化 鉄道部門は赤字 鉄道以外での利益を鉄道ブランドに提供
オールドビジネスをニュービジネス的に
JR6社の人口密度と収益の相関性は直線的にみごとに一致
JR北海道、四国は補助金依存 存続のため策は 上下分離 JR各社の支援 食料基地、観光 貨物新幹線(北海道―本州)JR四国は四国株式会社で
JR貨物 線路を持たない 旅客輸送に支障の出ない時間帯に在来線の借用
新幹線物流 時間短縮 CO2対策(環境)、長距離トラック運転手不足 案は1970年よりあり コンテナ新幹線方式 新幹線宅配便(ロールボックスパレット方式)
フリーゲージと長崎新幹線 フリーゲージは放棄するべき
第4章 国鉄の失敗を繰り返さないために
 現業とエリートの二分化 官僚体質 大企業病 乗客に目が向かない
 お客様第一、地域密着
 トップや幹部は現場とマスコミ(世間)の方を向くべき 隠ぺい体質が大敵
鉄道ゲージ経済圏(世界の支配者の超長期戦略)
一帯一路 鉄道でヨーロッパへ 海路でヨーロッパへ
ヨーロッパ スピード競争の終焉
鉄道 戦争と平和を作る二重性格を持つ道具

人口減少と鉄道 (朝日新書)
石井 幸孝
朝日新聞出版
2018-03-13




日本の人類学 山極寿一 尾本恵市 ちくま書店 2017

購入 やっとメモが書けました。

霊長類学って何?
人類学って何?
日本と世界の間にあるもの。

備忘録メモ
遺伝子研究を導入した東大人類
独自の霊長類学からの京大
狩猟採集民から現代を見る 尾本
文理融合
物理学の法則で生物学現象を理解できるか
京大人類学教室 1962年 国際霊長類学会 1964年
日本霊長類学会 1985年
日本人類学会・日本民族学会連合大会 1996年終了
クロード・レヴィ=ストロース 1977年初来日 毎晩飲みに 山極
今西錦司と京都エリート 京都学派
宇宙飛行士になりたかった山極さん 伊谷さんとの出会い
今西さん57歳まで無給講師
人類学と植民地主義 ピグミーのパリ万博での展示 アイヌ・先住民族の遺骨問題
涙と笑いはヒトの特徴 尾本 ゴリラは笑う、涙は流さないが 山極
狩猟採集民(ハンターギャザラー)と食料獲得者(フォーレジャー)、コレクター(食料を集める人)欧米で異なる定義?
狩猟採集民の大きな特徴:戦争をしない 私有を否定 共有
私有とはそんなに大事なものなのか? 尾本 山極
ジュゴンと沖縄 辺野古大浦湾 沖縄の人にとってのジュゴンの重要性を理解しない
狩猟採集民社会は男女共同参画社会 農耕社会になると男系社会に移行
きリスト教社会における女性の権力消失
人間はいつから性を隠す様になったのか
閉塞感の中での人類学者の役割 原発問題 エネルギー問題
自然人類学と文化人類学 総合人類学へ
人類学会 霊長類学会 ともに会員600人程度 動物学会、文化人類学会は2000人程度
アイヌの人類学研究の重要性 先住性、先住民族の人権の重要性 差別偏見の反省
ゴリラは狂暴ではないし、狩猟採集民は劣っていない 偏見と思い込みの間違いを正していくことの重要性


目次
第1章 人類学の現在
第2章 東大人類学と京大霊長類学
第3章 最新研究で見る人類の歩み
第4章 ゴリラからヒトを、狩猟採集民から現代文明を見る
第5章 ヒトはなぜユニークなのか
終章 これからの人類学

日本の人類学 (ちくま新書)
山極 寿一
筑摩書房
2017-11-08


彼女たちの売春(ワリキリ) 荻上チキ 新潮文庫 2017

購入

初出は2012年扶桑社の「彼女たちの売春 社会kらの斥力、出会い系の引力」の改題、再編集。

都市、地方での個人営業的に出会い喫茶をベースに売春やそれに近似の生き方をしている
女性をルポしています。ワリキリとは、風俗とか水商売で働いて給与を得るのでなく、100%が
自分の収入になる枠組み。

まったく本書に書かれている様な出会い系喫茶も風俗も行った事がないので興味深く
読ませていただきました。
荻上さんのアプローチは問題の本質を確実に浮かび上がらせていると感じる。
そこには、荻上さんが指摘しているように、貧困型売春と格差型売春、家庭環境とDVや
精神疾患、薬物依存やネグレクト、性感染症等々。

そして、もちろん買う側の取材もしっかりしています。

売春を社会悪と決めつける事なく、どうしたら女性が社会の底辺から脱出できるか(もちろん男性の
売春もあるとは思うが)を考えるのには良書だと思う。

彼女たちの売春 (新潮文庫)
荻上 チキ
新潮社
2017-10-28

掟破り 大下英治 水王舎 2018

図書館本

大下さんの書は、官僚 飯島勲 インタビュー大下英治 青志社 2012
それ以来かな。

良い意味での掟破りとダメな掟破りとでも言う感じの事例が紹介されています。
掟が誰のためにあるのか?という源流を考えると掟を踏襲したい輩は当然いるのでしょう。

本書で面白かったのは、高倉健さんの章で、映画界の掟が実に興味深いし
それで干された山本富士子はその後のテレビ界で大活躍したとか。
健さん自身も役の幅を大きく広げた訳です。

また孫正義さんの章では、M&Aのための資金集めで北尾さんが演じた掟破りがソフトバンク
あるいはその後に続いた社債発行システムを大転換したのでしょうね。

政治での掟破りというのは、実は非常にドロドロしていて憎しみなどが蠢く
魑魅魍魎な世界である事が良くわかります。

目次
第1章 やくざ同士の安全保障
第2章 岸信介の密約
第3章 高倉健
第4章 広島やくざ戦争
第5章 小池百合子
第6章 孫正義
第7章 田中角栄と竹下登

掟破り
大下 英治
水王舎
2018-01-23

世界をつくり変える男 イーロン・マスク 竹内一正 ダイヤモンド社 2018

図書館本

イーロン・マスクに関する本は
イーロン・マスク 未来を創る男 ペーパーバック – 2015、アシュリー・バンス (著), 斎藤 栄一郎 (翻訳)
を以前読みました。

本書では、主に大学を卒業した後の生き様を書いているので幼少期やカナダでの苦労話は書かれていません。

いずにしても、彼の事業(金儲けでない)に対する取り組みが、多くの技術者や研究者を巻き込んで
技術革新が進み、多くのブレイクスルーや既得権益を壊してきたのは事実である。

生涯一つの事業を成功させるのも難しいと思うが、彼はこれからも新たなイノベーションを
構築するのだろう。
今日(2018年7月11日)テスラは上海で新規工場により50万台の電気自動車を生産と発表した。

理想を掲げた現実主義者としてのイーロン・マスクに多くの投資家や市民が賛同するのは非常に
リーズナブルだと感じた一冊。

備忘録メモ
既得権益バリバリの航空宇宙産業や自動車産業への進出
ハイパーループ、カリフォルニアの高速鉄道計画が高額でかつ速度が遅い事で計画
事実を全てさらけ出して、本当の事を語る



源流テンカラ釣りの知恵 (渓の翁、瀬畑雄三の遺言) 瀬畑雄三 浦壮一郎編集 つり人社 2018

これは購入です。これがアップされる頃、僕も源流にいるかな(簡単な所だけど)

300ページを超える書
瀬畑さん(1940-)が雑誌「渓流」に書かれた記録や、源流釣行の記録、瀬畑翁の源流哲学。
その他、知人友人らの瀬畑伝説だろうか。

ちなみに、座談会のページに故・高桑信一となっておりますが生存しております。
(びっくりして知人に問い合わせてしまいました(笑) そして誤植と判明)

自然に逆らわず、むやみに魚を取らず、森や渓に遊んで貰っているという生き方が素晴らしい。
サバイバルなどといきがって、食料はすべて現地調達などと言う事はしない。
もちろん、山菜やキノコは有難くいただく。
いつまでも未来にイワナが存在することを願う翁の姿。

翁の源流釣行技術など到底私には真似することは出来ないが、生き様や自然に対する態度は
出来る限り真似していきたいと思う。
昨年(2017)体調を崩されたが、今年は回復されているとの事。
これからも、素晴らしい語りを読ませて、聞かせてください。

参考までにこれまで触れた翁の本など

瀬畑さんの著作
渓のおきな一代記 2010
新編 渓語り―険谷幽渓でのテンカラ釣り秘話 1997
渓(タニ)語り―源流域での毛鉤釣り秘話 1986

瀬畑さんの事が書かれている高桑さんの書
タープの張り方火の熾し方 高桑信一 山と渓谷社 2014
源流テンカラ 高桑信一 山と渓谷社 2016
山と渓に遊んで 高桑信一 みすず書房 2013



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宿命の戦記 高山文彦 小学館 2017

図書館本

高山さん(1958-)の宿命の子(2014)の続編だろうか。
460ページにおよぶ大著

日本財団の笹川陽平氏のハンセン病制圧の活動に密着した海外渡航記録、
バチカン、WHOでの孤軍奮闘から世界協働システムの構築
日本より海外で有名な笹川氏や日本財団の活動を綴っています。

ハンセン病に疎い方は最後の補遺が非常に良くまとまっていると思いますで
まずはそこから読まれるのも良いかと。

ちなみに私自身、笹川財団、日本財団の活動に興味があり、かつハンセン病にも
興味があったので下記の書は既読です。

人間として生きてほしいから 笹川陽平 海竜社 2008
世界のハンセン病との闘い 笹川陽平(1939- ) 明石書店 2010
世界のハンセン病がなくなる日 笹川陽平 明石出版 2004
この国、あの国 笹川陽平 産経新聞社 2004
外務省の知らない世界の素顔 笹川陽平 産経新聞社 1998
隣人・中国人に言っておきたいこと 笹川陽平 PHP 2010

評伝 笹川良一 伊藤隆 中央公論新社 2011
悪名の棺 笹川良一伝 工藤美代子 幻冬舎 2010
宿命の子 高山文彦 小学館 2014
残心 笹川陽平 幻冬舎 2014
くじけてなるものか笹川良一が現代に放つ警句80 工藤美代子編著 幻冬舎 2011




目次 出版社のHPより
はじめに
第一章 神よ、なぜに見捨て給う インド/ムンバイ、プネ
第二章 砂嵐のあとで エジプト/カイロ、アレキサンドリア
第三章 風光る国の奥には アフリカ/マラウィ共和国
第四章 ピグミーの森、踊る大使 アフリカ/中央アフリカ共和国
第五章 ゼロの大地から インド/チャティスガール州ライプール
第六章 引き裂かれた母子 ブラジル/リオ・デ・ジャネイロ
第七章 愛を乞う者 ロシア/ウクライナ
第八章 忘れ得ぬ人びと 中央アジア/西ヨーロッパ/アフリカ
第九章 叫びと囁き ブラジル/マットグロッソ州クイアバ
第十章 少女は拍手に包まれて 西太平洋/キリバス共和国
第十一章 フランシスコ教皇の改心 バチカン市国/ローマ教皇庁
補 遺 ハンセン病と人間 最後の一マイルのために
おわりに

巻末付録
年表
参考文献



ウナギのいる川いない川 内山りゆう ポブラ社 2016

図書館本

絶対お勧めな一冊 子供にも大人にも

日本ウナギが絶滅危惧種になっています。
それでもウナギを食べ続けている日本人。

昔は川に湧く様に住んでいたウナギ。

やっと研究によってライフサイクルが解明されてきて、遠い遠いグアム島近くで産卵をする。
もちろん、まだまだ分からない事だらけの様です。

そして養殖のウナギはほぼ全部がオスという不思議。

内山さんの水中写真が本当に素晴らしいです。
ものすごい努力の賜物なんだと思います。

ウナギをはじめ多くの在来淡水魚が絶滅危惧種に指定されている現在
私たちは何をすべきなのか、子供たちと一緒に考えてみる事が大切ではないでしょうか?

そして、ウナギが住めない川、ウナギのいない川がどんな所かも本書で分かります。

人間の自分勝手が周りの生物を危機に導いていることが。


ブラックボランティア 本間龍 角川新書 2018

新書購入 本間さんの本は基本的に購入


原発広告や国民投票法に関する素晴らしい著作を書き続けている本間さん。
今回の東京五輪の無報酬ボランティア大量動員(タダボラ)の闇をしっかり取材して
綴っています。
是非ともターゲットになる学生さん達は立ち読みでも良いから読んでみて。
そうすれば、JOCや広告代理店、メディアの闇が理解できると思います。
感動詐欺、やりがい詐欺にどうぞ騙されませんように。

お時間あれば、本間さんの「電通巨大利権~東京五輪で搾取される国民 2017」も
どうぞ。

備忘録メモ
アメリカTV業界の要請として東京五輪実施期間(2020年7月24日 – 年8月9日)
11万人の無償ボランティア募集(交通費、宿泊代もボランティア負担)
ラクビーワールドカップ(2019)でもタダボラ募集
スポーツの祭典からビジネスの祭典へ変質(商業化 ロス五輪から)
過去の五輪もすべて無償ボランティアというウソ
スポンサーシステム(ワールドワイドパートナー、各国のオリンピックパートナー(ゴールド
パートナー、オフィシャルパートナー、オフィシャルサポーター)契約金は公開されていない。
推定50社で4000億円以上は集金されている。
JOCは財団法人のため財務の詳細を公表する義務がないと主張
オフィシャルパートナーに新聞社(朝日、読売、毎日、日経)、産経、北海道新聞はサポーター
JOCと五輪組織委員会の権威主義と密室性(選手より理事や委員を優遇)
ボランティアでもしっかり給与が出る例は多数(JOCV 海外協力隊、UNV 国連ボランティア等)
全国紙がスポンサーなのでネガティブな情報は報道しない
メディアが報道しない2つのポイント
 猛暑下での五輪開催の是非
 タダボラの是非
メディアの五輪報道は原発プロパガンダ(電通と電事連、メディアの安全神話洗脳)と同様
孤軍奮闘する東京新聞(地道に問題点を指摘)
タグ #Tokyoインパール2020 SNS等で拡散中 インパール作戦との類似
著名人で東京五輪を批判しているのは久米宏さん
組織委やJOCの取材拒否の脅し(巻末の本間氏と白石草さんの対談より)







Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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